JP3707654B2 - 車両用部品の車体取付機構 - Google Patents

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【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、車両用灯具、配線部品など車両用部品を車体に設けた取付穴のエッジ部にフック係合で取り付けるときの構成に係るものであり、詳細には上記フック係合における取付の信頼性の向上を目的とするものである。
【0002】
【従来の技術】
従来のこの種の車体取付機構90の構成の例を要部で示すものが図4であり、車両用灯具、ヒューズボックス、あるいは、コードカプラーなど比較的に軽量な車両用部品10を車体20に取付ける際には、前記車両用部品10の樹脂ケースを利用するなどして適宜位置に予めにフック部91の一対をフック91a側が外側に向くようにして設けておく。
【0003】
一方の車体20側には前記した一対のフック部91間の距離に略対応する取付穴92を設け、取付けを行う際には前記取付穴92にフック部91を位置合わせして押圧すれば、前記フック91aは形成された樹脂部材の弾性により撓んで双方が通過し、通過した後には本来の位置に復帰して前記取付穴92のエッジ部92aと係着するものとなる。
【0004】
従って、取付けのための別部品、あるいは、取付けのための専用工具などは一切不要とし、且つ、押し付けるのみの極めて簡便な作業で取付けが行えるものとなるので、上記したように比較的に軽量な車両用部品10の取付手段としては多用されているものである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、前記した従来の車体取付機構90においては、一方の構成である取付穴92が自動車の車体20である金属部材に対して設けられるものであることで、取付穴92のフック部91が係着する端部であるエッジ部92aには図5に示すようにプレス加工の際のバリ92bを生じ易いものとなる。
【0006】
このように上記バリ92bが存在すると、自動車の走行による振動などで次第に樹脂部材により形成されたフック部91の側が削られるものとなり、前記エッジ部92aとフック部91との係着に緩みを生じるものとなり、ついにはガタなどを生じて異音の発生源となったり、最悪の自体には部品10の脱落を生じるなどの問題点を生じるものとなり、この点の解決が課題とされていた。
【0007】
【課題を解決するための手段】
本発明は前記した従来の課題を解決するための具体的手段として、車体に設けられた取付用穴のエッジ部に車両用部品をフックで係着して成る車両用部品の車体取付機構において、傾斜面を有し当該傾斜面と前記エッジ部とが当接する楔状部と、前記傾斜面と前記エッジ部とが当接した状態で前記エッジ部と係着するフック部と、前記フック部には係着時における前記エッジ部の角部分との当接を避ける逃げ部が設けられ、前記楔状部と前記エッジ部との当接及び前記フック部と前記エッジ部との係着により、前記取付用穴に対する所定取付位置が与えられ当該取付穴に固定されることを特徴とする車両用部品の車体取付機構を提供することで課題を解決するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
つぎに、本発明を図に示す実施形態に基づいて詳細に説明する。図1〜図3に符号1で示すものは本発明に係る車体取付機構であり、この車体取付機構1においても基本的には車両用部品10の側に設けられる一対のフック部2と車体20側に設けられる取付穴4とを係着させて行うものである点は従来例のものと同様である。
【0009】
ここで本発明では、前記車両用部品10の側に前記フック部2に加えて一対の楔状部3を設けるものであり、この楔状部3は前記フック部2と同様に車両用部品10の樹脂ケース11と一体化するなどして樹脂部材により形成されるものであり、形状は前記取付穴4のエッジ部4aに対面する側が傾斜面3aとなる略楔状として形成されている。即ち、傾斜面3aは、フック部2にフック2aが設けられたのと同じ側にあるものとされている。
【0010】
ここで、前記フック部2と楔状部3との相互の関係を説明すれば、先ず、前記楔状部3は先端側においては前記取付穴4よりも小さい寸法となるように形成されている。従って、前記楔状部3の一対を取付穴4に挿入したときには両者の間には間隙を生じているが、挿入を進めていくと前記の間隙は徐々に減少し、ついには、図2に示すように双方の傾斜面3aが共に取付穴4のエッジ部4aに当接する。
【0011】
本発明においては、前記楔状部3は、双方の傾斜面3aが均等にエッジ部4aに当接した状態をもって前記車両用部品10に所定の取付位置を与えるようにされている。従って、前記フック部2は楔状部3の双方が当接する位置をもってエッジ部4a、正確には後述するようにエッジ部4aの近傍に係着するものとして形成されている。
【0012】
また、本発明では前記フック部2のフック2aの形状にも工夫を凝らすものであり、前記フック2aには、前記エッジ部4aにフック2aが当接を行わないようにするための逃げ部2bが形成されていて、図3に示すようにフック2aはエッジ部4aに直接に係着することなく適宜な距離を離れた平面となる位置で係着を行うものとされている。
【0013】
次いで、上記の構成とした本発明の車体取付機構1の作用および効果について説明する。本発明により車体取付機構1の車両用部品10側に設けられる構成であるフック部2に加えて楔状部3を設けるものとしたことで、車体20への車両用部品10の取付けを行う際には楔状部3の傾斜面3aが取付穴4のエッジ部4a、即ち、取付穴4の穴径に当接するものとなる。
【0014】
よって、車両用部品10は前記楔状部3の取付穴4への当接により車体20に対する位置決めが行われるものとなるので、フック部2は、従来例の構成のように車体20に対する車両用部品10の位置決めと取付けとの双方の機能を行う必要はなくなり、専らに取付け機能のみを果たせば良いものとなる。
【0015】
従って、前記フック部2のフック2aは取付穴4のエッジ部4aに接する必要がなくなり、逃げ部2bを設けてエッジ部4aとの接触を行わないものとし、例え前記エッジ部4aにバリ4bを生じているときにも、自動車の走行に伴う振動により前記フック2aが削られるのを防止することができる。
【0016】
尚、上記の説明はフック部2および楔状部3はそれぞれが1対として設けられ、取付穴4の対峙する二辺で係着するものとして説明を行ったが、例えば取付穴4の四辺に対応し4箇所にフック部2および楔状部3を設けても良く、あるいは4箇所に楔状部3を設け、その内の対峙する二辺にのみフック部2を設けるものとしても良く、更には取付穴4を円形として形成し、前記フック部2および楔状部3を円周を等分する3箇所など複数箇所に設けても良く、適宜に設計変更を行うことは自在である。
【0017】
【発明の効果】
以上に説明したように本発明により、車体取付機構にはエッジ部に当接し車両用部品に所定取付位置を与える楔状部と、この楔状部により所定取付位置が与えられた状態で前記エッジ部と係着するフック部とから成り、フック部には係着時におけるエッジ部との当接を避ける逃げ部が設けられている車両用部品の車体取付機構としたことで、取付穴の内径であるエッジ部に楔状部を当接させることで車体に対する車両用部品の位置決めを行わせ、フック部に対しては取付の機能のみを果たせば良いものとする。
【0018】
よって、フック部においてはバリなどを生じている可能性のあるエッジ部に接する必要がなく、逃げ部を設けてエッジ部との接触を回避できるものとなり、これにより自動車の走行に伴う振動によりフック部がバリにより削られるのを防止して、長期にわたる安定した固定を可能とし信頼性の向上に極めて優れた効果を奏するものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る車両用部品の車体取付機構の実施形態を要部で示す斜視図である。
【図2】 図1のA−A線に沿う断面図である。
【図3】 図1のB−B線に沿う断面図である。
【図4】 従来例を要部で示す断面図である。
【図5】 従来例における課題を示す説明図である。
【符号の説明】
1……車体取付機構
2……フック部
2a……フック
2b……逃げ部
3……楔状部
3a……傾斜面
4……取付穴
4a……エッジ部
4b……バリ
10……車両用部品
20……車体

Claims (1)

  1. 車体に設けられた取付用穴のエッジ部に車両用部品をフックで係着して成る車両用部品の車体取付機構において、傾斜面を有し当該傾斜面と前記エッジ部とが当接する楔状部と、前記傾斜面と前記エッジ部とが当接した状態で前記エッジ部と係着するフック部と、前記フック部には係着時における前記エッジ部の角部分との当接を避ける逃げ部が設けられ、前記楔状部と前記エッジ部との当接及び前記フック部と前記エッジ部との係着により、前記取付用穴に対する所定取付位置が与えられ当該取付穴に固定されることを特徴とする車両用部品の車体取付機構。
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