JP2009061131A - 遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体 - Google Patents

遊技機、遊技機用プログラム及び記録媒体 Download PDF

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Abstract

【課題】複数の当選役が当選状態となっている場合に、遊技者が特定の操作手段を特定の契機で操作することにより、いずれの当選役について優先的に入賞可能とさせるかを自分の意思で選択できる。
【解決手段】重複当選の場合に、回転リール40の回転数が所定回数に達するまでに第一停止操作が行われたか否かに基づいて、複数の当選図柄のうち優先して引き込み制御される優先図柄を決定可能な優先停止図柄決定手段125を設け、停止制御手段は、回転リール40を停止させる際、前記優先停止図柄決定手段125が決定した優先図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行う。
【選択図】図6

Description

この発明は、当選か否かの当選判定を行い、所定の当選役が当選した場合に、ストップスイッチの操作により回転リールを停止させて当選図柄を所定の態様に揃えられると入賞となる遊技機に関するものである。
従来より、この種の遊技機、例えばスロットマシンにおいては、回転リールを停止させる際、当選抽選の結果当選となった図柄を、所定のコマ数(図柄の数)の範囲内で有効入賞ラインに引き込んで停止させる停止制御が行われている。そして、複数の当選役が同時に当選となった場合、例えばBB内部中に小役が当選した場合や、一回の抽選で複数の役が当選となる重複当選役(グループ役)が当選した場合には、いずれか一方の当選図柄を有効入賞ラインに引き込んで停止させるようになっている。
ここで、従来の遊技機においては、例えば特許文献1に示すように、BB内部中に小役が当選した場合にはBB図柄を優先して引き込むように設定されていた。また、グループ役が当選している場合には、例えば特許文献2に示すように、停止操作の順番によって、優先して引き込む図柄を決定するようにした遊技機が考案されている。
特開2002−793号公報 特開2003−305169号公報
しかし、従来の遊技機では、例えばBBと小役が同時に当選しており、停止操作の際に双方の当選図柄がいずれも引き込み可能な位置に合った場合には、BB図柄が引き込まれ、小役を取りこぼすことがあった。また、複数の小役がグループ役となっているとき、いずれを優先して引き込ませるかについて、遊技者の操作契機に基づいて選択可能であるものは知られていない。
そこで、請求項1乃至6記載の発明は、複数の当選役が当選状態となっている場合に、遊技者が特定の操作手段を特定の契機で操作することにより、いずれの当選役について優先的に入賞可能とさせるかを自分の意思で選択できる遊技機を提供することを目的とする。また、請求項7記載の発明は、上記目的に加え、遊技者の判断が反映されない場合でも、遊技状態に応じて優先的に入賞可能となる当選役が決定されることを目的とする。そして、請求項8又は9記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の遊技機に用いられる遊技機用プログラム又は遊技機用プログラムを記録した記録媒体を提供しようとするものである。
各請求項にそれぞれ記載された各発明は、上記した目的を達成するためになされたものであり、各発明の特徴点を図面に示した発明の実施の形態を用いて、以下に説明する。なお、括弧内の符号は、発明の実施の形態において用いた符号を示し、本発明の技術的範囲を限定するものではない。
(請求項1)
(特徴点)
請求項1記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項1記載の発明は、周囲に複数の図柄(61)を表示した複数の回転リール(40)と、前記各回転リール(40)を全て回転開始させるためのスタートスイッチ(30)と、前記各回転リール(40)の回転をそれぞれ停止させるための複数のストップスイッチ(50)と、所定の図柄の組み合わせから成る当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段(110)と、前記当選抽選手段(110)の抽選結果及び前記ストップスイッチ(50)の操作に基づいて、当該ストップスイッチ(50)に対応する前記回転リール(40)の回転停止を制御するための停止制御手段(120)と、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に関する情報を、所定の確率で遊技者に向けて報知するための当選報知手段(140)とを少なくとも有し、前記当選抽選手段(110)による抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ複数の前記回転リール(40)をすべて停止させた状態で、正面側から視認可能な前記各回転リール(40)の当選図柄が、入賞となるために有効な図柄配列を規定した有効入賞ライン上に並列して停止することにより入賞となり、遊技者に対して賞品の払い出しその他の利益が付与される遊技機に係る。
本発明は、例えばスロットマシンなどの遊技機に適している。
ここで、「賞品」には、メダルやコイン、遊技球などを含む。また、「その他の利益」とは、得点加算や、ボーナスゲームなどの有利遊技への移行を含むものである。
またここで、「当選抽選手段(110)の抽選結果に関する情報」とは、当選判定の結果としての「あたり」「ハズレ」の情報や、「あたり」の場合の当選役の種類を含む。
そして、本発明に係る遊技機には、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態として、いかなる当選役も当選していないハズレ状態と、いずれかの当選役が当選している当選状態とがあり、前記当選状態には、一の当選役のみが当選している単独当選状態と、複数の当選役が同時に当選している重複当選状態とがある。また、前記重複当選状態の場合において、重複当選している複数の当選役の当選図柄の中から、いずれか一の当選図柄を、優先的に前記有効入賞ライン上に停止可能となる優先図柄として選択決定する優先停止図柄決定手段(125)が設けてあり、この優先停止図柄決定手段(125)は、すべての回転リール(40)の回転開始後、最初の停止操作に係る回転リール(40)の回転停止前に、特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かに基づいて、前記優先図柄を決定可能である。
ここで、「当選状態」とは、当選フラグが成立している状態を含み、「重複当選状態」とは、当選フラグが重複成立している場合を含む。また、「重複当選状態」は、一回の抽選(例えば乱数抽出)によって同時に複数の当選役が当選可能に形成されている場合と、当選の権利を次遊技以降に持ち越し可能な持ち越し当選役(例えばBB)が持ち越されている遊技(いわゆるBB内部中)で他の当選役(例えば小役)が当選した場合の双方を含む。
前記優先停止図柄決定手段(125)は、重複して当選している当選役の当選図柄のうち、停止制御手段(120)によって優先して引き込み制御がされる当選図柄を、遊技者の操作手段に対する操作に応じて決定するためのものである。
ここで、「特定の操作手段」とは、回転中の回転リール(40)のうち一番最初に停止する回転リール(40)が、実際に停止するよりも前に、遊技者が操作可能な操作手段であって、優先図柄を選択するために設けられた選択スイッチの他、遊技進行に伴い遊技者が操作する操作手段(例えばベットスイッチ(16)やストップスイッチ(50))を含む。また、「特定の契機」とは、前記回転リール(40)の回転開始からの経過時間や回転リール(40)の回転数、他の操作手段との関係における操作タイミング(停止操作順番ではない)などを含む。
なお、「操作されたか否かに基づいて」決定する方法としては、前記操作契機に対応させていずれの当選図柄を優先図柄とするかをあらかじめ設定しておき、所定の操作態様で前記特定の操作手段が操作された場合には、当該操作に対応する優先図柄を決定するようにすることができる。
そして、本発明において、前記停止制御手段(120)は、前記ストップスイッチ(50)の操作に基づき前記回転リール(40)を停止させる際、前記ハズレ状態においては、すべての回転リール(40)の回転停止時におけるすべての図柄配列が、いかなる入賞の態様にも該当しないように蹴飛ばし制御を行い、前記単独当選状態においては、当該当選に係る当選役の当選図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行い、前記重複当選状態においては、前記優先停止図柄決定手段(125)が決定した優先図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行うことを特徴とする。
(作用)
本発明は、重複当選を遊技者に知らしめるとともに、優先図柄を遊技者が選択することができるようにしたものである。
本発明においては、重複当選状態の場合には、第一停止操作に係る回転リール(40)が停止する前に、優先停止図柄決定手段(125)が、特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かを判断し、その判断結果に応じて優先図柄を決定する。
そして、ストップスイッチ(50)の操作に基づいて回転リール(40)を停止させる際には、優先停止図柄決定手段(125)が優先図柄に決定した当選図柄について、優先的に有効入賞ライン上に停止させるような制御が行われる。すなわち、ストップスイッチ(50)の操作タイミングが、優先図柄として決定された当選図柄を有効入賞ライン上に停止させることが可能なタイミングであった場合には、優先図柄として決定された当選図柄以外の他の当選図柄(非優先図柄)を有効入賞ライン上に停止可能であっても、優先図柄を効入賞ライン上に引き込んで(あるいはそのまま)停止させる。この際、優先図柄を効入賞ライン上に停止させるために、非優先図柄について蹴飛ばし制御を行う場合もありうる。
なお、ストップスイッチ(50)の操作タイミングが、優先図柄として決定された当選図柄を有効入賞ライン上に停止させることができないタイミングであった場合には、非優先図柄を有効入賞ライン上に停止させることが可能であれば非優先図柄について引き込み制御を行ってもよいし、この場合であっても非優先図柄を有効入賞ライン上に停止させないものとしてもよい。
本発明において、例えばBB内部中に小役が当選して重複当選状態となったとき、BB図柄を優先図柄とした場合には、BB図柄が有効入賞ライン上に優先的に引き込まれ、早期にBBに移行させることができる。逆に、小役図柄を優先図柄とした場合には、小役図柄が有効入賞ライン上に優先的に引き込まれ、BBに移行する前に小役の取りこぼしをなくすことができる。すなわち、早期にBBに移行するか小役入賞をさせて獲得利益を稼いでからBBに移行するか、遊技者の好みで決定することができる。
本発明によれば、当選報知手段(140)によって重複当選状態であることが報知された場合には、遊技者は特定の操作手段を特定の態様で操作することにより、自らの意思で優先図柄を決定することができるものとなる。
(請求項2)
(特徴点)
請求項2記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項2記載の発明は、前記停止制御手段(120)は、前記優先停止図柄決定手段(125)が決定した優先図柄を前記有効入賞ライン上に引き込むことができない場合において、前記優先図柄として決定された当選図柄以外の当選図柄である非優先図柄を前記有効入賞ライン上に停止させることが可能である場合には、当該非優先図柄について引き込み制御を行うことを特徴とする。
本発明及び次項の発明は、優先図柄を有効入賞ライン上に引き込むことができない場合の非優先図柄の扱いについて規定したものである。
本発明では、例えば一回の抽選で同時に当選可能に設定された複数の当選役が、一方は入賞による付与利益が相対的に大きいが入賞しにくく、他方は入賞による付与利益が相対的に小さいが入賞しやすい設定となっている場合において、遊技者の選択で付与利益が相対的に大きい当選役の当選図柄を優先図柄に決定した場合、遊技者の目押しがうまくいかずに優先図柄を有効入賞ライン上に引き込めない場合、付与利益の小さい当選役の当選図柄が引き込み可能な位置にあれば、それを引き込んで付与利益の小さい当選役を入賞させるような停止制御が行われる。これによって遊技者を救済することができる。
(請求項3)
(特徴点)
請求項3記載の発明は、上記した請求項1記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項3記載の発明は、前記停止制御手段(120)は、前記優先停止図柄決定手段(125)が決定した優先図柄を前記有効入賞ライン上に引き込むことができない場合において、前記優先図柄として決定された当選図柄以外の当選図柄である非優先図柄を前記有効入賞ライン上に停止させることが可能である場合でも、当該非優先図柄について蹴飛ばし制御を行うことを特徴とする。
本発明では、例えばBB内部中に小役が当選し、遊技者が小役図柄を優先図柄として選択した場合であって、遊技者の目押しがうまくいかずに小役図柄を有効入賞ライン上に引き込めない場合、たとえBB図柄が引き込み可能な位置にあってもBB図柄を蹴飛ばして、BBを入賞させないような停止制御が行われる。これによって、意図しないBB入賞を防止することができる。
(請求項4)
(特徴点)
請求項4記載の発明は、上記した請求項1乃至3のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項4記載の発明は、前記当選役として、当選に係る遊技において入賞しなければ当選の権利が消滅する持ち越し不可当選役と、当選に係る遊技において入賞しなくても次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された持ち越し当選役とを有し、前記重複当選状態には、前記持ち越し当選役の当選が前遊技から持ち越されているときに前記持ち越し不可当選役が当選した場合を含み、前記優先停止図柄決定手段(125)は、前記持ち越し当選役、前記持ち越し不可当選役のいずれか一の当選役の当選図柄を優先図柄として決定することを特徴とする。
本発明及び次項の発明は、「重複当選状態」を具体的に特定したものである。
ここで、「持ち越し不可当選役」は、いわゆる小役当選とすることができ、「持ち越し当選役」とは、BB、RBなどの特別当選とすることができる。
(請求項5)
(特徴点)
請求項5記載の発明は、上記した請求項1乃至4のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項5記載の発明は、前記当選役として、単一の抽選結果に対して、複数の当選役が同時に当選可能に設定された重複当選役を有し、前記重複当選状態には、前記重複当選役が当選した場合を含み、前記重複当選役を構成する2つの当選役のうち、第一の当選役は、入賞による付与利益が第二の当選役に比べて少ないものの第二の当選役に比べて入賞しやすく設定されているとともに、第二の当選役は、入賞による付与利益が第一の当選役に比べて多いものの第一の当選役に比べて入賞しにくく設定されており、前記優先停止図柄決定手段は、前記第一の当選役、前記第二の当選役のいずれか一の当選役の当選図柄を優先図柄として決定することを特徴とする。
本発明における重複当選役とは、当選抽選手段(110)が抽出乱数を用いて当選判定を行う際の当選判定テーブル(113)に、複数の当選役が当選可能となる当選領域が設定されている場合の、当該複数の当選役のことをいうものとすることができる。
ここで、「単一の抽選結果」とは、乱数を用いて抽選を行う場合において単一の取得乱数によって判定される単一の「あたり」又は「ハズレ」のことである。
またここで、「入賞しやすく設定」されているとは、停止制御を行う際の引き込みが緩く(引き込みコマ数が多く)設定されていることや、回転リール(40)上に当該当選役に係る図柄が数多く表示されていることを含む。逆に「入賞しにくく設定」されているとは、停止制御を行う際の引き込みが厳しく(引き込みコマ数が少なく)設定されていることや、回転リール(40)上に表示されている当該当選役に係る図柄が少ないことを含む。
(作用)
本発明において、第一の当選役に係る当選図柄を優先図柄に選択した場合には、一回の獲得利益は少ないが着実に獲得利益を増やせる安定した遊技形態をつくりだすことができ、第二の当選役に係る当選図柄を優先図柄に選択した場合には、入賞の可能性は低いが入賞により多くの獲得利益を得ることができるギャンブル性の高い遊技形態をつくりだすことができる。
(請求項6)
(特徴点)
請求項6記載の発明は、上記した請求項1乃至5のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項6記載の発明は、前記優先停止図柄決定手段(125)は、前記回転リール(40)の回転開始から前記ストップスイッチ(50)が最初に操作されるまでの前記回転リール(40)の回転数に応じて、前記優先図柄を決定可能に形成されていることを特徴とする。
本発明は、請求項1記載の発明の「特定の操作手段」及び「特定の契機」を限定したものである。すなわち、本発明における「特定の操作手段」はストップスイッチ(50)のうち最初に操作されるもの(第一停止操作スイッチ)であり、「特定の契機」は回転リール(40)の回転数が一定回数回転した後、又は一定回数回転する前である。
ここで、回転リール(40)の回転数は、回転リール(40)に設けられたスタートインデックス(43)をインデックスセンサ(45)が検知する検知回数をカウントすることにより計測可能であり、回転数を計測する回転リール(40)はあらかじめ定められていてもよいし、その都度設定される(例えば最初にインデックス検知された回転リール(40)の検知回数をカウントする)ようにしてもよい。いずれにしても、最初に停止操作された回転リール(40)の検知回数のカウントが所定回数に達しているか否かについては問わない。
本発明においては、例えばBBと小役の重複当選状態において、回転リール(40)の回転数が所定回数に達するまでに第一停止操作が行われた場合にはBB図柄を優先図柄に決定し、回転リール(40)の回転数が所定回数に達してから第一停止操作が行われた場合には小役図柄を優先図柄に決定するように設定することができ、その逆に設定することもできる。そして、停止制御手段(120)は、第一停止操作によって優先図柄が決定した後、第一停止操作に係る回転リール(40)を停止させるにあたって、優先図柄として決定された当選図柄の引き込みを行うこととなる。
本発明によれば、重複当選している当選役のうち、入賞させたい当選役の当選図柄が優先図柄となるよう、遊技者自身が第一停止操作のタイミング(リールの回転数)を計ることにより、好みの当選役について優先的に入賞させることができる。
(請求項7)
(特徴点)
請求項7記載の発明は、上記した請求項1乃至6のいずれか1項に記載の発明の特徴点に加え、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項7記載の発明は、前記優先停止図柄決定手段(125)は、前記特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かにかかわらず、遊技の進行状態に応じて、前記優先図柄を決定可能に形成されていることを特徴とする。
本発明は、重複当選の場合に、遊技機側でも優先図柄を決定することができるようにしたものである。
ここで「遊技の進行状態」とは、特定の遊技区間中か否か、遊技履歴が特定の状態か否か(例えば入賞に基づくメダルの払い出し数が一定以上か以下か)などの遊技状況のことである。
(作用)
本発明は、当選報知手段(140)による当選報知が行われない遊技又は遊技区間において重複当選状態となった場合に意義がある。
例えば、BB入賞により終了する特定の遊技区間中において、小役当選の当選図柄を優先図柄に決定することにより、特定の遊技区間が終了する前に、小役入賞による利益を遊技者に付与することができるものとなる。また、付与利益がそれぞれ異なる複数の重複当選役が当選した場合、その時点での遊技者の入賞による獲得利益が平均値以下の場合には付与利益の多い方の当選役の当選図柄を優先図柄に決定し、逆に平均値以上の場合には付与利益の少ない方の当選役の当選図柄を優先図柄に決定することができる。このように決定することにより、付与利益の均等化を図ることができるものとなる。
(請求項8)
(特徴点)
請求項8記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項8記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を停止表示及び変動表示可能な複数の図柄表示手段、前記各図柄表示手段の図柄変動を一斉に開始させるための図柄変動開始手段、前記各図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の図柄変動停止手段、所定の図柄の組み合わせから成る当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選判定手段(110)、前記当選抽選手段(110)による抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ複数の前記図柄表示手段をすべて停止表示させた状態で、正面側から視認可能な前記各図柄表示手段の当選図柄が、入賞となるために有効な図柄配列を規定した有効入賞ライン上に並列して停止表示されることにより、遊技者に対して入賞に基づく利益を付与するための入賞判定手段(130)、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に関する情報を、所定の確率で遊技者に向けて報知するための当選報知手段(140)、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が、複数の当選役が同時に当選している重複当選状態の場合において、重複当選している複数の当選役の当選図柄の中から、すべての図柄表示手段の図柄変動開始後最初の停止操作に係る図柄表示手段の図柄変動停止前に特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かに基づいて、いずれか一の当選図柄を、優先的に前記有効入賞ライン上に停止可能となる優先図柄として選択決定する優先停止図柄決定手段(125)、前記図柄変動停止手段の操作に基づき前記図柄表示手段の変動表示を停止させる際、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態がいかなる当選役にも当選していないハズレ状態においては、すべての図柄表示手段の変動停止時におけるすべての図柄配列が、いかなる入賞の態様にも該当しないように蹴飛ばし制御を行い、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が単一の当選役のみ当選している単独当選状態においては、当該当選に係る当選役の当選図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行い、前記重複当選状態においては、前記優先停止図柄決定手段が決定した優先図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行停止制御手段(120)、として機能させるための遊技機用プログラムである。
ここで、遊技機としては、スロットマシンなどの現実の遊技機でもよく、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に表示させた擬似的な遊技機であってもよい。
また、前記図柄表示手段を、周囲に複数の図柄を表示した回転リール(40)とし、この回転リール(40)の回転を制御するように形成することができる。この場合、前記図柄変動開始手段は、回転リール(40)の回転を開始させるためのスタートスイッチ(30)とすることができ、前記図柄変動停止手段は、回転リール(40)の回転を停止させるためのストップスイッチ(50)とすることができる。
あるいは、前記図柄表示手段を、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置とし、これに複数の図柄を変動表示又は停止表示させるように形成してもよい。
前記入賞判定手段(130)は、この遊技機用プログラムを用いて現実の遊技機を制御しようとする場合には、ホッパーユニット(65)を作動させて遊技者に対してメダル等対価の払い出しを行うように形成することができる。一方、この遊技機用プログラムを用いて業務用、家庭用のテレビゲーム機等を制御しようとする場合には、液晶ディスプレイやCRTなどの画像表示装置に、入賞時にメダルの払い出しがなされるような画像や、手持ちの遊技メダル数が増加するような表示や、所定の得点が加算されるような表示を行うように形成することができる。
このように、本発明は、現実の遊技機を制御するためのプログラムと、業務用、家庭用のテレビゲーム機やパソコン等に読み込まれることによりそれらを遊技機として機能させるためのプログラムとの双方を含むものである。
本発明によれば、当選報知手段(140)によって重複当選状態であることが報知された場合には、遊技者は特定の操作手段を特定の態様で操作することにより、自らの意思で優先図柄を決定することができるものとなる。例えばBB内部中に小役が当選して重複当選状態となったとき、BBに移行する前に小役の取りこぼしをなくすことができる。
ところで、本発明においては、前記停止制御手段(120)は、前記優先停止図柄決定手段(125)が決定した優先図柄を前記有効入賞ライン上に引き込むことができない場合において、前記優先図柄として決定された当選図柄以外の当選図柄である非優先図柄を前記有効入賞ライン上に停止させることが可能である場合には、当該非優先図柄について引き込み制御を行うように形成することができる。あるいは、前記停止制御手段(120)は、前記優先停止図柄決定手段(125)が決定した優先図柄を前記有効入賞ライン上に引き込むことができない場合において、前記優先図柄として決定された当選図柄以外の当選図柄である非優先図柄を前記有効入賞ライン上に停止させることが可能である場合でも、当該非優先図柄について蹴飛ばし制御を行うようにしてもよい。
さらに、前記当選役として、当選に係る遊技において入賞しなければ当選の権利が消滅する持ち越し不可当選役と、当選に係る遊技において入賞しなくても次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された持ち越し当選役とを有し、前記重複当選状態には、前記持ち越し当選役の当選が前遊技から持ち越されているときに前記持ち越し不可当選役が当選した場合を含み、前記優先停止図柄決定手段(125)は、前記持ち越し当選役、前記持ち越し不可当選役のいずれか一の当選役の当選図柄を優先図柄として決定するように形成することができる。
あるいは、前記当選役として、単一の抽選結果に対して、複数の当選役が同時に当選可能に設定された重複当選役を有し、前記重複当選状態には、前記重複当選役が当選した場合を含み、前記重複当選役を構成する2つの当選役のうち、第一の当選役は、入賞による付与利益が第二の当選役に比べて少ないものの第二の当選役に比べて入賞しやすく設定されているとともに、第二の当選役は、入賞による付与利益が第一の当選役に比べて多いものの第一の当選役に比べて入賞しにくく設定されており、前記優先停止図柄決定手段は、前記第一の当選役、前記第二の当選役のいずれか一の当選役の当選図柄を優先図柄として決定するようにしてもよい。
また、前記優先停止図柄決定手段(125)を、前記図柄表示手段の変動開始から前記図柄変動停止手段が最初に操作されるまでの前記図柄表示手段の回転数に応じて、前記優先図柄を決定可能に形成することができる。さらに、前記優先停止図柄決定手段(125)を、前記特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かにかかわらず、遊技の進行状態に応じて、優先図柄を決定可能に形成してもよい。
(請求項9)
(特徴点)
請求項9記載の発明は、次の点を特徴とする。
すなわち、請求項9記載の発明は、遊技機を、複数の図柄を停止表示及び変動表示可能な複数の図柄表示手段、前記各図柄表示手段の図柄変動を一斉に開始させるための図柄変動開始手段、前記各図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の図柄変動停止手段、所定の図柄の組み合わせから成る当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選判定手段(110)、前記当選抽選手段(110)による抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ複数の前記図柄表示手段をすべて停止表示させた状態で、正面側から視認可能な前記各図柄表示手段の当選図柄が、入賞となるために有効な図柄配列を規定した有効入賞ライン上に並列して停止表示されることにより、遊技者に対して入賞に基づく利益を付与するための入賞判定手段(130)、前記当選抽選手段(110)の抽選結果に関する情報を、所定の確率で遊技者に向けて報知するための当選報知手段(140)、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が、複数の当選役が同時に当選している重複当選状態の場合において、重複当選している複数の当選役の当選図柄の中から、すべての図柄表示手段の図柄変動開始後最初の停止操作に係る図柄表示手段の図柄変動停止前に特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かに基づいて、いずれか一の当選図柄を、優先的に前記有効入賞ライン上に停止可能となる優先図柄として選択決定する優先停止図柄決定手段(125)、前記図柄変動停止手段の操作に基づき前記図柄表示手段の変動表示を停止させる際、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態がいかなる当選役にも当選していないハズレ状態においては、すべての図柄表示手段の変動停止時におけるすべての図柄配列が、いかなる入賞の態様にも該当しないように蹴飛ばし制御を行い、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が単一の当選役のみ当選している単独当選状態においては、当該当選に係る当選役の当選図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行い、前記重複当選状態においては、前記優先停止図柄決定手段が決定した優先図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行停止制御手段(120)、として機能させるための遊技機用プログラムを記録した記録媒体である。
本発明は、請求項8に記載の遊技機用プログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体である。
(作用)
本発明によれば、上記した請求項8記載の発明と同様の作用効果を得ることができる。
本発明は、以上のように構成されているので、以下に記載されるような効果を奏する。
すなわち、請求項1乃至6記載の発明によれば、複数の当選役が当選状態となっている場合に、遊技者が特定の操作手段を特定の契機で操作することにより、いずれの当選役について優先的に入賞可能とさせるかを自分の意思で選択できる遊技機を提供することができる。このうち、請求項2記載の発明によれば、遊技者が選択した当選役を当選させられない場合には、他の当選役を入賞可能とすることにより遊技者の救済を図ることができ、請求項3記載の発明によれば、同様の場合、逆に他の当選役の入賞を阻止して、遊技者の意向を尊重することができる。また、請求項7記載の発明によれば、上記効果に加え、遊技者の判断が反映されない場合でも、遊技状態に応じて優先的に入賞可能となる当選役を決定することができる。そして、請求項8又は9記載の発明によれば、上記した請求項1記載の発明の遊技機に用いられる遊技機用プログラム又は遊技機用プログラムを記録した記録媒体を提供することができる。
本発明の好適な実施の形態を、遊技機としてスロットマシンを例に、第一の実施の形態及び第二の実施の形態に分けて、図面に基づき説明する。
(第一の実施の形態)
(図面の説明)
図1乃至図8は、本発明の第一の実施の形態を示すものである。
図1はスロットマシンの入力、制御及び出力のブロック図、図2はスロットマシンの外観正面図、図3は回転リールを示す図、図4乃至図8はスロットマシンの動作の概略のフローをそれぞれ示すものである。
(スロットマシン10)
スロットマシン10は、図2に示すように、四角箱状の筐体11を有する。この筐体11には、遊技者側に向かって臨む表示窓12が形成されており、さらに表示窓12には、三個の回転リール40の図柄を見ることができる図柄表示窓13が形成されている。そして、スロットマシン10の略中央端部には、メダル投入口14が設けられている。
スロットマシン10の内部には、図示していないが、スロットマシン10の全体の動作を制御するための制御装置20(図1参照)が内蔵されている。
(制御装置20)
上記制御装置20は、図示しないが、CPUを中心に構成され、ROM、RAM、I/O等を備えている。ここでCPUは、一個に限定されず、二個以上のCPUで制御するようにしてもよい。また、CPU、ROM、RAM及びI/O等は一体化されてワンチップを構成してもよい。そして、CPUがROMに記憶されたプログラムを読み込むことで、次の(1)及び(2)の装置を構成する。
(1)遊技制御装置21
(2)演出制御装置22
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。また、演出制御装置22は、ランプやスピーカ等の表示装置66を制御するためのものである。
ここで、制御装置20を、主制御装置と、主制御装置からの信号を受信して作動する副制御装置とから構成し、前記遊技制御装置21を主制御装置に、前記演出制御装置22を副制御装置に配置することができる。このように、遊技を司る制御装置と演出を司る制御装置を別個に形成することにより、演出制御に当てられるメモリを大幅に増やすことができると共に、演出のみを変更することもできる。
(入力段)
上記制御装置20の入力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)投入スイッチ15
(2)ベットスイッチ16
(3)精算スイッチ17
(4)スタートスイッチ30
(5)ストップスイッチ50
(6)インデックスセンサ45
なお、入力段としては、上記した(1)乃至(6)のパーツに限定されるものではない。
(投入スイッチ15)
投入スイッチ15は、図2に示すように、メダル投入口14の下方に内蔵されたスイッチであって、投入された遊技メダルを検知するためのものである。
(ベットスイッチ16)
ベットスイッチ16は、図2に示すように、図柄表示窓13の下方に位置するスイッチであって、クレジットとして貯留されているメダル数を減じてメダル投入に代えるためのものである。
ここで、クレジットとは、一回の遊技を行うために投入可能な最大投入メダル数(3枚)を超えて、あらかじめ遊技機にメダルを貯留しておくためのものである。最大投入メダル数を超えて投入されたメダル数は、特に図示しないクレジット表示部に表示され、ベットスイッチ16を押下するたびに、クレジット表示部に表示されている数値が減算表示されるようになっている。
(精算スイッチ17)
精算スイッチ17は、図2に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に位置するスイッチであって、クレジットとして貯留されているメダルを払い出すためのものである。
(スタートスイッチ30)
スタートスイッチ30は、図2に示すように、図柄表示窓13の斜め下方に位置するレバーであって、遊技メダルの投入若しくはベットスイッチ16の投入を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、リールユニット60の駆動を開始させるためのものである。
(ストップスイッチ50)
ストップスイッチ50は、リールユニット60の駆動を停止させるためのものである。具体的には、ストップスイッチ50は、図2に示すように、三個の回転リール40に対応した三個のボタンスイッチから構成され、各回転リール40の下方に1個ずつ配置されているものである。回転リール40に対応したストップスイッチ50の操作により、当該対応した回転リール40が回転を停止するように設定されているものである。
(インデックスセンサ45)
インデックスセンサ45は、各回転リール40の回転を検知するためのものであって、図3(B)に示すように、リールユニット60の支持枠60Aに設けられた遮光センサである。具体的には、インデックスセンサ45は、受光部45A及び発光部45Bからなる検知部を有する側面視コ字型のセンサであって、後述する各回転リール40のリールドラム41に形成されたスタートインデックス43を、前記受光部45A及び発光部45Bが挟む位置に配置されている。そして、インデックスセンサ45は、3個の回転リール40にそれぞれ一個ずつ対応して設けられており、各回転リール40のスタートインデックス43が検知部を通過した信号を制御装置20に送出する。
(出力段)
前記制御装置20の出力段には、図1に示すように、次のパーツが接続されている。
(1)リールユニット60
(2)ホッパーユニット65
(3)表示装置66
なお、出力段としては、上記した(1)乃至(3)のパーツに限定されるものではない。
(リールユニット60)
リールユニット60は、枠体60Aに固定或いは支持された3個のステッピングモータM(図3(B)参照)と、各ステッピングモータMのモータ軸に固定された3個の回転リール40とから構成されている。そして、各回転リール40は、合成樹脂からなる回転ドラム41(図3(A)参照)と、この回転ドラム41の周囲に貼付されるテープ状のリールテープ42とを備えている。このリールテープ42の外周面には、複数個(例えば21個)の図柄61(図2参照)が表示されている。また、回転ドラム41の内周面には、前記インデックスセンサ45の受発光部45A,45Bを遮光可能な突起状のスタートインデックス43が形成されている。
(ホッパーユニット65)
ホッパーユニット65は、図5に示すように、筐体11の内部に設けられた払い出し貯留装置であって、遊技の結果に基づいて、遊技者にメダルを払い出すためのものである。
(表示装置66)
表示装置66は、演出制御装置22の制御により、遊技者に入賞等を報知させるなど、種々の演出を行うものである。具体的には、表示装置66は、演出表示部67及びランプ68及びスピーカ69から構成されている。
演出表示部67は、図2に示すように、回転リール40の上方に設けられた窓部であり、LED、ドットマトリックス、液晶画面等を用いて、入賞の報知その他の演出を表示するためのものである。なお、演出表示部67としては上記のものに限られず、例えば演出専用の回転リールを設け、リールの図柄や文字等により演出を表示するようにしても良い。
ランプ68及びスピーカ69は、発光体の点灯又は点滅、入賞音の発生により入賞等を報知するためのものである。
(遊技制御装置21)
次に、遊技制御装置21について詳述する。
遊技制御装置21は、スタートスイッチ30及びストップスイッチ50の操作により、回転リール40の回転及び停止を制御するためのものである。そして、この遊技制御装置21は、次の(1)乃至(5)の手段として機能する。
(1)通常遊技制御手段70
(2)特別遊技制御手段80
(3)当選抽選手段110
(4)リール停止制御手段120
(5)入賞判定手段130
なお、前記通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるために通常遊技に関する制御を行うものであり、前記特別遊技制御手段80は、特別遊技を行わせるために特別遊技に関する制御を行うものである。
また、遊技制御装置21としては、上記した(1)乃至(5)の手段に限定されるものではなく、他の手段を含んでいても良い。
(通常遊技制御手段70)
通常遊技制御手段70は、通常遊技を行わせるためのものである。
すなわち、メダルの投入若しくはベットスイッチ16の押下を条件に、または、「再遊技(Replay)」時には前遊技から所定時間経過を条件に、スタートスイッチ30を操作すると、リールユニット60が駆動され、3個の回転リール40が回転を開始する。またスタートスイッチ30の操作時に、当選か否かの当選判定の抽選が行われる。その後、ストップスイッチ50の一個を操作すると、当該対応する回転リール40の回転が停止する。そして、ストップスイッチ50を3個全て操作し終わると、3個の回転リール40の回転が全て停止する。このとき、図柄表示窓13から視認可能な各回転リール40の図柄が、予め設定された有効入賞ライン上に並列して停止すると入賞となり、ホッパーユニット65を介して所定枚数のメダルが払い出される。なお、メダルを払い出す代わりに、クレジットしてもよい。
ここで、有効入賞ラインとは、入賞となるために有効な図配列を規定したラインであって、図柄表示窓13に縦3個、横3個表示されている図柄の、上段、中段、下段の横一列のラインと、左リールの下段から右リールの上段に向かう斜め上がりラインと、左リールの上段から右リールの下段に向かう斜め下がりラインの、合計5本が設定されている。どのラインが有効となるかは、メダルの投入数や遊技状態に応じて変化する。例えば、メダル1枚投入のときには中段ラインのみが有効になり、メダル2枚投入では上段、中段、下段のラインが有効になり、メダル3枚投入ではすべてのラインが有効になるようになっている。また、どのラインが有効であるかは、図柄表示窓13又は表示窓12に表示された入賞ライン(図示せず)に対応する発光体を点灯させるなどして報知される。
(特別遊技制御手段80)
特別遊技制御手段80は、抽選手段の抽選結果に基づいて、遊技者に有利な特別遊技を行わせるためのものである。
上記特別遊技としては、大別すると、次のゲームがある。
(1)特定導入遊技(ビッグボーナスゲーム、以下BBゲームという)
(2)特定遊技(レギュラーボーナスゲーム、以下RBゲームという)
(3)特定当選遊技(JACゲーム)
なお、特定遊技、例えばRBゲームは、特定導入遊技、例えばBBゲーム中に行われる場合と、BBゲーム中でないときにも単独で行われる場合がある。また、上記特定当選遊技、いわゆるJACゲームは、RBゲーム中に行われるものである。また、特別遊技としては、上記した(1)乃至(3)の遊技に限定されるものではない。
特別遊技制御手段80は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)特定導入遊技制御手段90
(2)特定遊技制御手段100
(特定導入遊技制御手段90)
特定導入遊技制御手段90は、BBゲームを制御するためのものである。
具体的には、通常遊技において、図示しないが、例えば「7」等の図柄が有効入賞ライン上に三個揃うと、BBゲームが開始される。
BBゲームに移行すると、通常遊技と同様に最大3枚のメダルの投入によって開始され、3つの回転リールの回転を各々停止させた際に、有効入賞ライン上に当選図柄が揃っているか否かによって、メダルの払い出しが行われるものである。
したがって、BBゲーム中では、通常遊技と同様に小役を含めた抽選が毎回行われるものである。ただ、このBBゲーム中にRBゲームに移行するための特定当選図柄が有効入賞ライン上に揃った場合には、その後RBゲームに移行するものである。
なお、1回目のRBゲームが終了した後は、また前述したような通常遊技と同様な抽選及び制御が行われる。そして、BBゲームは、所定枚数のメダル払い出しにより終了するものである。
(特定遊技制御手段100)
特定遊技制御手段100は、RBゲームを制御するためのものである。
具体的には、RBゲームに移行すると、メダルが1枚投入となり、回転リール40の所定の図柄が中段の入賞ラインL2に揃った場合に入賞となる特定当選遊技が行われるものである。そして、RBゲームでは、入賞するか否かの特定当選遊技が最大12回行えるものであり、そのうち、最大8回の入賞が可能である。すなわち、最大8回の入賞するか、或いは最大12回の特定当選遊技の終了により、RBゲームは終了するものである。
(当選抽選手段110)
当選抽選手段110は、当選か否かの当選判定の抽選を行うものである。そして、当選抽選手段110による抽選の結果、所定の当選役に当選である場合に当選フラグが成立し、この当選フラグ成立中に、回転リール40の停止図柄の組み合わせが予め定められた当選図柄と一致したことを条件に入賞し、遊技者にメダルの払い出しや、特別遊技等の利益が付与されるように設定されている。
上記当選抽選手段110は、図1に示すように、大別すると、次の手段を備える。
(1)乱数発生手段111
(2)乱数抽出手段112
(3)当選判定テーブル113
(4)判定手段114
(5)当選フラグ成立手段115
なお、当選抽選手段110としては、上記した(1)乃至(5)に限定されるものではない。
(乱数発生手段111)
乱数発生手段111は、当選抽選用の乱数を所定の領域内(例えば十進数で0〜65535)で発生させるものである。
(乱数抽出手段112)
乱数抽出手段112は、乱数発生手段111が発生する乱数を、所定の条件(例えば、スタートスイッチ30の操作)で抽出するものである。なお、この抽出した乱数を抽出乱数データとする。
なおここで、「乱数発生手段」としては、ソフト乱数としての平均採中法等で乱数を発生させることができるものの他に、一定範囲の数字を高速で1づつ加算するカウンタを用いて構成することもできる。例えば、0〜16383の範囲の数字を、1秒間に700万回程度順次繰り返すようにしたカウンタが考えられる。そして、「乱数抽出手段」としては、スタートスイッチを押したタイミングでカウンタの数字を読みとることなる。
このように形成すると、「乱数発生手段」では乱数を発生しているわけではないものの、「乱数抽出手段」によって抽出される数字は、あたかも乱数のような分布となる。このように、結果として乱数のような分布を示す数字が得られる手段を、ここでは「乱数発生手段」あるいは「乱数抽出手段」に含めて考えるものとする。
(当選判定テーブル113)
当選判定テーブル113は、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中、各当選項目の当選領域を有するものである。
具体的には、当選判定テーブル113は、特に図示しないが、乱数発生手段111が発生する数値範囲(0〜65535)を全領域として、複数の当選役についてのそれぞれの当選領域と、ハズレの領域とを定めてある。そして、当選領域の広さ(数値範囲の幅)によって、当該当選役の当選確率が決定される。
ここで、当選役としては、入賞により遊技メダルの払い出しを伴い、遊技者に利益を付与する小役当選と、この小役当選よりもさらに大きな利益を遊技者に付与する特別当選と、遊技メダルの払い出しは無いが、遊技メダルを新たに投入することなく再度の遊技を行うことができる再遊技(リプレイ)当選とが設けられている。
また、当選領域には、複数の当選役が同時に当選したものとして取り扱われる重複当選領域が設定してある。すなわち、単一の当選領域に対して、複数の当選役が割り振られている。この重複当選領域を当選領域として設定されている複数の当選役を、重複当選役という。なお、一の当選役の当選領域が、重複当選領域と単独当選領域にまたがって設定されていてもよい。この場合には、その当選役は、単独当選役となる場合もあるし重複当選役となる場合もある。
重複当選役の組み合わせは、小役当選と小役当選であってもよいし、小役当選とリプレイ当選であってもよい。あるいは、小役当選とボーナス当選、リプレイ当選とボーナス当選の組み合わせであってもよい。小役当選どうしの組み合わせの場合、入賞による払い出し枚数がそれぞれ異なるものとすることができる。さらに、払い出し枚数の異なる複数の当選役について、それぞれ「入賞しやすさ」が異なるものとすることができる。
ここで、「入賞しやすさ」とは、当該図柄を有効入賞ライン上に停止させることの容易さであって、リールテープ上に表示されているその図柄の配置位置や配置個数、その図柄に対して設定されている引き込み可能コマ数によって変化する。例えば、配置個数が多い方が少ないよりも入賞しやすく、引き込みコマ数が多く設定されている方が少ない設定よりも入賞しやすくなる。
具体的には、払い出し枚数は少ないが入賞しやすい設定となっている小役と、払い出し枚数は多いが入賞しにくい設定となっている小役とを、重複当選役として組み合わせることができる。
(判定手段114)
判定手段114は、乱数抽出手段112が抽出した抽出乱数データと、当選判定テーブル113の抽選確率データを基に、乱数発生手段111がとる乱数の全領域中の各当選項目の当選領域からなる当選判定領域データとを照合し、当該抽出乱数データが属する当選領域に対応する当選を決定するものである。
なお、抽出乱数データが、前記重複当選領域に属している場合には、複数の重複当選役について当選を決定することとなる。
(当選フラグ成立手段115)
当選フラグ成立手段115は、前記判定手段114の判定が所定の当選役に当選であると決定した場合に、当該当選に対応する当選フラグを成立させるためのものである。具体的には、各当選役ごとに設けられたメモリ部分にビットを立て、判定の結果を記憶する。例えば、判定結果が小役当選の場合には、小役当選フラグを成立させ、特別当選の場合には、特別当選フラグを成立させる。
当選フラグは、原則として入賞により消滅する。そして、小役当選フラグは、フラグ成立に係る遊技において入賞させられなかったとき、すなわち小役当選図柄を有効入賞ライン上に揃えて停止させることかできなかった場合には、当該遊技で消滅する。一方、特別当選フラグは、フラグ成立に係る遊技において入賞させられなかった場合でも、次遊技以降に特別当選フラグ成立の権利が持ち越されるように設定されている。すなわち、特別当選の場合には、入賞するまで、特別当選フラグが成立したままとなる。
さらに、特別当選フラグの成立中であっても、遊技毎に当選抽選が行われるので、この当選抽選において小役が当選した場合には、特別当選フラグと小役当選フラグが同時に成立することとなる。
また、上記した重複当選役が当選した場合には、各当選役に対応する当選フラグがそれぞれ成立するので、複数の小役当選フラグ又は小役当選フラグとリプレイ当選フラグとが同時に成立することとなる。
(リール停止制御手段120)
リール停止制御手段120は、前記当選抽選手段110の抽選結果と、各ストップスイッチ50からの操作信号に基づいて、各回転リール40の停止を制御するためのものである。具体的には、各ストップスイッチ50のボタン操作信号に基づいて、各ボタンに対応する回転リール40の停止を制御する。そして、このリール停止制御手段120は、図1に示すように、次の手段を有している。
(1)操作信号受信手段121
(2)停止データ記憶手段122
(3)停止位置判定手段123
(4)停止信号出力手段124
(5)優先停止図柄決定手段125
なお、リール停止制御手段120としては、上記した(1)乃至(5)の手段に限定されるものではなく、他の手段を有していてもよい。
(操作信号受信手段121)
操作信号受信手段121は、ストップスイッチ50からの操作信号を受信して、停止操作されたスイッチについてのストップ信号として、停止位置判定手段123に出力するためのものである。
(停止データ記憶手段122)
停止データ記憶手段122は、停止制御を行うための設定データを記憶しているものである。ここで、停止制御には、所定の図柄を引き込んで停止させる引き込み制御と、所定の図柄を所定位置に停止させない蹴飛ばし制御がある。そして、当選フラグの有無により、遊技ごとに、引き込み設定、蹴飛ばし設定が行われる。
また、停止制御のデータとして、停止テーブルを設けてもよい。停止テーブルとは、所定の図柄から何コマ回転させて回転リール40を停止させるかを、リールテープ42に表示されている図柄の配列その他の所定条件に応じ各図柄毎にテーブル上に規定したものである。具体的には、当選フラグが成立しているときには、その当選フラグに対応する図柄が有効入賞ライン上に揃うように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる引き込み設定の一種を備えているものである。また、当選フラグが成立していないときには、他の当選図柄が有効入賞ライン上に揃わないように、予めテーブルの上で停止位置が決定されてあり、いわゆる蹴飛ばし設定の一種を備えているものである。
なお、停止テーブルを、各図柄について、すべての位置でストップスイッチ50を操作した場合を想定して作成してもよいが、各図柄毎にすべての組み合わせを作らなければならないのでテーブルが膨大になってしまう。そこで、停止テーブルに従って停止位置候補を決定し、候補の妥当性を判断しながら停止図柄を決定するようにしてもよい。
(停止位置判定手段123)
停止位置判定手段123は、リールユニット60のインデックスセンサ45からの信号に基づいて、回転リール40の図柄61の現在位置を特定すると共に、前記操作信号受信手段121からのストップ信号及び停止制御データに基づいて、停止可能図柄、停止不可図柄を判断し、回転リール40の停止位置を決定するためのものである。
具体的には、停止位置判定手段123は、回転リール40の回転中においては、各回転リール40について、図柄位置の特定を行っている。図柄位置の特定は、各回転リール40に設けられているスタートインデックス43がインデックスセンサ45を通過した時点を基準点として、基準点からのステッピングモータMの回転ステップ数をカウントし、当該カウント値と、各回転リール40の図柄位置に対応するステップ数を規定した図柄判定テーブル(図示せず)とを対比することにより行う。
そして、ストップ信号を受信したときには、当該ストップ信号に対応するストップスイッチ50に対応した回転リール40(以下対応リールという)について、スイッチ押下時点で所定位置(例えば左リールなら下段の位置)に直ちに停止できる当該回転リール40の図柄を基準図柄として決定する。そして、この基準図柄から回転方向に最大5コマ移動した時の図柄までの範囲で、回転リール40を停止させるようになっている。すなわち、基準図柄を含め最大5コマの範囲内の予め定められたコマ数内において、停止させるべき図柄が極力有効入賞ライン上に停止するように、あるいは停止させるべきでない図柄が有効入賞ライン上に停止しないように、どこで回転リール40を停止させるかを決定するのである。
例えば、当選判定の抽選において何らかの当選役が当選したときには、当該当選に対応して当選フラグが成立するので、成立した当選フラグの種類に従って、当該当選役に対応した当選図柄が有効入賞ライン上に停止するように引き込んで、それ以外の図柄が停止しないように蹴飛ばして、停止図柄を決定する。また、抽選結果がハズレの場合には、有効入賞ライン上に停止する図柄配列がいかなる当選の態様にもならないように、停止不可図柄を蹴飛ばして、停止図柄を決定することとなる。
なお、回転リール40の図柄を引き込んで停止させることができる所定コマ数は、停止データに基づいて設定されており、この引き込み可能なコマ数が多いほど当該図柄を入賞の態様に停止させやすく、少ないほど入賞の態様に停止させにくくなる。この設定は、判定に用いる停止データを変更することにより異なるものであり、停止データは所定条件に応じて変更することができる。
また、停止テーブルを用いて停止制御を行う場合には、上述したような引き込み、蹴飛ばしが、当選の有無及び基準図柄に応じて予めテーブル上に設定してあるので、それに従って停止位置を決定する。ただし、この場合でも、当選フラグが重複成立している場合には、停止テーブルで予め定められた停止位置について、停止の妥当性を判断しつつ停止位置を決定する。具体的には、複数の当選フラグが同時成立している場合、すなわち、特別当選フラグの成立中(いわゆる内部中)に小役が当選した場合、又は重複当選役が当選した場合において、後述する優先停止図柄決定手段125が優先図柄の決定をした場合には、優先図柄として決定された図柄が優先的に所定位置に停止するよう、停止位置の決定を行うようになっている。
ここで、「優先図柄を優先的に停止」とは、停止操作時に、優先図柄および優先図柄として決定されなかったもう一方の当選図柄(非優先図柄)の双方が引き込み可能な位置にある場合に、優先図柄を優先的に引き込んで停止させることであるが、非優先図柄の扱いについては、
(1)優先図柄が引き込み可能な位置になく、非優先図柄が引き込み可能な位置にあった場合には、非優先図柄を引き込んで停止させる。
(2)優先図柄が引き込み可能な位置になく、非優先図柄が引き込み可能な位置にあった場合でも、非優先図柄を蹴飛ばす。
の二通りの制御が可能である。
上記(1)は、複数の小役当選が重複当選役となっている場合に、優先図柄を引き込めなかった場合の救済ができるという利点があり、(2)は、特別当選の内部中に小役が当選した場合、特別当選が入賞する前に小役(優先図柄)を入賞させてメダルを稼ぎたいという場合に効果的である。
(停止信号出力手段124)
停止信号出力手段124は、前記停止位置判定手段123の決定に基づいて、回転リール40のステッピングモータMの駆動を停止させるための停止信号を出力するためのものである。すなわち、停止位置判定手段123が停止位置の決定をした回転リール40について、決定のタイミングで停止信号を出力し、ステッピングモータMの駆動を停止させるものである。
(優先停止図柄決定手段125)
優先停止図柄決定手段125は、特別当選フラグの成立中(いわゆる内部中)に小役が当選した場合、又は重複当選役が当選した場合に、複数の当選役のうちいずれを入賞可能にさせるかについての決定を行うためのものである。すなわち、優先停止図柄決定手段125は、前記停止位置判定手段123が停止位置を決定する際優先的に引き込みの対象とする当選図柄を、優先図柄として選択決定するものである。
なお、優先図柄を遊技者が選択可能とするためには、演出制御装置22によって当選の報知が行われることが前提となるが、これについては後述する。
ここで、本実施の形態においては、優先停止図柄決定手段125は、遊技者による特定の操作手段の操作契機に基づいて、優先図柄を決定するように形成されている。その具体例を以下に示す。
(1)回転リール40の回転開始から最初のストップスイッチ50が操作されるまでのリール回転数に応じて決定する。
回転リール40の回転数は、インデックスセンサ45の検知回数をカウントすることにより把握することができる。この場合には、優先停止図柄決定手段125にはカウント手段を設け、カウント値が一定値を超えた場合と、カウント値が一定値に達する前にストップスイッチ50が操作された場合とで、優先図柄として選択される図柄が異なるように設定する。
ここで、3個の回転リール40のうち、いずれの回転リール40の回転数をカウントするかについては、以下のようにすることができる。
(A)回転リール40の回転開始後、最初にインデックスセンサ45から検知信号が送られてきた回転リール40についての検知回数をカウントする。
これは、最も速くスタートインデックス43が検知された回転リール40、すなわちスタートインデックス43の位置がインデックスセンサ45に最も近かった回転リール40を計測対象とするものであり、回転開始時のスタートインデックス43の位置が回転リール40ごとにまちまちであることに鑑みたものである。この方法によれば、同時に回転している回転リール40の回転数を最も正確にカウントすることができる。
(B)あらかじめ定めた回転リール40についての検知回数をカウントする。
これは、計測対象となる回転リール40を、左リール、又は中リール、あるいは右リールに固定しておくものである。このように形成した場合、計測対象となる回転リール40の検知回数が所定回数に達していない場合でも、他の回転リール40の検知回数は所定回数に達してしまうこともあり得る。しかし、その時間差は回転リール40が一回転する時間よりも短く、検知回数の差が1以上になることはあり得ないので、それほど大きな支障はない。
(C)3個の回転リール40の検知信号をすべてカウントし、その合計数によって回転数を判定する。
これは、3個の回転リール40の検知信号のカウントの合計値がたとえば「15」になったら、回転リール40が5回転したものと判断するものである。
そして、優先図柄の決定については、例えばBB内部中に小役が当選した場合において、最初のストップスイッチ50が操作されるまでに回転リール40が一定回数(例えば5回)以上回転したとき、換言すれば、回転リール40が5回転するまでに遊技者が最初の停止操作を行わなかったときには、BB図柄を優先図柄として決定する。また、回転リール40の回転数が5回未満のときに最初のストップスイッチ50が操作されたとき、換言すれば、回転リール40が5回転する前に遊技者が最初の停止操作を行なったときには、小役図柄を優先図柄として決定する。このように形成すると、回転リール40の回転開始後、リールが5回転以上するのを待って停止操作を行えば、BB図柄の引き込みが優先され、早期にBBに突入できる。逆にリールが5回転する前に停止操作を行えば、小役図柄の引き込みが優先され、小役を取りこぼすことがなくなる。いずれを選択するかは、遊技者の好みによる。
あるいは、5枚払い出し小役Aと、15枚払い出し小役Bとが重複当選役になっており、小役Aは入賞させやすい(引き込みやすい)が、小役Bは入賞させるのが難しい(引き込みにくい)設定になっているとする。この場合、回転リール40が5回転するまでに遊技者が最初の停止操作を行わなかったときには、小役Aに係る図柄を優先図柄として決定し、回転リール40が5回転する前に遊技者が最初の停止操作を行なったときには、小役Bに係る図柄を優先図柄として決定する。このように形成すると、回転リール40の回転開始後、リールが5回転以上するのを待って停止操作を行えば、小役Aに係る図柄の引き込みが優先され、獲得メダルは少ないが入賞の可能性が高くなる。逆にリールが5回転する前に停止操作を行えば、小役Bに係る図柄の引き込みが優先され、入賞の可能性は低いが獲得メダルが増える期待感がある。これも、いずれを選択するかは、遊技者の好みである。
(2)回転リール40の回転開始から最初のストップスイッチ50が操作されるまでの経過時間に応じて決定する。
この場合には、優先停止図柄決定手段125には、回転リール40の回転開始(又はスタートスイッチ30の操作)と共にタイムカウントを開始するタイマーを設け、タイムカウントが一定値を超えた場合と、タイムカウントが一定値に達する前にストップスイッチ50が操作された場合とで、優先図柄として選択される図柄が異なるように設定する。
例えば、リール回転開始後、5秒以内に最初のストップスイッチ50が操作された場合には、BB図柄又は重複当選役の小役Aに係る図柄を優先図柄とし、5秒経過後に最初のストップスイッチ50が操作された場合には、BB内部中に当選した小役当選の小役図柄又は重複当選役の小役Bに係る図柄を優先図柄とすることができる。また、その逆に設定することもできる。
(3)回転リール40の回転開始から最初のストップスイッチ50が操作されるまでの間に、優先図柄を選択するための選択操作手段として設定された操作手段が操作されたか否かに応じて決定する。
ここでいう「選択操作手段」は、選択専用のスイッチであってもよいし、ストップスイッチ50以外の他の操作手段、例えばベットスイッチ16などを兼用にしてもよい。選択専用のスイッチとしては、例えばストップスイッチ50の脇や表示窓12の所定の場所などにボタンスイッチを設けることができる。優先停止図柄決定手段125には、この選択操作手段からの信号受信手段を設け、回転リール40の回転開始後、選択操作手段からの操作信号を受信したか否かによって、優先図柄として選択される図柄が異なるようにすることができる。
例えばBB内部中に小役が当選した場合において、最初のストップスイッチ50が操作される前に選択操作手段が操作されたなら小役図柄を優先図柄として決定し、選択操作手段の操作がなされないまま最初のストップスイッチ50が操作されたならBB図柄を優先図柄として決定する。あるいは逆に、最初のストップスイッチ50が操作される前に選択操作手段が操作されたならBB図柄を優先図柄として決定し、選択操作手段の操作がなされないまま最初のストップスイッチ50が操作されたなら小役図柄を優先図柄として決定するようにしてもよい。このように形成した場合には、停止操作の前に選択操作手段を操作するかしないかで、早期にBBに突入するか、小役入賞を拾うかの選択をすることかできる。
払い出し枚数及び引き込み設定が異なる小役当選が重複当選役となっている場合も同様である。
(入賞判定手段130)
入賞判定手段130は、当選抽選手段110の抽選結果及び回転リール40の停止図柄に基づいて、入賞処理を行わせるためのものである。すなわち、当選判定の抽選結果が所定の当選役に当選しており、当該当選に係る当選図柄が所定の有効入賞ライン上に揃って停止している場合には、入賞信号を出力するように形成されている。
入賞信号は、種々の手段に送出される。例えば、入賞信号を受信したホッパーユニット65は所定枚数のメダルを払い出し、演出制御装置21は入賞演出を実行する。また、再遊技入賞信号を受信した通常遊技制御手段70は再遊技を、特別入賞信号を受信した特別遊技制御手段80は特別遊技を、それぞれ開始する。
(演出制御装置22)
演出制御装置22は、遊技制御装置21からの諸信号を受信して、表示装置66の表示を制御するためのものである。具体的には、この演出制御装置22は、遊技制御装置21からの出力信号、スタートスイッチ30その他の操作手段の操作信号等に基づいて、遊技に付随する演出を行わせるためのものであり、図1に示すように、当選報知手段140を少なくとも備えている。
なお、特に図示しないが、演出制御装置22としては、表示装置66に所定の演出表示を行わせるための複数の演出データを記憶した記憶手段、複数の演出データの中から所定条件に応じて実行する演出データを選択する演出決定手段などを備えている。そして、遊技状態に応じ、抽選等により実行が決定された演出データに基づいて、演出表示部67に動画や静止画像を表示させたり、ランプ68を所定のパターンで点滅させたり、スピーカ69から音声を出力させたりするものである。
(当選報知手段140)
当選報知手段140は、当選抽選手段110の抽選の結果、所定の当選役に当選した場合に、当該当選に係る当選役を遊技者に向けて報知する当選報知演出を行わせるためのものである。
当選報知演出は、具体的には、当選フラグの成立を契機に、たとえば演出表示部67に当該当選に係る図柄を表示したり、当該当選を告知するものとして設定された所定の演出(たとえば演出表示部67で表示されている動画中に特定当選役の当選時にのみ出現する文字図形等を表示させたり、特定当選役の当選時にのみ出力される音声をスピーカ69から出力させたりするもの)を行わせる。
なお、当選報知演出は、報知を行うか否かの抽選結果に基づいて行われるようにしてもよいし、特定の遊技区間のみ行われるようにしてもよい。
そして、本実施の形態においては、当選フラグが重複して成立した場合には、いずれの当選役に係る図柄を優先的に引き込むかを遊技者が選択するようになっているので、このような場合、すなわちBB、RBの内部中に小役が当選した場合や、重複当選役が当選した場合には、必ず、又は高確率で、当選報知演出が行われるようにするのが好ましい。
(スロットマシン10の動作)
次に、上記構成を備えたスロットマシンの動作の概略について、図4乃至図8に示したフローを用いて説明する。
先ず、図4に示すステップ100において、スタートスイッチ30がONとなったか否かが判断される。そして、スタートスイッチ30がONとなった場合には、次のステップ101に進む。
ステップ101において、当選抽選手段110により抽選処理が行われる。そして、次のステップ102に進む。
ステップ102において、回転リール40の回転が開始する。なお、このとき、優先停止図柄決定手段125が、回転リール40の回転数(スタートインデックス43がインデックスセンサ45を通過した回数)のカウントを開始する。そして、次のステップ103に進む。
ステップ103において、優先停止図柄決定手段125による優先停止図柄決定処理が行われる。そして、次のステップ104に進む。
ステップ104において、ストップスイッチ50がONとなったか否かが判断される。ストップスイッチ50がONとなった場合には、次のステップ105に進む。
ステップ105において、回転リール40の回転停止処理が行われる。そして、次のステップ106に進む。
ステップ106において、すべての回転リール40が停止したか否かが判断される。すべての回転リール40が停止していない場合、すなわち回転中の回転リール40がある場合には、ステップ104に戻る。一方、すべての回転リール40が停止した場合には、次のステップ107に進む。
ステップ107において、当選フラグ成立中に当該当選フラグに対応する当選図柄が有効入賞ライン上に揃ったか否か、すなわち、入賞したか否かが判定される。そして、入賞したと判定された場合、次のステップ108に進む。
ステップ108において、当選役に相当するメダルの払い出しや、特別遊技への移行など所定の入賞処理がなされる。そして、遊技が終了する。
前記ステップ107において、入賞していないと判定された場合には、ステップ108を飛び越して、遊技が終了する。
上述したステップ101の抽選処理について、図5のフローを用いて説明する。
ステップ200において、当選抽選手段110の乱数発生手段111により発生された乱数の中から乱数抽出手段112により乱数が抽出される。そして、次のステップ201に進む。
ステップ201において、抽出された乱数が乱数抽出手段112の内部に記憶される。そして、次のステップ202に進む。
ステップ202において、判定手段114により、抽出された乱数と、当選判定テーブル113の当選判定領域データとの比較が行われる。そして、次のステップ203に進む。
ステップ203において、判定手段114により、抽出された乱数が、当選判定テーブル113のどの当選領域に含まれるか決定され、抽選処理の評価が決定される。そして、次のステップ204に進む。
ステップ204において、当選フラグ成立手段115が判定手段114の評価に応じたフラグを成立させる。すなわち、評価が所定の当選役に当選の場合には、当該当選に対応する当選フラグを成立させ、評価がハズレの場合にはハズレフラグを成立させる(又はフラグを成立させない)。そして、次のステップ205に進む。
ステップ205において、所定の蹴飛ばし及び引き込みが設定される。停止テーブルを用いて停止制御を行う場合には、ここで所定の停止テーブルが選択される。そして抽選処理が終了する。
図4におけるステップ103の優先停止図柄決定処理について、図6のフローを用いて説明する。ここで、図6は、回転リール40の回転数に応じて優先図柄を決定するようにした場合の制御例を示すものである。また、図中、「第一図柄」とは、2つ成立している当選フラグに係る当選図柄のうち一方の当選図柄のことであり、「第二図柄」とは、他の一方の当選図柄のことである。たとえば、BBフラグと小役フラグが重複成立している場合、BB図柄を第一図柄とした場合には小役図柄が第二図柄となる。
図6のステップ300において、当選抽選手段110の抽選結果が当選か否かが判断される。具体的には、当選フラグが成立しているかどうかが判断される。なお、ここでは前遊技から持ち越されている特別当選フラグがある場合でも当選と判断する。そして、当選していない場合には、そのまま優先停止図柄決定処理を終了する。一方、当選している場合には、次のステップ301に進む。
ステップ301において、当選フラグが重複成立しているか否かが判断される。当選フラグが重複成立している場合、すなわち前遊技から持ち越されている特別当選フラグと今回の遊技で当選した小役の当選フラグが成立している場合、又は今回の遊技において重複当選役が当選して2以上の当選フラグが同時成立した場合には、次のステップ302に進む。
ステップ302において、リール回転数が所定回数を超えたか否か、すなわちスタートインデックス43の検知回数が所定回数に達したか否かが判断される。リール回転数が所定回数を超えていない場合には、次のステップ303に進む。
ステップ303において、いずれかのストップスイッチ50がONになったか否かが判断される。ストップスイッチ50がONにならない場合には、ステップ302に戻る。いずれかのストップスイッチ50がONになった場合には、次のステップ304に進む。
ステップ304において、第一図柄を優先図柄として決定する。そして優先停止図柄決定処理を終了する。
前記ステップ302において、リール回転数が所定回数を超えた場合には、ステップ305に進む。
ステップ305において、第二図柄を優先図柄として決定する。そして優先停止図柄決定処理を終了する。
前記ステップ301において、当選フラグが重複成立していない場合には、ステップ307に進む。
ステップ307において、単独成立している当選フラグに係る当選図柄を優先図柄として決定する。なお、非優先図柄は決定しない。例えば、非優先図柄を記憶するメモリをブランクにしておく。そして優先停止図柄決定処理を終了する。
ところで、上記フローは、当選フラグが最大2つ同時成立することを前提としたものであるが、たとえばBB内部中に重複当選役が当選し、3つの当選フラグが同時成立した場合や、重複当選役として3つの当選役が設定されているような場合については、特に図示しないが、以下のようにして優先図柄を決定することができる。
たとえば、リール回転数が第一の設定回数(たとえば2回)を超えないうちに停止操作がされた場合には第一図柄を優先図柄とし、リール回転数が第一の設定回数を超え第二の設定回数(たとえば5回)を超えないうちに停止操作された場合には第二図柄を優先図柄とする。そして、リール回転数が第二の設定回数を超えてから停止操作がされた場合には、第一図柄および第二図柄以外の当選図柄である第三図柄を優先図柄とすることができる。
なお、優先図柄を、選択操作手段の操作の有無に基づいて決定する場合には、図6のステップ302において、選択操作手段が操作されたか否かの判断を行うようにすればよい。また、3つの当選図柄のうちから優先図柄を決定する場合には、選択操作手段の操作回数によって選択される優先図柄を決定したり、選択操作手段を複数設けてその種類に応じて優先図柄を決定するように形成することができる。
ちなみに、上記ステップ303でストップスイッチ50の操作の有無を判断したあと、図4のステップ104で再びストップスイッチ50の操作の有無を判断する流れになっているが、ステップ303でストップスイッチ50がONとなった場合には、ステップ104は当然Yesとなり、ステップ105のリール回転停止処理は、ステップ304での決定に基づいて行われるものとなる。
次に、図4におけるステップ105のリール回転停止制御処理について、図7及び図8のフローを用いて説明する。ここで、「停止不可図柄」とは、入賞の態様や、すでに回転停止している回転リール40の停止図柄との関係において、その図柄を有効入賞ライン上に停止させると不当入賞又は重複入賞となるため、有効入賞ライン上に停止させることができない図柄のことである。
まず、図7のステップ400において、ストップスイッチ50の操作時における基準図柄を決定する。そして、次のステップ401に進む。
ステップ401において、基準図柄から所定コマ数の範囲内に優先図柄があるか否かが判断される。優先図柄がない場合には、次のステップ402に進む。
ステップ402において、基準図柄から所定コマ数の範囲内に非優先図柄があるか否かが判断される。なお、単独当選の場合には、非優先図柄が決定されないので、このステップは常にNoになる。非優先図柄がない場合には、次のステップ403に進む。
ステップ403において、停止不可図柄を蹴飛ばして回転リール40を停止させる。そして、リール回転停止処理を終了する。
前記ステップ402において、基準図柄から所定コマ数の範囲内に非優先図柄がある場合には、ステップ404に進む。
ステップ404において、停止不可図柄を蹴飛ばし、非優先図柄を引き込んで回転リール40を停止させる。そして、リール回転停止処理を終了する。
前記ステップ401において、基準図柄から所定コマ数の範囲内に優先図柄がある場合には、ステップ405に進む。
ステップ405において、停止不可図柄を蹴飛ばし、優先図柄を引き込んで回転リール40を停止させる。そして、リール回転停止処理を終了する。
このように、図7の制御例によれば、停止操作時に優先図柄を引き込み可能であれば優先図柄を引き込み、優先図柄を引き込めない場合であっても、非優先図柄が引き込み可能であれば非優先図柄を引き込んで回転リール40を停止させることができる。
さらに、上記制御例とは別の制御例を、図8に示す。
図8のステップ500において、基準図柄を決定する。そして、次のステップ501に進む。
ステップ501において、基準図柄から所定コマ数の範囲内に優先図柄があるか否かが判断される。優先図柄がない場合には、次のステップ502に進む。
ステップ502において、基準図柄から所定コマ数の範囲内に非優先図柄があるか否かが判断される。非優先図柄もない場合には、次のステップ503に進む。
ステップ503において、停止不可図柄を蹴飛ばして回転リール40を停止させる。そして、リール回転停止処理を終了する。
前記ステップ502において、基準図柄から所定コマ数の範囲内に非優先図柄がある場合には、ステップ504に進む。
ステップ504において、停止不可図柄を蹴飛ばし、かつ非優先図柄も蹴飛ばして回転リール40を停止させる。そして、リール回転停止処理を終了する。
前記ステップ501において、基準図柄から所定コマ数の範囲内に優先図柄がある場合には、ステップ505に進む。
ステップ505において、停止不可図柄を蹴飛ばし、優先図柄を引き込んで回転リール40を停止させる。そして、リール回転停止処理を終了する。
このように、図8の制御例によれば、停止操作時に優先図柄を引き込み可能であれば優先図柄を引き込み、優先図柄を引き込めない場合には、非優先図柄が引き込み可能な位置にあっても非優先図柄を蹴飛ばして回転リール40を停止させることができる。
このように、第一の実施の形態によれば、複数の当選役が同時に当選している場合に、遊技者が自らの意思で、どちらの当選役についての入賞を優先させるか選択可能であり、遊技の幅を広げることができる。
なお、図6のステップ307では、単独成立している当選フラグに係る当選図柄を優先図柄としているが、単独当選の場合には優先図柄を決定しないように形成してもよい。この場合には、図7及び図8のステップ401及びステップ501において、「優先図柄」を「当選図柄」に置き換えた処理が行われることとなる。そして、ステップ402及びステップ502は常にNoとなり、引き込み可能なコマ数の範囲内に当選図柄がない場合には、停止不可図柄を蹴飛ばしてリールを停止させるものとなる。
(第二の実施の形態)
第二の実施の形態は、重複当選時(当選フラグの重複成立時)の優先図柄を、遊技者の操作とは無関係に、遊技状態に応じて選択するように形成したものである。
ここで、第二の実施の形態に係るスロットマシン10の基本的構成は、第一の実施の形態と同様であるので重複する部分は説明を省略し、本実施の形態の特徴点のみ述べる。
(優先停止図柄決定手段125)
本実施の形態においては、優先停止図柄決定手段125は、遊技状態に基づいて、優先図柄を決定可能に形成されている。遊技状態は、大きく分けて、現在の遊技態様(通常遊技中か特別遊技中か)に基づくものと、遊技回数や当選入賞回数や払い出し枚数などの遊技履歴に基づくものと、抽選結果に基づくものとがある。また、本実施の形態においては、第一の実施の形態と同様に遊技者が優先図柄を選択可能に形成されていることを妨げない。
以下、優先図柄決定の具体例を示す。
(1)遊技区間に応じて決定する。
具体的には、優先停止図柄決定手段125に、優先図柄が選択される特定遊技区間を特定するための特定遊技区間判定手段を設け、特定遊技区間判定手段の特定した遊技区間に応じて、優先図柄の決定を行う。
ここで、遊技区間とは、所定の開始条件該当を契機に開始し、所定の終了条件該当を契機に終了する遊技の区間のことであり、たとえばBBゲームなどの特別遊技や、リプレイタイム(RT)、アシストタイム(AT)などの特殊遊技を含む。さらに、BB等終了後の所定回数の遊技区間や、BB等の終了後、次のBBが開始されるまでの区間などを含む。
なお、ここで、リプレイタイムとは、リプレイの当選確率が高い当選判定テーブル113を用いて当選判定の抽選を行うなどリプレイが多く入賞するように設定された遊技区間であり、アシストタイムとは、所定の確率で当選の報知が行われる遊技区間である。
そして、遊技区間に応じて決定するとは、遊技区間によって、重複当選の場合の優先図柄があらかじめ定められているということである。たとえば、特定の遊技区間がBB入賞によって終了するよう設定されている場合には、この遊技区間においてBB内部中に小役が当選した場合には小役図柄を優先図柄とすることができる。また、BBとして、区間中の総払い出し枚数が通常設定のノーマルBBと、払い出し枚数が多く設定されたスーパーBBとを設け、ノーマルBB中に重複当選役が当選した場合には払い出し枚数の少ない役の当選図柄を優先図柄とし、スーパーBB中に重複当選役が当選した場合には払い出し枚数の多い役の当選図柄を優先図柄とすることができる。
また、例えばBB終了後、次のBBが開始されるまでの通常遊技において、重複当選役が当選した場合、払い出し枚数は多いが引き込みにくく設定された役の当選図柄を優先図柄とするようにした場合には、その区間をいわゆるギャンブルモードとすることができる。
(2)獲得メダル数に応じて決定する
具体的には、優先停止図柄決定手段125に、獲得メダルすなわち投入枚数と払い出し枚数の差枚数をカウントするための獲得メダル測定手段を設け、獲得メダル測定手段のカウントした獲得目メダル数に応じて、優先図柄の決定を行う。ここで、獲得メダル数としては、遊技開始からの消化ゲーム数に応じて、スロットマシン10の設定値から算出される平均的な獲得メダル数(規定値)が設定されている。
そして、例えば重複当選役が当選した場合において、獲得メダル測定手段のカウントした獲得メダル数がその時点での規定値よりも多い場合には、払い出し枚数の少ない役の当選図柄を優先図柄とし、獲得メダル数が規定値よりも少ない場合には、払い出し枚数の多い役の当選図柄を優先図柄とすることができる。このように形成した場合には、獲得メダル数の少ない遊技者を救済することができ、獲得メダル数の多い遊技者に対しては射幸性を抑制することができる。
(3)その他の遊技履歴に応じて決定する。
具体的には、優先停止図柄決定手段125に、所定の遊技履歴を数値として記憶するための遊技履歴記憶手段を設け、この遊技履歴記憶手段の記憶した遊技履歴の数値に応じて、優先図柄の決定を行う。その他の遊技履歴とは、累積されたあるいは特定期間中の当選回数、入賞回数、開店時又は特定時からの経過時間などである。
そして、例えば当選回数や入賞回数の値が一定以上の場合と一定以下の場合とで、払い出し枚数の多い役の当選図柄、払い出し枚数の少ない役の当選図柄のいずれを優先図柄とするか異ならせることによって、当選回数や入賞回数の少ない遊技者を救済したり、あるいは逆に、当選回数や入賞回数の多い遊技者に対してさらなる特典を与えるようにすることもできる。
また、開店時から一定時間は払い出し枚数の多い役の当選図柄を優先図柄として決定するように形成した場合には、いわゆるモーニング特典として機能させることができる。
(4)抽選によって決定する。
具体的には、優先停止図柄決定手段125に、複数の当選図柄のうちいずれを優先図柄とするかの抽選を行うための優先図柄抽選手段を設け、この優先図柄抽選手段の行う抽選結果に基づいて、優先図柄の決定を行うものである。
なお、上記(1)〜(4)を適宜組み合わせてもよい。例えば、特定の遊技区間の遊技成績(例えば獲得メダル数)に応じて、次の遊技区間における優先図柄の種類やいずれの当選図柄を優先図柄とするかの抽選の抽選確率を決定するようにしてもよい。さらに、特定の期間、例えばAT中は遊技者が特定の操作手段の特定の操作契機に基づいて優先図柄の選択を行えるようにし、それ以外の遊技では、操作手段の操作契機にかかわらず、優先停止図柄決定手段125が上記したいずれかの方法で優先図柄を決定するようにしてもよい。
第二の実施の形態によれば、複数の当選役が同時に当選している場合、優先停止図柄決定手段125が遊技の状況に応じてどちらを入賞可能とさせるか決定するので、出玉の波をつくったり、出玉を均等化するのに適している。また、当選報知を行わない遊技区間において、優先図柄の決定に遊技者の意思を反映できない場合に、上記したような方法で優先図柄を決定することができる。
ところで、本発明に係るスロットマシン10は、遊技機を、複数の図柄を停止表示及び変動表示可能な複数の図柄表示手段、前記各図柄表示手段の図柄変動を一斉に開始させるための図柄変動開始手段、前記各図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の図柄変動停止手段、所定の図柄の組み合わせから成る当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選判定手段110、前記当選抽選手段110による抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ複数の前記図柄表示手段をすべて停止表示させた状態で、正面側から視認可能な前記各図柄表示手段の当選図柄が、入賞となるために有効な図柄配列を規定した有効入賞ライン上に並列して停止表示されることにより、遊技者に対して入賞に基づく利益を付与するための入賞判定手段130、前記当選抽選手段110の抽選結果に関する情報を、所定の確率で遊技者に向けて報知するための当選報知手段140、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が、複数の当選役が同時に当選している重複当選状態の場合において、重複当選している複数の当選役の当選図柄の中から、すべての図柄表示手段の図柄変動開始後最初の停止操作に係る図柄表示手段の図柄変動停止前に特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かに基づいて、いずれか一の当選図柄を、優先的に前記有効入賞ライン上に停止可能となる優先図柄として選択決定する優先停止図柄決定手段125、前記図柄変動停止手段の操作に基づき前記図柄表示手段の変動表示を停止させる際、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態がいかなる当選役にも当選していないハズレ状態においては、すべての図柄表示手段の変動停止時におけるすべての図柄配列が、いかなる入賞の態様にも該当しないように蹴飛ばし制御を行い、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が単一の当選役のみ当選している単独当選状態においては、当該当選に係る当選役の当選図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行い、前記重複当選状態においては、前記優先停止図柄決定手段が決定した優先図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行停止制御手段120、として機能させるための遊技機用プログラムによって制御することができる。
さらに、前記遊技用プログラムを記憶したコンピュータ読み取り可能な記憶媒体を用いて制御することができる。
ここで、前記図柄表示手段は、回転リール40を用いたものでもよいし、液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に複数の図柄を順次表示させるようにしたものでもよい。
また、入賞手段としては、前記遊技機用プログラムを用いてスロットマシンを制御する場合には、ホッパーユニット65を介して遊技者にメダルを払い出すように形成することができる。一方、前記遊技機用プログラムを用いて、業務用若しくは家庭用のテレビゲーム機を制御しようとする場合には、現実の遊技メダルの払い出しは行えないので、例えば液晶ディスプレイやCRT等の画像表示装置に、獲得メダル数の枚数表示をしたり、メダルの増減がわかるような絵(動画でも静止画でもよい)を表示するように形成することができる。
本発明の実施の形態であって、スロットマシンの入力、制御及び出力を示すブロック図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンを示す外観正面図である。 本発明の実施の形態であって、回転リールを示す図である。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、抽選処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、スロットマシンの動作のうち、優先停止図柄決定処理の概略を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、リール回転停止制御処理の一の例を示すフローである。 本発明の実施の形態であって、リール回転停止制御処理の他の例を示すフローである。
符号の説明
10 スロットマシン 11 筺体
12 表示窓 13 図柄表示窓
15 投入スイッチ 16 ベットスイッチ
17 精算スイッチ 20 制御装置
21 遊技制御装置 22 演出制御装置
30 スタートスイッチ 40 回転リール
41 リールドラム 42 リールテープ
43 スタートインデックス 45 インデックスセンサ
50 ストップスイッチ 60 リールユニット
65 ホッパーユニット 66 表示装置
70 通常遊技制御手段 80 特別遊技制御手段
90 特定導入遊技制御手段 100 特定遊技制御手段
110 当選抽選手段 111 乱数発生手段
112 乱数抽出手段 113 当選判定テーブル
114 判定手段 115 当選フラグ成立手段
120 リール停止制御手段 121 操作信号受信手段
122 停止データ記憶手段 123 停止位置判定手段
124 停止信号出力手段 125 優先停止図柄決定手段
130 入賞判定手段 140 当選報知手段

Claims (9)

  1. 周囲に複数の図柄を表示した複数の回転リールと、
    前記各回転リールを全て回転開始させるためのスタートスイッチと、
    前記各回転リールの回転をそれぞれ停止させるための複数のストップスイッチと、
    所定の図柄の組み合わせから成る当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行う当選抽選手段と、
    前記当選抽選手段の抽選結果及び前記ストップスイッチの操作に基づいて、当該ストップスイッチに対応する前記回転リールの回転停止を制御するための停止制御手段と、
    前記当選抽選手段の抽選結果に関する情報を、所定の確率で遊技者に向けて報知するための当選報知手段とを少なくとも有し、
    前記当選抽選手段による抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ複数の前記回転リールをすべて停止させた状態で、正面側から視認可能な前記各回転リールの当選図柄が、入賞となるために有効な図柄配列を規定した有効入賞ライン上に並列して停止することにより入賞となり、遊技者に対して賞品の払い出しその他の利益が付与される遊技機において、
    前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態として、いかなる当選役も当選していないハズレ状態と、いずれかの当選役が当選している当選状態とがあり、
    前記当選状態には、一の当選役のみが当選している単独当選状態と、複数の当選役が同時に当選している重複当選状態とがあり、
    前記重複当選状態の場合において、重複当選している複数の当選役の当選図柄の中から、いずれか一の当選図柄を、優先的に前記有効入賞ライン上に停止可能となる優先図柄として選択決定する優先停止図柄決定手段を設け、
    この優先停止図柄決定手段は、すべての回転リールの回転開始後、最初の停止操作に係る回転リールの回転停止前に、特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かに基づいて、前記優先図柄を決定可能であり、
    前記停止制御手段は、前記ストップスイッチの操作に基づき前記回転リールを停止させる際、
    前記ハズレ状態においては、すべての回転リールの回転停止時におけるすべての図柄配列が、いかなる入賞の態様にも該当しないように蹴飛ばし制御を行い、
    前記単独当選状態においては、当該当選に係る当選役の当選図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行い、
    前記重複当選状態においては、前記優先停止図柄決定手段が決定した優先図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行うことを特徴とする遊技機。
  2. 前記停止制御手段は、
    前記優先停止図柄決定手段が決定した優先図柄を前記有効入賞ライン上に引き込むことができない場合において、前記優先図柄として決定された当選図柄以外の当選図柄である非優先図柄を前記有効入賞ライン上に停止させることが可能である場合には、当該非優先図柄について引き込み制御を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  3. 前記停止制御手段は、
    前記優先停止図柄決定手段が決定した優先図柄を前記有効入賞ライン上に引き込むことができない場合において、前記優先図柄として決定された当選図柄以外の当選図柄である非優先図柄を前記有効入賞ライン上に停止させることが可能である場合でも、当該非優先図柄について蹴飛ばし制御を行うことを特徴とする請求項1記載の遊技機。
  4. 前記当選役として、当選に係る遊技において入賞しなければ当選の権利が消滅する持ち越し不可当選役と、当選に係る遊技において入賞しなくても次遊技以降に当選の権利を持ち越し可能に形成された持ち越し当選役とを有し、
    前記重複当選状態には、前記持ち越し当選役の当選が前遊技から持ち越されているときに前記持ち越し不可当選役が当選した場合を含み、
    前記優先停止図柄決定手段は、前記持ち越し当選役、前記持ち越し不可当選役のいずれか一の当選役の当選図柄を優先図柄として決定することを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の遊技機。
  5. 前記当選役として、単一の抽選結果に対して、複数の当選役が同時に当選可能に設定された重複当選役を有し、
    前記重複当選状態には、前記重複当選役が当選した場合を含み、
    前記重複当選役を構成する2つの当選役のうち、第一の当選役は、入賞による付与利益が第二の当選役に比べて少ないものの第二の当選役に比べて入賞しやすく設定されているとともに、第二の当選役は、入賞による付与利益が第一の当選役に比べて多いものの第一の当選役に比べて入賞しにくく設定されており、
    前記優先停止図柄決定手段は、前記第一の当選役、前記第二の当選役のいずれか一の当選役の当選図柄を優先図柄として決定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の遊技機。
  6. 前記優先停止図柄決定手段は、
    前記回転リールの回転開始から前記ストップスイッチが最初に操作されるまでの前記回転リールの回転数に応じて、前記優先図柄を決定可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の遊技機。
  7. 前記優先停止図柄決定手段は、前記特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かにかかわらず、遊技の進行状態に応じて、優先図柄を決定可能に形成されていることを特徴とする請求項1乃至6のいずれか1項に記載の遊技機。
  8. 遊技機を、
    複数の図柄を停止表示及び変動表示可能な複数の図柄表示手段、
    前記各図柄表示手段の図柄変動を一斉に開始させるための図柄変動開始手段、
    前記各図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の図柄変動停止手段、
    所定の図柄の組み合わせから成る当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選判定手段、
    前記当選抽選手段による抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ複数の前記図柄表示手段がすべて停止表示された状態で、正面側から視認可能な前記各図柄表示手段の当選図柄が、入賞となるために有効な図柄配列を規定した有効入賞ライン上に並列して停止表示されることにより、遊技者に対して入賞に基づく利益を付与するための入賞判定手段、
    前記当選抽選手段の抽選結果に関する情報を、所定の確率で遊技者に向けて報知するための当選報知手段、
    前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が、複数の当選役が同時に当選している重複当選状態の場合において、重複当選している複数の当選役の当選図柄の中から、すべての図柄表示手段の図柄変動開始後最初の停止操作に係る図柄表示手段の図柄変動停止前に特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かに基づいて、いずれか一の当選図柄を、優先的に前記有効入賞ライン上に停止可能となる優先図柄として選択決定する優先停止図柄決定手段、
    前記図柄変動停止手段の操作に基づき前記図柄表示手段の変動表示を停止させる際、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態がいかなる当選役にも当選していないハズレ状態においては、すべての図柄表示手段の変動停止時におけるすべての図柄配列が、いかなる入賞の態様にも該当しないように蹴飛ばし制御を行い、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が単一の当選役のみ当選している単独当選状態においては、当該当選に係る当選役の当選図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行い、前記重複当選状態においては、前記優先停止図柄決定手段が決定した優先図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行停止制御手段、
    として機能させるための遊技機用プログラム。
  9. 遊技機を、
    複数の図柄を停止表示及び変動表示可能な複数の図柄表示手段、
    前記各図柄表示手段の図柄変動を一斉に開始させるための図柄変動開始手段、
    前記各図柄表示手段の図柄変動をそれぞれ停止させるための複数の図柄変動停止手段、
    所定の図柄の組み合わせから成る当選役について当選か否かの当選判定の抽選を行うための当選判定手段、
    前記当選抽選手段による抽選の結果、所定の当選役が当選し、かつ複数の前記図柄表示手段がすべて停止表示された状態で、正面側から視認可能な前記各図柄表示手段の当選図柄が、入賞となるために有効な図柄配列を規定した有効入賞ライン上に並列して停止表示されることにより、遊技者に対して入賞に基づく利益を付与するための入賞判定手段、
    前記当選抽選手段の抽選結果に関する情報を、所定の確率で遊技者に向けて報知するための当選報知手段、
    前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が、複数の当選役が同時に当選している重複当選状態の場合において、重複当選している複数の当選役の当選図柄の中から、すべての図柄表示手段の図柄変動開始後最初の停止操作に係る図柄表示手段の図柄変動停止前に特定の操作手段が特定の契機で操作されたか否かに基づいて、いずれか一の当選図柄を、優先的に前記有効入賞ライン上に停止可能となる優先図柄として選択決定する優先停止図柄決定手段、
    前記図柄変動停止手段の操作に基づき前記図柄表示手段の変動表示を停止させる際、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態がいかなる当選役にも当選していないハズレ状態においては、すべての図柄表示手段の変動停止時におけるすべての図柄配列が、いかなる入賞の態様にも該当しないように蹴飛ばし制御を行い、前記当選判定の抽選結果に基づく遊技状態が単一の当選役のみ当選している単独当選状態においては、当該当選に係る当選役の当選図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行い、前記重複当選状態においては、前記優先停止図柄決定手段が決定した優先図柄が極力前記有効入賞ライン上に停止するように引き込み制御を行停止制御手段、
    として機能させるための遊技機用プログラムを記録した記録媒体。
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