JPH034816Y2 - - Google Patents

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JPH034816Y2
JPH034816Y2 JP15341986U JP15341986U JPH034816Y2 JP H034816 Y2 JPH034816 Y2 JP H034816Y2 JP 15341986 U JP15341986 U JP 15341986U JP 15341986 U JP15341986 U JP 15341986U JP H034816 Y2 JPH034816 Y2 JP H034816Y2
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Description

【考案の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本考案は被取付部材に形成された透孔へ挿入さ
れて回転不能に係止される形式のクリツプに関す
る。
[従来の技術] 従来のこの種のクリツプは、第8図に示される
ように被取付部材10に「さくら穴」と称される
透孔11を穿設しておいて、この透孔11に挿入
されて孔軸線廻りに回転不能に係止されるように
なつている。
ところが、上記孔形状では、この透孔11を形
成するプレスのバイトが損傷を受け易いととも
に、透孔11が形成される被取付部材10の材質
によつては、被取付部材10のエツジ部10Aに
だれがで易いと云う、プレス工程上の問題があつ
た。
この種のクリツプは家電製品に使用されること
が多く、家電製品の小型化が推進されている現
在、前記透孔11もでき得る限り小さいものとさ
れることが求められている。
そこで、縦横寸法が所定のスペース、例えば直
径6mmの円内に収まり、かつプレス工程上問題を
生じない孔形状として、第9図に示されるような
寸法形状の角孔[A図]及び長孔[B図]につい
て検討してみたが、充分な回転防止効果を得るこ
とができなかつた。
[考案が解決しようとする問題点] 本考案は上記に鑑み、被取付部材に形成される
プレス工程上問題を生じない形状の透孔を所定の
スペースに収めた上で、充分な回転防止効果を得
ることができるようにしたクリツプを提供するこ
とを目的とする。
[問題点を解決するための手段] 本考案に係るクリツプでは、クリツプが挿入さ
れる被取付部材に形成される透孔を、径の異なる
二つの円弧と該円弧に共に接する二本の接線とに
よつて輪郭が形成される形状として、クリツプに
は前記二つの円弧の中心を通る方向へ透孔の全域
にわたつて延びるとともに前記円弧のうちの小径
の円弧及びそれに連続する接線の一部に対向する
部分が該形状に倣う中央脚部と、中央脚部が延び
る前記方向とは交差する方向へ中央脚部から両方
向へ延出するばね性を有した一対の側部脚部とが
備えられた構成とした。
[作用] 上記構成になる本考案では、クリツプは中央脚
部によつて二つの円弧の中心を通る方向への移動
が拘束され、一対の側部脚部によつて抜け出しが
阻止され、透孔の小径の円弧及びそれに連続する
接線の一部に対向する部分の中央脚部が中央脚部
の回転を拘束することで回転が阻止される。
[考案の実施例] 第5図には本考案に係るクリツプの実施例が適
用されたヒンジ構造体12が示されている。この
ヒンジ構造体12は、ブロツク部14と、ブロツ
ク部14に第1ヒンジ部16を介して連結された
第1プレート部18と、第1プレート部18に第
2ビンジ部20を介して連結された第2プレート
部22とを備え、さらにブロツク部14に設けら
れた本実施例に係る第1クリツプ24と、第2プ
レート部22に設けられた周知の第2クリツプ2
6とを備えて、これらが合成樹脂で一体形成され
ている。
このヒンジ構造体12は、例えば第6図に示さ
れるように、第1クリツプ24が下部に位置する
被取付部材であるプリント・サーキツト・ボード
(以、P.C.Bと云う。)28に係止され、第2クリ
ツプ26が上部に位置するP.C.B28に係止され
て配置される。第6図Aに示される状態は通常状
態であるが、修理点検時には上部に位置するP.C.
B28が開放されることが要求される。ここで、
上部に位置するP.C.B28は、下部に位置するP.
C.B28との距離B、シヤーシ30との距離Cが
短かく、通常のヒンジ構造体では充分な開放角度
を得ることができない。そこで、所謂ダブルヒン
ジとした本ヒンジ構造体12を適用すれば、円滑
に第6図Bに示される開放状態とすることが可能
となる。
また、このヒンジ構造体12では、第1プレー
ト部18は第5図Bに示される状態でブロツク部
14に拘束されて浮上りを生じることがなく、第
2プレート部22は第5図Cに示される状態でブ
ロツク部14に拘束されて浮上りを生じることが
ない。さらに第5図Cに示される状態では、第1
プレート部18及び第2プレート部22は浮上り
が防止されるだけではなく、左右方向及び前後方
向にもがたつきが防止されるので、全方向にがた
つきを生じることがないと云う効果を有してい
る。
第2図及び第3図には本実施例に係る第1クリ
ツプ24の詳細が示されており、第4図にはこの
第1クリツプ24が係止されるP.C.B28に穿設
された透孔32が示されている。
第4図に示されるように、P.C.B28に穿設さ
れた透孔32は、この実施例では長さLが6mm
で、半径R1が2mmの円弧Dと、半径R2が1mm
の円弧Eと、これら円弧D,Eの共通接線F,G
とで囲まれる輪郭を有し、孔深さ即ちP.C.B28
の板厚T(第1図参照)が1.6mmとされている。こ
の透孔32はプレス加工で穿設されるが、上記の
ような形状とされることからエツジ部が存在せ
ず、前述したような種々の問題は発生しない。
第2図に示されるように、本実施例に係る第1
クリツプ24は、座板部34とアンカ部36とを
備えている。座板部34は両端部が斜め下方へ向
けて屈曲された平板状で、両端にP.C.B28と当
接される円柱状の当接部38が形成されている。
座板部34は当接部38がP.C.B28と押圧当接
されると、当接部38が矢印H方向へ移動するよ
うに弾性変形可能とされている。
アンカ部36は第3図にも示されるように、平
板状の中央脚部40と、中央脚部40の下端部か
ら中央脚部40の板厚方向両方向へ斜め上方へ向
けて延出された一対の側部脚部42とを備えてい
る。中央脚部40は、第2図Bに示されるよう
に、上部側が平行部40Aとされ、下部側がテー
パ部40Bとされている。テーパ部40Bはアン
カ部36を透孔32へ円滑に誘導するために設け
られている。平行部40Aの長さ[第2図B左右
方向長さ]は透孔32の長さLに略一致してい
る。平行部40Aの図面右側の側面40Cは第2
図Dに示されるように円弧状とされており、この
曲率は透孔32の大径の円弧Dの曲率と略一致し
ている。
また、平行部40Aには厚肉部44が形成され
ている。厚肉部44は透孔32の小径の円弧E及
びそれに続く接線F,Gの一部に略合致する断面
形状とされている。
側部脚部42には自由端の外側面が階段状とさ
れることで、垂直面46及び水平面48が形成さ
れている。垂直面46は第3図に示されるように
円弧状とされており、この曲率は透孔32の大径
の円弧Dの曲率と略一致している。さらに、一対
の側部脚部42の両垂直面46を通る円弧は、前
記側面40Cを通る円弧と一致している。第2図
Aに示されるように、水平面48と当接部38と
の距離IはP.C.B28の板厚Tより僅かに短いも
のとされている。
第7図には第2クリツプ26が示されている。
第2クリツプ26は第2プレート部22から突出
されて第2プレート部22を座板部としており、
アンカ部50は中央脚部52と中央脚部52の上
端部から中央脚部52の板厚方向両方向へ斜め下
方へ向けて延出された一対の側部脚部54とを備
えている。側部脚部54は第1クリツプ24の側
部脚部42と基本的に同一形状である。中央脚部
52は第7図Bにおいて左右対称形状とされてい
て、その長さがこの第2クリツプ26が挿入され
る円形の透孔の径寸法に略等しくされている。
上記のように構成される本実施例に係る第1ク
リツプ24は次のようにして第1図に示されるよ
うにP.C.B28の透孔32に挿入係止される。
即ち、第1クリツプ24は、厚肉部44が透孔
32の小径の円弧E部に対向され、側部脚部42
が大径の円弧D部に対向された状態で、アンカ部
36が透孔32に挿入される。中央脚部40は始
めテーパ部40Bが透孔32に進入して、平行部
40Aを透孔32の正しい位置に誘導する。この
過程で側部脚部42は外側面が透孔32の周壁の
角部に当接され、アンカ部36が透孔32に深く
進入するにつれて中央脚部40へ向つて弾性変形
されてゆく。厚肉部44が透孔32に進入した状
態で、アンカ部36は透孔32の周壁により回転
不可能な状態に拘束される。座板部34の当接部
38がP.C.B28に当接を開始した状態では、中
央脚部40は最も大きく弾性変形されている。
アンカ部36がさらに深く進入すると、座板部
34が弾性変形され、側部脚部42は水平面48
が透孔22を通過すると同時にその弾性で原形状
に近い形状に復原され、垂直面46が透孔32の
周囲壁に押圧当接される。これにより第1クリツ
プ24は、第1図Aに示されるように当接部38
と水平面48とでP.C.B28を押圧挾持して、P.
C.B28に抜け出し不能に係止される。また、こ
の状態では、第1図B,Cに示されるように、中
央脚部40が透孔32の左右周囲壁に当接されて
いて、左右方向にがたつくこともない。さらに、
第1図Cに示されるように、厚肉部44が広い範
囲にわたつて透孔32の周囲壁に面で当接し、中
央脚部40の側面40Cも透孔32の周囲壁に面
で当接しているので、回転も防止されている。
第2クリツプ26も第1クリツプ24と同様に
してP.C.B28に挿入係止されるが、第1クリツ
プ24は挿入の際に方向性を有せず、挿入係止後
もP.C.B28との間の相対回転を防止することは
できない。しかしながら、前述の第6図のように
適用された場合には、何ら支障を及ぼさない。
なお、上記実施例ではP.C.B28に取り付けら
れるヒンジ構造体12に適用したが、他にも種々
に適用できることは勿論である。
[考案の効果] 以上説明したように本考案に係るクリツプで
は、被取付部材に形成されるプレス工程上問題を
生じない形状の透孔を所定のスペースに収めた上
で、充分な回転防止効果を得ることができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本考案実施例に係るクリツプの被取付
部材への取付状態を示し、Aは正面図、BはAの
B−B線矢視図、CはBのC−C線矢視
図、第2図は本実施例のクリツプを示し、Aは正
面図、BはAのB−B線矢視図、CはBの
C−C線矢視図、DはBのD−D線矢視
図、第3図は第2図の一部切断斜視図、第4図は
本実施例のクリツプと組み合せられる透孔を示す
被取付部材の平面図、第5図A,B,Cは本実施
例が適用されたヒンジ構造体の夫々異なる状態を
示す斜視図、第6図A,Bはヒンジ構造体の使用
例における夫々異なる状態を示す側面図、第7図
はヒンジ構造体に形成されている他のクリツプを
示し、Aは正面図、BはAのB−B線矢視
図、第8図は従来のクリツプの係止孔を示す被取
付部材の平面図、第9図は本考案に先立ち検討さ
れたクリツプ係止孔の平面図を示し、Aは角孔、
Bは長孔である。 24……第1クリツプ、28……P.C.B(プリ
ント・サーキツト・ボード)、32……透孔、3
4…座板部、36……アンカ部、40……中央脚
部、42……側部脚部、44……厚肉部。

Claims (1)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 被取付部材に形成された透孔へ挿入されて回転
    不能に係止されるクリツプであつて、前記透孔を
    径の異なる二つの円弧と該円弧に共に接する二本
    の接線とによつて輪郭が形成される形状として、
    クリツプには前記二つの円弧の中心を通る方向へ
    透孔の全域にわたつて延びるとともに前記円弧の
    うちの小径の円弧及びそれに連続する接線の一部
    に対向する部分が該形状に倣う中央脚部と、中央
    脚部が延びる前記方向とは交差する方向へ中央脚
    部から両方向へ延出するばね性を有した一対の側
    部脚部とが備えられたことを特徴とするクリツ
    プ。
JP15341986U 1986-10-06 1986-10-06 Expired JPH034816Y2 (ja)

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JP15341986U JPH034816Y2 (ja) 1986-10-06 1986-10-06

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JP15341986U JPH034816Y2 (ja) 1986-10-06 1986-10-06

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JPS6359208U JPS6359208U (ja) 1988-04-20
JPH034816Y2 true JPH034816Y2 (ja) 1991-02-07

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JP2009121614A (ja) * 2007-11-15 2009-06-04 Shigeki Nakamura 自在継手

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