JPH11119356A - 放射線画像情報読み取り方法及び放射線画像情報読み取り装置 - Google Patents

放射線画像情報読み取り方法及び放射線画像情報読み取り装置

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JPH11119356A
JPH11119356A JP28017997A JP28017997A JPH11119356A JP H11119356 A JPH11119356 A JP H11119356A JP 28017997 A JP28017997 A JP 28017997A JP 28017997 A JP28017997 A JP 28017997A JP H11119356 A JPH11119356 A JP H11119356A
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light
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JP28017997A
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Hisanori Tsuchino
久憲 土野
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Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 読み取りに悪影響を与えず消去を行うことが
可能な放射線画像情報読み取り方法及び放射線画像情報
読み取り装置を提供する。 【解決手段】 放射線画像変換パネルに励起光を照射し
て生じた輝尽発光光を検出することで記録された画像を
読み取る放射線画像情報読み取り装置であって、アレイ
状に並べられ、輝尽発光光を検出する際に感度を有しな
い波長領域で放射線画像変換パネルに対して発光する発
光ダイオード62と、前記発光ダイオードを発光させて
消去を行わせる制御手段10と、を備えたことを特徴と
する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は、蓄積性蛍光体(輝
尽性蛍光体プレート)等の放射線画像変換パネルを用い
た放射線画像情報読み取り方法及び放射線画像情報読み
取り装置における保存動作の改良に関する。
【0002】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線(X線、α線、
β線、r線、紫外線等)を照射すると、この放射線エネ
ルギーの一部が蛍光体中に蓄積される。そして、この蛍
光体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネ
ルギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られい
る。このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体若しく
は輝尽性蛍光体と呼ばれる。
【0003】この輝尽性蛍光体を利用して、人体等の放
射線画像情報を一旦シート上に設けられた蓄積性蛍光体
(輝尽性蛍光体プレート等の放射線画像変換パネル)に
記録し、この放射線画像変換パネルをレーザ光等の励起
光で走査して輝尽発光光を生ぜしめ、得られた輝尽発光
光を光電子増倍管で光電的に読み出して画像信号を得る
ことが可能である。
【0004】また、放射線画像情報を読み取った後に、
十分な強度の励起光を照射することにより、放射線画像
変換パネルに蓄積された放射線画像情報は消去されるこ
とが知られている。
【0005】従来は、この消去用に輝尽励起の波長範囲
で十分な光を照射するため、ハロゲンランプ,蛍光灯,
レーザダイオード等を用いていた。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】このような場合、消去
のための強力な光(消去光)が光電子増倍管(フォトマ
ルチプライヤ:PMT)に入射すると、光電子増倍管の
性能を劣化させる可能性がある。
【0007】このような読み取りと消去とを行う場合、
励起光と消去光の波長や、各部の分光特性は図4に示す
ようになっている。なお、この図4は、各特性のピーク
が1になるように正規化して示している。
【0008】すなわち、消去光としてハロゲン光を用い
た場合、放射線画像変換パネルの輝尽励起感度部分(5
00〜750nm)以外に、PMT感度領域(300〜6
00nm)の一部にもエネルギーを有している。
【0009】従って、ハロゲンランプから照射された消
去光が散乱してPMTに入射する可能性(強度)は極め
て大きい。すなわち、ハロゲン光の波長は、PMT53
の感度分布や励起光カットフィルタ52の透過領域に含
まれるため、PMT53に悪影響を与える。
【0010】また、励起に用いるレーザ光を消去光に用
いることも提案されている。この場合、レーザ光の波長
はPMT感度領域からは外れているが、レーザ光の強度
が輝尽発光光よりも遥かに大きいため、PMTに与える
影響を無視することができない。
【0011】そこで、消去光を入射させないように、光
電子増倍管の入力部にシャッタ機構が設けられており、
消去の際にはシャッタを閉じて光電子増倍管を保護する
ような構成になっていた。
【0012】したがって、読み取りと消去とを並行して
同時に行うことはできず、読み取りが完了してから消去
を行うようにしていた。このため、単位時間あたりの処
理枚数に制限があった。
【0013】また、このように光電子増倍管の入力部に
シャッタ機構が設けられていると、シャッタ機構の厚み
の分だけ、光電子増倍管の入力部が放射線画像変換パネ
ルから離れることになる。したがって、集光効率の低下
や画質の劣化などを引き起こしていた。
【0014】そして、機械的なシャッタを設けるため、
部品点数の増加、信頼性の低下などの問題も生じてい
た。本発明は上述した課題を解決するためになされたも
のであり、その目的は、読み取りに悪影響を与えず消去
を行うことが可能な放射線画像情報読み取り方法及び放
射線画像情報読み取り装置を提供することにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】従って、課題を解決する
手段としての発明は、以下に説明するものである。 (1)請求項1記載の発明は、放射線画像変換パネルに
励起光を照射して生じた輝尽発光光を検出することで記
録された画像を読み取る放射線画像情報読み取り方法で
あって、アレイ状に並べられ、輝尽発光光を検出する際
に感度を有しない波長領域で発光する発光ダイオードか
らの光により消去を行うことを特徴とする放射線画像情
報読み取り方法である。
【0016】この発明では、アレイ状に並べられ、輝尽
発光光を検出する際に感度を有しない波長領域で発光す
る発光ダイオードからの光により消去を行うことによ
り、読み取りに悪影響を与えずに消去を行うことが可能
になる。したがって、読み取りと消去とを並行して行う
ことも可能になる。
【0017】(2)請求項2記載の発明は、放射線画像
変換パネルに励起光を照射して生じた輝尽発光光を検出
することで記録された画像を読み取る放射線画像情報読
み取り方法であって、放射線画像変換パネルの輝尽励起
のピークが550〜750nmの範囲内であり、放射線画
像変換パネルの輝尽発光のピークが350〜450nmの
範囲内であり、輝尽発光光検出手段の感度のピークが3
50〜450nmの範囲内であり、輝尽発光光検出手段に
設けられた励起光カットフィルタの透過率が350〜4
50nmで10%以上である場合に、600〜700nmの
範囲内に発光強度のピークを有するアレイ状の発光ダイ
オードからの光により消去を行うことを特徴とする放射
線画像情報読み取り方法である。
【0018】この発明では、アレイ状に並べられ、輝尽
発光光を検出する際の感度のピーク(350〜450n
m)を外れた波長領域(600〜700nm)で発光する
発光ダイオードからの光により消去を行うことにより、
読み取りに悪影響を与えずに消去を行うことが可能にな
る。したがって、読み取りと消去とを並行して行うこと
も可能になる。
【0019】(3)請求項3記載の発明は、上記請求項
1または請求項2の放射線画像情報読み取り方法におい
て、輝尽発光光検出手段の400nmでの光電変換効率を
ピーク効率のa、励起光カットフィルタの400nmでの
透過率をピーク透過率のb、発光ダイオードの400nm
での発光強度をピーク強度のcとしたときに、a・b・
c<10-4となる条件のもとで消去を行うことを特徴と
する。
【0020】この発明では、400nmにおいて、光電変
換効率と励起光カットフィルタの透過率と発光ダイオー
ドの光強度との積がピークの1/10000未満となる
ような条件のもとで消去を行うことにより、読み取りに
悪影響を与えずに消去を行うことが可能になる。したが
って、読み取りと消去とを並行して行うことも可能にな
る。
【0021】(4)請求項4記載の発明は、上記請求項
1または請求項2の放射線画像情報読み取り方法におい
て、輝尽発光光検出手段の600nmでの光電変換効率を
ピーク効率のa、励起光カットフィルタの600nmでの
透過率をピーク透過率のb、発光ダイオードの600nm
での発光強度をピーク強度のcとしたときに、a・b・
c<10-4となるとなる条件のもとで消去を行うことを
特徴とする。
【0022】この発明では、600nmにおいて、光電変
換効率と励起光カットフィルタの透過率と発光ダイオー
ドの光強度との積がピークの1/10000未満となる
ような条件のもとで消去を行うことにより、読み取りに
悪影響を与えずに消去を行うことが可能になる。したが
って、読み取りと消去とを並行して行うことも可能にな
る。
【0023】(5)請求項5記載の発明は、上記請求項
1または請求項2の放射線画像情報読み取り方法におい
て、輝尽発光光検出手段の600nm以下での光電変換効
率をピーク効率のa、励起光カットフィルタの600nm
以下での透過率をピーク透過率のb、発光ダイオードの
600nm以下での発光強度をピーク強度のcとしたとき
に、600nm以下でa・b・c<10-4を満足する条件
のもとで消去を行うことを特徴とする。
【0024】この発明では、600nm以下のすべての領
域において、光電変換効率と励起光カットフィルタの透
過率と発光ダイオードの光強度との積がピークの1/1
0000未満となるような条件のもとで消去を行うこと
により、読み取りに悪影響を与えずに消去を行うことが
可能になる。したがって、読み取りと消去とを並行して
行うことも可能になる。
【0025】(6)請求項6記載の発明は、上記請求項
1〜請求項5の放射線画像情報読み取り方法において、
前記消去は読み取りと並行して行うことを特徴とする。
この発明では、請求項1〜請求項5の条件のもとで読み
取りと消去とを並行して行うことにより、読み取りに悪
影響を与えずに消去を行うことが可能になる。
【0026】(7)請求項7記載の発明は、放射線画像
変換パネルに励起光を照射して生じた輝尽発光光を検出
することで記録された画像を読み取る放射線画像情報読
み取り装置であって、アレイ状に並べられ、輝尽発光光
を検出する際に感度を有しない波長領域で放射線画像変
換パネルに対して発光する発光ダイオードと、前記発光
ダイオードを発光させて消去を行わせる制御手段と、を
備えたことを特徴とする放射線画像情報読み取り装置で
ある。
【0027】この発明では、アレイ状に並べられ、輝尽
発光光を検出する際に感度を有しない波長領域で発光す
る発光ダイオードからの光により消去を行うことによ
り、読み取りに悪影響を与えずに消去を行うことが可能
になる。したがって、読み取りと消去とを並行して行う
ことも可能になる。
【0028】(8)請求項8記載の発明は、放射線画像
変換パネルに励起光を照射して生じた輝尽発光光を検出
することで記録された画像を読み取る放射線画像情報読
み取り装置であって、放射線画像変換パネルの輝尽励起
のピークが550〜750nmの範囲内であり、放射線画
像変換パネルの輝尽発光のピークが350〜450nmの
範囲内であり、輝尽発光光検出手段の感度のピークが3
50〜450nmの範囲内であり、輝尽発光光検出手段に
設けられた励起光カットフィルタの透過率が350〜4
50nmで10%以上である場合に、600〜700nmの
範囲内に発光強度のピークを有するアレイ状の発光ダイ
オードと、前記発光ダイオードを発光させて消去を行わ
せる制御手段と、を備えたことを特徴とする放射線画像
情報読み取り装置である。
【0029】この発明では、アレイ状に並べられ、輝尽
発光光を検出する際の感度のピーク(350〜450n
m)を外れた波長領域(600〜700nm)で発光する
発光ダイオードからの光により消去を行うことにより、
読み取りに悪影響を与えずに消去を行うことが可能にな
る。したがって、読み取りと消去とを並行して行うこと
も可能になる。
【0030】(9)請求項9記載の発明は、上記請求項
7または請求項8の放射線画像情報読み取り装置におい
て、輝尽発光光検出手段の400nmでの光電変換効率を
ピーク効率のa、励起光カットフィルタの400nmでの
透過率をピーク透過率のb、発光ダイオードの400nm
での発光強度をピーク強度のcとしたときに、a・b・
c<10-4となるようにしたことを特徴とする。
【0031】この発明では、400nmにおいて、光電変
換効率と励起光カットフィルタの透過率と発光ダイオー
ドの光強度との積がピークの1/10000未満となる
ような条件のもとで消去を行うことにより、読み取りに
悪影響を与えずに消去を行うことが可能になる。したが
って、読み取りと消去とを並行して行うことも可能にな
る。
【0032】(10)請求項10記載の発明は、上記請
求項7または請求項8の放射線画像情報読み取り装置に
おいて、輝尽発光光検出手段の600nmでの光電変換効
率をピーク効率のa、励起光カットフィルタの600nm
での透過率をピーク透過率のb、発光ダイオードの60
0nmでの発光強度をピーク強度のcとしたときに、a・
b・c<10-4となるようにしたことを特徴とする。
【0033】この発明では、600nmにおいて、光電変
換効率と励起光カットフィルタの透過率と発光ダイオー
ドの光強度との積がピークの1/10000未満となる
ような条件のもとで消去を行うことにより、読み取りに
悪影響を与えずに消去を行うことが可能になる。したが
って、読み取りと消去とを並行して行うことも可能にな
る。
【0034】(11)請求項11記載の発明は、上記請
求項7または請求項8の放射線画像情報読み取り装置に
おいて、輝尽発光光検出手段の600nm以下での光電変
換効率をピーク効率のa、励起光カットフィルタの60
0nm以下での透過率をピーク透過率のb、発光ダイオー
ドの600nm以下での発光強度をピーク強度のcとした
ときに、600nm以下でa・b・c<10-4を満足する
ようにしたことを特徴とする。
【0035】この発明では、600nm以下のすべての領
域において、光電変換効率と励起光カットフィルタの透
過率と発光ダイオードの光強度との積がピークの1/1
0000未満となるような条件のもとで消去を行うこと
により、読み取りに悪影響を与えずに消去を行うことが
可能になる。したがって、読み取りと消去とを並行して
行うことも可能になる。
【0036】(12)請求項12記載の発明は、上記請
求項7〜請求項11の放射線画像情報読み取り装置にお
いて、前記制御手段は、読み取りと並行して消去を行う
ための制御を行うことを特徴とする。
【0037】この発明では、請求項7〜請求項11の条
件のもとで読み取りと消去とを並行して行うことによ
り、読み取りに悪影響を与えずに消去を行うことが可能
になる。
【0038】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態例につ
いて図面を参照しつつ説明する。 <第1の実施の形態例>図1は本発明の各実施の形態例
における放射線画像情報読み取り装置、または、本発明
の各実施の形態例の放射線画像情報読み取り方法を実施
する装置の一例を示す構成図である。
【0039】この図1において、制御部10は装置各部
の動作を制御する制御手段であり、操作部20からの指
示入力や内蔵された動作制御プログラム等に従って、読
み取りや消去などに関する各種制御を行うものである。
【0040】搬送部30は、放射線画像変換パネル1を
搬送するための制御を行う搬送制御部31と、搬送制御
部31の指示に従って放射線画像変換パネル1を所定方
向に搬送駆動する搬送駆動ローラ32及び33により構
成されている。
【0041】励起光発生部40は、制御部10の指示で
動作するレーザ駆動部41と、レーザ駆動部41により
駆動されて励起光としてのレーザビームを発生させるレ
ーザダイオード42と、レーザダイオード42からのレ
ーザビーム(励起光)を図1の紙面垂直方向に走査する
走査ミラー43とから構成されている。
【0042】読み取り手段(輝尽発光光検出手段)50
は、放射線画像変換パネル1で発生した輝尽発光光を集
める集光体51と、集光体51で集められた光のうちの
輝尽発光光以外の波長成分を除去するためのフィルタ
(励起光カットフィルタ)52と、集められた励起光を
光電変換して画像データに変換する光電子増倍管(フォ
トマルチプライヤ:PMT)53とから構成されてい
る。
【0043】消去部60は、制御部10の指示のもとで
消去光の発生の駆動を行う消去駆動部61と、消去駆動
部61により駆動されて消去光を発生するアレイ状のL
ED(発光ダイオード)からなるLEDアレイ62とか
ら構成されている。なお、この消去部60は、放射線画
像変換パネル1の搬送方向において読み取り手段50よ
り下流側に位置している。
【0044】画像処理部70は読み取られた画像データ
に対する画像処理の実行など、制御部10の指示のもと
で行う画像処理手段である。画像記憶部80は光ディス
ク装置や磁気ディスク装置などで構成された画像保存手
段であり、制御部10の指示により画像データの保存,
格納を行うものである。
【0045】画像表示部90は装置の各種状態や読み取
りにより得られた放射線画像や個々の画像処理結果等を
画像表示する表示手段である。なお、上述したLEDア
レイ62は、図2に示したような構成になっている。こ
こでは、各発光ダイオードの発光面を上に向けて示して
いる。図2(a)は20素子1列の例を示し、図2
(b)は20素子を半素子ずつずらして2列並べた例を
示している。実際には、放射線画像変換パネルの幅に合
わせて、数百〜数千素子の発光ダイオードを並べること
になる。
【0046】ここで、本実施の形態例の動作説明を行
う。ここでは、読み取りと並行して消去を行う動作を中
心に説明する。まず、図外の撮影装置によって撮影がな
されて放射線画像情報が蓄積された放射線画像変換パネ
ル1を、本実施の形態例の放射線画像情報読み取り装置
にセットする。
【0047】そして、搬送部30により放射線画像変換
パネル1を所定方向に搬送しつつ読み取りを開始する。
放射線画像情報を読み取る際には、まず、励起光発生部
40のレーザダイオード41で発生したレーザ光を、走
査ミラー43により走査しつつ励起光として輝尽性蛍光
体プレート1に対して照射する。
【0048】そして、この励起光となるレーザ光の照射
により発光した輝尽性発光光を集光体51で集め、フォ
トマルチプライヤ53で光電変換して、増幅・対数変換
やA/D変換などをした後に画像処理部70で必要な画
像処理を施す。
【0049】そして、以上の読み取り動作と並行して、
制御部10の指示に基づいて、放射線画像変換パネル1
の搬送方向下流側に位置する消去部60で、放射線画像
変換パネル1の放射線画像情報を消去するための消去光
の照射(消去動作)を行う。
【0050】このような読み取りと消去とを行う場合、
励起光と消去光の波長や、各部の分光特性は図3に示す
ようになっている。なお、この図3は、各特性のピーク
が1になるように正規化して示している。
【0051】すなわち、放射線画像変換パネル1の輝尽
励起のピークが550〜750nmの範囲内であり、放射
線画像変換パネル1の輝尽発光のピークが350〜45
0nmの範囲内であり、PMT53の感度のピークが35
0〜450nmの範囲内であり、PMT53に設けられた
励起光カットフィルタ52の透過率は350〜450nm
で10%以上である。また、LEDアレイ62を構成す
る発光ダイオードの発光ピークが600〜700nmの範
囲内にある。
【0052】以上のような分光特性にした結果、輝尽励
起のピークと消去光のピークとを略一致させることにな
り、消去光のエネルギーを有効に利用することができ
る。従って、発光強度を最小限に抑えることができる。
【0053】また、励起光カットフィルタ52による減
衰のない波長で消去光が発光しているので、消去光のエ
ネルギーを有効に利用することができ、発光強度を最小
限に抑えることができる。
【0054】また、LEDアレイ62は、レーザ光を用
いた場合のような走査が必要ないので、放射線画像変換
パネル1に密着させることが可能になる。また、ハロゲ
ンランプのような熱も発生しないので、放射線画像変換
パネル1に密着させることが可能になる。
【0055】また、LEDアレイ62は、レーザ光を用
いた場合のような走査が必要ないので、1素子あたりの
発光強度を最小限に抑えることもできる。例えば、LE
Dアレイ62が1000素子の発光ダイオードで構成さ
れている場合には、走査するレーザ光に比較して、発光
強度を1/1000にしても同じ消去効果が得られる。
【0056】以上のような理由により、LEDアレイ6
2から照射された消去光が散乱してPMT53に入射す
る可能性(強度)は極めて小さくなる。さらに、LED
アレイ62からの消去光の波長は、PMT53の感度分
布や励起光カットフィルタ52の透過領域からは外れて
いるため、PMT53に悪影響を与えることがない。
【0057】なお、請求項における「輝尽発光光を検出
する際に感度を有しない波長領域」とは、原則として、
読み取り手段(輝尽発光光検出手段)50の400nmで
の光電変換効率をピーク効率のa、励起光カットフィル
タ52の400nmでの透過率をピーク透過率のb、LE
Dアレイ62の400nmでの発光強度をピーク強度のc
としたときに、a・b・c<10-3となる条件を満たす
波長領域を意味する。
【0058】また、好ましくは、読み取り手段(輝尽発
光光検出手段)50の400nmでの光電変換効率をピー
ク効率のa、励起光カットフィルタ52の400nmでの
透過率をピーク透過率のb、LEDアレイ62の400
nmでの発光強度をピーク強度のcとしたときに、a・b
・c<10-4となる条件を満たす波長領域を意味する。
【0059】また、別の好ましい条件としては、読み取
り手段(輝尽発光光検出手段)50の600nmでの光電
変換効率をピーク効率のa、励起光カットフィルタ52
の600nmでの透過率をピーク透過率のb、LEDアレ
イ62の600nmでの発光強度をピーク強度のcとした
ときに、a・b・c<10-4となる条件を満たす波長領
域を意味する。
【0060】また、さらに好ましい条件としては、読み
取り手段(輝尽発光光検出手段)50の600nm以下で
の光電変換効率をピーク効率のa、励起光カットフィル
タ52の600nm以下での透過率をピーク透過率のb、
LEDアレイ62の600nm以下での発光強度をピーク
強度のcとしたときに、600nm以下のすべての領域に
おいて、a・b・c<10-4となる条件を満たす波長領
域を意味する。
【0061】以上のように所定の波長で、光電変換効率
と励起光カットフィルタの透過率と発光ダイオードの光
強度との積(検出効率)がピークの1/10000未満
となるような条件のもとで消去を行うことにより、読み
取りに悪影響を与えずに消去を行うことが可能になる。
このため、シャッタ機構を設ける必要がなくなる。ま
た、読み取りと消去とを同時に実行しても充分満足のゆ
く結果が得られるため、読み取りと消去とを並行して行
うことも可能になる。
【0062】そして、シャッタ機構を設ける必要がなく
なるために、PMT53の入力部を放射線画像変換パネ
ル1に近づけることができ、集光効率の向上や画質の向
上といった効果も得られる。
【0063】
【発明の効果】以上詳細に説明したように、この明細書
に記載の各発明によれば以下のような効果が得られる。
【0064】(1)請求項1と請求項7に記載の発明で
は、アレイ状に並べられ、輝尽発光光を検出する際に感
度を有しない波長領域で発光する発光ダイオードからの
光により消去を行うことにより、読み取りに悪影響を与
えずに消去を行うことが可能になる。したがって、読み
取りと消去とを並行して行うことも可能になる。
【0065】(2)請求項2と請求項8に記載の発明で
は、アレイ状に並べられ、輝尽発光光を検出する際の感
度のピーク(350〜450nm)を外れた波長領域(6
00〜700nm)で発光する発光ダイオードからの光に
より消去を行うことにより、読み取りに悪影響を与えず
に消去を行うことが可能になる。したがって、読み取り
と消去とを並行して行うことも可能になる。
【0066】(3)請求項3と請求項9に記載の発明で
は、400nmにおいて、光電変換効率と励起光カットフ
ィルタの透過率と発光ダイオードの光強度との積がピー
クの1/10000未満となるような条件のもとで消去
を行うことにより、読み取りに悪影響を与えずに消去を
行うことが可能になる。したがって、読み取りと消去と
を並行して行うことも可能になる。
【0067】(4)請求項4と請求項10に記載の発明
では、600nmにおいて、光電変換効率と励起光カット
フィルタの透過率と発光ダイオードの光強度との積がピ
ークの1/10000未満となるような条件のもとで消
去を行うことにより、読み取りに悪影響を与えずに消去
を行うことが可能になる。したがって、読み取りと消去
とを並行して行うことも可能になる。
【0068】(5)請求項5と請求項11に記載の発明
では、600nm以下のすべての領域において、光電変換
効率と励起光カットフィルタの透過率と発光ダイオード
の光強度との積がピークの1/10000未満となるよ
うな条件のもとで消去を行うことにより、読み取りに悪
影響を与えずに消去を行うことが可能になる。したがっ
て、読み取りと消去とを並行して行うことも可能にな
る。
【0069】(6)請求項6と請求項12に記載の発明
では、上記(1)〜(5)の条件のもとで読み取りと消
去とを並行して行うことにより、読み取りに悪影響を与
えずに消去を行うことが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例で用いる放射線画像情報
読み取り装置の全体構成を示す構成図である。
【図2】本発明の実施の形態例で用いる放射線画像情報
読み取り装置の主要部の構成を示す構成図である。
【図3】本発明の実施の形態例における各励起光と消去
光の波長や、各部の分光特性を示す特性図である。
【図4】従来の装置における各励起光と消去光の波長
や、各部の分光特性を示す特性図である。
【符号の説明】
10 制御部 20 操作部 30 搬送部 40 レーザ光発生部 50 読み取り手段 53 光電子増倍管(PMT) 60 消去部 61 消去駆動部 62 LEDアレイ 70 画像処理部 80 画像記憶部 90 画像表示部

Claims (12)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 放射線画像変換パネルに励起光を照射し
    て生じた輝尽発光光を検出することで記録された画像を
    読み取る放射線画像情報読み取り方法であって、 アレイ状に並べられ、輝尽発光光を検出する際に感度を
    有しない波長領域で発光する発光ダイオードからの光に
    より消去を行うことを特徴とする放射線画像情報読み取
    り方法。
  2. 【請求項2】 放射線画像変換パネルに励起光を照射し
    て生じた輝尽発光光を検出することで記録された画像を
    読み取る放射線画像情報読み取り方法であって、 放射線画像変換パネルの輝尽励起のピークが550〜7
    50nmの範囲内であり、放射線画像変換パネルの輝尽発
    光のピークが350〜450nmの範囲内であり、輝尽発
    光光検出手段の感度のピークが350〜450nmの範囲
    内であり、輝尽発光光検出手段に設けられた励起光カッ
    トフィルタの透過率が350〜450nmで10%以上で
    ある場合に、 600〜700nmの範囲内に発光強度のピークを有する
    アレイ状の発光ダイオードからの光により消去を行うこ
    とを特徴とする放射線画像情報読み取り方法。
  3. 【請求項3】 輝尽発光光検出手段の400nmでの光電
    変換効率をピーク効率のa、励起光カットフィルタの4
    00nmでの透過率をピーク透過率のb、発光ダイオード
    の400nmでの発光強度をピーク強度のcとしたとき
    に、 a・b・c<10-4となる条件のもとで消去を行うこと
    を特徴とする請求項1または請求項2のいずれかに記載
    の放射線画像情報読み取り方法。
  4. 【請求項4】 輝尽発光光検出手段の600nmでの光電
    変換効率をピーク効率のa、励起光カットフィルタの6
    00nmでの透過率をピーク透過率のb、発光ダイオード
    の600nmでの発光強度をピーク強度のcとしたとき
    に、a・b・c<10-4となるとなる条件のもとで消去
    を行うことを特徴とする請求項1または請求項2のいず
    れかに記載の放射線画像情報読み取り方法。
  5. 【請求項5】 輝尽発光光検出手段の600nm以下での
    光電変換効率をピーク効率のa、励起光カットフィルタ
    の600nm以下での透過率をピーク透過率のb、発光ダ
    イオードの600nm以下での発光強度をピーク強度のc
    としたときに、600nm以下でa・b・c<10-4を満
    足する条件のもとで消去を行うことを特徴とする請求項
    1または請求項2のいずれかに記載の放射線画像情報読
    み取り方法。
  6. 【請求項6】 前記消去は読み取りと並行して行うこと
    を特徴とする請求項1乃至請求項5のいずれかに記載の
    放射線画像情報読み取り方法。
  7. 【請求項7】 放射線画像変換パネルに励起光を照射し
    て生じた輝尽発光光を検出することで記録された画像を
    読み取る放射線画像情報読み取り装置であって、 アレイ状に並べられ、輝尽発光光を検出する際に感度を
    有しない波長領域で放射線画像変換パネルに対して発光
    する発光ダイオードと、 前記発光ダイオードを発光させて消去を行わせる制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする放射線画像情報読み取り装
    置。
  8. 【請求項8】 放射線画像変換パネルに励起光を照射し
    て生じた輝尽発光光を検出することで記録された画像を
    読み取る放射線画像情報読み取り装置であって、 放射線画像変換パネルの輝尽励起のピークが550〜7
    50nmの範囲内であり、放射線画像変換パネルの輝尽発
    光のピークが350〜450nmの範囲内であり、輝尽発
    光光検出手段の感度のピークが350〜450nmの範囲
    内であり、輝尽発光光検出手段に設けられた励起光カッ
    トフィルタの透過率が350〜450nmで10%以上で
    ある場合に、 600〜700nmの範囲内に発光強度のピークを有する
    アレイ状の発光ダイオードと、 前記発光ダイオードを発光させて消去を行わせる制御手
    段と、 を備えたことを特徴とする放射線画像情報読み取り装
    置。
  9. 【請求項9】 輝尽発光光検出手段の400nmでの光電
    変換効率をピーク効率のa、励起光カットフィルタの4
    00nmでの透過率をピーク透過率のb、発光ダイオード
    の400nmでの発光強度をピーク強度のcとしたとき
    に、 a・b・c<10-4となるようにしたことを特徴とする
    請求項7または請求項8のいずれかに記載の放射線画像
    情報読み取り装置。
  10. 【請求項10】 輝尽発光光検出手段の600nmでの光
    電変換効率をピーク効率のa、励起光カットフィルタの
    600nmでの透過率をピーク透過率のb、発光ダイオー
    ドの600nmでの発光強度をピーク強度のcとしたとき
    に、a・b・c<10-4となるようにしたことを特徴と
    する請求項7または請求項8のいずれかに記載の放射線
    画像情報読み取り装置。
  11. 【請求項11】 輝尽発光光検出手段の600nm以下で
    の光電変換効率をピーク効率のa、励起光カットフィル
    タの600nm以下での透過率をピーク透過率のb、発光
    ダイオードの600nm以下での発光強度をピーク強度の
    cとしたときに、600nm以下でa・b・c<10-4
    満足するようにしたことを特徴とする請求項7または請
    求項8のいずれかに記載の放射線画像情報読み取り装
    置。
  12. 【請求項12】 前記制御手段は、読み取りと並行して
    消去を行うための制御を行うことを特徴とする請求項7
    乃至請求項11のいずれかに記載の放射線画像情報読み
    取り装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2008262138A (ja) * 2007-04-16 2008-10-30 Rigaku Corp 放射線画像読取装置および方法

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JP2008262138A (ja) * 2007-04-16 2008-10-30 Rigaku Corp 放射線画像読取装置および方法
JP4564027B2 (ja) * 2007-04-16 2010-10-20 株式会社リガク 放射線画像読取装置および方法

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