JP3717637B2 - 放射線画像消去装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は放射線画像消去装置に関し、詳細には、消去光として蛍光灯を用いた放射線画像消去装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
記録された放射線画像を読み取って画像信号を得、この画像信号に適切な画像処理を施した後、画像を再生記録することは種々の分野で行われている。また本願出願人により、放射線(X線,α線,β線,γ線,電子線,紫外線等)を照射するとこの放射線エネルギーの一部が蓄積され、その後可視光等の励起光を照射すると蓄積されたエネルギーに応じて輝尽発光を示す蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)を利用して、人体等の被写体の放射線画像をシート状の蓄積性蛍光体に一旦撮影記録し、この蓄積性蛍光体シートをレーザー光等の励起光で走査して輝尽発光光を生じせしめ、得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像データを得、この画像データに基づき被写体の放射線画像を写真感光材料等の記録材料、CRT等に可視像として出力させる放射線画像記録再生システムがすでに提案されている(特開昭55-12429号,同56-11395号,同55-163472 号,同56-104645 号,同55- 116340号等)。
【0003】
このシステムによれば、ラチチュードが広く、観察読影適性の優れた放射線画像を得ることができる。
【0004】
また上記の蓄積性蛍光体シートに画像情報として一旦蓄積記録された放射線エネルギーは、画像情報が読み取られた後のシートに蛍光灯等から消去光を照射することによってシートの外部に放出されるため、シートは繰り返しの使用が可能となる。したがって、この消去光をシートに照射する消去工程は、画像情報読取工程に引き続いて必ず行う必要があり、上記消去作用をなす放射線画像消去装置は放射線画像情報読取装置の一部として組み込まれて構成される場合も多く、一般的には直管の蛍光灯を消去光源とし、その直管の延びる方向(長手方向)と直交する方向にシートを搬送しつつ蛍光灯からの消去光を照射することによって、シートの全面を消去するような構成となっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記消去光を照射するに当たっては、一定の閾値以上の消去エネルギーを与えることが必要である。すなわち、一部にでも閾値以下の消去エネルギーの部分があれば、消去むらが生じて次に撮影された画像情報の読取りに悪影響を及ぼすからである。
【0006】
ここで従来の放射線画像消去装置は、上述したように放射線画像情報読取装置の一部として組み込まれて構成されるものも含めて、図4(1)に示すように消去光源として直管の蛍光灯21を用いた構成が採用されており、その長手方向の温度分布および照度分布はそれぞれ同図(2)、(3)に示すものとなっている。
【0007】
同図(3)から解されるように直管の蛍光灯21の照度は長手方向中央部で最も高く、両端の電極22a,22b 近傍は低い。そして照度の高低は消去エネルギーの大小に他ならないから、最小の照度を示す電極22a,22b 近傍における消去エネルギーが上記閾値を超えるように蛍光灯21の照射条件(照射時間、照度等)を設定する必要があるが、元々照度が高い中央部では逆に過剰な消去エネルギーを付与することとなり、無駄なエネルギーを消費している。
【0008】
なお、同図(2)から解されるように、中央部以外の部分は中央部よりも温度が高く、同図(3)に示した照度分布はこの温度分布による影響も受けている。
【0009】
本発明は上記事情に鑑みなされたものであって、過剰な消去エネルギーの付与を抑制してエネルギー効率を向上させた放射線画像消去装置を提供することを目的とするものである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
本発明の放射線画像消去装置は、照度が低くなる電極部分が長手方向の一端部側に集中した蛍光灯を用いることにより、電極部分を無くした側の端部における照度低下を防止するとともに、電極が存在する側の端部から電極を無くした側の端部へ気流を通じさせることにより、電極が存在する側の端部で生じる相対的に高温な雰囲気が冷却され、これにより長手方向における温度分布の均一化を促進し、照度の均一化を図って、消去エネルギーの効率化を図るものである。
【0011】
すなわち本発明の放射線画像消去装置は、放射線エネルギーが蓄積記録された蓄積性蛍光体シートに対して、蛍光灯から発せられた消去光を照射して、前記放射線エネルギーを前記蓄積性蛍光体シートの外部に放出せしめる放射線画像消去装置において、
前記蛍光灯の電極が長手方向の一方の側の端部に集中して形成され、該電極が形成されてなる前記一方の側から、前記長手方向の他方の側の端部に向けて所定の気流を形成せしめて前記蛍光灯の前記電極近傍の温度を低下させそれ以外の部分の温度を上昇させる気流形成手段をさらに備えたことを特徴とするものである。
【0012】
ここで上記蛍光灯としては具体的には、ツイン蛍光灯灯、ツイン2パラレル蛍光灯またはU字管蛍光灯などを適用することができる。
【0013】
また上記気流は、蛍光灯の長手方向の温度分布が均一化するように形成されることが望ましい。
【0014】
さらに蓄積性蛍光体シートに対して蛍光灯を相対的に移動して、蓄積性蛍光体シート全面に照射する構成が好ましく、この場合、蛍光灯の長手方向と移動方向(走査方向)とが一致する配置であってもよいし、直交する配置であってもよい。
【0015】
さらにまた、前記蓄積性蛍光体シートに対する相対的な移動の前半部においては短波長を含む光を透過し、移動の後半部においては短波長を含まない光を透過するフィルターを備えたものとするのが、より望ましい。
【0016】
なお、本発明の放射線画像消去装置は、単に消去光をシートに照射してシートから放射線エネルギーを放出せしめる単独の構成であってもよいし、放射線画像情報読取装置と結合して、もしくは放射線画像情報読取装置の一部として組み込まれた放射線画像情報読取装置として構成されるものであってもよい。
【0017】
【発明の効果】
本発明の放射線画像消去装置によれば、照度が低くなる電極部分が長手方向の一端部側に集中した蛍光灯を用いることにより、電極部分を無くした側の端部における照度低下を防止し、当該部の消去エネルギーが低下するのを防ぐことができる。
【0018】
さらに本発明の放射線画像消去装置によれば、電極が存在する側の端部から電極を無くした側の端部へ気流を通じさせることにより、電極が存在する側の端部で生じる相対的に高温な雰囲気をこの気流によって冷却することができ、これにより長手方向における温度分布の均一化を促進し、照度の均一化を図って、消去エネルギーの効率化を図ることができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の放射線画像消去装置の具体的な実施の形態について説明する。
【0020】
図1(1)は本発明の放射線画像消去装置の一実施形態の正面断面図、(2)はこの実施形態の要部平面図を示す図である。
【0021】
図示の放射線画像消去装置20は、放射線エネルギーが残留する蓄積性蛍光体シート11に対して蛍光灯を相対的に移動し、蛍光灯23から発せられた消去光を照射して、放射線エネルギーを蓄積性蛍光体シート11の外部に放出せしめる放射線画像消去装置であって、長手方向の一方の側の端部に集中して電極22が形成されたいわゆるツイン蛍光灯23と、このツイン蛍光灯23の電極22が形成されてなる一方の側(図示では左側)から、長手方向の他方の側(図示では右側)の端部に向けて空気流Wを送る電動ファン24と、その空気流Wを排気する排気口25が形成され本体26とを備えた構成である。
【0022】
また、シート11は、ツイン蛍光灯23の配列方向に対して直交する方向(図1(1)において紙面に垂直の方向)に搬送されるが、放射線画像消去装置20は蛍光灯23から発せられた消去光のうち、搬送方向の前半部と後半部とで相異なる波長帯域の光の透過を抑制するフィルター28が備えられている。このように、消去光照射の前半部で主としてUV領域の波長を含む光による消去を行い、後半部でUV領域の波長を含む光による消去を行うことにより、単にこれらのうちの1種類だけを使った消去に比べて、残留放射線のエネルギーレベルを1/7〜1/10に低下させることができる(特開平4-1746号等参照)。
【0023】
次に本実施形態の放射線画像消去装置の作用について説明する。
【0024】
図示した放射線画像消去装置20に対して、シート11は、ツイン蛍光灯23の配列方向に対して直交する方向に搬送される。
【0025】
搬送されてきたシート11に対して放射線画像消去装置20のツイン蛍光灯23から消去光が照射されるが、このときの蛍光灯23の長手方向における温度分布は図2(1)の実線に示すように左端の電極22近傍は高いが、他の中央部から右端にかけて低い状態となっている。また、照度の分布は、同図(2)の実線に示すように、左端の電極22近傍および右端の極一部を除いて、全体的に高いレベルで維持されている。
【0026】
ここで、電動ファン24が回転駆動され、本体26内部に、左端の電極22から右端に向かう気流Wが生じる。この気流Wにより、左端の電極22近傍は冷やされるとともに、蛍光灯23の長手方向に沿った温度分布が同図の破線で示すように均一化するように変化する。そして、このように温度分布が均一化する方向に変化することに伴い、蛍光灯23の長手方向に沿った照度分布が図2(2)の破線で示すように、電極22近傍の照度が向上する。したがって、照度の均一化を向上させることができ、消去エネルギーの効率化を図ることができる。
【0027】
なお、本発明の放射線画像消去装置は図1に示した実施形態に限るものではなく、例えば、図2(1)に示すU字管蛍光灯、同(2)図に示すツイン2パラレル蛍光灯を適用することもできる。
【0028】
また、本実施形態の放射線画像消去装置は、単独で消去光をシートに照射してシートから放射線エネルギーを放出せしめる構成の例について示したが、放射線画像情報読取装置と結合して、もしくは放射線画像情報読取装置の一部として組み込まれた放射線画像情報読取装置として構成されるものであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】(1)は本発明の放射線画像消去装置の一実施形態の正面断面図、(2)はこの実施形態の要部平面図
【図2】(1)はツイン蛍光灯23の温度の分布を示す図、(2)は照度の分布を示す図
【図3】(1)は本発明の他の実施形態(U字管蛍光灯)を示す図(その1)、(2)は本発明の他の実施形態(ツイン2パラレル蛍光灯)を示す図(その2)
【図4】従来の放射線画像消去装置の一実施態様、並びにその温度分布および照度分布を示す図
【符号の説明】
11 蓄積性蛍光体シート
12 搬送ベルト
20 放射線画像消去装置
21、23 蛍光灯
22,22a,22b 電極
24 電動ファン
25 排気口
26 本体
28 フィルター
W 気流
Claims (3)
- 放射線エネルギーが蓄積記録された蓄積性蛍光体シートに対して、蛍光灯から発せられた消去光を照射して、前記放射線エネルギーを前記蓄積性蛍光体シートの外部に放出せしめる放射線画像消去装置において、
前記蛍光灯の電極が長手方向の一方の側の端部に集中して形成され、該電極が形成されてなる前記一方の側から、前記長手方向の他方の側の端部に向けて所定の気流を形成せしめて前記蛍光灯の前記電極近傍の温度を低下させそれ以外の部分の温度を上昇させる気流形成手段をさらに備えたことを特徴とする放射線画像消去装置。 - 前記蛍光灯が、ツイン蛍光灯、ツイン2パラレル蛍光灯またはU字管蛍光灯であることを特徴とする請求項1記載の放射線画像消去装置。
- 前記気流は、前記蛍光灯の前記長手方向の温度分布が均一化するように形成されたことを特徴とする請求項1又は2記載の放射線画像消去装置。
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