JPH09180748A - 燃料電池発電装置 - Google Patents

燃料電池発電装置

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Publication number
JPH09180748A
JPH09180748A JP7350758A JP35075895A JPH09180748A JP H09180748 A JPH09180748 A JP H09180748A JP 7350758 A JP7350758 A JP 7350758A JP 35075895 A JP35075895 A JP 35075895A JP H09180748 A JPH09180748 A JP H09180748A
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JP
Japan
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fuel
fuel cell
gas
exhaust gas
reforming
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Application number
JP7350758A
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English (en)
Inventor
Tetsuo Take
武  哲夫
Yasumitsu Hirayama
泰充 平山
Maki Ishizawa
真樹 石澤
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Nippon Telegraph and Telephone Corp
Original Assignee
Nippon Telegraph and Telephone Corp
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Publication date
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    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

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Abstract

(57)【要約】 【課題】 燃料切替え時に、改質装置の改質部の改質触
媒上へのカーボン析出を避けるため改質用水蒸気量を増
やす際の問題を解決する。 【解決手段】 セル型燃料電池本体7、セル型燃料電池
本体7に改質ガスを供給する改質装置4、改質装置7に
複数の燃料を切り替えて供給する手段、および該燃料の
供給量を制御する手段を有する燃料電池発電装置におい
て、セル型燃料電池本体7の燃料極排ガスを改質装置4
にリサイクルするための第1のリサイクル配管21を設
けた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の燃料を切り
替えて発電を行なう燃料電池発電装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】複数の燃料を切り替えて発電可能な燃料
電池発電装置として、これまでに都市ガスとプロパンガ
ス又はメタノールの燃料切替えによる発電が可能な装置
が提案されている。
【0003】図3にこの種の燃料電池発電装置の従来例
として、都市ガスとプロパンガスの燃料切替えにより発
電を行なうタイプの装置の構成を示す。図3において、
1は液化プロパンガスG2′を気化させるための気化
器、2は都市ガスG1あるいはプロパンガスG2に含有
される硫黄分を除去するための脱硫装置、3は都市ガス
G1あるいはプロパンガスG2を改質用水蒸気と混合す
るエジェクタ、4は都市ガスG1あるいはプロパンガス
G2と水蒸気を改質触媒上で反応させて水素リッチな改
質ガスを得るための改質装置ある。この改質装置4は改
質触媒が充填された改質部4a、起動用バーナ4b、改
質バーナ4cを有する。
【0004】また、5は水素リッチな改質ガス中の一酸
化炭素濃度を低減させるためのシフトコンバータ、6は
外気を取り込んで送り出す空気ブロア、7は燃料極7a
と酸化剤極7bとが電解質7cを挟んで配置されたセル
を複数組積層してなるリン酸型燃料電池本体、8は燃料
電池出力Poを電圧変換或いは直流/交流変換する変換
装置、9は燃焼排ガスや酸化剤極排ガスから凝縮水を得
るための凝縮器、10はヒータ10aにより水を加熱し
て水蒸気を発生させる気水分離器、11はそのヒータ1
0a用の電源、12は蒸発器、13は排熱利用システ
ム、14は液化プロパンガスG2′のポンプ、15は補
給水のポンプ、16は制御部16aや比較演算部16b
を有する制御装置、17はリサイクル配管、18は燃料
極排ガス配管である。
【0005】また、B1〜B5遮断弁、C1〜C6は流
量制御弁、S1はガス流量(単位時間当たりの流量)セ
ンサ、S2、S3は液面センサ、S4、S5は温度セン
サ、S6は圧力センサ、S7は電圧センサ、S8は電流
センサである。
【0006】都市ガスG1を燃料として発電を行なう場
合には、制御装置16の制御部16aから制御信号aを
送信することによって遮断弁B2を開き、脱硫装置2に
都市ガスG1を供給し、その脱硫装置2において、改質
装置4およびリン酸型燃料電池本体7の燃料極7aの触
媒の劣化原因となる都市ガスG1中の腐臭剤に含まれる
硫黄分を除去する。都市ガスG1の供給量は、流量制御
弁C1の開度をリン酸型燃料電池本体7の燃料電池出力
Poに合わせて制御装置16の制御部16aからの制御
信号bで調整することにより、制御する。
【0007】遮断弁B4は、制御装置16の制御部16
aから送信された制御信号cにより、燃料電池発電装置
の都市ガスG1による起動時のみ開き、改質装置4の起
動用バーナ4aに改質装置4の昇温のためにその都市ガ
スG1を供給して燃焼させ、それ以外は閉じておく。
【0008】都市ガスG1の供給量は流量センサS1で
監視し(又は都市ガス供給圧力を圧力センサで監視
し)、その検出信号Aを制御装置16の比較演算部16
bに送る。この制御装置16の比較演算部16bでは、
流量センサS1(又は圧力センサ)で検出した都市ガス
供給量(又は都市ガス供給圧力)から、予め燃料電池出
力Poに合わせて設定記憶された所定の値を引くことに
よりその差を計算する。
【0009】そして、その差が0以下になったことを確
認したとき、すなわち、検出した都市ガスG1の供給流
量(又は供給圧力)が予め設定記憶された所定の供給流
量(又は供給圧力)以下に減少したことを確認したと
き、制御装置16の制御部16aから制御信号dを送信
することによって遮断弁B3を開き、且つ同制御部16
aから制御信号aを送信することによって遮断弁B2を
閉じて、燃料切替えを行なう。
【0010】これによって、都市ガスG1に代えて、気
化器1で液化プロパンガスG2′を気化させることによ
って得られたプロパンガスG2を脱硫装置2に供給し、
改質装置4およびリン酸型燃料電池本体7の燃料極7a
の触媒の劣化原因となるプロパンガスG2中の腐臭剤に
含まれる硫黄分を除去する。プロバンガスG2の供給量
は、流量制御弁C2の開度を燃料電池出力Poに合わせ
て制御装置16の制御部16aからの制御信号eで調節
することにより行なう。
【0011】遮断弁B5は、制御装置16の制御部16
aから送信された制御信号fにより、燃料電池発電装置
のプロパンガスG2による起動時のみ開き、改質装置4
の起動用バーナ4aに改質装置4の昇温のためにそのプ
ロパンガスG2を供給して燃焼させ、それ以外は閉じて
おく。
【0012】液化プロパンガスG2′は、遮断弁B1を
介して気化器1にポンプ14により自動的に供給され
る。気化器1の内部の液化プロパンガスの量は、液面セ
ンサS2で所定の範囲に維持される。気化器1の熱源に
は電気ヒータや燃料電池排熱等が利用される。
【0013】都市ガスG1の供給量およびプロパンガス
G2の供給量は、電圧センサS7と電流センサS8で検
出した燃料電池出力Poを検出信号B、Cとして制御装
置16の比較演算部16bに送信し、また温度センサS
4で検出した改質装置4の温度を検出信号Dとして同比
較演算部16bに送信し、予め設定記憶された燃料電池
出力Poおよび改質装置4の温度と、流量制御弁C1、
C2の開度(すなわち、都市ガス供給量およびプロパン
ガス供給量)の関係に基づいて、制御装置16の制御部
16aから制御信号b、eを送信し、その流量制御弁C
1、C2の開度を調節することによって、燃料電池出力
Poに見合った値に設定する。
【0014】脱硫装置2で硫黄分が除去された都市ガス
G1又はプロパンガスG2は、エジェクタ3で気水分離
器10から供給された改質用水蒸気と混合され、改質装
置4の改質触媒が充填された改質部4aに供給される。
なお、リン酸型燃料電池本体7が差圧で破壊することを
防止するため、都市ガスG1とプロパンガスG2の圧力
は大気圧と同等の圧力に設定される。そのため、都市ガ
スG1とプロパンガスG2は、エジェクタ3の水蒸気吸
い込みによって生じる差圧を駆動力として、改質装置4
に供給される。
【0015】エジェクタ3への改質用水蒸気供給量は、
予め設定記憶された流量制御弁C1、C2の開度(都市
ガス供給量とプロパンガス供給量に対応)とエジェクタ
3の開度の関係に基づいて、制御装置16の制御部16
aから制御信号gを送信してエジェクタ3の開度を調整
することで、予め燃料毎に設定記憶された所定のスチー
ムカーボン比(以下、「S/C」と呼ぶ)となるように
設定される。
【0016】改質装置4では、燃料ガスである都市ガス
G1あるいはプロパンガスG2の水蒸気改質が行なわ
れ、水素リッチな改質ガスがつくられる。都市ガスG1
の主成分であるメタンの水蒸気改質反応は次の式(1)
で、またプロパンの水蒸気改質反応は次の式(2)で表
される。 CH4 + H2 O → CO+3H2 ・・・・(1) C38 + 3H2 O → 3CO+7H2 ・・・・(2)
【0017】この水素リッチな改質ガスには、リン酸型
燃料電池本体7の燃料極7aの触媒の劣化原因となる一
酸化炭素が含まれているので、その改質ガスはシフト触
媒を充填したシフトコンバータ5に送られ、次の式
(3)に示すシフト反応により、改質ガス中の一酸化炭
素が二酸化炭素に変換される。 CO + H2 O → CO2 +H2 ・・・・(3)
【0018】改質ガス中の一酸化炭素含有量は、シフト
コンバータ5におけるこのような反応により1%以下ま
で低減される。シフトコンバータ5で一酸化炭素が下げ
られた水素リッチなシフトコンバータ5の出力ガスは、
リン酸型燃料電池本体7の燃料極7aに供給されるとと
もに、その一部はリサイクル配管17を経由して脱硫装
置2にリサイクルされ、そのリサイクルガス中の水素が
水添脱硫反応に使用される。
【0019】このリサイクルガスの供給量は、予め設定
記憶された流量制御弁C1、C2の開度(すなわち、都
市ガス供給量またはプロパンガス供給量)と流量制御弁
C5の開度(すわなち、リサイクルガス供給量)の関係
に基づき、制御装置16の制御部16aから制御信号h
をその流量制御弁C5に送信し、開度を調整することに
よって、予め設定記憶された所定の供給量に設定され
る。
【0020】一方、リン酸型燃料電池本体7の酸化剤極
7bには、空気ブロア6を用いて取り込んだ外気を発電
用エアとして供給する。この発電用エアの供給量は、電
圧センサS7と電流センサS8で検出した燃料電池出力
Poを検出信号B、Cとして制御装置16の比較演算部
16bに送信し、予め設定記憶された燃料電池出力Po
と空気ブロア6の回転数および流量制御弁C4の開度
(すなわち、発電用エアー供給量)の関係に基づいて、
制御装置16の制御部16aから制御信号iを送信して
空気ブロア6の回転数を調節し、また制御装置16の制
御部16aから制御信号jを送信して流量制御弁C4の
開度を調整し、燃料電池出力Poに見合った値に設定す
る。
【0021】リン酸型燃料電池本体7の燃料極7aで
は、次の式(4)により改質ガス中の水素が水素イオン
と電子に変る。水素イオンは電解質7cの内部を拡散し
て酸化剤極7bに到達し、電子は外部回路を流れ、燃料
電池出力Poとして取り出される。 H2 → 2H+ + 2e- ・・・・(4)
【0022】酸化剤極7bでは、次の式(5)に示す反
応により、燃料極7aから電解質7cの中を拡散してき
た水素イオン、燃料極7aから外部回路を通じて移動し
てきた電子、および空気中の酸素が反応し、水が生成す
る。 2H+ + 1/2 O2 + 2e- → H2 O ・・・・(5)
【0023】以上の式(4)と(5)をまとめると、リ
ン酸型燃料電池本体7の全電池反応は、次の式(6)に
示す水素と酸素から水ができる単純な反応として表すこ
とができる。 H2 + 1/2 O2 → H2 O ・・・・(6) 発電によって得られた燃料電池出力Poは、変換装置8
で電圧変換あるいは直流/交流変換が行なわれた後、負
荷18に供給される。
【0024】燃料極7aでは、改質ガス中の水素がすべ
て式(4)に示した電極反応で消費されるわけではな
く、全体の80%程度の水素が使われるだけである。残
りの約20%の水素が未反応水素として、燃料極排ガス
中に残存する。これは、燃料極7aで改質ガス中の水素
をすべて電極反応で消費しようとすると、ガスの出口付
近で局所的に水素が不足し、水素の代わりに燃料極基板
のカーボンが反応することによってリン酸型燃料電池本
体7が劣化することを防止するためである。未反応水素
を含む燃料極排ガスは、燃料極排ガス配管18を経由し
て改質装置4の改質バーナ4cに供給され、バーナ燃料
として使用される。
【0025】前記式(1)に示した都市ガスG1の主成
分であるメタンの水蒸気改質反応および前記式(2)に
示したプロパンの水蒸気改質反応は、吸熱反応であるの
で、外部から熱を改質装置4の改質部4aに与える必要
がある。このために、改質バーナ4cにおいて燃料極排
ガス中の水素を燃焼用エアーとともに燃焼させることに
より、改質装置4の改質部4aの触媒充填層温度を摂氏
で最大700度程度まで昇温する。
【0026】このとき、空気ブロア6からの燃焼用エア
ーの供給量は、流量制御弁C3の開度を一定にすること
によって一定値に設定しても良いし、また温度センサS
4で検出した改質装置4の温度の検出信号Dを制御装置
16の比較演算部16bに送信し、予め設定記憶された
改質装置温度と空気ブロア6の回転数および流量制御弁
C3の開度(すなわち、燃焼用エアー供給量)の関係に
基づいて、制御装置16の制御部16aから制御信号i
とkを送信することによって、空気ブロア6の回転数と
流量制御弁C3の開度を調整し設定しても良い。
【0027】燃料極排ガス中の未反応水素の燃焼反応に
より生成した水蒸気を含む改質バーナ4cでの燃焼排ガ
スと、前記式(6)に示した電池反応により生成した水
蒸気を含む酸化剤極排ガスは、凝縮器9に送られ、水蒸
気が凝縮水として除去された後に、排ガスとして大気中
に放出される。凝縮水は気水分離器10に戻され、電池
冷却水、改質用水蒸気、排熱回収用水蒸気等に利用され
る。
【0028】前記の式(6)に示した電池反応は発熱反
応であるので、リン酸型燃料電池本体7の温度は、発電
により時間とともに上昇する。リン酸型燃料電池本体7
の温度上昇が起こると、電解質の水素イオン伝導率が上
がるために出力特性が一時的に向上するが、劣化が起こ
り易くなり、寿命低下が生じる。そこで、気水分離器1
0から電池冷却水を循環させてリン酸型燃料電池本体7
の冷却を行なう。
【0029】このリン酸型燃料電池本体7の温度は、寿
命と電池性能の両方を勘案して、摂氏190度前後に設
定されるのが一般的である。電池冷却水のリン酸型燃料
電池本体7の出口温度は温度センサS5で検出し、その
検出信号Eを制御装置16の比較演算部16bに送信す
る。
【0030】電池冷却水の供給量は、温度センサS5で
検出したリン酸型燃料電池本体7の出口温度が予め設定
記憶された所定の温度範囲となるように、制御信号mを
制御装置16の制御部16aから流量制御弁C6に送信
し、その流量制御弁C6の開度を調整することによって
設定する。リン酸型燃料電池本体7を出た電池冷却水
は、水と水蒸気の混合物の形で気水気分離器10に戻さ
れる。
【0031】気水分離器10では、圧力センサS6で検
出した圧力検出信号Fおよび液面センサS3で検出した
水位検出信号Gが制御装置16の比較演算部16bに送
信される。起動時および圧力センサS6が気水分離器1
0の圧力が予め設定記憶された所定の圧力より低下した
ことを検出した場合には、制御装置16の制御部16a
から制御信号nをヒータ電源11に対して、圧力センサ
S6による検出圧力が予め設定記憶された所定の圧力を
超えることを検出するまで供給し、予め設定記憶された
所定の電力を供給して、水蒸気を発生させる。
【0032】また、液面センサS3で気水分離器10の
水位が予め設定記憶された所定の水位より低下したこと
を検出した場合には、制御装置16の制御部16aから
制御信号pを補給水ポンプ15に送信し、液面センサS
3による検出水位が予め設定記憶された所定の水位を超
えることを検出するまで、その補給水ポンプ15を動作
させて気水分離器10に補給水を供給する。
【0033】リン酸型燃料電池本体7から気水分離器1
0に供給された水蒸気あるいは気水分離器10で発生さ
せた水蒸気のうち、改質用水蒸気として使用する以外の
水蒸気は、排熱回収用水蒸気として蒸発器12に供給さ
れ、排熱利用システム13の冷媒の蒸発に使用される。
蒸発器12で凝縮した排熱回収用水蒸気の凝縮水は気水
分離器10に戻される。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】次に、従来の複数の燃
料を切り替えて発電を行なう燃料電池発電装置の問題点
について、上述した都市ガスG1とプロパンガスG2の
燃料切替えによる発電する燃料電池発電装置を例にして
説明する。この燃料電池発電装置では、メタン主成分の
都市ガスG1からプロパンガスG2に燃料切替えを行な
うと、プロパンガスG2は都市ガスG1に比べてカーボ
ン析出が起こり易いため、改質装置4の改質部4aの改
質触媒上へのカーボン析出を避けるために、改質用水蒸
気供給量を増やす必要があった。
【0035】都市ガスG1の場合には、式(1)に示し
たメタンの水蒸気改質反応と、式(3)に示したシフト
反応が組み合わさった次の式(7)に示す反応により水
素が生成し、プロパンガスG2の場合には式(2)に示
したプロパンの水蒸気改質反応と式(3)に示したシフ
ト反応が組み合さった次の式(8)に示す反応により水
素が生成するので、同一量の水素を得ようとすると、プ
ロパンガスG2は都市ガスG1の2/5の供給量で良
い。 CH4 +2H2 O → CO2 +4H2 ・・・・(7) C38 +6H2 O → 3CO2 +10H2 ・・・・(8)
【0036】しかし、プロパンガスG2の場合にはカー
ボン析出を抑えるためにS/Cを都市ガスG1の場合に
比べて大きくしなければならないので、結果的に改質用
水蒸気量を増加させなければならない。例えば、Ni−
Al2 O3 触媒を改質用触媒に用いた場合、都市ガス改
質時には3.25、プロパンガス改質時には4.0のS
/Cが採用されているが、この場合、プロパンガス供給
量の減少を考慮しても、改質用水蒸気供給量は、都市ガ
スG1からプロパンガスG2への燃料切替えによって
1.5倍に増加させなければならない。
【0037】このため、都市ガスとプロパンガスの燃料
切替えが可能な燃料電池発電装置では、都市ガス専用の
燃料電池発電装置に比べて、プロパンガスによる発電時
の改質用水蒸気の増加に備えて、エジェクタの容量を大
きくする、圧損増加を抑えるために配管径を大きくす
る、等の設計変更が必要となり、装置の大型化とコスト
アップを招来する。
【0038】また、エジェクタの容量をプロパンガスに
合わせて大きくすると、都市ガスを燃料とした場合の改
質用水蒸気供給量の制御が不安定となる、水蒸気供給量
の増加により燃料電池発電装置全体の熱バランスがくず
れ制御が不安定となる、排熱回収用水蒸気が減少し燃料
電池発電装置の総合効率が低下する、という問題があっ
た。
【0039】本発明の目的は、燃料切替えによりカーボ
ン析出防止のために改質用水蒸気量を増加させる際に、
上記したような、(a)燃料切替えに備えて大容量のエ
ジェクタを採用することが必要となる、(b)改質用水
蒸気供給量の増加による圧力損失の上昇を抑えるために
装置全体の配管径を大きくしなければならない、(c)
低S/C燃料使用時の改質用水蒸気供給量の制御性が低
下する、(d)改質用水蒸気量増加により熱バランスが
不安定となる、(e)改質用水蒸気量増加により排熱回
収用水蒸気が減少し総合効率が低下する、等の問題点を
解決した高信頼性で小型、低価格の燃料電池発電装置を
提供せんとするものである。
【0040】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に第1の発明は、燃料極と酸化剤極とが電解質を挟んで
配置されたセルを複数組積層してなる燃料電池本体と、
燃料と水蒸気を改質触媒上で反応させて水素リッチガス
を生成し前記燃料電池本体に反応ガスとして供給する改
質装置と、前記改質装置に複数の燃料を供給する燃料供
給装置と、前記複数の燃料を切り替える燃料切替え手段
と、前記複数の燃料の供給量を制御する燃料供給量制御
手段とを有する燃料電池発電装置において、前記燃料電
池本体の燃料極排ガスを前記改質装置にリサイクルする
ための第1のリサイクル配管を設けたことを特徴とする
燃料電池発電装置として構成した。
【0041】第2の発明は、第1の発明において、前記
第1のリサイクル配管に、前記燃料極排ガスのリサイク
ル量を制御する第1の流量制御弁、及び/又は前記燃料
極排ガスのリサイクルを遮断する第1の遮断弁を設けた
ことを特徴とする燃料電池発電装置として構成した。
【0042】第3の発明は、第1または第2の発明にお
いて、前記第1のリサイクル配管に、第1のコンプレッ
サを設けたことを特徴とする燃料電池発電装置として構
成した。
【0043】第4の発明は、燃料極と酸化剤極とが電解
質を挟んで配置されたセルを複数組積層してなる燃料電
池本体と、燃料と水蒸気を改質触媒上で反応させて水素
リッチガスを生成し前記燃料電池本体に反応ガスとして
供給する改質装置と、前記改質装置に供給すべき燃料中
の硫黄分を除去する脱硫装置と、前記脱硫装置に複数の
燃料を供給する燃料供給装置と、前記複数の燃料を切り
替える燃料切替え手段と、前記複数の燃料の供給量を制
御する燃料供給量制御手段とを有する燃料電池発電装置
において、前記燃料電池本体の燃料極排ガスを前記脱硫
装置にリサイクルするための第2のリサイクル配管を設
けたことを特徴とする燃料電池発電装置として構成し
た。
【0044】第5の発明は、第4の発明において、前記
第2のリサイクル配管に、前記燃料極排ガスのリサイク
ル量を制御する第2の流量制御弁、及び/又は前記燃料
極排ガスのリサイクルを遮断する第2の遮断弁を設けた
ことを特徴とする燃料電池発電装置として構成した。
【0045】第6の発明は、第4または第5の発明にお
いて、前記第2のリサイクル配管に、第2のコンプレッ
サを設けたことを特徴とする燃料電池発電装置として構
成した。
【0046】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1は本発明の燃料電池発電装置
の第1の実施の形態を示す系統図である。図3で説明し
たものと同一のものには同一の符号を付してその詳しい
説明は省略する。本実施の形態では、図3に示したもの
とは、リン酸型燃料電池本体7の燃料極7aからの燃料
極排ガスを改質装置4の改質バーナ4cに供給するため
の燃料極排ガス配管18に遮断管B6を設け、同燃料極
排ガスを改質装置4にリサイクルするためのリサイクル
配管19(第1のリサイクル配管)を設け、そのリサイ
クル配管19に遮断弁B7(第1の遮断弁)、流量制御
弁C7(第1の流量制御弁)、およびコンプレッサ20
(第1のコンプレッサ)を設け、並びに遮断弁B5に連
続する流量制御弁C8を設けて、燃料極排ガスを改質装
置4にリサイクルするようにした構成が異なる。
【0047】次に動作を説明する。都市ガスG1を燃料
とした場合には、図3の構成で説明した場合と同様にエ
ジェクタ3を介して気水分離器10からすべて改質用水
蒸気を改質装置4の改質部4aに供給する。
【0048】都市ガスG1からプロパンガスG2に燃料
切替えを行なった場合には、制御装置16の制御部16
aから遮断弁B6、B7、および流量制御弁C7に制御
信号q、r、sを送信し、遮断弁B6を閉じて燃料極排
ガスの改質バーナ4cへの供給を停止するとともに、遮
断弁B7を開く。また流量制御弁C7の開度を、プロパ
ンガスG2を燃料とした場合に対応して制御装置16に
予め設定記憶された燃料電池出力Poと流量制御弁C7
の開度(すなわち、リサイクル燃料排ガス量)の関係に
基づいて、調整することによって、リサイクル燃料極排
ガス量を制御する。なお、気水分離器10からエジェク
タ3を介して改質装置4の改質部4aに供給する改質用
水蒸気量は変化させない。
【0049】また、改質装置4、シフトコンバータ5、
リン酸型燃料電池本体7での圧力損失が大きく、加圧し
なければ燃料極排ガスのリサイクルが困難な場合には、
コンプレッサ20を設け、リサイクル燃料極排ガスの昇
圧を行なう。
【0050】燃料極排ガスのリサイクルの開始から一定
時間が経過し、リサイクル燃料極排ガス量が流量制御弁
C7での設定値に到達した後は、遮断弁B6を開き、改
質バーナ4cへの燃料極排ガスの供給を開始する。な
お、燃料極排ガスの改質装置4へのリサイクル配管19
に流量センサを設け、リサイクル燃料極排ガス量が所定
の量に到達した後に、遮断弁B6を開いて改質バーナ4
cへの燃料極排ガスの供給を開始しても良い。
【0051】都市ガスG1を燃料とした場合のS/Cを
3.25とし、水蒸気供給量も3.25と仮定すれば、
燃料極排ガス中には未反応水蒸気が1.25含まれるこ
とになる。プロパンガスG2に燃料切替えを行なった場
合のS/Cを4.0とすれば、プロパンガス供給量は都
市ガス供給量の2/5となるで、プロパンガスG2によ
り定常運転状態においては、 2/5×4.0×3−3.25=1.55 に相当する水蒸気を供給するのに必要な量の燃料極排ガ
スをリサイクルすれば良い。
【0052】リサイクルされる燃料極排ガス量およびリ
サイクル燃料極排ガスに含まれる水蒸気量は、リサイク
ル毎に増加するので、燃料極排ガスのリサイクルをその
燃料極排ガス中の水蒸気が1.55となるまで繰り返
す。
【0053】リサイクル燃料極排ガス量が1.55の水
蒸気を含む所定量に達するまでの間は、改質バーナ4c
には燃料極排ガスが供給されないので、制御装置16の
制御部16aから遮断弁B5と流量制御弁C8にそれぞ
れ制御信号f、tを送信して、遮断弁B5を開き、予め
記憶設定された改質装置4の温度と流量制御弁C8の開
度(すなわち、プロパンガスG2の改質装置4の起動用
バーナ4bへの供給量)の関係に基づいて流量制御弁C
8の開度を調節することによって、プロパンガスG2の
改質装置4の起動用バーナ4bへの供給量を制御し、改
質装置4の温度を所定の範囲に保持する。
【0054】また、リサイクル燃料極排ガス量が所定の
値に達するまでの間は、過度的に改質装置4の改質部4
aにおけるS/Cは所定値より小さくなるが、この間は
短く、カーボン析出量はわずかであり、問題にならな
い。また、リサイクル燃料極排ガス量が所定の値に達す
るまでの間、一時的に燃料電池出力Poを下げれば、S
/Cが設定値により大きくなるので、カーボン析出を抑
制することができる。
【0055】気水分離器10からの改質用水蒸気供給量
を増加させずに改質用水蒸気量を増やす方法としては、
燃料極排ガスを改質装置4へリサイクルする代わりに、
シフトコンバータ5の出口ガスの脱硫装置2へのリサイ
クル量を増やすことによっても可能であるが、シトフコ
ンバータ5の出口ガスに含まれる水蒸気量は燃料極排ガ
スと同じであるものの、その出口ガスには燃料極排ガス
に比べて多量の水素が含まれているので、同一量の水蒸
気をリサイクルさせようとすると、多量のガスをリサイ
クルさせなければならず、圧損増加による配管径の変更
が必要となる恐れがある。例えば、リン酸型燃料電池本
体7の水素利用率を80%とすると、シフトコンバータ
5の出口ガスには燃料極排ガスの5倍の水素が含まれて
いる。
【0056】燃料極排ガスをリサイクルする場合にも、
改質装置4、シフトコンバータ5、リン酸型燃料電池本
体7、およびこの間の配管を流れるガス量は増加する
が、その増加量は僅かであり、配管径の変更および装置
の大型化の必要はない。
【0057】[第2の実施の形態]図2は本発明の燃料
電池発電装置の第2の実施の形態を示す系統図である。
図3で説明したものと同一のものには同一の符号を付し
てその詳しい説明は省略する。本実施の形態では、図3
に示したものとは、リン酸型燃料電池本体7の燃料極7
aからの燃料極排ガスを改質装置4の改質バーナ4cに
戻すための燃料極排ガス配管18に遮断管B6を設け、
燃料極排ガスの脱硫装置2へのリサイクル配管21(第
2のリサイクル配管)を設け、そのリサイクル配管21
に遮断弁B8(第2の遮断弁)、流量制御弁C9(第2
の流量制御弁)、およびコンプレッサ22(第2のコン
プレッサ)を設け、並びに遮断弁B5に連続して流量制
御弁C8を設けるとともに、シフトコンバータ5の出口
ガスの脱硫装置2へのリサイクル配管17および流量制
御弁C5を廃止し、燃料極排ガスを脱硫装置2にリサイ
クルするようにした構成が異なる。
【0058】次に作用を説明する。この実施の形態で
は、図1に示した実施の形態とは、燃料極排ガスをリサ
イクル配管21を経由して脱硫装置にリサイクルさせる
ことによって、燃料極排ガス中の水蒸気を改質用水蒸気
として改質装置4の改質部4aに供給するとともに、水
添脱硫に必要な水素も燃料極排ガス中の未反応水素によ
り供給する点が異なる。
【0059】すなわち、燃料極排ガスを改質装置4にリ
サイクルする場合には、脱硫のために必要な水素を脱硫
装置2に供給するために、別途水素を含む燃料極排ガ
ス、又はシフトコンバータ5の出力ガスを脱硫装置2に
リサイクルする必要があるが、本実施の形態のように、
燃料極排ガスを脱硫装置2にリサイクルする場合には、
脱硫のために必要な水素の脱硫装置2への供給を兼ねる
ことが可能であり、構成がシンプルになる。
【0060】都市ガスG1を燃料とした場合には、図3
に示した従来の装置と同様に、エジェクタ3を介して気
水分離器10からのすべて改質用水蒸気を改質装置4の
改質部4aに供給する。都市ガスG1からプロパンガス
G2に燃料切替えを行なった場合には、制御装置16の
制御部16aから遮断弁B6、B8、流量制御弁C9に
それぞれ制御信号q、u、vを送信し、遮断弁B6を閉
じて燃料極排ガスの改質バーナ4cへの供給を停止する
とともに、遮断弁B8を開く。また、流量制御弁C9の
開度を、プロパンガスG2を燃料とした場合に対応して
制御装置16に予め設定記憶された燃料電池出力Poと
流量制御弁C7の開度(すなわち、リサイクル燃料極排
ガス量)の関係に基づいて、調整することによって、リ
サイル燃料排ガス量を制御する。なお、気水分離器10
からエジェクタ3を介して改質装置4の改質部4aに供
給する改質用水蒸気量は変化させない。
【0061】また、改質装置4、シフトコンバータ5、
リン酸型燃料電池本体7での圧力損失が大きく、加圧し
なければ燃料極排ガスのリサイクルが困難な場合には、
コンプレッサ22を設け、リサイクル燃料極排ガスの昇
圧を行なう。
【0062】燃料極排ガスのリサイクル開始から一定時
間が経過して、リサイクル燃料極排ガス量が流量制御弁
C9での設定値に到達した後に、遮断弁B6を開き、改
質バーナ4cへの燃料極排ガスの供給を開始する。な
お、燃料極排ガスの脱硫装置2へのリサイクル配管21
に流量センサを設け、リサイクル燃料極排ガス量が所定
の値に到達した後、遮断弁B6を開き改質バーナ4cへ
の燃料極排ガスの供給を再開しても良い。
【0063】リサイクル燃料極排ガス量が所定量に達す
るまでは、改質バーナ4cには燃料極排ガスが供給され
ないので、制御装置16の制御部16aから遮断弁B5
と流量制御弁C8にそれぞれ制御信号f、tを送信し
て、遮断弁B5を開くとともに、流量制御弁C8の開度
を、制御装置16に予め設定記憶された改質装置4の温
度と流量制御弁C8の開度(すなわち、プロパンガスG
2の起動用バーナ4bへの供給量)の関係に基づいて、
調整することによって、プロパンガスの起動用バーナ4
bへの供給量を制御し、改質装置4の温度を所定の範囲
に保持する。
【0064】また、リサイクル燃料極排ガス量が所定の
値に達するまでの間は、過度的に改質装置4の改質部4
aにおけるS/Cは設定値より小さくなるが、この間は
短く、カーボン析出量は僅かであり問題にならない。ま
た、リサイクル燃料極排ガス量が所定の値に達するまで
の間、一時的に燃料電池出力Poを下げれば、S/Cが
設定値より大きくなるので、カーボン析出を抑制するこ
とができる。
【0065】
【発明の効果】第1の発明によれば、燃料電池本体の燃
料極排ガスを改質装置にリサイクルする第1のリサイク
ル配管を設け、燃料極排ガスをリサイクルし、燃料極排
ガス中の水蒸気を改質用水蒸気として燃料の水蒸気改質
に再利用させるようにしたので、燃料切替えによりカー
ボン析出防止のために改質用水蒸気を増加させなければ
ならない場合に、(a)燃料切替えに備えて大容量のエ
ジェクタを採用することが必要となる、(b)改質用水
蒸気供給量の増加による圧力損失の上昇を抑えるために
装置全体の配管径を大きくしなければならない、(c)
低S/C燃料使用時の改質用水蒸気供給量の制御性が低
下する、(d)改質用水蒸気量増加により熱バランスが
不安定となる、(e)改質用水蒸気量増加により排熱回
収用水蒸気が減少し総合効率が低下する等の問題を生じ
ることがないという利点がある。
【0066】また、第2の発明によれば、第1のリサイ
クル配管に第1の流量制御弁や第1の遮断弁を設けたの
で、燃料極排ガスの改質装置へのリサイクルを適正に行
なうことができるようになる。
【0067】また、第3の発明によれば、第1のリサイ
クル配管に第1のコンプレッサを設けたので、改質装置
や燃料電池本体での圧力損失が大きい場合に加圧して効
果的なリサイクルが実現できる。
【0068】また、第4の発明によれば、燃料電池本体
の燃料極排ガスを脱硫装置にリサイクルする第2のリサ
イクル配管を設け、燃料極排ガスをリサイクルし、燃料
極排ガス中の水蒸気を改質用水蒸気として燃料の水蒸気
改質に再利用させるようにしたので、上記した第1の発
明と同様の効果に加えて、脱硫のために必要な水素の脱
硫装置への供給を第2のリサイクル配管が兼ねるため
に、構成がシンプルになるという利点がある。更に、第
5、第6の発明によれば、第2、第3の発明と同様の効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の燃料電池発電装
置の構成を示す系統図である。
【図2】 本発明の第2の実施の形態の燃料電池発電装
置の構成を示す系統図である。
【図3】 従来の燃料電池発電装置の構成を示す系統図
である。
【符号の説明】
1:気化器、2:脱硫装置、3:エジェクタ、4:改質
装置、5:シフトコンバータ、6:空気ブロア、7:リ
ン酸型燃料電池本体、8:変換装置、9:凝縮器、1
0:気水分離器、11:ヒータ用電源、12:蒸発器、
13:排熱利用システム、14:液化プロパンガスのポ
ンプ、15:補給水のポンプ、16:制御装置、17:
リサイクル配管、18:燃料極排ガス配管、19:(第
1の)リサイクル配管、20:(第1の)コンプレッ
サ、21:(第2の)リサイクル配管、22:(第2
の)コンプレッサ、S1:流量センサ(又は圧力セン
サ)、S2、S3:液面センサ、S4、S5:温度セン
サ、S6:圧力センサ、S7:電圧センサ、S8:電流
センサ、B1〜B8:遮断弁、C1〜C9:流量制御
弁、G1:都市ガス、G2′:液化プロパンガス、G
2:プロパンガス。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料極と酸化剤極とが電解質を挟んで配置
    されたセルを複数組積層してなる燃料電池本体と、燃料
    と水蒸気を改質触媒上で反応させて水素リッチガスを生
    成し前記燃料電池本体に反応ガスとして供給する改質装
    置と、前記改質装置に複数の燃料を供給する燃料供給装
    置と、前記複数の燃料を切り替える燃料切替え手段と、
    前記複数の燃料の供給量を制御する燃料供給量制御手段
    とを有する燃料電池発電装置において、 前記燃料電池本体の燃料極排ガスを前記改質装置にリサ
    イクルするための第1のリサイクル配管を設けたことを
    特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 【請求項2】前記第1のリサイクル配管に、前記燃料極
    排ガスのリサイクル量を制御する第1の流量制御弁、及
    び/又は前記燃料極排ガスのリサイクルを遮断する第1
    の遮断弁を設けたことを特徴とする請求項1に記載の燃
    料電池発電装置。
  3. 【請求項3】前記第1のリサイクル配管に、第1のコン
    プレッサを設けたことを特徴とする請求項1又は2に記
    載の燃料電池発電装置。
  4. 【請求項4】燃料極と酸化剤極とが電解質を挟んで配置
    されたセルを複数組積層してなる燃料電池本体と、燃料
    と水蒸気を改質触媒上で反応させて水素リッチガスを生
    成し前記燃料電池本体に反応ガスとして供給する改質装
    置と、前記改質装置に供給すべき燃料中の硫黄分を除去
    する脱硫装置と、前記脱硫装置に複数の燃料を供給する
    燃料供給装置と、前記複数の燃料を切り替える燃料切替
    え手段と、前記複数の燃料の供給量を制御する燃料供給
    量制御手段とを有する燃料電池発電装置において、 前記燃料電池本体の燃料極排ガスを前記脱硫装置にリサ
    イクルするための第2のリサイクル配管を設けたことを
    特徴とする燃料電池発電装置。
  5. 【請求項5】前記第2のリサイクル配管に、前記燃料極
    排ガスのリサイクル量を制御する第2の流量制御弁、及
    び/又は前記燃料極排ガスのリサイクルを遮断する第2
    の遮断弁を設けたことを特徴とする請求項4に記載の燃
    料電池発電装置。
  6. 【請求項6】前記第2のリサイクル配管に、第2のコン
    プレッサを設けたことを特徴とする請求項4又は5に記
    載の燃料電池発電装置。
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