JP3724958B2 - 通信端末装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明はファクシミリ装置等の通信端末装置に関し、特に、電話優先モードにおける着呼時に併設電話機がオフフックされて閉結された回線を併設電話機から装置本体のモデムに切替接続して通信を行うリモート切替機能や自動切替機能を備えた通信端末装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
ファクシミリ装置における回線使用形態としては、1つの電話回線をファクシミリ装置のみが使用する場合もあるが、網制御部に電話回線と併設電話機とを接続して、着呼時に、電話回線を、併設電話機またはファクシミリ装置本体のモデムに切替接続するものが一般的である。
【0003】
その場合接続形態は、着呼時に、電話回線を、併設電話機に優先的に接続する電話優先の接続形態(電話優先モード)と、ファクシミリ装置本体のモデムに優先的に接続するファックス優先の接続形態(ファックス優先モード)に分類できる。
【0004】
ファックス優先モードは、常時は併設電話機を電話回線から切り離しておくと共にモデム側に接続しておき、着呼時にファクシミリ装置が自動的に応答して相手からの信号をチェックし、相手が発呼トーンCNG(1100Hz)を送出してくるファクシミリ装置であると判定したときにはそのままファクシミリ通信動作を続けるモードである。
【0005】
電話優先モードは、常時は併設電話機を電話回線に接続しておき、着呼時ファクシミリ装置本体側は自動応答せずに、電話回線から到来する呼び出し信号により併設電話機を鳴動させる。すると、併設電話機において、ユーザがハンドセットをオフフックして回線が閉結されるか、または、併設電話機の留守番電話機能により回線が閉結されると、ハンドセットをオフフックしたユーザと相手先との会話の結果、相手先がファックス送信をしたい旨告げて、相手先において送信開始ボタンを押下してファックス送信が開始されるか、または、併設電話機の留守番電話機能が発した「ただいま近くにおりません。メッセージのあるかたは、ピーという発信音の後にお話下さい。ファックスを送信する方は、そのまま送信したください。」との応答メッセージを聞いた相手先が送信開始ボタンを押下してファックス送信を開始した結果、相手先から送出される発呼トーンCNGを検出できたときのみ、閉結された電話回線を併設電話機からファクシミリ装置本体のモデムに切替接続してファクシミリ通信を開始するモードである。
【0006】
上記電話優先モードでは、着呼時に併設電話機の留守番電話機能が応答した場合は応答メッセージが流されるため、相手先のファクシミリ装置から送出されてくる通信信号(CNG信号)が応答メッセージの音声信号によりマスクされてしまって、正確に検出することは比較的難しい。また、着呼時に併設電話機のユーザがハンドセットをオフフックして応答した場合は、周囲のノイズにより通信信号(CNG信号)の検出が阻害されてしまって、正確に検出できないこともある。通信信号(CNG信号)を正確に検出できないと、ファクシミリ通信への自動切替えと正確に行うことができなくなってしまう。
【0007】
ファクシミリ装置本体が、電話回線上の音声信号やノイズの中から通信信号(CNG信号)を検出する場合の難しさと比較して、併設電話機のユーザ(人)が相手先からの音を聞いた場合に、その音が会話の音なのか、通信信号(CNG信号)の音なのかを判定することはずっと容易である。
【0008】
そのため、電話優先モードにおいて併設電話機のハンドセットがユーザによりオフフックされたあとファクシミリ装置本体側で予め登録した特定の番号が併設電話機側のテンキーを操作することによりユーザにより指定されると、その指定された番号に対応したダイヤルパルス信号またはDTMF信号が併設電話機からファクシミリ装置本体に到来し、それをファクシミリ装置本体が検出して、閉結された回線を併設電話機から装置本体のモデムに切り替てファクシミリ通信を行う、いわゆるリモート切替機能を備えたファクシミリ装置もある。
【0009】
そのリモート切替機能は、本来発呼時に通信相手先を指定するために併設電話機から加入者交換機へ送出されるダイヤルパルスまたはDTMF信号による選択信号が、着呼して回線閉結されているときに併設電話機から送出されても、加入者交換機にとっては無効な信号となることを利用しているため、着呼があったとき以外に動作してはならない。
【0010】
もし、着呼のあるなしにかかわらずリモート切替機能が動作した場合には、併設電話機のハンドセットをオンフックして、リモート切替機能のための所定の番号と同一の電話番号で始まる相手先に発呼したときに、ファクシミリ装置本体側のリモート切替機能により、指定した相手先電話番号の最初の番号がリモート切替を起動する番号として検出され、併設電話機に接続されていた電話回線がファクシミリ装置本体のモデム側に切り替わってしまい、当該相手先に発呼できなくなってしまう。
【0011】
そのため、リモート切替機能を弊害なく有効に使用するためには、着呼を正確に検出することが必要である。
【0012】
一方、近年の電気製品における消費電力の低減に関する市場からの要求は強く、ファクシミリ装置においても、待機時には、表示部のバックライトを消灯したり、電子写真方式のプロッタの定着用ヒータをOFFしたりすることで、待機電力の節減を図っていた。しかし、ファクシミリ装置においては、画情報の符号化復号化、画像処理、スキャナ、プロッタ、モデムなどの制御処理などの複雑な処理が要求されるため、そのための制御部を構成するマイクロコンピュータとしても、高速処理が可能な高性能なものを使用する必要がある。
【0013】
しかし、処理速度が高速なマイクロコンピュータは、その分消費電力を大きく、待機中に制御部以外の装置構成への電力供給を停止しても、制御部のマイクロコンピュータにより電力消費をなくすことはできない。
【0014】
そのため、ファクシミリ装置においても、高速処理が可能であるが消費電力量が多いメイン制御部と、処理速度は比較的遅いが消費電力量はずっと少ないサブ制御部とを備え、待機中にメイン制御部への電力供給を停止して、サブ制御部のみを動作させ、サブ制御部が、待機状態から動作状態への復帰要因の発生を監視して、復帰要因の発生が検出されると、メイン制御部への電力供給を再開して動作状態へ復帰させる構成が一般的となってきた。
【0015】
ファクシミリ装置に装備されるサブ制御部において検出しなくてはならない起動要因としては、スキャナにセットされた原稿を検出する原稿センサがONになるか、操作表示部に配設された所定の起動キーが押下されるか、着呼が検出されるか等が想定される。
【0016】
このうち着呼検出は、ファクシミリ装置が接続される構内交換機の種類や設置国により、着呼時の呼び出し信号のパターン(カデンス)、周波数、検出までの時間が異なるため、正確に検出するためには、設置条件のパラメータを参照した様々な判定が必要であり、処理負担が大きく。サブ制御部CPUでは処理負荷が大きすぎる。
【0017】
このため、サブ制御部では、電話回線上の信号を着呼信号と判定する際の条件を緩和し、例えば、有る程度のレベルの信号が電話回線上に検出されれば、その信号を着呼信号と見なしてメイン制御部を起動し、起動したメイン制御部が厳密な条件で電話回線上の信号を解析し、真の着呼信号であるか否かを判定するようにすることが合理的である。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記電話優先モードにおける待機中に、電話回線上の信号をサブ制御部が着呼信号として検出してメイン制御部への電源供給を再開し、メイン制御部が再起動して、電話回線上の信号が真の着呼信号であるか否かの厳密な判定が完了する前に、併設電話機においてハンドセットがオフフックされてしまうと、電話回線上の、加入者交換機から送出された着呼信号であったであろう信号が途絶えてしまい、メイン制御部が着呼が有ったことを検出できない事態となる。
【0019】
その場合、メイン制御部による機能であるリモート切替機能は、メイン制御部が着呼を検出していないため無効となる。そのため、前記電話優先モードにおける待機中にサブ制御部が検出した電話回線上の信号が真の着呼信号であって、リモート切替機能が有効となるべきときに、リモート切替機能を有効にすることができなという問題点があった。
【0020】
また、電話優先モードにおいて、回線上に到来した通信信号(CNG信号)を検出して、回線をモデム側に切り換えて通信を行う自動切替機能の場合も、回線上のノイズを誤って通信信号として検出してしまって、真の着呼時でもないの回線がモデム側に切り替わってしまうことを防止するために、通信信号(CNG信号)の検出動作の開始も、着呼を検出した後に有効とする必要があるため、上記したリモート切替機能と同様の問題が生じ、前記電話優先モードにおける待機中にサブ制御部が検出した電話回線上の信号が真の着呼信号であって、自動切替機能が有効となるべきときに、自動切替機能を有効にすることができなという問題点があった。
【0021】
また、それらの問題は、ファクシミリ装置に限らず、電話優先モードにおいて、着呼が検出されたことを条件として、リモート切替機能を有効としたり、回線のモデムへの自動切替のための所定の通信信号の回線からの到来の検出動作を開始する通信端末装置であれば、同様に生じる問題である。
【0022】
本発明は係る事情に鑑みてなされたものであり、電話優先モードにおいて、サブ制御部により待機時の制御を行う省電力動作を行う場合でも、回線の電話機から装置本体のモデムへの切替を確実に行うことができる通信端末装置を提供することを目的とする。
【0023】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するため、請求項1に記載のファクシミリ装置は、回線に接続されると共に電話機と接続され、前記回線を前記電話機に接続しておき着呼時に前記電話機に優先的に応答させる電話優先モードを備え、前記電話優先モードにおいて着呼が検出されるとその後前記電話機がオフフックされて回線が閉結された後に前記電話機から前記回線に所定の信号が送出されるかを監視し、当該所定の信号が検出されると、前記閉結された回線を前記電話機から自装置のモデムに切替接続して以後通信を行うリモート切替機能を備えた通信端末装置において、通常動作時において、前記リモート切替機能を含む各機能の制御を行う一方、電源投入時に後記サブ制御部から通知された起動理由が着信信号の検出であった場合において前記電話優先モードである場合には、着呼が検出されたと見なして前記リモート切替機能を有効とするメイン制御部と、待機時において、通常動作への起動要因として、前記回線上の信号が着呼信号であるか否かを少なくとも検出し、着信信号が検出されると、前記メイン制御部への電源を投入すると共に、起動理由として着信信号が検出された旨を前記メイン制御部に通知するサブ制御部とを備えたことを特徴とする。
【0024】
請求項2に記載のファクシミリ装置は、回線に接続されると共に電話機と接続され、前記回線を前記電話機に接続しておき着呼時に前記電話機に優先的に応答させる電話優先モードを備え、前記電話優先モードにおいて着呼が検出されるとその後前記電話機がオフフックされて回線が閉結された後に前記回線から所定の通信信号が到来するかを監視し、前記所定の通信信号が検出されると、前記閉結された回線を前記電話機から自装置のモデムに切替接続して以後通信を行う自動切替機能を備えた通信端末装置において、通常動作時において、前記自動切替機能を含む各機能の制御を行う一方、電源投入時に後記サブ制御部から通知された起動理由が着信信号の検出であった場合において前記電話優先モードである場合には、着呼が検出されたと見なして前記自動切替機能を有効とするメイン制御部と、待機時において、通常動作への起動要因として、前記回線上の信号が着呼信号であるか否かを少なくとも検出し、着信信号が検出されると、前記メイン制御部への電源を投入すると共に、起動理由として着信信号が検出された旨を前記メイン制御部に通知するサブ制御部とを備えたことを特徴とする。
【0025】
請求項3に記載のファクシミリ装置は、回線に接続されると共に電話機と接続され、前記回線を前記電話機に接続しておき着呼時に前記電話機に優先的に応答させる電話優先モードを備え、前記電話優先モードにおいて着呼が検出されるとその後前記電話機がオフフックされて回線が閉結された後に前記電話機から前記回線に所定の信号が送出されるかを監視し、当該所定の信号が検出されると、前記閉結された回線を前記電話機から自装置のモデムに切替接続して以後通信を行うリモート切替機能、及び、前記電話優先モードにおいて着呼が検出されるとその後前記電話機がオフフックされて回線が閉結された後に前記回線から所定の通信信号が到来するかを監視し、前記所定の通信信号が検出されると、前記閉結された回線を前記電話機から自装置のモデムに切替接続して以後通信を行う自動切替機能を備えた通信端末装置において、通常動作時において、前記リモート切替機能及び自動切替機能を含む各機能の制御を行う一方、電源投入時に後記サブ制御部から通知された起動理由が着信信号の検出であった場合において前記電話優先モードである場合には、着呼が検出されたと見なして前記リモート切替機能及び自動切替機能を有効とするメイン制御部と、待機時において、通常動作への起動要因として、前記回線上の信号が着呼信号であるか否かを少なくとも検出し、着信信号が検出されると、前記メイン制御部への電源を投入すると共に、起動理由として着信信号が検出された旨を前記メイン制御部に通知するサブ制御部とを備えたことを特徴とする。
【0026】
請求項4に記載のファクシミリ装置は、請求項1、2または3のいずれかに記載のファクシミリ装置において、前記電話機がオフフックすると前記回線から到来する発信音を検出する発信音検出手段を更に備え、前記メイン制御部は、電源投入時に前記サブ制御部から通知された起動理由が着信信号の検出であった場合に着呼が検出されたと見なして前記リモート切替機能または/及び自動切替機能を有効とした後に、前記発信音検出手段により発信音が検出された場合は、前記リモート切替機能または/及び自動切替機能を無効とすることを特徴とする。
【0027】
【発明の実施の形態】
以下、添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態を詳細に説明する。
【0028】
先ず、図1に、本発明の実施形態に係る通信端末装置としてのファクシミリ装置1のブロック構成について示す。
【0029】
同図において、ファクシミリ装置1は、スキャナ2、プロッタ3、ROM4、RAM5、操作表示部6、符号化復号化部7、サブ制御部8、電源9、メイン制御部10、通信制御部11、モデム12、網制御部13、及び、システムバス14により構成されている。
【0030】
スキャナ2は、3.85本/mm、7.7本/mm、15.4本/mm等の所定の読み取り線密度で原稿画像を読み取って画情報を得るためのもので、図示しない原稿センサを備え、原稿がセットされているか否かの信号を直接サブ制御部8に入力すると共に、システムバス14を介してメイン制御部10に入力している。
【0031】
プロッタ3は、受信した画情報を、その線密度に応じて記録出力したり、スキャナ2で読み取った画情報を、その線密度に応じて記録出力(コピー動作)するためのものである。ROM4は、通常動作状態においてメイン制御部10が装置各部を制御するための各種制御プログラムが記憶されているリードオンリメモリである。RAM5は、通常動作状態においてメイン制御部5により作業領域として使用されるランダムアクセスメモリであり、画情報の一時蓄積等に使用される。
【0032】
操作表示部6は、図示を省略しているが、宛先電話番号を指定するためのテンキー、スタートキー、ワンタッチダイヤルキー、及び、その他各種キーが配設される一方、液晶表示装置等の表示器を備え、ユーザに知らせるべき装置の動作状態や、各種メッセージを表示するものである。また、装置を待機状態から通常動作状態に復帰させるための起動キーが配設されている。
【0033】
符号化復号化部7は、送信画像データを、G3ファクシミリに適合する、MH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等の所定の符号化方式で符号化圧縮する一方、受信画像データをMH符号化方式、MR符号化方式、MMR符号化方式等に対応する所定の復号化方式で復号伸長するものである。
【0034】
サブ制御部制御部8は、電源9から動作に必要な電力を供給され、待機時の制御を行うマイクロコンピュータで、リレーRY1をON/OFF制御することにより、電源9からメイン制御部10への動作に必要な電力供給をON/OFFすることができる。
【0035】
電源9は、サブ制御部8、メイン制御部10、及び、その他装置各部の動作に必要な電力を供給するためのものである。メイン制御部10は、通常動作状態においてROM4に書き込まれた制御プログラムに従って、RAM5を作業領域として使用しながら、装置各部を制御するマイクロコンピュータで、リレーRY2をON/OFF制御することにより、電源9から装置各部への動作に必要な電力供給をON/OFFすることができる。
【0036】
通信制御部11は、モデム12や網制御部12を制御してファクシミリ通信を行うものである。モデム12は、G3ファクシミリモデムで、網制御部13を介して回線に送信するデータを変調する一方、網制御部13を介して回線から受信した信号を復調するものである。また、モデム12は、相手先番号に対応するDTMF信号の送出も行う。
【0037】
網制御部13は、回線用端子13aを介して回線に接続されて、回線との接続制御などを行う。また網制御部13には、電話用端子13bを介して併設の電話機20が接続され、電話機20と回線との接続制御も行う。システムバス14は、上記各部がデータをやり取りするための信号ラインである。
【0038】
図2に、ファクシミリ装置1の本発明と特に関連する部分を詳細に示したブロック構成を示す。
【0039】
メイン制御部10は、マイクロプロセッサユニットMPU10aと、MPU10aが行う起動時の初期化処理手順等の基本的な制御手順を記したリードオンリーメモリであるROM10b、起動時の初期化処理手順等において作業領域として使用するランダムアクセスメモリであるRAM10c、入出力ポートとなるI/O部10d、及び、A/D変換部10eにより構成されている。
【0040】
サブ制御部8は、マイクロプロセッサユニットMPU8aと、MPU8aが行う待機時の制御手順を記したリードオンリーメモリであるROM8b、待機時の制御手順において作業領域として使用するランダムアクセスメモリであるRAM8c、入出力ポートとなるI/O部8d、及び、A/D変換部8eにより構成されている。
【0041】
メイン制御部10は、ファクシミリ装置1の全体の動作を制御するために、処理能力が高いが、その分消費電力が大きい。一方、サブ制御部8は、待機時の簡単な動作を行えれば十分なため、処理能力が低いが、その分消費電力が低い。
【0042】
メイン制御部10のMPU10aは、通常動作時には、I/O部10dを制御してリレーRY2をONし、装置各部に電力を供給してファクシミリ送信動作、ファクシミリ受信動作等が起動されるのを待ちつつ、各動作が起動されるとそれらの動作を行って、終了すると再びそれらの動作が起動されるのを待つ。
【0043】
その待ち時間が一定時間を越えると、メイン制御部10のMPU10aはI/O部10d制御してリレーRY2をOFFし、装置各部への電力供給を停止してスタンバイ状態に移行し、システムバス14を介した、スキャナ2の原稿センサや操作表示部6の起動キーの状態の監視や、A/D変換部10eによる回線上の着呼信号の検出を行って、起動要因を発生を監視する。このスタンバイ状態では、メイン制御部10が動作しているため、通常動作状態への復帰は短時間で行えるもののまだかなりの電力が消費されている。そして、スタンバイ状態においていずれかの起動要因が発生すると、I/O部10dを制御してリレーRY2をONし、装置各部に電力を供給して通常動作状態に復帰する。
【0044】
スタンバイ状態に移行してから起動要因が検出されることなく、更に一定時間が経過するとメイン制御部10のMPU10aは、I/O部10dを介してサブ制御部8に待機状態に移行すべき旨を通知し、サブ制御部8のMPU8aは、その通知をI/O部8dを介して受けると、I/O部8dを制御してRY1をOFFし、メイン制御部10への電力供給を停止して待機状態に移行し、スキャナ2の原稿センサや操作表示部6の起動キーからI/O部8dに直接入力される原稿センサキー信号やキーセンサ信号の状態を監視すると共に、A/D変換部8eによる回線上の着呼信号の検出を行って、起動要因の発生を監視する。この待機状態では、メイン制御部10の動作が停止しているため、サブ制御部8のみが電力を消費している状態で、その電力消費量は非常に少ない。
【0045】
しかし、サブ制御部8の処理能力は低いため、MPU8aは、A/D変換部8eにより回線上の信号レベルがある一定レベルになった場合に、当該信号を着呼信号と判定する。そのような粗い検出をおこなっても、ほとんどの場合、着呼信号を正しく検出することができる。
【0046】
着呼信号は、日本国内においては、400Hz±19Hzの信号を15Hz以上20Hz以下で変調した信号を断続比20IPM±20%以内かつメーク率33%±10%以内で断続送出するように規定されている。また、ファクシミリ装置1が設置される国または地域によっても、その特性は異なり、構内交換機に接続される場合にも特性は異なってくる。そのため、通常動作状態においては、処理能力の高いメイン制御部10は、A/D変換部10eにより測定される回線上の信号が着呼信号であるか否かを、ROM4に予め書き込まれた検出特性パラメータを読み出して厳密に判定し、可能な限り誤検出がないようにする。
【0047】
モデム12は、メイン制御部10のMPU10aとはI/O部10dを介して送受信データをやりとりし、モデム12からの変換復調信号は、網制御部13のライントランス13cを介し、RY3を介して回線とやりとりされる。
【0048】
また、回線と電話機20とは、網制御部13内でRY4を介して接続されている。また、網制御部13においては、トーン検出器13eがハイインピーダンストランス13dを介して回線、または、回線と接続された電話機20から到来する発呼トーンCNG、DTMF信号等の各種トーン信号を検出し、I/O部11dを介してメイン制御部10のMPU10aに通知する。
【0049】
また、網制御部13においては、ループ検出器13fが回線のループ検出や極性反転の検出やダイヤルパルスの検出を行い、I/O部11dを介してメイン制御部10のMPU10aに通知する。
【0050】
以上の構成で、ファクシミリ装置1は、前述の電話優先モードに設定されているとする。つまり、メイン制御部10は、リレーRY3をOFFすると共にリレーRY4をONした状態にして、回線からの着呼に電話機20が優先して応答できる状態とする。なお、リレーRY3及びリレーRY4は、ラッチングリレーにより構成されていて、リレーRY1がOFFで、メイン制御部10に電源が接続されていない状態でも、電話優先モードの接続状態は維持される。
【0051】
次に、ファクシミリ装置1において、待機状態から通常状態に復帰して電話優先モードの着呼処理手順を行う場合の処理手順について、説明する。
【0052】
先ず、図3に、待機状態のサブ制御部8における処理手順について説明する。
【0053】
同図において、サブ制御部8のMPU8aは、A/D変換器8eにより着呼が検出されるか、I/O部8dにより原稿センサがONになっことが検出されるか、I/O部8dによりキーセンサがONになっことが検出されるかを監視し、起動要因の発生を監視している(判断101のNo、判断102のNo、判断103のNoループ)。そして、着呼が検出されるか、原稿センサがONになっことが検出されるか、または、キーセンサがONになっことが検出されると(判断101のYes、判断102のYes、判断103のYes)I/O部8dを介してリレーRY1をONして、メイン制御部10への電源を投入する(処理104)。そして、メイン制御部10に対して、起動理由を通知する(処理105)。
【0054】
処理105の起動理由の通知は、具体的には、判断101、判断102、判断103のいずれかYesになったかに応じて、I/O部8dの所定の出力ポートのビットを立てることにより行う。メイン制御部10は、サブ制御部8のI/O部8dの起動理由通知用の所定の出力ポートに接続された、I/O部10dの所定の入力ポートの各ビットの値をチェックすることで、起動理由の通知を受けることができる。
【0055】
一方、図3の処理104で電源が投入されたメイン制御部10においては、図4に示す起動処理手順が行われる。
【0056】
同図において、メイン制御部10のMPU8aは、電源が投入されると、先ず、装置各部の初期化処理を行う(処理201)。この初期化処理は、瞬時には終了できず、少なくとも数秒程度の時間を要する。初期化処理が終了するとI/O部10dの所定の入力ポートの各ビットの値をチェックして起動理由の通知がなされたかを監視し(判断202のNoループ)、起動理由通知があった場合は(判断202のYes)、通知された起動理由をRAM10cに記憶した上で(処理203)、通常の動作状態に移行し、動作を開始する。
【0057】
動作が開始されると、判断202で通知された起動理由が、原稿センサONである場合には、ファクシミリ送信処理が開始され、キーセンサONであれば、操操作表示部6に操作メニューを表示して操作入力可能な状態に移行する。
【0058】
そして、判断202で通知された起動理由が着呼である場合には、図5及び図6に示す電話優先モード時の着呼処理手順が行われる。なお、図5及び図6に示す処理手順は、起動理由が着呼で起動した通常動作状態における一番最初の着呼処理手順のみではなく、起動後の通常の着呼処理の手順も含んでいる。
【0059】
それらの図において、メイン制御部10のMPU10aは、電話機20がオフフックしているか否かをループ検出器13fの検出状態により判断し、また、A/D変換器10eに入力される回線からの信号の各種特性を厳密に判別することにより着呼があるかを判断する(判断301のNo、判断302のNoループ)。
【0060】
電話機20がオフフックしていることが検出されることなく着呼があることが検出できた場合(判断302のYes)、すなわち、サブ制御部8により着呼が粗く検出されてから、メイン制御部10が起動して通常動作状態に移行する前までには電話機20がオフフックされずメイン制御部10自身が着呼を厳密に検出した場合には、電話機20がオフフックされているかをループ検出器13fにより監視し(判断304のNoループ)、オフフックされた場合には(判断304のYes)、発呼トーンCNG信号の検出、及び、リモート切替信号の検出を開始する(処理305)、すなわち、自動切替機能及びリモート切替機能を有効とする。
【0061】
判断302がYesとなって、処理305が行われるのは、従来と同様の手順であるが、本実施の形態では、判断301で電話機がオフフックされている場合(判断301のYes)、すなわち、サブ制御部8により着呼が粗く検出されてて、メイン制御部10が起動されてから通常動作状態に移行する前に、電話機20がオフフックされてしまった可能性がある場合には、加入者交換機から回線上に送出されていた着呼信号が電話機20がオフフックにより途絶えてしまって、メイン制御部10が着呼を検出できなくなっているため、処理105で通知された起動理由が着呼であるかを判断する(判断303)。
【0062】
起動理由が着呼でなれれば(判断303のNo)、判断302のNoループに戻るが、起動理由が着呼であれば(判断303のYes)、判断301がYesとなったのは、サブ制御部8により着呼が粗く検出されてて、メイン制御部10が起動されてから通常動作状態に移行する前に、電話機20がオフフックされてしまったためであることになるため、ダイヤルトーン(発信音:日本国内では、400Hz±19ヘルツの連続音)のトーン検出器13eによる検出を開始してから(処理306)、発呼トーンCNG信号の検出、及び、リモート切替信号の検出を開始する(処理305)、すなわち、電話機20がオフフックされている場合においてサブ制御部8から起動理由として着呼が通知された場合も、判断302で自ら着呼を検出してから電話機20がオフフックされた場合と同様に、自動切替機能及びリモート切替機能を有効とする。
【0063】
そして、CNG信号またはリモート切替信号(本実施の形態では、番号「2」に対応するダイヤルパルス信号またはDTMF信号であるとする)がトーン検出器13eにより検出されるかを監視し(判断307のNo)、また、起動理由が着呼である場合には、更に、ダイヤルトーンが検出されるかを監視しつつ(判断308のYes、判断309のNo)、電話機20がオンフックされるかをループ検出器13fにより監視する(判断310のNoループ)。
【0064】
そして、CNG信号またはリモート切替信号が検出された場合は(判断307のYes)、CNG信号及びリモート切替信号の検出を終了し(処理314)、起動理由が着呼であれば(判断315のYes)、処理306で開始したダイヤルトーンの検出も終了してから、リレーRY3をONしライントランス13cにより回線のループを保持を行いつつ、リレーRY2をOFFして、回線を電話機20からモデム12に切替接続し、モデム12によるファクシミリ通信処理を行う(処理317)。
【0065】
判断310において、電話機20がオンフックされた場合(判断311のYes)、すなわち、メイン制御部10自身が着呼を検出したか、または、サブ制御部8により起動理由が着呼と通知され、着呼を検出したと見なした今回の着呼が電話機20による通話のみで終わった場合には、CNG信号及びリモート切替信号の検出を終了し(処理311)、起動理由が着呼であれば(判断312のYes)、処理306で開始したダイヤルトーンの検出も終了する(処理313)。
【0066】
また、判断309において、電話機20がオフフックされて電話機20から発信する場合にしか検出されないはずのダイヤルトーンを検出した場合も(判断309)、CNG信号及びリモート切替信号の検出を終了し(処理311)、ダイヤルトーンの検出も終了する(処理313)。
【0067】
なお、判断303がYesとなった場合、すなわち、起動時にサブ制御部8から起動理由「着呼」が通知されたことにより、メイン制御部10自らが着呼を検出したと見なした場合の着呼処理手順の終了後は、起動理由はクリアされ、以後の着呼においては、判断303はNoとなって、通常の着呼処理が行われるようになる。
【0068】
これにより、サブ制御部8により着呼が粗く検出されて、通常動作状態に起動させられたメイン制御部10自らが厳密に着呼を検出する前に電話機20がオフフックされた場合でも、サブ制御部8が検出した着呼をメイン制御部10が検出したものと見なすことで、リモート切替機能や自動切替機能を、有効とすべき着呼時に、確実に有効とすることができる。
【0069】
また、サブ制御部8が検出した着呼が万が一、回線上のノイズの誤検出であった場合には、そのことが、真の着呼であれば検出されるばすのないダイヤルトーンが検出されることにより検出され、CNG信号及びリモート切替信号の検出が終了してリモート切替機能や自動切替機能が無効となるため、サブ制御部8による着呼の検出が粗いことに起因して発生する可能性のある誤検出の弊害を防止することができる。
【0070】
なお、以上説明した実施の形態においては、本発明をファクシミリ装置に適用したが、本発明はそれに限らず、電話優先モードにおけるリモート切替機能や自動切替機能を備えた通信端末装置であれば同様に適用可能なものである。
【0071】
【発明の効果】
請求項1に係る発明によれば、前記電話優先モードにおいて、待機状態から通常動作状態に復帰するまでに、前記併設電話機がオフフックされてしまって前記メイン制御部が自ら着呼を検出でない場合でも、前記サブ制御部が着呼信号を検出して電源投入時に起動理由として着信信号が検出された旨が通知されると、着呼信号が検出されたと見なして、前記リモート切替機能を有効とするため、前記リモート切替機能を、有効とすべき着呼後に確実に有効とすることができ、電話優先モードにおいて、前記サブ制御部により待機時の制御を行う省電力動作を行う場合でも、回線の電話機から装置本体のモデムへの切替を確実に行うことが可能となり、操作性が向上するという効果が得られる。
【0072】
請求項2に係る発明によれば、前記電話優先モードにおいて、待機状態から通常動作状態に復帰するまでに、前記併設電話機がオフフックされてしまって前記メイン制御部が自ら着呼を検出でない場合でも、前記サブ制御部が着呼信号を検出して電源投入時に起動理由として着信信号が検出された旨が通知されると、着呼信号が検出されたと見なして、前記自動切替機能を有効とするため、前記自動切替機能を、有効とすべき着呼後に確実に有効とすることができ、電話優先モードにおいて、前記サブ制御部により待機時の制御を行う省電力動作を行う場合でも、回線の電話機から装置本体のモデムへの切替を確実に行うことが可能となり、操作性が向上するという効果が得られる。
【0073】
請求項3に係る発明によれば、前記電話優先モードにおいて、待機状態から通常動作状態に復帰するまでに、前記併設電話機がオフフックされてしまって前記メイン制御部が自ら着呼を検出でない場合でも、前記サブ制御部が着呼信号を検出して電源投入時に起動理由として着信信号が検出された旨が通知されると、着呼信号が検出されたと見なして、前記リモート切替機能及び自動切替機能を有効とするため、前記リモート切替機能及び自動切替機能を、有効とすべき着呼後に確実に有効とすることができ、電話優先モードにおいて、前記サブ制御部により待機時の制御を行う省電力動作を行う場合でも、回線の電話機から装置本体のモデムへの切替を確実に行うことが可能となり、操作性が向上するという効果が得られる。
【0074】
請求項4に係る発明によれば、前記メイン制御部は、電源投入時に前記サブ制御部から通知された起動理由が着信信号の検出であった場合に着呼が検出されたと見なして前記リモート切替機能または/及び自動切替機能を有効とした後に、前記発信音検出手段により発信音が検出された場合、すなわち、前記サブ制御部が検出した着呼信号が実際は回線上のノイズで、真の着呼ではなかった場合には、前記併設電話機がオフフックされて前記併設電話機からの発信が行われようとするときは、そのままでは、併設電話機から相手先指定のために送出される選択信号をリモート切替用の前記所定の信号として誤検出したり、回線上のノイズを前記所定の通信信号として誤検出して、回線を前記併設電話機から装置本体のモデムに誤接続してしまうおそれがあることに鑑みて、前記リモート切替機能または/及び自動切替機能を無効とするため、そのような誤接続が発生することがなく、前記サブ制御部から通知された起動理由が着呼信号の検出であったみなし着呼時に発生する可能性のある弊害をなくすことができ、操作性がいっそう向上するという効果が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態に係る通信端末装置としてのファクシミリ装置のブロック構成を示す図である。
【図2】本発明の実施の形態に係るファクシミリ装置の本発明と特に関連する部分を詳細に示したブロック構成図である。
【図3】本発明の実施形態に係るファクシミリ装置のサブ制御部における待機時処理手順について示すフローチャートである。
【図4】本発明の実施形態に係るファクシミリ装置のメイン制御部における電源投入時処理手順について示すフローチャートである。
【図5】本発明の実施形態に係るファクシミリ装置のメイン制御部における電話優先モードにおける着呼処理手順について示すフローチャートである。
【図6】図5と共に本発明の実施形態に係るファクシミリ装置のメイン制御部における電話優先モードにおける着呼処理手順について示すフローチャートである。
【符号の説明】
1 ファクシミリ装置
2 スキャナ
3 プロッタ
3 ROM
5 RAM
6 操作表示部
7 符号化部部
8 サブ制御部
8a MPU
8b ROM
8c RAM
8d I/O部
8e A/D変換器
9 電源
10 メイン制御部
10a MPU
10b ROM
10c RAM
10d I/O部
10e A/D変換器
11 通信制御部
12 モデム
13 網制御部
13a 電話器用端子
13b 回線用端子
13c ライントランス
13d ハイインピーダンストランス
13e トーン検出器
13f ループ検出器
14 システムバス
20 電話器
RY1、RY2、RY3、RY4 リレー
Claims (4)
- 回線に接続されると共に電話機と接続され、前記回線を前記電話機に接続しておき着呼時に前記電話機に優先的に応答させる電話優先モードを備え、前記電話優先モードにおいて着呼が検出されるとその後前記電話機がオフフックされて回線が閉結された後に前記電話機から前記回線に所定の信号が送出されるかを監視し、当該所定の信号が検出されると、前記閉結された回線を前記電話機から自装置のモデムに切替接続して以後通信を行うリモート切替機能を備えた通信端末装置において、
通常動作時において、前記リモート切替機能を含む各機能の制御を行う一方、電源投入時に後記サブ制御部から通知された起動理由が着信信号の検出であった場合において前記電話優先モードである場合には、着呼が検出されたと見なして前記リモート切替機能を有効とするメイン制御部と、待機時において、通常動作への起動要因として、前記回線上の信号が着呼信号であるか否かを少なくとも検出し、着信信号が検出されると、前記メイン制御部への電源を投入すると共に、起動理由として着信信号が検出された旨を前記メイン制御部に通知するサブ制御部とを備えたことを特徴とする通信端末装置。 - 回線に接続されると共に電話機と接続され、前記回線を前記電話機に接続しておき着呼時に前記電話機に優先的に応答させる電話優先モードを備え、前記電話優先モードにおいて着呼が検出されるとその後前記電話機がオフフックされて回線が閉結された後に前記回線から所定の通信信号が到来するかを監視し、前記所定の通信信号が検出されると、前記閉結された回線を前記電話機から自装置のモデムに切替接続して以後通信を行う自動切替機能を備えた通信端末装置において、
通常動作時において、前記自動切替機能を含む各機能の制御を行う一方、電源投入時に後記サブ制御部から通知された起動理由が着信信号の検出であった場合において前記電話優先モードである場合には、着呼が検出されたと見なして前記自動切替機能を有効とするメイン制御部と、待機時において、通常動作への起動要因として、前記回線上の信号が着呼信号であるか否かを少なくとも検出し、着信信号が検出されると、前記メイン制御部への電源を投入すると共に、起動理由として着信信号が検出された旨を前記メイン制御部に通知するサブ制御部とを備えたことを特徴とする通信端末装置。 - 回線に接続されると共に電話機と接続され、前記回線を前記電話機に接続しておき着呼時に前記電話機に優先的に応答させる電話優先モードを備え、前記電話優先モードにおいて着呼が検出されるとその後前記電話機がオフフックされて回線が閉結された後に前記電話機から前記回線に所定の信号が送出されるかを監視し、当該所定の信号が検出されると、前記閉結された回線を前記電話機から自装置のモデムに切替接続して以後通信を行うリモート切替機能、及び、前記電話優先モードにおいて着呼が検出されるとその後前記電話機がオフフックされて回線が閉結された後に前記回線から所定の通信信号が到来するかを監視し、前記所定の通信信号が検出されると、前記閉結された回線を前記電話機から自装置のモデムに切替接続して以後通信を行う自動切替機能を備えた通信端末装置において、
通常動作時において、前記リモート切替機能及び自動切替機能を含む各機能の制御を行う一方、電源投入時に後記サブ制御部から通知された起動理由が着信信号の検出であった場合において前記電話優先モードである場合には、着呼が検出されたと見なして前記リモート切替機能及び自動切替機能を有効とするメイン制御部と、待機時において、通常動作への起動要因として、前記回線上の信号が着呼信号であるか否かを少なくとも検出し、着信信号が検出されると、前記メイン制御部への電源を投入すると共に、起動理由として着信信号が検出された旨を前記メイン制御部に通知するサブ制御部とを備えたことを特徴とする通信端末装置。 - 前記電話機がオフフックすると前記回線から到来する発信音を検出する発信音検出手段を更に備え、前記メイン制御部は、電源投入時に前記サブ制御部から通知された起動理由が着信信号の検出であった場合に着呼が検出されたと見なして前記リモート切替機能または/及び自動切替機能を有効とした後に、前記発信音検出手段により発信音が検出された場合は、前記リモート切替機能または/及び自動切替機能を無効とすることを特徴とする請求項1、2または3のいずれかに記載の通信端末装置。
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