JP3718452B2 - スロットマシン及び遊技機用プログラム及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、ストップスイッチの操作タイミングに応じて、停止制御を変更可能に形成したスロットマシンに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
当選の抽選を行い、抽選結果に基づいて回転リールの回転停止制御を行っている従来のスロットマシンにおいては、ストップスイッチ操作時の位置に対応する図柄を基準停止図柄として、当選形態に応じて図柄毎に停止位置が規定されている停止テーブルに基づき、あるいは当該図柄を当該位置に停止させてよいかどうかを判断しながら、所定位置に停止させてもよい図柄をその位置に停止させ(いわゆる引き込み)、所定位置に停止させてはいけない図柄をその位置に停止させない(いわゆる蹴飛ばし)制御が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来のスロットマシンでは、ストップスイッチ操作時の図柄に対応した停止制御によりいわゆる引き込み、蹴飛ばしが設定されるため、ストップスイッチを所定の位置で操作しさえすれば、常に同じ図柄に基づいた停止制御が行われるものとなる。従って、ストップスイッチの操作タイミングが安定している場合には、入賞の場合の図柄の配列が常に同じものとなることが多く、遊技が単調になるという問題点があった。
【0004】
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1乃至10)
すなわち、請求項1乃至10記載の発明は、停止制御を、ストップスイッチの操作タイミングに応じて変化させることができ、停止図柄の配列に変化をつけることができ、遊技が単調にならず、遊技を興味溢れるものとすることが可能なスロットマシンを提供しようとするものである。
【0005】
(請求項11又は12)
請求項11又は12記載の発明は、次の点を目的とする。
すなわち、請求項11又は12記載の発明は、上記した請求項1乃至10記載の発明の目的を達成することができる遊技機用プログラム又は遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。また、図面番号も、発明の実施の形態において用いた図番を示し、本発明の技術的範囲を限定するものでない。
【0007】
(特徴点)
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄61を表示した回転リール40と、前記回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ30と、前記回転リール40の回転を停止させるためのストップスイッチ50と、前記回転リール40、前記スタートスイッチ30及び前記ストップスイッチ50を制御すると共に、所定確率で当選の抽選を行い、当選の抽選結果に基づいて停止制御を行う制御装置20とを備え、複数の前記回転リール40が停止した状態で、正面側に表示される複数の図柄61が、予め予定した所定の位置に揃うことを条件に入賞しメダルが払い出されるようにしたスロットマシンにおいて、前記各回転リール40に対するストップスイッチ50の操作タイミングを測定するタイミング測定手段130と、所定条件に応じ前記停止制御を変更する停止制御変更手段とを設け、前記タイミング測定手段 130 は、前記スタートスイッチ 30 操作後、前記ストップスイッチ 50 が操作されるまでの時間を測定し、前記停止制御として、前記回転リール 40 のうち最初に停止したものの当選図柄を、入賞するために有効なラインが複数となる位置に停止させるための複数ライン有効停止制御と、入賞するために有効なラインが単数となる位置に停止させるための単数ライン有効停止制御とを設け、前記停止制御変更手段は、前記タイミング測定手段の測定値に応じて、前記複数ライン有効停止制御と、単数ライン有効停止制御とを変更可能に 形成されていることを特徴とする。
【0008】
ここで、「停止制御」とは、当選の抽選結果に基づいて、停止させるべき図柄61を所定の位置に停止させ、停止させてはいけない図柄61を停止させないように、回転リール40の回転を停止させる制御のことである。停止制御は、停止テーブルを用いて行うものであっても、所定図柄を停止させるか否かを判断しながら制御を行うものであってもよい。
【0009】
前記タイミング測定手段130は、ストップスイッチ50の操作タイミングを測定するためのものである。本発明においては、ストップスイッチ50がいつ操作されたかを把握することができるように形成されていれば良く、例えば、スタートスイッチ30の操作時や、回転リール40の回転開始時から、所定の時間、若しくは所定の回転数などを測定するようにすることができる。
【0010】
前記停止制御変更手段は、前記タイミング測定手段130の測定値に応じて、停止制御を変更することができるものである。ここで、「測定値に応じて・・変更」とは、例えば測定値が所定の数値となった場合に変更したり、所定期間中における測定値が所定の数値の場合に変更したりすることができる。また、「停止制御の変更」は、停止テーブルを用いて停止制御を行う場合には停止テーブルを変更することにより、また、所定図柄を停止させるか否かを判断しながら制御する場合には、当選図柄を所定位置に停止させるために最大何コマまで引き込んで回転リール40を停止させるかを変更することにより、行うことができる。
【0011】
ここで、「入賞するために有効なライン」とは、入賞有効ライン、すなわち、複数の回転リール 40 の所定図柄 61 が、そのように並ぶと入賞する所定の方向若しくは所定の位置態様を表すラインのことである。この入賞有効ラインは、スロットマシン 10 の図柄表示窓 13 に、入賞ラインLとして表示することができる。
例えば、図2に示すように、図柄表示窓 13 に、3個の図柄 61 が正面側に向いた3個の回転リール 40 を見ることができ、5本の入賞ラインLがある場合、「入賞するために有効なラインが複数となる位置」とは、右リール及び左リールにおいては上下の図柄位置であり、中リールでは中心の図柄位置である。また「入賞するために有効なラインが単数となる位置」とは、右リール及び左リールにおいては中心の図柄位置であり、中リールでは上下の図柄位置となる。
【0012】
なお、停止制御変更手段としては、前記タイミング測定手段130の測定値に応じて、停止制御を変更することができれば良く、他の条件に応じて停止制御を変更可能であってもよい。
本発明によれば、ストップスイッチ 50 の操作タイミングに応じて、所定の当選図柄がどの位置に停止するかを変化させることができ、同じ入賞であっても図柄の配列が異なるので、遊技が単調になるのを防止することができる。
【0013】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記停止制御として、それぞれ引き込み確率の異なる複数の停止制御を設け、前記停止制御変更手段は、前記複数の停止制御のうち、一の停止制御と、他の停止制御とを変更可能に形成されていることを特徴とする。
【0014】
ここで、「引き込み確率」とは、ストップスイッチ50を操作したときに所定位置にある図柄61から、最高何コマの範囲まで引き込んで当選図柄を停止させることができるかにより決定されるものである。具体的には、引き込み可能な図柄数が多いほど、引き込み確率は高くなる。そして、引き込み確率が高ければ、入賞しやすく、引き込み確率が低ければ、入賞しにくくなる。
本発明によれば、ストップスイッチ50の操作タイミングに応じて、入賞の難易を作り出すことが可能となる。
【0015】
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記停止制御として、特定の当選役につきそれぞれ引き込み確率の異なる複数の停止制御を設け、前記停止制御変更手段は、前記複数の停止制御のうち、一の停止制御と、他の停止制御とを変更可能に形成されていることを特徴とする。
特定の当選役としては、例えば特定の小役当選であってもよいし、ボーナスゲームなどの特別当選であってもよい。
【0016】
本発明によれば、ストップスイッチ50の操作タイミングに応じて、特定の当選役について入賞の難易を作り出すことが可能となる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0017】
すなわち、請求項4記載の発明は、前記停止制御として、所定の確率で当選図柄を引き込むための停止制御と、当選図柄を引き込まないための停止制御とを設け、前記停止制御変更手段は、当選図柄を引き込むための停止制御と、当選図柄を引き込まないための停止制御とを変更可能に形成されていることを特徴とする。
【0018】
本発明において、「当選図柄を引き込まないための停止制御」とは、たとえ当選の抽選結果が当選であっても、当選図柄を所定位置に停止させない制御を行うことが可能なものであり、本発明によれば、ストップスイッチ50の操作タイミングに応じて、入賞の有無を調整することが可能となる。
(請求項5)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0019】
すなわち、請求項5記載の発明は、前記停止制御として、当選図柄を引き込んで停止させることができる最大限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最大引き込み停止制御と、当選図柄を引き込んで停止させることができる最少限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最小引き込み停止制御とを設け、前記停止制御変更手段は、前記最大引き込み停止制御と、最小引き込み停止制御とを変更可能に形成されていることを特徴とする。
【0020】
ここで、「最大引き込み」と「最小引き込み」の違いは、回転リール40に表示されている図柄61の配列が、ストップスイッチ50操作時に所定位置にある図柄61(基準停止図柄)を基準として、最大引き込み可能コマ数(例えば5コマ)の範囲に複数の当選図柄を含む場合、前記基準停止図柄の最も遠くにある当選図柄を引き込むように制御するのが最大引き込みであり、逆に最も近くにある当選図柄を引き込むように制御するのが最少引き込みである。
【0021】
本発明によれば、ストップスイッチ50の操作タイミングに応じて、ストップスイッチ50を押したときの回転リール40が停止するまでのコマの滑り方が異なるものとなり、遊技に変化を与え、遊技が単調になるのを防止することができる。
(請求項6)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0022】
すなわち、請求項6記載の発明は、前記停止制御変更手段は、前記タイミング測定手段130が測定する測定値が、一定以上の場合に停止制御を変更することを特徴とする。
本発明以下請求項12までは、停止制御変更手段による停止制御の変更と、タイミング測定手段130の測定値との関係を規定したものである。
【0023】
(請求項7)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、前記停止制御変更手段は、前記タイミング測定手段130が測定する測定値が、一定以下の場合に停止制御を変更することを特徴とする。
【0025】
(請求項8)
請求項8記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、前記停止制御変更手段は、前記タイミング測定手段130が測定する測定値が、一定範囲の場合に停止制御を変更することを特徴とする。
【0026】
(請求項9)
請求項9記載の発明は、上記した請求項1乃至8のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、前記停止制御変更手段は、前記タイミング測定手段130が測定する測定値の平均値に基づき、停止制御を変更することを特徴とする。
なお、「測定値の平均値」は、例えば複数の回転リール40についての各測定値の平均であってもよいし、所定回数の遊技における一回の遊技ごとの測定値の平均であってもよい。
【0027】
(請求項10)
請求項10記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項10記載の発明は、前記タイミング測定手段が測定する測定値が、偶数か奇数かにより停止制御を変更することを特徴とする。
【0028】
(請求項11)
請求項11記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項11記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、前記図柄の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、変動表示されている複数の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、当選か否かの抽選を行うための当選抽選手段、当選の抽選結果に基づいて、停止させるべき図柄を所定位置に停止させ、停止させてはいけない図柄を停止させないように、前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための停止制御手段、前記複数の図柄が所定の位置態様に停止することで入賞として扱うための入賞手段、前記図柄表示手段に対する前記図柄変動停止手段の操作タイミングを、前記スタートスイッチ操作後、前記ストップスイッチが操作されるまでの時間を測定することにより測定するタイミング測定手段、及び、前記タイミング測定手段の測定値に応じて、前記回転リールのうち最初に停止したものの当選図柄を、入賞するために有効なラインが複数となる位置に停止させるための複数ライン有効停止制御と、 入賞するために有効なラインが単数となる位置に停止させるための単数ライン有効停止制御とを変更させるための停止制御変更手段として機能させるための遊技用プログラムである。
【0029】
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であってもよい。
また、前記図柄表示手段を、周囲に複数の図柄61を表示した回転リール40とし、この回転リール40の回転を制御するように形成することができる。この場合、前記図柄変動開始手段は、回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ30とすることができ、前記図柄変動停止手段は、回転リール40の回転を停止させるためのストップスイッチ50とすることができる。
【0030】
あるいは、前記図柄表示手段を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置とし、これに複数の図柄を変動表示又は停止表示させるように形成してもよい。
前記入賞手段は、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、ホッパーユニット65を作動させて遊技者に対してメダルの払い出しを行うように形成することができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、入賞時にメダルの払い出しがなそれるような画像や、手持ちの遊技メダル数が増加するような表示を行うように形成することができる。
【0031】
このように、本発明は、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
本発明によれば、ストップスイッチ 50 の操作タイミングに応じて、所定の当選図柄がどの位置に停止するかを変化させることができ、同じ入賞であっても図柄の配列が異なるので、遊技が単調になるのを防止することができる。
【0032】
なお、停止制御として、引き込み確率の異なる複数の停止制御を設け、前記停止制御変更手段は、前記複数の停止制御のうち、一の停止制御と、他の停止制御とを変更可能に形成することができる。あるいは、特定の当選役について引き込み確率の異なる複数の停止制御を設け、それらの停止制御について変更可能にしてもよい。このように形成することにより、図柄変動停止手段の操作タイミングに応じて、入賞の難易を作り出すことが可能となる。
【0033】
また、停止制御として、所定の確率で当選図柄を引き込むための停止制御と、当選図柄を引き込まないための停止制御を設け、停止制御変更手段は、それらの停止制御について変更可能に形成することができる。このように形成することにより、図柄変動停止手段の操作タイミングに応じて、入賞の有無を調整することが可能となる。
【0034】
またさらに、停止制御として、当選図柄を引き込んで停止させることができる最大限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最大引き込み停止制御と、当選図柄を引き込んで停止させることができる最少限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最小引き込み停止制御とを設け、停止制御変更手段は、それらの停止制御について変更可能に形成することができる。このように形成することにより、図柄停止時の滑り具合を変化させることができる。
【0035】
なお、前記停止制御変更手段は、前記タイミング測定手段130が測定する測定値が、一定以上の場合、あるいは一定以下の場合、又は一定範囲の場合に、停止制御を変更するように形成することができる。また、所定期間における平均値に基づき、あるいは偶数か奇数かにより、停止制御を変更するように形成してもよい。
【0036】
(請求項12)
請求項12記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項12記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、前記図柄の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、変動表示されている複数の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、当選か否かの抽選を行うための当選抽選手段、当選の抽選結果に基づいて、停止させるべき図柄を所定位置に停止させ、停止させてはいけない図柄を停止させないように、前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための停止制御手段、前記複数の図柄が所定の位置態様に停止することで入賞として扱うための入賞手段、前記図柄表示手段に対する前記図柄変動停止手段の操作タイミングを、前記スタートスイッチ操作後、前記ストップスイッチが操作されるまでの時間を測定することにより測定するタイミング測定手段、及び、前記タイミング測定手段の測定値に応じて、前記回転リールのうち最初に停止したものの当選図柄を、入賞するために有効なラインが複数となる位置に停止させるための複数ライン有効停止制御と、入賞するために有効なラインが単数となる位置に停止させるための単数ライン有効停止制御とを変更させるための停止制御変更手段として機能させるための遊技用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0037】
本発明は、請求項11に記載した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、ストップスイッチ 50 の操作タイミングに応じて、所定の当選図柄がどの位置に停止するかを変化させることができ、同じ入賞であっても図柄の配列が異なるので、遊技が単調になるのを防止することができる。
【0038】
なお、停止制御として、引き込み確率の異なる複数の停止制御を設け、前記停止制御変更手段は、前記複数の停止制御のうち、一の停止制御と、他の停止制御とを変更可能に形成することができる。あるいは、特定の当選役について引き込み確率の異なる複数の停止制御を設け、それらの停止制御について変更可能にしてもよい。このように形成することにより、図柄変動停止手段の操作タイミングに応じて、入賞の難易を作り出すことが可能となる。
【0039】
また、停止制御として、所定の確率で当選図柄を引き込むための停止制御と、当選図柄を引き込まないための停止制御を設け、停止制御変更手段は、それらの停止制御について変更可能に形成することができる。このように形成することにより、図柄変動停止手段の操作タイミングに応じて、入賞の有無を調整することが可能となる。
【0040】
またさらに、停止制御として、当選図柄を引き込んで停止させることができる最大限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最大引き込み停止制御と、当選図柄を引き込んで停止させることができる最少限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最小引き込み停止制御とを設け、停止制御変更手段は、それらの停止制御について変更可能に形成することができる。このように形成することにより、図柄停止時の滑り具合を変化させることができる。
【0041】
なお、前記停止制御変更手段は、前記タイミング測定手段130が測定する測定値が、一定以上の場合、あるいは一定以下の場合、又は一定範囲の場合に、停止制御を変更するように形成することができる。また、所定期間における平均値に基づき、あるいは偶数か奇数かにより、停止制御を変更するように形成してもよい。
【0042】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を、図面に基づき説明する。
(図面の説明)
図1乃至図6は、本発明の実施の形態を示すものである。
【0043】
図1はスロットマシンの入力、制御及び出力のブロック図、図2はスロットマシンの外観正面図及び図3乃至図6はスロットマシンの動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
【0044】
スロットマシン10の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
【0045】
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。この遊技制御装置21の詳細については後述する。
【0046】
演出制御装置22は、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するためのものである。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
【0047】
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
【0048】
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
【0049】
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図2に示すように、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
【0050】
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
【0051】
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)表示装置66(ランプ68及びスピーカ69)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
【0052】
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。
【0053】
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(表示装置66)
表示装置66は、スピーカや表示ランプ等であって、遊技者に入賞等を報知させるためのものである。具体的には、演出制御装置22の制御により、入賞時にスピーカ69から入賞音を発生させ、表示ランプ68を点灯又は点滅させることにより、遊技者に入賞等を報知させるためのものである。
【0054】
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(5)の手段として機能する。
【0055】
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)回転停止制御手段120
(5)タイミング測定手段130
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(5)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
【0056】
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
【0057】
その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
【0058】
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。そして、その抽選結果がいずれかの当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の特別当選図柄61(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。一方、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが特別当選図柄61と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【0059】
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する当選図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する当選図柄61が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止することができない。
【0060】
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に行われる 場合と、BBゲーム中で無いときにも単独で行われる場合がある。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
【0061】
特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのものである。
【0062】
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
【0063】
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
【0064】
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。
(特定遊技制御手段101)
特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
【0065】
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
【0066】
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
【0067】
上記当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(4)に限定されるものではない。
【0068】
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
【0069】
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
【0070】
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
【0071】
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
【0072】
(回転停止制御手段120)
回転停止制御装置120は、回転リール40の所定の図柄61について、当選の抽選結果に従って、停止させるべき図柄を所定の位置に停止させ、停止させてはいけない図柄をその位置で停止させない制御を行うためのものである。そして、この回転停止制御装置120は、図1に示すように、次の(1)又は(2)の手段を有している。
【0073】
(1)停止テーブル121
(2)停止テーブル選択手段122
なお、回転停止制御装置120としては、上記した(1)又は(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(停止テーブル121)
停止テーブル121は、所定の図柄61から何コマ回転させて回転リール40を停止させるかを、所定条件に応じ各図柄61毎に規定したものである。
【0074】
具体的には、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
【0075】
停止テーブル121としては、引き込み確率の異なる複数の停止テーブルを設けることができる。なお、引き込み確率とは、ストップスイッチ50を押したときの図柄から、最高何コマの範囲まで引き込んで当選図柄を停止させることができるかにより決定されるものである。引き込み確率が高い停止テーブル(以下高確率停止テーブルという)の方が、引き込み確率の低い停止テーブル(以下低確率停止テーブルという)よりも、入賞する可能性が高いものである。また、特定の当選、例えばBB当選についてのみ引き込み確率の異なる複数の停止テーブルを設けてもよい。
【0076】
さらに、停止テーブル121として、当選図柄を引き込まないための制御を行う為の停止テーブル(以下ハズレ停止テーブルという)を設けることもできる。ハズレ停止テーブルにより停止制御を行うと、当選の抽選結果がハズレの場合のみならず、すべての場合において、当選図柄が入賞有効ライン上に揃う場合はない。
【0077】
さらに、回転リール40の第一停止時の停止図柄について、入賞有効ラインが複数となるような位置に停止させるためのテーブル(以下複数ライン有効停止テーブルという)と、入賞有効ラインが単数となるような位置に停止させるためのテーブル(以下単数ライン有効停止テーブルという)を設けることもできる。
また、当選図柄を引き込んで停止させることができる最大限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最大引き込み停止テーブルと、当選図柄を引き込んで停止させることができる最少限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最小引き込み停止テーブルとを設けることもできる。
【0078】
なお、停止テーブル121を、各図柄毎についてすべての位置でストップスイッチ50を操作した場合を想定して作成してもよいが、各図柄毎にすべての組み合わせを作らなければならないのでテーブルが膨大になってしまう。そこで、停止テーブル121に従って停止位置候補を決定し、候補の妥当性を判断しながら停止図柄を決定するようにしてもよい。この場合の停止制御は、当選図柄に対応したビットを、停止させるべき当選図柄と停止させてはいけない図柄とにわけてそれぞれ設け、ビットに記憶されているデータに基づいて、停止位置候補が妥当な場合にはその位置で停止させ、妥当でない場合には他の妥当な位置を決定して停止させるようにするものである。
【0079】
(停止テーブル選択手段122)
停止テーブル選択手段122は、停止制御変更手段であって、所定の条件に基づいて、前記複数の停止テーブル121の中から、一の停止テーブル121を選択するためのものである。
具体的には、停止テーブル選択手段122は、タイミング測定手段130の測定値に基づいて、停止テーブル121の選択を行う。すなわち、測定値が停止制御を変更するための所定の値であるかどうかを判断し、条件に適合した停止テーブル121を選択し、適用する停止テーブルを変更するものである。
【0080】
(タイミング測定手段130)
タイミング測定手段130は、回転リール40に対するストップスイッチ50の操作タイミングを測定するためのものである。
具体的には、タイミング測定手段130は、特に図示しないが、カウント手段及び記憶手段を有し、所定の測定基準から、所定値をカウントし、その値を記憶するものである。そして、測定基準及び測定値は、トップスイッチ50の操作タイミングを何に基づき測定するかにより異なる。
【0081】
タイミング測定の具体例を以下に示す。
(1)いわゆる目押しの技量を考慮に入れたタイミング測定
これは、ストップスイッチ50の操作タイミングを、回転リール40の特定の図柄61(具体的には当選図柄)との関係において測定するものである。
まず、当選抽選手段110の抽選の結果、所定の役に当選した場合、タイミング測定手段130は当選図柄の位置特定を行う。これは、ステッピングモータの総ステップ数を全範囲として各図柄61の位置関係を規定したテーブル(以下図柄特定テーブルという)に基づき、所定の当選図柄が基準点(スタートインデックス)から何ステップ目にあるかを認識することにより行われる。さらにこのとき、当該当選図柄を所定の入賞有効ライン上に停止させるために、その位置でストップスイッチ50を操作すべき図柄の特定も行う。この、当選図柄を停止可能な図柄位置は、具体的には、当該停止させたい当選図柄から最大限引き込み可能なコマ数の範囲内にある図柄であって、最小引き込み制御の場合には、当選図柄からいちばん近くにある図柄位置であり、最大引き込み制御の場合には、当選図柄からいちばん遠くにある図柄位置となる。
【0082】
次に、ストップスイッチ50が操作されたら、その操作時のステップ数を記憶し、前記当選図柄を停止可能な図柄位置のステップ数との差を算出する。なお、当選図柄が回転リール上に複数表示されている場合には、ストップスイッチ50の操作位置に最も近い当選図柄を基準とする。そして、このステップ数の差の値から、二つの位置の間の角度を時間に換算した値を、測定値として記憶する。
【0083】
ここで、ステップ数の差の角度は、ステップ数の差に1ステップに対応する角度(ステッピングモータの全ステップ数を360で除した角度)を乗じて算出することができる。また、角度を時間に換算するには、回転リール40が一回転するのにかかる時間を360で除した値に、角度の値を乗じて算出することができる。
【0084】
このように、目押しの技量を考慮に入れたタイミング測定を行う場合には、当選図柄を停止可能な図柄位置を基準として、実際にストップスイッチ50が操作されるまでの時間を測定するものとなる。この方法によれば、測定値は、目押しの上手い遊技者ほど少なくなり、目押しの苦手な遊技者ほど多くなる。
なお、このタイミング測定方法は、当選フラグが成立中の遊技にのみ有効である。また、測定値は、各回転リール40ごとに測定したものの合計値を一回の遊技における測定値としてもよいし、三個の回転リール40の平均値を一回の遊技における測定値としてもよい。あるいは、三個の回転リール40のうちいずれかの回転リール40について測定するようにしてもよい。また、複数回の遊技における測定値を累積するようにしてもよい。
【0085】
(2)単純なタイミング測定
これは、目押しの技量などを考慮することなく、単純に、いつストップスイッチ50が操作されたかを測定するものである。
例えば、回転リール40の回転開始を基準として、ストップスイッチ50が操作されるまでの時間を測定することができる。なお、時間は、回転リール40の回転速度を前提にすると回転数から、回転速度及び全ステップ数を前提にすると回転ステップ数から換算できる。また、回転リール40の回転開始のかわりに、スタートスイッチ30の操作時を基準としてもよい。さらに、回転開始から第一停止まで、第一停止から第二停止まで、第二停止から第三停止まで、又は回転開始から全停止までの経過時間や、回転リール40の回転数を測定してもよい。
【0086】
タイミング測定手段130は、スタートスイッチ30の操作信号受信あるいは回転リール40を回転させるモータの駆動開始を基準として、ストップスイッチ50の操作信号を受信するまでの回転ステップ数、又は経過時間をカウントし、その値を記憶する。
なお、測定値は、各回転リール40ごとに測定したものの合計値を一回の遊技における測定値としてもよいし、三個の回転リール40の平均値を一回の遊技における測定値としてもよい。あるいは、三個の回転リール40のうちいずれかの回転リール40について測定するようにしてもよい。また、複数回の遊技における測定値を累積するようにしてもよい。
【0087】
(ストップスイッチ50の操作タイミングに基づく停止制御の変更)
次に、上記タイミング測定手段130の測定値に基づく、停止テーブル選択手段122による停止制御の変更について、いくつかのパターンを例示する。
なお、停止制御を変更するかどうかの判断は、一回の遊技ごとに行ってもよいし、所定の遊技回数ごと(例えば10回ごと)に行ってもよい。あるいは、特定の遊技期間(例えばBB終了後の30ゲーム)にのみ行うようにしてもよい。また、複数遊技に亘り判断する場合には、測定値の合計をもとに停止テーブル121を選択するようにしてもよいし、測定値の平均をもとに停止テーブル121を選択することもできる。
【0088】
(1)測定値に応じて、引き込み確率を変化させる
停止テーブル121として、高確率停止テーブル及び低確率停止テーブルを設け、測定値に応じていずれの停止テーブル121を用いて停止制御を行うか選択することにより、停止制御を変更することができる。
この制御は、目押しの技量を考慮したタイミング測定を行う場合に、特に意義がある。例えば、測定値が一定以上の場合に高確率停止テーブルを選択するようにすると、目押しの技量の未熟な遊技者を救済することとなり、測定値が一定以下の場合に高確率停止テーブルを選択するようにすると、目押しの技量の優れた遊技者に有利となる。また、測定値が一定範囲の場合に高確率停止テーブルを選択するようにすると、目押しの技量が普通程度の遊技者に有利となる。
【0089】
また、停止テーブル121として、ハズレ停止テーブルを設け、測定値に応じてハズレ停止テーブルを選択することにより、入賞を阻止するように制御することもできる。この場合は、測定値が一定以上の場合にハズレ停止テーブルを選択するようにすると、目押しの技量の優れた遊技者に不利となり、逆に測定値が一定以下の場合にハズレ停止テーブルを選択するようにすると、目押しの技量の未熟な遊技者に不利となる。
【0090】
なお、単純なタイミング測定を行う場合には、測定値が一定以上、あるいは一定以下、あるいは一定範囲の場合に停止制御を変更することの他に、例えば、測定値が偶数の場合には高確率停止テーブルを選択し、奇数の場合には低確率停止テーブルを選択するように形成して、停止制御の変更をすることができる。さらに、偶数の場合又は奇数の場合の中に、所定の確率でハズレ停止テーブルが選択されるようにしてもよい。このように形成すると、停止制御がどのように変更されるかほとんど予測できず、遊技に意外性を付与することができる。
【0091】
(2)測定値に応じて、所定の当選役の引き込み確率を変化させる。
停止テーブル121として、所定の当選について引き込み確率が高い停止テーブル又は所定の当選について引き込み確率が低い停止テーブルを設け、測定値に応じていずれの停止テーブル121を用いて停止制御を行うか選択することにより、停止制御を変更することができる。
【0092】
この制御によれば、目押しのタイミングに応じ、所定の当選について入賞しやすくしたり、し難くしたりすることができる。例えば、BBの当選図柄である「7」について引き込み確率を低く設定すれば、BB入賞し難くなり、獲得メダルを増やしにくくなる。また「再遊技」について引き込み確率を高く設定すれば、再遊技が入賞しやすくなり、投入メダル数の減少すなわち獲得メダルが減らないという効果を生じさせることができる。
【0093】
従って、目押しの技量を考慮したタイミング測定を行う場合には、上記(1)において述べたのと同様の測定値に応じた停止テーブル121の選択方法を採用することにより、同様の効果を生じさせることができるものとなる。
(3)測定値に応じて、当選図柄の停止の仕方を変化させる。
停止テーブル121として、複数ライン有効停止テーブル及び単数ライン有効停止テーブル、あるいは、最大引き込み停止テーブル及び最小引き込み停止テーブルを設け、測定値に応じていずれの停止テーブル121を用いて停止制御を行うか選択することにより、停止制御を変更することができる。
【0094】
複数ライン有効停止テーブルを用いて停止制御を行う場合と、単数ライン有効停止テーブルを用いて停止制御を行う場合とでは、当選図柄の停止位置が異なるものとなる。すなわち、回転リール40の第一停止において、当選図柄が中央に停止するか上下のいずれかに停止するかが異なる。
また、最大引き込み停止テーブルを用いて停止制御を行う場合と、最小引き込み停止テーブルを用いて停止制御を行う場合とでは、回転リール40の停止時における図柄61の滑り具合が異なるものとなる。
【0095】
このように、目押しのタイミングに応じて、当選図柄の並び方や回転リール40の停止時の滑り方が変化させることができ、遊技が単調にならないという効果を生じさせることができる。この効果は、単純なタイミング測定を行った場合であっても十分発揮されるものである。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシンの動作の概略について、図3乃至図5に示したフローを用いて説明する。
【0096】
先ず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
ステップ101において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
【0097】
ステップ102において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
【0098】
ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ106に進む。
ステップ106において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ107に進む。
【0099】
ステップ107において、当選図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
前記ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ103に戻る。
前記ステップ106において、入賞していないと判定された場合、ステップ107を飛び越して、遊技が終了する。
【0100】
上述したステップ101の抽選処理について、図4のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
【0101】
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
【0102】
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、抽選結果に基づいて所定の停止テーブル121を選択する。すなわち、抽選結果がハズレの時には、いかなる当選図柄も所定の入賞有効ライン上に揃わないように規定したテーブルを選択し、当選の場合には、当該当選図柄が所定の確率で入賞有効ライン上に揃うように規定したテーブルを選択する。そして、抽選処理が終了する。
【0103】
次に、回転停止制御手段120による回転リール40の回転停止処理について、図5のフローを用いて説明する。
ステップ300において、タイミング測定手段130がストップスイッチ50の操作タイミングを測定する。複数回の遊技に亘り測定する場合には、前回までの測定値に測定値が加算され、あるいは加算された後に平均値を算出する。そして、次のステップ301に進む。
【0104】
ステップ301において、測定値が条件を満たすかどうかを判断する。すなわち、測定値が、一定以上か、一定以下か、一定範囲内か、あるいは偶数か奇数か等を判断する。なお、この判断は、一回の遊技ごとに行ってもよいし、所定回数の遊技ごとに行ってもよい。そして、測定値が条件を満たす場合には、ステップ302に進む。
【0105】
ステップ302において、測定値に基づいた停止テーブル121に変更する。そして、次のステップ303に進む。
ステップ303において、停止テーブル121に基づいて回転リール40の回転停止処理を行う。
前記ステップ301において、測定値が条件を満たさない場合には、ステップ302を飛び越してステップ303に進む。すなわち、停止テーブル121を変更せず、前回までの遊技において用いられていた停止テーブル121により停止制御を行うこととなる。
【0106】
このようにして、回転リール40の回転停止処理を終了する。
(停止制御に関する他の実施の形態)
以上述べた回転リール40の回転停止処理は、停止テーブル121を用いたものであったが、停止制御は、停止テーブル121を用いないで行うこともできる。すなわち、抽選において何らかの役が当選したときには、その当選に対応した図柄(当選図柄)が極力所定位置に停止するように、それ以外の図柄が停止しないように制御を行うものである。
【0107】
具体的には、当選図柄に対応したビットを、停止させるべき当選図柄と停止させてはいけない図柄とにわけてそれぞれ設ける。そして、まず、停止させてはいけない図柄を停止させないように制御をし、ついで停止させるべき図柄を停止させるような制御を行う。これらの制御は、前述したビットに記憶されているデータに基づいて行われるものである。
【0108】
この制御方法の場合は、図4で説明したステップ204において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定されることとなる。そして、前述したステップ104での回転リール40の回転停止処理は、図6に示すようになる。
ステップ400において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ401に進む。
【0109】
ステップ401において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ403に進む。
【0110】
ステップ403において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ400において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ404に進む。
【0111】
ステップ404において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ405に進む。
ステップ405において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ403に進む。
【0112】
前記ステップ404において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ403に進む。
前記ステップ405において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ401に進む。
前記ステップ402において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ400に戻る。
【0113】
なお、上述した実施の形態において、ステップ401乃至ステップ405で説明している例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としても良い。
また、この実施の形態においては、停止テーブル選択手段122のかわりに停止制御選択手段を設け、タイミング測定手段130の測定値に基づいて停止制御を変更することとなる。ここでいう停止制御とは、所定の停止制御を行うためのデータの意味であり、上述した実施の形態において停止テーブル121と同様の役割を果たすものである。
【0114】
ところで、このスロットマシンは、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、前記図柄の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、変動表示されている複数の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、当選か否かの抽選を行うための当選抽選手段、当選の抽選結果に基づいて、停止させるべき図柄を所定位置に停止させ、停止させてはいけない図柄を停止させないように、前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための停止制御手段、前記複数の図柄が所定の位置態様に停止することで入賞として扱うための入賞手段、前記図柄表示手段に対する前記図柄変動停止手段の操作タイミングを測定するタイミング測定手段、及び、前記タイミング測定手段の測定値に応じて、停止制御を変更させるための停止制御変更手段として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
【0115】
さらに、このスロットマシンは、前記遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体を用いて制御することもできる。
ここで、図柄表示手段とは、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための手段であって、回転リール40を用いたものでもよいし、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしたものでもよい。
【0116】
また、入賞手段としては、前記遊技機用プログラムを用いてスロットマシンを制御する場合には、ホッパーユニット65を介して遊技者にメダルを払い出すように形成することができる。一方、前記遊技機用プログラムを用いて、業務用若しくは家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しは行えないので、例えば液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、獲得メダル数の枚数表示をしたり、メダルの増減がわかるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
【0117】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1乃至10)
請求項1乃至10記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0118】
すなわち、請求項1乃至10記載の発明によれば、停止制御を、ストップスイッチ50の操作タイミングに応じて変化させることができ、停止図柄の配列に変化をつけることができ、遊技が単調にならず、遊技を興味溢れるものとすることが可能なスロットマシンを提供することができる。
【0119】
(請求項11又は12)
請求項11又は12記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
すなわち、請求項11又は12記載の発明は、上記目的を達成することができる遊技機用プログラム又は遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図2】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。
【図3】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。
【図4】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。
【図5】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【図6】 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、他の方法による回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【符号の説明】
10 スロットマシン 11 筺体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
42 リールテープ 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 65 ホッパーユニット
66 表示装置 70 通常遊技制御手段
80 特別遊技制御手段 91 特定導入遊技制御手段
101 特定遊技制御手段 110 当選抽選手段
111 乱数発生手段 112 乱数抽出手段
113 当選判定テーブル 114 判定手段
120 回転停止制御手段 130 タイミング測定手段
Claims (12)
- 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、
前記回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
前記回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
前記回転リール、前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチを制御すると共に、所定確率で当選の抽選を行い、当選の抽選結果に基づいて停止制御を行う制御装置とを備え、
複数の前記回転リールが停止した状態で、正面側に表示される複数の図柄が、
予め予定した所定の位置に揃うことを条件に入賞しメダルが払い出されるようにしたスロットマシンにおいて、
前記各回転リールに対するストップスイッチの操作タイミングを測定するタイミング測定手段と、
所定条件に応じ前記停止制御を変更する停止制御変更手段とを設け、
前記タイミング測定手段は、前記スタートスイッチ操作後、前記ストップスイッチが操作されるまでの時間を測定し、
前記停止制御として、前記回転リールのうち最初に停止したものの当選図柄を、入賞するために有効なラインが複数となる位置に停止させるための複数ライン有効停止制御と、入賞するために有効なラインが単数となる位置に停止させるための単数ライン有効停止制御とを設け、
前記停止制御変更手段は、前記タイミング測定手段の測定値に応じて、前記複数ライン有効停止制御と、単数ライン有効停止制御とを変更可能に形成されていることを特徴とするスロットマシン。 - 前記停止制御として、それぞれ引き込み確率の異なる複数の停止制御を設け、前記停止制御変更手段は、前記複数の停止制御のうち、一の停止制御と、他の停止制御とを変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1記載のスロットマシン。
- 前記停止制御として、特定の当選役につきそれぞれ引き込み確率の異なる複数の停止制御を設け、前記停止制御変更手段は、前記複数の停止制御のうち、一の停止制御と、他の停止制御とを変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載のスロットマシン。
- 前記停止制御として、所定の確率で当選図柄を引き込むための停止制御と、当選図柄を引き込まないための停止制御とを設け、前記停止制御変更手段は、当選図柄を引き込むための停止制御と、当選図柄を引き込まないための停止制御とを変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載のスロットマシン。
- 前記停止制御として、当選図柄を引き込んで停止させることができる最大限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最大引き込み停止制御と、当選図柄を引き込んで停止させることができる最少限の範囲にある図柄を所定位置に停止させるための最小引き込み停止制御とを設け、前記停止制御変更手段は、前記最大引き込み停止制御と、最小引き込み停止制御とを変更可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載のスロットマシン。
- 前記停止制御変更手段は、
前記タイミング測定手段が測定する測定値が、一定以上の場合に停止制御を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスロットマシン。 - 前記停止制御変更手段は、
前記タイミング測定手段が測定する測定値が、一定以下の場合に停止制御を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスロットマシン。 - 前記停止制御変更手段は、
前記タイミング測定手段が測定する測定値が、一定範囲の場合に停止制御を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスロットマシン。 - 前記停止制御変更手段は、
前記タイミング測定手段が測定する測定値の平均値に基づき、停止制御を変更することを特徴とする請求項1乃至8のいずれか1項に記載のスロットマシン。 - 前記停止制御変更手段は、
前記タイミング測定手段が測定する測定値が、偶数か奇数かにより停止制御を変更することを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載のスロットマシン。 - 遊技機を、
複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、
前記図柄の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、
変動表示されている複数の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、
当選か否かの抽選を行うための当選抽選手段、
当選の抽選結果に基づいて、停止させるべき図柄を所定位置に停止させ、停止させてはいけない図柄を停止させないように、前記図柄表示手段の図柄を停止表示させるための停止制御手段、
前記複数の図柄が所定の位置態様に停止することで入賞として扱うための入賞手段、
前記図柄表示手段に対する前記図柄変動停止手段の操作タイミングを、前記スタートスイッチ操作後、前記ストップスイッチが操作されるまでの時間を測定することにより測定するタイミング測定手段、及び、
前記タイミング測定手段の測定値に応じて、前記回転リールのうち最初に停止したものの当選図柄を、入賞するために有効なラインが複数となる位置に停止させるための複数ライン有効停止制御と、入賞するために有効なラインが単数となる位置に停止させるための単数ライン有効停止制御とを変更させるための停止制御変更手段として機能させるための遊技用プログラム。 - 遊技機を、
複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、
前記図柄の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、
変動表示されている複数の図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、
当選か否かの抽選を行うための当選抽選手段、
当選の抽選結果に基づいて、前記複数の図柄が所定の位置態様に停止することで入賞として扱うための入賞手段、
前記図柄表示手段に対する前記図柄変動停止手段の操作タイミングを、前記スタートスイッチ操作後、前記ストップスイッチが操作されるまでの時間を測定することにより測定するタイミング測定手段、及び、
前記タイミング測定手段の測定値に応じて、前記回転リールのうち最初に停止したものの当選図柄を、入賞するために有効なラインが複数となる位置に停止させるための複数ライン有効停止制御と、入賞するために有効なラインが単数となる位置に停止させるための単数ライン有効停止制御とを変更させるための停止制御変更手段として機能させるための遊技用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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