JP3715181B2 - ファクシミリ装置およびファクシミリ網呼出信号検出部 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置およびファクシミリ網呼出信号検出部に関し、詳しくは、低消費電力状態に移行可能なものに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、公衆回線に接続されて、相手先との間でファクシミリ通信を行うことにより、原稿から読み取った画データを送受信するファクシミリ装置が知られており、近年の情報量の増大に伴って多用されている。
【0003】
このようなファクシミリ装置は、図2に示すように、NCU(網制御装置)1、モデム2および制御部3などを備えることにより構築されており、近年の環境保護の観点から省エネルギーの必要性が広がるにつれて、低消費電力化が要求され、特に、待機時の低消費電力化は重要な課題となっている。
【0004】
これらの理由から、待機時において、通信時の変復調処理を行なうモデム2のDSPや制御部3などをスリープ状態に移行させる低消費電力設計がなされるが、ファクシミリ装置は、待機時にも回線からの呼出信号(16Hzリンギング信号、ファクシミリ網呼出信号、など)を検出する必要があることから、モデム2のDSPや制御部3などをスリープ状態とする低消費電力状態に移行した後にも、ファクシミリ網呼出信号を検出することを確保するために、独立してファクシミリ網呼出信号の検出を行うF網呼出信号検出回路4を準備することが一般に行われている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、このような従来のファクシミリ装置にあっては、低消費電力状態時にファクシミリ網呼出信号の検出を行うために、独立したF網呼出信号検出回路4が必要であったため、その回路4の分だけコスト高になっていた。
【0006】
そこで、本発明は、低消費電力状態時でのファクシミリ網呼出信号の検出を安価な回路構成で行い得るようにして、低コストな装置でも低消費電力化を実現することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決する第1の発明は、待機時に低消費電力状態に移行した後に、公衆回線を介して送られてきたファクシミリ網呼出信号を検出したときに該低消費電力状態から復帰してファクシミリ通信を実行するファクシミリ装置であって、回線を介する通信の実行時に変復調処理を行うDSP(Digital Signal Processor)が、低消費電力状態に移行した後の公衆回線を介するファクシミリ網呼出信号の検出を行うことを特徴とするものである。
【0008】
上記課題を解決する第2の発明は、上記第1の発明の構成に加え、前記低消費電力状態時には、前記DSPのDSPクロックを公衆回線を介するファクシミリ網呼出信号を検出可能な範囲内で下げることを特徴とするものである。
【0009】
上記課題を解決する第3の発明は、上記第1または2の発明の構成に加え、ファクシミリ装置全体を制御するとともに、待機時には低消費電力状態に移行する制御部を備えて、該制御部は前記DSPからのファクシミリ網呼出信号の検出通知を受け取って定常状態に復帰することを特徴とするものである。
【0010】
上記課題を解決する第4の発明は、ファクシミリ装置に搭載されて低消費電力状態時に動作するファクシミリ網呼出信号検出部であって、回線を介する通信の実行時に変復調処理を行うDSP(Digital Signal Processor)が、待機時にはDSPクロックを下げて低消費電力状態に移行して公衆回線を介するファクシミリ網呼出信号の検出を行うことを特徴とするものである。
【0011】
これらの発明では、定常動作時に変復調処理を行うDSPに低消費電力状態に移行した後のファクシミリ網呼出信号の検出をも行わせることができ、別個に特別な回路を準備することを省くことができる。
【0012】
また、その低消費電力状態時には、DSPのDSPクロックをファクシミリ網呼出信号を検出可能な範囲内で下げることにより、低消費電力化を図ることができ、また、ファクシミリ装置全体を制御する制御部を低消費電力状態に移行可能にして、その制御部はDSPからのファクシミリ網呼出信号の検出通知を受け取って定常状態に復帰するようにすることにより、低消費電力化を図ることができる。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明を図面に基づいて説明する。図1は本発明に係るファクシミリ網呼出信号検出部を搭載するファクシミリ装置の一実施形態を示す図である。
【0014】
図1において、ファクシミリ装置は、電話回線に接続するための網制御を行うNCU(網制御装置)11と、アナログ電話回線を介するファクシミリ通信を実行可能に中継接続するためのモデム部12と、これらNCU11およびモデム部12と共に不図示のスキャナやプロッタなどの装置各部を統括制御してファクシミリ通信を実行する制御部13とを備えている。
【0015】
モデム部12は、NCU11を介して伝送する信号のA/D変換あるいはD/A変換を行うモデムコーデック部12aと、このモデムコーデック部12aおよび制御部13の間で変復調処理を行うDSP(Digital Signal Processor)12bとにより所謂、モデムとして機能するようになっており、DSP12bは、電話回線を介して送られてくるファクシミリ網呼出信号を検出して、受信制御を開始するように、制御部13にその検出通知を発行するようになっている。すなわち、DSP12bがファクシミリ網呼出信号検出部をも構成している。
【0016】
制御部13は、例えば、予め設定されている時間を超えても待機状態が継続する場合には、変復調処理などの制御を行う必要がないことから、低消費電力化のために、例えば、特定の信号を受け取るだけの機能を残して装置各部の消費電力を最低限に抑えるスリープ状態に移行するようになっており、モデム部12のDSP12bは、低消費電力状態に移行した後に、電話回線を介してファクシミリ網呼出信号が到達した場合には、その信号を検出して制御部13に検出通知を発行することにより、スリープ状態から装置各部を動作可能に復帰させるウェークアップ処理を制御部13に行わせて受信制御を開始させるようになっている。
【0017】
このとき、DSP12bは、ファクシミリ網呼出信号検出に必要なMIPS(Millions of Instructions Per Second)値が、定常動作時の変復調処理に必要なMIPS値よりも十分小さいために、その分だけDSPクロックを下げて使用することができることから、制御部13によりファクシミリ網呼出信号を検出可能な範囲内でDSPクロックを下げて、DSP12b自身も低消費電力状態に移行するようになっており、ファクシミリ網呼出信号の検出通知を受け取った制御部13によるウェークアップ処理によりDSPクロックを変復調処理に必要な値に戻されてから定常動作を開始するようになっている。
【0018】
このように本実施形態においては、定常動作時に変復調処理を行うDSP12bが低消費電力状態に移行した後にもファクシミリ網呼出信号を検出して、ファクシミリ装置全体を制御する制御部13にその検出通知を発行するようにすることにより、従来技術のように独立したファクシミリ網呼出信号検出回路を配設することなく、制御部13を低消費電力状態に移行可能にすることができ、そのDSP12b自体もファクシミリ網呼出信号を検出可能な範囲内でDSPクロックを下げて低消費電力状態に移行することができる。したがって、低コストな装置構成でも低消費電力化を図ることができる。
【0019】
【発明の効果】
本発明によれば、定常動作時に変復調処理を行うDSPにそのファクシミリ網呼出信号の検出をも行わせることにより、低消費電力状態時にファクシミリ網呼出信号の検出をするための特別な回路を別個に準備することを省くことができ、また、低消費電力状態時には、ファクシミリ網呼出信号を検出可能な範囲内でそのDSPのDSPクロックを下げたり、そのDSPからファクシミリ網呼出信号の検出通知を受け取って定常状態に復帰するファクシミリ装置全体を制御する制御部を備えることにより、より低消費電力化を図ることができる。
【0020】
したがって、安価な回路構成で低消費電力状態に移行した後のファクシミリ網呼出信号の検出を行うことができるとともに、さらに低消費電力化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る本発明に係るファクシミリ網呼出信号検出部を搭載するファクシミリ装置の一実施形態を示す図であり、その概略要部構成を示すブロック図である。
【図2】その従来技術を示すブロック図である。
【符号の説明】
11 NCU
12 モデム部
12a モデムコーデック部
12b DSP
13 制御部
Claims (4)
- 待機時に低消費電力状態に移行した後に、公衆回線を介して送られてきたファクシミリ網呼出信号を検出したときに該低消費電力状態から復帰してファクシミリ通信を実行するファクシミリ装置であって、
回線を介する通信の実行時に変復調処理を行うDSP(Digital Signal Processor)が、低消費電力状態に移行した後の公衆回線を介するファクシミリ網呼出信号の検出を行うことを特徴とするファクシミリ装置。 - 前記低消費電力状態時には、前記DSPのDSPクロックを公衆回線を介するファクシミリ網呼出信号を検出可能な範囲内で下げることを特徴とする請求項1に記載のファクシミリ装置。
- ファクシミリ装置全体を制御するとともに、待機時には低消費電力状態に移行する制御部を備えて、該制御部は前記DSPからのファクシミリ網呼出信号の検出通知を受け取って定常状態に復帰することを特徴とする請求項1または2に記載のファクシミリ装置。
- ファクシミリ装置に搭載されて低消費電力状態時に動作するファクシミリ網呼出信号検出部であって、
回線を介する通信の実行時に変復調処理を行うDSP(Digital Signal Processor)が、待機時にはDSPクロックを下げて低消費電力状態に移行して公衆回線を介するファクシミリ網呼出信号の検出を行うことを特徴とするファクシミリ網呼出信号検出部。
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