JP3810501B2 - ファクシミリ装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、ファクシミリ装置に関し、特に電話回線と携帯電話機が利用可能なファクシミリ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
1台のファクシミリ装置で電話回線によるファクシミリ通信と無線機によるファクシミリ通信ができるファクシミリ装置は特開平1−157662号公報で公知である。
【0003】
この公知のファクシミリ装置は、電話回線によっても無線機によっても、ファクシミリ送信が可能であるが、電話回線に接続された電話機がオフフックされていれば、該電話機によってファクシミリ送信を行ない、上記電話機がオフフックされていないときのみ無線機によるファクシミリ送信を行なうものであり、電話回線優先方式のファクシミリ装置である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
1つの電話回線に接続されたファクシミリ装置であって、通常の通話のための電話とファクシミリ通信を切り替えて使用できるファクシミリ装置を外出先で借用した場合、電話が使用されている場合には、ファクシミリ送信ができず、又、ファクシミリ装置を借用して長期間に渡ってファクシミリ送信を行なうときには、その間電話が使用できず、外出先に迷惑をかけてしまう。
【0005】
また、外出先で借用したファクシミリ装置が、上述した公知の電話回線優先方式の電話回線によるファクシミリ通信と無線機によるファクシミリ通信ができるファクシミリ装置であった場合にも、該ファクシミリ装置に無線機を接続しファクシミリ送信をしようとしても電話機がオフフックされ使用されているときには、ファクシミリ送信ができない。
【0006】
そこで、本発明の目的は、アナログの電話回線にもデジタルの携帯電話機にも接続可能で、アナログの電話回線と携帯電話機がいずれも接続された状態において携帯電話機を優先してファクシミリ送信ができるファクシミリ装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本願発明は、デジタル通信を行なう携帯電話用接続端子と、アナログ通信を行なう電話機が接続された電話回線用接続端子とを備えるファクシミリ装置に、前記電話回線用接続端子から送られた信号を入力するアナログモデムと、前記携帯電話用接続端子から送られた信号を入力するデジタルモデムと、前記携帯電話用接続端子への携帯電話機の接続の有無を検出する検出手段と、該検出手段で携帯電話機の接続が検出されたときには、前記デジタルモデムによりファクシミリ送信を行い、前記検出手段で前記携帯電話機の接続が検出されないときには、前記アナログモデムによるファクシミリ送信をすることで、電話回線に接続された電話機よりも優先して前記携帯電話機によるファクシミリ送信を実行する制御手段を設けることによって、前記電話回線による通常の通話が成されているときに、前記携帯電話機によって前記ファクシミリ送信ができ、また、前記携帯電話機によってファクシミリ送信が行われているときに、前記電話回線により通常の通話ができることを特徴とするものである。
【0009】
【発明の実施の形態】
図1は本発明を適用したファクシミリ装置の制御部のブロック図である。
ファクシミリ装置を制御するプロセッサ1には、制御プログラムを記憶したROM2、スキャナー12から読み込んだ送信ファクシミリデータ、受信したファクシミリデータを記憶するRAM3、ファクシミリ送受信の日付、時刻、ページ、送信、受信先命等のヘッダを印字するための、文字のイメージデータが記憶されているキャラクタジェネレータ4、一般公衆回線用のアナログモデム5、携帯電話用のデジタルモデム6がバス14で接続されている。
【0010】
また、該ファクシミリ装置の動作モードの切換、各種指令を入力する手動操作ボタンを備えたパネル9、受信ファクシミリデータを印字する印字部10、クロック11、ファクシミリ送信する原稿からデータを読み込むスキャナー12、原稿用紙の紙送りを行なうプラテンローラを駆動するプラテンローラ駆動手段13、原稿用紙がスキャナー部に挿入されたことを検出する用紙検出センサ15a、原稿用紙の排出を検出する用紙排出センサ15b、さらに後述する携帯電話用接続端子への接続の有無を検出する検出手段8が上記プロセッサ1に接続されている。
【0011】
なお、このファクシミリ装置の構成は、電話回線用のアナログモデム5、携帯電話用のデジタルモデム6を有し、電話回線によるファクシミリ通信、携帯電話によるファクシミリ通信を可能にしたこと、そのために携帯接続検出手段8を設けた点が、従来のファクシミリ装置の構成と相違し、他の構成は従来のファクシミリ装置の構成と同一である。
【0012】
図2は、上記電話回線用のアナログモデム5、携帯電話用のデジタルモデム6、携帯接続検出手段8とプロセッサの接続関係を示す詳細回路図である。アナログモテム5には、NCU(Network Control Unit)7が接続され、該NCU7の接続端子には一般公衆電話網の電話回線及び加入電話機が接続される。電話回線からの呼出し信号(RING信号)はNCU7、アナログモデム5を介してプロセッサ1の割込みポート1に入力され、電話機の送受話器のオンフック、オフフック信号(HS信号)は、NCU7、アナログモデム5、及びバス14を介してプロセッサ1に入力される。
【0013】
無線通信を行なうデジタル携帯電話機はデジタルモデム6及び携帯接続検出手段8の接続端子に接続される。デジタル携帯電話機からの呼出し信号(RING信号)はデジタルモデム6を介してプロセッサ1の割込みポート2に入力され、オンフック、オフフック信号(HS信号)は、デジタルモデム6を介してバス14によりプロセッサ1に入力される。また、携帯電話機に対する後位機に対するインタフェース信号の仕様は規格によって定められており、携帯電話機に後位機(本願発明の場合ファクシミリ装置)が接続されている場合にはTCHFRAME信号はLOW、TCHRXD信号はHIGHとなっており、接続されていない場合には、後位機側でプルアップされて共にHIGHとなっている。
【0014】
携帯接続検出手段8は、上記TCHFRAME信号をノット回路8bで反転させた信号と、TCHRXD信号をアンド回路8aでアンドをとり、その出力を携帯接続信号としてプロセッサ1に入力している。その結果、携帯電話機が接続されていないときにはアンド回路8aの出力はLOWレベルとなり、接続されているときにはHIGHレベルとなるから、プロセッサ1はこの携帯接続検出手段8からの出力信号によって携帯電話機の接続を検出することができる。
【0015】
図3は、ファクシミリ送信を行なうときのプロセッサ1の処理のフローチャートである。スキャナー装置によって原稿を読み取らせファクシミリ送信データを蓄積した後、該ファクシミリ装置に接続された携帯電話機、もしくは電話機によって相手を呼び出し、スタートスイッチを操作する。プロセッサ1はスタースイッチが操作されたことを検出すると、データ蓄積があるか判断し(ステップa1)、データ蓄積があれば、ファクシミリ送信として判断する(スタートスイッチは、データ受信、データ送信を開始するときに操作されるものであり、データの蓄積があれば送信と判断し、データ蓄積がなければデータ受信と判断する)。そして、携帯接続検出手段8からの信号がHIGHか否か、すなわち携帯電話機が接続されているか否か判断し(ステップa2)、携帯電話機が接続されていればデジタル(無線)によるファクシミリデータの送信処理を行なう(ステップa3)。また、ステップa2で携帯電話機が接続されていないと判断された場合には、電話回線を介してアナログによるファクシミリデータの送信処理を行なう(ステップa4)。
【0016】
このように、携帯電話機を優先してファクシミリ送信を行なうので、電話回線に接続された電話機がオフフックされ通常の通話がなされていようとも、自由に携帯電話機によってファクシミリ送信ができる。また、携帯電話機によってファクシミリ送信が行われている間でも、電話回線に接続された電話機は通常の通話の電話であれば自由に使用できるものである。
【0017】
図4は、携帯電話機の種類によっては、後位機(本発明の場合はファクシミリ装置)が接続されていても待機時にTCHFRAME信号がLOWレベルとならないものがある。このような携帯電話機を使用する可能性があるときにプロセッサ1が行なうファクシミリ送受信処理のフローチャートである。このような携帯電話機を使用する場合あるときには、あらかじめファクシミリ装置を図4の処理を行なうプログラムを選択するように初期設定しておく。
【0018】
プロセッサ1はスタートスイッチの操作を監視している。そこで、スキャナー装置によって原稿を読み取らせファクシミリ送信データを蓄積した後、該ファクシミリ装置に接続された携帯電話機、もしくは電話機をオフフックして相手を呼び出し、スタートスイッチを操作する。プロセッサ1は、データ蓄積がありスタートスイッチが操作されたことを検出すると(ステップb1)、データ蓄積があると判断できない場合には当該処理を終了し、データ蓄積がある場合には、携帯電話機が接続されているか判断する(ステップb2)。携帯接続検出手段8からの信号がHIGHレベルで携帯電話機が接続されていると判断されたときには、携帯電話機によりデジタルファクシミリデータを送信する(ステップb4)。
【0019】
しかし、携帯接続検出手段8から信号からHIGHレベルの信号が発生していないと、プロセッサ1は、アナログ電話機、すなわち電話回線に接続された電話機がオフフックされているか判断し(ステップb3)、オフフックされていなければ、携帯電話機をオフフックして相手を呼び出したものであると判断しステップb4に移行して携帯電話機によりデジタルファクシミリデータを送信する。また、ステップb3で電話回線に接続された電話機がオフフックされていることを検出した場合には、ステップb5に移行して電話回線によりアナログでファクシミリデータを送信する。
【0020】
【発明の効果】
本各発明は、携帯電話機を優先してファクシミリ通信ができるから、ファクシミリ装置に接続された電話機が使用中でも、ファクシミリ送信が可能となる。又、携帯電話機によりファクシミリ通信を行なっているときでも、電話機による通話を可能としている。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態のファクシミリ装置の制御部のブロック図である。
【図2】同実施形態におけるアナログモデム、デジタルモデムとプロセッサの接続関係を示す詳細図である。
【図3】同実施形態における送信処理のフローチャートである。
【図4】本発明の第2の実施形態における送信処理のフローチャートである。
【符号の説明】
1 プロセッサ(CPU)
5 アナログモデム
6 デジタルモデム
8 携帯接続検出手段
Claims (1)
- デジタル通信を行なう携帯電話用接続端子と、アナログ通信を行なう電話機が接続された電話回線用接続端子とを備えるファクシミリ装置であって、
前記電話回線用接続端子から送られた信号を入力するアナログモデムと、
前記携帯電話用接続端子から送られた信号を入力するデジタルモデムと、
前記携帯電話用接続端子への携帯電話機の接続の有無を検出する検出手段と、
該検出手段で前記携帯電話機の接続が検出されたときには、前記デジタルモデムによりファクシミリ送信を行い、前記検出手段で前記携帯電話機の接続が検出されないときには、前記アナログモデムによるファクシミリ送信をすることで、電話回線に接続された電話機よりも優先して前記携帯電話機によるファクシミリ送信を実行する制御手段とを備え、
前記電話回線による通常の通話が成されているときに、前記携帯電話機によって前記ファクシミリ送信ができ、また、前記携帯電話機によってファクシミリ送信が行われているときに、前記電話回線により通常の通話ができることを特徴とするファクシミリ装置。
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JPH10173822A JPH10173822A (ja) | 1998-06-26 |
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ID=18324306
Family Applications (1)
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JP33910496A Expired - Fee Related JP3810501B2 (ja) | 1996-12-05 | 1996-12-05 | ファクシミリ装置 |
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JP (1) | JP3810501B2 (ja) |
-
1996
- 1996-12-05 JP JP33910496A patent/JP3810501B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH10173822A (ja) | 1998-06-26 |
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