JP2008000411A - 遊技機 - Google Patents

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隆義 川嶋
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隆 大久保
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清志 西田
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Abstract

【課題】遊技者の技量を問わず、効果的に停止制御を変更することにより、遊技が単調となることを防止し、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】回転リール40にインデックス51を設けるとともに、このインデックス51を検知するための検知手段50(検知センサー52)を備え、前記検知手段50(検知センサー52)により検知されたインデックス51の数を計測するための検知回数計測手段180と、所定期間内に前記検知回数計測手段180により計測されたインデックス51の数に応じて、前記停止制御手段160による回転リール40の停止制御を変更可能な停止制御変更手段(停止テーブル選択手段162)と、を備える。
【選択図】図7

Description

この発明は、遊技機に関し、詳しくは、回転リールの停止制御を変更可能に形成した遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機、たとえばスロットマシンにおいては、ストップスイッチ操作時の図柄に対応した停止制御により、いわゆる引き込み、蹴飛ばしが設定されるものが知られている。
また、このようなスロットマシンとしては、所定のタイミング(たとえば、スタートスイッチの操作時)からの経過時間を計測し、この計測された時間に応じて停止制御を変化させるものが考案されている。このようなスロットマシンは、下記の特許文献1に開示されている。
特開2003−199875号公報
しかし、上記したスロットマシンでは、ストップスイッチ操作時の図柄、及び所定のタイミング(スタートスイッチの操作時)からの経過時間に対応した停止制御により、引き込み、蹴飛ばしが設定されるため、ストップスイッチを所定の位置、及び所定のタイミングで操作すれば、常に同じ停止制御が行われるものとなる。
遊技者の多くは、停止させたい図柄が図柄表示窓内を通過するタイミングを計りながらストップスイッチを操作する。すなわち、遊技者は、回転リールが1回転するのにかかる時間を基準として、ストップスイッチを操作することとなる。
ここで、回転リールが1回転するスピードは一定であるため、スタートスイッチが操作されてから、所定の図柄を停止されるまでの時間、すなわちストップスイッチを操作するまでの時間も一定となることが多い。そのため、ほぼ毎回、同じ停止制御が行われることとなり、遊技が単調になるという問題点が生じていた。
上述の問題点は、特に、ストップスイッチの操作タイミングが安定している上級者にとっては顕著であった。
そこで、本発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
すなわち、請求項1記載の発明は、遊技者の技量を問わず、効果的に停止制御を変更することにより、遊技が単調となることを防止し、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄46を表示した回転リール40と、前記回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ18と、前記回転リール40の回転を停止させるためのストップスイッチ19と、前記回転リール40、前記スタートスイッチ18及び前記ストップスイッチ19を制御すると共に、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段80、及び前記当選抽選手段80の抽選の結果に基づいて回転リール40の停止制御を行うための停止制御手段160を有する制御装置20と、を備え、複数の前記回転リール40が停止した状態で、正面側に表示される複数の図柄46が予め予定された所定の位置に揃うことを条件に入賞となるように設定された遊技機において、前記回転リール40にインデックス51を設けるとともに、このインデックス51を検知するための検知手段50(検知センサー52)を備え、前記制御装置20は、前記検知手段50(検知センサー52)により検知されたインデックス51の数を計測するための検知回数計測手段180と、所定期間内に前記検知回数計測手段180により計測されたインデックス51の数に応じて、前記停止制御手段160による回転リール40の停止制御を変更可能な停止制御変更手段(停止テーブル選択手段162)と、を備えていることを特徴とする。
ここで、遊技機としては、遊技メダルを用いて遊技が行われるスロットマシンや、遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技が行われるパロット(登録商標)遊技機などが挙げられる。また、本発明に係る遊技機には、遊技メダルなどの遊技媒体を払い出すための遊技媒体払い出し装置(ホッパーユニット35)や、遊技に関する情報を遊技者に向かって報知したり、演出を表示するための演出表示装置26(ランプ32、スピーカ33、画像表示装置など)を設けることもできる。
前記制御装置20は、回転リール40、スタートスイッチ18及びストップスイッチ19を制御するもの、すなわち、遊技機を制御するためのものであり、制御基板などによって構成されている。この制御装置20としては、主として遊技に関する制御を行うための遊技制御装置21や、遊技に付随する演出を行わせるための演出制御装置22等を設けることもできる。また、前記制御装置20には、後述する当選抽選手段80、停止制御手段160等を備えているが、これらに限定されるものではない。
前記当選抽選手段80は、図柄46の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するためのものである。具体的には、当選抽選手段80は、たとえば乱数発生手段81の発生した乱数値を、当選判定テーブル83に規定された数値領域と比較することにより、所定の当選役の当選又はハズレの判定を行うためのものである。
またここで、「当選役」とは、内部的に定められた当たりの態様であって、各当選役は所定の図柄46の所定の表示態様(すなわち、図柄46の組み合わせ)により構成されるものとなっている。また、「当選」とは、当選抽選手段80の抽選の結果、所定の当選役に当たって、当選フラグが成立している状態を意味するものである。
また、本発明に係る遊技機では、複数の回転リール40が停止した状態で、正面側に表示される複数の図柄46が予め予定された所定の位置に揃うことを条件に入賞となるように設定されている。換言すれば、回転リール40が停止した際における図柄46の配置が、当選役に投じて予め定められた態様となることを条件に入賞となるものである。
前記停止制御手段160は、前記当選抽選手段80の抽選の結果に基づいて回転リール40の停止制御を行うためのものである。ここで、「停止制御」とは、当選抽選手段80の抽選の結果に基づいて、停止させるべき図柄46を所定位置に停止させ、停止させてはいけない図柄46を停止させないように、回転リール40の回転を停止させる制御のことである。停止制御は、停止テーブルを用いて行うものであっても、所定図柄を停止させるか否かを判断しながら制御を行うものであってもよい。
また、本発明に係る遊技機においては、回転リール40にインデックス51を設けるとともに、このインデックス51を検知するための検知手段50(検知センサー52)を備えている。
前記インデックス51及び検知手段50としては、孔、突起などの通過を光センサーを用いて検知するものや、磁性体の通過を磁気センサーにより検知するもの等が挙げられる。たとえば、光センサーであれば、当該光センサーにおける発光部から受光部へ発光される光線が受光部によって受光されているか、若しくは、前記光線がインデックス51によって遮断されたかによって、インデックス51の検知が行われるように形成することができる。また、磁気センサーであれば、当該磁気センサーにおける出力部から発せられる電磁波が、インデックス51の通過により磁気変動したか否かによって、インデックス51の検知が行われるように形成することができる。
また、検知手段50(検知センサー52)における受光部や出力部から光線や電磁波を発するのではなく、インデックス51から光線や電磁波が発せられるように形成し、前記光線や電磁波を検知手段50が検知することで、インデックス51の検知が行われるように形成することもできる。換言すれば、インデックス51が検知手段50と対応する位置を通過する際に、前記検知手段50が、インデックス51から発せられる光線や電磁波を検知することにより、インデックス51の検知が行われることとなっている。
また、前記インデックス51の設置個数は、特に限定されるものではなく、1つの回転リール40に1個だけ設けることもできるし、2個以上設けることもできる。
たとえば、1つの回転リール40にインデックス51を1個だけ設けた場合には、前記回転リール40が1回転するにつき、前記検知手段50(検知センサー52)がインデックス51を1回検知することとなる。換言すれば、検知手段50によって前記インデックス51の通過が検知されると、当該回転リール40が1回転したこととなる。なお、本発明においては、回転リール40の一部に、所定位置からの回転角度を認識することで、現在位置を特定するためのスタートインデックス55を設けることができるが、1つの回転リール40にインデックス51を1個だけ設ける場合には、このスタートインデックス55を前記インデックス51として利用することもできる。また、1つの回転リール40にインデックス51を2個以上設けた場合には、前記回転リール40が1回転するにつき、前記検知手段50がインデックス51を設置個数に対応する回数検知することとなる。すなわち、1つの回転リール40にインデックス51を2個設けた場合には、前記回転リール40が1回転するにつき、前記検知手段50がインデックス51を2回検知することとなる。また、1つの回転リール40にインデックス51を3個設けた場合には、前記回転リール40が1回転するにつき、前記検知手段50がインデックス51を3回検知することとなる。
また、前記インデックス51を2個以上設ける場合の設置位置は、特に限定されるものではなく、回転リール40の周囲に等間隔に配置することもできるし、それぞれ異なった間隔を有するように配置することもできる。
また、前記インデックス51は、回転リール40の回転中において、常に検知手段50(検知センサー52)によって検知されるように形成することもできるし、所定条件下では検知手段50によって検知されないように形成することもできる。具体的には、たとえば、インデックス51から光線や電磁波が発せられ、この光線や電磁波を検知手段50が検知することで、インデックス51の検知が行われるように形成されている場合には、インデックス51からの光線や電磁波の発射を停止することで、インデックス51が検知手段50によって検知されないようにすることができる。ここで、「所定条件」としては、たとえば、所定のスイッチ(たとえば、スタートスイッチ18やストップスイッチ19)が操作された時点から所定時間経過するまでの期間や、所定の抽選手段によって、光線や電磁波の発射の停止が決定された場合等を設定することができる。
また、遊技機に複数個の回転リール40が設けられている場合には、1個の回転リール40にのみインデックス51を設けることもできるし、2個以上の回転リール40にインデックス51を設けることもできる。
なお、検知手段50(検知センサー52)も、インデックス51と同様に、1つの回転リール40に1個、若しくは複数個設けることができる。また、1個の回転リール40、若しくは複数個の回転リール40に検知手段50を設けることもできる。
前記検知回数計測手段180は、前記検知手段50(検知センサー52)により検知されたインデックス51の数を計測するためのものである。換言すれば、前記検知回数計測手段180は、検知手段50によって検知されたインデックス51の通過の回数を計測することとなる。なお、検知回数計測手段180は、検知手段50による検知信号を受信することによりインデックス51の数を計測するためのカウンター、及び、前記カウンターによって計測されたインデックス51の数を記憶するための記憶手段(メモリー)を、少なくとも有している。
前記停止制御変更手段は、所定期間内に前記検知回数計測手段180により計測されたインデックス51の数に応じて、前記停止制御手段160による回転リール40の停止制御を変更可能なものである。
ここで、「所定期間内に前記検知回数計測手段180により計測されたインデックス51の数に応じて、前記停止制御手段160による回転リール40の停止制御を変更」とは、所定期間内において計測されたインデックス51の数が所定の数値である場合に変更することを意味する。
また、「所定期間」は、特に限定されるものではなく、たとえば、所定のスイッチ(たとえば、スタートスイッチ18など)が操作されてから所定時間経過するまでの間、所定のスイッチ(たとえば、スタートスイッチ18など)が操作されてから他のスイッチ(たとえば、ストップスイッチ19など)が操作されるまでの間、遊技機が所定状態に移行(たとえば、総ての回転リール40が定常回転に移行)してから所定のスイッチが操作されるまでの間、などとすることができる。
また、停止制御の変更は、停止テーブル161を用いて停止制御を行う場合は停止テーブル161を変更することにより行うことができる。また、所定図柄を停止させるか否かを判断しながら制御する場合には、当選図柄を所定位置に停止させるために最大何コマまで引き込んで回転リール40を停止させるかを変更することにより、行うことができる。
また、複数の回転リール40を有する場合には、総ての回転リール40について停止制御の変更を行うように形成することもできるし、一部の回転リール40についてのみ停止制御の変更を行うように形成することもできる。具体的には、たとえば、回転リール40として、左リール43、中リール44及び右リール45の3つを備えている場合、この3つの回転リール40総てについて、停止制御の変更を行うように形成することができる。また、たとえば、左リール43のみについて、又は、中リール44及び右リール45について、等のように一部の回転リール40についてのみ、停止制御の変更を行うように形成することもできる。
また、総ての回転リール40について、同一の所定期間において検知されたインデックス51の数に応じて停止制御の変更をするように形成することもできるし、各回転リール40について、それぞれ異なる所定期間において検知されたインデックス51の数に応じて停止制御の変更をするように形成することもできる。具体的には、たとえば、上述の場合には、スタートスイッチ18が操作されてから1つめのストップスイッチ19が操作されるまでの間に検知されたインデックス51の数に応じて、総ての回転リール40(左リール43、中リール44及び右リール45)についての停止制御を変更するように形成することができる。また、左リール43については、スタートスイッチ18が操作されてから1つめのストップスイッチ19が操作されるまでの間に検知されたインデックス51の数に応じて停止制御を変更、中リール44については、1つめのストップスイッチ19が操作されてから2つめのストップスイッチ19が操作されるまでの間に検知されたインデックス51の数に応じて停止制御を変更、等のように形成することもできる。
また、各回転リール40にそれぞれ検知手段50(検知センサー52)を備えており、各回転リール40においてインデックス51の数が計測される場合には、停止制御の変更においては、いずれの回転リール40において計測されたインデックス51の数を用いてもよい。具体的には、たとえば、上述の場合には、総ての回転リール40について、左リール43において検知されたインデックス51の数に応じて、停止制御を変更するように形成することができる。また、左リール43については、左リール43において検知されたインデックス51の数に応じて停止制御を変更、中リール44については、中リール43において検知されたインデックス51の数に応じて停止制御を変更、等のように形成することもできる。また、総ての回転リール40において検知されたインデックス51の数の合計値に応じて、停止制御を変更するように形成することもできる。
なお、停止制御変更手段としては、前記検知回数計測手段180により計測されたインデックス51の数に応じて、停止制御を変更することができれば良く、他の条件(たとえば、ストップスイッチ18の操作タイミングなど)に応じて停止制御を変更可能であってもよい。
(作用)
本発明によれば、検知手段50(検知センサー52)によって、回転リール40に設けられたインデックス51が検知される。そして、検知手段50によって検知されたインデックス51の数が、検知回数計測手段180によって計測される。そして、所定期間内に、検知回数計測手段180によって計測されたインデックス51の数に応じて、停止制御変更手段が、停止制御手段160による回転リール40の停止制御を変更する。
ここで、所定期間内に前記検知回数計測手段180によって計測されるインデックス51の数は、前回遊技における回転リール40の停止位置、回転リール40に配置されたインデックス51の位置、及びインデックス51の設置数などの要素により異なるものである。したがって、遊技者が、計測されるインデックス51の数を特定することは困難なものとなる。
これにより、遊技者の技量を問わず、効果的に停止制御を変更することができることとなるため、遊技が単調となることを防止し、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができることとなる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1記載の発明によれば、遊技者の技量を問わず、効果的に停止制御を変更することにより、遊技が単調となることを防止し、遊技者の遊技に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(図面の説明)
図1から図8までは、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシン10の制御装置20の入力及び出力の概略を示すブロック図である。図2は、スロットマシン10を示す外観正面図である。図3は、回転リール40の斜視図である。図4は、回転リール40の側面図(a)及び縦断面図(b)である。図5から図8までは、スロットマシン10の動作の概略を示すフローである。
(スロットマシン10)
本実施の形態に係る遊技機は、メダル遊技機であるスロットマシン10であって、遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するものである。
スロットマシン10は、図2に示すように、箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、筐体11の内部に設けられた3個の回転リール40の図柄46を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央右部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口14が設けられている。
また、スロットマシン10の筐体11の内部には、遊技メダルを貯留するとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技メダルを払い出すホッパーユニット35が設けられている。
また、スロットマシン10の正面側の下部には、入賞の結果、前記ホッパーユニット35から遊技者に向かって遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し口47が形成されている。
また、このスロットマシン10は、1回の遊技につき、最大3枚の遊技メダルをベット、すなわち、投入することができる。この遊技メダルの投入は、遊技メダルをメダル投入口14から直接投入することにより、又は、後述するベットスイッチ16の操作により、行うことができる。
さらに、このスロットマシン10は、予め定めた規定上限数(50枚)を限度として、遊技メダルを遊技機の内部に電子的に貯留、すなわち、クレジット可能に形成されている。
また、このスロットマシン10は、遊技メダルをメダル投入口14から直接投入して遊技を実行することもできるし、ベットスイッチ16を操作することで遊技機内部にクレジットされた遊技メダルの現在の枚数(現クレジット枚数)から所定の遊技メダルの枚数を減じて遊技メダルの投入に代えて遊技を実行することもできる。
なお、メダル投入口14から遊技メダルを投入する場合、投入された遊技メダルの枚数が、1回の遊技の開始に必要な遊技メダルの枚数(遊技開始最大メダル枚数)である3枚に到達していないときは、メダル投入口14からの遊技メダルを、遊技を開始するためのメダルとして受け付け、当該遊技メダルがベットされる。なお、遊技開始最大メダル枚数の3枚を超えて、遊技メダルがメダル投入口14から投入された場合は、当該遊技メダルは、クレジットされる。すなわち、現クレジット枚数に加算されるものとなる。そして、現クレジット枚数が、既定上限数である50枚に到達するまでは、遊技メダルの直接投入により、現クレジット枚数に加算され、既定上限数である50枚を超えて、遊技メダルを直接投入すると、当該遊技メダルはメダル払い出し口47から、遊技者に返却されるように形成されている。
また、筐体11の内部であって、かつ、メダル投入口14の下部には、特に図示していないが、メダル投入口14から投入された遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。
また、スロットマシン10の筐体11の内部には、リールユニット30が設けられている。このリールユニット30は、前記回転リール40を備えている。具体的には、このリールユニット30は、特に図示していないが、複数の駆動モータを有しており、各駆動モータの回転軸に、各々、表面に複数の図柄46が表示された前記回転リール40が固定されている。また、前記回転リール40は、図2の向かって左側に位置する左リール43と、図2の向かって右側に位置する右リール45と、この左リール43及び右リール45の間に位置する中リール44とからなるものである。そして、スロットマシン10の前面側には、特に図示していないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向にニ本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
また、筐体11の内部には、特に図示していないが、電源ユニットが設けられている。この電源ユニットは、特に図示していないが、電源装置が内装されていると共に、スロットマシン10の主電源を入れるための電源スイッチを備えている。さらに、筐体11の内部には、特に図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が備えられている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、特に図示していないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、及び、I/O等を備えている。ここで、CPUは、1個に限定されず、2個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ18、及び、ストップスイッチ19の操作により、前記回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。この遊技制御装置21の詳細については後述する。
演出制御装置22は、筐体11に備えられたランプ32やスピーカ33等の演出表示部26を制御するためのものである。
ここで、制御装置20を主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置として形成することができる。このように、遊技全般の処理を行う制御装置と、演出を行う制御装置を別個に形成することで、演出制御に割り当てられるメモリを大幅に増やすことができ、かつ、演出のみを変更することも可能である。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ18
(5)ストップスイッチ19
なお、入力段としては、上記した(1)から(5)までのパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、スロットマシン10の内部であって、かつ、前記メダル投入口14の下方に設けられたスイッチであって、このメダル投入口14から投入され、かつ、メダルセレクター(図示しておらず)により適正なものとして判断された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、図柄表示窓13の下方であって、スロットマシン10の略中央左部に設けられたスイッチであって、貯留メダル数を減じて遊技メダルのベットに代えるためのものである。
ここで、スロットマシン10は、上述の如く、1回の遊技につき、最大3枚のメダルをベットする、すなわち、投入することができるが、投入メダルは、所定枚数、たとえば50枚まで、あらかじめ遊技機内部に電子的に貯留しておくことができ、貯留メダル数は、後述する数値表示部31に表示されるようになっている。そして、この数値表示部31に貯留メダル数が表示されている場合には、メダル投入口14に遊技メダルを投入する代わりに、ベットスイッチ16を操作することにより遊技を開始させることができる。すなわち、後述するスタートスイッチ18を操作可能状態にすることができる。ベットスイッチ16を操作すると、数値表示部31の表示が「3」減算され、遊技メダルを3枚投入したものとして扱われる。なお、ベットスイッチ16としては、遊技メダル1枚投入用スイッチ、遊技メダル2枚投入用スイッチを設けることもできる。また、ベットスイッチ16は、1個のスイッチで、遊技メダル1枚投入、遊技メダル2枚投入、遊技メダル3枚投入を行えるように形成することもできる。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図2に示すように、前記ベットスイッチ16の左方に設けられたスイッチであって、クレジットされている投入メダルを払い出すために用いられる。
(スタートスイッチ18)
スタートスイッチ18は、図2に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に設けられたレバーである。このスタートスイッチ18は、遊技メダルの投入、若しくは、ベットスイッチ16の操作を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット30の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、後述する当選抽選手段80の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が、入賞となるための所定の位置である入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ19)
ストップスイッチ19は、図2に示すように、図柄表示窓13の下方であって、スロットマシン10の略中央部に設けられているスイッチであって、リールユニット30の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ19は、図2に示すように、各回転リール40に対応した3個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ設けられているものである。そして、回転リール40に対応したストップスイッチ19の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
なお、ストップスイッチ50は、回転リール40が回転を開始してから、その回転速度が一定速度に達した状態である定常回転状態になると操作可能となるように形成されている。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット30
(2)ホッパーユニット35
(3)数値表示部31
(4)演出表示装置26(ランプ32、スピーカ33及び画像表示部34)
(5)検知センサー52(検知手段50)
なお、出力段としては、上記した(1)から(5)までのパーツに限定されるものではない。
(リールユニット30)
リールユニット30は、特に図示していないが、枠体37に固定、又は、支持された3個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された3個の回転リール40とから構成されている。そして、特に図示していないが、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(たとえば、21個)の図柄46が表示されている。
そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックス55が形成してある。また、枠体37には、図4(b)に示すように、前記スタートインデックス55を検知するためのスタートインデックス検知センサー56が設けられている。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックス55を検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われる。なお、このスタートインデックス検知センサー56は、光線の受光又は遮断により、スタートインデックス55を検知する光センサーである。また、スタートインデックス検知センサー56としては、磁気変動を認識することにより検知を行う磁気センサー、その他の公知のセンサーを用いることもできる。
また、各回転リール40には、前記スタートインデックス55とは別個に、後述する停止制御変更手段としての停止テーブル選択手段162によって回転リール40の停止制御を変更するためのインデックス51が、それぞれ所定個数ずつ(本実施の形態では、それぞれ3個ずつ)設けられている。具体的には、このインデックス51は、図3及び図4(a)に示すように、回転リール40の周囲に形成された3個の凸体であって、不等間隔で配置されているものである。そして、回転リール40の回転に伴って前記インデックス51も回転し、後述する検知手段50としての検知センサー52によって検知されることとなる。なお、この検知センサー52は、前記スタートインデックス検知センサー56とは別個に設けられているものである(図4(b)参照)
(ホッパーユニット35)
ホッパーユニット35は、筐体11の内部下方に設けられ、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(数値表示部31)
数値表示部31は、前記図柄表示窓13の下方に設けられた7セグメントのLEDからなる表示装置であって、現在、貯留されている遊技メダルの枚数である、現クレジット枚数を表示するためのものである。具体的には、このクレジット表示部31には、0から50までの数値を表示可能となっている。
なお、この数値表示部31は、現クレジット枚数を表示するのみならず、その他の遊技に関する数字などを表示するように形成することもできる。
具体的には、この数値表示部31は、遊技メダルの投入又は入賞による遊技メダルの払い出しがあると加算表示され、ベットスイッチ16を操作することにより減算表示されるようになっている。また、精算スイッチ17を操作すると、表示されている枚数の遊技メダルが払い戻されて表示はゼロとなる。
(演出表示装置26)
演出表示装置26は、演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、演出表示装置26は、前記図柄表示窓13の周囲に形成されたランプ32、スロットマシン10の正面下部に設けられたスピーカ33、及び、図柄表示窓13の上方に設けられた窓部である画像表示部34等から構成されている。
画像表示部34は、液晶表示装置やCRT、ドットマトリクスなどを用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部34としては、上記のものに限られず、たとえば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
また、ランプ32及びスピーカ33は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(検知センサー52(検知手段50))
検知センサー52は、前記インデックス51を検知するための検知手段50である。具体的には、検知センサー52は、空隙を挟んで相対向する受光部53及び発光部54を有する光センサーであり、図4(b)に示すように、前記インデックス51が受光部53及び発光部54の間の空隙を通過可能となるような位置に設けられている。そして、回転リール40の回転に伴ってインデックス51が回転する際、インデックス51が受光部53及び発光部54の間の空隙を通過すると、発光部54が発した光線をインデックス51が遮断し、受光部53が光線を感知しないことによりインデックス51を検知するものとなっている。
なお、この検知センサー52は、磁気センサーとすることもできる。具体的には、インデックス51を磁性体により形成する。そして、磁気センサーの出力部から送出される電磁波に、磁性体により形成されたインデックス51が反応して信号を発し、それを磁気センサーの受信部が受信することにより、インデックス51を検知するものである。
また、本実施の形態に係るスロットマシン10には、各回転リール40それぞれに対応した検知センサー52が設けられている。そして、各検知センサー52がそれぞれ、対応する回転リール40のインデックス51を検知するものとなっている。
(遊技制御装置21)
遊技制御装置21は、スタートスイッチ18及びストップスイッチ19の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)から(8)までの手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段60
(2)特別遊技制御手段70
(3)当選抽選手段80
(4)持ち越し手段90
(5)停止制御手段160
(7)検知回数計測手段180
(8)入賞判定手段190
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)から(8)までの手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(通常遊技制御手段60)
通常遊技制御手段60は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ18を操作すると、リールユニット30が駆動され、3個の回転リール40が回転を開始する。
その後、所定のストップスイッチ19を1つ操作すると、このストップスイッチ19に対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ19を3個総て操作し終わると、3個の回転リール40の回転が総て停止する。このとき、表示窓12の所定の入賞ライン上に、予め設定された当選図柄が停止すると、ホッパーユニット35を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴う小役当選と、遊技メダルの払い出しは無いが遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技当選と、小役当選及び再遊技当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選とを備えている。前記小役当選には、5枚役、10枚役、15枚役など、払い出しメダルの枚数が異なる複数の当選役が設けられている。
そして、当選判定の抽選結果がいずれかの当選役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、所定の当選フラグが成立中に、すべての回転リール40の停止時に、当選に係る図柄46の組み合わせが所定の入賞ライン上に揃うことを条件に入賞し、メダルの払い出しや、遊技者に有利な特別遊技が行われるように形成されている。
(特別遊技制御手段70)
特別遊技制御手段70は、抽選手段の抽選結果に基づいて、特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム、以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム、以下RBゲームという)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム、以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。また、上記JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)から(3)までの遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段70は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段71
(2)特定遊技制御手段72
(特定導入遊技制御手段71)
特定導入遊技制御手段71は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、特に図示していないが、たとえば「7」等の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、ホッパーユニット35を介して、たとえば15枚の遊技メダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚の遊技メダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、遊技メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、たとえば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、たとえば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、たとえば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。
なお、このBBゲームは、上述のような終了の条件(BBゲーム中におけるRBゲームの最大回数の終了、BBゲーム中における通常遊技の最大回数の終了)を定めることなく、BBゲーム中において払い出された遊技メダルが所定の枚数(たとえば465枚)に達することにより、終了させることもできる。
(特定遊技制御手段72)
特定遊技制御手段72は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、遊技メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄46が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、又は、最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段80)
当選抽選手段80は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に関する抽選を行うものである。そして、当選抽選手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段81
(2)乱数抽出手段82
(3)当選判定テーブル83
(4)判定手段84
(5)判定テーブル選択手段85
(6)当選フラグ成立手段86
なお、当選抽選手段80としては、上記した(1)から(6)までに限定されるものではない。
(乱数発生手段81)
乱数発生手段81は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(たとえば、十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段82)
乱数抽出手段82は、乱数発生手段81が発生する乱数を、所定の条件(たとえば、スタートスイッチ18の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチ18を押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル83)
当選判定テーブル83は、乱数発生手段81がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
ここで、当選判定テーブル83としては、スロットマシン10の遊技仕様の設定毎に、通常遊技に用いる通常遊技用テーブルと、特別遊技に用いる特別遊技用テーブル(BB用テーブル、RB用テーブル)とが設けられている。通常判定テーブルは、BB当選、RB当選、その他の小役当選領域、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルであり、特別遊技用テーブルのうちBB用テーブルは、RB当選、その他の小役当選領域、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルであり、特別遊技用テーブルのうちRB用テーブルは、特定当選、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルである。
(判定手段84)
判定手段84は、乱数抽出手段82が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル83の抽選確率データに基づいて、乱数発生手段81がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。この判定手段84の判定により、抽出乱数データが所定の当選役の当選領域に属している場合には抽選結果が「当選」となり、ハズレの領域に属している場合に抽選結果は「ハズレ」となる。
(判定テーブル選択手段85)
判定テーブル選択手段85は、遊技機におけるメダル払い出し率(ペイアウト率、すなわち、投入メダル枚数の総数に対する払い出しメダル枚数の総数の割合)の設定、遊技メダルのベット枚数、遊技状態などに対応して、当選判定の抽選に用いる当選判定テーブル83を選択決定するためのものである。たとえば、RBが入賞した場合には、通常遊技用テーブルから、特別遊技用テーブルのうちRB用テーブルに変更する。
(当選フラグ成立手段86)
当選フラグ成立手段86は、前記判定手段84の判定結果が当選の場合に、当選フラグを成立させるためのものである。
ここで、当選フラグとは、「当たり」「ハズレ」のデータを制御装置に記憶しておくメモリ部分のことである。そして、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがある。
(持ち越し手段90)
持ち越し手段90は、抽選結果が特別当選である場合に、前記当選フラグ成立手段86により成立した特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)を、次遊技以降に持ち越すためのものである。
上述の通り、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがある。
この当選フラグは、原則として、当該当選役の入賞により消滅するものである。ただし、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選態様(例えば特別当選図柄である「7」が三つ揃う)と一致していない場合には、持ち越し手段90によって、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、当選抽選手段80の当選判定結果に基づいて、ストップスイッチ19の操作に基づく回転リール40の回転停止を制御するためのものである。すなわち、ストップスイッチ19を押した時点で所定位置に直ちに停止できる回転リール40の図柄46を基準図柄として、基準図柄から回転方向に5コマ移動した時の図柄46までの範囲で回転リール40を停止させるようになっており、この5コマの範囲内において、どこで停止させるかを当選判定結果に基づいて決定するものである。そして、この停止制御手段160は、図1に示すように、次の(1)及び(2)の手段を有している。
(1)停止テーブル161
(2)停止テーブル選択手段162(停止制御変更手段)
なお、停止制御手段160としては、上記した(1)及び(2)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(停止テーブル161)
停止テーブル161は、所定の図柄46から何コマ移動させて回転リール40を停止させるかを、所定条件に応じて各図柄46ごとに定めたものである。
具体的には、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄46が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
前記停止テーブル161としては、引き込み確率の異なる複数の停止テーブルを設けることができる。なお、引き込み確率とは、ストップスイッチ19を押したときの図柄46から、最大何コマの範囲まで引き込んで当選図柄を停止させることができるかにより決定されるものである。引き込み確率の高い停止テーブル(高確率停止テーブル)の方が、引き込み確率の低いテーブル(低確率停止テーブル)よりも、入賞する可能性が高いものである。また、特定の当選、たとえば特別遊技当選についてのみ引き込み確率の異なる複数の停止テーブルを設けてもよい。
さらに、停止テーブル161として、当選図柄を引き込まないための制御を行う為の停止テーブル(ハズレ停止テーブル)を設けることもできる。ハズレ停止テーブルにより停止制御を行うと、当選の抽選結果がハズレの場合のみならず、すべての場合において、当選図柄が入賞有効ライン上に揃うことはない。
さらに、回転リール40の第一停止時の停止図柄について、入賞有効ラインが複数となるような位置に停止させるためのテーブル(複数ライン有効停止テーブル)と、入賞有効ラインが単数となるような位置に停止させるためのテーブル(単数ライン有効停止テーブル)を設けることもできる。
また、当選図柄を引き込んで停止させることができる最大限の範囲にある図柄46を所定位置に停止させるための最大引き込み停止テーブルと、当選図柄を引き込んで停止させることができる最小限の範囲にある図柄46を所定位置に停止させるための最小引き込み停止テーブルとを設けることもできる。
なお、停止テーブル161を、各図柄ごとについてすべての位置でストップスイッチ19を操作した場合を想定して作成してもよいが、各図柄ごとにすべての組み合わせを作らなければならないのでテーブルが膨大になってしまう。そこで、停止テーブル161に従って停止位置候補を決定し、候補の妥当性を判断しながら停止図柄を決定するようにしてもよい。この場合の停止制御は、当選図柄に対応したビットを、停止させるべき当選図柄と停止させてはいけない図柄とにわけてそれぞれ設け、ビットに記憶されているデータに基づいて、停止位置候補が妥当な場合にはその位置で停止させ、妥当でない場合には他の妥当な位置を決定して停止させるようにするものである。
(停止テーブル選択手段162(停止制御変更手段))
停止テーブル選択手段162は、所定の条件に基づいて、前記複数の停止テーブル161の中から、一の停止テーブル161を選択するためのものであり、停止制御変更手段として機能するものである。
具体的には、停止制御変更手段としての停止テーブル選択手段162は、所定期間内に、後述する検知回数計測手段180により計測されたインデックス51の数に応じて、停止テーブル161の選択を行う。すなわち、計測されたインデックス51の数が停止制御を変更するための所定の数値であるか否かを判断し、条件に適合した停止テーブル161を選択し、適用する停止テーブル161を変更することで、回転リール40の停止制御を変更するものである。
(検知回数計測手段180)
検知回数計測手段180は、検知センサー52によって検知されたインデックス51の数を計測するためのものである。具体的には、検知回数計測手段180は、特に図示していないが、検知センサー52による検知信号を受信することによりインデックス51の数を計測するためのカウンターと、前記カウンターによって計測されたインデックス51の数を記憶するための記憶手段(メモリー)と、を有している。
本実施の形態に係る検知回数計測手段180は、所定期間において検知センサー52により検知されたインデックス51の数を、各回転リール40ごとにカウントし記憶する。具体的には、たとえば、スタートスイッチ18を操作することで回転リール40が回転を開始し、総ての回転リール40の回転の速度が一定の速度に達した状態(定常回転状態)となってから1つめのストップスイッチ19が操作されるまでの間においては、前記検知回数計測手段180は、3つの回転リール40について、各回転リール40ごとにインデックス51の数をカウントする。また、1つめのストップスイッチ19が操作されてから2つめのストップスイッチ19が操作されるまでの間においては、前記検知回数計測手段180は、回転中の2つの回転リール40について、各回転リール40ごとにインデックス51の数をカウントする。また、2つめのストップスイッチ19が操作されてから3つめのストップスイッチ19が操作されるまでの間においては、前記検知回数計測手段180は、回転中の1つの回転リール40について、インデックス51の数をカウントする。
なお、検知回数計測手段180が、インデックス51の数を計測する期間としては、上述の期間に限られず、たとえば、スタートスイッチ18が操作されることを契機としてインデックス51の数の計測を開始するように設定することができる。また、1つめのストップスイッチ19が操作されることを契機として、総ての回転リール40についてのインデックス51の数の計測を終了するように設定することもできる。
(検知回数計測手段180による計測の結果に基づく停止制御の変更)
停止制御変更手段としての停止テーブル選択手段162は、検知回数計測手段180によって計測されたインデックス51の数に応じて、回転リール40の停止制御を変更する。なお、停止制御を変更するかどうかの判断は、毎遊技ごとに行ってもよいし、所定の遊技回数ごと(たとえば、10回の遊技ごと)に行ってもよい。また、所定の遊技期間(たとえば、BBゲーム終了後の50ゲーム)にのみ行うようにしてもよい。また、所定の抽選手段により、停止制御を変更する旨が決定された遊技において行うようにしてもよい。
また、所定の回転リール40における停止制御の変更は、当該回転リール40において計測されたインデックス51の数に基づいて行うこともできるし、当該回転リール40以外の回転リールにおいて計測されたインデックス51の数に基づいて行うこともできる。具体的には、たとえば、左リール43における停止制御の変更は、所定期間内にこの左リール43において計測されたインデックス51の数に基づいて行うことができる。また、所定期間内に中リール44又は右リール45において計測されたインデックス51の数に基づいて行うこともできる。
また、停止制御の変更は、2つ以上の回転リール40において計測されたインデックス51の数の合計に基づいて行うこともできる。たとえば、左リール43における停止制御の変更は、所定期間内に左リール43及び中リール44において計測されたインデックス51の数の合計に基づいて行うこともできる。
なお、停止制御の変更としては、具体的には、以下のようなものが挙げられる。
(第1の例)
停止テーブル161として、高確率停止テーブル及び低確率停止テーブルを設け、検知回数計測手段180により計測されたインデックス51の数に応じて、いずれの停止テーブル161を用いて停止制御を行うか選択することにより、停止制御を変更することができる。
また、停止テーブル161として、ハズレ停止テーブルを設け、前記インデックス51の数に応じてハズレ停止テーブルを選択することにより、入賞を阻止するように制御することもできる。
なお、停止制御の変更は、計測されたインデックス51の数が一定以上、又は一定以下、若しくは一定範囲の場合に行うようにすることができる。また、計測されたインデックス51の数が偶数の場合には高確率停止テーブルを選択し、奇数の場合には低確率停止テーブルを選択するように形成することで、停止制御の変更をすることもできる。また、所定の確率でハズレ停止テーブルが選択されるようにすることで、停止制御の変更をすることもできる。
(第2の例)
停止テーブル161として、所定の当選について引き込み確率が高い停止テーブル、又は所定の当選について引き込み確率が低い停止テーブルを設け、計測されたインデックス51の数に応じて、いずれの停止テーブル161を用いて停止制御を行うか選択することにより、停止制御を変更することができる。
(第3の例)
停止テーブル161として、複数ライン有効停止テーブル及び単数ライン有効停止テーブル、又は、最大引き込み停止テーブル及び最小引き込み停止テーブルを設け、計測されたインデックス51の数に応じて、いずれの停止テーブル161を用いて停止制御を行うか選択することにより、停止制御を変更することができる。
そして、第1の例、第2の例、又は第3の例のように形成すると、停止制御がどのように変更されるかほとんど予測できず、遊技が単調となることを防止することができる。
(入賞判定手段190)
入賞判定手段190は、当選抽選手段80の抽選結果及び回転リール40の停止図柄に基づいて、入賞処理を行わせるためのものである。すなわち、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選しており、当該当選に係る当選図柄が所定の有効入賞ライン上に揃って停止している場合には、入賞信号を出力するように形成されている。
入賞信号は、種々の手段に送出される。例えば、入賞信号を受信したホッパーユニット35は所定枚数のメダルを払い出し、演出制御装置22は入賞演出を実行する。また、再遊技入賞信号を受信した通常遊技制御手段60は再遊技を、特別入賞信号を受信した特別遊技制御手段70は特別遊技を、それぞれ開始する。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の動作の概略について、図5から図7までに示したフローを用いて説明する。
まず、図5に示すステップ100において、スタートスイッチ18の操作が行われたか否かが判定される。そして、スタートスイッチ18の操作が行われたと判定された場合、次のステップ101に進む。一方、スタートスイッチ18の操作が行われていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ101において、スタートスイッチ18が操作されることにより、スタートスイッチ18がONとなる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、当選抽選手段80により抽選処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40が定常回転状態となったか否かが判定される。そして、回転リール40が定常回転状態となったと判定された場合、次のステップ105に進む。一方、回転リール40が定常回転状態となっていないと判定された場合、ステップ104に戻る。
ステップ105において、インデックス51の数を記憶するための、検知回数計測手段180における記憶手段(メモリー)がクリアされる。すなわち、検知回数計測手段180の記憶手段(メモリー)に「0」がセットされる。そして、検知回数計測手段180により、回転中の総ての回転リール40について各回転リール40ごとに、インデックス51の数の計測が開始される。
ステップ106において、ストップスイッチ19が操作されることにより、ストップスイッチ19がONとなる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ107において、検知回数計測手段180によるインデックス51の数の計測が終了される。そして、ステップ108に進む。
ステップ108において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ109に進む。
ステップ109において、前記回転リール40の回転停止処理により、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ19の操作が行われたか否かが判定される。そして、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ19の操作が行われたと判定された場合、次のステップ110に進む。一方、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ19の操作が行われていないと判定された場合、ステップ105に戻る。
ステップ110において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合は、入賞判定手段190により入賞の処理が行われ、遊技が終了する。
次に、上述したステップ102の抽選処理について、図6のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段80の乱数発生手段81により発生された乱数の中から乱数抽出手段82により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段82の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定テーブル選択手段85が、当選判定テーブル83を取得する。そして、取得された当選判定テーブル83を判定手段84に提供する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段84により、抽出された乱数と、前記判定テーブル選択手段85が取得した当選判定テーブル83の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、判定手段84により、抽出された乱数が、当選判定テーブル83のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、前記評価に基づいて当選フラグ成立手段86が所定の当選フラグを成立させる。そして、次のステップ206に進む。
ステップ206において、抽選結果に基づいて所定の停止テーブル161を選択する。すなわち、抽選結果がハズレの時には、いかなる当選図柄も所定の入賞有効ライン上に揃わないように規定したテーブルを選択し、当選の場合には、当該当選図柄が所定の確率で入賞有効ライン上に揃うように規定したテーブルを選択する。そして、抽選処理が終了する。
次に、上述したステップ108のリール回転停止処理について、図7のフローを用いて説明する。
ステップ300において、検知回数計測手段180により計測されたインデックス51の数が、条件を満たすか否かが判定される。すなわち、前記インデックス51の数が、一定以上か、一定以下か、一定範囲内か、又は偶数か奇数か等が判定される。また、本実施の形態では、前記判定は、操作されたストップスイッチ19に対応する回転リール40において計測されたインデックス51の数に基づいて行われる。たとえば、左リール43に対応するストップスイッチ19が操作された場合には、左リール43において計測されたインデックス51の数に基づいて、前記判定が行われる。なお、前記判定は、毎遊技ごとに行ってもよいし、所定回数の遊技ごとに行ってもよい。そして、前記インデックス51の数が条件を満たすと判定された場合、次のステップ301に進む。一方、前記インデックス51の数が条件を満たさないと判定された場合、ステップ302に進む。
ステップ301において、停止制御変更手段としての停止テーブル選択手段162により、前記インデックス51の数に基づいた停止テーブル161に変更される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、停止テーブル161に基づいて回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、リール回転停止処理が終了する。
(停止制御に関する他の実施の形態)
上述の回転リール40のリール回転停止処理は、停止テーブル161を用いたものであったが、停止制御は、停止テーブル161を用いないで行うこともできる。すなわち、抽選において何らかの役が当選したときには、その当選に対応した図柄(当選図柄)が極力所定位置に停止するように、それ以外の図柄が停止しないように制御を行うものである。
具体的には、当選図柄に対応したビットを、停止させるべき当選図柄と停止させてはいけない図柄とにわけてそれぞれ設ける。そして、まず、停止させてはいけない図柄を停止させないように制御をし、次に停止させるべき図柄を停止させるような制御を行う。これらの制御は、前述したビットに記憶されているデータに基づいて行われるものである。
このような制御においては、図6のステップ206において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定されることとなる。そして、図5のステップ108でのリール回転停止処理は、図8に示すものとなる。
すなわち、ステップ400において、所定の図柄46に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄46の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄46分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄46の数がストップスイッチ19の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ19を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄46の数が4個目の場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ400において、所定の図柄46の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、次のステップ404に進む。
ステップ404において、いずれかの図柄46に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄46に対して引き込みが設定されていると判定された場合には、次のステップ405に進む。
ステップ405において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、次のステップ403に進む。
前記ステップ404において、いずれの図柄46に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合には、ステップ403に進む。
前記ステップ405において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップ401に進む。
前記ステップ402において、ストップスイッチ19を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄46の数が4個目でない場合には、ステップ400に戻る。
なお、上述した実施の形態において、ステップ401からステップ405までで説明している例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としてもよい。
また、この実施の形態においては、停止テーブル選択手段162の代わりに停止制御選択手段を設け、検知回数計測手段180により計測されたインデックス51の数に基づいて停止制御を変更することとなる。ここで言う停止制御とは、所定の停止制御を行うためのデータの意味であり、上述した実施の形態において停止テーブル161と同様の役割を果たすものである。
(総括)
上述の如く、本実施の形態におけるスロットマシン10では、検知センサー52(検知手段50)によって、各回転リール40に設けられたインデックス51が検知される。そして、検知センサー52によって検知されたインデックス51の数が、検知回数計測手段180によって、各回転リール40ごとに計測される。そして、この検知回数計測手段180によって計測されたインデックス51の数に応じて、停止制御変更手段としての停止テーブル選択手段162により停止テーブル161が選択されることで、回転リール40の停止制御が変更されることとなる。
本実施の形態においては、各回転リール40にはそれぞれ、3個ずつのインデックス51が設けられており、このインデックス51は不等間隔で配置されている。また、回転リール40の停止位置は、毎遊技において異なるものである。したがって、所定期間内に、検知回数計測手段180により計測されるインデックス51の数も、毎遊技において異なるものとなる。したがって、遊技者が、計測されるインデックス51の数を特定することは困難なものとなる。
これにより、遊技者の技量を問わず、効果的に停止制御を変更することができることとなるため、遊技が単調となることを防止し、遊技者の遊技に対する興趣を高めることができることとなる。
また、停止制御の変更の種類としては、上述の如く、設定する条件や停止テーブル161の内容によって、多くのバリエーションを備えることができる。したがって、バリエーションに富んだ停止制御の変更を行うことができるため、遊技者は停止制御がどのように変更されるか予測することが困難となり、意外性の高い遊技を提供することができることとなる。
(他の実施の形態)
上記実施の形態においては、スタートインデックス55とは別個に、停止制御の変更に用いるためのインデックス51を設けていたが、このインデックス51を設けずにスタートインデックス55を利用して、停止制御の変更を行うように形成することもできる。すなわち、所定期間内において、検知回数計測手段180が、スタートインデックス検知センサー56によって検知されたスタートインデックス55の数を計測する。そして、計測されたスタートインデックス55の数に応じて、停止テーブル選択手段162が停止テーブル161を変更することで、停止制御の変更を行う。
このように形成することにより、部品の数を増やすことなく、経済的かつ効率的に停止制御の変更を行うことができることとなる。
また、上記実施の形態は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。たとえば、遊技媒体として遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット(登録商標)遊技機に使用してもよいものである。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略をを示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、回転リールを示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、回転リールの側面図(a)及び縦断面図(b)である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、リール回転停止処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、他の方法によるリール回転停止処理の概略を示すフローである。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 メダル投入口 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 スタートスイッチ 19 ストップスイッチ
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 26 演出表示装置
30 リールユニット 31 数値表示部
32 ランプ 33 スピーカ
34 画像表示部 35 ホッパーユニット
36 メダルセレクター 37 枠体
40 回転リール 42 リールテープ
43 左リール 44 中リール
45 右リール 46 図柄
47 メダル払い出し口 50 検知手段
51 インデックス 52 検知センサー
53 受光部 54 発光部
55 スタートインデックス
56 スタートインデックス検知センサー
60 通常遊技制御手段 70 特別遊技制御手段
71 特定導入遊技制御手段
72 特定遊技制御手段
80 当選抽選手段 81 乱数発生手段
82 乱数抽出手段 83 当選判定テーブル
84 判定手段 85 判定テーブル選択手段
86 当選フラグ成立手段 90 持ち越し手段
160 停止制御手段 161 停止テーブル
162 停止テーブル選択手段(停止制御変更手段)
180 検知回数計測手段 190 入賞判定手段

Claims (1)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、
    前記回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    前記回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    前記回転リール、前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチを制御すると共に、図柄の組み合わせにより構成される当選役を抽選により決定するための当選抽選手段、及び前記当選抽選手段の抽選の結果に基づいて回転リールの停止制御を行うための停止制御手段を有する制御装置と、を備え、
    複数の前記回転リールが停止した状態で、正面側に表示される複数の図柄が予め予定した所定の位置に揃うことを条件に入賞となるように設定された遊技機において、
    前記回転リールにインデックスを設けるとともに、このインデックスを検知するための検知手段を備え、
    前記制御装置は、
    前記検知手段により検知されたインデックスの数を計測するための検知回数計測手段と、
    所定期間内に前記検知回数計測手段により計測されたインデックスの数に応じて、前記停止制御手段による回転リールの停止制御を変更可能な停止制御変更手段と、を備えていることを特徴とする遊技機。
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