JP2001324771A - 蓄積性蛍光体シート用消去機構 - Google Patents

蓄積性蛍光体シート用消去機構

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JP2001324771A
JP2001324771A JP2000145068A JP2000145068A JP2001324771A JP 2001324771 A JP2001324771 A JP 2001324771A JP 2000145068 A JP2000145068 A JP 2000145068A JP 2000145068 A JP2000145068 A JP 2000145068A JP 2001324771 A JP2001324771 A JP 2001324771A
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stimulable phosphor
erasing mechanism
erasing
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JP2000145068A
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Sadami Yamada
貞美 山田
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Abstract

(57)【要約】 【課題】簡単な構成で、蓄積性蛍光体シートの幅方向全
長にわたって均一な光量分布特性を確実に得ることを可
能にする。 【解決手段】消去機構20は、第1および第2照明手段
34、36を備え、前記第1および第2照明手段34、
36が蓄積性蛍光体シートSの幅方向に延在して直線状
に配置される。第1および第2照明手段34、36は、
一端にのみ第1および第2ソケット部40、44を有し
ており、前記第1および第2ソケット部40、44が幅
方向の中央側で互いに対向し、かつ近接して配置されて
いる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、処理装置内で蓄積
性蛍光体シートに残存する放射線画像情報を消去するた
めの蓄積性蛍光体シート用消去機構に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、蓄積性蛍光体(輝尽性蛍光体)
を利用して、人体等の被写体の放射線画像情報を一旦記
録し、この放射線画像情報を写真フイルム等の写真感光
材料等に再生し、あるいはCRT等に可視像として出力
させるシステムが知られている。
【0003】蓄積性蛍光体は、放射線(X線、α線、γ
線、電子線、紫外線等)の照射によりこの放射線エネル
ギの一部を蓄積し、後に可視光等の励起光の照射によっ
て、蓄積されたエネルギに応じて輝尽発光を示す蛍光体
をいう。この蓄積性蛍光体は、取り扱いの容易性等か
ら、通常、シート状である蓄積性蛍光体シートとして使
用されている。
【0004】上記システムでは、例えば、予め放射線画
像情報が記録された蓄積性蛍光体シートが収容されたカ
セッテを装填するカセッテ装填部と、前記カセッテから
取り出された前記蓄積性蛍光体シートに担持された放射
線画像情報を読み取る読み取り部と、前記蓄積性蛍光体
シートに残存する放射線画像情報を消去する消去機構と
を組み込むカセット方式の画像情報読取装置(処理装
置)が採用されている。
【0005】また、蓄積性蛍光体シートに被写体の放射
線画像情報を一旦記録する撮影部と、前記放射線画像情
報が記録された前記蓄積性蛍光体シートに励起光を照射
して前記放射線画像情報を光電的に読み取る読み取り部
と、読み取り後に前記蓄積性蛍光体シートに残存する放
射線画像情報を消去する消去機構とを一体的に組み込
み、該蓄積性蛍光体シートを装置内で循環または往復さ
せる、所謂、ビルトイン方式の画像情報読取装置(処理
装置)が使用されている。
【0006】この種の画像情報読取装置を構成する消去
機構は、ユニット構造を採用しており、ユニット本体内
には消去用光源として蛍光灯が装着されている。例え
ば、図7に示すように、消去機構1を構成するユニット
本体2内には、複数本、例えば、3本〜5本の蛍光灯3
が装着されている。この蛍光灯3は、蓄積性蛍光体シー
トSの搬送方向(矢印A方向)に交差する幅方向(矢印
B方向)に延在するとともに、前記蓄積性蛍光体シート
シートSの幅寸法よりも長尺に構成されている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記の蛍光
灯3は、両端にソケット部4が設けられており、この蛍
光灯3の長さ方向(矢印B方向)の光量は、図8に示す
光量分布特性を有している。このため、蛍光灯3の光量
は、この蛍光灯3の両端部に近接するに従って低くなっ
ており、蓄積性蛍光体シートSの一端H1および他端H
2での光量L1が消去機構1全体の消去性能の律速とな
っている。しかしながら、この光量L1は、蛍光灯3の
最大光量L0の略半分の値となってしまい、効率的な消
去処理が遂行されないという問題が指摘されている。
【0008】本発明はこの種の問題を解決するものであ
り、蓄積性蛍光体シートの幅方向に対して略均一な光量
分布特性を確実に得ることができ、簡単な構成で、効率
的な消去処理が遂行可能な蓄積性蛍光体シート用消去機
構を提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明に係る蓄積性蛍光
体シート用消去機構では、一端にのみソケット部を有す
る少なくとも第1および第2照明手段を備え、前記第1
および第2照明手段が蓄積性蛍光体シートの搬送方向に
交差する幅方向に延在して直線状に配置される。この第
1および第2照明手段は、それぞれのソケット部が蓄積
性蛍光体シートの幅方向の中央側で互いに対向し、かつ
近接して配置されている。
【0010】これにより、第1および第2照明手段は、
光量が低くなり易いそれぞれのソケット部を幅方向の中
央側に互いに近接して配置されるため、前記ソケット部
近傍には、周辺からの反射光による光量の増加が惹起さ
れる。従って、蓄積性蛍光体シートの幅方向全長にわた
って略均一な光量分布特性を得ることができ、簡単な構
成で、前記蓄積性蛍光体シートに残存する放射線画像情
報の消去処理を効率的かつ確実に遂行することが可能に
なる。
【0011】また、本発明では、一端にのみソケット部
を有する少なくとも第1および第2照明手段を備え、前
記第1および第2照明手段が蓄積性蛍光体シートの搬送
方向に交差する幅方向に延在し、かつ前記搬送方向に離
間して配置されている。そして、第1および第2照明手
段は、それぞれのソケット部が互いに反対方向に向かっ
て配置される。このため、第1および第2照明手段は、
全体としてフラットな光量分布特性を得ることができ、
蓄積性蛍光体シートの残像消去処理が効率的に行われ
る。
【0012】その際、第1および第2照明手段のソケッ
ト部は、幅方向の中央側に配置され、あるいは幅方向両
端側に近接して配置される。すなわち、蓄積性蛍光体シ
ートの幅方向の寸法よりも短尺な第1および第2照明手
段では、それぞれのソケット部が幅方向の中央側に配置
される一方、前記蓄積性蛍光体シートの幅寸法よりも長
尺な第1および第2照明手段では、それぞれのソケット
部が前記蓄積性蛍光体シートの幅方向両端側に近接して
配置されている。これにより、蓄積性蛍光体シートの幅
方向全長にわたって均一な光量分布特性が確実に得られ
るとともに、構成が有効に簡素化し、蓄積性蛍光体シー
トの消去処理を経済的かつ効率的に遂行することが可能
になる。
【0013】ここで、第1および第2照明手段は、それ
ぞれ1以上の蛍光灯を備えるだけでよく、構成の簡素化
および設備費の削減が容易に図られる。
【0014】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の第1の実施形態
に係る蓄積性蛍光体シート用消去機構が組み込まれる画
像情報読取装置(処理装置)10の概略構成説明図であ
る。
【0015】画像情報読取装置10を構成する装置本体
12内には、予め被写体の放射線画像情報が一旦記録さ
れたシート状記録媒体である蓄積性蛍光体シートSが収
容されたカセッテ14を装填するカセッテ装填部16
と、前記放射線画像情報が記録された前記蓄積性蛍光体
シートSに励起光であるレーザ光Lを照射して前記放射
線画像情報を光電的に読み取る読み取り部18と、読み
取り後に前記蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画
像情報を消去する第1の実施形態に係る消去機構20と
が組み込まれる。
【0016】カセッテ14は、蓄積性蛍光体シートSを
収容する筐体22と、前記蓄積性蛍光体シートSの取り
出し動作および挿入動作を行うために、前記筐体22の
端部に開閉可能に装着される蓋体24とを備える。カセ
ッテ装填部16は、カセッテ14を水平姿勢で挿入する
とともに、蓋体24を開閉する図示しない蓋体開閉手段
と、蓄積性蛍光体シートSを吸着保持して前記カセッテ
14から取り出すとともに、読み取りおよび消去後の前
記蓄積性蛍光体シートSを前記カセッテ14に送り込む
吸着盤26を備える枚葉手段28とを設ける。
【0017】枚葉手段28の下方には、往復搬送系30
を介して消去機構20および読み取り部18が配設され
る。往復搬送系30は、複数の互いに対をなすローラ対
32を備えており、このローラ対32により構成される
鉛直搬送路に消去機構20が配置され、さらに前記ロー
ラ対32により構成される水平搬送路の上方に読み取り
部18が配置される。
【0018】この消去機構20は、図2および図3に示
すように、少なくとも第1照明手段34および第2照明
手段36を備える。第1照明手段34は、一対の第1ラ
ンプ部38を有するとともに、前記第1ランプ部38の
一端にのみ第1ソケット部40が設けられており、前記
第1ランプ部38は2連型蛍光灯を構成している。第2
照明手段36は、上記の第1照明手段34と同様に、1
組の第2ランプ部42と、この第2ランプ部42の一端
にのみ第2ソケット部44を有する2連型蛍光灯を構成
している。
【0019】第1および第2照明手段34、36は、蓄
積性蛍光体シートSの搬送方向(矢印A方向)に交差す
る幅方向(矢印B方向)に延在して直線状に配置され
る。第1および第2照明手段34、36の第1および第
2ソケット部40、44は、幅方向の中央側で互いに対
向し、かつ近接して配置されている。第1および第2照
明手段34、36がユニット本体46内に装着されるこ
とにより、消去機構20は、全体としてユニット構造を
採用している。
【0020】ユニット本体46には、第1および第2照
明手段34、36からの照明光を蓄積性蛍光体シートS
に照射させるための図示しない窓部が形成されている。
このユニット本体46内には、第1および第2照明手段
34、36が少なくとも一組、必要に応じて複数組(図
1中、3組)、上下に配列して収容可能である。
【0021】読み取り部18は、蓄積性蛍光体シートS
を水平方向(矢印X方向)に副走査搬送する副走査搬送
手段52と、副走査搬送されている前記蓄積性蛍光体シ
ートSに対し走査光としてレーザ光Lを略鉛直下方向
(矢印Y方向)に照射して主走査するレーザ光照射手段
54と、前記蓄積性蛍光体シートSから発せられる輝尽
発光光を集光し、前記蓄積性蛍光体シートSに担持され
ている放射線画像情報を光電的に読み取る読み取り手段
56とを備える。
【0022】レーザ光照射手段54は、レーザ光Lを一
旦水平方向に導出した後、略鉛直下方向に屈曲させてこ
のレーザ光Lを蓄積性蛍光体シートSに照射するための
光学系58を設けている。蓄積性蛍光体シートSのレー
ザ光Lの照射位置近傍には、このレーザ光Lの照射によ
って前記蓄積性蛍光体シートSから発せられる輝尽発光
光を集光する集光ガイド60および反射ミラー62が配
置されている。この集光ガイド60には、フォトマルチ
プライヤ64が接続されて読み取り手段56が構成され
ている。副走査搬送手段52は、水平方向(矢印X方
向)に互いに所定間隔離間して配置された第1および第
2ローラ対66、68を備える。
【0023】このように構成される画像情報読取装置1
0の動作について、以下に説明する。
【0024】まず、装置本体12の上部に設けられてい
るカセッテ装填部16にカセッテ14が水平方向に指向
して装着される。このカセッテ14内には、予め図示し
ない被写体の放射線画像情報が記録された蓄積性蛍光体
シートSを収容しており、前記カセッテ装填部16に設
けられた図示しない蓋体開閉手段の作用下に、蓋体24
が開放される。
【0025】次いで、枚葉手段28が駆動されて吸着盤
26がカセッテ14内に移動し、この吸着盤26により
前記カセッテ14内の蓄積性蛍光体シートSの被吸着面
が吸着保持される。さらに、吸着盤26がカセッテ14
内から往復搬送系30側に移動し、このカセッテ14内
の蓄積性蛍光体シートSは、前記吸着盤26に吸着され
て前記カセッテ14から取り出される。カセッテ14か
ら取り出された蓄積性蛍光体シートSの先端がローラ対
32に挟持されるのと略同時に、吸着盤26による前記
蓄積性蛍光体シートSの吸着保持が解除される。
【0026】これにより、蓄積性蛍光体シートSは、複
数のローラ対32の回転作用下に鉛直下方向に向かって
搬送される。この蓄積性蛍光体シートSは、消去機構2
0を通過して読み取り部18を構成する副走査搬送手段
52に送られる。
【0027】副走査搬送手段52では、蓄積性蛍光体シ
ートSが第1および第2ローラ対66、68に挟持され
て矢印X方向(水平方向)に副走査搬送される一方、レ
ーザ光照射手段54からレーザ光Lが導出される。この
レーザ光Lは、一旦水平方向に進んだ後、光学系58を
介して略鉛直下方向(矢印Y方向)に指向し、蓄積性蛍
光体シートSの撮影面に照射されて主走査が行われる。
レーザ光Lの照射により蓄積性蛍光体シートSの撮影面
から輝尽発光光が生じ、この輝尽発光光が直接または反
射ミラー62から集光ガイド60を介してフォトマルチ
プライヤ64により光電的に読み取られる。
【0028】放射線画像情報の読み取りが終了した蓄積
性蛍光体シートSは、副走査搬送手段52が逆方向に駆
動されることによって鉛直上方向(矢印A方向)に搬送
され、消去機構20に送られる。この消去機構20で
は、図2および図3に示すように、第1および第2照明
手段34、36が蓄積性蛍光体シートSの幅方向(矢印
B方向)に延在して直線状に配置されており、前記第1
および第2照明手段3436を構成する第1および第2
ランプ部38、42が付勢されることによって、前記蓄
積性蛍光体シートSに残存する放射線画像情報の消去が
行われる。
【0029】この場合、第1の実施形態では、第1およ
び第2照明手段34、36の第1および第2ソケット部
40、44が蓄積性蛍光体シートSの幅方向の中央側で
互いに対向し、かつ近接して配置されている。このた
め、第1および第2ソケット部40、44を蓄積性蛍光
体シートSの両端側に向けて配置する構造に比べ、第1
および第2照明手段34、36全体としての矢印B方向
の光量分布が略平坦化され、光量の低下を有効に阻止す
ることができる。
【0030】すなわち、第1および第2照明手段34、
36の矢印B方向の光量変化は、実際上、図4に示すよ
うに変化しており、第1および第2ソケット部40、4
4の位置(中央位置)に対応して僅かに光量低下が惹起
されているものの、最小光量L2は、最大光量L0から
大きく低下するものではない。中央側に配置された第1
および第2ソケット部40、44の近傍では、周辺から
の反射光により光量が得られるからである。
【0031】これによって、消去機構20全体の消去性
能を有効に向上させることが可能になり、簡単な構成
で、蓄積性蛍光体シートSに残存する放射線画像情報の
消去処理が効率的かつ確実に遂行されるという効果が得
られる。さらに、第1および第2照明手段34、36
は、2連型蛍光灯で構成されており、消去機構20全体
の小型化が容易に図られるとともに、経済的に製造する
ことができるという利点がある。
【0032】なお、第1および第2照明手段34、36
は、2連型蛍光灯に限定されるものではなく、3連型蛍
光灯等、種々の構成を採用し得るとともに、設定組数も
種々に変更可能である。
【0033】ところで、消去後の蓄積性蛍光体シートS
はカセッテ14に戻された後、蓋体24が閉じられると
ともに、前記カセッテ14がカセッテ装填部16から取
り出され、図示しない放射線画像情報の撮影処理が施さ
れる。
【0034】図5は、本発明の第2の実施形態に係る蓄
積性蛍光体シート用消去機構80の概略構成説明図であ
る。
【0035】この消去機構80は、ユニット本体82内
に装着される第1および第2照明手段84、86を備え
る。第1および第2照明手段84、86は、それぞれ上
下一対の第1および第2ランプ部88、90と、前記第
1および第2ランプ部88、90の一端にのみ設けられ
る第1および第2ソケット部92、94とを備える。第
1および第2照明手段84、86は、蓄積性蛍光体シー
トSの搬送方向(矢印A方向)に交差する幅方向(矢印
B方向)に延在し、かつ前記搬送方向に離間して配置さ
れるとともに、第1および第2ソケット部92、94が
互いに反対方向に向かって配置される。すなわち、第1
および第2ソケット部92、94は、幅方向の中央側に
位置して搬送方向に交差するように配置されている。
【0036】このように構成される第2の実施形態に係
る消去機構80では、第1および第2照明手段84、8
6を構成する第1および第2ソケット部92、94が蓄
積性蛍光体シートSの幅方向中央側で交互に、すなわ
ち、千鳥状に配置されている。このため、第1および第
2照明手段84、86から中央側に配置されている第1
および第2ソケット部92、94の近傍では、周辺から
の反射光により十分な光量が得られるため、蓄積性蛍光
体シートSの幅方向全長にわたって均一な光量分布特性
を得ることができる。従って、簡単な構成で、蓄積性蛍
光体シートSの残像消去処理が効率的かつ確実に遂行さ
れる等、第1の実施形態と同様の効果が得られる。
【0037】図6は、本発明の第3の実施形態に係る蓄
積性蛍光体シート用消去機構100の概略正面説明図で
ある。
【0038】この消去機構100は、蓄積性蛍光体シー
トSの搬送方向(矢印A方向)に交差する幅方向(矢印
B方向)に延在し、かつ前記搬送方向に離間してユニッ
ト本体102内に配置される第1および第2照明手段1
04、106を備える。第1および第2照明手段10
4、106は、蓄積性蛍光体シートSの幅寸法よりも長
尺なそれぞれ一組の第1および第2ランプ部108、1
10と、前記第1および第2ランプ部108、110の
一端にのみ設けられる第1および第2ソケット部11
2、114とを備える。第1および第2照明手段10
4、106は、第1および第2ソケット部112、11
4が互いに反対方向に向かって、すなわち、蓄積性蛍光
体シートSの幅方向両端部に近接して配置されている。
【0039】このように構成される第3の実施形態に係
る消去機構100では、第1および第2ソケット部11
2、114が互いに逆方向に配置されており、前記第1
および第2ソケット部112、114での光量低下を有
効に補うことができ、蓄積性蛍光体シートSの幅方向全
長にわたって均一な光量分布特性を確実に得ることが可
能になる。これにより、簡単な構成で、蓄積性蛍光体シ
ートSの残像消去処理が効率的に遂行される等、第1お
よび第2の実施形態と同様の効果が得られる。
【0040】なお、上述の第1乃至第3の実施形態で
は、処理装置としてカセット方式の画像情報読取装置1
0を用いて説明したが、これに限定されるものではな
く、ビルトイン方式の画像情報読取装置にも使用可能で
ある。
【0041】
【発明の効果】本発明に係る蓄積性蛍光体シート用消去
機構では、第1および第2照明手段の一端にのみソケッ
ト部が設けられ、前記ソケット部が蓄積性蛍光体シート
の幅方向の中央側で互いに対向し、かつ近接して配置さ
れる。このため、ソケット部近傍には周辺からの反射に
よる光量が得られ、蓄積性蛍光体シートの幅方向全長に
わたって光量分布特性を均一化することができる。これ
により、簡単な構成で、蓄積性蛍光体シートに残存する
放射線画像情報の消去処理が、効率的かつ確実に遂行さ
れる。
【0042】また、本発明では、一端にのみソケット部
を有する第1および第2照明手段が、蓄積性蛍光体シー
トの搬送方向に離間して配置されるとともに、前記ソケ
ット部が互いに反対方向に向かって配置される。このた
め、ソケット部近傍での光量低下を有効に補うことがで
き、蓄積性蛍光体シートの幅方向全長にわたって均一な
光量分布特性を確実に得ることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態に係る消去機構が組み
込まれる画像情報読取装置の概略構成説明図である。
【図2】前記消去機構の概略斜視説明図である。
【図3】前記消去機構の概略正面説明図である。
【図4】前記消去機構の光量分布特性の説明図である。
【図5】本発明の第2の実施形態に係る消去機構の概略
正面説明図である。
【図6】本発明の第3の実施形態に係る消去機構の概略
正面説明図である。
【図7】従来技術に係る消去機構の概略正面説明図であ
る。
【図8】図7に示す消去機構の光量分布特性の説明図で
ある。
【符号の説明】
10…画像情報読取装置 12…装置本体 16…カセッテ装填部 18…読み取り
部 20、80、100…消去機構 30…往復搬送
系 32、66、68…ローラ対 34、36、84、86、104、106…照明手段 38、42、88、90、108、110…ランプ部 40、44、92、94、112、114…ソケット部 46、82、102…ユニット本体 52…副走査搬
送手段 54…レーザ光照射手段 56…読み取り
手段

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】処理装置内で蓄積性蛍光体シートに残存す
    る放射線画像情報を消去するための蓄積性蛍光体シート
    用消去機構であって、 一端にのみソケット部を有する少なくとも第1および第
    2照明手段を備え、 前記第1および第2照明手段は、前記蓄積性蛍光体シー
    トの搬送方向に交差する幅方向に延在して直線状に配置
    されるとともに、 それぞれの前記ソケット部が、前記幅方向の中央側で互
    いに対向しかつ近接して配置されることを特徴とする蓄
    積性蛍光体シート用消去機構。
  2. 【請求項2】処理装置内で蓄積性蛍光体シートに残存す
    る放射線画像情報を消去するための蓄積性蛍光体シート
    用消去機構であって、 一端にのみソケット部を有する少なくとも第1および第
    2照明手段を備え、 前記第1および第2照明手段は、前記蓄積性蛍光体シー
    トの搬送方向に交差する幅方向に延在しかつ前記搬送方
    向に離間して配置されるとともに、 それぞれの前記ソケット部が互いに反対方向に向かって
    配置されることを特徴とする蓄積性蛍光体シート用消去
    機構。
  3. 【請求項3】請求項2記載の消去機構において、前記第
    1および第2照明手段は、それぞれの前記ソケット部が
    前記幅方向の中央側に配置されることを特徴とする蓄積
    性蛍光体シート用消去機構。
  4. 【請求項4】請求項2記載の消去機構において、前記第
    1および第2照明手段は、それぞれの前記ソケット部が
    前記蓄積性蛍光体シートの前記幅方向両端側に近接して
    配置されることを特徴とする蓄積性蛍光体シート用消去
    機構。
  5. 【請求項5】請求項1乃至4のいずれか1項に記載の消
    去機構において、前記第1および第2照明手段は、それ
    ぞれ1以上の蛍光灯を備えることを特徴とする蓄積性蛍
    光体シート用消去機構。
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