JP3710683B2 - 携帯マルノコ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、カッターを切断材に対して傾斜させて傾斜切りをする切断機、主として携帯マルノコに関する。
【0002】
【従来の技術】
切断機の代表例として携帯マルノコについて述べる。携帯マルノコは、一般的に、切断材に載置するベースと、そのベースの下面に突き出す鋸刃を備えたマルノコ本体とを備えている。マルノコ本体は、ベースに対して上下方向に傾動可能に設けられており、その傾動によって切断材に対する鋸刃の切り込み深さを変更可能としている。これとともに、前記マルノコ本体は、ベースに対して側方に傾動可能に設けられており、その傾動によって切断材に対する鋸刃の切り込み角度を0°以外に変更することによって、切断材を傾斜切りすることができる。なお、鋸刃の切り込み深さを変更可能とする機構を切り込み深さ調整機構といい、鋸刃の切り込み角度を変更可能とする機構を傾斜切り機構あるいは傾斜切断機構という。
【0003】
前記傾斜切り機構は、マルノコ本体とともに鋸刃を、例えば傾斜角度0°すなわち切断材に対して直角をなす位置から側方に例えば傾斜角度50゜の傾斜位置までの角度範囲で変更可能としている。なお、鋸刃を傾斜角度0°とした位置は「直角位置」あるいは「直角切り状態」ともいい、その直角位置における携帯マルノコの切断形態が最も一般的な「直角切り」と呼ばれる切断形態である。また、鋸刃を傾斜角度45゜とした傾斜位置は「標準傾斜位置」あるいは「標準傾斜切り状態」ともいい、その標準傾斜位置における携帯マルノコの切断形態が前記直角切りに次いで多用する「傾斜切り」と呼ばれる切断形態である。また、マルノコ本体は鋸刃と一体的に傾動するため、マルノコ本体と鋸刃の傾斜角度は同一である。
【0004】
そして、前記鋸刃の直角位置から標準傾斜位置への位置変更に際して、鋸刃の標準傾斜位置でストッパ機構を機能させ、マルノコ本体の傾動を停止させることにより、その位置変更を素早く行なえるようにしたものがある。前記ストッパ機構を機能させないときには、鋸刃を標準傾斜位置より大きな傾斜角度(例えば50゜)まで傾動可能となる。このような傾斜切り機構を備えた携帯マルノコの従来例には、例えば米国特許第4,999,916号公報がある。
【0005】
従来例の携帯マルノコを図41および図42により説明する。図41は携帯マルノコの正面図、図42は携帯マルノコの部分正面図である。図41において、携帯マルノコ101は、ベース102とマルノコ本体104とを備えている。マルノコ本体104には、切断材Wを切断する鋸刃103が設けられている。ベース102には、マルノコ本体104が支軸105により傾動可能に設けられている。なお、マルノコ本体104は本明細書でいう切断機本体に相当し、鋸刃103は本明細書でいうカッターに相当する。
【0006】
前記ベース102にはアンギュラプレート121が取り付けられている。アンギュラプレート121には、前記支軸105とほぼ同心をなす円弧形状のガイド溝121aが形成されている。ガイド溝121aの上端部には、そのガイド溝21aと段違い状につながる切換え溝121bが形成されている。
【0007】
一方、前記支軸105には、前記マルノコ本体104と一体に設けたアンギュラガイド123が回動可能に支持されている。アンギュラガイド123には、ほぼL字形状の補助溝123aが形成されている。アンギュラガイド123の補助溝123aおよび前記アンギュラプレート121のガイド溝121aには、ロックねじ126が挿通されている。ロックねじ126はナット(図示省略)にねじ付けられている。
【0008】
図41は鋸刃103が直角位置にある状態で示されている。マルノコ本体104とともに鋸刃103を直角位置から支軸を中心に図41において左回り方向に傾動させる。そして、図42に示すように、アンギュラプレート121のガイド溝121aの上端部にロックねじ126が当接することにより、マルノコ本体104が停止される。すると、鋸刃103が傾斜角度45゜の傾斜位置すなわち標準傾斜位置となる。この状態で、ロックねじ126をナット(図示省略)にねじ込むと、アンギュラプレート121とアンギュラガイド123とが締着されることにより、マルノコ本体104がロックされる。
【0009】
このように鋸刃103を標準傾斜位置に傾斜した状態において、前記ロックねじ126を緩め、そのロックねじ126を切換え溝121bに移動させることができる。このとき、ロックねじ126は、切換え溝121bへ移動すると同時に、アンギュラガイド123の補助溝123a(図41参照)内を移動する。そして、マルノコ本体104とともに鋸刃103を前記標準傾斜位置から支軸を中心に図42において左回り方向に傾動させる。
【0010】
すると、アンギュラプレート121の切換え溝121bの上端部にロックねじ126が当接すること(図42中、二点鎖線126参照)により、マルノコ本体104が停止される(図42中、二点鎖線104参照)。これにより、鋸刃103が傾斜角度45゜より大きな傾斜角度(例えば50°)の傾斜位置(大傾斜位置あるいは大傾斜切り状態ともいう)となる。この状態で、ロックねじ126をナット(図示省略)にねじ込むと、前記と同様に、マルノコ本体104がロックされる。
【0011】
上記した従来例の携帯マルノコ101によると、マルノコ本体104の傾斜角度45゜の傾斜位置において、ロックねじ126をずらすことによって、マルノコ本体104を傾斜角度45゜以上に傾動させることができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来例の携帯マルノコ101によれば、携帯マルノコ101自体の構成部品であるアンギュラプレート121やアンギュラガイド123を複雑な形状にしなければならない。すなわち、アンギュラガイド123には補助溝123a、アンギュラプレート121にはガイド溝121aおよび切換え溝121bをそれぞれ形成する必要があるため、アンギュラプレート121やアンギュラガイド123の部品形状が複雑化するという問題があった。
【0013】
本発明は上記従来の問題に鑑みなされたものであり、本発明が解決しようとする課題は、切断機(携帯マルノコが相当する。)自体の構成部品を複雑な形状にすることなく、切断機本体(マルノコ本体が相当する。)に対するストッパ機能を得ることのできる切断機(携帯マルノコ)を提供することにある。
【0014】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決する請求項1の発明は、
切断材に載置するベースと
前記ベースの下面に突き出しかつ切断材を切断する鋸刃が設けられたマルノコ本体
を備え
前記ベースに設けたアンギュラプレートにアンギュラガイドを傾動可能に支持し、
前記アンギュラガイドに前記マルノコ本体を傾動可能に支持し、
前記アンギュラプレートに対する前記アンギュラガイドの傾動によって前記鋸刃の切り込み角度を変更可能とし、また、前記アンギュラガイドに対する前記マルノコ本体の傾動によって前記鋸刃の切り込み深さを変更可能とした携帯マルノコにおいて、
前記ベースと前記マルノコ本体との間にストッパ部を設け、
前記ベースと前記マルノコ本体とが前記ストッパ部を介して当接し合うことにより前記マルノコ本体が所定の切り込み角度の傾斜位置に置かれ、前記ベースと前記マルノコ本体とが前記ストッパ部を介して当接し合わない状態では前記マルノコ本体が前記所定の切り込み角度以上に傾動可能とされ、
前記ストッパ部が、前記アンギュラガイドに前記マルノコ本体を傾動可能に支持する部品を兼用して構成されている
ことを特徴とする携帯マルノコである。
【0015】
このように構成すると、ベースとマルノコ本体がストッパ部を介して当接し合うことにより、マルノコ本体が所定の切り込み角度の傾斜位置に置かれる。また、ベースとマルノコ本体がストッパ部を介して当接し合わない状態では、マルノコ本体を所定の切り込み角度以上に傾動させることができる。したがって、上記のように構成された携帯マルノコによると、携帯マルノコ自体の構成部品を複雑な形状にすることなく、マルノコ本体に対するストッパ機能を得ることができる。
また、ストッパ部が、アンギュラガイドにマルノコ本体を傾動可能に支持する部品を兼用して構成されていることにより、ストッパ部の構成にかかる部品点数を削減することができる。
【0016】
請求項2記載の発明は、
切断材に載置するベースと、
前記ベースの下面に突き出しかつ切断材を切断する鋸刃が設けられたマルノコ本体と
を備え、
前記ベースに設けたアンギュラプレートに、前記マルノコ本体に設けたアンギュラガイドをマイナス方向に傾動可能に支持し、
前記アンギュラプレートに対する前記アンギュラガイドのマイナス方向の傾動により、きわ切り状態になる携帯マルノコにおいて、
前記ベースと前記アンギュラガイドとの間に、マイナス側のストッパ部を設け、
前記ベースと前記マルノコ本体とが前記マイナス側のストッパ部を介して当接し合うことにより前記マルノコ本体が所定角度に置かれ、前記ベースと前記マルノコ本体とが前記マイナス側のストッパ部を介して当接し合わない状態では前記マルノコ本体がきわ切り状態に傾動可能とされ、
前記マイナス側のストッパ部が、そのストッパ部が設けられる支持部に対しスライドにより位置変更可能に設けられている
ことを特徴とする携帯マルノコである。
このように構成すると、ベースとマルノコ本体がマイナス側のストッパ部を介して当接し合うことにより、マルノコ本体が所定角度に置かれる。また、ベースとマルノコ本体がマイナス側のストッパ部を介して当接し合わない状態では、マルノコ本体をきわ切り状態に傾動させることができる。
したがって、上記のように構成された携帯マルノコによると、携帯マルノコ自体の構成部品を複雑な形状にすることなく、マルノコ本体に対するストッパ機能を得ることができる。
また、マイナス側のストッパ部をスライドにより位置変更することができる。
【0017】
請求項3記載の発明は、前記ストッパ部設けられる支持部に対し前記ストッパ部を所定の位置関係で位置決めする手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の携帯マルノコである。このように構成すると支持部に対しストッパ部を所定の位置関係で位置決めする手段を備えたことにより、携帯マルノコの振動等によるストッパ部の不用な可動を防止することができる。
【0018】
請求項4記載の発明は、
前記ベースと前記マルノコ本体とが前記ストッパ部を介して当接し合った状態における前記マルノコ本体の位置を調整する調整ねじが設けられ、
前記調整ねじは、ベースとマルノコ本体とがストッパ部を介して当接し合った状態で調整可能に設けられている
ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の携帯マルノコである。
このように構成すると、ベースとマルノコ本体とがストッパ部を介して当接し合った状態で、調整ねじを調整することができるので、その調整作業が簡単に行なえる。この点について、詳述すると、ベースとマルノコ本体とがストッパ部を介して当接し合った状態で調整ねじを調整できない場合は、一旦、マルノコ本体を傾動させることにより、ベースとマルノコ本体とがストッパ部を介して当接し合った状態で調整ねじの調整量を確認したうえで、マルノコ本体を復帰傾動させてから、調整ねじを調整するといった面倒な調整作業になる。しかし、上記のように構成された携帯マルノコによると、そのような面倒な調整作業を必要としないので、調整ねじの調整作業を簡単に行なうことができる。
【0020】
【発明の実施の形態】
本発明の実施の形態1〜5を順に述べる。
[実施の形態1]
本発明の実施の形態1を図面に基づいて説明する。本実施の形態では、切断機として携帯マルノコを例示する。図1は傾斜切り機構20を備えた携帯マルノコ1の左側面図、図2は同じく平面図を示している。なお、図1の右方は携帯マルノコ1の前方、図1の左方は同じく後方に相当し、図2の下方は携帯マルノコ1の前方、図2の上方は同じく後方に相当する。
【0021】
携帯マルノコ1は、切断材W(図1参照)に載置するベース2と、電動モータ7(図2参照)を有するマルノコ本体4とを備えている。マルノコ本体4の左側部には、前記電動モータ7により回転し、前記切断材Wを切断するほぼ円板形状の鋸刃3(図1参照)が設けられている。なお、マルノコ本体4は本明細書でいう切断機本体に相当し、鋸刃3は本明細書でいうカッターに相当する。
【0022】
前記マルノコ本体4は、前記ベース2上に配置された前側の支軸5および後側の支軸6により回動可能すなわち傾動可能に支持されている。詳しくは、マルノコ本体4は、図1に示される直角切り状態より両支軸5,6の軸線より上側部を図1において紙面表方にまた両支軸5,6の軸線より下側部を図1において紙面裏方に変位させるように傾動可能である。また、その傾動させたマルノコ本体4は、前記直角切り状態に復帰傾動することができる。
【0023】
上記したようにマルノコ本体4を直角切り状態より傾動させ、鋸刃3を傾斜させるすなわち切り込み角度を変更することによって、切断材Wを傾斜切りすることができる。なお、マルノコ本体4が直角切り状態(図1参照)にあるときは、鋸刃3はベース2および切断材Wに対し直角をなし、切断材Wを直角切りすることができる。また、図1では携帯マルノコ1を右方にまた図2では下方に移動されることにより、切断材Wの切断が行われる。
【0024】
図1において、前記マルノコ本体4には、前記鋸刃3のほぼ上半部をカバーするブレードケース8が固定状態で設けられている。さらに、マルノコ本体4には、鋸刃3のほぼ下半部をカバーするセーフティカバー9が開閉可能に設けられている。セーフティカバー9は、図1では閉じた状態で示されており、携帯マルノコ1が切断材W上を前方(図1において右方)へ進行することにより、図1において鋸刃3の回りに右回り方向に開かれるように構成されている。なお、セーフティカバー9は、そのカバー9の後上部に設けられたレバー9aを手動で操作して開閉することができる。
【0025】
次に、前記携帯マルノコ1における傾斜切り機構20を説明する。傾斜切り機構20は、図1に示すように、前記前側の支軸5の周辺部に設けられている。傾斜切り機構20は、図3に一部破断正面図、図4に左側面図、図5に一部破断平面図でそれぞれ示されている。
【0026】
図3〜図5において、前記ベース2の上面2aにはアンギュラプレート21が取り付けられている。アンギュラプレート21は前記前側の支軸5を支持している。図3に示すように、前記アンギュラプレート21には長細状のガイド溝21aが形成されている。そのガイド溝21aは、前記前側の支軸5とほぼ同心をなす円弧形状に形成されている。
【0027】
図5に示すように、前記アンギュラプレート21の後側(図5において上側)には、アンギュラガイド23が前記前側の支軸5により回動可能に支持されている。アンギュラガイド23の左上端部(図3参照)には、左右一対の支持片23aが形成されている。両支持片23aは、図5に示すように、アンギュラガイド23の後面から直角をなして突出されている。さらに、両支持片23aは、図3に示すように、マルノコ本体4の直角切り状態においてベース2の上面2aに直交する平面上に位置するとともに、相互に平行する位置関係をもって形成されている。
【0028】
図5において、前記両支持片23aの間には、前記マルノコ本体4の前下部に形成されたボス部4a(図4参照)が嵌められかつボルト24とナット25とにより回動可能に支持されている。詳しくは、図5に示すように、ボルト24は、十字孔付き頭部24a、その頭部24aに連続する大径軸部24b、その大径軸部24bに連続する長い小径軸部24c、その小径軸部24cに連続する小径のねじ軸部24dを同一軸線上に有している。ボルト24のねじ軸部24dは、左側の支持片23aからボス部4a、右側の支持片23aに設けられた各孔(符号省略)に順次挿通され、ナット25とねじ合わされている。なお、小径軸部24cは、両支持片23aおよびボス部4aの各孔(符号省略)に回動可能に嵌合する。小径軸部24cの端面にはナット25が当接し、そのナット25のねじ込み量が支持片23aを締め付け過ぎないように制限される。また、大径軸部24bの端面は左側の支持片23aと当接する。この大径軸部24bには後述するストッパ部材30が嵌合される。
【0029】
したがって、前記マルノコ本体4は、図1に示される状態より上方に傾動可能であり、その傾動した状態より図1に示される状態に復帰傾動可能である。また、マルノコ本体4を上下方向に傾動し、ベース2の下面に突き出す鋸刃3の下端部の突き出し量を変えることにより、切断材Wに対する鋸刃3の切り込み深さを変更することができる。
【0030】
ところで、図1に示すように、前記携帯マルノコ1の後部(図1において左部)において、前記ベース2の上面2aにはアングルプレート11が取り付けられている。アングルプレート11は前記後側の支軸6を支持している。アングルプレート11には、デプスガイド12が後側の支軸6により回動可能に支持されている。
【0031】
前記デプスガイド12により、マルノコ本体4のブレードケース8が摺動可能に支持されている。前記ボルト24を中心にマルノコ本体4を上下方向に傾動させることによって鋸刃3の切り込み深さを変更すると、マルノコ本体4のブレードケース8がデプスガイド12に沿って摺動案内される。また、デプスガイド12とブレードケース8とは、図示しないが、周知のとおり、ねじ止め機構によるロック装置によりロック・アンロック操作可能とされている。そのロック装置によるロック操作により、ベース2に対しマルノコ本体4を固定することができる。なお、鋸刃3の切り込み深さを変更可能とする機構が切り込み深さ調整機構(符号省略)に相当する。
【0032】
前記傾斜切り機構20において、図5に示すように、アンギュラプレート21とアンギュラガイド23とは、ロックねじ26によってロック・アンロック操作可能とされている。詳しくは、ロックねじ26は、操作ノブ26aおよびねじ軸部26bを有している。ロックねじ26のねじ軸部26bは、図3に示すように、アンギュラプレート21のガイド溝21aを通して、アンギュラガイド23のねじ孔23bにねじ付けられている。前記マルノコ本体4を傾動させると、アンギュラガイド23が回動することにより、前記ねじ軸部26bがガイド溝21aに沿って移動する。なお、ガイド溝21aの長さは、マルノコ本体4を例えば傾斜角度0°の直角位置から例えば傾斜角度50°の大傾斜位置までの傾動にともなうねじ軸部26bの移動を可能とする寸法で設定されている。
【0033】
前記ロックねじ26(図5参照)をねじ込むと、アンギュラプレート21にアンギュラガイド23が締め付けられて固定され、ベース2に対しマルノコ本体4がロックされる。また、前記ロックねじ26を緩めると、前記締め付けが解除されることにより、アンギュラプレート21に対しアンギュラガイド23が回動可能になり、マルノコ本体4が傾動可能とされる。
【0034】
図5に示すように、前記アンギュラガイド23の右端部後側には、ストッパ片23cが形成されている。前記アンギュラプレート21において、ストッパ片23cと対応する部位には、ストッパねじ21bがねじ込まれている(図4参照)。このストッパねじ21b上にアンギュラガイド23のストッパ片23cが当接した状態では、マルノコ本体4が直角位置に保持される。
【0035】
なお、図3〜図5は、傾斜切り機構20が直角切り状態で示されている。この直角切り状態では、前にも述べたように、鋸刃3(図1参照)が切断材Wに対して直角をなす位置となる。また、図6は標準傾斜切り状態における傾斜切り機構20の一部破断正面図である。この標準傾斜切り状態では、鋸刃3(図1参照)が切断材Wに対して所定角度(本実施の形態では45゜で、標準傾斜角度に相当する)の傾斜位置となる。また、図7は大傾斜切り状態における傾斜切り機構20の一部破断正面図である。この大傾斜切り状態では、鋸刃3(図1参照)が切断材Wに対して傾斜角度45°以上の大きい傾斜角度、例えば50゜の傾斜位置となる。
【0036】
次に、前記マルノコ本体4を直角位置から傾動させたときにそのマルノコ本体4を標準傾斜位置で停止させるストッパ部材30について詳述する。図3〜図5に示すように、ストッパ部材30は、アンギュラガイド23の支持片23aにマルノコ本体4のボス部4aを支持しているボルト24を兼用して、後述するようにしてマルノコ本体4に取り付けられている。
【0037】
先に、ストッパ部材30の形状を図9〜図11により説明する。図9はストッパ部材の正面図、図10は同右側面図、図11は同側断面図である。ストッパ部材30は、ボルト挿通孔31aを有する座部31と、その座部31より径方向外方へ傾斜状に突出されたほぼ円筒形状の突出部32とを有している。
【0038】
図11に示すように、前記座部31の後面31bには、環状の段付き凹部31cがボルト挿通孔31aを取り巻くように形成されている。また、前記突出部32には、傾斜面32aが座部31の後面31bに対し45°の傾斜角度θをもって形成されている。さらに、突出部32には、傾斜面32aに直交する軸線上に位置するねじ孔32bが形成されている。
【0039】
図11に示すように、前記ストッパ部材30のねじ孔32bには、六角穴40a付きの調整ねじ40が傾斜面32a側よりねじ込まれている。なお、図9では調整ねじ40が取り付けられていない状態のストッパ部材30が示されている。
【0040】
前記調整ねじ40の六角穴40a側の端面は、図6に示すように、前記ベース2の上面2aに対し面接触状に当接可能である。六角穴40aを利用して調整ねじ40をねじ回し操作することにより、ベース2の上面2aに対する当接位置を微調整することができる。
【0041】
前記ストッパ部材30の取り付け構造について図8の断面図を参照して説明する。ストッパ部材30における座部31の段付き凹部31c(図11参照)には、弾性を有するOリング50が嵌められる(図11中、二点鎖線50参照)。続いて、前記アンギュラガイド23における左側の支持片23aの孔(符号省略)に対するボルト24の挿入に先立って、そのボルト24が座部31の前面よりボルト挿通孔31aに挿通され、大径軸部24bがボルト挿通孔31aに回動可能に嵌合される。その後、ボルト24が前に述べたようにアンギュラガイド23における左側の支持片23a、マルノコ本体4のボス部4a、右側の支持片23aに順次挿通され、ナット25とねじ合わされる(図5参照)。
【0042】
上記により、アンギュラガイド23にマルノコ本体4が傾動可能に支持されると同時に、ストッパ部材30がマルノコ本体4に回動可能に設けられる。なお、ストッパ部材30の座部31は、図8に示すように、ボルト24の頭部24aとアンギュラガイド23の左側の支持片23aとの間に挟まれた状態となる。このようにして設けられたストッパ部材30は、その回動操作をもって突出部32が下方に指向する作用位置(図4中、実線32参照)と、その突出部32が前方に指向する非作用位置(図4中、二点鎖線32参照)とに位置変更可能になっている。
【0043】
また、図8に示すように、前記ストッパ部材30の段付き凹部31c(図11参照)に嵌められたOリング50は、座部31とアンギュラガイド23の左側の支持片23aとの間において弾性に抗して挟持される。このOリング50の弾性により、左側の支持片23aに対し前記ストッパ材30が所定の位置関係で位置決めされる。また、ストッパ部材30は、Oリング50による摺動抵抗に抗して左側の支持片23aに対し相対的に回動すなわち位置変更することができる。
【0044】
なお、実施の形態1では、ストッパ部材30が本明細書でいうストッパ部に相当する。また、ボルト24は本明細書でいうねじ部品に相当し、また、アンギュラガイド23の左側の支持片23aは本明細書でいう「ストッパ部が取り付けられる支持部」に相当する。また、Oリング50は本明細書でいう「ストッパ部を支持部に対し所定の位置関係で位置決めする手段」に相当する。
【0045】
以上のように構成された携帯マルノコ1によれば、傾斜切り機構20におけるロックねじ26をねじ込むことにより、アンギュラガイド23がアンギュラプレート21に締め付けられて固定される(図5参照)。これにより、マルノコ本体4が直角位置(傾斜角度0゜)、あるいは傾斜角度45゜の傾斜位置、あるいは50°傾斜位置、その他の任意の傾斜角度の傾斜位置にロックされる。この状態で、電動モータ7(図2参照)を駆動しつつ、携帯マルノコ1を切断材W(図1参照)に沿って前進させることにより、その切断材Wを鋸刃3(図1参照)で切断する切断作業を行うことができる。
【0046】
前記マルノコ本体4の傾斜位置を変更するには、ロックねじ26(図5参照)を緩めることにより、アンギュラガイド23とアンギュラプレート21との固定が解除される。これにより、アンギュラガイド23が前側の支軸5を中心に傾動可能となるため、マルノコ本体4を任意の傾斜位置に傾動させることができる。マルノコ本体4を傾動させると、アンギュラガイド23がその本体4と一体で傾動し、ロックねじ26のねじ軸部26bがガイド溝21aに沿って移動する(図3参照)。任意の傾斜位置で、ロックねじ26(図5参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材Wの任意の傾斜角度の傾斜切り作業を行うことが可能になる。
【0047】
また、マルノコ本体4は、次に述べるようにして、0°の状態から傾斜角度45゜の傾斜位置あるいは傾斜角度50゜の傾斜位置に素早く位置変更することができる。
【0048】
すなわち、マルノコ本体4の傾斜角度を45゜に設定するには、図3に示すように、ストッパ部材30の突出部32が下方に指向する作用位置にストッパ部材30を位置させる。そして、ロックねじ26(図5参照)を緩めた状態で、マルノコ本体4を0゜の状態から傾動させていく。すると、図6に示すように、ストッパ部材30における調整ねじ40の端面がベース2の上面2aに当接し、ベース2とマルノコ本体4がストッパ部材30を介して当接し合うことにより、マルノコ本体4(図1参照)の傾動が45゜の傾斜角度にて停止される。この状態で、ロックねじ26(図5参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の45゜傾斜切り作業を行うことが可能になる。
【0049】
また、マルノコ本体4の傾斜角度を50゜に設定するには、図5に示すように、ストッパ部材30の突出部32が前方(図5において下方)に指向する非作用位置にストッパ部材30を位置させる(図4中、二点鎖線32参照)。そして、ロックねじ26(図5参照)を緩めた状態で、マルノコ本体4を0゜の状態から傾動させていく。すると、ロックねじ26(図5参照)のねじ軸部26bが、図7に示すように、アンギュラプレート21のガイド溝21aの上端に当接し、マルノコ本体4(図1参照)の傾動が傾斜角度50°の大傾斜位置にて停止される。この状態で、ロックねじ26(図5参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の50゜の傾斜切り作業を行うことが可能になる。
【0050】
また、マルノコ本体4(図1参照)を傾斜角度45゜あるいは傾斜角度50゜の各傾斜位置から0°に戻すには、ロックねじ26(図5参照)を緩めた状態で、各傾斜位置から0°に復帰傾動させていく。すると、アンギュラプレート21のストッパねじ21b(図4参照)にアンギュラガイド23のストッパ片23c(図5参照)が当接し、マルノコ本体4の復帰傾動が傾斜角度0゜にて停止される。この状態で、ロックねじ26(図5参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の直角切り作業を行うことが可能になる。
【0051】
上記したように、実施の形態1の携帯マルノコ1によると、前にも述べたように、マルノコ本体4に設けられたストッパ部材30が作用位置にある状態(図4中、実線30参照)で、マルノコ本体4を傾動させたときには、ベース2とマルノコ本体4がストッパ部材30を介して当接し合うことにより、前記マルノコ本体4が所定角度の傾斜位置に置かれる(図6参照)。
【0052】
また、ストッパ部材30が位置変更されて非作用位置にある状態(図4中、二点鎖線32参照)で、マルノコ本体4を傾動させたときには、ベース2とマルノコ本体4がストッパ部材30を介して当接し合わないので、マルノコ本体4を所定角度以上に傾動させることができる(図7参照)。
【0053】
したがって、上記した携帯マルノコ1によると、携帯マルノコ1自体の構成部品すなわちアンギュラプレート21やアンギュラガイド23(図5参照)を複雑な形状にすることなく、マルノコ本体4に対するストッパ機能を得ることができる。
【0054】
また、ストッパ部材30は、マルノコ本体4が有するボルト24を兼用して取り付けられている(図5参照)。これにより、ストッパ部材30の取り付けにかかる部品点数を削減することができる。
【0055】
また、ストッパ部材30はアンギュラガイド23の左側の支持片23aに対し相対的に可動に設けられるととともに、前記左側の支持片23aに対しストッパ部材30を所定の位置関係で位置決めするOリング50を備えている(図8参照)。したがって、ストッパ部材30を左側の支持片23aに対しOリング50による摺動抵抗に抗して動かすことにより、そのストッパ部材30を位置変更することができる。また、左側の支持片23aに対しストッパ部材30を所定の位置関係で位置決めするOリング50を備えたことにより、携帯マルノコ1(図1参照)の振動等によるストッパ部材30の不用な可動すなわち回動を防止することができる。
【0056】
また、ストッパ部材30の突出部32に対する調整ねじ40(図11参照)のねじ込み量を調整することによって、マルノコ本体4の傾斜角度45°の標準傾斜位置を正確に調整することができる。
【0057】
[実施の形態2]
本発明の実施の形態2について図面を参照して説明する。実施の形態2は、実施の形態1におけるストッパ部材30(図5参照)に変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、実施の形態1と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。図12に傾斜切り機構20の一部破断正面図、図13に一部破断左側面図、図14に一部破断平面図がそれぞれ示されている。
【0058】
図12〜図14に示すように、実施の形態2におけるストッパ部材(符号、60を付す)は、実施の形態1と同様に、ボルト24を兼用してマルノコ本体4に取り付けられている。
【0059】
先に、ストッパ部材60の形状を図19〜図23により説明する。図19はストッパ部材60の正面図、図20は同左側面図、図21は同右側面図、図22は同下面図、図23は同側断面図である。ストッパ部材60は、ボルト挿通孔61aを有する座部61と、その座部61より径方向外方へ突出されたほぼ台形形状の突出部62と、前記突出部62に対し図19において左回り方向に90°の間隔をもって前記座部61より突出されたほぼ長方体形状のつまみ部63とを有している。
【0060】
図23に示すように、前記座部61の前面61dには、環状の段付き凹部61cが前記ボルト挿通孔61aを取り巻くように形成されている(図19参照)。また、前記突出部62には、傾斜面62aが前記座部61の後面61bに対し45°の傾斜角度θをもって形成されている。なお、実施の形態1と異なり、調整ねじ40は、突出部62にねじ込まれておらず、後述するようにベース2に配置されている。
【0061】
前記ストッパ部材30の取り付け構造について図18の断面図を参照して説明する。ストッパ部材60における座部61の段付き凹部61c(図23参照)には、弾性を有するOリング50が嵌められる(図23中、二点鎖線50参照)。続いて、実施の形態1と同様に、ボルト24がボルト挿通孔61aに挿通され、大径軸部24bがボルト挿通孔61aに回動可能に嵌合される。その後、ボルト24がアンギュラガイド23における左側の支持片23a、マルノコ本体4のボス部4a、右側の支持片23aに順次挿通され、ナット25とねじ合わされる(図14参照)。
【0062】
しかして、実施の形態2の場合、図14に示すように、アンギュラガイド23における左側の支持片23aの孔(符号省略)に対応するボルト24の小径軸部24cの部分には、角軸部24eが形成されている。その角軸部24eと対応する左側の支持片23aの孔は、その角軸部24eと係合可能な角孔に形成されている。したがって、左側の支持片23aの孔(符号省略)とボルト24の角軸部24eとの係合によって、そのボルト24がアンギュラガイド23に対し回動不能になっている。また同様に、アンギュラガイド23における右側の支持片23aの孔(符号省略)とその孔(符号省略)に対応するボルト24の小径軸部24cの部分も係合させてもよい。
【0063】
上記により、アンギュラガイド23にマルノコ本体4が傾動可能に支持されると同時に、ストッパ部材60がマルノコ本体4に回動可能に設けられる。なお、ストッパ部材60の座部61は、図18に示すように、ボルト24の頭部24aとアンギュラガイド23の左側の支持片23aとの間に挟まれた状態となる。このようにして設けられたストッパ部材60は、その回動操作をもって突出部62が下方に指向する作用位置(図12および図13参照)と、その突出部62が前方に指向する非作用位置(図14および図16参照)とに位置変更可能になっている。
【0064】
また、図18に示すように、前記ストッパ部材60の段付き凹部61c(図23参照)に嵌められたOリング50は、座部61とボルト24の頭部24aとの間において弾性に抗して挟持される。このOリング50の弾性により、ストッパ部材60は、Oリング50の弾性によって作用位置あるいは非作用位置に保持される。また、ストッパ部材60は、Oリング50による摺動抵抗に抗して位置変更すなわち回動操作することができる。なお、ボルト24の頭部24aが本明細書でいう「ストッパ部が取り付けられる支持部」に相当する。
【0065】
また、図15に示すように、ベース2において、前記ストッパ部材60の突出部62と対向する位置には、ほぼ鍔付き円筒形状をなすねじホルダ70が圧入あるいは接着等によって固定されている。詳しくは、図24に示すように、ベース2に上下方向に貫通する取り付け孔2bが形成されており、その取り付け孔2bにねじホルダ70がベース2の上面2a側より例えば圧入によって固定されている。
【0066】
前記ねじホルダ70には、ベース2に直交する軸線上に位置するねじ孔70aが形成されている。なお、ねじ孔70aは、ベース2に直接形成しても良いが、ベース2が鉄板あるいはステンレス板の場合にはねじ孔70aの有効長が長くとれないので、ねじホルダ70によってねじ孔70aの有効長を長くとることができる。また、ベース2がアルミ鋳物の場合、ねじ孔70aの周辺部分のみを盛り上げて厚肉化することにより、ベース2にねじ孔70aを直接形成しても、ねじ孔70aの有効長を長くとることができ、この場合、ねじホルダ70を廃止することができる。
【0067】
前記ねじホルダ70のねじ孔70aには、六角穴40a付き調整ねじ40がねじホルダ70の下面側よりねじ込まれている。調整ねじ40の上端面は、図15に示すように、前記ストッパ部材60の突出部62の傾斜面62aに対し面接触状に当接可能である。六角穴40a(図24参照)を利用して調整ねじ40をねじ回し操作することにより、ストッパ部材60の突出部62の傾斜面62a(図15参照)に対する当接位置を微調整することができる。なお、実施の形態2では、ストッパ部材60と調整ねじ40を有するねじホルダ70とによって、本明細書でいうストッパ部が構成されている。
【0068】
以上のように構成された携帯マルノコ1においても、実施の形態1と同様に、マルノコ本体4を0°の直角位置から傾斜角度45゜の傾斜位置あるいは傾斜角度50゜の傾斜位置に素早く位置変更することができる。
【0069】
すなわち、マルノコ本体4の傾斜角度を45゜に設定するには、図12および図13に示すように、ストッパ部材60を突出部62が下方に指向する作用位置に位置させる。そして、ロックねじ26(図14参照)を緩めた状態で、マルノコ本体4を0゜の状態から傾動させていく。すると、図15に示すように、ストッパ部材60の傾斜面62aがベース2における調整ねじ40の上端面に当接し、ベース2とマルノコ本体4がストッパ部材60を介して当接し合うことにより、マルノコ本体4(図1参照)の傾動が45゜の傾斜角度にて停止される。この状態で、ロックねじ26(図14参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の45゜傾斜切り作業を行うことが可能になる。
【0070】
また、マルノコ本体4の傾斜角度を50゜に設定するには、図16に示すように、ストッパ部材60のつまみ部63を上方に指向させ、ストッパ部材60を突出部62が前方(図16において右方)に指向する非作用位置に位置させる(図14参照)。そして、ロックねじ26(図14参照)を緩めた状態で、マルノコ本体4を0゜の状態から傾動させていく。すると、実施の形態1と同様に、マルノコ本体4(図1参照)の傾動が傾斜角度50°の大傾斜位置にて停止される(図17参照)。この状態で、ロックねじ26(図14参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の50゜の傾斜切り作業を行うことが可能になる。
【0071】
また、マルノコ本体4(図1参照)を傾斜角度45゜あるいは傾斜角度50゜の各傾斜位置から0°に戻すには、ロックねじ26(図14参照)を緩めた状態で、各傾斜位置から0°に復帰傾動させていく。すると、実施の形態1と同様に、マルノコ本体4の復帰傾動が傾斜角度0゜にて停止される(図12参照)。この状態で、ロックねじ26(図14参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の直角切り作業を行うことが可能になる。
【0072】
したがって、上記した実施の形態2の携帯マルノコ1によっても、実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
【0073】
また、ストッパ部材60はボルト24の頭部24aに対し相対的に可動に設けられるととともに、前記頭部24aに対しストッパ部材60を所定の位置関係で位置決めするOリング50を備えている(図18参照)。したがって、ストッパ部材60をボルト24に対しOリング50による摺動抵抗に抗して動かすことにより、そのストッパ部材60を位置変更することができる。また、ボルト24の頭部24aに対しストッパ部材60を所定の位置関係で位置決めするOリング50を備えたことにより、携帯マルノコ1(図1参照)の振動等によるストッパ部材60の不用な可動すなわち回動を防止することができる。
【0074】
また、ベース2のねじホルダ70に対する調整ねじ40(図24参照)のねじ込み量を調整することによって、マルノコ本体4の傾斜角度45°の標準傾斜位置を正確に調整することができる。
【0075】
また、調整ねじ40は、ベース2とマルノコ本体4とがストッパ部材60を介して当接し合った状態(図15参照)で調整可能に設けられている。これにより、ベース2とマルノコ本体4とがストッパ部材60を介して当接し合った状態(すなわちマルノコ本体4を所定角度の傾斜位置に置いた状態)で、調整ねじ40を調整することができるので、その調整作業が簡単に行なえる。
【0076】
この点について、詳述すると、例えば、実施の形態1の場合、ベース2とマルノコ本体4とがストッパ部材30を介して当接し合った状態(図6参照)では、調整ねじ40の六角穴40aがベース2で塞がれてしまうため、調整ねじ40を調整することができない。このような場合は、一旦、マルノコ本体4を傾動させることにより、ベース2とマルノコ本体4とがストッパ部材30を介して当接し合った状態(図6参照)で調整ねじ40の調整量を確認したうえで、マルノコ本体4を復帰傾動させてから(図3参照)、調整ねじ40を調整するといった面倒な調整作業になる。しかし、実施の形態2の携帯マルノコ1によると、前に述べたように、そのような面倒な調整作業を必要としないので、調整ねじ40の調整作業を簡単に行なうことができる。
【0077】
また、ストッパ部材60につまみ部63が設けられている(図13および図16参照)ので、そのつまみ部63をつまんでストッパ部材60を回動操作することができ、ストッパ部材60の位置変更操作を容易に行なうことができる。
【0078】
[実施の形態3]
本発明の実施の形態3を図面に基づいて説明する。実施の形態3は、実施の形態1の一部に変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、実施の形態1と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。図25に傾斜切り機構20の部分平面図、図26に図25の矢印A方向から見た傾斜切り機構20の一部破断背面図がそれぞれ示されている。
【0079】
図25に示すように、アンギュラガイド23の両支持片23aの間には、実施の形態1と同様に、マルノコ本体4のボス部4a(図4参照)が嵌められかつボルト24とナット25とにより回動可能に支持されている。なお、ボルト24の大径軸部24bは、左側の支持片23aおよびボス部4aの孔(符号省略)に回動可能に嵌合する。また、小径軸部24cは、右側の支持片23aおよびボス部4aの孔(符号省略)に回動可能に嵌合する。また、実施の形態1におけるストッパ部材30(図5参照)は排除され、頭部24aの端面は左側の支持片23aと面している。
【0080】
図26において、実施の形態3におけるアンギュラプレート21のガイド溝21aの長さは、マルノコ本体4の例えば傾斜角度−5°のマイナス側の傾斜位置(マイナス傾斜位置ともいう)から例えば傾斜角度50°の大傾斜位置までの傾動にともなうロックねじ26(図25参照)のねじ軸部26bの移動を可能とする寸法で設定されている。なお、前記鋸刃3を傾斜角度0°とした位置、傾斜角度45゜とした傾斜位置、および、傾斜角度45゜より大きな傾斜角度(例えば50°)とした傾斜位置における切断形態は実施の形態1と同様である。しかし、前記鋸刃3を傾斜角度0゜より小さな傾斜角度(例えば−5°)とした位置は、「マイナス傾斜位置」あるいは「マイナス傾斜状態」ともいい、そのマイナス傾斜位置における携帯マルノコの切断形態が「きわ切り(際切り)」と呼ばれる切断形態である。
【0081】
また、図25および図26は、傾斜切り機構20が直角切り状態で示されている。この直角切り状態では、前にも述べたように、鋸刃3(図1参照)が切断材Wに対して直角をなす位置となる。
また、図27は図26に対応する一部破断背面図で、傾斜切り機構20が標準傾斜切り状態で示されている。この標準傾斜切り状態では、前記鋸刃3が切断材Wに対して所定角度(本実施の形態では45゜で、標準傾斜角度に相当する)の傾斜位置となる。
また、図28は図26に対応する一部破断背面図で、傾斜切り機構20が大傾斜切り状態で示されている。この大傾斜切り状態では、前記鋸刃3が切断材Wに対して傾斜角度45°以上の大きい傾斜角度、例えば45゜の傾斜位置となる。また、図29は図26に対応する一部破断背面図で、傾斜切り機構20がきわ切り状態で示されている。このきわ切り状態では、前記鋸刃3が切断材Wに対して傾斜角度0°以下の小さい傾斜角度、例えば−5゜のマイナス傾斜位置となる。
【0082】
実施の形態3の傾斜切り機構20は、図26に示すように、ベース2上に配置されたプラス側のストッパ部材130とマイナス側のストッパ部材150とを備えている。
プラス側のストッパ部材130は、後述するように、マルノコ本体4を直角位置からプラス方向(図26において右回り方向)に傾動させたとき(図27参照)にそのマルノコ本体4を標準傾斜位置で停止させるものであり、マルノコ本体4のプラス方向の傾動側において機能するものである。
また、マイナス側のストッパ部材150は、後述するように、マルノコ本体4を直角位置からマイナス方向(図26において左回り方向)に傾動させたとき(図26参照)にそのマルノコ本体4を直角位置で停止させるものであり、マルノコ本体4のマイナス方向の傾動側において機能するものである。
【0083】
しかして、図25に示すように、前記アンギュラガイド23における左側の支持片23aには、前方(図25において下方)に突出する突片部23dが一体に形成されている。なお、図26は背面図であるので、アンギュラガイド23の突片部23dは図26において右側に位置している。
【0084】
前記アンギュラガイド23の突片部23dには、プラス側の調整ねじ140が上方から下方に向けてねじ合わされている。プラス側の調整ねじ140の先端部(図26において下端部)は、前記突片部23dより下方に突出している。
【0085】
また、図25に示すように、前記アンギュラガイド23における右端部には、実施の形態1におけるストッパ片23c(図5参照)に代えてねじ取り付け部23eが一体に形成されている。なお、図26は背面図であるので、アンギュラガイド23のねじ取り付け部23eは図26において左側に位置している。
【0086】
前記アンギュラガイド23のねじ取り付け部23eには、マイナス側の調整ねじ160が上方から下方に向けてねじ合わされている。マイナス側の調整ねじ160の先端部(図26において下端部)は、ねじ取り付け部23eより下方に突出している。
【0087】
図26に示すように、プラス側の調整ねじ140の先端部に対応するベース2上にプラス側のストッパ部材130が配置されており、また、マイナス側の調整ねじ160の先端部に対応するベース2上にマイナス側のストッパ部材150が配置されている。なお説明の都合上、マイナス側のストッパ部材150、プラス側のストッパ部材130の順で説明する。
【0088】
マイナス側のストッパ部材150について詳述する。なお、図30にマイナス側のストッパ部材150の取り付け部分が正断面図で示され、図31にマイナス側のストッパ部材150の下面図が示されている。図30および図31に示すように、マイナス側のストッパ部材150は、例えば樹脂成形等によって、下面を開口するほぼ長四角形ブロック状に形成されている。マイナス側のストッパ部材150の上板部150aには、その長手方向に延びる取り付け孔150bが形成されている。また、マイナス側のストッパ部材150における前後(図31において上下)の側板部150cの下端面には、前後方向(図31において上下方向)に延びる左右の凹部150dが形成されている。
【0089】
また図26に示すように、ベース2において、前記マイナス側の調整ねじ160の先端部とほぼ対向する上面2aには、ボス部2cが一体に形成されている。ボス部2cには、図30に示すように、ベース2の上下方向に貫通するねじ孔2dが形成されている。ボス部2cは、マイナス側のストッパ部材150の高さとほぼ等しい高さを有している。また、ベース2上には、前後方向(図30において紙面表裏方向)に延びる左右2本の突起部2eが前記ボス部2cを間にして平行状に形成されている(図25参照)。
【0090】
図30に示すように、前記マイナス側のストッパ部材150の取り付け孔150bが前記ベース2のボス部2cに嵌合され、そのボス部2cのねじ孔2dに固定ねじ152がワッシャー153等を介してねじ合わされている。このようにして、マイナス側のストッパ部材150がベース2に対し左右方向にスライド可能に取り付けられている。
【0091】
しかして、マイナス側のストッパ部材150が、図30に実線150で示すように位置された状態では、側板部150cの右側の凹部150dとベース2の右側の突起部2eとが係合することにより、作用位置に保持される。このとき、図26に示すように、マイナス側のストッパ部材150の上板部150aに対し前記マイナス側の調整ねじ160の下端が当接可能である。マイナス側の調整ねじ160をねじ回し操作することにより、マイナス側のストッパ部材150の上板部150aに対する当接位置を微調整することができる。
【0092】
また、マイナス側のストッパ部材150は、ベース2の突起部2eによる摺動抵抗に抗してベース2の外方(図30において左方)に向けてスライドさせ、図30に二点鎖線150で示す非作用位置に位置変更すなわちスライド操作することができる。このとき、図29に示すように、前記マイナス側の調整ねじ160は、マイナス側のストッパ部材150に対し当接し合わない。また、マイナス側のストッパ部材150が非作用位置に位置されたときには、側板部150cの左側の凹部150dとベース2の左側の突起部2eとが係合することにより、そのストッパ部材が非作用位置に保持される(図30参照)。
【0093】
次に、プラス側のストッパ部材130について説明する。図26に示されるプラス側のストッパ部材130は、マイナス側のストッパ部材150と同様に、例えば樹脂成形等によって、下面を開口するほぼ長四角形ブロック状に形成されている。プラス側のストッパ部材130は、ベース2に対し前後方向(図26において紙面表裏方向)にスライド可能に取り付けられている。すなわち、図27に示すように、ベース2において前記プラス側の調整ねじ140の先端部とほぼ対向する位置にはボス部2fが一体に形成されている。プラス側のストッパ部材130の取り付け孔(符号省略)が前記ボス部2cに嵌合され、そのボス部2cのねじ孔(符号省略)に固定ねじ132がワッシャー133(符号省略)等を介してねじ合わされることにより、マイナス側のストッパ部材150と同様に、プラス側のストッパ部材130がベース2に対し前後方向にスライド可能に取り付けられている。プラス側のストッパ部材130には、前記プラス側の調整ねじ140と対応する傾斜板部130eが形成されている。
【0094】
しかして、プラス側のストッパ部材130が、図27に示される状態では、マイナス側のストッパ部材150と同様に、ストッパ部材130の凹部(図示省略)とベース2の突起部(図示省略)とが係合することにより、作用位置に保持される。このとき、図27に示すように、プラス側のストッパ部材130の傾斜板部130eに対し前記プラス側の調整ねじ140の下端が当接可能である。プラス側の調整ねじ140をねじ回し操作することにより、プラス側のストッパ部材130の傾斜板部130eに対する当接位置を微調整することができる。
【0095】
また、プラス側のストッパ部材130は、後方(図27において紙面表方)にスライドさせることにより、マイナス側のストッパ部材150と同様に、図28に示される非作用位置に位置変更すなわちスライド操作することができる。このとき、前記プラス側の調整ねじ140は、プラス側のストッパ部材130に対し図28において紙面裏方に位置ずれした関係にあるために当接し合わない(図28中の点線140a参照)。
【0096】
なお、実施の形態3では、マイナス側のストッパ部材150とマイナス側の調整ねじ160とによって、本明細書でいう「マルノコ本体のマイナス方向の傾動側において機能するマイナス側のストッパ部」が構成されている。また、プラス側のストッパ部材130とプラス側の調整ねじ140とによって、本明細書でいう「マルノコ本体のプラス方向の傾動側において機能するプラス側のストッパ部」が構成されている。また、ベース2およびアンギュラガイド23は本明細書でいう「ストッパ部が取り付けられる支持部」に相当する。また、ベース2の突起部2eとストッパ部材150(130)の凹部150dは本明細書でいう「ストッパ部を支持部に対し所定の位置関係で位置決めする手段」に相当する。
【0097】
また、図25に示すように、ベース2の前端部上には、鋸刃3(図1参照)の角度を表示する角度表示板10が止めねじ14で取り付けられている。角度表示板10の前端縁には、すみ線に対応する位置を示す2個の凹所10aが設けられている。しかして、角度表示板10には、凹所10aを1個あるいは3個以上設けることができる。また、角度表示板10には1個または2個程度の凹所10aを設けておき、その角度表示板10をベース2に対し左右方向にスライド可能に設けるとともに、角度表示目盛シール(図示省略)をベース2の左右方向に沿って貼付しておき、角度表示目盛シールの目盛に応じて角度表示板10をスライドさせるようにする。このようにすると、角度表示板10を小型化しながらも、すみ線の多くの角度を表示することができる。なお、前記角度表示目盛シールに代え、ベース2に目盛を付したり、角度表示目盛部材を取り付けることができる。
【0098】
以上のように構成された携帯マルノコ1においても、実施の形態1と同様に、マルノコ本体4を0°の直角位置から傾斜角度45゜の傾斜位置あるいは傾斜角度50゜の傾斜位置に素早く位置変更することができることに加え、マルノコ本体4をプラス側の傾斜位置から0゜の直角位置あるいは傾斜角度−5゜のマイナス傾斜位置に素早く位置変更することができる。
【0099】
すなわち、図26に示すように、マルノコ本体4(図25参照)が0゜の状態にあるときには、マイナス側の調整ねじ160がベース2におけるマイナス側のストッパ部材150の上板部150aに当接し、ベース2とマルノコ本体4がストッパ部材60を介して当接し合うことにより、マルノコ本体4(図25参照)のマイナス方向の傾動が0゜の傾斜角度にて停止される。
【0100】
これにより、マルノコ本体4の傾斜角度を45゜に設定するには、プラス側のストッパ部材130を作用位置に位置させる(図27参照)。そして、ロックねじ26(図25参照)を緩めた状態で、マルノコ本体4を0゜の状態(図26参照)からプラス方向すなわち図26において右回り方向に傾動させていく。すると、図27に示すように、プラス側の調整ねじ140がベース2におけるプラス側のストッパ部材130の傾斜板部130eに当接し、ベース2とマルノコ本体4がストッパ部材60を介して当接し合うことにより、マルノコ本体4(図1参照)のプラス方向の傾動が45゜の傾斜角度にて停止される。この状態で、ロックねじ26(図25参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の45゜の傾斜切り作業を行うことが可能になる。なお、図32に平断面図で示すように、標準傾斜切りされた切断材Wの45°の角度θaの切断端面を相互に突き合わせることにより、2枚の切断材Wによりフローリングなどの直角のコーナー部Cを形成することができる。
【0101】
また、マルノコ本体4の傾斜角度を50゜に設定するには、プラス側のストッパ部材130を非作用位置に位置させる(図28参照)。そして、ロックねじ26(図25参照)を緩めた状態で、マルノコ本体4を0゜の状態(図26参照)から前記プラス方向に傾動させていく。すると、実施の形態1と同様に、ロックねじ26(図25参照)のねじ軸部26bがアンギュラプレート21のガイド溝21aの上端(図示省略)に当接することにより、図28に示すように、マルノコ本体4(図1参照)の傾動が傾斜角度50°の大傾斜位置にて停止される。この状態で、ロックねじ26(図25参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の50゜の傾斜切り作業を行うことが可能になる。
【0102】
なお、図33に平断面図で示すように、標準傾斜切りの45°より5°大きい傾斜角度で大傾斜切りされた切断材Wの40°の角度θbの切断端面を相互に突き合わせることにより、2枚の切断材Wにより直角のコーナー部Cを形成する。すると、直角をなす2枚の切断材Wの裏側に角度θcの隙間S1を形成することができる。
【0103】
このようにすると、切断材Wの突き合わせた端面が水分等により膨らむことがあっても、コーナー部Cの合わせ部C1の見栄えが損なわれることがない。すなわち、図32に示すように、標準傾斜切りされた切断材Wの45°の角度θaの切断端面を相互に突き合わせて直角のコーナー部Cを形成した場合には、図34に示すように、切断材Wの突き合わせた端面が水分等により膨らんだときに、コーナー部Cの合わせ部C1が離れてしまい、その合わせ部C1の見栄えが損なわれることになる。これに対し、図33に示すように、大傾斜切りされた切断材Wの切断端面を相互に突き合わせ、コーナー部Cの裏側に隙間S1を形成しておくことにより、前に述べたように、コーナー部Cの合わせ部C1が離れることを防止することができ、その合わせ部C1の見栄えが損なわれることがない。
【0104】
また、マルノコ本体4を例えば傾斜角度45゜あるいは50゜等のプラス側の傾斜位置(図27、図28参照)から0°の直角位置に戻すには、ロックねじ26(図25参照)を緩めた状態で、マイナス方向すなわち図27または図28において左回り方向に復帰傾動させていく。すると、図26に示すように、マイナス側の調整ねじ160がベース2におけるマイナス側のストッパ部材150の上板部150aに当接し、マルノコ本体4(図25参照)の傾動が0゜の傾斜角度にて停止される。この状態で、ロックねじ26(図25参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の直角切り作業を行うことが可能になる。なお、図35に側断面図で示すように、直角切りされた切断材Wの90°の角度θdの切断端面を相互に突き合わせることにより、2枚の切断材Wによりフローリング等の平面部Fを形成することができる。
【0105】
また、マルノコ本体4の傾斜角度を−5゜に設定するには、マイナス側のストッパ部材150を非作用位置に位置させる(図29参照)。そして、ロックねじ26(図25参照)を緩めた状態で、マルノコ本体4を45゜または50°の傾斜状態(図27または図28参照)からマイナス方向に傾動させていく。すると、ロックねじ26(図25参照)のねじ軸部26bが、アンギュラプレート21のガイド溝21aの下端(図示省略)に当接することにより、図29に示すように、マルノコ本体4の傾動が傾斜角度−5°のマイナス傾斜位置にて停止される。この状態で、ロックねじ26(図25参照)をねじ込み、マルノコ本体4をロックすることにより、切断材W(図1参照)の−5゜のきわ切り作業を行うことが可能になる。
【0106】
なお、図36に側断面図で示すように、直角切りの0°より5°小さい傾斜角度できわ切りされた切断材Wの85°の角度θeの切断端面を相互に突き合わせることにより、2枚の切断材Wにより平面部Fを形成する。すると、平面をなす2枚の切断材Wの裏側に角度θfの隙間S2を形成することができる。
【0107】
このようにすると、切断材Wの突き合わせた端面が水分等により膨らむことがあっても、平面部Fの合わせ部F1の見栄えが損なわれることがない。すなわち、図35に示すように、直角切りされた切断材Wの90°の角度θdの切断端面を相互に突き合わせて平面部Fを形成した場合には、図37に示すように、切断材Wの突き合わせた端面が水分等により膨らんだときに、平面部Fの表側の合わせ部F1が離れてしまい、その合わせ部F1の見栄えが損なわれることになる。これに対し、図36に示すように、きわ切りされた切断材Wの切断端面を相互に突き合わせ、平面部Fの裏側に隙間S2を形成しておくことにより、前に述べたように、平面部Fの合わせ部F1が離れることを防止することができ、その合わせ部F1の見栄えが損なわれることがない。
【0108】
したがって、上記した実施の形態3の携帯マルノコ1によっても、実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
【0109】
またベース2に対し各ストッパ部材150(130)を所定の位置関係で位置決めする「ベース2の突起部2e」と「ストッパ部材150(130)の凹部150d」とを備えている(図26、図35参照)。したがって、各ストッパ部材150(130)をベース2に対し「ベース2の突起部2e」と「ストッパ部材150(130)の凹部150d」とによる摺動抵抗に抗して動かすことにより、各ストッパ部材150(130)を位置変更することができる。また、「ベース2の突起部2e」と「ストッパ部材の凹部150d」とにより、ベース2に対し各ストッパ部材150(130)が所定の位置関係で位置決めされるので、携帯マルノコ1(図25参照)の振動等による各ストッパ部材150(130)の不用な可動すなわちスライドを防止することができる
【0110】
なお、ベース2の突起部とストッパ部材130の凹部とは、逆配置とする、すなわちベース2に凹部を設け、ストッパ部材130に突起部を設けることができる。
【0111】
また、アンギュラガイド23に対する各調整ねじ140,160(図26参照)のねじ込み量を調整することによって、マルノコ本体4の傾斜角度45°の標準傾斜位置、傾斜角度0°の直角位置をそれぞれ正確に調整することができる。
【0112】
また、各調整ねじ140,160は、ベース2とマルノコ本体4とが各ストッパ部材130,150を介して当接し合った状態(図26、図27参照)で調整可能に設けられている。これにより、実施の形態2と同様に、ベース2とマルノコ本体4とがストッパ部材130,150を介して当接し合った状態(すなわちマルノコ本体4を所定角度の傾斜位置に置いた状態)で、各調整ねじ140,160をそれぞれ調整することができるので、その調整作業が簡単に行なえる。
【0113】
[実施の形態4]
本発明の実施の形態4について図面を参照して説明する。実施の形態4は、実施の形態3におけるマイナス側のストッパ部材150(図26参照)の位置変更に関して変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、実施の形態3と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。図38に図26に対応する傾斜切り機構20の一部破断背面図、図39にきわ切り状態における傾斜切り機構の一部破断背面図がそれぞれ示されている。
【0114】
図38に示すように、実施の形態4におけるマイナス側のストッパ部材150は、実施の形態3と同様にベース2に取り付けられている。しかして、実施の形態3におけるベース2の突起部2eおよびストッパ部材の凹部150d(図30参照)は排除されている。その代わりに、ベース2のボス部2cとマイナス側のストッパ部材150の側板部150eとの間にスプリング155が介在されている。スプリング155は、マイナス側のストッパ部材150を常には作用位置(図38参照)に付勢している。
【0115】
以上のように構成された携帯マルノコ1においても、実施の形態3と同様に、マルノコ本体4をプラス側の傾斜位置(図27、図28参照)から0°の直角位置あるいは傾斜角度−5゜のマイナス傾斜位置(図29参照)に素早く位置変更することができる。すなわち、マルノコ本体4を前記プラス側の各傾斜位置から0°の直角位置に戻すには、マルノコ本体4をすなわち図27または図28において左回り方向に復帰傾動させていく。すると、図38に示すように、ベース2とマルノコ本体4がマイナス側のストッパ部材150を介して当接し合うことにより、実施の形態3と同様にマルノコ本体4の傾動が0゜の傾斜角度にて停止される。
【0116】
また、マルノコ本体4の傾斜角度を−5゜に設定するには、マイナス側のストッパ部材150を図39に二点鎖線150で示すようにスプリング155の弾性を利用して非作用位置に押した状態で、マルノコ本体4を前記プラス側の傾斜位置(図27、図28参照)からマイナス方向に傾動させていく。すると、図39に示すように、マルノコ本体4(図25参照)の傾動が実施の形態3と同様に傾斜角度−5°のマイナス傾斜位置にて停止される。
【0117】
その後、前記マイナス側のストッパ部材150に対する押す力を取り除くことにより、マイナス側のストッパ部材150がスプリング155の弾性復元力を利用して作用位置に戻ろうとするが、そのストッパ部材150が図39に実線で示すようにマイナス側の調整ねじ160の先端部に当接することにより、それ以上のスライドが阻止される。なお、マルノコ本体4をプラス方向(図39において右回り方向)に傾動され、マイナス側の調整ねじ160によるマイナス側のストッパ部材150の移動の妨げがなくなったときには、そのストッパ部材150がスプリング155の弾性復元力を利用して作用位置(図38参照)に戻る。
【0118】
したがって、上記した実施の形態4の携帯マルノコ1によっても、実施の形態3と同様の作用・効果を得ることができる。
【0119】
[実施の形態5]
本発明の実施の形態5について図面を参照して説明する。実施の形態5は、実施の形態3におけるプラス側のストッパ部材130(図26参照)に変更を加えたものであるからその変更部分について詳述し、実施の形態3と同一もしくは実質的に同一構成と考えられる部分には同一符号を付して重複する説明は省略する。図40に図26に対応する傾斜切り機構20の一部破断背面図が示されている。
【0120】
図40に示すように、実施の形態3におけるプラス側のストッパ部材130(図26参照)に代えて、ベース2に対し傾斜面170aを有する突起状のプラス側のストッパ部材170を一体に設けたものである。このストッパ部材170の傾斜面170aに対し、アンギュラガイド23のプラス側の調整ねじ140が図40に二点鎖線140で示すように当接することにより、マルノコ本体4が標準傾斜位置に保持される。なお、本実施の形態の場合は、マルノコ本体4を大傾斜位置に傾動させることはできないが、プラス側の調整ねじ140の調整によって大傾斜位置に傾動させることができる。
【0121】
したがって、上記した実施の形態5の携帯マルノコ1によっても、実施の形態1と同様の作用・効果を得ることができる。
【0122】
本発明は前記実施の形態に限定されるものではなく、本発明の要旨を逸脱しない範囲における変更が可能である。例えば実施の形態1〜4では、マルノコ本体4の標準傾斜位置の傾斜角度45°とし、マルノコ本体4の大傾斜位置を傾斜角度50゜に設定した場合を例示したが、そのマルノコ本体4の標準傾斜位置は傾斜角度45°以外でも任意に設定することができるとともに、そのマルノコ本体4の大傾斜位置は任意に設定された標準傾斜位置の傾斜角度以上の傾斜角度において任意に設定することができる。また、実施の形態3〜5では、マルノコ本体4の基準位置を0°とし、マイナス傾斜位置を傾斜角度−5゜に設定した場合を例示したが、そのマルノコ本体4の基準位置は0°以外でも任意に設定することができるとともに、そのマルノコ本体4のマイナス傾斜位置は任意に設定された基準位置の傾斜角度以下の傾斜角度において任意に設定することができる。
【0123】
また、実施の形態1,2における各ストッパ部材30,60(図3,図12参照)において、突出部32,62を座部31,61の周方向に複数個設定し、異なる傾斜角度の傾斜面を形成することにより、2つ以上の異なる傾斜角度の標準傾斜位置に切り換え可能な構成とすることが考えられる
【0124】
また、実施の形態3における各ストッパ部材130,150(図26参照)は、ベース2に代え、マルノコ本体4に設けることができる。また、実施の形態3におけストッパ部材130図26参照)は、スライドによって位置変更させたが、回動によって位置変更可能に設けることもできる。
【0125】
また、実施の形態1,2においてストッパ部は、ボルト24、ナット等のねじ部品に一体的に設けることも考えられる。なお、本明細書では、ストッパ部材をボルト、ナット等のねじ部品で取り付けること、ストッパ部材をねじ部品に一体的に設けることが、ストッパ部材をねじ部品を兼用して構成することに相当する。また、各実施の形態における調整ねじ40,140,150は、必要に応じて設けられるものであり省略することができる。
【0126】
【発明の効果】
本発明の携帯マルノコによれば、携帯マルノコ自体の構成部品を複雑な形状にすることなく、マルノコ本体に対するストッパ機能を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1にかかる携帯マルノコの左側面図である。
【図2】携帯マルノコの平面図である。
【図3】傾斜切り機構の一部破断正面図である。
【図4】傾斜切り機構の左側面図である。
【図5】傾斜切り機構の一部破断平面図である。
【図6】標準傾斜切り状態における傾斜切り機構の一部破断正面図である。
【図7】大傾斜切り状態における傾斜切り機構の一部破断正面図である。
【図8】ストッパ部材の取り付け部分を示す断面図である。
【図9】ストッパ部材の正面図である。
【図10】ストッパ部材の右側面図である。
【図11】ストッパ部材の側断面図である。
【図12】本発明の実施の形態2にかかる傾斜切り機構の一部破断正面図である。
【図13】傾斜切り機構の一部破断左側面図である。
【図14】傾斜切り機構の一部破断平面図である。
【図15】標準傾斜切り状態における傾斜切り機構の一部破断正面図である。
【図16】ストッパ部材を非作用位置とした状態における傾斜切り機構の一部破断左側面図である。
【図17】大傾斜切り状態における傾斜切り機構の一部破断正面図である。
【図18】ストッパ部材の取り付け部分を示す断面図である。
【図19】ストッパ部材の正面図である。
【図20】ストッパ部材の左側面図である。
【図21】ストッパ部材の右側面図である。
【図22】ストッパ部材の下面図である。
【図23】ストッパ部材の側断面図である。
【図24】調整ねじの取り付け部分を示す断面図である。
【図25】本発明の実施の形態3にかかる傾斜切り機構の部分平面図である。
【図26】図25の矢印A方向から見た傾斜切り機構の一部破断背面図である。
【図27】標準傾斜切り状態における傾斜切り機構の図26に対応する一部破断背面図である。
【図28】大傾斜切り状態における傾斜切り機構の図26に対応する一部破断背面図である。
【図29】きわ切り状態における傾斜切り機構の図26に対応する一部破断背面図である。
【図30】マイナス側のストッパ部材の取り付け部分を示す正断面図である。
【図31】マイナス側のストッパ部材の下面図である。
【図32】標準傾斜切りにより切断された切断材によるコーナー部を示す平断面図である。
【図33】大傾斜切りにより切断された切断材によるコーナー部を示す平断面図である。
【図34】標準傾斜切りにより切断された切断材によるコーナー部の不具合を示す平断面図である。
【図35】直角切りにより切断された切断材による平面接続部を示す側断面図である。
【図36】きわ切りにより切断された切断材による平面接続部を示す側断面図である。
【図37】直角切りにより切断された切断材による平面接続部の不具合を示す側断面図である。
【図38】本発明の実施の形態4にかかる傾斜切り機構の図26に対応する一部破断背面図である。
【図39】きわ切り状態における傾斜切り機構の図38に対応する一部破断背面図である。
【図40】本発明の実施の形態5にかかる傾斜切り機構の図26に対応する一部破断背面図である。
【図41】従来例を示す携帯マルノコの正面図である。
【図42】携帯マルノコの部分正面図である。
【符号の説明】
1 携帯マルノコ(切断機)
2 ベース
3 鋸刃(カッター)
4 マルノコ本体(切断機本体)
23 アンギュラプレート
23a 支持片(支持部)
24 ボルト(ねじ部品)
24a 頭部(支持部)
30 ストッパ部材(ストッパ部)
40 調整ねじ
50 Oリング(位置決め手段)
60 ストッパ部材(ストッパ部)
130 プラス側のストッパ部材(ストッパ部)
150 マイナス側のストッパ部材(ストッパ部)
W 切断材

Claims (4)

  1. 切断材に載置するベースと
    前記ベースの下面に突き出しかつ切断材を切断する鋸刃が設けられたマルノコ本体
    を備え
    前記ベースに設けたアンギュラプレートにアンギュラガイドを傾動可能に支持し、
    前記アンギュラガイドに前記マルノコ本体を傾動可能に支持し、
    前記アンギュラプレートに対する前記アンギュラガイドの傾動によって前記鋸刃の切り込み角度を変更可能とし、また、前記アンギュラガイドに対する前記マルノコ本体の傾動によって前記鋸刃の切り込み深さを変更可能とした携帯マルノコにおいて、
    前記ベースと前記マルノコ本体との間にストッパ部を設け、
    前記ベースと前記マルノコ本体とが前記ストッパ部を介して当接し合うことにより前記マルノコ本体が所定の切り込み角度の傾斜位置に置かれ、前記ベースと前記マルノコ本体とが前記ストッパ部を介して当接し合わない状態では前記マルノコ本体が前記所定の切り込み角度以上に傾動可能とされ、
    前記ストッパ部が、前記アンギュラガイドに前記マルノコ本体を傾動可能に支持する部品を兼用して構成されている
    ことを特徴とする携帯マルノコ
  2. 切断材に載置するベースと、
    前記ベースの下面に突き出しかつ切断材を切断する鋸刃が設けられたマルノコ本体と
    を備え、
    前記ベースに設けたアンギュラプレートに、前記マルノコ本体に設けたアンギュラガイドをマイナス方向に傾動可能に支持し、
    前記アンギュラプレートに対する前記アンギュラガイドのマイナス方向の傾動により、きわ切り状態になる携帯マルノコにおいて、
    前記ベースと前記アンギュラガイドとの間に、マイナス側のストッパ部を設け、
    前記ベースと前記マルノコ本体とが前記マイナス側のストッパ部を介して当接し合うことにより前記マルノコ本体が所定角度に置かれ、前記ベースと前記マルノコ本体とが前記マイナス側のストッパ部を介して当接し合わない状態では前記マルノコ本体がきわ切り状態に傾動可能とされ、
    前記マイナス側のストッパ部が、そのストッパ部が設けられる支持部に対しスライドにより位置変更可能に設けられている
    ことを特徴とする携帯マルノコ。
  3. 前記ストッパ部設けられる支持部に対し前記ストッパ部を所定の位置関係で位置決めする手段を備えていることを特徴とする請求項1または2記載の携帯マルノコ
  4. 前記ベースと前記マルノコ本体とが前記ストッパ部を介して当接し合った状態における前記マルノコ本体の位置を調整する調整ねじが設けられ、
    前記調整ねじは、ベースとマルノコ本体とがストッパ部を介して当接し合った状態で調整可能に設けられている
    ことを特徴とする請求項1〜3のいずれか1つに記載の携帯マルノコ
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