JP3703753B2 - 電気泳動用粒子、電気泳動用分散流体および表示素子 - Google Patents

電気泳動用粒子、電気泳動用分散流体および表示素子 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、電気泳動用粒子、電気泳動用分散流体および表示素子に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
いわゆる電子ペーパーは、紙のように容易に取り扱い可能な電子ディスプレーである。電子ペーパーは、紙のように見やすいこと、表示の消去や書き込みが容易であること、表示維持に必要なエネルギーが小さいことが求められる。電子ペーパーには、大別して、電子ディスプレーからのアプローチと,紙からのアプローチとがなされている。電子ディスプレーとしてのアプローチは、液晶方式や有機エレクトロルミネッセンス方式が知られている。紙からのアプローチとしては、電気泳動方式やツイスト・ボール方式が知られている。
【0003】
電気泳動を利用した表示装置としては、例えば特開2000−258805号公報がある。この公報においては、電気泳動用粒子として、酸化チタンやカーボンの微粒子を、ポリエチレンやポリスチレン樹脂中に分散させて得られた着色粒子を開示している。また、特開2000−089261号公報に記載の表示装置においては、マイクロカプセル中に絶縁性の分散媒を封入し、分散媒の中に帯電粒子を分散させている。そして、帯電粒子として、着色剤とワックスとからなる粒子を開示している。特開11−119704号公報に記載の表示装置においては、ポリスチレン粒子を染料で染色した粒子が開示されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
電気泳動現象を利用した電子ペーパーにおいては、絶縁性分散媒中に表示用の粒子を分散してペーパーを製造した後、ペーパーは保管、輸送を経て需要者の手元にわたり、更に一定期間にわたって使用され、保管される。このため、粒子の分散状態には安定性が要求される。しかし、従来の電子ペーパーにおいては、着色された電気泳動用粒子を絶縁性分散媒中に分散した後、一定期間経過すると、粒子の膨潤が発生し、粒子の寸法が増大することを発見した。こうした現象が発生すると、粒子表面の荷電が不均一となり、ゼータ電位が不安定となる可能性がある。また、粒子から顔料やカーボン粒子が分散媒中に溶出し、表示状態が不安定化する。
【0005】
本発明の課題は、絶縁性媒体中で電気泳動させるための電気泳動用粒子において、粒子の膨潤や粒子から絶縁性分散流体中への染料の溶出を抑制できるようにすることである。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、絶縁性媒体中で電気泳動させるための電気泳動用粒子であって、粒子が架橋重合体からなり、染料化合物が架橋重合体に化学結合していることを特徴とする、電気泳動用粒子に係るものである。
【0007】
また、本発明は、前記電気泳動用粒子と、この電気泳動用粒子を分散する絶縁性分散流体とを備えていることを特徴とする、電気泳動用分散流体に係るものである。また、本発明は、この電気泳動用分散流体と、この電気泳動用分散流体中の電気泳動用粒子に電圧を印加する電圧印加手段とを備えていることを特徴とする、表示素子に係るものである。
【0008】
本発明者は、例えば電気泳動現象を利用して表示を行う電子ペーパーにおいて、電気泳動用の粒子に、染料化合物を化学結合させることを想到した。前述した各公知文献では、いずれも顔料やカーボン粒子が樹脂粒子中に分散されており、あるいは染料が樹脂粒子中に溶解分散されているが、染料が化学反応によって樹脂に結合されていない。このように、染料化合物を化学反応によって樹脂粒子中に取り込むことによって、絶縁性分散流体による粒子の膨潤を抑制することができ、また粒子の絶縁性分散流体中への溶出を抑制できる。しかも、絶縁性分散流体中における粒子の帯電状態が均一となる。
【0009】
表示素子において粒子の膨潤が生ずると、粒子の帯電状態が変化し、画像の表示状態が変動する可能性がある。また、粒子から絶縁性分散流体中へと染料が溶出すると、分散流体が着色、変色する可能性があり、また粒子の帯電状態が不安定になる可能性がある。本発明の分散液を利用して表示素子を構成した場合には、絶縁性分散流体中における粒子の帯電状態が均一となることから、表示状態が安定化し、かつ表示素子が従来よりも長期間にわたって安定的に動作する。
【0010】
【発明の実施の形態】
(絶縁性分散流体)
本発明において、絶縁性分散流体は特に限定されない。絶縁性分散流体は、絶縁性の有機化合物であることが好ましく、脂肪族炭化水素、芳香族炭化水素、脂環式炭化水素、ハロゲン化炭化水素、脂肪族エステル、芳香族エステル、脂肪族アルコール、芳香族アルコール、油脂を例示できる。特に、脂肪族炭化水素が好ましく、パラフィン(例えばn−パラフィン、イソパラフィン)が好ましい。
【0011】
(電気泳動用粒子)
本発明の粒子は架橋重合体からなる。この重合体の材質は特に限定されない。
【0012】
架橋重合体に対して染料化合物を化学結合させる方法は特に限定されないが、以下の方法が好ましい。
【0013】
(1) 第一の官能基を有する未架橋または部分架橋重合体からなる基体粒子を架橋反応させて架橋重合体を生成させるのに際して、第一の官能基と化学結合を生起し得る第二の官能基を有する染料化合物を架橋反応時に架橋重合体に取り込ませる。このプロセスは図1、図2に模式的に示してある。
【0014】
(2)第一の官能基を有する架橋重合体を得る。次いで、この架橋重合体に対して、第一の官能基と化学結合を生起し得る第二の官能基を有する染料化合物を化学結合させる。このプロセスは図3に模式的に示してある。
【0015】
(1)の実施形態について説明する。
この実施形態においては、染料化合物を、未架橋または部分架橋重合体からなる基体粒子中に含浸させ、次いで、重合体の架橋反応の際に染料化合物を取り込み、得られた架橋重合体中に固定化する。ここで、未架橋または部分架橋重合体からなる基体粒子を、染料化合物を含む溶媒中に浸漬し、基体粒子を膨潤させることによって、含浸を実施することができる。
【0016】
未架橋重合体粒子とは、架橋反応していない重合体からなる粒子を意味する。部分架橋重合体粒子とは、架橋反応は生起しているが、まだ架橋反応可能な架橋性官能基Yが残存している粒子を意味する。
【0017】
基体粒子を構成する未架橋または部分架橋重合体11は、図1に模式的に示すように、架橋性官能基Yと、第一の官能基Xとを有している。図2の例においては、架橋性官能基が第一の官能基Xと同じである。染料化合物には、第一の官能基Xと化学結合を形成する第二の官能基Zが結合している。
【0018】
従って、基体粒子に染料化合物を含浸させた状態で架橋反応を進行させると、異なる主鎖10に属する架橋性官能基Yが反応して架橋結合YYを形成する。これと共に、主鎖10に結合した第一の官能基Xと、染料化合物に結合した第二の官能基Zとが反応し、化学結合XZを形成する。この結果、染料化合物が、架橋重合体12の中に化学結合によって取り込まれる。
【0019】
図2の実施形態においては、同じ官能基Xが、架橋性官能基として作用し、架橋結合XXをもたらす。これと共に、官能基Xが、第二の官能基Zと反応し、化学結合XZを形成している。
【0020】
(2)の方法について説明する。
図3に模式的に示すように、第一の官能基Xを有する架橋重合体13を得る。この重合体13の主鎖10は、互いに架橋結合YYによって結合され、架橋されている。なお、この重合体13中には、未架橋の架橋性官能基Yが残留していてもよい。
【0021】
この重合体13には、多数の第一の官能基Xが結合している。なお、ここで、架橋性官能基Yと第一の官能基Xとが同じであってもよい。この重合体13からなる粒子に対して、第二の官能基Zを有する染料化合物を含浸させ、反応させると、化学結合XZが生成し、染料化合物が主鎖10に対して化学結合する。この結果、染料化合物を取り込んだ架橋重合体14が得られる。
【0022】
第一の官能基X、第二の官能基Z、および化学結合XZの種類は限定されないが、以下の組み合わせを例示できる。
第一の官能基X 第二の官能基Z 生成する化学結合XZ
加水分解性シリル基 加水分解性シリル基 シロキサン結合
(シラノール基) (シラノール基)
エポキシ基 カルボキシル基
エポキシ基 水酸基 エーテル結合
エポキシ基 アミノ基
エポキシ基 イミノ基
カルボキシル基 水酸基 エステル結合
(または加水分解可能なエステル)
カルボキシル基 アミノ基 アミド結合
(または加水分解可能なエステル)
カルボキシル基 イミド基 アミド結合
(または加水分解可能なエステル)
水酸基 イソシアネート ウレタン結合
アミノ基 イソシアネート 尿素結合
【0023】
架橋性官能基としては特に限定されず、加水分解性シリル基、エポキシ基、酸クロリド基、メチロール基、イソシアナート基を例示できるが、取り扱い性、反応性から加水分解性シリル基が特に好ましい。
【0024】
加水分解性シリル基とは、下記の構造を有するものである。
【化1】
Figure 0003703753
(式中、Rは、炭素数1〜10のアルキル基、アリール基、アラルキル基から選ばれる二価の炭化水素基であり、Xは、例えば−OCH、−OC等のアルコキシ基、−Cl、−Br等のハロゲン等の加水分解可能な基である。
【0025】
未架橋重合体、部分架橋重合体、架橋重合体からなる基体粒子を得るためには、架橋性官能基Y、第一の官能基Xおよび重合性基を含むモノマーの一種以上を重合させる。基体粒子の製造に使用できるモノマーを例示する。
【0026】
まず、加水分解性シリル基を有する重合性モノマーとしては、以下を例示できる。
γ―メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピルトリエトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピルメチルジエトキシシラン、γ―アクリロキシプロピルメチルジメトキシシラン、γ―メタクリロキシプロピルビス(トリメトキシ)メチルシラン、11―メタクリロキシウンデカメチレントリメトキシシラン、ビニルトリエトキシシラン、4―ビニルテトラメチレントリメトキシシラン、8―ビニルオクタメチレントリメトキシシラン、3―トリメトキシシリルプロピルビニルエーテル、ビニルトリアセトキシシラン、p―トリメトキシシリルスチレン、p―トリエトキシシリルスチレン、p―トリメトキシシリル−α―メチルスチレン、p―トリエトキシシリル−α―メチルスチレン、γ―アクリロキシプロピルトリメトキシシラン、ビニルトリメトキシシラン、N−β(N−ビニルベンジルアミノエチル−γ―アミノプロピル)トリメトキシシラン・塩酸塩
【0027】
前記重合性モノマーとしては、更に以下を例示できる。
グリシジル(メタ)アクリレート、β−(3,4,エポキシシクロヘキシル)エチル(メタ)アクリレート等のエポキシ基含有(メタ)アクリレート、(メタ)アクリル酸等のカルボキシル基含有(メタ)アクリレート。また重合後、酸またはアルカリで加水分解することにより(メタ)アクリル酸にすることのできる(メタ)アクリル酸をエステル化したメチル(メタ)アクリレート、エチル(メタ)アクリレート、n−プロピル(メタ)アクリレート、イソプロピル(メタ)アクリレート、n−ブチル(メタ)アクリレート、イソブチル(メタ)アクリレート、t−ブチル(メタ)アクリレート、2−エチルヘキシル(メタ)アクリレート、シクロヘキシル(メタ)アクリレート、テトラフルフリル(メタ)アクリレート、イソボルニル(メタ)アクリレート、β−(パラフロロオクチル)エチル(メタ)アクリレート、2,2,2−トリフロロエチル(メタ)アクリレート、2,2,3,3−トリフロロプロピル(メタ)アクリレート、2,2,3,4,4,4−ヘキサフロロブチル(メタ)アクリレート、メトキシポリエチレングリコールモノメタクリレート
【0028】
上記のモノマーを重合させる際には、更に以下のモノマーを共重合させることができるが、本発明はこれらの共重合可能なモノマーに限定されるものではない。
メチルビニルエーテル、エチルビニルエーテル、n−プロピルビニルエーテル、n−ブチルビニルエーテル、イソブチルビニルエーテル、スチレン、α−メチルスチレン、(メタ)アクリロニトリル
【0029】
重合法は限定されず、分散重合、懸濁重合、シード重合、乳化重合を例示できる。
【0030】
特に好ましくは、第一の官能基を有する重合性ビニル単量体を使用して析出重合を行う。析出重合法にあっては、重合性ビニル単量体は溶解するが、この重合性ビニル単量体に基づく重合体は溶解しない溶剤中で、重合性ビニル単量体を重合し、重合体粒子を析出させる。重合の段階では、架橋構造が形成されないようにするか、あるいは少なくとも化学結合可能な官能基Xを残留させる必要がある。このため、好適な実施形態においては、架橋性ビニル単量体として多価ビニル化合物を用いず、1つのビニル基を有する加水分解性シリル基含有ビニル単量体、および1つのビニル基を有する官能基X含有ビニル単量体を使用して析出重合を行い、重合後に加水分解によってシロキサン結合による架橋を形成する。
【0031】
第二の官能基Zを有する染料化合物の製法は特に限定されないが、以下の方法を例示できる。
【0032】
即ち、図4に模式的に示すように、官能基Aを有する染料化合物と、官能基Bおよび第二の官能基(例えば加水分解可能なシリル基)Zを有する化合物Bとを反応させることによって、第二の官能基を有する染料化合物を得る。つまり、「(染料化合物)−(A)」という分子と、「(B)−(R)−(Z)」という分子とを反応させ、「(染料化合物)−(AB)―(R)−(Z)」という化合物を生成させる。(AB)は、官能基AとBとによって形成される化学結合である。
【0033】
Rとしては、−C−、−CHCHCH−、
【化2】
Figure 0003703753
を例示できる。
【0034】
官能基A、官能基Bの組み合わせを例示する。
官能基A 官能基B
−COOH −OH
−COOH −NH
−COOH −NH−
−COOH −エポキシ基
−COOH −NCO
−OH −エポキシ基
−OH −NCO
−NH −エポキシ基
−NH −エポキシ基
−NH −NCO
−NH −NCO
【0035】
染料化合物の種類、色彩は限定されず、二種以上を使用してもよい。染料化合物は、重合体微粒子に含浸させるため、取り扱い上、水系溶剤に溶解するものであるのが好ましい。染料の種類は以下を例示できる。
アゾ系染料、ナフトール系染料、アントラキノン系染料、インジゴ系染料、カーボニウム系染料、キノンイミン系染料、シアニン系染料、キノリン系染料、ニトロ系染料、ニトロソ系染料、ベンゾキノン系染料、ナフトキノン系染料、ナフタルイミド系染料、キノリン系染料、アジン系染料、フタロシアニン系染料、トリフェニルメタン系染料
【0036】
官能基Bを有する化合物「(B)−(R)−(Z)」としては以下を例示できる。
アミノフェニルトリメトキシシラン、γ―グリシドキシプロピルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン
【0037】
更に好適な反応プロセス例について述べる。
未架橋または部分架橋された重合体からなる基体粒子を含むスラリーに、前記染料化合物を加え、基体粒子に染料化合物を含浸させ、あるいは膨潤させる。このとき、スラリーを加熱および/または加圧してもよい。染料を含浸させた基体粒子を含むスラリーに対して、好ましくは加水分解性シリル基の加水分解を促進させてシロキサン結合を形成させ得るような触媒を加え、架橋を進行させる。
【0038】
この触媒としては、塩酸、硫酸、酢酸、p−トルエンスルホン酸、トリクロロ酢酸等の酸、水酸化ナトリウム、水酸化カリウム等のアルカリ、マレイン酸ジ−n−ブチルスズ、ラウリン酸ジ−n−ブチルスズ等のスズ系触媒を例示できる。次いで、染料化合物の過剰分を、架橋後、洗浄により除去する。以上のようにして、基体粒子の架橋時に染料化合物を取り込ませ、染料を微粒子内部に固定し、着色架橋重合体微粒子を製造することができる。
【0039】
染料化合物は、触媒の添加の前に添加することができ、触媒の添加と同時に添加することができ、触媒の添加後に添加することもできる。特に好ましくは、触媒添加前に染料化合物を添加する。このように染料化合物の添加を触媒の添加前に行うことにより、より着色度の高い着色架橋重合体微粒子を製造することができる。
【0040】
次に、図5、図6を参照しつつ、架橋重合体への染料化合物の取り込みプロセスの好適例を述べる。
【0041】
図5に示す例においては、まず官能基A(例えばアミノ基)を有する染料化合物を、官能基Bおよび加水分解性シリル基を有する化合物と反応させる。これによって、化学結合可能な第二の官能基(加水分解性シリル基)Zを有する染料化合物を得る。本例では、未架橋または部分架橋したポリマー主鎖には、第一の官能基Xとして加水分解性シリル基が結合している。これに対して、前記染料化合物を反応させるのと同時に架橋反応を進行させる。
【0042】
図6に示す例においては、第二の官能基(例えばアミノ基)Zを有する染料化合物を準備する。本例では、ポリマー主鎖には、架橋反応に供される加水分解性シリル基と、第一の官能基Xとが結合している。この後には、架橋反応時に、第一の官能基Xと第二の官能基Zとの反応を同時進行させることができる。あるいは、加水分解性シリル基(シラノール基)による架橋反応を完了した後に、第一の官能基Xと第二の官能基Zとの反応を進行させることができる。
【0043】
(相互侵入高分子網目構造)
好適な実施形態においては、架橋重合体に相互侵入高分子網目構造が形成されている。このような相互侵入高分子網目構造を形成するためには、架橋性官能基を有する重合体粒子に、相互侵入高分子網目構造を生成し得る化合物を含浸させ、架橋反応させる。このような処理を施すことにより、絶縁性分散流体中における粒子の膨潤や染料の溶出を一層効果的に防止できる。
【0044】
「相互侵入高分子網目構造を形成し得る化合物」は、粒子に含浸させることが可能であって、更に粒子内部において加熱によって相互侵入高分子網目構造を生成することができるような化合物であれば、限定されない。好適な実施形態においては、本化合物は、相互に架橋反応し得る官能基を複数有する。このように、本化合物が複数の官能基を有し、各官能基において架橋反応が進行することによって、相互侵入高分子網目構造が生成する。このような官能基としては、以下を例示できる。これらの官能基は、1つの化合物に一種類または二種類以上包含されている。
エポキシ基、加水分解性シリル基、カルボキシル基、水酸基、アミノ基、イミノ基
【0045】
エポキシ基を有する前記化合物としては、以下を例示できる。
エチレングリコールジグリシジルエーテル、ジエチレングリコールジグリシジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテル、プロピレングリコールジグリシジルエーテル、トリプロピレングリコールジグリシジルエーテル、ネオペンチルグリコールジグリシジルエーテル、1,6−ヘキサンジオールジグリシジルエーテル、グリセリンジグリシジルエーテル、トリメチロールプロパントリグリシジルエーテル、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレート、ソルビトールポリグリシジルエーテル、ソルビタンポリグリシジルエーテル、ペンタエリスリトールポリグリシジルエーテル、3−グリシジドキシプロピルトリメトキシシラン、3,4−エポキシブチルトリメトキシシラン、2−(3,4−エポキシシクロヘキシル) エチルトリメトキシシラン
【0046】
加水分解性シリル基を有する化合物としては、以下を例示できる。テトラエトキシシラン、2−トリメトキシシリルエチルトリメトキシシラン、6−トリメトキシシリルヘキサメチレントリメトキシシラン、p−ジメトキシシリルエチルベンゼン、テレフタル酸ジ−3−トリメトキシシリルプロピル、アジピン酸ジ−3−トリメトキシシリルプロピル、イソシアヌル酸トリ−3−メチルジメトキシシリルプロピル
【0047】
また、相互侵入高分子網目構造を形成する結合としては、エーテル結合、シロキサン結合、エーテル結合とシロキサン結合との組み合わせを例示できる。
【0048】
好適な実施形態においては、架橋反応後の粒子を、好ましくは150℃から250℃の温度で加熱処理する。これによって、絶縁性分散流体中における粒子の膨潤や染料の溶出を一層効果的に抑制できる。
【0049】
本発明の電気泳動用粒子の用途は限定されないが、画像表示用途が特に好ましい。図7は、表示素子の一例を模式的に示す図である。図7においては、基板2と対向基板1との間にセルが形成されている。基板2上に、平面状の共通電極6が形成されており、共通電極6上に白色散乱絶縁層5が形成されており、その上に駆動電極3および透明絶縁層4が形成されている。透明絶縁層4上に絶縁性分散流体8が充填されており、流体8内に電気泳動用粒子7が分散されている。粒子7が正に帯電している場合には、共通電極6を接地し、駆動電極3にマイナスのバイアス電圧を印加すると、粒子7は駆動電極3上に集中し、白色散乱層5が露出し、表示面が白色化する。駆動電極3にプラスのバイアス電圧を印加すると、粒子は流体8内に分散し、白色散乱層5が遮蔽され、表示面が黒色化する。
【0050】
上記において、画像表示素子の方式は特に限定されず、図7に示した方式以外の方式でもよい。例えば、共通電極と駆動電極との間に流体8を介在させることができる。また、マイクロカプセル中に分散液を封入し、マイクロカプセル内で粒子を電気泳動させることによって、表示を行うこともできる。これらの表示素子自体は、例えば、「Semiconductor FPD World 2000.12」第116−118頁:「SemiconductorFPD World 2001.5」第116−118頁:「NIKKEI MICRODEVICES」2001年2月号、特開平11−119704号公報、特開2000−89261号公報、特開2000−258805号公報に記載の各表示素子を例示できる。
【0051】
【実施例】
〔実施例1〕
(粒子の作製)
(加水分解性シリル基を付加させた染料化合物溶液Aの製造)
分子中にアミノ基を有する染料化合物(オリエント工業(株)製,「VALIFAST BLACK 3810 」)を準備した。この染料化合物5g、3−イソシアネートプロピルトリエトキシシラン2gおよびメチルエチルケトン50gを容積100mlのフラスコに仕込み、50℃まで昇温し、1時間保持した後、冷却した。次いで、メタノール2gを加え、エバポレーションしたところ、加水分解性シリル基を有する染料化合物を含む反応液Aが得られた。上記反応においては、イソシアネート基とアミノ基とが結合した。この染料化合物の化学結合可能な官能基は、トリエトキシシリル基である。
【0052】
(着色架橋重合体粒子Cの作製)
攪拌機、冷却管、温度計およびガス導入管を付けた容積2000mlのフラスコに、スチレン(重合性ビニル単量体)198g、γ−メタクリロキシプロピルトリメトキシシラン(加水分解性シリル基を有するビニル性単量体)57g、ポリビニルピロリドン76.5g、メタノール854gおよび水22gを仕込み、窒素気流下で62℃まで昇温した。その後、4,4’−アゾビス(2−メチルブチロニトリル)12gを投入し、7時間析出重合させることによって、加水分解性シリル基(トリメトシキシリル基)を有する架橋性重合体微粒子を含有するスラリーを得た。このスラリー中に存在する未反応の重合性ビニル単量体を除去したメタノール分散液100gに対し、上記反応液Aを50g加え、60℃まで加熱した。次いで、架橋触媒としてp−トルエンスルホン酸11.5gをメタノール50gに溶解したものを加え、3時間反応させ、冷却、中和した。その後、スラリーを濾過・洗浄し、着色架橋重合体微粒子Bを得た。この微粒子Bを180℃で16時間加熱処理し、微粒子Cを得た。得られた粒子Cの平均粒子径は6.7μmであった。
【0053】
〔実施例2〕
(相互侵入高分子網目構造が形成された粒子Dの作製)
相互侵入高分子網目構造形成化合物として、(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン)を使用した。ここで、架橋反応を生起する官能基は、エポキシ基および加水分解性シリル基(トリメトキシシリル基である。(2−(3,4−エポキシシクロヘキシル)エチルトリメトキシシラン)1gをトルエンに溶解させた。このトルエン溶液2gを、実施例1の着色架橋重合体粒子B2gに対して加え、このエポキシ基含有化合物を粒子Bに含浸させた。次いで、このエポキシ含浸粒子を200℃で16時間加熱した後、洗浄することにより、粒子Dを得た。粒子Dの平均粒子径は7.2μmであった。
【0054】
〔実施例3〕
(着色架橋重合体粒子Gの作製)
攪拌機、冷却管、温度計およびガス導入管を付けた容積2000mlのフラスコに、スチレン(重合性ビニル基含有単量体)157g、p−トリエトキシシリルスチレン(加水分解性シリル基を有するビニル基含有単量体)157g、ポリビニルピロリドン79g、メタノール1194gおよび水17gを仕込み、窒素気流下で60℃まで昇温した。その後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル12gを投入し、6時間析出重合させることによって、加水分解性シリル基を有する架橋性重合体微粒子を含有するスラリーを得た。このスラリー中に存在する未反応の重合性ビニル単量体を除去したメタノール分散液E200gに対し、実施例1で作製した反応液Aを60g加え、室温で1時間攪拌した後、60℃まで加熱した。これによって、加水分解性シリル基を有するモノマーを粒子Eに含浸させた。
【0055】
次いで、架橋触媒として水酸化ナトリウム10gを水100gに溶解したものを加えて3時間反応させ、冷却、中和した。次いで、このスラリーを濾過・洗浄して粒子Fを得た。この粒子Fを180℃で16時間加熱処理し、目的とする着色架橋重合体微粒子Gを得た。得られた粒子Gの平均粒子径は5.8μmであった。
【0056】
〔実施例4〕
(相互侵入高分子網目構造が形成された粒子Hの作製)
相互侵入高分子網目構造を生成する化合物として、トリグリシジルトリス(2−ヒドロキシエチル)イソシアヌレートを使用した。この化合物は、相互侵入高分子網目構造を生成する官能基として、3個のエポキシ基を有している。この化合物1gをN,N−ジメチルホルムアミド溶液に溶解させた。この溶液2gを、実施例3で製造された2gの着色架橋重合体粒子Fに対して添加し、粒子Fにエポキシ化合物を含浸させた。次いで、このエポキシ含浸粒子を200℃で16時間加熱した後、洗浄することにより、粒子Hを得た。粒子Hの平均粒子径は6.0μmであった。
【0057】
〔実施例5〕
〔粒子Iの作成〕
(第一の官能基として、加水分解することによりカルボキシル基とすることのできるエステルを有する基体粒子の作製)
攪拌機、冷却管、温度計及びガス導入管を付けた容積2000mlのフラスコに、スチレン(重合性ビニル単量体)141g、p−トリエトキシシリルスチレン(加水分解性シリル基を有するビニル単量体)157g、t−ブチルメタクリレート(加水分解性エステルを有するメタクリル単量体)16g、ポリビニルピロリドン79gメタノール1191gおよび水20gを仕込み、窒素気流下で60℃まで昇温した。その後、2,2‘−アゾビスイソブチロニトリル12gを投入し、6時間析出重合させることによって、加水分解性シリル基と加水分解性エステルを有する架橋性重合体微粒子を含有するスラリーを得た。
【0058】
(基体粒子の架橋反応および染料化合物との反応)
このスラリー中に存在する未反応の重合性ビニル単量体およびメタクリル単量体を除去したメタノール分散液200gに対し、アミノ基を有する染料(オリエント工業(株)製,「VALIFAST RED 3304」)14gを投入し、室温で1時間攪拌した後、60℃まで加熱した。これによって、アミノ基を有する染料を粒子に含浸させた。
【0059】
次いで、架橋およびエステルの加水分解触媒としてp−トルエンスルホン酸8gを水50gに溶解した溶液を加え、65℃で8時間反応させ、冷却、中和した。次いでこのスラリーを濾過、洗浄して粒子を得た。この粒子を180℃で16時間加熱処理し、目的とする着色架橋重合体微粒子Iを得た。得られた粒子の平均粒子径は5.2μmであった。
【0060】
〔実施例6〕
〔粒子Jの作成〕
(第一の官能基としてエポキシ基を有する基体粒子の作製)
攪拌機、冷却管、温度計及びガス導入管を付けた容積2000mlのフラスコにスチレン(重合性ビニル単量体)141g、p−トリエトキシシリルスチレン(加水分解性シリル基を有するビニル単量体)157g、グリシジルメタクリレート(エポキシ基を有するメタクリル単量体)16g、ポリビニルピロリドン79gメタノール1191gおよび水20gを仕込み、窒素気流下で60℃まで昇温した。その後、2,2’−アゾビスイソブチロニトリル12gを投入し、6時間析出重合させることによって、加水分解性シリル基とエポキシ基を有する架橋性重合体微粒子を含有するスラリーを得た。
【0061】
(基体粒子の架橋反応および染料化合物との反応)
このスラリー中に存在する未反応の重合性ビニル単量体およびメタクリル単量体を除去したメタノール分散液200gに対し、アミノ基を有する染料(オリエント工業(株)製,「VALIFAST RED 3304」)14gを投入し、室温で1時間攪拌した後、60℃まで加熱した。これによって、アミノ基を有する染料を粒子に含浸させた。
【0062】
次いで架橋触媒としてp−トルエンスルホン酸11.5gをメタノール50gに溶解した溶液を加え、60℃で4時間反応させ、冷却、中和した。次いでこのスラリーを濾過、洗浄して粒子を得た。この粒子を180℃で16時間加熱処理し、目的とする着色架橋重合体微粒子Jを得た。得られた粒子の平均粒子径は5.5μmであった。
【0063】
〔比較例1〕
(染料が固定化されていない着色架橋粒子Lの作製)
実施例3におけるメタノール分散液E200gに対し、染料(オリエント工業(株)製,「VALIFAST RED 3304」)50gを加え、室温で1時間攪拌した後、60℃まで加熱した。この染料は、メタノール分散液E中の粒子と架橋反応可能な官能基を有していない。次いで、架橋触媒として水酸化ナトリウム10gを水100gに溶解したものを加え、3時間反応させ、冷却、中和した。次いで、このスラリーを濾過・洗浄して、着色架橋重合体微粒子Kを得た。この粒子Kを180℃で16時間加熱処理し、目的とする粒子Lを得た。得られた粒子Lの平均粒子径は5.7μmであった。
【0064】
〔比較例2〕
(着色粒子Mの作製)
容積500mlのフラスコに、「ガンツパールGS−0605」(ガンツ化成製)10g、トルエン100gを収容し、80℃にて1時間攪拌を行った。この混合溶液に、染料(オリエント工業(株)製,「VALIFAST RED 3304」)5gのメチルエチルケトン混合溶液10gを加え、更に80℃にて2時間攪拌を行った。次いで、冷却し、トルエンで洗浄を行い、真空乾燥し、赤色粒子Mを得た。
【0065】
〔比較例3〕
コピー機(シャープ製「SF−1125」)よりトナーを取り出し、これを電気泳動用粒子Nとした。
【0066】
〔電気泳動用分散流体に対する溶出膨潤試験〕
上記した各粒子C、D、G、H、I、J、L、M、Nを、それぞれ0.1g採取し、「アイソパーG」2.0gに分散させ、常温にて1週間放置した。その後、ろ過を行い、粒子と溶媒を分離した。分離後の粒径の測定を行った。また、溶媒を真空乾燥し、溶出物の有無の確認を行った。この結果を表1に示す。
【0067】
【表1】
Figure 0003703753
【0068】
(画像表示素子媒体の作製と溶出試験)
作成した着色架橋重合体微粒子をそれぞれ0.1g採取し、絶縁性透明液体(エクソン化学(株)製「アイソパーG」)2.0gに分散させて分散液を得た。公知の手法により、図8に概略的に示すような画像表示セルを作製し、表示セル内に分散液を充填した。ただし、図8に示すセルは、基板2、対向基板1、共通電極6、白色散乱絶縁層5、駆動電極3、透明絶縁層4を備えており、セル内に前記分散液8が充填されている。このセルを一週間駆動し、表示能の評価を行った。その結果、実施例の粒子を使用した場合には異常は見られなかったが、比較例の粒子を使用した場合には、粒子からの染料の溶出により、画像のコントラスト低下が見られた。
【0069】
【発明の効果】
以上述べたように、本発明によれば、絶縁性媒体中で電気泳動させるための電気泳動用粒子において、粒子の膨潤や粒子から絶縁性分散流体中への染料の溶出を抑制できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 未架橋または部分架橋重合体11からなる基体粒子の架橋反応の際に、第二の官能基Zを有する染料化合物を固定化するプロセスを示す模式図である。
【図2】 未架橋または部分架橋重合体11からなる基体粒子の架橋反応の際に、第二の官能基Zを有する染料化合物を固定化するプロセスを示す模式図である。
【図3】 架橋重合体13からなる基体粒子の第一の官能基Xに対して、第二の官能基Zを有する染料化合物を反応させるプロセスを示す模式図である。
【図4】 第二の官能基Zを有する染料化合物を製造するためのスキームを示す模式図である。
【図5】 基体粒子の第一の官能基および染料化合物の第二の官能基がいずれも加水分解性シリル基である場合の反応スキームを示す図である。
【図6】 基体粒子の第一の官能基および染料化合物の第二の官能基がいずれも加水分解性シリル基以外の官能基である場合の反応スキームを示す図である。
【図7】 表示素子の一例を模式的に示す図である。
【図8】 他の形態の表示素子を模式的に示す図である。
【符号の説明】
1 対向基板 2 基板 3 駆動電極 4透明絶縁層 5 白色散乱層 6 共通電極 7 電気泳動用粒子 8 絶縁性分散流体 10 重合体主鎖 11 未架橋または部分架橋重合体 12、14 染料化合物を固定化した架橋重合体 13 架橋重合体 X 第一の官能基 Y 架橋性官能基 Z 第二の官能基 XZ 架橋重合体と染料化合物との化学結合 XX、YY 架橋結合

Claims (11)

  1. 絶縁性分散流体中で電気泳動させるための電気泳動用粒子であって、
    前記粒子が架橋重合体からなり、染料化合物が前記架橋重合体に化学結合していることを特徴とする、電気泳動用粒子。
  2. 前記架橋重合体が、加水分解性シリル基を有するモノマーの架橋重合体であることを特徴とする、請求項1記載の電気泳動用粒子。
  3. 第一の官能基を有する未架橋または部分架橋重合体からなる基体粒子を架橋反応させて前記架橋重合体を生成させるのに際して、前記第一の官能基と化学結合を生起し得る第二の官能基を有する染料化合物を前記架橋反応時に前記架橋重合体に取り込ませることによって得られた、請求項1または2記載の電気泳動用粒子。
  4. 前記架橋重合体が第一の官能基を有しており、この架橋重合体に対して、前記第一の官能基と前記化学結合を生起し得る第二の官能基を有する染料化合物を化学結合させることによって得られた、請求項1または2記載の電気泳動用粒子。
  5. 前記第一の官能基が加水分解性シリル基であることを特徴とする、請求項3または4記載の電気泳動用粒子。
  6. 前記第一の官能基が、カルボキシル基またはエポキシ基であることを特徴とする、請求項3または4記載の電気泳動用粒子。
  7. 前記架橋重合体に、更に相互侵入高分子網目構造が形成されていることを特徴とする、請求項1〜6のいずれか一つの請求項に記載の電気泳動用粒子。
  8. 前記絶縁性分散流体に分散する前に熱処理されていることを特徴とする、請求項1〜7のいずれか一つの請求項に記載の電気泳動用粒子。
  9. 画像表示用であることを特徴とする、請求項1〜8のいずれか一つの請求項に記載の電気泳動用粒子。
  10. 請求項1〜9のいずれか一つの請求項に記載の電気泳動用粒子と、この電気泳動用粒子を分散する絶縁性分散流体とを備えていることを特徴とする、電気泳動用分散流体。
  11. 請求項10記載の電気泳動用分散流体と、この電気泳動用分散流体中の前記電気泳動用粒子に電圧を印加する電圧印加手段とを備えていることを特徴とする、表示素子。
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