JP3751228B2 - 遊技機及び遊技機用プログラム及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 - Google Patents

遊技機及び遊技機用プログラム及び遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、抽選結果に応じて入賞させることができるか否かを決定する遊技機であって、一回の遊技中に複数回の当選役に係わる抽選を行うことができる遊技機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来より、抽選結果に応じて入賞の有無を決定する遊技機にあっては、当選役に係わる抽選は一回の遊技ことに一回行われるのみであった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかし、上記した従来の遊技機では、抽選結果が当選でないと判明してしまった場合には、遊技者はその遊技に興味を失ってしまうといった問題点があった。
そこで、各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した従来の技術の有する問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、次の点にある。
【0004】
(請求項
請求項記載の発明は、一回の遊技中に当選役に係わる抽選を複数回行うことができ、その結果を報知することにより、当選に対する期待感を高める遊技機を提供しようとするものである。さらに、たとえ抽選結果がハズレであっても期待感を持続でき、当選であるにもかかわらず入賞させられない場合であっても、期待感を持続できる遊技機を提供しようとするものである。
請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0005】
すなわち、請求項2記載の発明は、第二抽選を行うタイミングを、操作手段の操作時とすることができる遊技機を提供しようとするものである。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の目的に加え、次の点を目的とする。
【0006】
すなわち、請求項3記載の発明は、第二抽選に遊技者が参加でき、遊技を興味あふれるものとすることが可能な遊技機を提供しようとするものである。
(請求項4又は5)
請求項4又は5記載の発明は、次の点を目的とする。
【0007】
すなわち、請求項4又は5記載の発明は、上記請求項1乃至3記載の発明の目的を達成することができる遊技機用プログラム及びその遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(特徴点)
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した各目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。
【0009】
なお、符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール 40 と、前記回転リール 40 の駆動を開始させるためのスタートスイッチ 30 と、前記回転リール 40 の駆動を停止させるためのストップスイッチ 50 と、当選役に係わる抽選を行うための当選抽選手段 110 と、前記ストップスイッチ 50 の操作及び当選抽選手段 110 の抽選結果に基づいて前記回転リール 40 の回転停止を制御するためのリール回転停止制御手段 140 と、演出を行うための演出制御装置 22 とを備え、前記スタートスイッチ 30 の操作により前記複数の回転リール 40 が回転開始し、前記ストップスイッチ 30 の操作に基づき前記回転リール 40 が全て停止することにより一回の遊技が終了する遊技機であって、前記当選抽選手段 110 の抽選の結果、所定の当選役に当選し、複数の前記回転リール 40 が停止した状態で、視認可能な複数の図柄の配列が、予め定められた入賞の態様になることにより入賞となる遊技機に係る。
【0010】
そして、前記当選抽選手段 110は、当選役に係わる抽選として、一回の遊技中に、先に行われる第一抽選と、第一抽選後に行われる第二抽選とを行うことができるように形成されており、前記演出制御装置22は、前記第一抽選と第二抽選との間に第一抽選の当選の報知演出を、第二抽選後に第二抽選の当選の報知演出を、それぞれ所定の確率で行うことができるように形成されている。さらに、前記第一抽選は、抽選結果として、当該遊技にお いて入賞しなければ消滅する当選と、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有し、前記第二抽選は、抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有し、前記第二抽選は、前記第一抽選の抽選結果がハズレの場合と、前記第一抽選の抽選結果が当選であったにもかかわらず、前記回転リール 40 のうち最初に停止したものについて、当選図柄を入賞の態様に停止させることができない場合、に行われることを特徴とする。
【0011】
本発明は、抽選結果に基づいて入賞の有無が決定される遊技機であって、一回の遊技中に当選役に係わる抽選を複数回行えるように形成したものである。そして本発明は、遊技開始から遊技終了を1回の遊技として、複数回の遊技を繰り返す遊技機に適している。
具体的には、本発明は、複数の回転リール 40 をストップスイッチ 50 の操作により停止させ、所定の図柄 61 が所定の態様に位置することにより入賞となる遊技機、例えばスロットマシンに適している。
ここで、「複数の図柄の配列が、予め定められた入賞の態様になる」とは、例えば、複数の回転リール40に表された図柄61が、予め定められた入賞有効ライン上に揃うことである。
また、「当選」は、入賞すると対価等が払い出される当選であってもよいし、入賞すると遊技者に有利な遊技が開始される当選であってもよい。
【0012】
前記遊技機には、当選役に係わる抽選を行うための当選抽選手段 110が設けられている。抽選は、例えば乱数を用いて行うこともできるし、他の方法により行っても良い。本発明においては、第一抽選と第二抽選は、同一の手段により行うものとしても良いし、第一抽選手段、第二抽選手段のように別個の手段により行うものとしても良い。本発明では、第二抽選の結果は、次遊技以降に反映される。
【0013】
ここで、「当該遊技において入賞しなければ消滅する当選」とは、一般的にはいわゆる小役当選を意味するが、これに限られるものではない。また、「当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選」とは、一般的にはボーナスゲームなどの特別遊技を開始させるための特別当選を意味するが、これに限られるものではない。
【0014】
前記演出制御装置22は、第一抽選及び第二抽選の結果が当選であることを遊技者に報知する演出を、所定の確率で行うことができるものである。ここで、「所定の確率で」とは、必ずしも100%の確率で行うとは限らず、虚偽の報知をする場合もあることを意味するものである。報知の演出は、例えば、ランプを点滅させたり、スピーカから所定の音声を出力したり、演出表示部に画像等を表示したりして行うことができる。そして、当選の報知演出は、第一抽選後であって第二抽選前に第一抽選の結果を報知するものとし、第二抽選後に第二抽選の結果を報知するものとして行われる。なお、演出制御装置22としては、当選の報知演出に限らず、他のいかなる演出も行うことができる。
【0015】
本発明によれば、一回の遊技開始後の所定時に第一抽選が行われ、当選の場合には所定の確率で報知演出が行われる。その後当該遊技が終了する前までに、第二抽選が行われる場合があり、当選の場合には所定の確率で報知演出が行われる。従って、第一抽選後に当選の報知がない場合には、遊技者は抽選結果がハズレだと推測するが、第二抽選に当選した報知が行われれば、遊技者は期待感を持って遊技を続行することができる。
【0016】
本発明によれば、抽選結果がハズレの場合であっても、第二抽選を行うことにより何らかの特典を与えることができ、遊技に期待感をもたせることができる。
また本発明によれば、たとえ第一抽選により入賞しないことが判明しても、第二抽選の 結果によっては、次遊技以降に入賞のチャンスがあることから、遊技者に期待感を持たせることができる。
また本発明によれば、当選であるにもかかわらず、当選図柄を引き込めなかった場合に、第二抽選により救済措置を与えることができる。
また本発明によれば、第一抽選の結果が、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選(例えばボーナス当選)でなくとも、第二抽選に当選すればボーナス当選となる。すなわち、一回の遊技中にボーナス当選のチャンスが二度与えられるようにすることができる。
【0017】
(請求項2)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記第二抽選は、複数の前記回転リール 40 のうち最初に停止したもの以外の回転リール 40 を停止させるためにストップスイッチ 50 を操作した時に行われるものであることを特徴とする。
【0018】
ここで、「最初に停止したもの以外の回転リール 40 」とは、例えば、回転リール 40 が3個ある場合には、二番目に停止させるもの、最後に停止させるもののうちのいずれかとすることができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1又は2記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
【0021】
すなわち、請求項3記載の発明は、前記回転リール 40 の回転ステップ数を測定し、前記ストップスイッチ 50 操作時のステップ位置を特定するステップ位置特定手段 132 と、一回転分のステップ数を全範囲とした中から、所定のステップ範囲を抽選により決定するステップ範囲決定手段 131 とを設け、前記第二抽選は、前記ステップ位置特定手段 132 の特定したストップスイッチ 50 操作時のステップ位置が、前記ステップ範囲決定手段 131 の決定したステップ範囲に属する場合には、当選となることを特徴とする。
【0022】
本発明は、第二抽選の抽選方法を、ストップスイッチ操作に関連づけたものである。すなわち、ストップスイッチ 50 の操作位置により当選の有無を決定できるように形成したものである。
ここで、「ステップ数」とは、ステッピングモータが回転するためのパルス発信回数のことであり、「ステップ」は1パルスで回転リール 40 が回転する角度を意味する。具体的には、「1ステップ」は、ステッピングモータの全ステップ数を360で除した角度に対応する。そして「ステップ位置」とは、回転リール 40 に対応する所定の基準点からのステップ数のことである。
【0023】
前記ステップ位置特定手段 132 は、ストップスイッチ 50 の操作位置を回転リール 40 の回転ステップ数との関係において特定するためのものである。具体的には、所定の基準点(例えばスタートインデックス)からのステップ数をカウントし、ストップスイッチ 50 の操作時のステップ数を記憶するものである。
前記ステップ範囲決定手段 131 は、一のステップ位置から他のステップ位置までのステップの範囲を決定するためのものである。このステップ範囲決定手段 131 が決定したステップの範囲が、「当たり」の範囲となるものである。ステップ範囲の決定は、例えば乱数抽選などにより行うことができる。
【0024】
第二抽選は、前記ステップ位置特定手段 132 の記憶したステップ位置が、前記ステップ範囲決定手段 131 の決定したステップの範囲内なら「当たり」であり、それ以外の場合は 「ハズレ」となる。
本発明によれば、ストップスイッチ操作を通じて、第二抽選に遊技者が関与できることから、ストップスイッチ操作の興趣を高めることができる。
【0025】
(請求項4)
請求項4記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、図柄の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、変動表示されている図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、所定図柄を所定位置に停止させる停止制御を行うための図柄停止制御手段、当選役に係わる抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ複数の前記図柄表示手段の表示が停止した状態で、視認可能な複数の図柄の配列が、予め定められた入賞の態様になることにより入賞として扱うための入賞手段、当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ消滅する当選と、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有する第一抽選実行手段 120 、当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有し、前記第一抽選の抽選結果がハズレの場合と、前記第一抽選の抽選結果が当選であったにもかかわらず、前記図柄表示手段のうち最初に停止表示したものについて、当選図柄を入賞の態様に停止させることができない場合に二回目の抽選を行う第二抽選実行手段 130 、前記第一抽選と第二抽選との間に第一抽選の当選の報知演出を、第二抽選後に第二抽選の当選の報知演出を、それぞれ所定の確率で行うための演出制御手段、として機能させるための遊技機用プログラムである。
【0026】
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であっても良い。
前記図柄表示手段は、周囲に複数の図柄 61 を表示した回転リール 40 とし、この回転リール 40 の回転を制御するように形成することができる。この場合、図柄変動開始手段は、前記回転リール 40 の回転を開始させるためのスタートスイッチ 30 とすることができる。また、前記図柄変動停止手段は、回転リール 40 の回転を停止させるためのストップスイッチ 50 とすることができる。
一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示された遊技機を作動可能とさせるための手段を設けることができる。
【0027】
前記入賞手段は、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、入賞によりメダル等の対価が払い出されるようにすることができる。例えば、ホッパーユニット 65 を作動させて遊技者に対してメダル等の払い出しを行うように形成することができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、入賞時に対価の払い出しがなされるような画像や、得点が加算されるような表示を行うように形成することができる。
【0028】
このように、本発明は、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
本発明によれば、一回の遊技開始後の所定時に第一抽選が行われ、当選の場合には所定の確率で報知演出が行われる。その後当該遊技が終了する前までに、第二抽選が行われる場合があり、当選の場合には所定の確率で報知演出が行われる。従って、第一抽選後に当選の報知がない場合には、遊技者は抽選結果がハズレだと推測するが、第二抽選に当選した報知が行われれば、遊技者は期待感を持って遊技を続行することができる。
【0027】
なお、本発明においては、前記前記第二抽選は、複数の前記図柄表示手段のうちいずれかの図柄表示手段を停止表示させるために図柄変動停止手段を操作した時に行われるように形成することができる。
また、前記図柄表示手段としての回転リール 40 の回転ステップ数を測定し、前記図柄変動停止手段としてのストップスイッチ 50 操作時のステップ位置を特定するステップ位置特定手段 132 と、一回転分のステップ数を全範囲とした中から、所定のステップ範囲を抽選により決定するステップ範囲決定手段 131 とを設け、前記第二抽選は、前記ステップ位置特定手段 132 の特定したストップスイッチ 50 操作時のステップ位置が、前記ステップ範囲決定手段 131 の決定したステップ範囲に属する場合には、当選となるように形成することができる。
【0028】
(請求項5)
請求項5記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、図柄の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、変動表示されている図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、所定図柄を所定位置に停止させる停止制御を行うための図柄停止制御手段、当選役に係わる抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ複数の前記図柄表示手段の表示が停止した状態で、視認可能な複数の図柄の配列が、予め定められた入賞の態様になることにより入賞として扱うための入賞手段、当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ消滅する当選と、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有する第一抽選実行手段 120 、当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有し、前記第一抽選の抽選結果がハズレの場合と、前記第一抽選の抽選結果が当選であったにもかかわらず、前記図柄表示手段のうち最初に停止表示したものについて、当選図柄を入賞の態様に停止させることができない場合に二回目の抽選を行う第二抽選実行手段 130 、前記第一抽選と第二抽選との間に第一抽選の当選の報知演出を、第二抽選後に第二抽選の当選の報知演出を、それぞれ所定の確率で行うための演出制御手段、として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
【0029】
本発明は、請求項4に記載した遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
本発明によれば、請求項4記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
【0030】
【発明の実施の形態】
本発明を表す好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを用いて、図面に基づき説明する。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図6は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
【0031】
図1はスロットマシンの入力、制御及び出力のブロック図、図2はスロットマシンの外観正面図及び図3乃至図はスロットマシンの動作の概略のフローを、それぞれ示すものである。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、三個の回転リール40の図柄61を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
【0032】
スロットマシン10の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
【0033】
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。この遊技制御装置21の詳細については後述する。
【0034】
演出制御装置22は、ランプ68やスピーカ69等の表示装置66を制御するためのものである。具体的には、遊技制御装置21からの信号に応じ、ランプ68を点滅させたりスピーカ69から音声を出力させたり、演出表示部67に文字、図形、動画などを表示したりして、当選の報知その他の遊技に付随する演出を行わせるものである。演出制御装置22は、特に図示しないが、複数の演出データを記憶していると共に、抽選手段及び演出データ出力手段を有しており、演出を行うか否かの抽選により演出の有無を決定をする。そして遊技制御装置21からの諸信号、例えばスタートスイッチ30の操作信号や当選フラグ成立信号などを受信して、所定の演出データを表示装置66に出力する。
【0035】
なお、制御装置20を、主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とにより構成し、前記遊技制御装置20を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置に配置するようにしても良い。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
【0036】
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(5)のパーツに限定されるものではない。
【0037】
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、回転リール40の下方に位置するスイッチであって、貯留メダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
【0038】
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図2に示すように、回転リールの斜め下方に位置するスイッチであって、貯留した投入メダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、回転リール40の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
【0039】
なお、ここで、「再遊技(Replay)」とは、当選抽選手段110の抽選により、「再遊技(Replay)」のフラグが成立し、「再遊技(Replay)」の図柄が入賞有効ライン上に揃うことにより、次の遊技において、遊技メダルを新たに投入することなく、再度、遊技を行うことができるものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、各回転リール40に対応した三個のスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
【0040】
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)表示装置66(ランプ68及びスピーカ69)
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
【0041】
(リールユニット60)
リールユニット60は、特に図示しないが枠体に固定或いは支持された三個のモータと、各々のモータの出力軸に固定された三個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラムと、この回転ドラムの周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61が表示されている。
【0042】
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図示しないが、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(表示装置66)
表示装置66は、演出表示部67及びスピーカ69及び表示ランプ68等であって、遊技に付随する演出を行うためのものである。具体的には、演出制御装置22の制御により、当選時に演出表示部67に文字図形等を表示させたり、入賞時にスピーカ69から入賞音を発生させたり、表示ランプ68を点灯又は点滅させることにより、遊技者に当選や入賞を報知させるためのものである。
【0043】
なお、前記演出表示部67は、液晶画面やCRT、ドットマトリックス等とすることができる。また、演出表示部67として、演出専用の回転リールやルーレットなどを設けても良い。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
【0044】
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(4)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)リール回転停止制御手段140
なお、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(4)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
【0045】
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、三個の回転リール40が回転を開始する。
【0046】
その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。
そして、ストップスイッチ50を三個全て操作し終わると、三個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、表示窓12の入賞有効ライン上に、予め設定された図柄61が停止すると、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしても良い。
【0047】
当選には、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる「再遊技(Replay)」とを備えている。そして、抽選結果(この場合は第一抽選の結果)がいずれかの役に当選となった場合、その当選に対応した当選フラグが成立する。そして、抽選結果が特別当選である場合に、特別当選フラグが成立し、この特別当選フラグ成立中に、リールユニット60の回転リール40の停止図柄61の組み合わせが、予め定められた所定の特別当選図柄61(例えば、入賞有効ライン上に「7」が三個揃うもの)と一致したことを条件に入賞し、遊技者に有利な特別遊技を行わせるように形成されている。一方、抽選により特別当選フラグが成立したが、回転リール40の停止図柄61の組み合わせが特別当選図柄61と一致していない場合には、それ以後の遊技に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。なお、小役の当選フラグは、当選フラグが成立した遊技で入賞させられない場合、当選フラグ成立の権利の次の遊技への持ち越しはない。
【0048】
また、いずれかの当選フラグが成立中に、対応する当選図柄61を入賞有効ライン上に揃えることができるか否かは、回転リール40の回転速度が一定の場合、ストップスイッチ50のタイミングによるものである。具体的には、ストップスイッチ50を操作した後、190ms以内に回転リール40が停止するように設定されているため、ストップスイッチ50を操作した後、そのまま停止させるか、或いは190ms以内に停止可能な回転リール40の円周上の引き込み可能図柄61、例えば停止図柄から連続する4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する入賞図柄61が含まれているような場合には、停止するまでの時間を遅らせて、回転リール40は入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止する。一方、かかる4個の引き込み可能図柄61の中に、対応する当選図柄61が含まれていないような場合には、入賞有効ライン上にその当選図柄61を引き込んで停止することができない。
【0049】
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(BBゲーム)
(2)特定遊技(RBゲーム)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中で無いときにも単独で行われる場合がある。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
【0050】
特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段91(BBゲーム制御手段90)
(2)特定遊技制御手段101(RBゲーム制御手段100)
(特定導入遊技制御手段91)
特定導入遊技制御手段91は、BBゲームを制御するためのものである。
【0051】
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄61が入賞有効ライン上に三個揃うと、ホッパーユニット65を介して、例えば15枚のメダルが払い出される。このとき、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、入賞有効ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
【0052】
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が入賞有効ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、通常、BBゲーム中はRBゲームへの移行が、例えば最大3回行われることになっているために、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われるものである。
【0053】
そして、BBゲームでは、BBゲーム中のRBゲームが所定の最大回数、例えば3回か、或いはBBゲーム中の通常遊技が所定の最大回数、例えば最大30回の終了により、BBゲームは終了するものである。
(特定遊技制御手段101)
特定遊技制御手段101は、RBゲームを制御するためのものである。
【0054】
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄61が表示窓12のセンターライン上に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
【0055】
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、予め定めた抽選確率に基づいて当選役に係わる抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選結果が所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが、入賞有効ライン上において予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
【0056】
さらに、当選抽選手段110は、一回の遊技において、第一抽選及び第二抽選の、二回の当選役に係わる抽選を行うことができるように形成されている。
上記当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)第一抽選実行手段120
(2)第二抽選実行手段130
(3)乱数発生手段111
(4)乱数抽出手段112
(5)当選判定テーブル113
(6)判定手段114
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(6)に限定されるものではない。
【0057】
(第一抽選実行手段120)
第一抽選実行手段120は、第一抽選を行わせるためのものである。具体的には、スタートスイッチ30の操作時に、上記(3)乃至(6)の手段を作動させるものである。
(第二抽選実行手段130)
第二抽選実行手段130は、第二抽選を行わせるためのものである。
【0058】
ここで、第二抽選は、その遊技で入賞しないことが確定した場合に行う。
すなわち、第一抽選の結果、抽選結果がハズレだったこと、及びいずれかの当選役に当選したにもかかわらず、その遊技で入賞しないと判明したことを、第二抽選実行の条件とするものである。具体的には、最初のストップスイッチ 50 の操作により、当選図柄を入賞有効ライン上に引き込んで停止させられなかった場合のことである。これは、回転リール 40 の図柄 61 の現在位置を把握して、ストップスイッチ 50 の操作時に所定位置にある図柄 61 から、引き込み可能なコマ数の範囲内に当選図柄があるかどうかを判断することにより確認できる。従って、抽選を行うタイミングとしては、最初のストップスイッチ 50 の操作時以降となる。
【0059】
第二抽選実行手段130は、上記した時期に、以下に述べる乱数発生手段111その他の手段を作動させ、第二抽選を行わせる。
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
【0060】
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチ30を押したタイミング等でカウンタの数字を読みとることなる。
【0061】
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
【0062】
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。そして、当選判定テーブル113としては、特に図示しないが、第一判定テーブルと、第二判定テーブルが設けられている。
第一判定テーブルは第一抽選時に使用されるものであり、当選フラグ持ち越しのあるBB当選及びRB当選の当選領域及び小役当選の当選領域及びハズレの領域を有している。一方、第二判定テーブルは第二抽選時に使用されるものであり、当選フラグ持ち越しのあるBB当選及びRB当選の当選領域及びハズレの領域を有している。
【0063】
なお、第二判定テーブルとして、当選の領域と、ハズレの領域を有するものを設けることもできる。この場合には、第二抽選において当選したら、何らかの遊技制御の変更が行われるように形成することができる。例えば、特定の当選フラグを強制成立させたり、停止制御を変更したり、特別遊技を開始させたりするものである。
【0064】
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
【0065】
(リール回転停止制御手段140)
リール回転停止制御手段140は、回転リール40の回転停止を制御するためのものである。すなわち、抽選結果に基づいて、入賞有効ライン上に停止させるべき図柄61を停止させ、停止させてはいけない図柄61をその位置に停止させないように、回転リール40の回転を停止させるものである。
【0066】
すなわち、ストップスイッチ50を押した時点で所定位置に直ちに停止できる回転リール40の図柄61を基準図柄として、基準図柄から回転方向に所定コマ数、例えば5コマ移動した時の図柄61までの範囲で回転リール40を停止させることとしている。すなわち、この5コマの範囲内において、どこで停止させるかをリール回転停止制御手段140によって決定するのである。
【0067】
具体的には、抽選において何らかの役が当選したときには、その当選役に対応した図柄61(当選図柄)が極力所定位置に停止するように、前記5コマの範囲内で引き込み設定を行い、それ以外の当選役に係る図柄61が停止しないように蹴飛ばし設定を行う。一方、抽選結果がハズレの場合には、入賞有効ライン上にいかなる当選図柄も揃わないように、図柄61の蹴飛ばし設定のみを行うものである。
【0068】
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシンの動作の概略について、図3乃至図6に示したフローを用いて説明する。
先ず、図3に示すステップ100において、スタートスイッチ30が操作されることにより、スタートスイッチ30がONとなる。そして、次のステップ101に進む。
【0069】
ステップ101において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。ここで行われる抽選は第一抽選である。具体的には、第一抽選実行手段120が、スタートスイッチ30の操作と同時に抽選処理を行わせる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、回転リール40の回転が開始する。そして、次のステップ103に進む。
【0070】
ステップ103において、ストップスイッチ50が操作されることにより、ストップスイッチ50がONとなる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ105に進む。
ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたか否かが判定される。そして、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われたと判定された場合、次のステップ106に進む。
【0071】
ステップ106において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が入賞有効ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ107に進む。
ステップ107において、当選図柄に相当するメダルが払い出される。そして、遊技が終了する。
【0072】
前記ステップ105において、三個の回転リール40に対応するストップスイッチ50の操作が行われていないと判定された場合、ステップ103に戻る。
前記ステップ106において、入賞していないと判定された場合、ステップ107を飛び越して、遊技が終了する。
ここで、第二抽選及び抽選後の処理について、図4のフローを用いて説明する。
【0073】
まず、図3におけるステップ101において第一抽選が行われた後、ステップ500において、当選フラグが成立中かどうかを判断する。すなわち、ここでは、第一抽選の結果何らかの当選役に当選し、当選フラグが成立したか、あるいは前遊技から持ち越されているBBフラグ若しくはRBフラグがあるかどうかを判断する。そして、当選フラグ成立中の場合には、次のステップ501に進む。
【0074】
ステップ501において、成立中の当選フラグが特別当選フラグかどうかを判断する。すなわち、BBフラグ若しくはRBフラグが成立中かどうかを判断する。特別当選フラグ成立中の場合には、次のステップ502に進む。
ステップ502において、特別演出Bを行う。特別演出Bは、特別当選の報知演出である。そして、次のステップ504に進む。
【0075】
前記ステップ501において、特別当選フラグ成立中でない場合には、ステップ503に進む。
ステップ503において、演出Bを行う。演出Bは、小役当選の報知演出であるが、この演出Bは必ず行われるとは限らない。そして、次のステップ504に進む。
【0076】
ステップ504において、第一停止リールの回転停止処理が行われる。すなわち、最初に対応するストップスイッチ 50 を操作した回転リール 40 の停止制御を行う。そして、次のステップ505に進む。
ステップ505において、第一停止図柄が当選図柄かどうかを判断する。すなわち、最初に停止した回転リール 40 の当選図柄を入賞有効ライン上に引き込めたかどうかを判断する。当選図柄を引き込めなかった場合には、次のステップ506に進む。
【0077】
前記ステップ500において、当選フラグが成立していない場合、すなわち、第一抽選の結果がハズレであり、持ち越しフラグもない場合には、ステップ501乃至505を飛び越して、ステップ506に進む。
ステップ506において、第二抽選を行う。ここでは、特別当選かハズレかの抽選を行う。そして、次のステップ507に進む。
【0078】
ステップ507において、第二抽選の結果が特別当選かどうかを判断する。特別当選の場合には、次のステップ508に進む。
ステップ508において、特別当選フラグを成立させる。そして、次のステップ509に進む。
ステップ509において、特別演出Cを行う。特別演出Cは、特別当選の報知演出である。そして、次のステップ510に進む。
【0079】
前記ステップ505において第一停止図柄が当選図柄であった場合、及び、前記ステップ507において特別当選でなかった場合には、ステップ510に進む。
ステップ510において、第二、第三停止リールの回転停止処理を行う。そしてリール回転停止処理を終了する。
【0080】
以上のように、第一抽選後の報知により当選したと分かっていながら、第一停止で当選図柄を引き込めなかった場合でも、あきらめずに、第二抽選に望みをかけて遊技を続行することができる。
【0081】
ところで、以上述べた実施の形態は、回転リール 40 の第一停止時、すなわちストップスイッチ 50 の最初の操作の後に第二抽選を行うものであったが、第二抽選が行われる時期としては、回転リール 40 の第一停止時に限られず、例えば第二停止時や第三停止時に行うようにしても良い。
【0082】
また、図7のフローに基づき説明した実施の形態においては、第二抽選結果が当選の場合には特別当選の当選フラグを強制成立させるというものであったが、この他に、例えば特別遊技を開始させるなどの、遊技者に有利な遊技状況を作り出すように形成しても良い。
【0083】
次に、前述したステップ101及びステップ204の抽選処理について、図5のフローを用いて説明する。
ステップ300において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ301に進む。
【0084】
ステップ301において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ302に進む。
ステップ302において、判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ303に進む。
【0085】
ステップ303において、判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ304に進む。
ステップ304において、所定の図柄の蹴飛ばしと、所定図柄の引き込みとが設定される。そして、抽選処理が終了する。
【0086】
前述したステップ104及びステップ208の回転リール40の回転停止処理について、図6を用いて説明する。
ステップ400において、所定の図柄に対して、蹴飛ばしの設定が達成されたか否かが判定される。そして、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていないと判定された場合、次のステップ401に進む。
【0087】
ステップ401において、1個の図柄分だけ、回転リール40を回転させる。すなわち、1個の図柄分だけ蹴飛ばしを行う。そして、次のステップ402に進む。
ステップ402において、上述した1個の図柄分だけ回転リール40を回転させた当該図柄の数がストップスイッチ50の操作後の4個目に該当するか否かが判定される。そして、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目の場合には、次のステップ403に進む。
【0088】
ステップ403において、回転リール40の回転を停止させる。これにより、メダル投入から回転リール40の回転停止までのスロットマシン10の動作が終了する。
前記ステップ400において、所定の図柄の蹴飛ばしの設定が達成されていると判定された場合、次のステップ404に進む。
【0089】
ステップ404において、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されているか否かが判定される。そして、いずれかの図柄に対して引き込みが設定されていると判定された場合、次のステップ405に進む。
ステップ405において、引き込み設定が達成されたか否かが判定される。そして、引き込み設定が達成されたと判定された場合、次のステップ403に進む。
【0090】
前記ステップ404において、いずれの図柄に対しても引き込みが設定されていないと判定された場合、ステップ403に進む。
前記ステップ405において、引き込み設定が達成されていないと判定された場合、ステップ401に進む。
前記ステップ402において、ストップスイッチ50を操作した後、1図柄ずつ回転リール40を回転させてずらした図柄の数が4個目でない場合には、ステップ400に戻る。
【0091】
なお、上述した実施の形態において、回転リール40の停止処理に関してステップ401〜ステッ405で説明しているが、この例は、いわゆる最小引き込み停止制御の例であり、逆に最大引き込み停止制御としても良い。更には、例えば、ストップスイッチ50を押すタイミングで予め定めたテーブルに従って回転リール40の停止位置を決定する、いわゆるテーブル停止制御の方法によるものでも良いものである。このテーブル停止制御は、当選フラグ成立の有無や、当選フラグ成立中の当選図柄に基づいた複数のテーブルを有し、この複数のテーブルから適宜、遊技状況に応じたテーブルが選択されるものである。
【0092】
なお、テーブル停止制御においても、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が入賞有効ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が入賞有効ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
【0093】
ところで、以上のように、一回の遊技中に当選役に係る抽選を二回行う場合であっても、各当選の当選確率が二倍になるわけではない。しかし、第一抽選結果がハズレでも、第二抽選で当たるかもしれないという期待感をもつので、遊技者にしてみれば、特別当選のチャンスが二度与えられたように感じられるものである。そして、第一抽選と第二抽選との間に行われる報知演出が、かかる効果を助長するのである。
【0094】
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態は、第二抽選を、回転リール40の回転ステップ数を用いて行うように形成したものである。
ここで、「ステップ数」とは、リールユニット60の枠体に取り付けられ、各回転リール40が取り付けられているステッピングモータを駆動させるパルス発信回数のことであり、「ステップ」は1パルスで回転リール40が回転する角度を意味する。具体的には、「1ステップ」は、ステッピングモータの全ステップ数を360で除した角度に対応する。
【0095】
(図面の説明)
乃至図は、本発明の第二の実施の形態を示す図である。図は当選抽選手段110の詳細を示すブロック図、図及び図はスロットマシンの作動の概略を示すフローである。
ここで、第二の実施の形態に係るスロットマシン10の構成及び作動の概略及びリール回転停止処理については、図1乃至図3及び図6をもとに説明した第一の実施の形態と同様であるので、重複する部分の説明は省略し、本実施の形態の特徴部分を説明する。
【0096】
(当選抽選手段110)
第二の実施の形態においては、図1に示す当選抽選手段110は、図のように形成されている。すなわち、当選抽選手段110は、大別すると、第一抽選実行手段120及び第二抽選実行手段130を有している。
(第一抽選実行手段120)
第一抽選実行手段120は、第一抽選を行わせるためのものである。具体的には、スタートスイッチ30の操作時に、以下の(1)乃至(4)の手段を作動させるものである。
【0097】
(1)乱数発生手段121
(2)乱数抽出手段122
(3)当選判定テーブル123
(4)判定手段124
なお、上記(1)及び(2)及び(4)の手段の構成は、第一の実施の形態で述べた乱数発生手段111及び乱数抽出手段112及び判定手段114と同様であるので、ここでは説明を省略する。
【0098】
前記当選判定テーブル123は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。すなわち、BB、RB当選領域及び再遊技当選領域及びその他の小役当選領域を有し、それ以外はハズレの領域となっているものである。
(第二抽選実行手段130)
第二抽選実行手段130は、第二抽選を行わせるためのものである。そして、第二抽選実行手段130は、以下の(1)乃至(3)の手段を有している。
【0099】
(1)ステップ範囲決定手段131
(2)ステップ位置特定手段132
(3)判定手段133
(ステップ範囲決定手段131)
ステップ範囲決定手段131は、一のステップ位置から他のステップ位置までのステップの範囲を決定するためのものである。ここで、「ステップ位置」とは、回転リール40に対応する所定の基準点(特に図示しないが、例えばスタートインデックス)からのステップ数のことである。
【0100】
そして、ステップ範囲決定手段131は、図に示すように、乱数発生手段231及び乱数抽出手段232及を有している。
乱数発生手段231は、当選抽選用の乱数を所定の領域内、すなわちステッピングモータ一回転分のステップ数の領域内(例えば十進数で0〜504)で発生させるものである。
【0101】
乱数抽出手段232は、前記乱数発生手段231が発生する乱数を、所定の条件(例えばストップスイッチ50の操作)で抽出するものである。ここで、ステップ範囲を決定するには、二つの数値n1、n2が必要となるため、乱数の抽出時期を違えて二回乱数抽出をすることが考えられる。しかし、ステップ範囲決定手段131が決定したステップの範囲は、第二抽選の「当たり」の範囲となるものであるところ、前記n1、n2を単純に乱数抽出により決定すると、当たりの範囲が異常に広くなってしまう場合があり、好ましくない。そこで、乱数抽出手段232は、乱数抽出処理を、例えばスタートスイッチ30の操作時に一回のみ行い、その後、抽出した数値に適宜加工を加え、数値n1及びn2を決定するように形成されている。
【0102】
例えば、「当たり」の範囲を11ステップと決めておき、抽出した数値を中心として前後5ステップをn1及びn2とすることができる。具体的には、抽出乱数が245であった場合には、n1の値は240であり、n2の値は250となる。また、この「当たり」の範囲として、例えば5ステップと15ステップを定めておき、抽選毎に交互に適用したり、いずれの数値を当たり範囲にするか抽選により決定するようにしてもよい。
【0103】
そして、第二抽選実行手段130は、このようにして決定された数値n1、n2をメモリに記憶しておく。
(ステップ位置特定手段132)
ステップ位置特定手段132は、ストップスイッチ50の操作時におけるステップ位置を特定するためのものである。
【0104】
すなわち、制御装置20内のパルス発信装置の発信するパルス信号をカウントして回転リール40の回転位置を把握すると共に、所定のストップスイッチ50の操作信号受信時のステップ位置を記憶するものである。
具体的には、回転リール40が回転を開始すると、回転リール40の近傍に取り付けられたインデックスセンサーがONになり、回転リール40に設けられたスタートインデックスを感知したところで検出信号を発する。すると、その信号を受信したステップ位置特定手段132は、当該信号受信時のステップ位置を基準点として、ステップ数のカウントを開始する。そして、回転リール40が一回転するたびに、すなわちスタートインデックスが検出されるたびにカウント値をゼロクリアーし、再び1から繰り返してカウントを行なってゆく。そして、ストップスイッチ50の操作信号を受信したときのカウント値を記憶するものである。
【0105】
(判定手段133)
判定手段133は、前記ステップ位置特定手段132が記憶したストップスイッチ操作時のカウント値が、前記ステップ範囲決定手段131の決定した数値n1からn2の範囲内にあるかどうかを判定するためのものである。
第二抽選は、前記ステップ位置特定手段132の記憶したステップ位置が、前記ステップ範囲決定手段131の決定したステップの範囲内なら「当たり」であり、それ以外の場合は「ハズレ」となる。
【0106】
次に、上記構成を有する第二抽選実行手段130の行う第二抽選の、抽選処理の概略について、図に基づき説明する。
ステップ700において、乱数発生手段231により発生された乱数の中から乱数抽出手段232により乱数が抽出される。そして、次のステップ701に進む。
ステップ701において、抽出された乱数から、数値n1及びn2を決定する。そして、次のステップ702に進む。
【0107】
ステップ702において、数値n1及びn2がメモリに記憶される。そして次のステップ703に進む。
ステップ703において、ステップ位置特定手段132が、ストップスイッチ操作時のステップ位置を特定し、その数値を記憶する。そして、次のステップ704に進む。
【0108】
ステップ704において、判定手段133により、メモリに記憶した数値n1及びn2と、ストップスイッチ操作時のステップ位置を示す数値との比較が行われる。そして、次のステップ705に進む。
ステップ705において、判定手段133により、ストップスイッチ操作時のステップ位置を示す数値が、数値n1及びn2の範囲内にあるかどうか判定され、抽選処理の評価が決定される。そして、抽選処理が終了する。
【0109】
次に、第二抽選と抽選後の処理の一例を、図のフローに基づき説明する。
まず、図3におけるステップ101において第一抽選が行われた後、ステップ900において、第二抽選が行われるための条件に該当するかどうかを判断する。すなわち、第一抽選結果がハズレの場合、及び第一停止リールで当選図柄を入賞ライン上に引き込めなかった場合のいずれかに該当するかどうかを判断する。条件に該当しない場合には、第二抽選処理を終了する。一方、条件に該当する場合には、次のステップ901に進む。
【0110】
ステップ901において、演出Xを行わせる。演出Xは、特別当選の場合には特別当選を報知する演出、小役当選の場合には小役当選を報知する演出であり、いずれも必ず行われるとは限らない。また、ハズレの場合には、ハズレ演出をしてもよいし、演出をしなくても良い。そして、次のステップ902に進む。
ステップ902において、例えば第二、第三停止操作に係るストップスイッチ 50 の操作時に第二抽選を行う。そして、次のステップ903に進む。
【0111】
ステップ903において、第二抽選結果が当選かどうかを判断する。当選でない場合には、第二抽選処理を終了する。一方、当選の場合には、次のステップ904に進む。
ステップ904において、当選演出Yを行う。演出Yは、第二抽選の結果が当選であること報知する演出であり、必ず行われるとは限らない。そして、次のステップ905に進む。
【0112】
ステップ905において、第二抽選の当選に基づく遊技を行う。すなわち、所定の当選フラグを成立させ、その当選フラグに基づいて次遊技以降の遊技の停止制御を行ったり、次遊技以降に特別遊技を開始させたりする。そして、第二抽選処理を終了する。
【0113】
ところで、第二抽選実行手段130のステップ範囲決定手段131のかわりに、当選判定テーブルを設けることにより、第一の実施の形態において図のフローを用いて説明した制御を行うことも可能である。
この場合、当選判定テーブルは、ステッピングモータの全ステップ数を全領域として、各当選項目の当選領域を規定したものである。また、判定手段133は、ステップ位置特定手段132の記憶したステップの値と、前記当選判定テーブルとを比較することにより、当選の判定を行うものである。すなわち、乱数抽出の代わりに、ストップスイッチ50の操作信号を用いて抽選を行うものである。このように形成しても、第二抽選に遊技者が関与でき、遊技の興趣を高めるものである。
【0114】
本発明は、以上のように構成されているものであるが、本発明に係るスロットマシンは、遊技機を、複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、図柄の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、変動表示されている図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、所定図柄を所定位置に停止させる停止制御を行うための図柄停止制御手段、当選役に係わる抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ複数の前記図柄表示手段の表示が停止した状態で、視認可能な複数の図柄の配列が、予め定められた入賞の態様になることにより入賞として扱うための入賞手段、当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ消滅する当選と、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有する第一抽選実行手段、当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有し、前記第一抽選の抽選結果がハズレの場合と、前記第一抽選の抽選結果が当選であったにもかかわらず、 前記図柄表示手段のうち最初に停止表示したものについて、当選図柄を入賞の態様に停止させることができない場合に二回目の抽選を行う第二抽選実行手段、前記第一抽選と第二抽選との間に第一抽選の当選の報知演出を、第二抽選後に第二抽選の当選の報知演出を、それぞれ所定の確率で行うための演出制御手段、として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
【0115】
さらに、前記遊技用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を用いて制御することができる。
ここで、前記図柄表示手段は、周囲に複数の図柄 61 を表示した回転リール 40 とし、この回転リール 40 の回転を制御するように形成することができる。この場合、図柄変動開始手段は、前記回転リール 40 の回転を開始させるためのスタートスイッチ 30 とすることができる。また、前記図柄変動停止手段は、回転リール 40 の回転を停止させるためのストップスイッチ 50 とすることができる。
一方、前記遊技機用プログラムを用いて、業務用若しくは家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実のメダル投入は行えないので、例えばメダルを投入したものとして扱われるようなスイッチ等を設け、例えば液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に投入メダルの枚数を表示するように形成することができる。図柄表示手段としては、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしたものでもよい。
【0116】
さらに、入賞手段としては、前記遊技機用プログラムを用いてスロットマシンを制御する場合には、ホッパーユニット65を介して遊技者にメダルを払い出すように形成することができる。一方、前記遊技機用プログラムを用いて、業務用若しくは家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しは行えないので、例えば液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、獲得メダル数の枚数表示をしたり、メダルの増減がわかるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
【0117】
【発明の効果】
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
(請求項
請求項記載の発明によれば、一回の遊技中に当選役に係わる抽選を複数回行うことができ、その結果を報知することにより、当選に対する期待感を高めることができる。さらに、たとえ抽選結果がハズレであっても期待感を持続でき、当選であるにもかかわらず入賞させられない場合であっても、期待感を持続できる。
請求項2)
請求項2記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0118】
すなわち、請求項2記載の発明によれば、第二抽選を行うタイミングを、操作手段の操作時とすることができる。
(請求項3)
請求項3記載の発明によれば、上記した請求項1又は2記載の発明の効果に加え、次のような効果を奏する。
【0119】
すなわち、請求項3記載の発明によれば、第二抽選に遊技者が参加でき、遊技を興味あふれるものとすることができる。
(請求項4又は5)
請求項4又は5記載の発明によれば、次のような効果を奏する。
【0120】
すなわち、請求項4又は5記載の発明によれば、上記請求項1乃至3記載の発明の目的を達成することができる遊技機用プログラム及びその遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。
【図2】 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。
【図3】 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。
【図4】 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、第二抽選とその後の処理の概略を示すフローである。
【図5】 本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。
【図6】本発明の第一の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、回転リールの回転停止処理の概略を示すフローである。
【図7】 本発明の第二の実施の形態であって、当選抽選手段 110 の詳細を示すブロック図である。
【図8】 本発明の第二の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。
【図9】 本発明の第二の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、第二抽選とその後の処理の概略の他の例を示すフローである。
【符号の説明】
10 スロットマシン 11 筺体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
42 リールテープ 50 ストップスイッチ
60 リールユニット 65 ホッパーユニット
66 表示装置 67 演出表示部
68 ランプ 68 スピーカ
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
91 特定導入遊技制御手段 101 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 判定手段
120 第一抽選実行手段 130 第二抽選実行手段
131 ステップ範囲決定手段 132 ステップ位置特定手段
140 リール回転停止制御手段

Claims (5)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リールと、
    前記回転リールの駆動を開始させるためのスタートスイッチと、
    前記回転リールの駆動を停止させるためのストップスイッチと、
    当選役に係わる抽選を行うための当選抽選手段と、
    前記ストップスイッチの操作及び当選抽選手段の抽選結果に基づいて前記回転リールの回転停止を制御するためのリール回転停止制御手段と、
    演出を行うための演出制御装置とを備え、
    前記スタートスイッチの操作により前記複数の回転リールが回転開始し、前記ストップスイッチの操作に基づき前記回転リールが全て停止することにより一回の遊技が終了する遊技機であって、
    前記当選抽選手段の抽選の結果、所定の当選役に当選し、複数の前記回転リールが停止した状態で、視認可能な複数の図柄の配列が、予め定められた入賞の態様になることにより入賞となる遊技機において、
    前記当選抽選手段は、当選役に係わる抽選として、一回の遊技中に、先に行われる第一抽選と、第一抽選後に行われる第二抽選とを行うことができるように形成されており、
    前記演出制御装置は、前記第一抽選と第二抽選との間に第一抽選の当選の報知演出を、第二抽選後に第二抽選の当選の報知演出を、それぞれ所定の確率で行うことができるように形成されており、
    前記第一抽選は、抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ消滅する当選と、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有し、
    前記第二抽選は、抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有し、
    前記第二抽選は、
    前記第一抽選の抽選結果がハズレの場合と、
    前記第一抽選の抽選結果が当選であったにもかかわらず、前記回転リールのうち最初に停止したものについて、当選図柄を入賞の態様に停止させることができない場合、
    に行われることを特徴とする遊技機。
  2. 前記第二抽選は、複数の前記回転リールのうち最初に停止したもの以外の回転リールを停止させるためにストップスイッチを操作した時に行われるものであることを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記回転リールの回転ステップ数を測定し、前記ストップスイッチ操作時のステップ位置を特定するステップ位置特定手段と、
    一回転分のステップ数を全範囲とした中から、所定のステップ範囲を抽選により決定するステップ範囲決定手段とを設け、
    前記第二抽選は、前記ステップ位置特定手段の特定したストップスイッチ操作時のステップ位置が、前記ステップ範囲決定手段の決定したステップ範囲に属する場合には、当選となることを特徴とする請求項1又は2記載の遊技機。
  4. 遊技機を、
    複数の図柄を変動表示又は停止表示させるための図柄表示手段、
    図柄の変動表示を開始させるための図柄変動開始手段、
    変動表示されている図柄を停止表示させるための図柄変動停止手段、
    所定図柄を所定位置に停止させる停止制御を行うための図柄停止制御手段、
    当選役に係わる抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ複数の前記図柄表示手段の表示が停止した状態で、視認可能な複数の図柄の配列が、予め定められた入賞の態様になることにより入賞として扱うための入賞手段、
    当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ消滅する当選と、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有する第一抽選実行手段、
    当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有し、前記第一抽選の抽選結果がハズレの場合と、前記第一抽選の抽選結果が当選であったにもかかわらず、前記図柄表示手段のうち最初に停止表示したものについて、当選図柄を入賞の態様に停止させることができない場合に二回目の抽選を行う第二抽選実行手段、
    前記第一抽選と第二抽選との間に第一抽選の当選の報知演出を、第二抽選後に第二抽選の当選の報知演出を、それぞれ所定の確率で行うための演出制御手段、
    として機能させるための遊技機用プログラム。
  5. 遊技機を、
    周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リール、
    前記回転リールの駆動を開始させるためのスタートスイッチ、
    前記回転リールの駆動を停止させるためのストップスイッチ、
    前記ストップスイッチの操作に基づいて前記回転リールの回転停止を制御するためのリール回転停止制御手段、
    当選役に係わる抽選の結果、所定の当選役に当選し、かつ複数の前記回転リールが停止した状態で、視認可能な複数の図柄の配列が、予め定められた入賞の態様になることにより入賞として扱うための入賞手段、
    当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ消滅する当選と、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有する第一抽選実行手段、
    当選役に係わる抽選の抽選結果として、当該遊技において入賞しなければ次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された当選と、ハズレとを有し、前記第一抽選の抽選結果がハズレの場合と、前記第一抽選の抽選結果が当選であったにもかかわらず、前記回転リールのうち最初に停止したものについて、当選図柄を入賞の態様に停止させることができない場合に二回目の抽選を行う第二抽選実行手段、
    前記第一抽選と第二抽選との間に第一抽選の当選の報知演出を、第二抽選後に第二抽選の当選の報知演出を、それぞれ所定の確率で行うための演出制御手段、
    として機能させるための遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体。
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