JP3710272B2 - 電子写真装置及びプロセスカートリッジ - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電子写真装置及びプロセスカートリッジに関し、詳しくは、注入帯電用の電子写真装置及びプロセスカートリッジに関する。
【0002】
【従来の技術】
電子写真感光体に、帯電、露光、現像、転写、定着及びクリーニング等のプロセスを行う電子写真方法において、帯電プロセスは、従来より殆ど金属ワイヤーに5〜8kVもの高い直流電圧(DC電圧)を印加することにより発生するコロナを用いていた。しかし、この方法では、コロナ発生時に生成するオゾンやNO等のコロナ生成物が感光体表面を変質させ、画像ボケや電子写真特性の劣化を進行させたり、ワイヤーの汚れが、画像に白抜けや黒スジを生じさせる等の問題があった。
【0003】
特に、感光層が有機光導電体を主体として構成される電子写真感光体は、他のセレン感光体やアモルファス感光体に比べて化学的安定性が低く、コロナ生成物にさらされると化学反応(主に酸化反応)が起こり、劣化し易い傾向にある。従って、コロナ帯電を繰り返し行った場合に、前述の劣化による画像ボケや感度の低下、残留電位の増加によるコピー濃度薄等が起こり、耐久寿命が短くなる傾向にあった。
【0004】
また、コロナ帯電は、感光体に向かう電流が全体の5〜30%に過ぎず、殆どがシールド板に流れ、帯電手段としては効率の悪いものであった。
【0005】
このような問題点を補うために、コロナ放電器を利用しない、接触帯電方法が特開昭57−178267号公報、特開昭56−104351号公報、特開昭58−139156号公報及び特開昭58−150975号公報等に提案されている。具体的には、感光体表面に接触させた導電性弾性ローラ等の帯電用部材に、1−2kV程度の直流電圧を外部より印加することにより、感光体表面を所定の所定の電位に帯電させるものである。
【0006】
しかしながら、接触帯電はコロナ帯電に比べ、帯電の不均一性、及び感光体の放電絶縁破壊の発生といった点では不利である。帯電の不均一性とは、感光体の移動方向に対して直角な方向に、長さ200mm、幅0.5mm以下程度のスジ状の帯電ムラを生じてしまうもので、正現像方式の場合には白スジ(ベタ黒またはハーフトーン画像に白いスジが現れる現象)、反転現像方式の場合には黒スジといった画像欠陥となる。
【0007】
このような問題点を解決して帯電の均一性を向上させるために、DC電圧に交流電圧(AC電圧)を重畳した電圧を帯電部材に印加する方法が提案されている(特開昭63−149668号公報)。
【0008】
しかしながら、画像欠陥を防ぐために、重畳するAC電圧を上げていくと、脈流電圧の最大印加電圧が大きくなるため、感光体内部の僅かな欠陥部位において放電絶縁破壊が起こり易くなる。特に、絶縁耐圧の低い有機光導電体を用いた感光体の場合には、この傾向が著しい。絶縁破壊が生じると、接触部分の長手方向にわたって感光体の表面電位が低下してしまう。
【0009】
更に、接触帯電は、感光体と帯電用部材との接触部近傍の微小空隙における放電によって行われる。つまり、空気中の分子をイオン化し、このイオンが感光体表面に流れることによって行われる。
【0010】
このように、強電界中をイオンが動くため、感光体に与えるダメージがより大きくなる。その結果、感光体の削れ量が多くなり、耐久性は低下する。
【0011】
加えて、コロナ帯電に比べれば、桁違いに少ないものの、それでもオゾンやNO等が発生することには変わりがないので、使用条件によっては画像ボケが発生する可能性もある。
【0012】
これらの問題に対しては、導電性粒子を分散した樹脂層等の中抵抗層を表面層として有する感光体を接触帯電することにより、実質的に放電することなく、該表面層に電荷を直接注入する帯電(注入帯電)が、特開平7−5748号公報等に記載されている。この方法によって、放電に起因して生じていた帯電ムラがなくなり、感光体に与えるダメージが減少し、耐久性が向上した。更に、オゾンやNO等の発生が殆どなく、画像ボケ等の発生もなくなり、上記問題点が大きく改善される。
【0013】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、注入帯電プロセスにおいても、重畳するAC電圧が実質的に放電しない範囲内で大き過ぎたり、表面層の抵抗が高過ぎると、画像にカブリが生じてしまうことがあった。この問題は、放電を利用した通常の接触帯電では起こり得ない、注入帯電特有の技術課題である。
【0014】
本発明の目的は、安定して、良好な注入帯電を行うことができる電子写真装置及びプロセスカートリッジを提供することにある。
【0015】
また、本発明の目的は、安定して、良好な注入帯電を行うための設計ラチチュードの広い電子写真装置及びプロセスカートリッジを提供することにある。
【0016】
【課題を解決するための手段】
即ち、本発明は、支持体、該支持体上に形成された感光層及び該感光層上に形成された1×1010Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下の体積抵抗値を有する表面層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置され、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加されることにより、実質的に放電することなく、該電子写真感光体を該直流電圧の80%以上の電位に帯電する帯電部材と、現像手段と、転写手段とを有する電子写真装置において、
該支持体の感光層側の表面が酸化膜であり、支持体が5.5〜6.0eVの仕事関数を有することを特徴とする電子写真装置である。
【0017】
また、本発明は、支持体、該支持体上に形成された感光層及び該感光層上に形成された1×1010Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下の体積抵抗値を有する表面層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置され、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加されることにより、実質的に放電することなく、該電子写真感光体を該直流電圧の80%以上の電位に帯電する帯電部材とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、
該支持体の感光層側の表面が酸化膜であり、支持体が5.5〜6.0eVの仕事関数を有することを特徴とするプロセスカートリッジある。
【0018】
【発明の実施の形態】
本発明に用いられる電子写真感光体の層構成の例を図1に示す。図中、2は感光体、2aは表面層2bは感光層、2cは支持体、2dは酸化膜を示す。
【0019】
上述のように、本発明における電子写真感光体の表面層の体積抵抗値は、1×1010〜1×1015Ω・cmであるが、好ましくは、1×1011〜1×1014Ω・cmであり、特に好ましくは1×1011〜5×1012Ω・cmである。体積抵抗値が、1×1010Ω・cm未満では高湿環境で帯電電荷が十分に保持されにくくなるため、画像流れを生じ易く、1×1015Ω・cmを超えると帯電部材からの帯電電荷を十分に注入することが、できにくくなる。
【0020】
表面層の体積抵抗値は、表面に白金を蒸着させたポリエチレンテレフタレート(PET)フィルム上に表面層を形成し、これに体積抵抗測定装置(ヒューレットパッカード社製4140BpAMATER)を用いて、23℃、65%の環境で100VのDC電圧を印加することによって測定する。
【0021】
表面層は、金属蒸着膜等の無機の層あるいは導電性粒子を結着樹脂中に分散した導電性粒子分散樹脂層等によって構成され、蒸着層は蒸着、導電性粒子分散樹脂層はディッピング塗工法、スプレー塗工法、ロール塗工法及びビーム塗工法にて塗工することによって形成される。また、絶縁性の樹脂に光透過性の高いイオン導電性を持つ樹脂を混合もしくは共重合させて構成するもの、または中抵抗で光導電性のある樹脂単体で構成するものでもよい。導電性粒子分散樹脂層の場合、導電性粒子の添加量は結着樹脂に対して2〜250重量%であることが好ましく、特には2〜190重量%であることが好ましい。2重量%より少ない場合には、所望の体積抵抗値が得にくくなり、また、250重量%より多い場合には、層の強度が低下し、層が削りとられ易くなり、感光体の寿命が短くなる傾向になり、また、抵抗が低くなってしまい、潜像電位が流れることによる画像不良を生じ易くなる。
【0022】
表面層の結着樹脂は、その下の層の樹脂と同じにすることも可能であるが、この場合には、表面層の塗工時に電荷輸送層の塗工面を乱してしまう可能性があるため、塗工方法を特に選択する必要がある。
【0023】
表面層に用いられる導電性粒子としては、酸化亜鉛、酸化チタン、酸化スズ、酸化アンチモン、酸化インジウム、酸化ビスマス、スズをドープした酸化インジウム、アンチモンやタンタルをドープした酸化スズ及び酸化ジルコニウム等が挙げられる。これらは、一種類もしくは二種類以上を混合して用いる。二種類以上を混合した場合には、固溶体または融着の形を採ってもよい。
【0024】
また、表面層用の樹脂としては、市販のポリエステル、ポリカーボネート、ポリウレタン、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、シリコーン樹脂、アルキド樹脂及び塩化ビニル−酢酸ビニル共重合体等が挙げられる。更に、強度分布及び分散性を向上させるためには、アクリロイル基を1分子中に2個以上持った光硬化型アクリル系モノマー中に導電性粒子を分散し、これを感光体の感光層上に塗布、光硬化させることによって形成した表面層を用いることで、膜強度及び導電性粒子の分散性を共に飛躍的に向上させることができる。
【0025】
また、本発明においては、表面層が滑材粒子を含有することが好ましい。その理由は、帯電時に感光体と帯電部材の摩擦が低減されるために帯電ニップが拡大し、帯電特性が向上するためである。特に滑材粒子として臨界表面張力の低いフッ素系樹脂、シリコーン系樹脂またはポリオレフィン系樹脂を用いるのがより好ましい。更に好ましくは四フッ化エチレン樹脂(PTFE)が用いられる。この場合、滑材粒子の添加量は、結着樹脂に対して2〜50重量%であることが好ましく、特には5〜40重量%であることが好ましい。2重量%より少ない場合には、滑材粒子の量が十分ではないために、帯電特性の向上が十分でなく、また50重量%より多い場合には、画像の分解能、感光体の感度が大きく低下してしまうことがある。
【0026】
本発明における表面層の膜厚は0.1〜10μmであることが好ましく、特には1〜7μmであることが好ましい。
【0027】
本発明における支持体は、導電性を有していれば、いずれのものでも良いが、感光層側の表面が酸化膜であることが必要である。また、この支持体は、5.0〜6.5eVの仕事関数を有していることが好ましく、特には、5.5〜6.0eVの仕事関数を有していることが好ましい。仕事関数が5.0eVよりも小さいと、カブリが生じ易くなり、6.5eVよりも大きいと、十分な表面電位を得にくくなる。
【0028】
支持体の仕事関数は、低エネルギー光電子計測装置(理研計器製、表面分析装置AC−1型)を用いて、大気中において紫外線により励起された光電子を測定することにより、支持体を酸化膜側から分析することによって得た。
【0029】
このような支持体を得るためには、支持体を陽極酸化処理または化成処理することが好ましい。
【0030】
支持体は、金属製であり、特にはアルミニウムであることが好ましく、例えば、純アルミニウム、及びAl−Mn系、Al−Mg系、Al−Cu系、Al−Si系、Al−Mg−Si系及びAl−Cu−Si系等のアルミニウム合金が挙げられる。アルミニウム合金は、例えば、JIS A1050、JIS A1070、JIS A1080、JIS A3003及びJIS A6063等に規定されている。
【0031】
陽極酸化処理は、シュウ酸、硫酸、クロム酸、ホウ酸水溶液を電解液として使用し、該電解液の種類に応じて、例えば印加電圧10〜150V、電流密度0.1〜500A/mの条件で所望時間陽極酸化することにより行うことができる。
【0032】
陽極酸化処理した支持体のアルマイト層には、感光層を直接形成することもできるが、アルマイト層が多孔質であり、汚染され易く、耐蝕性等が十分でないため、アルマイト層を封孔処理した後に感光層を形成することが好ましい。
【0033】
アルマイト層の封孔処理は、従来慣用の方法、例えば前記アルマイト加工層を水蒸気処理、沸騰水処理、酢酸ニッケル及び酢酸コバルトを含有する溶液による酢酸ニッケル処理、重クロム酸カリ等の重クロム酸塩溶液による重クロム酸塩処理、ケイ酸ソーダ溶液によるケイ酸ソーダ処理、オレイン酸、ステアリン酸等の浸漬、塗布による油脂処理、シリコーン樹脂、フェノール樹脂等の樹脂の浸漬、塗布による樹脂含浸処理等で行うことができる。上記処理のうち、水和反応により効率的に微細孔を閉塞することができる酢酸ニッケル処理が好ましい。
【0034】
陽極酸化処理が電気的な処理であるのに対し、化成処理は、化学的な処理である。
【0035】
より詳しくは、電気エネルギーを用いずに、処理液中に支持体を浸漬すること等により、支持体上に処理液の成分をも含んだ酸化膜を形成する方法である。
【0036】
例えば、クロム酸、フッ素化合物、リン酸及び酸化剤等を含有する酸性水溶液を処理液として用いるクロメート処理や、沸騰した水や水蒸気を用いるベーマイト処理等が挙げられる。
【0037】
なお、支持体の仕事関数を前記の好ましい範囲にする方法は、特に制限されるものではなく、電解液や処理液の成分、電流密度、処理温度、処理時間、酸化膜の厚さ及び封孔処理の条件等を適宜調整することにより行うことができる。
【0038】
本発明における感光層は、単層または積層構造を有する。単層構造の場合、キャリアの生成及び移動は同一層内で行われる。積層構造の場合、キャリアを生成する電荷発生層とキャリアが移動する電荷輸送層が積層される。
【0039】
単層感光体においては、厚さは5〜100μmであることが好ましく、特には10〜60μmであることが好ましい。電荷発生材料や電荷輸送材料の含有量は、層全重量に対し、20〜80重量%であることが好ましく、特には30〜70重量%がより好ましい。積層感光体においては、電荷発生層の厚さは5μm以下であることが好ましく、特には0.01〜1μmであることが好ましい。電荷発生材料の含有量は、電荷発生層全重量に対し、10〜100重量%であることが好ましく、特には40〜100重量%であることが好ましい。電荷輸送層の厚さは5〜100μmであることが好ましく、特には5〜60μmであることが好ましい。電荷輸送材料の含有量は、電荷輸送層全重量に対し、20〜80重量%であることが好ましく、特には30〜70重量%であることが好ましい。
【0040】
本発明において用いられる電荷発生材料としては、フタロシアニン顔料、アゾ顔料、インジゴ顔料、多環キノン顔料、ペリレン顔料、キナクリドン顔料、アズレニウム塩顔料、ピリリウム染料、チオピリリウム染料、スクアリリウム染料、シアニン染料、キサンテン色素、キノンイミン色素、トリフェニルメタン色素、スチリル色素、セレン、セレン−テルル、アモルファスシリコン、硫化カドミウム及び酸化亜鉛等が挙げられる。
【0041】
電荷輸送材料としては、ヒドラゾン系化合物、ピラゾリン系化合物、スチリル系化合物、オキサゾール系化合物、チアゾール系化合物、トリアリールメタン系化合物及びポリアリールアルカン系化合物等が挙げられる。
【0042】
これらの層を形成するために用いられる結着剤樹脂は、特に限定されるものではないが、アセタール樹脂、アクリル樹脂、スチレン系樹脂、ポリエステル、ポリカーボネート、ポリアリレート、ポリサルホン、ポリフェニレンオキシド、エポキシ樹脂、ポリウレタン及びアルキド樹脂等が挙げられる。
【0043】
また、感光層には、酸化防止剤、紫外線吸収剤及び潤滑剤等の種々の添加剤を含有させることができる。
【0044】
本発明における帯電部材の形状としては、磁性粒子をスリーブ上に穂立ちさせた磁気ブラシの他、ファーブラシ、ローラー、平板等用いる電子写真装置に合わせて選択可能である。
【0045】
磁気ブラシはZn−Cuフェライト等、各種フェライト粒子を帯電部材として用い、これを支持するための非磁性の導電スリーブ、これに内包されるマグネットロールによって構成される。
【0046】
また、ファーブラシの材質としては、カーボン、硫化銅、金属及び金属酸化物により導電処理されたポリマー等が用いられる。ポリマーの材質としてレーヨン、アクリル、ポリプロピレン、PET及びポリエチレン等が用いられる。これらの導電処理されたファーを金属や他の導電処理された芯金に巻き付けた張り付けたりすることで帯電部材とする。
【0047】
帯電部材は、1×10〜1×1012Ωの抵抗値を有することが好ましく、特には、1×10〜1×1010Ωの抵抗値を有することが好ましい。
【0048】
帯電部材の抵抗測定は、実際使用されるのと同じ条件で、感光体の代わりにアルミニウムシリンダーを当接させ、100VのDC電圧を印加したときに流れる電流値から求めた。
【0049】
以上のような帯電部材と感光体を用いることによって、帯電開始電圧Vthが小さく、感光体の帯電電位を帯電部材に印加する電圧のDC成分の殆ど90%以上までに帯電させることが可能になった。例えば、本発明における帯電部材に絶対値で100〜2000Vの直流電圧を印加した時、本発明における表面層を有する電子写真感光体の帯電電位を印加電圧の80%以上、更には90%以上にすることができる。これに対し、従来の放電を利用した帯電によって得られる感光体の帯電電位は、印加電圧が640V以下では殆ど0Vであり、640Vを超えると印加電圧から640Vを引いた値の帯電電位程度しか得られなかった。
【0050】
本発明の電子写真感光体を用いた電子写真装置の具体例を図1に示す。この装置は、電子写真感光体2の周囲に磁気ブラシ帯電部材1、露光光4、現像手段5、転写手段6及びクリーニング手段7が配置されている。
【0051】
画像形成の方法は、まず、電子写真感光体2上に接触配置されている帯電部材1に電源3から電圧を印加し、感光体2の表面を所定の電位に帯電し、露光光4によって感光体2表面に、静電潜像を形成する。次に、現像手段5中のトナーを感光体2に付着させることにより感光体2上の静電潜像を現像(可視像化)する。更に、感光体2上に形成されたトナー像を供給された紙等の転写材8上に転写手段6によって転写し、クリーニング手段7によって、転写材に転写されずに感光体2上に残った残トナーを回収する。なお、感光体上に残留電荷が残るような場合には、クリーニング後前露光手段によって感光体2に光を当て除電したほうがよい。一方、トナー像が形成された転写材は搬送部(図示せず)によって定着手段9に送られ、トナー像が定着される。露光光4の光源は、ハロゲン光、蛍光灯及びレーザー光等を用いることができる。また、必要に応じて他の補助プロセスを加えてもよい。
【0052】
また、本発明においては、感光体2及び帯電部材1を一体に支持し、電子写真装置に着脱自在のプロセスカートリッジ10にすることができる。プロセスカートリッジ10は現像手段5及びクリーニング手段7をも有することができる。
【0053】
更に、本発明においては、クリーニング手段7を有さず、帯電部材1や現像手段5により実質的なクリーニングを行う、所謂クリーナーレスの装置にすることもできる。
【0054】
以下、実施例により本発明を更に詳細に説明する。
【0055】
【実施例】
実施例1
以下のようにして、30mm×260.5mmのアルミニウムシリンダー(JIS A3003アルミニウムの合金)上に厚さ8μmの酸化膜を形成した。
【0056】
まず、脱脂処理、2重量%水酸化ナトリウムの溶液によるエッチング処理、中和処理及び純水による処理を行うことにより、上記アルミニウムシリンダーを洗浄した。
【0057】
次に、10重量%硫酸溶液を用い、シリンダー表面に陽極酸化膜を形成した(電流密度1.5A/dm)。
【0058】
水洗後、1重量%酢酸ニッケル溶液に80℃で15分間浸漬して封孔処理を行った。
【0059】
得られた支持体を純水で洗浄後、乾燥した。
【0060】
この支持体の仕事関数(Wf)は、5.62eVであった。
【0061】
下記式で示され、CuKαのX線回折におけるブラッグ角2θ±0.2°の9.0°、14.2°、23.9°及び27.1°に強いピークを有するオキシチタニウムフタロシアニン4部(重量部、以下同様)、
【0062】
【外1】
Figure 0003710272
ポリビニルブチラール樹脂(商品名エスレックBX−1、積水化学(株)製)2部及びシクロヘキサノン80部をφ1mmガラスビーズを用いたサンドミル装置で4時間分散した。この分散液に酢酸エチル100部を加えて、上記支持体上に塗布して、膜厚0.25μmの電荷発生層を形成した。
【0063】
次いで、下記式で示されるスチリル化合物10部
【0064】
【外2】
Figure 0003710272
及びビスフェノールZ型ポリカーボネート(商品名Z−200、三菱ガス化学(株)製)10部をクロロベンゼン100部に溶解した。この溶液を前記電荷発生層上に塗布し、105℃、1時間熱風乾燥して、膜厚20μmの電荷輸送層を形成した。
【0065】
次に、下記式で示されるアクリル系モノマー25部、
【0066】
【外3】
Figure 0003710272
【0067】
下記式で示される化合物によって表面処理された(処理量は酸化スズの重量に対し7%)アンチモンドープ酸化スズ粒子(数平均粒径0.2μm)50部、
【0068】
【外4】
Figure 0003710272
ポリテトラフルオロエチレン粒子(数平均粒径0.18μm)20部、光重合開始剤として2−メチルチオキサントン15部及びエタノール150部をサンドミルにて66時間分散した。
【0069】
この分散液を前記電荷輸送層上に塗布し、高圧水銀灯にて150W/cmの光強度で、60秒間光硬化を行い、その後120℃、2時間熱風乾燥して、膜厚3μmの表面層を形成した。なお、表面層の体積抵抗値は、4.5×1012であった。
【0070】
帯電部材として、数平均粒径25μmのZn−Cuフェライト粒子と平均粒径10μmのZn−Cuフェライト粒子を重量比1:0.05で混合してそれぞれの平均粒径の位置にピークを有する数平均粒径25μmのフェライト粒子を中抵抗樹脂層でコートした磁性粒子を用意した。なお、中抵抗樹脂層は、導電性酸化チタン粒子及び4フッ化エチレン樹脂粒子をポリカーボネート樹脂に分散した溶液を用いて形成した。
【0071】
接触帯電部材は、上記被覆磁性粒子及びこれを支持するための非磁性の導電スリーブ、これに内包されるマグネットロールから構成され、上記被覆磁性粒子をスリーブ上に厚さ1mmでコートして感光体との間に幅約5mmの帯電ニップを形成させるようにした。該被覆磁性粒子保持スリーブと感光体との間隙は約500μmとした。また、マグネットロールは固定、スリーブ表面が感光体表面の周速に対して2倍の速さで逆方向に摺擦するように回転させ、感光体と磁気ブラシが均一に接触するようにした。帯電部材の抵抗は、5×10(Ω)であった。
【0072】
得られた電子写真感光体を、帯電部材を上記のものに改造したレーザービームプリンタ(商品名LBP−NX、キヤノン(株)製)を用いて評価した。また、一次帯電の印加電圧のDC電圧を−700V、AC電圧のピーク間電位(Vpp)を100V(<2Vth=2×580)、周波数を1kHzとした。
【0073】
評価項目は、初期における一次帯電直後の感光体の表面電位(Vd)、初期及び1,000枚の画像出し後の画像の目視による観察とした。なお、画像は、A4の1ドット2スペースの横線のハーフトーン画像で、1枚ごとの間欠モード(間隔1秒)とした。
【0074】
結果を表1に示す。
【0075】
実施例2及び3
アクリル系モノマーの量をそれぞれ20部及び17部とした以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0076】
結果を表1に示す。
【0077】
比較例
アクリル系モノマーの量をそれぞれ40部、30部及び10部とした以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0078】
結果を表に示す。
【0079】
実施例4〜6
酸化スズの表面処理量を4%にし、アクリル系モノマーの量を30部、25部及び20部とした以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0080】
結果を表1に示す。
【0081】
比較例10
アクリル系モノマーの量をそれぞれ40部、35部及び15部とした以外は実施例4と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0082】
結果を表に示す。
【0083】
実施例7及び8
アルマイト層の膜厚をそれぞれ3μm及び10μmとした以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0084】
結果を表1に示す。
【0085】
比較例11
陽極酸化処理を行わなかった以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0086】
結果を表に示す。
【0087】
実施例9〜11
酢酸ニッケルによる封孔処理を行わなかった以外は、実施例1、7及び8と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0088】
結果を表1に示す。
【0089】
比較例1
電流密度を0.1A/dmとした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0090】
結果を表に示す。
【0091】
比較例2
硫酸溶液の濃度を1重量%とした以外は、実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0092】
結果を表に示す。
【0093】
実施例12
陽極酸化処理及び封孔処理の代りに以下の処理を行った以外は実施例1と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0094】
リン酸5重量%、クロム酸1重量%及びフッ酸0.5重量%を含有する純水に、アルミニウムシリンダーを60℃で5分間浸漬した。
【0095】
結果を表1に示す。
【0096】
実施例13及び14
アクリル系モノマーの量をそれぞれ20部及び17部とした以外は実施例12と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0097】
結果を表1に示す。
【0098】
比較例1214
アクリル系モノマーの量をそれぞれ40部、30部及び10部とした以外は実施例12と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0099】
結果を表に示す。
【0100】
実施例1517
酸化スズの表面処理量を4%にし、アクリル系モノマーの量を30部、25部及び20部とした以外は実施例12と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0101】
結果を表1に示す。
【0102】
比較例1517
アクリル系モノマーの量をそれぞれ40部、35部及び15部とした以外は実施例15と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0103】
結果を表に示す。
【0104】
比較例3
処理温度を25℃とした以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0105】
結果を表に示す。
【0106】
比較例4
浸漬時間を1分とした以外は、実施例12と同様にして電子写真感光体を作成し、評価した。
【0107】
結果を表に示す。
【0108】
【表1】
Figure 0003710272
【0109】
【表2】
Figure 0003710272
【0110】
【表3】
Figure 0003710272
【0111】
【発明の効果】
以上のように、本発明によれば、設計ラチチュードが広く、安定して、良好な注入帯電を行うことができる電子写真装置及びプロセスカートリッジを提供することができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に用いられる電子写真感光体の層構成の例を示す図である。
【図2】 本発明のプロセスカートリッジを有する電子写真装置の概略構成を示す図である。

Claims (9)

  1. 支持体、該支持体上に形成された感光層及び該感光層上に形成された1×1010Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下の体積抵抗値を有する表面層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置され、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加されることにより、実質的に放電することなく、該電子写真感光体を該直流電圧の80%以上の電位に帯電する帯電部材と、現像手段と、転写手段とを有する電子写真装置において、
    該支持体の感光層側の表面が酸化膜であり、支持体が5.5〜6.0eVの仕事関数を有することを特徴とする電子写真装置。
  2. 前記支持体がアルミニウムである請求項1に記載の電子写真装置。
  3. 前記表面層が有する体積抵抗値が1×1011Ω・cm以上1×1014Ω・cm以下である請求項1または2に記載の電子写真装置。
  4. 前記表面層が有する体積抵抗値が1×1011Ω・cm以上5×1012Ω・cm以下である請求項に記載の電子写真装置。
  5. 支持体、該支持体上に形成された感光層及び該感光層上に形成された1×1010Ω・cm以上1×1015Ω・cm以下の体積抵抗値を有する表面層を有する電子写真感光体と、該電子写真感光体に接触配置され、直流電圧に交流電圧を重畳した電圧が印加されることにより、実質的に放電することなく、該電子写真感光体を該直流電圧の80%以上の電位に帯電する帯電部材とを一体に支持し、電子写真装置本体に着脱自在であるプロセスカートリッジにおいて、
    該支持体の感光層側の表面が酸化膜であり、支持体が5.5〜6.0eVの仕事関数を有することを特徴とするプロセスカートリッジ。
  6. 前記支持体がアルミニウムである請求項に記載のプロセスカートリッジ。
  7. 前記表面層が有する体積抵抗値が1×1011Ω・cm以上1×1014Ω・cm以下である請求項5または6に記載のプロセスカートリッジ。
  8. 前記表面層が有する体積抵抗値が1×1011Ω・cm以上5×1012Ω・cm以下である請求項に記載のプロセスカートリッジ。
  9. 更に、現像手段及びクリーニング手段の少なくとも一方を有する請求項5〜8のいずれかに記載のプロセスカートリッジ。
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