JPH0887085A - 放射線画像変換パネルおよびその使用方法 - Google Patents
放射線画像変換パネルおよびその使用方法Info
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- JPH0887085A JPH0887085A JP6225067A JP22506794A JPH0887085A JP H0887085 A JPH0887085 A JP H0887085A JP 6225067 A JP6225067 A JP 6225067A JP 22506794 A JP22506794 A JP 22506794A JP H0887085 A JPH0887085 A JP H0887085A
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- panel
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- G—PHYSICS
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- G01T—MEASUREMENT OF NUCLEAR OR X-RADIATION
- G01T1/00—Measuring X-radiation, gamma radiation, corpuscular radiation, or cosmic radiation
- G01T1/16—Measuring radiation intensity
- G01T1/20—Measuring radiation intensity with scintillation detectors
- G01T1/2012—Measuring radiation intensity with scintillation detectors using stimulable phosphors, e.g. stimulable phosphor sheets
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- G—PHYSICS
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- G03B—APPARATUS OR ARRANGEMENTS FOR TAKING PHOTOGRAPHS OR FOR PROJECTING OR VIEWING THEM; APPARATUS OR ARRANGEMENTS EMPLOYING ANALOGOUS TECHNIQUES USING WAVES OTHER THAN OPTICAL WAVES; ACCESSORIES THEREFOR
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- G03B42/02—Obtaining records using waves other than optical waves; Visualisation of such records by using optical means using X-rays
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- Conversion Of X-Rays Into Visible Images (AREA)
- Radiography Using Non-Light Waves (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【目的】 読取装置を複雑化することなく識別符号を付
することができ、かつこれを読み取ることができる放射
線画像読取方法に使用される放射線画像変換パネルを提
供する。 【構成】 蓄積性蛍光体層４Ａを有する放射線画像変換
パネル４の一部４Ｂに、励起光とは異なる波長域の光を
検出する検出特性を有する光電読取手段に検出される波
長域の蛍光を励起光の照射により発する蛍光体を用いて
放射線画像に関する情報と対応付けするためのバーコー
ド５を付する。このパネル４に放射線画像を蓄積記録し
た後励起光を照射すると放射線画像を担持する輝尽発光
光とともに、バーコード５の情報を担持する蛍光がパネ
ル４から発せられる。これを光電的に検出することによ
り放射線画像を表す画像信号とバーコード５の情報を表
す信号とが得られる。
することができ、かつこれを読み取ることができる放射
線画像読取方法に使用される放射線画像変換パネルを提
供する。 【構成】 蓄積性蛍光体層４Ａを有する放射線画像変換
パネル４の一部４Ｂに、励起光とは異なる波長域の光を
検出する検出特性を有する光電読取手段に検出される波
長域の蛍光を励起光の照射により発する蛍光体を用いて
放射線画像に関する情報と対応付けするためのバーコー
ド５を付する。このパネル４に放射線画像を蓄積記録し
た後励起光を照射すると放射線画像を担持する輝尽発光
光とともに、バーコード５の情報を担持する蛍光がパネ
ル４から発せられる。これを光電的に検出することによ
り放射線画像を表す画像信号とバーコード５の情報を表
す信号とが得られる。
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、放射線画像読取方法に
用いられる放射線画像変換パネルに関するものであり、
とくに詳細には該パネルに放射線画像の識別符号を付し
た放射線画像変換パネルおよびその使用方法に関するも
のである。
用いられる放射線画像変換パネルに関するものであり、
とくに詳細には該パネルに放射線画像の識別符号を付し
た放射線画像変換パネルおよびその使用方法に関するも
のである。
【０００２】
【従来の技術】ある種の蛍光体に放射線（Ｘ線，α線，
β線，γ線，電子線，紫外線等）を照射すると、この放
射線エネルギーの一部が蛍光体中に蓄積され、この蛍光
体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネル
ギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られてお
り、このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体（輝尽
性蛍光体）と呼ばれる。
β線，γ線，電子線，紫外線等）を照射すると、この放
射線エネルギーの一部が蛍光体中に蓄積され、この蛍光
体に可視光等の励起光を照射すると、蓄積されたエネル
ギーに応じて蛍光体が輝尽発光を示すことが知られてお
り、このような性質を示す蛍光体は蓄積性蛍光体（輝尽
性蛍光体）と呼ばれる。
【０００３】この蓄積性蛍光体を利用して、人体等の被
写体の放射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に
記録し、この蓄積性蛍光体シート（放射線変換パネル）
をレーザ光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜし
め、得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号
を得、この画像信号に基づき被写体の放射線画像を写真
感光材料等の記録材料、ＣＲＴ等に可視像として出力さ
せる放射線画像情報記録再生システムが本出願人により
すでに提案されている（特開昭55-12429号等）。
写体の放射線画像情報を一旦シート状の蓄積性蛍光体に
記録し、この蓄積性蛍光体シート（放射線変換パネル）
をレーザ光等の励起光で走査して輝尽発光光を生ぜし
め、得られた輝尽発光光を光電的に読み取って画像信号
を得、この画像信号に基づき被写体の放射線画像を写真
感光材料等の記録材料、ＣＲＴ等に可視像として出力さ
せる放射線画像情報記録再生システムが本出願人により
すでに提案されている（特開昭55-12429号等）。
【０００４】ところで、病院等においては短時間内に多
量の画像処理を行うことが要求されるため、撮影が行わ
れた放射線変換パネルに記録された放射線画像の識別を
いかにして行うかが重要な問題となっている。そこで、
放射線変換パネルに被検体のデータ（例えば患者名、生
年月日等）、およびその放射線画像を撮影した際の撮影
データ（例えば撮影年月日、放射線照射量、撮影部位等
の情報）等の放射線画像の識別情報に対応するバーコー
ド等の識別符号を付与し、この識別符号を読み取って、
放射線変換パネルに記録された放射線画像の識別情報と
この放射線変換パネルとを対応させて、放射線変換パネ
ルから読み取った画像信号とともに画像処理等に用いる
方法が提案されている。また、このような識別符号を放
射線変換パネルに記録するための装置も提案されている
（特開昭58-24136号）。この装置は、放射線画像が蓄積
記録された放射線変換パネルの一部に識別情報に対応す
る識別符号をコード化してあるいは文字の情報として紫
外線等によりデータ入力装置を用いて放射線画像の撮影
毎に記録し、これを画像信号とともに励起光走査により
読み取ってこの読み取られた情報により、他の記憶手段
に記憶された識別情報と放射線変換パネルとを対応させ
て画像処理等を行うものである。
量の画像処理を行うことが要求されるため、撮影が行わ
れた放射線変換パネルに記録された放射線画像の識別を
いかにして行うかが重要な問題となっている。そこで、
放射線変換パネルに被検体のデータ（例えば患者名、生
年月日等）、およびその放射線画像を撮影した際の撮影
データ（例えば撮影年月日、放射線照射量、撮影部位等
の情報）等の放射線画像の識別情報に対応するバーコー
ド等の識別符号を付与し、この識別符号を読み取って、
放射線変換パネルに記録された放射線画像の識別情報と
この放射線変換パネルとを対応させて、放射線変換パネ
ルから読み取った画像信号とともに画像処理等に用いる
方法が提案されている。また、このような識別符号を放
射線変換パネルに記録するための装置も提案されている
（特開昭58-24136号）。この装置は、放射線画像が蓄積
記録された放射線変換パネルの一部に識別情報に対応す
る識別符号をコード化してあるいは文字の情報として紫
外線等によりデータ入力装置を用いて放射線画像の撮影
毎に記録し、これを画像信号とともに励起光走査により
読み取ってこの読み取られた情報により、他の記憶手段
に記憶された識別情報と放射線変換パネルとを対応させ
て画像処理等を行うものである。
【０００５】一方、この放射線変換パネルに付された識
別情報に対応する識別符号を読み取るための手段を備え
た放射線画像情報読取装置が、本願出願人により提案さ
れている（特開昭63-103230 号）。この装置は、カセッ
テを保持するためのカセッテ保持部、放射線変換パネル
に蓄積記録された放射線画像情報を読み取るための読取
部およびカセッテ保持部から放射線変換パネルを受け取
って読取部に搬送した後にカセッテ内に搬入するパネル
搬送手段を備えてなるものであり、放射線変換パネルを
収納したカセッテから放射線変換パネルを取り出す際
に、カセッテの蓋体を開けて、識別符号を読み取るため
のバーコードリーダー等の読取手段を識別符号を付した
部分に移動させ、この放射線変換パネルに付された識別
符号を読み取り、その後読取手段を識別符号を付した部
分から退避させるものである。そしてこのようにして得
られた識別符号に関する情報と識別情報とを対応させる
とともに、放射線変換パネルから読み取られた放射線画
像情報とを対応させて画像処理等に供することができる
ものである。
別情報に対応する識別符号を読み取るための手段を備え
た放射線画像情報読取装置が、本願出願人により提案さ
れている（特開昭63-103230 号）。この装置は、カセッ
テを保持するためのカセッテ保持部、放射線変換パネル
に蓄積記録された放射線画像情報を読み取るための読取
部およびカセッテ保持部から放射線変換パネルを受け取
って読取部に搬送した後にカセッテ内に搬入するパネル
搬送手段を備えてなるものであり、放射線変換パネルを
収納したカセッテから放射線変換パネルを取り出す際
に、カセッテの蓋体を開けて、識別符号を読み取るため
のバーコードリーダー等の読取手段を識別符号を付した
部分に移動させ、この放射線変換パネルに付された識別
符号を読み取り、その後読取手段を識別符号を付した部
分から退避させるものである。そしてこのようにして得
られた識別符号に関する情報と識別情報とを対応させる
とともに、放射線変換パネルから読み取られた放射線画
像情報とを対応させて画像処理等に供することができる
ものである。
【０００６】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た特開昭58-24136号に記載された装置では、放射線変換
パネルに識別符号を記録するために、パネルに紫外線等
を照射するための特別な装置を設けることが必要であ
り、また特開昭63-103230 号に記載された装置では、放
射線変換パネルに付された識別符号を読み取るためのバ
ーコードリーダー等の読取手段が必要となってしまうた
め、装置が複雑化しさらには装置が高価なものとなって
しまう。
た特開昭58-24136号に記載された装置では、放射線変換
パネルに識別符号を記録するために、パネルに紫外線等
を照射するための特別な装置を設けることが必要であ
り、また特開昭63-103230 号に記載された装置では、放
射線変換パネルに付された識別符号を読み取るためのバ
ーコードリーダー等の読取手段が必要となってしまうた
め、装置が複雑化しさらには装置が高価なものとなって
しまう。
【０００７】本発明は上記事情に鑑み、装置を複雑化す
ることなく放射線画像変換パネルに識別符号を付するこ
とができ、かつこれを読み取ることができる放射線画像
読取方法に使用される放射線画像変換パネルおよびこの
パネルの使用方法を提供することを目的とするものであ
る。
ることなく放射線画像変換パネルに識別符号を付するこ
とができ、かつこれを読み取ることができる放射線画像
読取方法に使用される放射線画像変換パネルおよびこの
パネルの使用方法を提供することを目的とするものであ
る。
【０００８】
【課題を解決するための手段】本発明による放射線画像
読取方法に使用される放射線画像変換パネルは、放射線
画像が蓄積記録された放射線画像変換パネルに励起光を
照射し、該励起光の照射により該パネルから発せられる
輝尽発光光を、前記励起光とは異なる波長域の光を検出
するが該励起光の波長域の光は検出しない検出特性を有
する光電読取手段により光電的に読み取ることにより、
前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取方
法に使用される放射線画像変換パネルにおいて、該パネ
ルの一部に、前記励起光の照射により前記光電読取手段
に検出され得る波長域の蛍光を発する蛍光体を用いて前
記放射線画像に関する情報と対応付けするための識別符
号を付したことを特徴とするものである。
読取方法に使用される放射線画像変換パネルは、放射線
画像が蓄積記録された放射線画像変換パネルに励起光を
照射し、該励起光の照射により該パネルから発せられる
輝尽発光光を、前記励起光とは異なる波長域の光を検出
するが該励起光の波長域の光は検出しない検出特性を有
する光電読取手段により光電的に読み取ることにより、
前記放射線画像を表す画像信号を得る放射線画像読取方
法に使用される放射線画像変換パネルにおいて、該パネ
ルの一部に、前記励起光の照射により前記光電読取手段
に検出され得る波長域の蛍光を発する蛍光体を用いて前
記放射線画像に関する情報と対応付けするための識別符
号を付したことを特徴とするものである。
【０００９】ここで、パネルの一部に光電読取手段に検
出される波長域の蛍光を発する蛍光体を設けるとある
が、一部とは放射線画像変換パネルの表面あるいは裏面
の一部であってもよいものである。
出される波長域の蛍光を発する蛍光体を設けるとある
が、一部とは放射線画像変換パネルの表面あるいは裏面
の一部であってもよいものである。
【００１０】また、識別符号とは、バーコード、コード
化された数字、あるいは文字方法等パネルに付すること
ができるものであれば、いかなるものを用いてもよいも
のである。
化された数字、あるいは文字方法等パネルに付すること
ができるものであれば、いかなるものを用いてもよいも
のである。
【００１１】また、識別符号を前記パネルの前記放射線
画像が蓄積記録される部分以外の部分に設けるようにし
てもよい。
画像が蓄積記録される部分以外の部分に設けるようにし
てもよい。
【００１２】さらに、蛍光体が、励起光の照射により励
起光よりも短い波長の蛍光を発する蛍光体からなり、光
電読取手段がこの波長の光を検出する検出特性を有する
ものとしてもよく、蛍光体が、励起光の照射により励起
光よりも長い波長の蛍光を発する蛍光体からなり、光電
読取手段がこの波長の光を検出する検出特性を有するも
のとしてもよい。
起光よりも短い波長の蛍光を発する蛍光体からなり、光
電読取手段がこの波長の光を検出する検出特性を有する
ものとしてもよく、蛍光体が、励起光の照射により励起
光よりも長い波長の蛍光を発する蛍光体からなり、光電
読取手段がこの波長の光を検出する検出特性を有するも
のとしてもよい。
【００１３】また、本発明による放射線画像変換パネル
の使用方法は、上述した放射線画像変換パネルに被写体
を透過した放射線を照射して該被写体の放射線画像を蓄
積記録し、該放射線画像が蓄積記録された放射線画像変
換パネルに励起光を照射し、該励起光の照射により該パ
ネルから発せられる輝尽発光光および蛍光を、前記励起
光とは異なる波長域の光を透過するフィルタを有する光
電読取手段により光電的に読み取ることにより、前記放
射線画像を表す画像信号とともに、該放射線画像に関す
る情報と対応付けするための信号を得ることを特徴とす
るものである。
の使用方法は、上述した放射線画像変換パネルに被写体
を透過した放射線を照射して該被写体の放射線画像を蓄
積記録し、該放射線画像が蓄積記録された放射線画像変
換パネルに励起光を照射し、該励起光の照射により該パ
ネルから発せられる輝尽発光光および蛍光を、前記励起
光とは異なる波長域の光を透過するフィルタを有する光
電読取手段により光電的に読み取ることにより、前記放
射線画像を表す画像信号とともに、該放射線画像に関す
る情報と対応付けするための信号を得ることを特徴とす
るものである。
【００１４】
【作用】本発明による放射線画像変換パネルは、放射線
画像変換パネルの一部に励起光の照射により光電読取手
段により検出され得る波長の蛍光を発する蛍光体により
識別符号を付するようにしたため、放射線画像の蓄積記
録前に放射線画像変換パネルに識別符号を付し、放射線
画像を蓄積記録した後画像信号を得るために変換パネル
に励起光を照射する際に、識別符号を付した部分にも励
起光を照射することにより、放射線画像変換パネルから
は放射線画像を担持する輝尽発光光とともに識別符号の
情報を担持する蛍光が発せられる。この蛍光は光電検出
手段により検出され得る波長を有するため、読取装置の
光電読取手段により輝尽発光光とともに読み取られ、こ
れにより放射線画像を表す画像信号と識別符号を表す信
号とが得られる。この識別符号を表す信号は、画像信号
に対する画像処理あるいは画像信号の再生の際に利用す
べく、画像信号の画像処理装置、再生装置に入力され
る。このように放射線画像変換パネルに単に識別符号を
付するのみで放射線画像を読み取る装置と同様の装置に
より識別符号を読み取ることができるため、一旦シール
等により識別符号をパネルに付してしまえば、それ以後
は、放射線画像変換パネルに識別符号を記録するための
特別な装置をとくに設ける必要がなくなり、また、識別
符号を読み取るためのバーコードリーダ等の読取手段を
設ける必要がなくなる。したがって、簡易な構成の廉価
な装置により放射線画像に関する情報と対応付けするた
めの情報を得ることができる。
画像変換パネルの一部に励起光の照射により光電読取手
段により検出され得る波長の蛍光を発する蛍光体により
識別符号を付するようにしたため、放射線画像の蓄積記
録前に放射線画像変換パネルに識別符号を付し、放射線
画像を蓄積記録した後画像信号を得るために変換パネル
に励起光を照射する際に、識別符号を付した部分にも励
起光を照射することにより、放射線画像変換パネルから
は放射線画像を担持する輝尽発光光とともに識別符号の
情報を担持する蛍光が発せられる。この蛍光は光電検出
手段により検出され得る波長を有するため、読取装置の
光電読取手段により輝尽発光光とともに読み取られ、こ
れにより放射線画像を表す画像信号と識別符号を表す信
号とが得られる。この識別符号を表す信号は、画像信号
に対する画像処理あるいは画像信号の再生の際に利用す
べく、画像信号の画像処理装置、再生装置に入力され
る。このように放射線画像変換パネルに単に識別符号を
付するのみで放射線画像を読み取る装置と同様の装置に
より識別符号を読み取ることができるため、一旦シール
等により識別符号をパネルに付してしまえば、それ以後
は、放射線画像変換パネルに識別符号を記録するための
特別な装置をとくに設ける必要がなくなり、また、識別
符号を読み取るためのバーコードリーダ等の読取手段を
設ける必要がなくなる。したがって、簡易な構成の廉価
な装置により放射線画像に関する情報と対応付けするた
めの情報を得ることができる。
【００１５】また、識別符号を付する蛍光体をパネルの
放射線画像が蓄積記録される部分以外の部分に設けるこ
とにより、得られる放射線画像が識別符号により邪魔さ
れることが無くなる。
放射線画像が蓄積記録される部分以外の部分に設けるこ
とにより、得られる放射線画像が識別符号により邪魔さ
れることが無くなる。
【００１６】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例について
説明する。
説明する。
【００１７】図１は本発明による放射線画像変換パネル
の実施例を表す図である。図１に示すように本発明の実
施例による放射線画像変換パネルは、被写体を透過した
放射線画像が照射されることにより被写体を表す放射線
画像が蓄積記録され、励起光を照射することにより放射
線画像を担持する輝尽発光光が発せられる蓄積性蛍光体
層４ａと、励起光が照射されることにより励起光よりも
波長が長い蛍光を発する赤外発光蛍光体を所定の太さお
よび間隔により形成することによりバーコード５を透明
シールに形成し、この透明シールが付された部分４ｂと
からなるものである。
の実施例を表す図である。図１に示すように本発明の実
施例による放射線画像変換パネルは、被写体を透過した
放射線画像が照射されることにより被写体を表す放射線
画像が蓄積記録され、励起光を照射することにより放射
線画像を担持する輝尽発光光が発せられる蓄積性蛍光体
層４ａと、励起光が照射されることにより励起光よりも
波長が長い蛍光を発する赤外発光蛍光体を所定の太さお
よび間隔により形成することによりバーコード５を透明
シールに形成し、この透明シールが付された部分４ｂと
からなるものである。
【００１８】ここで蓄積性蛍光体としては、例えばＨｅ
−Ｎｅレーザより発せられるレーザ光の波長632.8nm の
励起によりピーク波長390nm の輝尽発光光を発するＢａ
ＦＢｒ：Ｅｕ2+が挙げられ、赤外発光蛍光体としては、
波長632.8nm の励起光の照射により波長750nm 付近をピ
ークとした蛍光を発する例えばγ−ＡｌＦ3 ：Ｆｅ3+を
バインダーに分散させたものが挙げられる。
−Ｎｅレーザより発せられるレーザ光の波長632.8nm の
励起によりピーク波長390nm の輝尽発光光を発するＢａ
ＦＢｒ：Ｅｕ2+が挙げられ、赤外発光蛍光体としては、
波長632.8nm の励起光の照射により波長750nm 付近をピ
ークとした蛍光を発する例えばγ−ＡｌＦ3 ：Ｆｅ3+を
バインダーに分散させたものが挙げられる。
【００１９】また、部分４ｂには放射線画像に関する識
別情報と対応付けするための識別符号が赤外発光蛍光体
によりバーコード５として付してあるが、ここで、放射
線画像に関する識別情報としては例えば次のものが含ま
れる。まず被検体データとして、患者名（またはコー
ド），生年月日，性別，カルテ番号等の被検体（患者）
に固有の情報が含まれる。次に撮影データとしては、撮
影日（時），撮影場所（撮影室または装置のデータ），
撮影技師などの管理データ，Ｘ線管電圧／電流、Ｘ線照
射時間、Ｘ線管球・フイルム間距離（ＦＦＤ）などの撮
影条件、画像の周波数処理や階調処理などの画像処理条
件、または胸部，腹部などの撮影部位、単純撮影、造影
撮影などの撮影方法等の後の画像処理工程に必要な情報
が含まれる。勿論これらの情報をすべて入力させること
は必ずしも必要ではなく、変換パネルの管理や画像処理
に必要なデータを入力させればよい。
別情報と対応付けするための識別符号が赤外発光蛍光体
によりバーコード５として付してあるが、ここで、放射
線画像に関する識別情報としては例えば次のものが含ま
れる。まず被検体データとして、患者名（またはコー
ド），生年月日，性別，カルテ番号等の被検体（患者）
に固有の情報が含まれる。次に撮影データとしては、撮
影日（時），撮影場所（撮影室または装置のデータ），
撮影技師などの管理データ，Ｘ線管電圧／電流、Ｘ線照
射時間、Ｘ線管球・フイルム間距離（ＦＦＤ）などの撮
影条件、画像の周波数処理や階調処理などの画像処理条
件、または胸部，腹部などの撮影部位、単純撮影、造影
撮影などの撮影方法等の後の画像処理工程に必要な情報
が含まれる。勿論これらの情報をすべて入力させること
は必ずしも必要ではなく、変換パネルの管理や画像処理
に必要なデータを入力させればよい。
【００２０】このように識別符号が付された放射線画像
変換パネル４に、図示しない放射線画像撮影装置により
被写体の放射線画像が蓄積記録される。
変換パネル４に、図示しない放射線画像撮影装置により
被写体の放射線画像が蓄積記録される。
【００２１】なお、本実施例においては識別符号をバー
コードとして付するようにしているが、これに限定され
るものではなく、識別符号を数字によりコード化したも
のや、文字の情報等いかなる態様であっても識別符号を
付することができるものである。
コードとして付するようにしているが、これに限定され
るものではなく、識別符号を数字によりコード化したも
のや、文字の情報等いかなる態様であっても識別符号を
付することができるものである。
【００２２】次に放射線画像が蓄積記録された放射線画
像変換パネル４から図２に示すような画像読取手段によ
って放射線画像を読み取り、放射線画像を表す画像信号
を得る。まず放射線画像変換パネル４をエンドレスベル
ト等の副走査手段９により矢印Ｙの方向に移動させなが
ら、レーザー光源10からのレーザー光（励起光）11を走
査ミラー12によって偏向させ、変換パネル４上をＸ方向
に主走査させる。この励起光走査により放射線画像変換
パネル４からは、蓄積記録されている放射線画像情報に
応じた光量の輝尽発光光13が発散する。輝尽発光光13
は、透明なアクリル板を成形して作られた光ガイド14の
一端面からこの光ガイド14の内部に入射し、その中を全
反射を繰返しながら進行して、フォトマルチプライヤ
（光電子増倍管）15に受光される。フォトマルチプライ
ヤ15の受光面上には、励起光の波長領域の光をカット
し、輝尽発光光の波長領域の光を透過させるフィルタが
配設されており、放射線画像変換パネル４上での励起光
の反射光はこのフィルタによりカットされてフォトマル
チプライヤ15への入射が防止される。このフィルタは一
例としてＨＯＹＡ（株）製Ｂ−370 であり、その分光透
過率特性は図３に示すものとなっている。
像変換パネル４から図２に示すような画像読取手段によ
って放射線画像を読み取り、放射線画像を表す画像信号
を得る。まず放射線画像変換パネル４をエンドレスベル
ト等の副走査手段９により矢印Ｙの方向に移動させなが
ら、レーザー光源10からのレーザー光（励起光）11を走
査ミラー12によって偏向させ、変換パネル４上をＸ方向
に主走査させる。この励起光走査により放射線画像変換
パネル４からは、蓄積記録されている放射線画像情報に
応じた光量の輝尽発光光13が発散する。輝尽発光光13
は、透明なアクリル板を成形して作られた光ガイド14の
一端面からこの光ガイド14の内部に入射し、その中を全
反射を繰返しながら進行して、フォトマルチプライヤ
（光電子増倍管）15に受光される。フォトマルチプライ
ヤ15の受光面上には、励起光の波長領域の光をカット
し、輝尽発光光の波長領域の光を透過させるフィルタが
配設されており、放射線画像変換パネル４上での励起光
の反射光はこのフィルタによりカットされてフォトマル
チプライヤ15への入射が防止される。このフィルタは一
例としてＨＯＹＡ（株）製Ｂ−370 であり、その分光透
過率特性は図３に示すものとなっている。
【００２３】フィルタを透過した輝尽発光光はフォトマ
ルチプライヤ15により光電的に検出されてこのフォトマ
ルチプライヤ15からは、輝尽発光光13の発光量に対応し
た、つまり上記画像情報を示す出力信号ＳA が出力され
る。
ルチプライヤ15により光電的に検出されてこのフォトマ
ルチプライヤ15からは、輝尽発光光13の発光量に対応し
た、つまり上記画像情報を示す出力信号ＳA が出力され
る。
【００２４】ここで、放射線画像変換パネル４の赤外発
光蛍光体からはバーコードに関する情報を担持する蛍光
が発せられる。この蛍光体の励起スペクトルおよび発光
スペクトルは図４および図５に示すように波長630nm 程
度の光の励起により波長のピークが750nm の蛍光を発す
るため、この蛍光は、図３に示す特性を有するフォトマ
ルチプライヤ15に設けられたフィルタを透過しフォトマ
ルチプライヤ15に入射される。フォトマルチプライヤ15
からは、赤外発光蛍光体から発せられる蛍光の発光量に
対応したバーコード情報、すなわち識別情報に対応する
識別符号を表すアナログ信号ＳS が出力される。
光蛍光体からはバーコードに関する情報を担持する蛍光
が発せられる。この蛍光体の励起スペクトルおよび発光
スペクトルは図４および図５に示すように波長630nm 程
度の光の励起により波長のピークが750nm の蛍光を発す
るため、この蛍光は、図３に示す特性を有するフォトマ
ルチプライヤ15に設けられたフィルタを透過しフォトマ
ルチプライヤ15に入射される。フォトマルチプライヤ15
からは、赤外発光蛍光体から発せられる蛍光の発光量に
対応したバーコード情報、すなわち識別情報に対応する
識別符号を表すアナログ信号ＳS が出力される。
【００２５】このアナログ信号ＳS は、出力信号ＳA と
ともに対数増幅器16により対数増幅され、次いでＡ／Ｄ
変換器17に入力されて、それぞれデジタルの画像信号Ｓ
1 、識別情報信号ＳIDに変換される。これらの信号
Ｓ1 ，ＳIDは例えば磁気ディスク等の記憶媒体18に一旦
記憶される。
ともに対数増幅器16により対数増幅され、次いでＡ／Ｄ
変換器17に入力されて、それぞれデジタルの画像信号Ｓ
1 、識別情報信号ＳIDに変換される。これらの信号
Ｓ1 ，ＳIDは例えば磁気ディスク等の記憶媒体18に一旦
記憶される。
【００２６】記録媒体18に記憶された信号Ｓ1 ，ＳIDは
次いで画像処理手段19に入力され、識別情報信号ＳIDが
担持する情報と画像処理手段19に記憶された識別情報と
が対応付けられ、この識別情報のうち画像処理に必要な
情報に基づいて画像信号Ｓ1に所定の画像処理が施され
る。画像処理が施された画像信号Ｓ1 は、レーザプリン
タ、ＣＲＴ等の再生手段20に入力され、ここで可視像と
して再生される。
次いで画像処理手段19に入力され、識別情報信号ＳIDが
担持する情報と画像処理手段19に記憶された識別情報と
が対応付けられ、この識別情報のうち画像処理に必要な
情報に基づいて画像信号Ｓ1に所定の画像処理が施され
る。画像処理が施された画像信号Ｓ1 は、レーザプリン
タ、ＣＲＴ等の再生手段20に入力され、ここで可視像と
して再生される。
【００２７】なお、識別符号を付するために用いる、励
起光とは異なる波長の蛍光を発する蛍光体としては、励
起光によりフォトマルチプライヤに取り付けられたフィ
ルタを透過可能な波長の蛍光を発するものであればよ
く、上述したように輝尽発光光より長波長の蛍光を発す
るものの他、輝尽発光光の波長に近い波長の蛍光を発す
るものであってもよい。
起光とは異なる波長の蛍光を発する蛍光体としては、励
起光によりフォトマルチプライヤに取り付けられたフィ
ルタを透過可能な波長の蛍光を発するものであればよ
く、上述したように輝尽発光光より長波長の蛍光を発す
るものの他、輝尽発光光の波長に近い波長の蛍光を発す
るものであってもよい。
【００２８】例えば、励起光源として上述したＨｅ−Ｎ
ｅレーザの代りに波長が850nm のレーザ光を発するＧa
Ａs 半導体レーザを用いる場合には、蓄積性蛍光体とし
て、上記波長の光で励起されうるものが用いられる。か
かる蓄積性蛍光体としては、特開昭61-72089号に開示さ
れている 一般式 ＭI Ｘ・a ＭIIＸ2 ′・b ＭIII Ｘ3 ″′：c Ａ （ただし、ＭI はＬi ，Ｎa ，Ｋ, Ｒb およびＣs から
選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であり、少なく
ともＲb ，Ｃs のいずれかを含む。ＭIIはＢe ，Ｍg ，
Ｃa ，Ｓr ，Ｂa ，Ｚn ，Ｃd ，Ｃu およびＮi から選
ばれる少なくとも一種の二価金属であり、ＭIII はＳc
，Ｙ，Ｌa ，Ｃe ，Ｐr ，Ｎd ，Ｐm ，Ｓm ，Ｅu ，
Ｇd ，Ｔb ，Ｄy ，Ｈo ，Ｅr ，Ｔm ，Ｙb ，Ｌu ，Ａ
l ，Ｇa およびＩn から選ばれる少なくとも一種の三価
金属であり、Ｘ，Ｘ′およびＸ″はＦ，Ｃl ，Ｂr およ
びＩから選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、Ａ
はＴl，Ｎa ，Ａg ，Ｃu の少なくとも一種の金属であ
る。また、a は０≦a ≦１の範囲の数値であり、b は０
≦b ≦0.5 の範囲の数値であり、c は０＜c ≦0.2 の範
囲の数値である。）、および特開昭62-209187 号に開示
されている、 一般式 ＭI Ｘ・a ＭIIＸ2 ′：b Ｔl （ただし、ＭI はＮa ，Ｋ，Ｒb 及びＣs から選ばれる
少なくとも一種のアルカリ金属であり、ＭIIはＭg ，Ｃ
a ，Ｓr ，Ｂa ，Ｚn ，Ｃd ，Ｃu およびＮi から選ば
れる少なくとも一種の二価金属であり、Ｘ及びＸ′は
Ｆ，Ｃl ，Ｂr 及びＩから選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲンである。またa は０≦a ≦4.0 の範囲の数値であ
り、b は０＜b ≦0.2 の範囲の数値である。）等があ
る。これらのうち蛍光体層がＣs Ｉ・0.05Ｂa Ｆ2 ・0.
01Ａl Ｆ3 ：0.002 Ｎa からなる蓄積性蛍光体シートの
励起スペクトルを図６に、輝尽発光光の発光スペクトル
を図７に示し、蛍光体層がＲb Ｂr ・0.5 Ｂa ＦＢr ：
0.001 Ｔl からなる蓄積性蛍光体シートの励起スペクト
ルを図８に、輝尽発光光の発光スペクトルを図９に示
す。上記各グラフから明らかなように、上記２種類の蓄
積性蛍光体シートは、波長が850nm 励起光によって励起
されて、波長の400nm 前後の輝尽発光光を発する。
ｅレーザの代りに波長が850nm のレーザ光を発するＧa
Ａs 半導体レーザを用いる場合には、蓄積性蛍光体とし
て、上記波長の光で励起されうるものが用いられる。か
かる蓄積性蛍光体としては、特開昭61-72089号に開示さ
れている 一般式 ＭI Ｘ・a ＭIIＸ2 ′・b ＭIII Ｘ3 ″′：c Ａ （ただし、ＭI はＬi ，Ｎa ，Ｋ, Ｒb およびＣs から
選ばれる少なくとも一種のアルカリ金属であり、少なく
ともＲb ，Ｃs のいずれかを含む。ＭIIはＢe ，Ｍg ，
Ｃa ，Ｓr ，Ｂa ，Ｚn ，Ｃd ，Ｃu およびＮi から選
ばれる少なくとも一種の二価金属であり、ＭIII はＳc
，Ｙ，Ｌa ，Ｃe ，Ｐr ，Ｎd ，Ｐm ，Ｓm ，Ｅu ，
Ｇd ，Ｔb ，Ｄy ，Ｈo ，Ｅr ，Ｔm ，Ｙb ，Ｌu ，Ａ
l ，Ｇa およびＩn から選ばれる少なくとも一種の三価
金属であり、Ｘ，Ｘ′およびＸ″はＦ，Ｃl ，Ｂr およ
びＩから選ばれる少なくとも一種のハロゲンであり、Ａ
はＴl，Ｎa ，Ａg ，Ｃu の少なくとも一種の金属であ
る。また、a は０≦a ≦１の範囲の数値であり、b は０
≦b ≦0.5 の範囲の数値であり、c は０＜c ≦0.2 の範
囲の数値である。）、および特開昭62-209187 号に開示
されている、 一般式 ＭI Ｘ・a ＭIIＸ2 ′：b Ｔl （ただし、ＭI はＮa ，Ｋ，Ｒb 及びＣs から選ばれる
少なくとも一種のアルカリ金属であり、ＭIIはＭg ，Ｃ
a ，Ｓr ，Ｂa ，Ｚn ，Ｃd ，Ｃu およびＮi から選ば
れる少なくとも一種の二価金属であり、Ｘ及びＸ′は
Ｆ，Ｃl ，Ｂr 及びＩから選ばれる少なくとも一種のハ
ロゲンである。またa は０≦a ≦4.0 の範囲の数値であ
り、b は０＜b ≦0.2 の範囲の数値である。）等があ
る。これらのうち蛍光体層がＣs Ｉ・0.05Ｂa Ｆ2 ・0.
01Ａl Ｆ3 ：0.002 Ｎa からなる蓄積性蛍光体シートの
励起スペクトルを図６に、輝尽発光光の発光スペクトル
を図７に示し、蛍光体層がＲb Ｂr ・0.5 Ｂa ＦＢr ：
0.001 Ｔl からなる蓄積性蛍光体シートの励起スペクト
ルを図８に、輝尽発光光の発光スペクトルを図９に示
す。上記各グラフから明らかなように、上記２種類の蓄
積性蛍光体シートは、波長が850nm 励起光によって励起
されて、波長の400nm 前後の輝尽発光光を発する。
【００２９】また、上記の励起光および蓄積性蛍光体シ
ートを用いる場合には、フォトマルチプライヤの受光面
上に取り付けられるフィルタとしては、分光透過率特性
がそれぞれ図10および図11に示すものとなっている、Ｈ
ＯＹＡ（株）製Ｂ−480 （図10）、および東芝硝子
（株）Ｂ−48（図11）が用いられる。なお、図10には、
750nm 以下の波長領域のみ示されているが、図10に示す
フィルタの赤外域の光の透過率は、850nm の光に対して
９×10-3％、900nm の光に対して0.01％、1000nmの光に
対して0.08％と極めて低いものとなっている。かかるフ
ィルタを有するフォトマルチプライヤーによれば波長が
400nm 前後の輝尽発光光を検出することができるととも
に、波長が850nm の励起光の蓄積性蛍光体シート上での
反射光をカットすることができる。
ートを用いる場合には、フォトマルチプライヤの受光面
上に取り付けられるフィルタとしては、分光透過率特性
がそれぞれ図10および図11に示すものとなっている、Ｈ
ＯＹＡ（株）製Ｂ−480 （図10）、および東芝硝子
（株）Ｂ−48（図11）が用いられる。なお、図10には、
750nm 以下の波長領域のみ示されているが、図10に示す
フィルタの赤外域の光の透過率は、850nm の光に対して
９×10-3％、900nm の光に対して0.01％、1000nmの光に
対して0.08％と極めて低いものとなっている。かかるフ
ィルタを有するフォトマルチプライヤーによれば波長が
400nm 前後の輝尽発光光を検出することができるととも
に、波長が850nm の励起光の蓄積性蛍光体シート上での
反射光をカットすることができる。
【００３０】一方、本実施例における識別符号を付する
ための蛍光体としては、Ｎa Ｙb （ＷＯ4 ）2 ：Ｅr を
バインダーに分散させたものが用いられる。この蛍光体
は、その励起スペクトルが図12に示すものとなってお
り、波長850nm の励起光によって蛍光を生じさせること
のできるものである。またこの蛍光体から発せられる蛍
光は、波長のピークが525nm であり、かかる波長の蛍光
は上述した２種類のフィルタを良好に透過する（図10お
よび図11参照）。
ための蛍光体としては、Ｎa Ｙb （ＷＯ4 ）2 ：Ｅr を
バインダーに分散させたものが用いられる。この蛍光体
は、その励起スペクトルが図12に示すものとなってお
り、波長850nm の励起光によって蛍光を生じさせること
のできるものである。またこの蛍光体から発せられる蛍
光は、波長のピークが525nm であり、かかる波長の蛍光
は上述した２種類のフィルタを良好に透過する（図10お
よび図11参照）。
【００３１】なお、上述した２つの蛍光体の他にも、あ
る種の希土類蛍光体のように量子計数作用により、ある
いは多段エネルギー伝達により、長波長の光を吸収して
短波長の蛍光を発するものが赤外可視変換蛍光体として
知られており、励起光の波長およびフィルタの特性によ
って適当な蛍光体を識別符号を付するための蛍光体とし
て用いることができる。
る種の希土類蛍光体のように量子計数作用により、ある
いは多段エネルギー伝達により、長波長の光を吸収して
短波長の蛍光を発するものが赤外可視変換蛍光体として
知られており、励起光の波長およびフィルタの特性によ
って適当な蛍光体を識別符号を付するための蛍光体とし
て用いることができる。
【００３２】また、上述した実施例においては、放射線
画像変換パネルの部分４ｂに光電読取手段に検出される
蛍光を発する蛍光体により識別符号を付するようにして
いるが、変換パネルの部分４ｂにこの蛍光体を積層さ
せ、この蛍光体層に透明シールに所定の太さおよび間隔
の黒線を形成したバーコード等を付するようにしてもよ
いものである。この場合、変換パネル４に励起光を照射
すると、変換パネル４の部分４ｂの全体から蛍光が発せ
られ、バーコードのバーに対応する部分からは蛍光が発
せられなくなり、これにより前述した実施例と比較して
明暗が逆となった蛍光が得られものである。
画像変換パネルの部分４ｂに光電読取手段に検出される
蛍光を発する蛍光体により識別符号を付するようにして
いるが、変換パネルの部分４ｂにこの蛍光体を積層さ
せ、この蛍光体層に透明シールに所定の太さおよび間隔
の黒線を形成したバーコード等を付するようにしてもよ
いものである。この場合、変換パネル４に励起光を照射
すると、変換パネル４の部分４ｂの全体から蛍光が発せ
られ、バーコードのバーに対応する部分からは蛍光が発
せられなくなり、これにより前述した実施例と比較して
明暗が逆となった蛍光が得られものである。
【００３３】また、上述した実施例においては、図２に
示すように、放射線画像変換パネル４に放射線画像を蓄
積記録し、変換パネル４の片面に励起光を照射して画像
信号を得るようにしているが、図13に示すようにこの放
射線画像変換パネル４の両面から画像信号を得、得られ
た画像信号を加算するようにしてもよい。以下この両面
読取りの詳細について説明する。
示すように、放射線画像変換パネル４に放射線画像を蓄
積記録し、変換パネル４の片面に励起光を照射して画像
信号を得るようにしているが、図13に示すようにこの放
射線画像変換パネル４の両面から画像信号を得、得られ
た画像信号を加算するようにしてもよい。以下この両面
読取りの詳細について説明する。
【００３４】放射線画像変換パネル４が、図示しないモ
ーターにより回転せしめられるエンドレスベルト9a，9b
上に配置される。この変換パネル４の上方には、励起光
を発するレーザ光源10と、そのレーザ光11を反射偏向
し、変換パネル４を主走査する図示しないモータにより
回転される回転多面鏡12が配されている。さらに、レー
ザ光11が走査される位置の上方には、そのレーザ光11の
走査により発せられる輝尽発光光を上方より集光する集
光ガイド14a が近接して配置され、その位置の下方に
は、輝尽発光光を下方より集光する集光ガイド14b が変
換パネル４と垂直に配置されている。各集光ガイド14a
，14b は、それぞれ輝尽発光光を光電的に検出するフ
ォトマルチプライヤ（光電子増倍管）15a ，15b が接続
されている。このフォトマルチプライヤ15a ，15b は対
数増幅器16a ，16b に接続され、さらにこの対数増幅器
16a ，16b は、Ａ／Ｄ変換器17a ，17b に接続され、各
Ａ／Ｄ変換器17a ，17b は記憶装置18に接続されてい
る。
ーターにより回転せしめられるエンドレスベルト9a，9b
上に配置される。この変換パネル４の上方には、励起光
を発するレーザ光源10と、そのレーザ光11を反射偏向
し、変換パネル４を主走査する図示しないモータにより
回転される回転多面鏡12が配されている。さらに、レー
ザ光11が走査される位置の上方には、そのレーザ光11の
走査により発せられる輝尽発光光を上方より集光する集
光ガイド14a が近接して配置され、その位置の下方に
は、輝尽発光光を下方より集光する集光ガイド14b が変
換パネル４と垂直に配置されている。各集光ガイド14a
，14b は、それぞれ輝尽発光光を光電的に検出するフ
ォトマルチプライヤ（光電子増倍管）15a ，15b が接続
されている。このフォトマルチプライヤ15a ，15b は対
数増幅器16a ，16b に接続され、さらにこの対数増幅器
16a ，16b は、Ａ／Ｄ変換器17a ，17b に接続され、各
Ａ／Ｄ変換器17a ，17b は記憶装置18に接続されてい
る。
【００３５】被写体の放射線画像が蓄積記録された放射
線画像変換パネル４がエンドレスベルト9a，9b上にセッ
トされる。この所定位置にセットされた放射線画像変換
パネル４は、エンドレスベルト9a，9bにより、矢印Ｙ方
向に搬送（副走査）される。一方、レーザ光源10から発
せられた光ビームは図示しないモータにより駆動され矢
印方向に高速回転する回転多面鏡12によって反射偏向さ
れ、変換パネル４に入射し副走査の方向（矢印Ｙ方向）
と略垂直な矢印Ｘ方向に主走査する。この光ビームが照
射された変換パネル４の箇所からは、蓄積記録されてい
る放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光13a ，13b
（ここで、輝尽発光光13a ，13b はそれぞれ変換パネル
４の上方、下方から発散されたものを示す）が発散され
る。この輝尽発光光13a は集光ガイド14a によって導か
れ、フォトマルチプライヤ（光電子増倍管）15a によっ
て光電的に検出される。入射端面から集光ガイド14a 内
に入射した輝尽発光光13a は、集光ガイド14a の内部を
全反射を繰り返して進み、出射端面から出射してフォト
マルチプライヤ15a に受光され、放射線画像を表す輝尽
発光光13a の光量がフォトマルチプライヤ15a によって
電気信号に変換される。同様に、輝尽発光光13b は集光
ガイド14b によって導かれ、フォトマルチプライヤ（光
電子増倍管）15b によって光電的に検出される。
線画像変換パネル４がエンドレスベルト9a，9b上にセッ
トされる。この所定位置にセットされた放射線画像変換
パネル４は、エンドレスベルト9a，9bにより、矢印Ｙ方
向に搬送（副走査）される。一方、レーザ光源10から発
せられた光ビームは図示しないモータにより駆動され矢
印方向に高速回転する回転多面鏡12によって反射偏向さ
れ、変換パネル４に入射し副走査の方向（矢印Ｙ方向）
と略垂直な矢印Ｘ方向に主走査する。この光ビームが照
射された変換パネル４の箇所からは、蓄積記録されてい
る放射線画像情報に応じた光量の輝尽発光光13a ，13b
（ここで、輝尽発光光13a ，13b はそれぞれ変換パネル
４の上方、下方から発散されたものを示す）が発散され
る。この輝尽発光光13a は集光ガイド14a によって導か
れ、フォトマルチプライヤ（光電子増倍管）15a によっ
て光電的に検出される。入射端面から集光ガイド14a 内
に入射した輝尽発光光13a は、集光ガイド14a の内部を
全反射を繰り返して進み、出射端面から出射してフォト
マルチプライヤ15a に受光され、放射線画像を表す輝尽
発光光13a の光量がフォトマルチプライヤ15a によって
電気信号に変換される。同様に、輝尽発光光13b は集光
ガイド14b によって導かれ、フォトマルチプライヤ（光
電子増倍管）15b によって光電的に検出される。
【００３６】ここで、変換パネル４には図１に示すよう
に識別符号がバーコード５として付してある蛍光体が設
けられており、この蛍光体に付されたバーコード情報す
なわち識別情報に対応する識別符号を表すアナログ信号
ＳS が出力される。
に識別符号がバーコード５として付してある蛍光体が設
けられており、この蛍光体に付されたバーコード情報す
なわち識別情報に対応する識別符号を表すアナログ信号
ＳS が出力される。
【００３７】なお、ここで蛍光体により付された識別符
号は、放射線画像と同様に両面から読み取るようにして
もよいが、シート４の表面あるいは裏面のいずれか一方
のみから識別符号を表す信号を得るようにしてもよいも
のである。
号は、放射線画像と同様に両面から読み取るようにして
もよいが、シート４の表面あるいは裏面のいずれか一方
のみから識別符号を表す信号を得るようにしてもよいも
のである。
【００３８】フォトマルチプライヤ15a から出力された
アナログ出力信号ＳA ，ＳS は対数増幅器16a で対数的
に増幅されてＡ／Ｄ変換器17a に入力され、ここでデジ
タル画像信号Ｓ1 、識別情報信号ＳIDに変換されて記憶
媒体18に入力される。また同様に、フォトマルチプライ
ヤ15b から出力されたアナログ出力信号ＳB は対数増幅
器16b で対数的に増幅されてＡ／Ｄ変換器17b に入力さ
れ、ここでデジタル画像信号Ｓ2 に変換されて記憶媒体
18に入力される。これら２つの画像信号Ｓ1 ，Ｓ2 は、
それぞれ対応する画素同士加算される。このようにして
得られた加算信号と識別情報信号ＳIDとは、図示しない
画像処理に入力され、ここで画像信号ＳIDが担持する情
報と画像処理手段19に記憶された識別情報とが対応付け
られ、この識別情報のうち画像処理に必要な情報に基づ
いて加算信号に所定の画像処理が施される。画像処理が
施された加算信号は、レーザプリンタ、ＣＲＴ等の再生
手段に入力され、ここで可視像として再生される。
アナログ出力信号ＳA ，ＳS は対数増幅器16a で対数的
に増幅されてＡ／Ｄ変換器17a に入力され、ここでデジ
タル画像信号Ｓ1 、識別情報信号ＳIDに変換されて記憶
媒体18に入力される。また同様に、フォトマルチプライ
ヤ15b から出力されたアナログ出力信号ＳB は対数増幅
器16b で対数的に増幅されてＡ／Ｄ変換器17b に入力さ
れ、ここでデジタル画像信号Ｓ2 に変換されて記憶媒体
18に入力される。これら２つの画像信号Ｓ1 ，Ｓ2 は、
それぞれ対応する画素同士加算される。このようにして
得られた加算信号と識別情報信号ＳIDとは、図示しない
画像処理に入力され、ここで画像信号ＳIDが担持する情
報と画像処理手段19に記憶された識別情報とが対応付け
られ、この識別情報のうち画像処理に必要な情報に基づ
いて加算信号に所定の画像処理が施される。画像処理が
施された加算信号は、レーザプリンタ、ＣＲＴ等の再生
手段に入力され、ここで可視像として再生される。
【００３９】なお、上述した両面読取りの実施例では、
１つのレーザ光源10から発生せられたレーザ光により放
射線画像変換パネル４を走査するようにしているが、こ
れに限定されるものではなく、図14に示すように放射線
画像変換パネル４Ａの表面側、裏面側にそれぞれレーザ
光源10a ，10b 、回転多面鏡12a ，12b をそれぞれ設
け、放射線画像変換パネル４の両面にレーザ光11a ，11
b を走査して輝尽発光光を読み取って２つの画像信号を
得るようにしてもよい。
１つのレーザ光源10から発生せられたレーザ光により放
射線画像変換パネル４を走査するようにしているが、こ
れに限定されるものではなく、図14に示すように放射線
画像変換パネル４Ａの表面側、裏面側にそれぞれレーザ
光源10a ，10b 、回転多面鏡12a ，12b をそれぞれ設
け、放射線画像変換パネル４の両面にレーザ光11a ，11
b を走査して輝尽発光光を読み取って２つの画像信号を
得るようにしてもよい。
【図１】本発明による放射線画像変換パネルの実施例を
表す図
表す図
【図２】放射線画像読取装置を表す図
【図３】光電読取手段に設けられるフィルタの分光透過
率特性を表すグラフ
率特性を表すグラフ
【図４】光電読取手段に検出される蛍光を発する蛍光体
の励起スペクトルを表すグラフ
の励起スペクトルを表すグラフ
【図５】光電読取手段に検出される蛍光を発する蛍光体
の発光スペクトルを表すグラフ
の発光スペクトルを表すグラフ
【図６】放射線画像変換パネルの励起スペクトルを表す
グラフ
グラフ
【図７】放射線画像変換パネルの輝尽発光スペクトルを
表すグラフ
表すグラフ
【図８】他の放射線画像変換パネルの励起スペクトルを
表すグラフ
表すグラフ
【図９】他の放射線画像変換パネルの輝尽発光スペクト
ルを表すグラフ
ルを表すグラフ
【図１０】光電読取手段に設けられる他のフィルタの分
光透過率特性を表すグラフ
光透過率特性を表すグラフ
【図１１】光電読取手段に設けられる他のフィルタの分
光透過率特性を表すグラフ
光透過率特性を表すグラフ
【図１２】光電読取手段に検出される蛍光を発する他の
蛍光体の励起スペクトルを表すグラフ
蛍光体の励起スペクトルを表すグラフ
【図１３】両面読取りを行うための放射線画像読取装置
を表す図
を表す図
【図１４】両面読取りを行うための他の放射線画像読取
装置を表す図
装置を表す図
４ 放射線画像変換パネル ４Ａ 蓄積性蛍光体 ４Ｂ 光電読取手段に検出される蛍光を発する蛍光体 ５ バーコード 10 レーザ光源 11 レーザ光 12 ミラー 13，13a ，13b 輝尽発光光 14，14a ，14b 光ガイド 15，15a ，15b フォトマルチプライヤ 16，16a ，16b 対数変換器 17，17a ，17b Ａ／Ｄ変換器 18 記憶媒体 19 画像処理手段 20 再生手段
Claims (5)
- 【請求項１】 放射線画像が蓄積記録された放射線画像
変換パネルに励起光を照射し、該励起光の照射により該
パネルから発せられる輝尽発光光を、前記励起光とは異
なる波長域の光を検出するが該励起光の波長域の光は検
出しない検出特性を有する光電読取手段により光電的に
読み取ることにより、前記放射線画像を表す画像信号を
得る放射線画像読取方法に使用される放射線画像変換パ
ネルにおいて、 該パネルの一部に、前記励起光の照射により前記光電読
取手段に検出され得る波長域の蛍光を発する蛍光体を用
いて前記放射線画像に関する情報と対応付けするための
識別符号を付したことを特徴とする放射線画像変換パネ
ル。 - 【請求項２】 前記識別符号を前記パネルの前記放射線
画像が蓄積記録される部分以外の部分に設けたことを特
徴とする請求項１記載の放射線画像変換パネル。 - 【請求項３】 前記蛍光体が、前記励起光の照射により
該励起光よりも短い波長の蛍光を発する蛍光体からな
り、前記光電読取手段が該波長の光を検出する検出特性
を有することを特徴とする請求項１または２記載の放射
線画像変換パネル。 - 【請求項４】 前記蛍光体が、前記励起光の照射により
該励起光よりも長い波長の蛍光を発する蛍光体からな
り、前記光電読取手段が該波長の光を検出する検出特性
を有することを特徴とする請求項１または２記載の放射
線画像変換パネル。 - 【請求項５】 請求項１から４のいずれか１項記載の放
射線画像変換パネルに被写体を透過した放射線を照射し
て該被写体の放射線画像を蓄積記録し、該放射線画像が
蓄積記録された放射線画像変換パネルに励起光を照射
し、該励起光の照射により該パネルから発せられる輝尽
発光光および蛍光を、前記励起光とは異なる波長域の光
を透過するが該励起光の波長域の光は透過しない検出特
性を有する光電読取手段により光電的に読み取ることに
より、前記放射線画像を表す画像信号とともに、該放射
線画像に関する情報と対応付けするための信号を得るこ
とを特徴とする放射線画像変換パネルの使用方法。
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