JP3702751B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、自動車その他の移動体に用いて好ましい燃料電池システムに関し、特に蒸発器から改質反応器へ安定した燃料ガスを供給できる燃料電池システムに関する。
【0002】
【従来の技術】
自動車などに搭載される移動体用燃料電池システムは、メタノールなどの燃料を改質して水素リッチガスを生成する燃料改質部と、この燃料改質部で生成された水素リッチガスと別途空気供給装置から供給される酸素含有ガスとを反応させて発電する燃料電池部とからなり、燃料改質部は排ガスの燃焼の際に発生した熱を用いて燃料ガスを蒸発させる蒸発器と、蒸発器で気化した燃料ガスを、実際に水素リッチなガスに改質する改質反応器とで構成される。
【0003】
燃料電池システムを効率よく、かつ安定して運転するためには、燃料改質部から燃料電池部へ安定した燃料ガスを供給することが必要とされ、燃料改質部においては、蒸発器から改質部へ安定した燃料ガスを供給することが必要とされる。
【0004】
ところで、燃料電池の負荷変化により燃焼器に供給される排ガス流量が変化するとき、燃料電池部の燃料極からの排ガスの量を変化させ、燃焼器の温度を制御することにより、蒸発器の温度を一定に保ち、燃料電池部へ供給される燃料ガスの量を維持していた。このように、燃焼器の温度により燃料ガスの供給量を制御する方法として、たとえば特開平10‐106607号公報に開示されたものが知られている。この従来技術では、燃料電池部から排ガスを燃焼室に導くガスラインを分岐して燃料極の排ガスをバイパスするパスラインを設け、その分岐点より下流側の排ガスラインにそれぞれ流量制御弁を設け、燃焼器への排ガスの流入量を調節する。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の移動体用燃料電池システムにおいては、蒸発器および燃焼器の運転圧力による沸点温度の変化を考慮しないで、それぞれある一定の燃焼器の温度を目標値にして制御する構成になっていた。
【0006】
そのため、燃焼器の温度が目標管理温度を超えた場合でも、蒸発器の温度が目標温度に達しておらず、燃料電池部の要求ガス量に十分な量の燃料ガスを改質反応器に供給できない場合が生じる。
【0007】
本発明は、このような従来技術の問題点に鑑みてなされたものであり、蒸発器から改質反応器へ安定した燃料ガスを供給できる燃料電池システムを提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】
(1)上記目的を達成するために、本発明によれば、燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記燃料を蒸発させ燃料ガスを生成する蒸発器と、前記燃料ガスから水素を含む改質ガスの生成を行う改質反応器と、前記燃料あるいは改質ガスを燃焼させ前記蒸発器へ熱量を供給する燃焼器と、該改質反応器で生成された前記改質ガスに含まれる前記水素を用いて発電を行う燃料電池部とを含む燃料電池システムにおいて、
前記蒸発器の運転圧力に基づいて当該蒸発器における前記燃料の沸点温度を推定する沸点温度推定手段と、
前記蒸発器における燃料ガスの蒸気温度を測定する蒸気温度測定手段とを有し、
前記蒸気温度から前記沸点温度を減じた値が所定値以下になった場合には、前記燃焼器において燃焼させる燃料あるいは改質ガス流量を増加させることを特徴とする燃料電池システムが提供される(請求項1参照)。
【0009】
この燃料電池システムにおいては、燃料電池部の運転圧力状態に応じて、燃料電池部の運転圧力から燃料の沸点温度を推定するので、運転圧力変化による燃料ガスの沸点温度の変化にも追従できる。
【0010】
また、沸点温度と蒸気温度との差により制御するので、必要な流量の燃料ガスを不足なく、かつ効果的に燃料電池部へ供給することができる。同時に、蒸発器内に未蒸発の燃料が多量に蓄積されたり、未蒸発の燃料が燃料ガスとともに放出されることがなくなる。
【0011】
(2)上記発明においては特に限定されないが、前記燃料電池部で余剰となった改質ガスを前記燃焼器に供給して燃焼させる系を有し、前記蒸気温度から前記沸点温度を減じた値が所定値以下になった場合には、前記燃料電池部から取り出す電力を抑制して前記燃焼器において発生する熱量を増加させることがより好ましい(請求項2参照)。
【0012】
この燃料電池システムによれば、燃料電池システムから取り出す電力を制御するので、電力の取り出しを減少させた場合、燃料電池部から流出する排出改質ガスが増加する。このとき、排出された改質ガスを利用するため、燃料タンクから液体として燃料を供給する場合に比べ、効率の良い反応が進行するとともに、発熱量も増加し、多くの熱を蒸発器へ供給することができる。
【0013】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によれば、燃料電池部の運転圧力状態に応じて、燃料電池部の運転圧力から燃料の沸点温度を推定するので、運転圧力変化による燃料ガスの沸点温度の変化にも追従できる。
【0014】
また、沸点温度と蒸気温度との差により制御するので、必要な流量の燃料ガスを不足なく、かつ効果的に燃料電池部へ供給することができる。同時に、蒸発器内に未蒸発の燃料が多量に蓄積されたり、未蒸発の燃料が燃料ガスとともに放出されることがなくなる。
【0015】
これに加えて、請求項2記載の発明によれば、排出された改質ガスを利用するため、燃料タンクから液体として燃料を供給する場合に比べ、効率の良い反応が進行するとともに、発熱量も増加し、多くの熱を蒸発器へ供給することができる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
【0017】
図1は本発明の燃料電池システムの実施形態を示すブロック図、図2は同実施形態の制御内容を説明するためのグラフ、図3は同じく制御手順を示すフローチャートである。
【0018】
本実施形態の燃料電池システム1は、燃料を貯蔵する燃料タンク11と、この燃料を蒸発させ燃料ガスを生成する蒸発器12と、燃料ガスから水素を含む改質ガスの生成を行う改質反応器13と、燃料あるいは改質ガスを燃焼させ蒸発器12へ熱量を供給する燃焼器14と、改質反応器13で生成された改質ガスに含まれる水素を用いて発電を行う燃料電池部15とを有する。また、改質反応器13にて生成された改質ガス中の一酸化炭素を除去するための一酸化炭素除去器16と、改質反応器13、燃料電池部15および一酸化炭素除去器16のそれぞれに酸化剤である空気を供給するための圧縮器17とを有する。
【0019】
燃料電池自動車で代表される移動体用燃料電池システム1において、燃料タンク11内のメタノールあるいは水とメタノールとの混合液は、ポンプ18により蒸発器12に送られ、ここで加熱蒸発されて蒸気となり、この燃料ガスがオートサーマル改質反応器13に送られる。
【0020】
この改質反応器13には蒸発器12からの燃料ガスと圧縮器17からの空気とが送られる。改質反応器13では、メタノール、水ならびに空気内の酸素の、下記の触媒反応により燃料改質され、水素リッチな改質ガスが生成される。
【0021】
【化1】
CHOH+HO⇔CO+3H …(1)
CHOH+1/2O⇔CO+2H …(2)
ここで式(1)はメタノールの水蒸気改質反応(吸熱反応)であり、式(2)はメタノールの部分酸化反応(発熱反応)である。式(1)の水蒸気改質反応は、主として下記に示されるように段階的に進行する。
【0022】
【化2】
CHOH⇔CO+2H …(3)
CO+HO⇔CO+H …(4)
ここで式(3)はメタノールの分解反応(吸熱反応)であり、式(4)は一酸化炭素のシフト反応(発熱反応)である。本例の改質反応器13は、これらの反応式の、発熱ならびに吸熱がバランスするオートサーマル条件で運転される断熱型反応器である。また、触媒の温度が低い起動時では、さらに下記の副反応が併発する。
【0023】
【化3】
CHOH⇔HCHO+H …(5)
HCHO⇔CO+H …(6)
改質反応器13の運転温度は300〜600℃であり、熱力学的化学平衡により数%オーダーの一酸化炭素を含む改質ガスが得られるが、一酸化炭素は固体高分子型燃料電池15の白金等からなる燃料極電極触媒を被毒し、その活性を著しく低下させてしまう。このため、改質反応器13と燃料電池15との間に一酸化炭素除去器16が設けられ、数十〜100ppmにまで一酸化炭素を低減した上で燃料電池15に供給する。
【0024】
本例では数%オーダーの一酸化炭素を含む改質ガスは、一酸化炭素除去器16に送られ、式(4)に示すシフト反応を促進する触媒により、一酸化炭素が低減される。このときの一酸化炭素除去器16の運転温度は200〜300℃であり、熱力学的化学平衡により0.数%オーダーの一酸化炭素を含む改質ガスとなる。
【0025】
シフト反応により一酸化炭素が低減された改質ガスは、下記の触媒酸化反応(発熱反応)により、さらに一酸化炭素が数十〜高々100ppmにまで低減される。必要な酸素は圧縮器17から空気として供給される。
【0026】
【化4】
CO+1/2O⇔CO …(7)
ここで式(7)の反応は、水素雰囲気下で進行するため、下記の水素の燃焼反応(発熱反応)も併発する。これにより、式(8)に対する式(7)の選択性が改質システムの効率に大きな影響を与える。
【0027】
【化5】
+1/2O⇔HO …(8)
式(7)ならびに式(8)による発熱を除去し、運転温度100数十℃に維持するために、一酸化炭素除去器16の式(7)ならびに式(8)の反応部は、空気あるいはLLCまたはオイル等により冷却される(ただし図示は省略する)。
【0028】
このようにして極めて低レベルな濃度にまで一酸化炭素が低減された改質ガスと圧縮器17からの空気とが燃料電池15の燃料極と空気極に送られ、発電が行われる。
【0029】
なお、図1において「19」は蒸発器12を通過した燃料ガスの温度を測定するための温度センサであり、その出力は後述する制御手段30に送出される。また「20,21」は圧縮器17から改質反応器13、一酸化炭素除去器16および燃料電池15に送られる空気の流量を調節するための流量調節弁であり、それぞれの供給系に設けられた流量センサ22,23の測定値に基づいてフィードバック制御等がなされる。
【0030】
燃料電池15においては、改質ガス中の水素を全て利用することは不可能であり、したがって一部の水素が残留した発電に使用済みの改質ガスと、一部の酸素が残留した発電に使用済みの空気とを、燃焼器14に送って燃焼させる。この燃焼器14にて得られた高温の排気ガスは、蒸発器12に送られ、メタノールと水の蒸発のエネルギーとして再利用される。
【0031】
図1において「24,25」は燃料電池15の空気極および燃料極のそれぞれの排ガス系の圧力を測定する圧力センサ、「26,27」は空気極および燃料極のそれぞれの排ガス系の流量を調節する流量調節弁である。
【0032】
移動体用燃料電池システムの効率の関係から、固体高分子型燃料電池15の電力要求量に応じて、運転圧力は変化すると同時に、改質反応器13に供給されるガス流量も負荷変動する。これにより、燃料タンク11から、蒸発器12及び燃焼器14に供給される燃料の供給量も変動し、蒸発器12及び改質反応器13の運転圧力が変化する。
【0033】
しかしながら、沸点温度と運転圧力の間には図2のマップBに示されるような関係が存在する。そして、蒸発器12の運転圧力は、蒸発器12から固体高分子型燃料電池15までの圧損と固体高分子型燃料電池15の運転圧力より求めることができる。このため、圧力センサ25から蒸発器12の運転圧力を求めることにより、燃料タンク11より供給される燃料の沸点温度(Tbp)を推算することができる。図1に示す沸点温度推定手段29は、圧力センサ25からの出力値と図2に示すマップBとを用いて、この燃料の沸点温度(Tbp)を推算する。
【0034】
ところで、蒸気温度(Tvap)は沸点温度(Tbp)より低くなることはない。すなわち、Tvap<Tbpのときは、蒸気は発生しないし、Tvap=Tbpでは液相と気相の2相共存となる。また、蒸気温度(Tvap)と沸点温度(Tbp)との差が大きい場合は、固体高分子型燃料電池15の発電に十分な量の燃料ガスを得るために十分な熱量が、蒸発器12に供給されているとみなすことができる。しかし、上記の温度差が小さくなるにつれ、蒸発器12の持つ熱量が減少しているとみなすことができる。
【0035】
このことから、図2のマップAに示すように、所定の温度差Tcrtをゼロよりも大きい所定の値に予め設定しておき、蒸気温度(Tvap)から沸点温度(Tbp)を減じた値が、この所定の温度差Tcrtを上回っている場合には熱量は十分であり、追加燃料は供給しないこととする。一方、蒸気温度(Tvap)から沸点温度(Tbp)を減じた値が、所定の温度差Tcrtを下回った場合、蒸発器12の熱量が不足していると判断し、蒸発器12に供給する熱量を増加させ、蒸気温度を上昇させる。図1に示す制御手段30は、上述した沸点温度推定手段29により推算された沸点温度(Tbp)と、温度センサ19により測定される蒸気温度(Tvap)とを用いてこの演算および判断を行い、判断結果を、燃料タンク11から燃焼器14に燃料を供給するためのポンプ28へ出力する。
【0036】
なお、所定の温度差Tcrtを設定するときに、固体高分子型燃料電池15の十分な発電に要求される燃料ガスを得るために供給される蒸発器12の熱量と、燃焼器14から蒸発器12に供給する熱量と間にマージンを持たせて温度差Tcrtを設定することにより、蒸発器12の熱量が不足し、燃料ガスの供給量が減少して、固体高分子型燃料電池15が鎮火することを回避することができると同時に、常に固体高分子型燃料電池15に安定した燃料ガスを供給し、発電を行うことができる。
【0037】
ここで、本実施形態の動作シーケンスを図3にしたがって説明する。
【0038】
まず、ステップ1にて圧力センサ25から燃料電池15の運転圧力を読み込み、この圧力と既知の値である蒸発器12から固体高分子型燃料電池15までの圧損とに基づいて蒸発器12の運転圧力を求める。
【0039】
ステップ2では、ステップ1で求められた蒸発器12の運転圧力と、図2のマップBとから、燃料の沸点温度(Tbp)を推算する。ここまでの演算処理は図1に示す沸点温度推定手段29にて実行される。
【0040】
ステップ3では、温度センサ19によって計測された実際の蒸気温度(Tvap)を読み込み、次のステップ4にて、ステップ2で求められた沸点温度(Tbp)との差(Tvap−Tbp)を所定の温度差Tcrtと比較する。そして、Tvap−Tbp>Tcrtならば、蒸発器12に供給される熱量は十分であるとみなし、ステップ1へ戻る。一方、Tvap−Tbp<Tcrtならば、蒸発器12に供給される熱量が不足していると判断し、ステップ5へ進み、図2のマップAを用いて追加燃料流量を算出する。そして、ステップ6にてポンプ28を用いて燃焼器14への燃料供給量を増加させる。この動作は制御手段30で実行される。
【0041】
これにより、燃焼器14に供給される燃料が増加し、発生した多量の熱が蒸発器12に伝達されるため、蒸気温度(Tvap)が上昇し、気化する燃料流量が増加し、燃料電池部15において安定した電力を供給できるようにガスを改質反応器13に供給することができる。
【0042】
なお、以上説明した実施形態は、本発明の理解を容易にするために記載されたものであって、本発明を限定するために記載されたものではない。したがって、上記の実施形態に開示された各要素は、本発明の技術的範囲に属する全ての設計変更や均等物をも含む趣旨である。
【0043】
上記実施形態においては、燃料電池部15における改質反応器13の改質ガスを一酸化炭素除去器16を通過させ、一酸化炭素濃度を低減させた後に燃料電池部15へ供給する構成の移動体用燃料電池システム1を用いて説明したが、本発明の燃料電池システムでは一酸化炭素除去器16の構造は特に限定されず、改質反応器13の下流に水素分離膜を取り付け、分離された純水素を燃料電池部15で利用し、水素が分離されたガスを燃焼器14に送る構成の燃料電池システムに適用しても良い。
【0044】
また、蒸発器12と改質反応器13との間に圧力センサを取り付け、直接、蒸発器12の運転圧力の信号を制御手段30に伝達する構成としてもよいし、改質反応器13において、直接温度センサおよび圧力センサを取り付け、これらの信号を制御手段30に伝達し、ポンプ28により燃焼器14への燃料流量を制御してもよい。また、図1に示すように他の制御手段31およびポンプ18を設置することにより、蒸発器12に流入する燃料流量を制御し、改質反応器13へ安定した燃料供給を行う構成としてもよい。
【0045】
さらに、蒸発器12から改質反応器13への燃料ガス流量を測定し、蒸気温度と沸点温度の差と、上述した燃料ガス流量とから、蒸発器12における余剰熱量を求める。そして、その余剰熱量に基づいて、燃焼器14への燃料供給量を制御し、燃焼器14から供給される熱量を調節する構成としてもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の燃料電池システムの実施形態を示すブロック図である。
【図2】本発明の燃料電池システムの制御内容を説明するためのグラフである。
【図3】本発明の燃料電池システムの制御手順を示すフローチャートである。
【符号の説明】
1…燃料電池システム
11…燃料タンク
12…蒸発器
13…改質反応器
14…燃焼器
15…燃料電池部
16…一酸化炭素除去器
17…圧縮器
18,28…ポンプ
19…温度センサ(蒸気温度測定手段)
20,23,26,27…流量調節弁
22,23…流量センサ
24,25…圧力センサ
29…沸点温度推定手段
30,31…制御手段

Claims (2)

  1. 燃料を貯蔵する燃料タンクと、前記燃料を蒸発させ燃料ガスを生成する蒸発器と、前記燃料ガスから水素を含む改質ガスの生成を行う改質反応器と、前記燃料あるいは改質ガスを燃焼させ前記蒸発器へ熱量を供給する燃焼器と、該改質反応器で生成された前記改質ガスに含まれる前記水素を用いて発電を行う燃料電池部とを含む燃料電池システムにおいて、
    前記蒸発器の運転圧力に基づいて当該蒸発器における前記燃料の沸点温度を推定する沸点温度推定手段と、
    前記蒸発器における燃料ガスの蒸気温度を測定する蒸気温度測定手段とを有し、
    前記蒸気温度から前記沸点温度を減じた値がゼロよりも大きい所定値以下になった場合には、前記燃焼器において燃焼させる燃料あるいは改質ガス流量を増加させることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記燃料電池部で余剰となった改質ガスを前記燃焼器に供給して燃焼させる系を有し、前記蒸気温度から前記沸点温度を減じた値がゼロよりも大きい所定値以下になった場合には、前記燃料電池部から取り出す電力を抑制して前記燃焼器において発生する熱量を増加させることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
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