JP2008241021A - クランプの係止構造及びその製造方法 - Google Patents

クランプの係止構造及びその製造方法 Download PDF

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Abstract

【課題】簡易な構造により、被固定用部材のクランプを固定用部材の貫通孔に対して確実に係止固定すること。
【解決手段】クランプの係止構造10は、被固定用部材1に立設され、弾性の係止羽根部21が形成されたクランプ2と、貫通孔31が形成された固定用部材3と、を備えている。クランプ2の係止羽根部21は、係止羽根部21の弾性に抗して、固定用部材3の貫通孔31内に挿入されて、クランプ2は貫通孔31に係止されている。固定用部材3の貫通孔31には、貫通孔31の内側へ突出する少なくとも1つの凸状部31aが形成されている。相対回動防止手段は、凸状部31aをクランプ2に係合させて、クランプ2の貫通孔31に対する相対的回動を防止する。
【選択図】 図1

Description

本発明は、固定用部材に対して被固定用部材を係止固定する係止構造及びその製造方法に関し、特に、固定用部材に形成された貫通孔に対して、被固定用部材のクランプを確実に係止固定することができるクランプの係止構造及びその製造方法に関するものである。
従来、被固定用部材に立設され、弾性の係止羽根部が形成されたクランプ101と、 貫通孔102が形成された固定用部材と、を備えており、クランプ101の係止羽根部は、係止羽根部の弾性に抗して固定用部材の貫通孔102内に挿入されて、クランプ101は貫通孔102に係止されるクランプの係止構造100が知られている(図4(a)及び(b))。
このクランプの係止構造100において、貫通孔102は略楕円形状に形成されており、また、クランプ101には、対角となる一対の回り止めリブ部101aが突設されている。これにより、クランプ101の貫通孔102に対する相対的な回動が防止される。
また、クランプの台座部を固定用部材の貫通孔に嵌合させることで、クランプの貫通孔に対する相対的な回動が防止されるクランプの係止構造が知られている(特許文献1参照)。
特開2005−42770号
図4(a)に示す、上記従来のクランプの係止構造100において、例えば、クランプ101に対し反時計方向へ回転力が作用する場合には、一対の回り止めリブ部101aが貫通孔102の内周面102aに直ちに当接する。この当接により、クランプ101の貫通孔102に対する相対的な回動が防止される。
しかしながら、図4(b)に示すように、クランプ101に対して時計方向へ回転力が作用する場合には、一対の回り止めリブ部101aは、貫通孔102の内周面102aに当接しないこととなる。このため、クランプ101は、比較的広範囲で容易に相対的な回動を行うことができる。したがって、この相対的な回動により、クランプ101が貫通孔102から抜け出す虞がある。
一方で、上記特許文献1に示すクランプの係止構造においては、上述の如く、クランプの台座部は固定用部材の貫通孔に嵌合している。この嵌合により、クランプに対して時計方向及び反時計方向の、いずれの方向へ回転力が作用する場合でも、クランプの貫通孔に対する相対的な回動は、防止される。
しかしながら、クランプに台座部を形成し、更に、この台座部を貫通孔に嵌合させるための、クランプの設計変更が必要となる。したがって、その構造は複雑となり、コスト増加にも繋がる虞がある。
本発明は、上記従来の有する問題点に鑑みてなされたものであり、簡易な構造により、被固定用部材のクランプを固定用部材の貫通孔に対して確実に係止固定することができるクランプの係止構造及びその製造方法を提供することを主たる目的とする。
上記目的を達成するための本発明の一態様は、
被固定用部材に立設され、弾性の係止羽根部が形成されたクランプと、
貫通孔が形成された固定用部材と、を備え、
前記クランプの係止羽根部は、該係止羽根部の弾性に抗して前記固定用部材の貫通孔内に挿入されて、前記クランプは前記貫通孔に係止されるクランプの係止構造であって、
前記固定用部材の貫通孔には、該貫通孔の内側へ突出する少なくとも1つの凸状部が形成されていると共に、
該凸状部を前記クランプに係合させて、前記クランプの前記貫通孔に対する相対的回動を防止する相対回動防止手段を備える、ことを特徴とするクランプの係止構造である。
この一態様によれば、簡易な構造により、被固定用部材のクランプを固定用部材の貫通孔に対して確実に係止固定することができる。
また、この一態様において、前記クランプは、基部と、該基部から該基部に対して垂直方向へ延びる支柱部と、該支柱部の先端から前記基部側へ折り返し、該基部側へ行くに従って広がるように形成された一対の係合片を有する前記係止羽根部と、を備えており、前記係止羽根部の係合片は、前記貫通孔の内周面に弾接して係止されており、前記相対回動防止手段は、前記支柱部の側面を前記貫通孔の凸状部に当接させて、前記クランプの前記貫通孔に対する相対的回動を防止してもよい。
これにより、クランプの貫通孔に対する、例えば、時計方向又は反時計方向への相対的回動を防止できるため、クランプは貫通孔に対して確実に係止固定される。
更に、この一態様において、前記クランプは、前記支柱部の両側に、略対角に夫々突設された一対の回り止めリブ部を更に有しており、前記相対回動防止手段は、前記一対の回り止めリブ部を前記貫通孔の内周面に当接させつつ、前記係止羽根部の係合片を前記貫通孔の凸状に当接させて、前記クランプの前記貫通孔に対する相対的回動を防止してもよい。
これにより、クランプの貫通孔に対する、例えば、時計方向又は反時計方向への相対的回動を防止できるため、クランプは貫通孔に対して確実に係止固定される。
なお、この一態様において、前記固定用部材の貫通孔には、対向する一対の凸状部が形成されていてもよい。これにより、クランプの相対的回動を効果的に防止しつつ、組付け性及び製造コストに優れる。
この一態様において、前記固定用部材の貫通孔の凸状部は、略三角形状に形成されていてもよい。これにより、クランプの相対的回動を効果的に防止しつつ、組付け性に優れる。
この一態様において、前記固定用部材の貫通孔は、略楕円形状に形成されていてもよい。これにより、クランプの相対的回動を効果的に防止することができる。
また、上記目的を達成するための本発明の一態様は、
被固定用部材に立設され、弾性の係止羽根部が形成されたクランプと、
貫通孔が形成された固定用部材と、を備え、
前記クランプの係止羽根部を、該係止羽根部の弾性に抗して前記固定用部材の貫通孔内に挿入し、前記クランプを前記貫通孔に係止させるクランプの係止構造の製造方法であって、
前記固定用部材の貫通孔に、該貫通孔の内側へ突出する少なくとも1つの凸状部が形成される凸状部形成工程を備える、ことを特徴とするクランプの係止構造の製造方法であってもよい。
この一態様によれば、簡易な構造により、被固定用部材のクランプを固定用部材の貫通孔に対して確実に係止固定することができる。
この一態様において、前記凸状部形成工程は、前記固定用部材を成型するための所定形状の金型のうち、前記凸状部に対応する部分を削除することで、該所定形状の金型の修正を行う金型修正工程と、前記金型修正工程において、前記修正された所定形状の金型を用いて、前記固定用部材を成型する成型工程と、を含むこととしてもよい。これにより、金型の修正加工がより容易であることから、金型の製造コストの低減に繋がる。
本発明によれば、簡易な構造により、被固定用部材のクランプを固定用部材の貫通孔に対して確実に係止固定することができる。
以下、本発明の一実施形態に係るクランプの係合構造を、図1乃至図3に基づいて詳細に説明する。
図1及び図2に示すように、本実施形態に係るクランプの係合構造10において、被固定用部材1には、弾性の係止羽根部21が形成されたクランプ2が立設されている。また、固定用部材3には貫通孔31が、穿設されている。更に、クランプ2の係止羽根部21が、この係止羽根部21の弾性に抗して固定用部材3の貫通孔31内へ挿入されて、クランプ2は貫通孔31に係止されている。これにより、被固定用部材1のクランプ2は、固定用部材3の貫通孔31に対して係止固定されている。
なお、被固定用部材1としては、例えば、車輪の速度を検出する車輪速度センサ(スピードセンサ)のコネクタハウジングが適用されている。また、固定用部材3としては、例えば、車両本体側に固定されるグロメットが適用されている。更に、クランプ2は、例えば、合成樹脂により形成され、被固定用部材1に一体で形成されている。
固定用部材3には、略楕円形状(長穴形状)の貫通孔31が穿設されている。また、貫通孔31内には、この貫通孔31の内側へ突出する一対の凸状部31aが形成されている。更に、一対の凸状部31aは、貫通孔31内で相互に対向するように形成されており、各凸状部31aは、略三角形状に形成されている。
被固定用部材1には、上述の如く、クランプ2が立設されている。このクランプ2は、略板状の基部22と、基部22から延在する支柱部23と、支柱部23の先端から延在する係止羽根部21と、支柱部23に突設される一対の回り止めリブ部24と、を有している。
基部22は、基部22の側方へ延び、略皿状かつ弾性に形成された一対の圧接片22aを有している。この圧接片22aは、係止羽根部21が貫通孔31に挿入され、係止羽根部21と貫通孔31とが係合するときに、固定用部材3の下面に弾接する。また、支柱部23は、略板状に形成されており、基部22に対して垂直方向へ延在している。
係止羽根部21は、支柱部23の先端から基部22側へ折り返し、基部22側へ行くに従って広がるように形成された一対の係合片21aを有している。各係合片21aは、その先端に略垂直に垂下する先端部21bを有している。
各係合片21aの先端部21bは、係止羽根部21と貫通孔31とが係合したときに、貫通孔31の内周面31bを押し広げる方向で、この内周面31bに弾接している。すなわち、この係合片21aの先端部21bが貫通孔31の内周面31bに弾接し、更に、上述の如く、基部22の圧接片22aが固定用部材3の下面に弾接することで、クランプ2は、固定用部材3の貫通孔31に対して、確実に係止固定される。これにより、クランプ2が固定用部材3の貫通孔31から抜け出すのを、確実に防止することができる。
一対の回り止めリブ部24は、支柱部23の両側に夫々突設されている。また、一対の回り止めリブ部24は、略対角となるような位置、すなわち、支柱部23の軸線を中心として、点対称となる位置に、夫々突設されている。更に、各回り止めリブ部24は、係止羽根部21の係合片21aと略平行で、支柱部23に沿って延在している。
各回り止めリブ部24は、例えば、クランプ2に対し反時計方向へ回転力が作用する場合に、貫通孔31の内周面31bに当接する(図3(b))。これにより、クランプ2が、固定用部材3の貫通孔31に対して相対的に回動するのを防止できる。
次に、本実施形態に係るクランプの係合構造10の製造方法について、詳細に説明する。
先ず、固定用部材3を成型するための既存の金型(所定形状の金型)の一部、すなわち、貫通孔31の凸状部31aに対応する部分、を切削し、既存の金型を修正する(金型修正工程)。そして、この修正された金型を用いて、貫通孔31に一対の凸状部31aが形成される固定用部材3を成型する(成型工程)。
このように、既存の金型を僅かに切削するだけの簡易な金型の修正により、貫通孔31に一対の凸状部31aが形成される固定用部材3を成型することができる。したがって、特別な金型設計が必要ないため、設計コストの低減に繋がる。特に、金型を切削する方向で修正が行われるため、金型加工がより容易となり、金型の製造コストの低減にも繋がる。
一方、相手側のクランプ2には、既存のクランプ2を用いることができるため、クランプ2の設計変更を特別に行う必要がない。したがって、クランプ2の設計コスト及び製造コストの低減に繋がり、しかも汎用性にも優れる。
次に、本実施形態に係るクランプの係合構造10における係合方法について、詳細に説明する。
例えば、固定用部材3の貫通孔31に、クランプ2の係止羽根部21が挿入される。このとき、係止羽根部21の各係合片21aは、その弾性に抗して、貫通孔31の口縁部により閉じる方向へ押圧される。また、基部22の各圧接片22aは、固定用部材3の下面に弾接する。
更に、クランプ2の係止羽根部21は、貫通孔31内へ深く挿入されると、最終的に、係止羽根部21は開く方向へ弾性復帰し、係止羽根部21の各係合片21aの先端部21bは、貫通孔31の内周面31bに弾接する。
これにより、クランプ2は、固定用部材3の貫通孔31に係止固定され、貫通孔31に対して確実に抜け止めされる。なお、この係止固定状態において、例えば、車両の振動等に起因して、クランプ2に回転力が作用することがある。
例えば、クランプ2に対して時計方向の回転力が作用する場合(図3(a))には、支柱部23の側面(回り止めリブ部24が形成されていない方の側面)23aと、貫通孔31の各凸状部31aとが直ちに当接する。
すなわち、支柱部23の側面23aと貫通孔31の内周面31bとの間の空間を埋めるように、一対の凸状部31aが形成されている。これにより、クランプ2の時計方向への回動後、直ちに、支柱部23の側面23aと、貫通孔31の各凸状部31aとを当接させることができる。したがって、クランプ2の時計方向への相対的回動を確実に防止できる。
一方、クランプ2に対して、反時計方向の回転力が作用した場合(図3(b))には、支柱部23の各回り止めリブ部24と、貫通孔31の内周面31bとが直ちに当接するだけでなく、更に、係止羽根部21の各係合片21aの先端部21bと、貫通孔31の各凸状部31aとが夫々当接する。これにより、本実施形態に係るクランプの係止構造10は、従来の回り止めリブ部のみを有する構成と比較して、クランプ2の反時計方向の相対的回動をより確実に防止することができる。
すなわち、クランプ2の固定用部材3の貫通孔31に対する相対的回動が、時計方向及び反時計方向の両方向に対して確実に防止され、クランプ2は、固定用部材3の貫通孔31に対してより確実に抜け止めされる。
なお、図4(b)に示す如く、従来、クランプ101が固定用部材の貫通孔102に対して相対的に回動することで、その略楕円形状に起因して、係止羽根部が閉じる方向に作用し、クランプ101が固定部材の貫通孔102から抜け易くなるという、貫通孔102の楕円形状に特有の問題が生じている。
一方で、本実施形態に係るクランプの係合構造10によれば、上述の如く、貫通孔31の凸状部31a及び回り止めリブ部24による上記相対的な回動の防止効果と、貫通孔31を略楕円形に形成することによる上記相対的な回動の防止効果と、の相乗効果も期待できる。したがって、貫通孔31からのクランプ2の抜け出しをより確実に防止できる。
また、被固定用部材1として、上述の如く、車輪速度センサのコネクタハウジングが適用されており、このコネクタハウジングは、通常、車輪近傍に配設されている。このため、車両走行時には、クランプ2に対して通常より大きな振動が伝達され、上記回転力の作用がより頻繁に発生し得る。したがって、上述の如く、クランプ2の固定用部材3に対する相対的回動を確実に防止するという本実施形態に係る効果が、車輪速度センサのコネクタを安定的に固定する上で、より重要となる。更に、車輪速センサの安定的に固定することで、車両システム全体の信頼性を大きく向上させることにも繋がる。
以上、本実施形態に係るクランプの係合構造10において、固定用部材3の貫通孔31には、貫通孔31の内側へ突出する一対の凸状部31aが形成されている。そして、クランプ2に回転力が作用したときに、貫通孔31の各凸状部31aをクランプ2に係合させて、クランプ2の固定用部材3に対する相対的回動を防止する。このクランプ2の相対的回動の防止により、被固定部材1のクランプ2が、固定用部材3の貫通孔31から抜け出すのを確実に防止することができる。したがって、被固定用部材1のクランプ2を固定用部材3の貫通孔31に対して、より確実に係止固定することができる。
更に、クランプ2自体の設計変更を要すること無く、既存のクランプ2を用いて、しかも、貫通孔31に一対の凸状部31aを設けるだけの簡易な構造のみで、上記相対的回動の防止を実現できる。すなわち、簡易な構造により、被固定用部材1のクランプ2を固定用部材3の貫通孔31に対してより確実に係止固定することができる。
なお、この確実な係止固定により、例えば、被固定用部材1(例えば、コネクタ等)が周辺部材に干渉することがないため、その干渉時に発生する騒音をも防止できるという副次的な効果をも期待できる。
以上、本発明を、例示の実施形態を参照して説明したが、本発明の範囲から逸脱することなく、様々な変更を行ってもよく、各要素を均等物と交換してもよいということは当業者には理解されよう。更に、本発明の要旨から逸脱することなく、多くの変更を行って、特定の状況又は材料を本発明の教示に対し適合させることができる。従って、本発明を、実施する上で考えられる最良の態様として開示した特定の実施形態に限定しようとするものではなく、本発明は、特許請求の範囲の範疇における全ての実施形態を含むものとする。
例えば、上記一実施形態において、クランプ2は、被固定用部材1に一体で形成されているが、クランプ2と被固定用部材1とは、別体で形成されていてもよい。この場合、クランプ2は、被固定用部材1に対して、ボルト及びナット、接着剤、ベルト、テープ等の任意の接続部材により固定されていてもよい。また、クランプ2は、合成樹脂により形成されているが、これに限らず、例えば、金属等の任意材料により形成可能である。
上記一実施形態において、被固定用部材1としては、車輪速度センサのコネクタハウジングが適用されているが、これに限らず、車両本体に固定される任意の車両用部材にも適用可能である。
具体的には、リレーボックス、ジョイントボックス、ワイヤーハーネス等の電子機器収納箱にも適用可能である。更に、例えば、航空機、船舶、住宅等の車両以外の任意の部材にも適用可能である。なお、上記一実施形態の如く、振動が頻繁に伝達される部材間の係合に用いると、より大きな効果が期待できる。
上記一実施形態において、固定用部材3としては、車両本体側に固定されるグロメットが適用されているが、これに限らず、車両構造部材(フレーム)等の車両本体に配設される任意の車両部材、又は車両以外の部材にも適用可能である。
上記一実施形態において、固定用部材3の貫通孔31には、一対の凸状部31aが対向するように形成されているが、クランプ2の固定用部材3の貫通孔31に対する相対的回動が効果的に防止されれば、形成される凸状部31aの数は任意でよく、また凸状部31aの形成位置も任意でよい。
より具体的に、固定用部材3の貫通孔31には、1つ、3つ、4つ(二対)、又は5つ以上の凸状部31aが形成されていてもよい。なお、上述のクランプ2の固定用部材3に対する相対的回動の防止、組付け性、及び製造コストを考慮すると、上記一実施形態に記載の如く、貫通孔31に一対の凸状部31aを形成するのが好ましい。
上記一実施形態において、固定用部材3の貫通孔31は、略楕円形状に形成されているが、これに限らず、例えば、略真円形状、略四角形状に形成されていてもよく、形成される形状は任意でよい。なお、クランプ2の固定用部材3に対する相対的回動を効果的に防止する観点から、上記一実施形態に記載の如く、貫通孔31は略楕円形状に形成されているのが好ましい。
上記一実施形態において、固定用部材3の貫通孔31の各凸状部31aは、略三角形状に形成されているが、これに限らず、略台形状、矩形状、円形状等でもよい。すなわち、上述如く、クランプ2の固定用部材3に対する相対的回動が防止されれば、任意の形状が適用可能である。なお、上述のクランプ2の固定用部材3に対する相対的回動の防止、及び組付け性を考慮すると、上記一実施形態に記載の如く、略三角形状に形成するのがより好ましい。
上記一実施形態において、クランプ2の支柱部23に回り止めリブ部24が形成されているが、この回り止めリブ部24がない構成であってもよい。この場合、固定用部材3の貫通孔31には、例えば、3つ以上の凸状部31aが形成されるのが好ましい。すなわち、凸状部31aが、回り止めリブ部24の代わりをなすように形成されるのが好ましい。
上記一実施形態において、係合羽根部21は、一対の係合片21aが支柱部23の先端から別々に分かれて延びているように構成されているが、これに限らず、例えば、一対の係合片21aが一体で形成された略傘形状の係合羽根部であってもよく、任意形状のクランプが適用可能である。
本発明の一実施形態に係るクランプの係合構造の概略を示す斜視図である。 本発明の一実施形態に係るクランプの係合構造におけるクランプ及び貫通孔を示す斜視図ある。 (a)本発明の実施形態に係るクランプの係合構造を上方から見た図であり、クランプに対して反時計方向の回転力が作用したときの状態の一例を示す図である。(b)本発明の実施形態に係るクランプの係合構造を上方から見た図であり、クランプに対して時計方向の回転力が作用したときの状態の一例を示す図である。 (a)従来のクランプの係合構造を上方から見た図であり、クランプに対して反時計方向の回転力が作用したときの状態の一例を示す図である。(b)従来のクランプの係止構造を上方から見た図であり、クランプに対して時計方向の回転力が作用したときの状態の一例を示す図である。
符号の説明
1 被固定用部材
2 クランプ
3 固定用部材
10 クランプの係合構造
21 係止羽根部
21a 係合片
21b 先端部
22 基部
22a 圧接片
23 支柱部
23a 側面
24 回り止めリブ部
31 貫通孔
31a 凸状部
31b 内周面

Claims (8)

  1. 被固定用部材に立設され、弾性の係止羽根部が形成されたクランプと、
    貫通孔が形成された固定用部材と、を備え、
    前記クランプの係止羽根部は、該係止羽根部の弾性に抗して前記固定用部材の貫通孔内に挿入されて、前記クランプは前記貫通孔に係止されるクランプの係止構造であって、
    前記固定用部材の貫通孔には、該貫通孔の内側へ突出する少なくとも1つの凸状部が形成されていると共に、
    該凸状部を前記クランプに係合させて、前記クランプの前記貫通孔に対する相対的回動を防止する相対回動防止手段を備える、ことを特徴とするクランプの係止構造。
  2. 請求項1記載のクランプの係止構造において、
    前記クランプは、基部と、該基部から該基部に対して垂直方向へ延びる支柱部と、該支柱部の先端から前記基部側へ折り返し、該基部側へ行くに従って広がるように形成された一対の係合片を有する前記係止羽根部と、を備えており、
    前記係止羽根部の係合片は、前記貫通孔の内周面に弾接して係止されており、
    前記相対回動防止手段は、前記支柱部の側面を前記貫通孔の凸状部に当接させて、前記クランプの前記貫通孔に対する相対的回動を防止する、ことを特徴とするクランプの係止構造。
  3. 請求項2記載のクランプの係合構造において、
    前記クランプは、前記支柱部の両側に、略対角に夫々突設された一対の回り止めリブ部を更に有しており、
    前記相対回動防止手段は、前記一対の回り止めリブ部を前記貫通孔の内周面に当接させつつ、前記係止羽根部の係合片を前記貫通孔の凸状に当接させて、前記クランプの前記貫通孔に対する相対的回動を防止する、ことを特徴とするクランプの係合構造。
  4. 請求項1乃至3のうちいずれか1項記載のクランプの係止構造において、
    前記固定用部材の貫通孔には、対向する一対の凸状部が形成されている、ことを特徴とするクランプの係止構造。
  5. 請求項1乃至4のうちいずれか1項記載のクランプの係止構造において、
    前記固定用部材の貫通孔の凸状部は、略三角形状に形成されている、ことを特徴とするクランプの係止構造。
  6. 請求項1乃至5のうちいずれか1項記載のクランプの係止構造において、
    前記固定用部材の貫通孔は、略楕円形状に形成されている、ことを特徴とするクランプの係止構造。
  7. 被固定用部材に立設され、弾性の係止羽根部が形成されたクランプと、
    貫通孔が形成された固定用部材と、を備え、
    前記クランプの係止羽根部を、該係止羽根部の弾性に抗して前記固定用部材の貫通孔内に挿入し、前記クランプを前記貫通孔に係止させるクランプの係止構造の製造方法であって、
    前記固定用部材の貫通孔に、該貫通孔の内側へ突出する少なくとも1つの凸状部が形成される凸状部形成工程を備える、ことを特徴とするクランプの係止構造の製造方法。
  8. 請求項7記載のクランプの係止構造の製造方法において、
    前記凸状部形成工程は、前記固定用部材を成型するための所定形状の金型のうち、前記凸状部に対応する部分を削除することで、該所定形状の金型の修正を行う金型修正工程と、
    前記金型修正工程において、前記修正された所定形状の金型を用いて、前記固定用部材を成型する成型工程と、を含む、ことを特徴とするクランプの係止構造の製造方法。
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