JP2008113777A - 遊技機 - Google Patents

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繁樹 山田
Takumi Iinuma
卓巳 飯沼
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大輔 下森
Kenichi Takeuchi
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Abstract

【課題】効果的に演出を選択することにより、遊技者が演出に飽きてしまうこと、及び、遊技が単調となることを防止し、遊技者の演出に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供する。
【解決手段】回転リール40に被検知部(インデックス51)を設けるとともに、被検知部の検知により検知信号を出力する検知手段50(検知センサー52)を備えた遊技機に、前記検知信号に基づきカウントを行うカウント手段210と、ストップスイッチ19が操作された時点までに前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データを選択可能な演出データ選択手段320とを設ける。
【選択図】図8

Description

この発明は、遊技機に関し、詳しくは、当選役の報知等、遊技に関する演出を行う遊技機に関するものである。
従来、この種の遊技機、具体的には、たとえばスロットマシンにおいては、遊技に関する様々な演出が行われるものが知られている。
前記演出としては、たとえば、下記の特許文献1に開示されているように、あらかじめ定められた当選役を抽選するための抽選手段による抽選の結果に関する情報を、画像表示や音声出力等の様々な演出態様により報知するものがある。
また、近年では、いわゆるBBゲーム中などに、連続した物語を表現するような演出が行われるものもある(たとえば、特許文献2)。
特開2002−325888号公報 特開2002−224282号公報
ここで、上述のような遊技機においては、遊技者によるストップスイッチの操作処理の時間に応じて、演出の内容が変化するようなものも知られている。すなわち、このような遊技機では、所定のタイミング(たとえば、スタートスイッチの操作時)からストップスイッチの操作時までの経過時間に対応して、演出データが選択される。
しかし、このような遊技機では、ストップスイッチを所定のタイミングで操作すれば、常に同じ演出データが選択されることとなる。
遊技者の多くは、停止させたい図柄が図柄表示窓内を通過するタイミングを図りながらストップスイッチを操作する。すなわち、遊技者は、回転リールが1回転するのにかかる時間を基準として、ストップスイッチを操作することとなる。
ここで、回転リールが1回転するスピードは一定であるため、スタートスイッチが操作されてから、所定の図柄を停止させるまでの時間、すなわちストップスイッチを操作するまでの時間も一定となることが多い。そのため、このような遊技機では、選択される演出パターンはほぼ同じこととなり、遊技が単調になるという問題点が生じていた。
上述の問題点は、特に、ストップスイッチの操作タイミングが安定している上級者にとっては顕著であった。
また、上述のように、いわゆるBBゲーム中などに、連続した物語を表現するような演出は、予め定められた演出データに基づいて行われるようなものが多い。したがって、このような演出では、演出が開始されてから終了するまでのストーリー展開や最終的な演出結果等が変化するようなことはない。
そのため、遊技者は、何回か同じ演出を見ると、その後どのように演出が展開され、最終的にどのような演出結果となるか、ある程度予想できてしまうこととなり、遊技者が演出に飽きてしまいやすいという問題も生じていた。
そこで、本発明は、上記した事情によりなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
(請求項1又は2)
すなわち、請求項1又は2記載の発明は、効果的に演出を選択することにより、遊技者が演出に飽きてしまうこと、及び、遊技が単調となることを防止し、遊技者の演出に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
(請求項3又は4)
すなわち、請求項3又は4記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、演出の選択を変化に富んだものとすることが可能な遊技機を提供することを目的とする。
請求項に記載された発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄46を表示した回転リール40と、回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ18と、対応する回転リール40の回転を停止させるためのストップスイッチ19と、回転リール40の所定位置に配置され、回転リール40の回転に伴って回転する被検知部(インデックス51)と、前記被検知部(インデックス51)がその回転軌道における所定箇所を通過することを検知し、当該検知により検知信号を出力する検知手段50(検知センサー52)と、前記回転リール40、前記スタートスイッチ18及び前記ストップスイッチ19を制御すると共に、遊技に関する制御を行うための遊技制御装置21と、遊技に関する演出を制御するための演出制御装置22と、演出制御装置22から出力された信号の入力を契機として、演出を行うための演出装置26と、を備え、前記遊技制御装置21は、所定のタイミングから、前記検知手段50(検知センサー52)により出力された検知信号の入力に基いて、カウントを行うカウント手段210と、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたか否かを判定するための操作判定手段230と、を備え、前記演出制御装置22は、演出に関するデータである演出データを記憶するための演出データ記憶手段(演出テーブル310)と、演出データ記憶手段(演出テーブル310)に記憶された複数の演出データの中から、演出データを選択するための演出データ選択手段320と、を備え、前記演出データ選択手段320は、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたと前記操作判定手段230により判定された時までに前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データを選択可能に形成されていることを特徴とする遊技機である。
ここで、遊技機としては、遊技メダルを用いて遊技が行われるスロットマシンや、遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技が行われるパロット(登録商標)遊技機などが挙げられる。また、本発明に係る遊技機には、上述の装置等のみならず、その他の部品や装置、たとえば、遊技メダルなどの遊技媒体を払い出すための遊技媒体払い出し装置(ホッパーユニット35)や、各種装置に電力を供給するための電源ユニット等を備えることもできる。
前記回転リール40は、周囲に複数の図柄46を表示したものである。また、回転リール40の設置個数は、特に限定されるものではなく、遊技機内に1個だけ設置することもできるし、2個以上(複数個)設置することもできる。
前記スタートスイッチ18は、前記回転リール40の回転を開始させるためのものである。
前記ストップスイッチ19は、対応する回転リール40の回転を停止させるためのものである。具体的には、回転リール40が1個だけ設置されているときは、この回転リール40に対応するストップスイッチ19が1つ備えられる。また、回転リール40が複数個設置されているときは、各回転リール40それぞれに対応するストップスイッチ19が1つずつ備えられる。そして、ある回転リール40が回転しているときに、この回転リール40に対応付けられたストップスイッチ19を操作することにより、当該回転リール40の回転を停止させることができる。
前記被検知部(インデックス51)は、回転リール40の所定位置に配置され、回転リール40の回転に伴って回転するものである。そして、前記検知手段50は、前記被検知部がその回転軌道における所定箇所を通過することを検知し、当該検知により検知信号を出力するものであり、たとえば、検知センサー52として形成することができる。
なお、回転リール40が複数個設置されているときは、この複数個の回転リール40のうちいずれか1つの回転リール40のみに被検知部を設置してもよいし、2つ以上の回転リール40にそれぞれ被検知部を設置してもよい。そして、被検知部が設置されている回転リール40の各々に対応して、検知手段50(検知センサー52)が1つずつ設置されることとなる。
前記検知手段50(検知センサー52)による被検知部の検知の態様としては、たとえば、孔、突起などの通過を光センサーを用いて検知するものや、磁性体の通過を磁気センサーにより検知するもの等が挙げられる。具体的には、回転リール40の所定位置に、被検知部として突起を設け、検知手段50として光センサーを設けた場合であれば、当該光センサーにおける発光部から受光部へ発光される光が受光部によって受光されているか、若しくは、前記光線が被検知部としての突起により遮断されたかによって、被検知部の検知が行われるように形成することができる。また、被検知部として磁性体を設け、検知手段50として磁気センサーを設けた場合、当該磁気センサーにおける出力部から発せられる電磁波が、被検知部としての磁性体の通過により磁気変動したか否かによって、被検知部の検知が行われるように形成することができる。
また、検知手段50(検知センサー52)における受光部や出力部から、光線や電磁波を発するのではなく、被検知部から光線や電磁波が発せられるように形成し、前記光線や電磁波を検知手段50が検知することで、被検知部の検知が行われるように形成することもできる。換言すれば、被検知部が検知手段50と対応する位置を通過する際に、前記検知手段50が、被検知部から発せられる光線や電磁波を検知することにより、被検知部の検知が行われるように形成することもできる。
また、前記被検知部の設置個数については、特に限定されるものではなく、回転リール1個あたりに1つずつ設けることもできるし、回転リール1個あたりに2つ以上設けることもできる。
そして、たとえば、回転リール1個あたりに被検知部を1個設けた場合には、前記回転リール40が1回転するにつき、前記検知手段50(検知センサー52)が被検知部を1回検知することとなる。なお、本発明においては、回転リール40の一部に、所定位置からの回転角度を認識することで、現在位置を特定するためのスタートインデックス55を設けることができるが、回転リール1個あたりに被検知部を1個だけ設ける場合には、このスタートインデックス55を前記被検知部として利用することもできる。
また、回転リール1個あたりに被検知部を2個以上設けた場合には、前記回転リール40が1回転するにつき、回転リール40に対応する検知手段50(検知センサー52)が被検知部を、この被検知部の設置個数に対応する回数だけ検知することとなる。すなわち、たとえば、一の回転リール40に被検知部を2個設けた場合には、この回転リール40が1回転するにつき、この回転リール40に対応する検知手段50が、被検知部を2回検知することとなる。また、一の回転リール40に被検知部を3個設けた場合には、この回転リール40が1回転するにつき、この回転リール40に対応する検知手段50が、被検知部を3回検知することとなる。
また、回転リール1個あたりに被検知部を2個以上設置する場合には、回転リール40の周囲に等間隔に被検知部を配置することもできるし、異なった間隔となるように被検知部を配置することもできる。
また、前記検知手段50(検知センサー52)が被検知部の検知を開始するタイミングは、特に限定されるものではなく、スタートスイッチ18が操作されたことを契機として、すなわち、回転リール40が回転を開始したことを契機として、検知を開始するように設定してもよいし、回転リール40が回転を開始してから所定時間経過したことを契機として、検知を開始するように設定してもよい。また、この検知手段50による検知は、毎遊技、常に同じタイミングから開始されるように設定してもよいし、または、毎遊技、同じタイミングに固定するのではなく、前記タイミングを抽選等により選択できるようにして、この選択されたタイミングから開始されるように設定してもよい。
また、前記検知手段50(検知センサー52)は、被検知部の検知を開始してから終了するまでの間、常に前記検知を行うように形成することもできるし、所定条件時に一時的に前記検知を停止するように形成することもできる。一時的な検知の停止は、たとえば、被検知部から光線や電磁波が発せられ、この光線や電磁波を検知手段50が検知することで、被検知部の検知が行われるように形成されている場合には、被検知部からの光線や電磁波の発射を停止することで、行うことができる。ここで、上述の「所定条件」としては、たとえば、所定の抽選手段によって、光線や電磁波の発射の停止が決定されるようなこと等が挙げられる。
前記遊技制御装置21は、回転リール40、前記スタートスイッチ18及び前記ストップスイッチ19を制御すると共に、遊技に関する制御を行うためのものである。また、前記演出制御装置22は、遊技に関する演出を制御するためのものである。
具体的には、遊技制御装置21は、たとえば、スタートスイッチ18が操作されることを契機として、回転リール40に対して回転を開始するための回転開始信号を出力したり、ストップスイッチ19が操作されることを契機として、このストップスイッチ19に対応する回転リール40に対して回転を停止するための回転停止信号を出力したりするものである。また、演出制御装置22は、たとえば、遊技機の遊技状態が、所定の状態(たとえば、特別遊技状態)に移行することを契機として、後述する所定の演出データに基づいて演出を行うために、後述する演出装置26に対して制御信号を送るものである。
この遊技制御装置21や演出制御装置22は、制御基板などによって構成することができる。また、この遊技制御装置21及び演出制御装置22は、それぞれ別個の装置として構成することもできるし、遊技制御装置21及び演出制御装置22双方の機能を備えた1個の装置(たとえば、制御装置20)として構成することもできる。また、前記遊技制御装置21には、後述するカウント手段210、操作判定手段230等を備えているが、これらに限定されるものではない。また、前記演出制御装置22にも、後述する演出データ記憶手段(演出テーブル310)、演出データ選択手段320等を備えているが、これらに限定されるものではない。
また、前記演出装置26は、演出制御装置22から出力された信号の入力を契機として、演出を行うためのものである。換言すれば、この演出装置26は、所定タイミングにおいて演出制御装置22が出力した制御信号に基いて、所定内容の演出を行う。この演出装置26としては、たとえば、点灯、消灯又は点滅等を行うランプ32、所定の音声を出力するスピーカ33、液晶表示装置やドット表示装置等により構成され、静止画や動画等を表示する画像表示装置などが挙げられ、これらに限定されるものではない。
前記カウント手段210は、所定のタイミングから、前記検知手段50(検知センサー52)により出力された検知信号の入力に基いて、カウントを行うものであり、遊技制御装置21に備えられている。すなわち、カウント手段210は、前記被検知部(インデックス51)が前記所定箇所を通過した回数のカウントを、所定のタイミングから開始するものである。さらに換言すれば、カウント手段210は、所定のタイミングから、検知手段50により検知された被検知部(インデックス51)の検知回数をカウントするものである。
また、前記「所定のタイミング」、すなわち、カウント手段210によるカウントが開始される契機としては、特に限定されるものではなく、たとえば、スタートスイッチ18が操作されたこと、すなわち、回転リール40が回転を開始したことを契機として、カウントを開始するように設定することができる。また、回転リール40が回転を開始してから所定時間経過したことを契機として、カウントを開始するように設定してもよい。また、遊技機が複数の回転リール40を有している場合には、回転中の回転リール40のうち、一の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたことを契機として、カウントを開始するように設定してもよい。また、上述の場合には、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されるごとに、カウントされた値をリセットして、カウントを再開するように設定してもよい。
また、このカウント手段210によるカウントは、毎遊技、常に同じタイミングから開始されるように設定してもよいし、または、毎遊技、同じタイミングに固定するのではなく、前記タイミングを抽選等により選択できるようにして、この選択されたタイミングから開始されるように設定してもよい。
また、遊技機が複数の回転リール40を有している場合には、前記カウント手段210は、複数の回転リール40のうち、一の回転リール40についてのみカウントを行うように設定することができるし、または、複数の回転リール40についてカウントを行うように設定することもできる。
具体的には、たとえば、遊技機が左リール43、中リール44、及び右リール45の3つの回転リール40を有している場合、カウント手段210は、1つの回転リール40(たとえば、左リール43)における被検知部(インデックス51)の検知回数をカウントするように設定することができる。また、カウント手段210は、2つの回転リール40(たとえば、中リール44及び右リール45)又は3つの回転リール40における被検知部(インデックス51)の検知回数を総てカウントするように設定することができる。すなわち、この場合は、カウント手段210によりカウントされた値は、2つの回転リール40それぞれにおいて被検知部(インデックス51)が検知された回数、又は、3つの回転リール40それぞれにおいて被検知部(インデックス51)が検知された回数を合計した値となる。
また、遊技機が複数の回転リール40を有している場合には、各回転リール40それぞれに対応するカウント手段210を備え、各カウント手段210が、それぞれ対応する回転リール40について被検知部(インデックス51)の検知回数をカウントすることもできる。
なお、前記カウント手段210は、前記検知回数をカウントするためのカウンター、及び、前記カウンターによってカウントされた値を記憶するための記憶手段(メモリー)などを有している。
前記操作判定手段230は、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたか否かを判定するためのものであり、遊技制御装置21に設けられている。具体的には、遊技機に回転リール40が1つだけ設けられている場合、前記操作判定手段230は、前記回転リール40が回転中であるときに、ストップスイッチ19が操作されたか否かを判定する。また、遊技機に回転リール40が複数個設けられている場合、前記操作判定手段230は、1又は2以上の回転リール40が回転中であるときに、この回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたか否かを判定する。
前記演出データ記憶手段は、演出に関するデータである演出データを記憶するためのものであり、演出制御装置22に備えられている。そして、この演出データ記憶手段は、メモリ中の所定領域を、前記演出データを記憶する領域とした演出テーブル310を設けることができる。また、演出制御装置22に備えることができる演出テーブル310の数は、特に限定されるものではなく、1の演出テーブル310を備えることもできるし、2以上の演出テーブル310を備えることもできる。また、演出データ記憶手段(演出テーブル310)に記憶される演出データは、たとえば、スピーカ33から出力される音声のデータ、画像表示装置に表示される画像や動画のデータ、ランプ32の点滅パターンのデータ、これらが結合したデータなど、とすることができる。また、前記演出テーブル310は、1以上の演出データを記憶できるものである。
前記演出データ選択手段320は、演出データ記憶手段(演出テーブル310)に記憶された複数の演出データの中から、演出データを選択するためのものであり、演出制御装置22に備えられている。そして、この演出データ選択手段320は、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたと前記操作判定手段230により判定された時までに前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データを選択可能なものとなっている。
すなわち、演出データ選択手段320は、ストップスイッチ19が操作された時点までに、カウント手段210によりカウントされた値(すなわち、被検知部(インデックス51)の検知回数の値)に応じて、演出データを選択する。
ここで、カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データを選択する方法としては、たとえば、以下の(1)又は(2)が挙げられる。
(1)所定の数値条件に対応する演出データを選択する方法
演出テーブル310に、演出データ選択のための数値条件を予め設定しておく。そして、設定された各数値条件それぞれに対応付けて、演出データを記憶しておく。そして、演出データ選択手段320は、カウント手段210によるカウントの値と、演出テーブル310に設定された数値条件とを比較判定した上で、前記カウントの値と合致する数値条件に対応付けられた演出データを選択するように形成する。
たとえば、演出テーブル310に、前記数値条件として、複数の数値範囲「0以上10以下」、「11以上30以下」、「31以上」を設定する。そして、数値範囲「0以上10以下」には演出データAを対応付け、また、数値範囲「11以上30以下」には演出データBを対応付け、また、数値範囲「31以上」には演出データCを対応付け、それぞれを演出テーブル310に記憶する。ここで、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作された時点までに、カウント手段210によりカウントされた値が「15」であれば、当該値は数値範囲「11以上30以下」に属するため、演出データ選択手段320は、演出データBを選択する。
(2)所定の数値条件に対応する演出テーブル310を選択した上で、選択された演出テーブル310から演出データを選択する方法
演出テーブル310を選択するための、選択用テーブル315を備えておく。そして、この選択用テーブル315に、演出テーブル310を選択するための数値条件を予め設定しておく。そして、各演出テーブル310には、それぞれ複数の演出データを記憶しておく。演出データ選択手段320は、カウント手段210によるカウントの値と、前記選択用テーブル315に設定された数値条件とを比較判定した上で、前記カウントの値と合致する数値条件に対応付けられた演出テーブル310を選択し、さらに、この選択された演出テーブル310から演出データを選択するように形成する。
たとえば、演出制御装置22に、演出データを記憶する演出テーブル310として、演出テーブルA、演出テーブルB、及び、演出テーブルCを備えるとともに、これらの演出テーブル310を選択するための選択用テーブル315を備える。そして、選択用テーブル315には、前記数値条件として、たとえば、「0以上10以下」、「11以上30以下」、「31以上」を設定する。そして、数値範囲「0以上10以下」には演出テーブルAを対応付け、また、数値範囲「11以上30以下」には演出テーブルBを対応付け、また、数値範囲「31以上」には演出テーブルCを対応付ける。さらに、各演出テーブル310にそれぞれ、演出データを記憶する。ここで、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作された時点までに、カウント手段210によりカウントされた値が「50」であれば、当該値は数値範囲「31以上」に属する。したがって、演出データ選択手段320は、まず選択用テーブル315の中から演出テーブルCを選択する。そしてさらに、演出データ選択手段320は、この演出テーブルCの中から所定の演出データ(たとえば、抽選等により選択可)を選択する。
なお、演出データの選択方法としては、これらに限定されるものではない。
また、演出データ選択手段320は、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたときに、演出データを選択するように形成することができる。また、遊技機が複数の回転リール40を有する場合には、この複数の回転リール40のうち一部の回転リール40に対応するストップスイッチ19の各操作時に、演出データを選択するように形成することができる。また、この複数の回転リール40のうち総ての回転リール40に対応するストップスイッチ19の各操作時に、演出データを選択するように形成することもできる。具体的には、回転リール40として、左リール43、中リール44及び右リール45の3つを備えている場合、たとえば、左リール43についての操作時にのみ、又は、中リール44及び右リール45についての各操作時に、演出データが選択されるように形成することができる。また、この3つの回転リール40総てについての各操作時に、演出データが選択されるように形成することもできる。
また、演出データを選択するためのカウント値は、毎回、同一の期間においてカウントされた値を用いることもできるし、異なる期間においてカウントされた値を用いることもできる。具体的には、たとえば、上述のように3つの回転リール40を備えている場合には、総ての回転リール40(左リール43、中リール44及び右リール45)についての各操作時において、スタートスイッチ18が操作されてから1つめのストップスイッチ19が操作されるまでの間にカウント手段210によりカウントされた値を用いて、演出データを選択するように形成することができる。また、1つめの回転リール40についての操作時には、スタートスイッチ18が操作されてから1つめのストップスイッチ19が操作されるまでの間にカウント手段210によりカウントされた値を用いて、演出データを選択し、また、2つめの回転リール40についての操作時には、1つめのストップスイッチ18が操作されてから2つめのストップスイッチ19が操作されるまでの間にカウント手段210によりカウントされた値を用いて、演出データを選択し、また、3つ目のストップスイッチ19の操作時には、2つ目のストップスイッチ19が操作されてから3つ目のストップスイッチ19の操作がされるまでの間にカウントされた値に応じて、演出データを選択する、等のように形成することもできる。
また、遊技機が複数の回転リール40を有し、各回転リール40それぞれに対応するカウント手段210が備えられている場合、演出データの選択には、いずれの回転リール40においてカウントされた値を用いてもよい。
また、遊技機が複数の回転リール40を有し、各回転リール40それぞれに対応するカウント手段210が備えられている場合、演出データの選択には、いずれの回転リール40においてカウントされた値を用いてもよい。
具体的には、上述のように3つの回転リール40を有する場合には、3つの回転リール40の各操作時に、たとえば、左リール43においてカウントされた値を用いて、演出データを選択するように形成することができる。
また、左リール43に対応するストップスイッチ19の操作時には、左リール43においてカウントされた値を用いて、演出データを選択し、また、中リール44に対応するストップスイッチ19の操作時には、中リール44においてカウントされた値を用いて、演出データを選択し、また、右リール45に対応するストップスイッチ19の操作時には、右リール45においてカウントされた値を用いて、演出データを選択する、等のように形成することもできる。
また、カウント手段210が複数の回転リール40における被検知部(インデックス51)の検知回数を総てカウントする(すなわち、複数の回転リール40における被検知部それぞれの検知回数が総て合計される)場合は、この値を用いて、演出データを選択するように形成することもできる。
なお、演出データ選択手段320としては、前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データを選択することができればよく、他の条件(たとえば、所定の当選役の抽選手段による抽選結果や、所定の決定手段による演出を行うか否かの決定結果など)に応じて、演出データを選択可能であってもよい。
(作用)
本発明によれば、検知手段50(検知センサー52)によって、回転リール40に設けられた被検知部(インデックス51)の所定箇所の通過が検知される。そして、前記検知手段50(検知センサー52)による検知に基づいて、カウント手段210により、所定のタイミングからカウントが開始される。そして、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定された時までに前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データ選択手段320により演出データが選択される。
ここで、前記カウント手段210によってカウントされる被検知部(インデックス51)の検知回数は、前回遊技における回転リール40の停止位置、回転リール40に配置された被検知部51の位置、被検知部51の設置個数、ストップスイッチ19の操作タイミングなどの様々な要素により決まることから、同じ値となることは稀であり、ほぼ毎回異なることとなる。
したがって、演出データは、このほぼ毎回異なることとなるカウント値に応じて選択されるため、同じ演出ばかりが実行されることを防止することができる。
そして、これにより、効果的な演出の選択が可能となり、遊技者が演出に飽きてしまうこと、及び、遊技が単調となることを防止し、遊技者の演出に対する興趣を高めることができる。
(請求項2)
請求項2記載の発明は、周囲に複数の図柄を表示した回転リール40と、回転リール40の回転を開始させるためのスタートスイッチ18と、対応する回転リール40の回転を停止させるためのストップスイッチ19と、回転リール40の所定位置に配置され、回転リール40の回転に伴って回転する被検知部(インデックス51)と、前記被検知部(インデックス51)がその回転軌道における所定箇所を通過することを検知し、当該検知により検知信号を出力する検知手段50(検知センサー52)と、前記回転リール40、前記スタートスイッチ18及び前記ストップスイッチ19を制御すると共に、遊技に関する制御を行うための遊技制御装置21と、遊技に関する演出を制御するための演出制御装置22と、演出制御装置22から出力された信号の入力を契機として、演出を行うための演出装置26と、を備え、前記遊技制御装置21は、所定のタイミングから、前記検知手段50(検知センサー52)により出力された検知信号の入力に基いて、カウントを行うカウント手段210と、回転リール40の回転が停止したか否かを判定するための停止判定手段240と、を備え、前記演出制御装置22は、演出に関するデータである演出データを記憶するための演出データ記憶手段(演出テーブル310)と、演出データ記憶手段(演出テーブル310)に記憶された複数の演出データの中から、演出データを選択するための演出データ選択手段320と、を備え、前記演出データ選択手段320は、回転リール40の回転が停止したと前記停止判定手段240により判定された時までに前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データを選択するように形成されていることを特徴とする遊技機である。
前記停止判定手段240は、回転リール40の回転が停止したか否かを判定するためのものであり、遊技制御装置21に設けられている。換言すれば、前記停止判定手段240は、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたことにより、この回転リール40の回転速度が0となったか否かを判定する。
具体的には、遊技機に回転リール40が1つだけ設けられている場合、前記停止判定手段240は、前記回転リール40が回転中であるときに、ストップスイッチ19が操作されたことにより、この回転リール40の回転が停止したか否かを判定する。また、遊技機に複数の回転リール40が設けられている場合、前記停止判定手段240は、1又は2以上の回転リール40が回転中であるときに、この回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたことにより、この回転リール40の回転が停止したか否かを判定する。
(作用)
本発明によれば、検知手段50(検知センサー52)によって、回転リール40に設けられた被検知部(インデックス51)の所定箇所の通過が検知される。そして、前記検知手段50(検知センサー52)による検知に基づいて、カウント手段210により、所定のタイミングからカウントが開始される。そして、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたことにより当該回転リール40の回転が停止したと、停止判定手段240によって判定された時までに前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データ選択手段320により演出データが選択される。
ここで、前記カウント手段210によってカウントされる通過回数の値は、前回遊技における回転リール40の停止位置、回転リール40に配置された被検知部51の位置、被検知部51の設置個数、今回遊技における回転リール40の停止位置などの様々な要素により、決まることから、同じ値となることは稀であり、ほぼ毎回異なることとなる。
したがって、演出データは、このほぼ毎回異なるカウント値に応じて選択されるため、同じ演出ばかりが選択されることを防止することができる。
そして、これにより、効果的な演出の選択が可能となり、遊技者が演出に飽きてしまうこと、及び、遊技が単調となることを防止し、遊技者の演出に対する興趣を高めることができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、前記遊技機は、被検知部(インデックス51)が設けられた回転リール40を複数個備えるとともに、被検知部(インデックス51)が設けられた各回転リール40のそれぞれに対応する検知手段50(検知センサー52)を備えており、前記カウント手段210は、被検知部(インデックス51)が設けられた回転リール40のうち、回転中の一の回転リール40における検知手段50(検知センサー52)から出力される検知信号の入力に基づいて、カウントを行うように形成されていることを特徴とする。
前記カウント手段210によりカウントが行われる回転リール40は、特に限定されるものではなく、回転中の回転リール40であれば、いずれの回転リール40でも前記カウント手段210によるカウントの対象とすることができる。たとえば、遊技機が左リール43、中リール44、及び右リール45の3つの回転リール40を有している場合であって、3つの回転リール40総てが回転中のとき、カウント手段210は、いずれか1つの回転リール40において被検知部(インデックス51)の検知回数をカウントするように設定することができる。
また、カウントが行われる回転リール40は、常に同じ回転リール40に固定してもよいし、抽選等により選択してもよい。なお、カウントが行われる回転リール40を抽選等により選択する場合には、遊技制御装置21は、回転中の回転リール40の中から一の回転リール40を選択するためのリール選択手段200を備えることとなる。
(作用)
本発明によれば、カウント手段210は、被検知部(インデックス51)が設けられた回転リール40のうち、回転中の一の回転リール40における検知手段50(検知センサー52)から出力される検知信号の入力に基づいて、被検知部(インデックス51)の検知回数をカウントする。そして、前記演出データ選択手段320は、前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データを選択する。
ここで、上述の如く、カウント手段210によりカウントが行われる回転リール40は、常に同じ回転リール40に固定してもよいし、抽選等により選択してもよいものである。
したがって、前記カウント手段210によりカウントは、様々なバリエーションを有することとなり、カウントされる値が変化に富んだものとなる。
これにより、選択される演出も変化に富んだものとすることが可能となり、遊技者の演出に対する興趣を高めることができる。
(請求項4)
請求項4記載の発明は、上記請求項1又は2記載の発明の特徴に加え、前記遊技機は、被検知部(インデックス51)が設けられた回転リール40を複数個備えるとともに、被検知部(インデックス51)が設けられた各回転リール40のそれぞれに対応する検知手段50(検知センサー52)を備えており、前記カウント手段210は、被検知部(インデックス51)が設けられた回転リール40のうち、回転中の複数の回転リール40における検知手段50(検知センサー52)から出力される検知信号の入力に基づいて、カウントを行うように形成されていることを特徴とする。
ここで、「回転中の複数の回転リール40における検知手段50から出力される検知信号の入力に基づいて、カウントを行う」とは、複数の回転リール40における被検知部(インデックス51)の検知回数を、それぞれ別個にカウントするのではなく、総て合算するようにカウントすることを意味する。すなわち、このカウント手段210によりカウントされる値は、複数の回転リール40それぞれにおける被検知部(インデックス51)の検知回数を合計したものとなる。
また、前記カウント手段210によりカウントが行われる回転リール40は、特に限定されるものではなく、回転中の回転リール40であれば、このうちのいずれか2以上の回転リール40を、カウント手段210によるカウントの対象とすることができる。たとえば、遊技機が左リール43、中リール44、及び右リール45の3つの回転リール40を有している場合であって、3つの回転リール40総てが回転中のとき、カウント手段210は、このうちのいずれか2つの回転リール40(たとえば、中リール44及び右リール45)、又は、3つの回転リール40における被検知部(インデックス51)の検知回数をカウントするように設定することができる。
また、カウントが行われる回転リール40は、常に同じ回転リール40に固定してもよいし、回転リール40を選択するためのリール選択手段200により、抽選等を行って選択してもよい。
(作用)
本発明によれば、カウント手段210は、被検知部(インデックス51)が設けられた回転リール40のうち、回転中の複数の回転リール40における検知手段50(検知センサー52)から出力される検知信号の入力に基づいて、被検知部(インデックス51)の検知回数をカウントする。そして、前記演出データ選択手段320は、前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データを選択する。
ここで、上述の如く、カウント手段210によりカウントが行われる複数の回転リール40は、常に同じ回転リール40に固定してもよいし、抽選等により選択してもよいものである。
したがって、前記カウント手段210によりカウントは、様々なバリエーションを有することとなり、カウントされる値が変化に富んだものとなる。
これにより、選択される演出も変化に富んだものとすることが可能となり、遊技者の演出に対する興趣を高めることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項1又は2)
すなわち、請求項1又は2記載の発明は、効果的に演出を選択することにより、遊技者が演出に飽きてしまうこと、及び、遊技が単調となることを防止し、遊技者の演出に対する興趣を高めることが可能な遊技機を提供することができる。
(請求項3又は4)
すなわち、請求項3又は4記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、演出の選択を変化に富んだものとすることが可能な遊技機を提供することができる。
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しつつ説明する。
(図面の説明)
図1から図11までは、本発明の実施の形態を示すものである。
図1は、スロットマシン10の制御装置20の入力及び出力の概略を示すブロック図である。図2は、スロットマシン10の演出制御装置22の概略を示すブロック図である。図3は、スロットマシン10を示す外観正面図である。図4は、回転リール40の斜視図である。図5は、回転リール40の側面図(a)及び縦断面図(b)である。図6から図9までは、スロットマシン10の動作の概略を示すフローである。図10は、演出データ選択の第1の例における演出テーブル310を示す概念図である。図11は、演出データ選択の第2の例における演出テーブル310、及び、選択用テーブル315を示す概念図である。
(スロットマシン10)
本実施の形態に係る遊技機は、メダル遊技機であるスロットマシン10であって、遊技媒体として円板状の遊技メダルを使用するものである。
スロットマシン10は、図3に示すように、箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、筐体11の内部に設けられた3個の回転リール40の図柄46を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央右部には、遊技メダルを投入するためのメダル投入口14が設けられている。
また、スロットマシン10の筐体11の内部には、遊技メダルを貯留するとともに、遊技の結果に基づいて、遊技者に遊技メダルを払い出すホッパーユニット35が設けられている。
また、スロットマシン10の正面側の下部には、入賞の結果、前記ホッパーユニット35から遊技者に向かって遊技メダルを払い出すためのメダル払い出し口47が形成されている。
また、このスロットマシン10は、1回の遊技につき、最大3枚の遊技メダルをベット、すなわち、投入することができる。この遊技メダルの投入は、遊技メダルをメダル投入口14から直接投入することにより、又は、後述するベットスイッチ16の操作により、行うことができる。
さらに、このスロットマシン10は、予め定めた規定上限数(50枚)を限度として、遊技メダルを遊技機の内部に電子的に貯留、すなわち、クレジット可能に形成されている。具体的には、このスロットマシン10は、既定上限数として50が設定されている。すなわち、このスロットマシン10は、遊技メダルを、0、1、2、3、・・・50までの範囲でクレジットすることができるように設定されている。
また、このスロットマシン10は、遊技メダルをメダル投入口14から直接投入して遊技を実行することもできるし、ベットスイッチ16を操作することで遊技機内部にクレジットされた遊技メダルの現在の枚数(現クレジット枚数)から所定の遊技メダルの枚数を減じて遊技メダルの投入に代えて遊技を実行することもできる。
なお、メダル投入口14から遊技メダルを投入する場合、投入された遊技メダルの枚数が、1回の遊技の開始に必要な遊技メダルの枚数(遊技開始最大メダル枚数)である3枚に到達していないときは、メダル投入口14からの遊技メダルを、遊技を開始するためのメダルとして受け付け、当該遊技メダルがベットされる。なお、遊技開始最大メダル枚数の3枚を超えて、遊技メダルがメダル投入口14から投入された場合は、当該遊技メダルは、クレジットされる。すなわち、現クレジット枚数に加算されるものとなる。そして、現クレジット枚数が、既定上限数である50枚に到達するまでは、遊技メダルの直接投入により、現クレジット枚数に加算され、既定上限数である50枚を超えて、遊技メダルを直接投入すると、当該遊技メダルはメダル払い出し口47から、遊技者に返却されるように形成されている。
また、筐体11の内部であって、かつ、メダル投入口14の下部には、特に図示していないが、メダル投入口14から投入された遊技メダルの正偽を判断するためのメダルセレクターが設けられている。
また、スロットマシン10の筐体11の内部には、図柄表示手段としてのリールユニット30が設けられている。このリールユニット30は、前記回転リール40を備えている。具体的には、このリールユニット30は、特に図示していないが、複数の駆動モータを有しており、各駆動モータの回転軸に、各々、表面に複数の図柄46が表示された前記回転リール40が固定されている。また、前記回転リール40は、図3の向かって左側に位置する左リール43と、図3の向かって右側に位置する右リール45と、この左リール43及び右リール45の間に位置する中リール44とからなるものである。そして、スロットマシン10の前面側には、特に図示していないが、横方向に三本、左右の対角線上の斜め方向にニ本の合計五本の入賞ラインが形成されている。そして、この入賞ラインは、投入メダルの枚数に応じて入賞が有効になる入賞有効ラインとなるものである。具体的には、遊技メダルの投入枚数が1枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横中央の一本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が2枚の場合、五本の入賞ラインのうち、横方向の三本が入賞有効ラインとなる。そして、遊技メダルの投入枚数が3枚の場合、対角線も含めた五本の入賞ラインの全部が、入賞有効ラインとなる。
また、筐体11の内部には、特に図示していないが、電源ユニットが設けられている。この電源ユニットは、特に図示していないが、電源装置が内装されていると共に、スロットマシン10の主電源を入れるための電源スイッチを備えている。さらに、筐体11の内部には、特に図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20が備えられている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、特に図示していないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、及び、I/O等を備えている。ここで、CPUは、1個に限定されず、2個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM、及び、I/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ18、及び、ストップスイッチ19の操作により、前記回転リール40の回転及び停止を制御するためのものであり、また、遊技に関する制御を行なうためのものである。この遊技制御装置21の詳細については後述する。
演出制御装置22は、遊技に関する演出を制御するためのものであり、具体的には、筐体11に備えられたランプ32やスピーカ33等の演出装置26を制御するためのものである。
ここで、制御装置20を主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置として形成することができる。このように、遊技全般の処理を行う制御装置と、演出を行う制御装置を別個に形成することで、演出制御に割り当てられるメモリを大幅に増やすことができ、かつ、演出のみを変更することも可能である。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ18
(5)ストップスイッチ19
なお、入力段としては、上記した(1)から(5)までのパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図3に示すように、スロットマシン10の内部であって、かつ、前記メダル投入口14の下方に設けられたスイッチであって、このメダル投入口14から投入され、かつ、メダルセレクター(図示しておらず)により適正なものとして判断された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図3に示すように、図柄表示窓13の下方であって、スロットマシン10の略中央左部に設けられたスイッチであって、貯留メダル数を減じて遊技メダルのベットに代えるためのものである。
ここで、スロットマシン10は、上述の如く、1回の遊技につき、最大3枚のメダルをベットする、すなわち、投入することができるが、投入メダルは、所定枚数、たとえば50枚まで、あらかじめ遊技機内部に電子的に貯留しておくことができ、貯留メダル数は、後述する数値表示部31に表示されるようになっている。そして、この数値表示部31に貯留メダル数が表示されている場合には、メダル投入口14に遊技メダルを投入する代わりに、ベットスイッチ16を操作することにより遊技を開始させることができる。すなわち、後述するスタートスイッチ18を操作可能状態にすることができる。ベットスイッチ16を操作すると、数値表示部31の表示が「3」減算され、遊技メダルを3枚投入したものとして扱われる。なお、ベットスイッチ16としては、遊技メダル1枚投入用スイッチ、遊技メダル2枚投入用スイッチを設けることもできる。また、ベットスイッチ16は、1個のスイッチで、遊技メダル1枚投入、遊技メダル2枚投入、遊技メダル3枚投入を行えるように形成することもできる。
なお、遊技メダルの投入は、上述のように、メダル投入口14への投入、又は、ベットスイッチ16の操作により行うことができるが、メダル投入口14への投入及びベットスイッチ16の操作を併用して行うこともできる。具体的には、たとえば、メダル投入口14へ1枚の遊技メダルを投入した後、ベットスイッチ16を操作することで、遊技メダル3枚投入の状態とすることができる。また、メダル投入口14へ2枚の遊技メダルを投入した後、ベットスイッチ16を操作することで、遊技メダル3枚投入の状態とすることができる。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図3に示すように、前記ベットスイッチ16の左方に設けられたスイッチであって、クレジットされている投入メダルを払い出すために用いられる。
(スタートスイッチ18)
スタートスイッチ18は、図3に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に設けられたレバーである。このスタートスイッチ18は、遊技メダルの投入、若しくは、ベットスイッチ16の操作を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット30の駆動を開始させるためのものである。
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、後述する当選抽選手段80の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が、入賞となるための所定の位置である入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ19)
ストップスイッチ19は、図3に示すように、図柄表示窓13の下方であって、スロットマシン10の略中央部に設けられているスイッチであって、リールユニット30の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ19は、図2に示すように、各回転リール40に対応した3個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ設けられているものである。そして、回転リール40に対応したストップスイッチ19の操作を行なうことにより、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
なお、ストップスイッチ50は、回転リール40が回転を開始してから、その回転速度が一定速度に達した状態である定常回転状態になると操作可能となるように形成されている。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット30
(2)ホッパーユニット35
(3)数値表示部31
(4)演出装置26(ランプ32、スピーカ33及び画像表示部34)
(5)検知センサー52(検知手段50)
なお、出力段としては、上記した(1)から(5)までのパーツに限定されるものではない。
(リールユニット30)
リールユニット30は、特に図示していないが、枠体37に固定、又は、支持された3個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された3個の回転リール40とから構成されている。そして、特に図示していないが、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(たとえば、21個)の図柄46が表示されている。
そして、回転リール40の一部に、いわゆるスタートインデックス55が形成してある。また、枠体37には、図5(b)に示すように、前記スタートインデックス55を検知するためのスタートインデックス検知センサー56が設けられている。そして、モータによる回転を開始した後、前記スタートインデックス55を検知してからの回転角度を認識することで、現在位置を特定し、その後、所定角度で停止させることによって、停止制御が行われる。
また、このスタートインデックス検知センサー56は、光線の受光又は遮断により、スタートインデックス55を検知する光センサーである。このスタートインデックス検知センサー56としては、磁気変動を認識することにより検知を行う磁気センサー、その他の公知のセンサーを用いることもできる。
また、各回転リール40には、前記スタートインデックス55とは別個に、演出データ選択手段320による演出データの選択のために利用される被検知部としてのインデックス51が、それぞれ所定個数ずつ(本実施の形態では、それぞれ3個ずつ)設けられている。具体的には、このインデックス51は、図4及び図5(a)に示すように、回転リール40の周囲に形成された3個の凸体であって、不等間隔で配置されているものである。そして、回転リール40の回転に伴って前記インデックス51も回転し、このインデックス51がその回転軌道の所定箇所を通過することによって、後述する検知手段50としての検知センサー52により検知されることとなる。なお、この検知センサー52は、前記スタートインデックス検知センサー56とは別個に設けられているものである(図5(b)参照)
また、本実施の形態におけるインデックス51(被検知部)は、各回転リール40にそれぞれ3個ずつ設けられているが、このインデックス51の設置個数は特に限定されるものではなく、回転リール40ごとに異なる個数のインデックス51(たとえば、左リール43には1個、中リール44には2個、右リール45には3個など)を設けることもできる。また、本実施の形態におけるインデックス51は、各回転リール40において不等間隔で配置されているが、等間隔となるように配置してもよい。
(ホッパーユニット35)
ホッパーユニット35は、筐体11の内部下方に設けられ、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(数値表示部31)
数値表示部31は、前記図柄表示窓13の下方に設けられた7セグメントのLEDからなる表示装置であって、現在、貯留されている遊技メダルの枚数である、現クレジット枚数を表示するためのものである。具体的には、このクレジット表示部31には、0から50までの数値を表示可能となっている。
なお、この数値表示部31は、現クレジット枚数を表示するのみならず、その他の遊技に関する数字などを表示するように形成することもできる。
具体的には、この数値表示部31は、遊技メダルの投入又は入賞による遊技メダルの払い出しがあると加算表示され、ベットスイッチ16を操作することにより減算表示されるようになっている。また、精算スイッチ17を操作すると、表示されている枚数の遊技メダルが払い戻されて表示はゼロとなる。
(演出装置26)
演出装置26は、演出制御装置22から出力された信号の入力を契機として、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、演出装置26は、前記図柄表示窓13の周囲に形成されたランプ32、スロットマシン10の正面下部に設けられたスピーカ33、及び、図柄表示窓13の上方に設けられた窓部である画像表示部34等から構成されている。
画像表示部34は、液晶表示装置やCRT、ドットマトリクスなどを用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、画像表示部34としては、上記のものに限られず、たとえば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
また、ランプ32及びスピーカ33は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
具体的には、たとえば、所定の遊技状態(たとえば、BBゲーム等)に移行したり、所定の当選役に当選したりすると、遊技制御装置21がBBゲーム開始信号や当選信号を演出制御装置22に出力する。そして、演出制御装置22は、前記信号の入力を契機として、所定の演出データを選択し、この演出データに基づく制御信号を演出装置26に出力する。そして、演出装置26は、演出制御装置22から出力された信号の入力を契機として、前記演出データに基づく演出を実行する。
(検知センサー52(検知手段50))
検知センサー52は、被検知部としての前記インデックス51がその回転軌道の所定箇所を通過することを検知するための検知手段50である。
具体的には、検知センサー52は、空隙を挟んで相対向する受光部53及び発光部54を有する光センサーにより構成されるものであり、図5(b)に示すように、前記インデックス51が受光部53及び発光部54の間の空隙を通過可能となるような位置に設けられている。換言すれば、検知センサー52は、前記インデックス51の回転軌道上の所定箇所を、前記発光部53及び発光部54により挟むことができる位置に設けられている。
そして、回転リール40の回転に伴ってインデックス51が回転する際、インデックス51が受光部53及び発光部54の間の空隙を通過すると、発光部54が発した光線をインデックス51が遮断し、受光部53が光線を感知しないことによりインデックス51の通過を検知するものとなっている。
なお、この検知センサー52は、磁気センサーとすることもできる。具体的には、インデックス51を磁性体により形成する。そして、磁気センサーの出力部から送出される電磁波に、磁性体により形成されたインデックス51が反応して信号を発し、それを磁気センサーの受信部が受信することにより、インデックス51の通過を検知するものである。
また、本実施の形態に係るスロットマシン10には、各回転リール40それぞれに対応した検知センサー52が設けられている。そして、各検知センサー52がそれぞれ、対応する回転リール40においてインデックス51の通過を検知するものとなっている。
また、この検知センサー52は、インデックス51の通過を検知する毎に、インデックス51を検知した旨の信号(検知信号)を、後述する遊技制御装置21に備えられたカウント手段210に出力する。そして、後述する如く、カウント手段210は、検知センサー52から出力された検知信号の入力に基づいて、インデックス51の検知回数をカウントする。なお、本実施の形態に係る各回転リール40には、それぞれ3個ずつのインデックス51が備えられている。したがって、各回転リール40それぞれに対応して設けられた検知センサー52は、対応する回転リール40が1回転するにつき、インデックス51を3回検知することとなる。
(遊技制御装置21)
遊技制御装置21は、スタートスイッチ18及びストップスイッチ19の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、図1に示すように、次の(1)から(9)までの手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段60
(2)特別遊技制御手段70
(3)当選抽選手段80
(4)持ち越し手段90
(5)停止制御手段160
(6)入賞判定手段190
(7)リール選択手段200
(8)カウント手段210
(9)操作判定手段230
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)から(9)までの手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいてもよい。
(通常遊技制御手段60)
通常遊技制御手段60は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ18を操作すると、リールユニット30が駆動され、3個の回転リール40が回転を開始する。
その後、所定のストップスイッチ19を1つ操作すると、このストップスイッチ19に対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ19を3個総て操作し終わると、3個の回転リール40の回転が総て停止する。このとき、表示窓12の所定の入賞ライン上に、予め設定された当選図柄が停止すると、ホッパーユニット35を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴う小役当選と、遊技メダルの払い出しは無いが遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行える再遊技当選と、小役当選及び再遊技当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選とを備えている。前記小役当選には、5枚役、10枚役、15枚役など、払い出しメダルの枚数が異なる複数の当選役が設けられている。
そして、当選判定の抽選結果がいずれかの当選役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、所定の当選フラグが成立中に、すべての回転リール40の停止時に、当選に係る図柄46の組み合わせが所定の入賞ライン上に揃うことを条件に入賞し、メダルの払い出しや、遊技者に有利な特別遊技が行われるように形成されている。
(特別遊技制御手段70)
特別遊技制御手段70は、抽選手段の抽選結果に基づいて、特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム、以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム、以下RBゲームという)
(3)特定当選遊技(ジャックゲーム、以下JACゲームという)
なお、RBゲームは、BBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。また、上記JACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)から(3)までの遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段70は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段71
(2)特定遊技制御手段72
(特定導入遊技制御手段71)
特定導入遊技制御手段71は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、特に図示していないが、たとえば「7」等の図柄が入賞ライン上に3個揃うと、ホッパーユニット35を介して、たとえば15枚の遊技メダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚の遊技メダルの投入によって開始され、3つの回転リール40の回転を各々停止させた際に、入賞ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、遊技メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、たとえば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、たとえば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、たとえば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。
なお、このBBゲームは、上述のような終了の条件(BBゲーム中におけるRBゲームの最大回数の終了、BBゲーム中における通常遊技の最大回数の終了)を定めることなく、BBゲーム中において払い出された遊技メダルが所定の枚数(たとえば465枚)に達することにより、終了させることもできる。
(特定遊技制御手段72)
特定遊技制御手段72は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、遊技メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄46が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、又は、最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段80)
当選抽選手段80は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に関する抽選を行うものである。そして、当選抽選手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段81
(2)乱数抽出手段82
(3)当選判定テーブル83
(4)判定手段84
(5)判定テーブル選択手段85
(6)当選フラグ成立手段86
なお、当選抽選手段80としては、上記した(1)から(6)までに限定されるものではない。
(乱数発生手段81)
乱数発生手段81は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(たとえば、十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段82)
乱数抽出手段82は、乱数発生手段81が発生する乱数を、所定の条件(たとえば、スタートスイッチ18の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1ずつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチ18を押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル83)
当選判定テーブル83は、乱数発生手段81がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
ここで、当選判定テーブル83としては、特に図示しないが、スロットマシン10の遊技仕様の設定毎に、通常遊技に用いる通常遊技用テーブルと、特別遊技に用いる特別遊技用テーブル(BB用テーブル、RB用テーブル)とが設けられている。通常判定テーブルは、BB当選、RB当選、その他の小役当選領域、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルであり、特別遊技用テーブルのうちBB用テーブルは、RB当選、その他の小役当選領域、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルであり、特別遊技用テーブルのうちRB用テーブルは、特定当選、及び、ハズレ領域が所定の割合で設定されたテーブルである。
(判定手段84)
判定手段84は、乱数抽出手段82が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル83の抽選確率データに基づいて、乱数発生手段81がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。この判定手段84の判定により、抽出乱数データが所定の当選役の当選領域に属している場合には抽選結果が「当選」となり、ハズレの領域に属している場合に抽選結果は「ハズレ」となる。
(判定テーブル選択手段85)
判定テーブル選択手段85は、遊技機におけるメダル払い出し率(ペイアウト率、すなわち、投入メダル枚数の総数に対する払い出しメダル枚数の総数の割合)の設定、遊技メダルのベット枚数、遊技状態などに対応して、当選判定の抽選に用いる当選判定テーブル83を選択決定するためのものである。たとえば、RBが入賞した場合には、通常遊技用テーブルから、特別遊技用テーブルのうちRB用テーブルに変更する。
(当選フラグ成立手段86)
当選フラグ成立手段86は、前記判定手段84の判定結果が当選の場合に、当選フラグを成立させるためのものである。
ここで、当選フラグとは、「当たり」「ハズレ」のデータを制御装置に記憶しておくメモリ部分のことである。そして、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがある。
(持ち越し手段90)
持ち越し手段90は、抽選結果が特別当選である場合に、前記当選フラグ成立手段86により成立した特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)を、次遊技以降に持ち越すためのものである。
上述の通り、当選フラグには、当選判定の抽選結果が小役当選である場合に成立する小役当選フラグと、抽選結果が特別当選である場合に成立する特別当選フラグ(BBフラグ、RBフラグ)とがある。
この当選フラグは、原則として、当該当選役の入賞により消滅するものである。ただし、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄の組み合わせが特別当選態様(例えば特別当選図柄である「7」が三つ揃う)と一致していない場合には、持ち越し手段90によって、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
(停止制御手段160)
停止制御手段160は、当選抽選手段80の当選判定結果に基づいて、ストップスイッチ19の操作に基づく回転リール40の回転停止を制御するためのものである。すなわち、ストップスイッチ19を押した時点で所定位置に直ちに停止できる回転リール40の図柄46を基準図柄として、基準図柄から回転方向に5コマ移動した時の図柄46までの範囲で回転リール40を停止させるようになっており、この5コマの範囲内において、どこで停止させるかを当選判定結果に基づいて決定するものである。
具体的には、停止制御手段160は、特に図示しないが、停止制御データ記憶手段と、停止制御変更手段とを少なくとも有しており、当選フラグが成立しているときには、その当選に対応した図柄(当選図柄)が極力入賞ライン上に停止するように、それ以外の図柄46が停止しないように制御を行い、前記5コマの範囲内で停止図柄を決定する。すなわち、停止させるべき図柄46を5コマの範囲内で極力停止するように制御(引き込み制御)し、停止させるべきでない図柄46が停止しないように制御(蹴飛ばし制御)するものである。一方、当選フラグが成立していない場合には、停止図柄がいかなる入賞の態様にもならないように、蹴飛ばし制御を行う。
前記停止制御データとしては、停止テーブルを設けてもよい。停止テーブルとは、所定の図柄から何コマ回転させて回転リール40を停止させるかを、所定条件に応じ各図柄ごとにテーブル上規定したものである。具体的には、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄46が有効入賞ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が有効入賞ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
前記停止制御変更手段は、遊技ごとに、当選判定の抽選結果に基づいて所定の設定データを決定するためのものである。すなわち、当選抽選手段80の当選判定の結果がハズレの場合には、いかなる当選図柄も有効入賞ライン上から蹴飛ばすように設定されたデータを選択し、当選抽選手段80の当選判定の結果が所定の当選役に当選した場合には、当該当選図柄を有効入賞ライン上に極力引き込み、当該当選図柄以外の図柄が入賞態様にならないよう蹴飛ばすように設定されたデータを選択する。
(入賞判定手段190)
入賞判定手段190は、当選抽選手段80の抽選結果及び回転リール40の停止図柄に基づいて、入賞処理を行わせるためのものである。すなわち、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選しており、当該当選に係る当選図柄が所定の有効入賞ライン上に揃って停止している場合には、入賞信号を出力するように形成されている。
入賞信号は、種々の手段に送出される。例えば、入賞信号を受信したホッパーユニット35は所定枚数のメダルを払い出し、演出制御装置22は入賞演出を実行する。また、再遊技入賞信号を受信した通常遊技制御手段60は再遊技を、特別入賞信号を受信した特別遊技制御手段70は特別遊技を、それぞれ開始する。
(リール選択手段200)
リール選択手段200は、後述するカウント手段210によりカウントを行う回転リール40を選択するためのものである。
このリール選択手段200により、カウントを行う回転リール40が選択されると、この選択された回転リール40に対応して設けられた検知センサー52(検知手段50)のみが、インデックス51の検知信号を、後述するカウント手段210に出力する。これにより、後述するカウント手段210が、このリール選択手段200により選択された回転リール40のみについて、カウントを行うこととなる。
具体的には、リール選択手段200は、まず、スタートスイッチ18が操作されることにより3つの回転リール40総てが回転を開始することを契機として、この回転中の3つの回転リール40の中から1つの回転リール40を、カウント手段210がカウントを行う回転リール40として、選択する。
また、リール選択手段200は、回転中の3つの回転リール40のいずれかに対応するストップスイッチ19が操作されることを契機として、回転中の2つの回転リール40の中から1つの回転リール40を選択する。たとえば、3つの回転リール40の回転中に、左リール43に対応するストップスイッチ19が操作されると、リール選択手段200は、回転が停止した左リール43以外の2つの回転リール40、すなわち、回転中の中リール44又は右リール45の一方の回転リール40を、カウント手段210がカウントを行う回転リール40として、選択する。
また、2つの回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作された後は、回転中の回転リール40は1つのみとなるため、リール選択手段200は、この回転中の1つの回転リール40を、カウント手段210がカウントを行う回転リール40として、選択する。
このリール選択手段200による回転リール40の選択方法は、特に限定されておらず、たとえば、所定の抽選手段の抽選により、回転中の回転リール40から1つの回転リール40を選択することができる。また、回転リール40に優先順位を設定し、この優先順位に基づいて、回転リール40を選択することもできる。
なお、回転中の回転リール40のいずれかに対応するストップスイッチ19が操作されたか否かの判定は、後述する操作判定手段230により行われる。
(カウント手段210)
カウント手段210は、前記検知センサー52(検知手段50)により出力された検知信号の入力に基づいて、カウントを行うためのものである。すなわち、カウント手段210は、前記検知センサー52により検知されたインデックス51の数をカウントするためのものである。
このカウント手段210は、特に図示していないが、カウントされた数を数値データとして記憶するための記憶領域(メモリ)と、検知センサー52により出力された検知信号が入力されることにより、前記記憶領域(メモリ)に記憶された数値データをインクリメントするための更新手段と、前記記憶領域(メモリ)に記憶された数値データをクリアするためのクリア手段と、を有している。本実施の形態におけるカウント手段210は、検知センサー52により出力された検知信号が入力されることにより、1ずつインクリメントすることにより、すなわち、1ずつカウントアップすることによりカウントを行う。
本実施の形態におけるカウント手段210は、スタートスイッチ18が操作されることにより3つの回転リール40総てが回転を開始し、総ての回転リール40の回転の速度が一定の速度に達すること(すなわち、定常回転状態となったこと)を契機として、前記リール選択手段200により選択された回転リール40について、インデックス51の検知回数のカウントを開始するように形成されている。換言すれば、総ての回転リール40の回転の速度が一定の速度に達することを契機として、前記検知センサー52が、前記リール選択手段200により選択された回転リール40におけるインデックス51の検知信号の出力を開始するように形成されている。なお、本実施の形態におけるカウント手段210は、初期値「0」から1ずつカウントアップを行う。
また、前記カウント手段210によりカウントされた値は、回転中の回転リール40に対応するいずれかのストップスイッチ19が操作される毎に、前記クリア手段(図示しておらず)により、クリアされるように(すなわち、初期値「0」が設定されるように)形成されている。そして、前記カウント手段210は、このクリアされた状態から、次に前記リール選択手段200により選択された回転リール40について、カウントを開始するように形成されている。
具体的には、リール選択手段200が、スタートスイッチ19が操作されることにより3つの回転リール40総てが回転を開始することを契機として、右リール45を選択したものとする。すると、総ての回転リール40の回転の速度が一定の速度に達することを契機として、右リール45における検知センサー52がインデックス51の検知信号の出力を開始する。そして、カウント手段210に、前記インデックス51の検知信号が入力されることにより、カウント手段210はカウントを行う。すなわち、カウント手段210は、右リール45におけるインデックス51の検知回数をカウントする。
そしてこの後、遊技者により左リール43に対応するストップスイッチ19が操作されたものとする。すると、この操作を契機として、リール選択手段200が、回転中の中リール44又は右リール45のいずれかを選択する(ここでは中リール44を選択したものとする)とともに、この時点までにカウント手段210によりカウントされた値が、前記クリア手段(図示しておらず)によりクリアされる。そして、この後、中リール44における検知センサー52がインデックス51の検知信号の出力を開始する。そして、カウント手段210に、前記インデックス51の検知信号が入力されることにより、カウント手段210はカウントを行う。すなわち、カウント手段210は、中リール44におけるインデックス51の検知回数をカウントする。
そしてこの後、遊技者により右リール45に対応するストップスイッチ19が操作されたものとする。すると、この操作を契機として、リール選択手段200が、回転中の中リール44を選択するとともに、この時点までにカウント手段210によりカウントされた値が、前記クリア手段(図示しておらず)によりクリアされる。そして、この後、中リール44における検知センサー52がインデックス51の検知信号の出力を開始する。そして、カウント手段210に、前記インデックス51の検知信号が入力されることにより、カウント手段210はカウントを行う。すなわち、カウント手段210は、中リール44におけるインデックス51の検知回数をカウントする。
なお、上述のリール選択手段200の場合と同様に、回転中の回転リール40のいずれかに対応するストップスイッチ19が操作されたか否かの判定は、後述する操作判定手段230により行われる。
(操作判定手段230)
操作判定手段230は、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたか否かを判定するためのものである。
具体的には、たとえば、3つの回転リール40の総てが回転中のときには、操作判定手段230は、左リール43に対応するストップスイッチ19、中リール44に対応するストップスイッチ19、又は右リール45に対応するストップスイッチ19のいずれかが操作されたか否かを判定する。
そして、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定されたことを契機として、後述する演出データ選択手段320による演出データの選択が行われる。また、これに併せて、上述の如く、リール選択手段200による回転リール40の選択、カウント手段210によりカウントされた値のクリアが行われ、さらに、リール選択手段200により選択された回転リール40についてのインデックス51のカウントが開始される。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、遊技制御装置21からの信号を受信して、遊技に関する演出を制御するためのものである。ここで、遊技に関する演出としては、たとえば所定の当選役に当選した旨を遊技者に報知するための当選役報知演出、所定の遊技状態に移行(たとえばBBゲーム開始)した場合に、当該遊技状態における遊技を盛り上げるための演出、などが挙げられる。
そして、演出制御装置22は、図2に示すように、大別すると、次の手段として機能する。
(1)演出決定手段300
(2)演出テーブル310(演出データ記憶手段)
(3)演出データ選択手段320
(4)演出実行手段330
なお、演出制御装置22としては、上記した(1)から(4)までに限定されるものではなく、他の手段を備えていてもよい。
(演出決定手段300)
演出決定手段300は、演出を実行するか否かを決定するためのものである。換言すれば、演出決定手段300は、遊技制御装置21により出力された所定の信号の入力により、演出を行うか否かを決定する。
具体的には、たとえば、予め定められた当選役のうち、所定の当選役(たとえば、小役当選)に当選すると、遊技制御装置21により、当該当選役に当選した旨を示す当選信号が出力される。そして、この当選信号が演出決定手段300に入力されることを契機として、演出決定手段300は、前記当選役に当選した旨を報知する当選役報知演出を行うか否かを決定する。
また、前記演出決定手段300は、たとえば、所定の抽選手段を備えることができ、この抽選手段により抽選を行うことで、演出を行うか否かを決定することができる。なお、この決定の方法としては、抽選手段による抽選に限定されるものではない。
また、前記演出決定手段300は、所定の場合には常に、演出を行う旨の決定をするように形成することもできる。たとえば、RBゲームに当選した場合には常に、当該RBゲームに当選した旨を報知する報知演出を行う旨を決定するように形成することができる。また、たとえば、BBゲームが開始された場合には常に、BBゲーム中演出を行う旨を決定するように形成することもできる。
(演出テーブル310(演出データ記憶手段))
演出テーブル310は、種々の演出データを記憶するための演出データ記憶手段であり、演出制御装置22を構成するメモリの全領域のうち、演出データを記憶するための領域に該当するものである。
そして、この演出テーブル310には、たとえば、スピーカ33から出力される音声のデータ、画像表示部34に表示される画像や動画のデータ、ランプ32の点滅パターンのデータ、これらが結合したデータなどを記憶することができる。
また、本実施の形態に係るスロットマシン10においては、このスロットマシン10で実行される各演出ごとに、それぞれ演出テーブル310が設けられている。具体的には、このスロットマシン10には、当選役報知演出に対応する演出テーブル310、BBゲーム中演出に対応する演出テーブル310等がそれぞれ設けられており、各演出テーブル310にそれぞれ、複数の演出データが記憶されている。
そして、前述の演出決定手段300により、所定の演出を行う旨が決定された場合には、当該演出に対応する演出テーブル310から、後述する演出データ選択手段320により演出データが選択され、この演出データに基づき演出が実行されることとなる。
(演出データ選択手段320)
演出データ選択手段320は、演出テーブル310(演出データ記憶手段)に記憶された複数の演出データの中から、演出データを選択するためのものである。そして、この演出データ選択手段320は、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたと前記操作判定手段230により判定された時までに前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出データを選択可能に形成されている。
また、演出データ選択手段320は、特に図示していないが、前記カウント手段210によりカウントされた値を判定するためのカウント値判定手段を備えている。
具体的には、前記演出決定手段300により所定の演出を実行する旨が決定された場合、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定されたことを契機として、この時点までにカウント手段210によりカウントされた値を、前記カウント値判定手段(図示しておらず)が判定する。そして、この判定結果に基づき、演出テーブル310(演出データ記憶手段)に記憶された演出データから、所定の演出データを選択する。そして、演出データ選択手段320は、所定の演出データが選択された旨を示す所定の信号を、後述する演出実行手段330に出力する。
(演出実行手段330)
演出実行手段330は、前記演出データ選択手段320により出力された所定の信号の入力を契機として、前記演出データ選択手段320により選択された演出データに基づいて、当該演出データに係る演出を実行するためのものである。
換言すれば、演出実行手段330は、演出データ選択手段320により選択された演出データを、ランプ32、スピーカ33、画像表示部34等の演出装置26に出力するものである。
(演出データ選択手段320による演出データの選択)
上述の如く、本実施の形態に係るスロットマシン10においては、所定の演出を実行する場合、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定されたことを契機として、この時点までにカウント手段210によりカウントされた値を、カウント値判定手段(図示しておらず)が判定する。そして、このカウント値判定手段(図示しておらず)の判定結果に基づいて、演出データ選択手段320が、所定の演出テーブル310(演出データ記憶手段)から所定の演出データを選択する。
以下、前記演出データ選択手段320による演出データ選択の具体例について説明する。
(第1の例)
第1の例においては、演出テーブル310に、演出データ選択のための数値条件として、所定の数値範囲を予め設定しておく。そして、設定された数値範囲それぞれに演出データを対応付けて、この演出データを演出テーブル310に記憶しておく。そして、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定されたことを契機として、カウント値判定手段(図示しておらず)が、この時点までにカウント手段210によりカウントされた値と、前記演出テーブル310に予め設定された数値範囲とを、比較する。そして、演出データ選択手段320は、該当する演出テーブル310から、カウント手段210によりカウントされた値が属する数値範囲に対応付けられた演出データを選択する。
以下、第1の例について、本実施の形態に係るスロットマシン10で実行されるBBゲーム中演出に基づいて、より具体的に説明する。
本実施の形態に係るスロットマシン10で実行されるBBゲーム中演出は、遊技者がBBゲームを進めていくに従って、画像表示部34に表示される動画が変化するというものである。
具体的には、BBゲームに入賞した後、BBゲーム中の遊技が開始されると、所定内容の動画が画像表示部34に出力される。そして、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19の操作が行われるごとに、前記演出データ選択手段320により所定の演出テーブル310から演出データが選択される。すると、現時点において画像表示部34に出力されている動画に代えて、演出データ選択手段320により選択された演出データに基づく動画が、前記演出実行手段330により画像表示部34に出力される。
より具体的には、本実施の形態には、BBゲーム中演出の演出データとして、朝の風景を示す動画データ(以下、演出データAとする)、昼の風景を示す動画データ(以下、演出データB1とする)、虹が架かった昼の風景を示す動画データ(以下、演出データB2とする)、夜の風景を示す動画データ(以下、演出データC1とする)、及び、オーロラが出現した夜の風景を示す動画データ(以下、演出データC2とする)が備えられている。
さらに、図10に示すように、BBゲーム中演出における演出データの選択のために使用される演出テーブル310(演出データ記憶手段)としては、演出データAが画像表示部34に出力されている状態において用いられる演出テーブル310(以下、第1演出テーブルとする)、演出データB1又は演出データB2が画像表示部34に出力されている状態において用いられる演出テーブル310(以下、第2演出テーブルとする)、及び、演出データC1又は演出データC2が画像表示部34に出力されている状態において用いられる演出テーブル310(以下、第3演出テーブルとする)が備えられている。
また、図10に示すように、第1演出テーブルには、「0〜19」、「20〜49」、「50〜59」、及び、「60以上」の4つの数値範囲が設定されている。そして、数値範囲「0〜19」には「演出データA」が対応付けられ、また、数値範囲「20〜49」には「演出データB1」が対応付けられ、また、数値範囲「50〜59」には「演出データB2」が対応付けられ、また、数値範囲「60以上」には「演出データC1」が対応付けられて、それぞれ記憶されている。
また、図10に示すように、第2演出テーブルには、「0〜34」、「35〜39」、及び、「40以上」の3つの数値範囲が設定されている。そして、数値範囲「0〜34」には「演出データB1」が対応付けられ、また、数値範囲「35〜39」には「演出データC2」が対応付けられ、また、数値範囲「40以上」には「演出データC1」が対応付けられて、それぞれ記憶されている。
また、図10に示すように、第3演出テーブルには、「0〜34」、及び、「35以上」の2つの数値範囲が設定されている。そして、数値範囲「0〜34」には「演出データC1」が対応付けられ、また、数値範囲「35以上」には「演出データA」が対応付けられ、それぞれ記憶されている。
なお、演出テーブル310の数、数値範囲の設定個数、数値範囲の値等を自由に設定できるのは言うまでもない。
本実施の形態におけるスロットマシン10では、BBゲームにおける遊技が開始されるとまず、演出データ選択手段320により、第1演出テーブルから演出データAが選択され、この演出データAに基づいて、朝の風景を示す動画が画像表示部34に表示される。
そして、上述の如く、BBゲームにおける遊技の開始、すなわち、スタートスイッチ18が操作されると、リール選択手段200により、回転中の3つの回転リール40のいずれかが選択される。ここでは、中リール44が選択されたものとする。
すると、総ての回転リール50の回転速度が一定の速度に達することを契機として、リール選択手段200により選択された中リール44に対応する検知センサー52が、この中リール44におけるインデックス51の検知を開始するとともに、カウント手段210に対して検知信号の出力を開始する。そして、カウント手段210は、この検知信号の入力に基づいて、カウントを行う。
そして、この後、遊技者により左リール43に対応するストップスイッチ19が操作されたものとする。すると、前記ストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定される。そして、この判定を契機として、この判定時までに前記カウント手段210によりカウントされた値(すなわち、中リール44におけるインデックス51の検知回数)と、所定の演出テーブルにおいて設定されている数値範囲とが、カウント値判定手段(図示しておらず)により比較判定される。そして、このカウント値判定手段(図示しておらず)による比較判定の結果に基づいて、演出データ選択手段320が、前記演出テーブルから対応する演出データを選択する。そして、この選択された演出データに基づいて、演出実行手段330により演出が実行される。
ここでは、上述の如く、演出データAの動画が画像表示部34に表示されているため、前記カウント値判定手段(図示しておらず)は、カウント手段210によりカウントされた値(すなわち、中リール44におけるインデックス51の検知回数)と、第1演出テーブルの数値範囲とを比較判定する。
たとえば、カウント手段210によるカウント値が「13」であった場合には、この値は、第1演出テーブルの「0〜19」の範囲内に属するため、演出データ選択手段320は、前記数値範囲に対応する演出データAを選択する。そして、演出実行手段330により、この演出データAに基づいて、朝の風景を示す動画が画像表示部34に表示される。すなわち、この場合は、最初に表示された動画と同じであるため、画像表示部34の表示は変化しない。
また、たとえば、カウント手段210によるカウント値が「35」であった場合には、この値は、第1演出テーブルの「20〜50」の範囲内に属するため、演出データ選択手段320は、前記数値範囲に対応する演出データB1を選択する。そして、演出実行手段330により、この演出データB1に基づいて、昼の風景を示す動画が画像表示部34に表示される。すなわち、左リール43に対応するストップスイッチ19が操作されたことを契機として、画像表示部34の表示が、朝の風景を示す動画から昼の風景を示す動画に変化することとなる。
なお、上述の如く、回転中の回転リール40のいずれかに対応するストップスイッチ19が操作されると、再度、リール選択手段200により、回転中の回転リール40のいずれかが選択されるとともに、この時点までにカウント手段210によりカウントされた値(すなわち、中リール44におけるインデックス51の検知回数)がクリアされる。そして、この後、前記リール選択手段200により選択された回転リール40における検知センサー52が、当該回転リール40におけるインデックス51の検知を開始するとともに、カウント手段210に対して検知信号の出力を開始する。そして、前記回転リール40におけるインデックス51の検知信号の入力に基づいて、カウント手段210が、カウントを行う。
そして、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されるごとに、以上の処理が行われる。
なお、演出データ選択手段が演出データを選択する際に用いる演出テーブルは、上述の如く、ストップスイッチ19が操作された時点において画像表示部34に出力されている演出データに基づいて決定される。たとえば、上述のように、画像表示部34における表示が演出データB1に切り替わった場合には、次に、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されると、演出データ選択手段320は、第2演出テーブルを用いて演出データの選択を行う。
また、1回の遊技が終了(3つの回転リール40に対応するストップスイッチ19が総て操作されることにより、3つの回転リール40総てが停止)し、次の遊技が開始された場合にも、この次の遊技において、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されるごとに、上述の処理が行われることとなる。
この第1の例において、前記カウント手段210によってカウントされる値、すなわち、所定の回転リール40におけるインデックス51の検知回数は様々な要素により決まることから、同じ値となることは稀であり、ほぼ毎回異なることとなる。したがって、演出データは、ほぼ毎回異なることとなるカウント手段210のカウント値に応じて、所定の演出テーブル310から選択されるため、演出の変化がバリエーションに富んだものとなり、遊技が単調になることを防止することができる。また、第1の例におけるBBゲーム演出では、演出データB2、すなわち虹が架かった昼の風景を示す動画データに対応する数値範囲、及び、演出データC2、すなわちオーロラが出現した夜の風景を示す動画データに対応する数値範囲は、他の演出データに比較して、非常に狭いものとなっている。したがって、遊技者がこれらの動画を見ることは非常に困難であるため、これらの動画を見ることができた遊技者には大きな満足感や優越感などを与えることができる。また、この動画を見るために、ストップスイッチ19の操作タイミングを変化させるなどの試みを遊技者に行わせることができるため、遊技者の演出に対する興趣を高めることができることとなる。
(第2の例)
第2の例においては、複数の演出テーブル310、及び、これらの演出テーブル310から所定のテーブルを選択するための選択用テーブル315を備える。そして、演出データ選択手段320がこれらの演出テーブル310から所定のテーブルを選択するための数値条件として、所定の数値範囲を設定しておく。そして、設定された各数値範囲それぞれに、前記演出テーブル310を対応付けて、これらの演出テーブル310を選択用テーブル315に記憶しておく。そして、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定されたことを契機として、カウント値判定手段(図示しておらず)が、この時点までにカウント手段210によりカウントされた値と、前記選択用テーブル315に予め設定された数値範囲とを、比較する。そして、演出データ選択手段320は、前記選択用テーブル315の中から、カウント手段210によりカウントされた値が属する数値範囲に対応付けられた演出テーブル310を選択し、さらに、選択された演出テーブル310の中から、所定の抽選手段により、所定の演出データを選択する。
以下、第2の例について、本実施の形態に係るスロットマシン10で実行される当選役報知演出に基づいて、より具体的に説明する。
本実施の形態に係るスロットマシン10で実行される当選役報知演出は、スタートスイッチ18が操作された際に画像表示部34に表示された画像が、いずれかのストップスイッチ19が操作されたときに、所定の画像に変化することで、当該遊技における抽選結果(たとえば、小役当選、BB当選、ハズレなど)を報知するものである。
具体的には、スタートスイッチ18が操作されて遊技が開始されると、上述の如く、当選抽選手段80による当選役の抽選が行われる。そして、これに併せて、演出決定手段300により当選役報知演出が行われるか否かが決定される。そして、前記演出決定手段300により当選役報知演出が行われる旨が決定されると、所定内容の画像が画像表示部34に出力される。そして、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19の操作が行われるごとに、前記演出データ選択手段320により選択用テーブル315から演出テーブル310が選択され、さらに、この演出テーブル310から演出データが選択される。すると、現時点において画像表示部34に出力されている画像に代えて、演出データ選択手段320により選択された演出データに基づく所定の画像が、前記演出実行手段330により画像表示部34に出力される。
より具体的には、本実施の形態においては、当選役報知演出の演出データとして、たとえば、卵の絵を示す画像(以下、開始画像とする)、卵を叩いて割ろうとする状態を示す画像(以下、連続演出画像とする)、卵が割れてクエスチョンマークが出現する状態を示す画像(以下、チャンス演出画像とする)、及び、卵が割れて当選抽選手段80による抽選結果を示すシンボルが出現する状態を示す画像(以下、結果報知画像とする)が備えられている。
さらに、図11に示すように、この当選役報知演出に使用される演出テーブル310(演出データ記憶手段)としては、所定の抽選確率で、連続演出画像、チャンス演出画像、又は、結果報知画像のいずれかを選択するように形成された第1演出テーブルと、この第1演出テーブルとは異なる抽選確率で、連続演出画像、チャンス演出画像、又は、結果報知画像のいずれかを選択するように形成された第2演出テーブルと、が備えられている。具体的には、図11に示すように、第1演出テーブルにおいては、連続演出画像が「60/100」の抽選確率で抽選され、また、チャンス演出画像が「20/100」の抽選確率で抽選され、また、結果報知画像が「20/100」の抽選確率で抽選されるように設定されている。また、第2演出テーブルにおいては、連続演出画像が「20/100」の抽選確率で抽選され、また、チャンス演出画像が「20/100」の抽選確率で抽選され、また、結果報知画像が「60/100」の抽選確率で抽選されるように設定されている。
また、図11に示すように、選択用テーブル315には、「0〜14」、「15〜49」、「50〜79」、及び、「80以上」の4つの数値範囲が設定されている。そして、数値範囲「0〜14」には「第1演出テーブル」が対応付けられ、また、数値範囲「15〜49」には「第2演出テーブル」が対応付けられ、また、数値範囲「50〜79」には「第1演出テーブル」が対応付けられ、また、数値範囲「80以上」には「第2演出テーブル」が対応付けられて、それぞれ記憶されている。
なお、選択用テーブル315及び演出テーブル310について、テーブルの数、数値範囲の設定個数、数値範囲の値等を自由に設定できるのは言うまでもない。
本実施の形態におけるスロットマシン10では、遊技が開始されて、当選役報知演出が行われる旨が演出決定手段300により決定されると、まず、演出データ選択手段320により、報知開始演出に係る演出データが選択され、この演出データに基づいて、卵の絵を示す画像が画像表示部34に表示される。
また、これに併せて、リール選択手段200により、回転中の3つの回転リール40のいずれかが選択される。ここでは、右リール45が選択されたものとする。
すると、総ての回転リール50の回転速度が一定の速度に達することを契機として、リール選択手段200により選択された右リール45に対応する検知センサー52が、この右リール45におけるインデックス51の検知を開始するとともに、カウント手段210に対して検知信号の出力を開始する。そして、カウント手段210は、この検知信号の入力に基づいて、カウントを行う。
そして、この後、遊技者により左リール43に対応するストップスイッチ19が操作されたものとする。すると、前記ストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定される。そして、この判定を契機として、この判定時までに前記カウント手段210によりカウントされた値(すなわち、右リール45におけるインデックス51の検知回数)と、選択用テーブル315に設定されている数値範囲とが、カウント値判定手段(図示しておらず)により比較判定される。そして、このカウント値判定手段(図示しておらず)による比較判定の結果に基づいて、演出データ選択手段320が、前記選択用テーブル315から、前記比較判定の結果に対応する演出テーブル310を選択する。そしてさらに、この選択された演出テーブル310から、抽選により、演出データが選択される。そして、この選択された演出データに基づいて、演出実行手段330により演出が実行される。
たとえば、カウント手段210によりカウントされた値(すなわち、右リール45におけるインデックス51の検知回数)が「27」であった場合には、この値は、前記選択用テーブル315の「15〜49」の範囲内に属するため、演出データ選択手段320は、前記数値範囲に対応する第2演出テーブルを選択する。そしてさらに、この演出データ選択手段320は、この選択された第2演出テーブルから、抽選によって、連続報知画像(抽選確率:20/100)、チャンス演出画像(抽選確率:20/100)又は結果報知画像(抽選確率:60/100)のいずれかを決定選択する。
そして、前記抽選によって連続報知画像が抽選された場合には、演出実行手段330により、連続報知画像に係る演出データに基づいて、卵を叩いて割ろうとする状態を示す画像が画像表示部34に表示される。また、前記抽選によってチャンス演出画像が抽選された場合には、演出実行手段330により、チャンス演出画像に係る演出データに基づいて、卵が割れてクエスチョンマークが出現する状態を示す画像が画像表示部34に表示される。また、前記抽選によって結果報知画像が抽選された場合には、演出実行手段330により、卵が割れて当選抽選手段80による抽選結果を示すシンボルが出現する状態を示す画像が画像表示部34に表示される。
そして、チャンス演出画像又は結果報知画像が画像表示部34に表示された場合には、当選役報知演出は終了し、当該遊技が終了するまで、前記画像が画像表示部34に表示されたままとなる。一方、連続報知画像が画像表示部34に表示された場合には、次に、回転中の回転リール40にいずれかに対応するストップスイッチ19が操作されることを契機として、再度、演出データ選択手段320による演出テーブル310の選択、及び、演出データの選択が行われる。なお、2つの回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されてもなお、連続報知画像が画像表示部34に表示されている場合には、3つの回転リール40総てに対応するストップスイッチ19が操作されて、当該遊技が終了した際に、演出データ選択手段320により結果報知画像に係る演出データが選択され、演出実行手段により、結果報知画像が表示されることとなる。
なお、上述の例においては、選択用テーブル315に数値範囲を設定するともに、この数値範囲にそれぞれ演出テーブル310を対応付けて記憶しておくことで、演出データ選択手段320が、この数値範囲に基づいて演出テーブル310を選択するように形成されていたが、前記数値範囲に、演出テーブル310の選択確率を記憶しておき、演出データ選択手段2320が、数値範囲に対応付けられた選択確率に基づいて、抽選により演出テーブル310を選択するように形成してもよい。たとえば、選択用テーブル315には、数値範囲「0〜14」の場合「第1演出テーブルの選択確率:80/100、第2演出テーブルの選択確率20/100」と設定し、また、数値範囲「15〜30」の場合「第1演出テーブルの選択確率:50/100、第2演出テーブルの選択確率50/100」と設定し、また、数値範囲「30〜」の場合「第1演出テーブルの選択確率:20/100、第2演出テーブルの選択確率80/100」と設定しておく。そして、カウント手段210によるカウント値が「35」であった場合には、この値は、選択用テーブル315の「30〜」の範囲に属するため、演出データ選択手段320は、「第1演出テーブルの選択確率:20/100、第2演出テーブルの選択確率80/100」のデータに基づき、所定の抽選手段により、いずれかの演出テーブル310を選択する。そして、選択された演出テーブル310の中から、さらに所定の抽選手段により、演出データを選択する。
この第2の例において、前記カウント手段210によってカウントされる値、すなわち、所定の回転リール40におけるインデックス51の検知回数は様々な要素により決まることから、同じ値となることは稀であり、ほぼ毎回異なることとなる。したがって、演出テーブル310は、ほぼ毎回異なることとなるカウント手段210のカウント値に応じて、選択用テーブル315から選択され、さらに選択された演出テーブル310から演出データが選択されるため、演出の変化がバリエーションに富んだものとなり、遊技が単調になることを防止することができる。
なお、上述の第1の例、及び、第2の例においては、演出データ選択のために、数値条件として数値範囲を設定したが、数値条件としてはこれに限定されるものではなく、たとえば、偶数の場合には演出データAを選択、奇数の場合には演出データBを選択、のように、カウント手段210によるカウント値が偶数であるか奇数であるかによって、演出データが選択されるように、数値条件を設定することもできる。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシン10の動作の概略について、図6から図9までに示したフローを用いて説明する。なお、当該フローでは、上述の当選役報知演出を演出の例として、説明を行う。
まず、図6に示すステップ100において、スタートスイッチ18の操作が行われたか否かが判定される。そして、スタートスイッチ18の操作が行われたと判定された場合、次のステップ101に進む。一方、スタートスイッチ18の操作が行われていないと判定された場合、ステップ100に戻る。
ステップ101において、スタートスイッチ18が操作されることにより、スタートスイッチ18がONとなる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、当選抽選手段80により抽選処理が行われる。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、演出決定手段300により、当選役報知演出を行うか否かが決定される。そして、当選役報知演出を行う旨が決定された場合、次のステップ104に進む。一方、当選役報知演出を行わない旨が決定された場合、ステップ105に進む。
ステップ104において、演出データ選択手段320により、報知開始演出に係る演出データが選択され、この演出データに基づいて、卵の絵を示す画像が画像表示部34に表示される。そして、ステップ105に進む。
ステップ105において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、リール選択手段200により、回転中の回転リール40におけるいずれかの回転リール40を、カウント手段210によるカウント対象の回転リール40として選択する。そして、次のステップ107に進む。
ステップ107において、3つの回転リール40総てが定常回転状態となったか否か、すなわち、3つの回転リール40総ての回転速度が一定速度に達したか否かが判定される。そして、3つの回転リール40総てが定常回転状態となったと判定された場合、次のステップ108に進む。一方、3つの回転リール40総てが定常回転状態となっていないと判定された場合、ステップ107に戻る。
ステップ108において、クリア手段(図示しておらず)により、カウント手段210におけるカウント値がクリアされた後、リール選択手段200により選択された回転リール40における検知センサー52(検知手段50)が、当該回転リール40におけるインデックス51の検知信号の出力を開始する。そして、これに伴って、カウント手段210がカウントを開始し、検知センサー52により出力された検知信号の入力に基づき、カウントを行う。そして、ステップ109に進む。
ステップ109において、操作判定手段230により、回転中の回転リール40に対応するストップスイッチ19が操作されたか否かが判定される。そして、ストップスイッチ19が操作されることにより、ストップスイッチ19がONとなる。そして、次のステップ110に進む。
ステップ110において、カウント手段210によるカウントが終了される。そして、ステップ111に進む。
ステップ111において、演出制御装置22により、報知演出処理が行われる。そして、ステップ112に進む。
ステップ112において、回転リール40のリール回転停止処理が行われる。そして、次のステップ113に進む。
ステップ113において、前記回転リール40のリール回転停止処理により、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ19の操作が行われたか否かが判定される。そして、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ19の操作が行われたと判定された場合、次のステップ114に進む。一方、3個の回転リール40に対応するストップスイッチ19の操作が行われていないと判定された場合、ステップ106に戻る。
ステップ114において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合は、入賞判定手段190により入賞の処理が行われ、遊技が終了する。
次に、上述したステップ102の抽選処理について、図7のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段80の乱数発生手段81により発生された乱数の中から乱数抽出手段82により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段82の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定テーブル選択手段85が、当選判定テーブル83を取得する。そして、取得された当選判定テーブル83を判定手段84に提供する。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段84により、抽出された乱数と、前記判定テーブル選択手段85が取得した当選判定テーブル83の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、判定手段84により、抽出された乱数が、当選判定テーブル83のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、前記評価に基づいて当選フラグ成立手段86が所定の当選フラグを成立させる。そして、抽選処理が終了する。
次に、上述したステップ111の報知演出処理について、図8のフローを用いて説明する。
ステップ300において、当選役報知演出中であるか否か、すなわち、当選役報知演出が開始されており、かつ、当選役報知演出が終了していないか、否かが判定される。そして、当選役報知演出中であると判定された場合、次のステップ301に進む。一方、当選役報知演出中でないと判定された場合、報知演出処理が終了する。
ステップ301において、カウント値判定手段(図示しておらず)により、この時点までにカウント手段210によりカウントされた値と、選択用テーブル315の数値範囲とが比較判定される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、演出データ選択手段320により、選択用テーブル315の中から、前記カウント値判定手段(図示しておらず)の判定結果に対応する演出テーブル310が選択される。そして、次のステップ303に進む。
ステップ303において、演出データ選択手段320により、上述のように選択された演出テーブル310の中から、演出データが選択される。なお、この演出データの選択は、所定の抽選手段により行われる。そして、次のステップ304に進む。
ステップ304において、演出実行手段330により、上述のように選択された演出データに基づき、所定の画像が画像表示部34に表示される。なお、この際に、チャンス演出画像、又は、結果報知画像が出力された場合には、当選役報知演出が終了した状態となる。そして、報知演出処理が終了する。
次に、上述したステップ112のリール回転停止処理について、図9のフローを用いて説明する。
ステップ400において、所定の図柄46に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄46の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合には、次のステップ401に進む。
ステップ401において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄46分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄46の数がストップスイッチ19の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ19を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄46の数が4個目の場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ400において、所定の図柄46の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合には、次のステップ404に進む。
ステップ404において、いずれかの図柄46に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄46に対して引き込みが設定されていると判定された場合には、次のステップ405に進む。
ステップ405において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合には、次のステップ403に進む。
前記ステップ404において、いずれの図柄46に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合には、ステップ403に進む。
前記ステップ405において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合には、ステップ401に進む。
前記ステップ402において、ストップスイッチ19を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄46の数が4個目でない場合には、ステップ400に戻る。
(総括)
上述の如く、本実施の形態におけるスロットマシン10では、検知センサー52(検知手段50)によって、リール選択手段200により選択された回転リール40のインデックス51(被検知部)が検知される。そして、スタートスイッチ18が操作されることを契機として、前記検知センサー52による検知信号がカウント手段210に出力され、この検知信号の入力に基づいて、前記カウント手段210がカウントを開始する。そして、回転中の回転リール40のいずれかに対応するストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定されると、この時までに前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出選択手段320により所定の演出テーブルの中から演出データが選択される。そして、演出実行手段330が、この選択された演出データに基づいて演出を行う。
ここで、本実施の形態においては、各回転リール40にはそれぞれ、3個ずつのインデックス51(被検知部)が設けられており、このインデックス51は不等間隔で配置されている。また、カウント手段210によるカウントの対象となる回転リール40は、ストップスイッチ19が操作されるごとに、上述のリール選択手段200によって、所定の抽選により選択されるものである。したがって、ストップスイッチ19が操作されたと、操作判定手段230により判定される時点までに、カウント手段210によりカウントされるインデックス51の数は、同じ値となることは非常に稀であり、ほぼ毎回異なることとなる。
したがって、演出データは、このほぼ毎回異なることとなるカウント値に応じて選択されるため、同じ演出ばかりが実行されることを防止することができる。
また、演出データの選択は、上述の如く、設定する条件や演出テーブル310によって、多くのバリエーションを備えることができる。したがって、バリエーションに富んだ演出データの選択を行うことができることとなる。
そして、これにより、効果的な演出の選択が可能となり、遊技者が演出に飽きてしまうこと、及び、遊技が単調となることを防止し、遊技者の演出に対する興趣を高めることができる。
(変形例)
上述実施の形態におけるカウント手段210は、スタートスイッチ18が操作されることにより3つの回転リール40が回転を開始し、これら総ての回転リール40の回転速度が一定の速度に達することを契機として、インデックス51のカウントを行うように形成されているが、スタートスイッチ18が操作されることにより3つの回転リール40を回転を開始したらすぐにインデックス51のカウントを行うように形成することもできる。
そして、このように形成した場合にも、上記実施の形態と同様の作用、効果を奏することとなる。
また、上述実施の形態におけるカウント手段210は、毎遊技、同じタイミング(すなわち、総ての回転リール40の回転速度が一定の速度に達したタイミング)から、インデックス51のカウントを行うように形成されているが、異なるタイミングからインデックス51のカウントが行われるように形成することもできる。具体的には、カウント手段210によりカウントを始めるタイミングを複数(たとえば、回転リール40が回転を開始したタイミング、回転リール40が回転を開始してから所定時間経過したタイミング等)用意しておき、スタートスイッチ18が操作されたことを契機として、所定の選択手段(たとえば、抽選手段)によりいずれかのタイミングを選択し、この選択されたタイミングからカウントを行うように形成することができる。
そして、このように形成した場合にも、上記実施の形態と同様の作用、効果を奏することとなる。
また、上述実施の形態におけるリール選択手段200は、回転中の回転リール40のいずれか1つを、カウント手段210によるカウント対象の回転リール40として選択するように形成されているが、複数の回転リール40を、カウント手段210によるカウント対象の回転リール40として選択するように形成することもできる。具体的には、スタートスイッチ18が操作されることを契機として、リール選択手段200は、回転中の3つの回転リール40の中から、いずれか2個の回転リール40又は3個の回転リール40総てを選択するように形成することもできる。この場合、リール選択手段200により選択された総ての回転リール40における検知センサー52が、カウント手段210に検知信号を出力することとなる。そして、カウント手段210は、前記検知信号の入力を契機としてインデックス51のカウントを行う。すなわち、カウント手段210は、複数の回転リール40についてインデックス51のカウントを行うこととなるため、カウント手段210によるカウント値は、選択された回転リール40それぞれにおけるカウント値が合計されたものとなる。具体的には、リール選択手段200により、左リール43及び中リール44が選択された場合、カウント手段210は、左リール43のインデックス51、及び、中リール44のインデックス51をカウントする。したがって、いずれかのストップスイッチ19が操作された時点までに、カウント手段210によりカウントされた値は、左リール43のカウント数、及び、中リール44のカウント数の合算値となる。
そして、このように形成した場合にも、上記実施の形態と同様の作用、効果を奏することとなる。
また、上記実施の形態においては、スタートインデックス55とは別個に、演出データの選択に用いるためのインデックス51(被検知部)を設けていたが、このインデックス51を設けずにスタートインデックス55を利用して、演出データの選択を行うように形成することもできる。すなわち、カウント手段210が、スタートインデックス検知センサー56によって検知されたスタートインデックス55の数をカウントする。そして、カウントされたスタートインデックス55の数に応じて、演出データ選択手段320が演出データの選択を行う。
そして、このように形成した場合にも、上記実施の形態と同様の作用、効果を奏することとなる。さらに、このように形成することにより、部品の数を増やすことなく、経済的かつ効率的に演出データの選択を行うことができることとなる。
また、上記実施の形態は、スロットマシン以外の遊技機にも応用できる。たとえば、遊技媒体として遊技球を用いてスロットマシンと同様の遊技を行わせるパロット(登録商標)遊技機に使用してもよいものである。
(他の実施の形態)
本発明の他の実施の形態を説明する。
図12は、本発明の他の実施の形態を示すものであり、スロットマシン10の制御装置20の入力及び出力の概略を示すブロック図である。
上記実施の形態の遊技制御装置21には、回転中の回転リール40のいずれかに対応するストップスイッチ19が操作されたか否かを判定するための操作判定手段230が備えられているのに対し、本実施の形態の遊技制御装置21には、回転中の回転リール40のいずれかが回転を停止したか否かを判定するための停止判定手段240が備えられている。本実施の形態は、上記の点で上記実施の形態と相違し、他については、上記実施の形態と同様である。以下、相違点を中心に、本実施の形態を説明する。
(停止判定手段240)
停止判定手段240は、回転中の回転リール40のいずれかの回転が停止したか否かを判定するためのものであり、遊技制御装置21に設けられている。換言すれば、この停止判定手段240は、回転中の回転リール40のいずれかに対応するストップスイッチ19が操作されたことにより、当該回転リール40が回転を停止、すなわち、当該回転リール40の回転速度が0となったか否かを判定する。
そして、回転中の回転リール40のいずれかが回転を停止したと、停止判定手段240により判定されたことを契機として、この判定時までにカウント手段210によりカウントされたインデックス51の数に応じて、演出データ選択手段320による演出データの選択が行われる。
(カウント手段210によるカウント)
上記実施の形態においては、演出データ選択手段320は、回転中の回転リール40のいずれかに対応するストップスイッチ19が操作されたと操作判定手段230により判定された時までに、カウント手段210によりカウントされたインデックス51の数に応じて、演出データの選択を行う。したがって、上記実施の形態におけるカウント手段210は、回転中の回転リール40のいずれかに対応するストップスイッチ19が操作された時点まで、インデックス51のカウントを行う。
これに対して、本実施の形態においては、演出データ選択手段320は、回転中の回転リール40のいずれかの回転が停止したと停止判定手段240により判定された時までに、カウント手段210によりカウントされたインデックス51の数に応じて、演出データの選択を行う。したがって、本実施の形態におけるカウント手段210は、回転中の回転リール40のいずれかが停止した時点まで、インデックス51のカウントを行う。
ここで、ストップスイッチ19が操作された回転リール40の停止位置は、停止制御手段160による停止制御により異なる。すなわち、回転リール40の停止位置は、当選抽選手段80による抽選の結果やストップスイッチ19の操作位置等に基づいて、停止制御手段160によって決定されるものであり、具体的には、ストップスイッチ19が操作された位置でそのまま停止するか、前記位置から最大4コマの範囲内(1コマ、2コマ、3コマ、又は4コマ)で移動して停止する。したがって、回転リール40が停止するまでの間に、インデックス51の検知が行われることもあるため、カウント手段21によるカウント値は変化に富んだものとなる。
(総括)
上述の如く、本実施の形態におけるスロットマシン10では、検知センサー52(検知手段50)によって、リール選択手段200により選択された回転リール40のインデックス51(被検知部)が検知される。そして、スタートスイッチ18が操作されることを契機として、前記検知センサー52による検知信号がカウント手段210に出力され、この検知信号の入力に基づいて、前記カウント手段210がカウントを開始する。そして、回転中の回転リール40のいずれかの回転が停止したと、停止判定手段240により判定されると、この時までに前記カウント手段210によりカウントされた値に応じて、演出選択手段320により所定の演出テーブルの中から演出データが選択される。そして、演出実行手段330が、この選択された演出データに基づいて演出を行う。
ここで、本実施の形態においては、各回転リール40にはそれぞれ、3個ずつのインデックス51(被検知部)が設けられており、このインデックス51は不等間隔で配置されている。また、カウント手段210によるカウントの対象となる回転リール40は、ストップスイッチ19が操作されるごとに、上述のリール選択手段200によって、所定の抽選により選択されるものである。また、上述の如く、回転リール40の停止位置は、当選抽選手段80による抽選の結果やストップスイッチ19の操作位置等に基づいて、変化するものである。
したがって、回転リール40が停止したと、停止判定手段240により判定される時点までに、カウント手段210によりカウントされるインデックス51の数は、同じ値となることは非常に稀であり、ほぼ毎回異なることとなる。
したがって、演出データは、このほぼ毎回異なることとなるカウント値に応じて選択されるため、同じ演出ばかりが実行されることを防止することができる。
また、演出データの選択は、上述の如く、設定する条件や演出テーブル310によって、多くのバリエーションを備えることができる。したがって、バリエーションに富んだ演出データの選択を行うことができることとなる。
そして、これにより、効果的な演出の選択が可能となり、遊技者が演出に飽きてしまうこと、及び、遊技が単調となることを防止し、遊技者の演出に対する興趣を高めることができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略をを示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの演出制御装置の概略を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、回転リールを示す斜視図である。 本発明の実施の形態であって、回転リールの側面図(a)及び縦断面図(b)である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、報知演出処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、リール回転停止処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、演出データ選択の第1の例における演出テーブルを示す概念図である。 本発明の実施の形態であって、演出データ選択の第2の例における演出テーブル、及び、選択用テーブルを示す概念図である。 本発明の他の実施の形態であって、スロットマシンの制御装置の入力及び出力の概略をを示すブロック図である。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筐体
12 表示窓 13 図柄表示窓
14 メダル投入口 15 投入スイッチ
16 ベットスイッチ 17 精算スイッチ
18 スタートスイッチ 19 ストップスイッチ
20 制御装置 21 遊技制御装置
22 演出制御装置 26 演出装置
30 リールユニット 31 数値表示部
32 ランプ 33 スピーカ
34 画像表示部 35 ホッパーユニット
37 枠体
40 回転リール 42 リールテープ
43 左リール 44 中リール
45 右リール 46 図柄
47 メダル払い出し口 50 検知手段
51 被検知部
52 検知センサー 53 受光部
54 発光部
55 スタートインデックス
56 スタートインデックス検知センサー
60 通常遊技制御手段 70 特別遊技制御手段
71 特定導入遊技制御手段
72 特定遊技制御手段
80 当選抽選手段 81 乱数発生手段
82 乱数抽出手段 83 当選判定テーブル
84 判定手段 85 判定テーブル選択手段
86 当選フラグ成立手段 90 持ち越し手段
160 停止制御手段 190 入賞判定手段
200 リール選択手段 210 カウント手段
220 カウント値判定手段 230 操作判定手段
240 停止判定手段 300 演出決定手段
310 演出テーブル(演出データ記憶手段)
315 選択用テーブル
320 演出データ選択手段 330 演出実行手段

Claims (4)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、
    回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    回転リールの所定位置に配置され、回転リールの回転に伴って回転する被検知部と、
    前記被検知部がその回転軌道における所定箇所を通過することを検知し、当該検知により検知信号を出力する検知手段と、
    前記回転リール、前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチを制御すると共に、遊技に関する制御を行うための遊技制御装置と、
    遊技に関する演出を制御するための演出制御装置と、
    演出制御装置から出力された信号の入力を契機として、演出を行うための演出装置と、を備え、
    前記遊技制御装置は、
    所定のタイミングから、前記検知手段により出力された検知信号の入力に基いて、カウントを行うカウント手段と、
    回転中の回転リールに対応するストップスイッチが操作されたか否かを判定するための操作判定手段と、を備え、
    前記演出制御装置は、
    演出に関するデータである演出データを記憶するための演出データ記憶手段と、
    演出データ記憶手段に記憶された複数の演出データの中から、演出データを選択するための演出データ選択手段と、を備え、
    前記演出データ選択手段は、
    回転中の回転リールに対応するストップスイッチが操作されたと前記操作判定手段により判定された時までに前記カウント手段によりカウントされた値に応じて、演出データを選択可能に形成されていることを特徴とする遊技機。
  2. 周囲に複数の図柄を表示した回転リールと、
    回転リールの回転を開始させるためのスタートスイッチと、
    対応する回転リールの回転を停止させるためのストップスイッチと、
    回転リールの所定位置に配置され、回転リールの回転に伴って回転する被検知部と、
    前記被検知部がその回転軌道における所定箇所を通過することを検知し、当該検知により検知信号を出力する検知手段と、
    前記回転リール、前記スタートスイッチ及び前記ストップスイッチを制御すると共に、遊技に関する制御を行うための遊技制御装置と、
    遊技に関する演出を制御するための演出制御装置と、
    演出制御装置から出力された信号の入力を契機として、演出を行うための演出装置と、を備え、
    前記遊技制御装置は、
    所定のタイミングから、前記検知手段により出力された検知信号の入力に基いて、カウントを行うカウント手段と、
    回転リールの回転が停止したか否かを判定するための停止判定手段と、を備え、
    前記演出制御装置は、
    演出に関するデータである演出データを記憶するための演出データ記憶手段と、
    演出データ記憶手段に記憶された複数の演出データの中から、演出データを選択するための演出データ選択手段と、を備え、
    前記演出データ選択手段は、
    回転リールの回転が停止したと前記停止判定手段により判定された時までに前記カウント手段によりカウントされた値に応じて、演出データを選択するように形成されていることを特徴とする遊技機。
  3. 前記遊技機は、
    被検知部が設けられた回転リールを複数個備えるとともに、
    被検知部が設けられた各回転リールのそれぞれに対応する検知手段を備えており、
    前記カウント手段は、
    被検知部が設けられた回転リールのうち、回転中の一の回転リールにおける検知手段から出力される検知信号の入力に基づいて、カウントを行うように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 前記遊技機は、
    被検知部が設けられた回転リールを複数個備えるとともに、
    被検知部が設けられた各回転リールのそれぞれに対応する検知手段を備えており、
    前記カウント手段は、
    被検知部が設けられた回転リールのうち、回転中の複数の回転リールにおける検知手段から出力される検知信号の入力に基づいて、カウントを行うように形成されていることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
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