JP6688818B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は燃料電池システムに関する。
燃料電池システムにおいて、炭化水素系の原料を燃料電池システム内で改質して水素や一酸化炭素(以下これらをまとめて「燃料ガス」という)を得ることがある。水蒸気改質や二酸化炭素改質により改質を行う場合、吸熱反応用に改質器を昇温する必要があり、燃料電池での発電までに時間がかかる。一方、部分酸化反応により燃料ガスを合成する方法(以下、「部分酸化改質」という)であれば、発熱反応であり、改質器以外のシステム内が比較的低温でも燃料ガスの合成が可能であるため、燃料電池での発電開始までの時間を短縮することができる(例えば、特許文献1参照)。部分酸化改質では、原料と共に酸素を含む酸化剤ガス、例えば空気が改質器へ供給される。このように、起動時に炭化水素系の原料を導入しながら燃料電池システムを昇温させるためには、水、二酸化炭素、酸素などの炭化水素系原料を改質するための酸化剤ガスが必要となる。
特開2004−319420号公報
例えば、酸素を酸化剤ガスとして燃料電池システムを起動する場合には、部分酸化改質を用いることにより、水の気化や吸熱反応が不要となる。したがって、システム全体を昇温することなく燃料電池システムを起動することができる。また、燃料電池システムの起動時に部分酸化改質を行い、昇温後に水蒸気改質や二酸化炭素改質に移行することも考えられる。いずれの場合においても、未反応の水や二酸化炭素などの酸化剤ガス、または部分酸化改質で得られた水や二酸化炭素が、改質器よりも下流側に流出される。この水や二酸化炭素などの酸化剤ガスの存在により、燃料電池セルスタックなどの改質器よりも下流側では、炭化水素系原料や一酸化炭素の酸化反応が生じるため、炭素の析出は抑制される。
しかしながら、燃料電池セルスタックからのアノードオフガスを燃料電池セルスタックで再利用する多段式の燃料電池システムでは、燃料再生器を用いてアノードオフガスから二酸化炭素や水を除去すると、再生燃料ガス中の酸化剤ガスが不足し、炭化水素系原料や一酸化炭素の熱分解により、炭素の析出が懸念される。
本発明は上記事実を考慮して成されたものであり、燃料電池システムにおいて、酸化剤ガスを用いて起動する場合に、後段の燃料電池セルスタックにおける炭素の析出を抑制することを目的とする。
請求項1記載の発明に係る燃料電池システムは、炭化水素系の原料ガスを改質して水素を含む燃料ガスを生成する改質部と、前記改質部へ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部と、前記燃料ガスと空気とを反応させて発電する第1燃料電池セルスタックと、前記第1燃料電池セルスタックの第1アノードから排出されたアノードオフガスと空気とを反応させて発電する第2燃料電池セルスタックと、前記アノードオフガスから、二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方を減じた再生燃料ガスを前記第2燃料電池セルスタックの第2アノードへ供給する燃料再生部と、前記第2アノードへ供給される空気量を調整する酸化剤ガス量調整部と、を備えている。
請求項1に係る燃料電池システムでは、燃料再生部により二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方が減じられても、酸化剤ガス量調整部により第2アノードへ供給される空気量を調整することができる。そこで、起動時など、再生燃料ガス中の酸化剤ガスが不足している場合に、第2アノードへ酸化剤ガスが供給されるように空気量を調整する。これにより、燃料再生部を有する燃料電池システムにおいて、燃料再生部の下流側における炭素の析出を抑制することができる。
請求項3記載の発明に係る燃料電池システムは、炭化水素系の原料ガスを改質して水素を含む燃料ガスを生成する改質部と、前記改質部へ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部と、前記燃料ガスと空気とを反応させて発電する第1燃料電池セルスタックと、前記第1燃料電池セルスタックの第1アノードから排出されたアノードオフガスと空気とを反応させて発電する第2燃料電池セルスタックと、前記アノードオフガスから、二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方を減じた再生燃料ガスを前記第2燃料電池セルスタックの第2アノードへ供給する燃料再生部と、前記第2アノードへ供給される酸化剤ガス量を調整する酸化剤ガス量調整部と、を備え、前記燃料再生部は、水蒸気を透過させて分離する分離膜を有し、前記酸化剤ガス量調整部は、前記分離膜の透過側へ供給するスイープガスにより前記透過側における水蒸気の分圧を調整する分圧調整部、を含んで形成されている。
請求項6記載の発明に係る燃料電池システムは、前記酸化剤ガス量調整部が、前記第1燃料電池セルスタックよりも下流側から前記第2アノードへ酸化剤ガスを供給する補助酸化剤ガス供給部、を含んで形成されているものである。
請求項6に係る燃料電池システムによれば、補助酸化剤ガス供給部により前記第1燃料電池セルスタックよりも下流側から第2アノードへ酸化剤ガスが供給される。したがって、燃料再生部により二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方を減じた再生燃料ガスが第2アノードへ供給されても、第2アノードへ炭素の析出抑制のために必要な酸化剤ガスを供給することができる。なお、補助酸化剤ガス供給部は、燃料再生部よりも下流側に配置しても、上流側に配置してもよい。
請求項7記載の発明に係る燃料電池システムは、前記第1アノードから前記第2アノードへ前記アノードオフガスを供給するアノードオフガス供給路と、前記燃料再生部から前記第2アノードへ前記再生燃料ガスを供給する再生燃料ガス供給路と、を備え、前記酸化剤ガス量調整部は、前記アノードオフガス供給路から前記第2アノードへのガス供給と、前記再生燃料ガス供給路から前記第2アノードへのガス供給とを切り換える切換部、を含んで形成されている。
請求項7に係る燃料電池システムによれば、切換部により、アノードオフガス供給路から第2アノードへのガス供給へ切り換えれば、第1アノードから第2アノードへアノードオフガスを供給することができる。これにより、燃料再生部によりアノードオフガス中の二酸化炭素及び水蒸気などの酸化剤ガスが減じられないように調整して、アノードオフガスを第2アノードへ供給することができる。
請求項8記載の発明に係る燃料電池システムは、前記燃料再生部が、前記アノードオフガス中の水蒸気を凝縮させる凝縮器を有し、前記酸化剤ガス量調整部が、前記凝縮器での水の凝縮量を制御する水凝縮制御部、を含んで形成されている。
請求項8に係る燃料電池システムによれば、水凝縮制御部により、アノードオフガス中の水蒸気の凝縮量を制御することにより、燃料再生部によるアノードオフガス中の水蒸気の除去を抑制して、水蒸気を第2アノードへ供給することができる。なお、アノードオフガス中の水蒸気の凝縮量は、アノードオフガスの温度、供給する燃料ガスの流量、酸化剤ガスの流量などを変えることにより、制御することができる。
請求項2記載の発明に係る燃料電池システムは、前記燃料再生部が、二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方を透過させて分離する分離膜を有し、前記酸化剤ガス量調整部は、前記分離膜の透過側へ供給するスイープガスにより前記透過側における二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の分圧を調整する分圧調整部、を含んで形成されている。
請求項2に係る燃料電池システムによれば、分圧調整部により、透過側における二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の分圧が高くなるように分離膜の透過側へスイープガスを供給することにより、燃料再生部によるアノードオフガス中の水蒸気及び水蒸気の少なくとも一方の除去を抑制して、酸化剤ガスとしての水蒸気及び二酸化炭素の少なくとも一方を第2アノードへ供給することができる。
請求項4記載の発明に係る燃料電池システムは、前記分圧調整部は、前記スイープガスの流量により前記透過側における二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の分圧を調整すること、を特徴とする。
請求項4に係る燃料電池システムによれば、分離膜の透過側へ供給するスイープガスの流量を変えることにより、透過側における二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の分圧を調整することができる。
請求項5記載の発明に係る燃料電池システムは、前記分圧調整部は、前記透過側へ供給する前の前記スイープガスの二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の濃度により前記透過側における二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の分圧を調整すること、を特徴とする。
請求項5に係る燃料電池システムによれば、分離膜の透過側へ供給する前のスイープガスの二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の濃度を変えることにより、透過側における二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の分圧を調整することができる。
本発明に係る燃料電池システムによれば、燃料再生を行う燃料電池システムにおいて、燃料再生部よりも下流側における炭素の析出を抑制することができる。
第1実施形態に係る燃料電池システムの主要部の構成図である。 第1実施形態に係る燃料電池システムの制御系のブロック図である。 第1実施形態に係る燃料電池システムの起動時処理を示すフローチャートである。 第2実施形態に係る燃料電池システムの主要部の構成図である。 第2実施形態に係る燃料電池システムの制御系のブロック図である。 第2実施形態に係る燃料電池システムの起動時処理を示すフローチャートである。 第3実施形態に係る燃料電池システムの主要部の構成図である。 第3実施形態に係る燃料電池システムの制御系のブロック図である。 第3実施形態に係る燃料電池システムの起動時処理を示すフローチャートである。 第4実施形態に係る燃料電池システムの主要部の構成図である。 第4実施形態に係る燃料電池システムの制御系のブロック図である。 第4実施形態に係る燃料電池システムの起動時処理を示すフローチャートである。
[第1実施形態]
以下、図面を参照して本発明の第1実施形態について詳細に説明する。図1には、本発明の実施形態に係る燃料電池システム10Aの主要構成の概略が示されている。本発明の実施形態に係る燃料電池システム10Aは、主要な構成として、気化器12、改質器14、第1燃料電池セルスタック16、第2燃料電池セルスタック18、燃焼部20、燃料再生部22、原料供給ブロワ24、水供給ポンプ26、主酸化剤ガスブロワ28、熱交換部30、及び補助酸化剤ガスブロワ32を備えている。また、図2に示されるように、燃料電池システム10Aを制御する制御部40を備えている。なお、本実施形態では、空気(酸素)を酸化剤ガスとして起動する場合について説明するが、酸化剤ガスとしては、これに限定されず、水、二酸化炭素を用いることもできる。本発明での酸化剤ガスは、原料ガスを改質するガスを意味しており、酸素を含むガスだけでなく、二酸化炭素、水を含むガスも含んでいる。
気化器12には、原料ガス管P1の一端が接続されており、原料ガス管P1の他端は図示しないガス源に接続されている。ガス源からは、原料供給ブロワ24によりメタンが気化器12へ送出される。また、気化器12には、水供給管P2が接続されており、水供給ポンプ26により、水(液相)が気化器12へ送出される。気化器12では、水が気化される。気化には、後述する燃焼部20の熱が用いられる。
なお、本実施形態では、原料ガスとしてメタンを用いるが、改質が可能なガスであれば特に限定されず、炭化水素燃料を用いることができる。炭化水素燃料としては、天然ガス、LPガス(液化石油ガス)、石炭改質ガス、低級炭化水素ガスなどが例示される。低級炭化水素ガスとしては、メタン、エタン、エチレン、プロパン、ブタン等の炭素数4以下の低級炭化水素が挙げられ、本実施形態で用いるメタンが好ましい。なお、炭化水素燃料としては、上述した低級炭化水素ガスを混合したものであってもよく、上述した低級炭化水素ガスは天然ガス、都市ガス、LPガス等のガスであってもよい。
メタン及び水蒸気は、気化器12から配管P3を介して改質器14へ送出される。改質器14は、燃焼部20と隣接されており、燃焼部20との間で熱交換を行うことで加熱される。
改質器14では、メタンを改質し、水素を含む燃料ガスを生成する。燃料電池システム10Aの起動時には、水供給ポンプ26は停止した状態で、後述する開閉弁42開放して改質器14へ酸化剤ガス(空気)を供給し、部分酸化改質によりメタンの改質を行う。部分酸化改質、及び燃焼部20でのオフガス燃焼により、気化器12及び改質器14が所定の温度THに昇温された後には、開閉弁42を閉鎖すると共に、水供給ポンプ26を駆動させて気化器12へ水を供給する。気化器12で気化された水は改質器14へ供給され、水蒸気改質によりメタンが改質される。
改質器14は、第1燃料電池セルスタック16の第1アノード(燃料極)16Aと接続されている。改質器14では、メタンを改質し、水素を含む燃料ガスが生成される。改質器14で生成された燃料ガスは、燃料ガス管P4を介して第1燃料電池セルスタック16の第1アノード16Aに供給される。
第1燃料電池セルスタック16は固体酸化物形の燃料電池セルスタックであり、積層された複数の燃料電池セルを有している。第1燃料電池セルスタック16は本発明における燃料電池(第1燃料電池)の一例であり、本実施形態では、作動温度が650℃程度とされている。個々の燃料電池セルは、電解質層と、当該電解質層の表裏面にそれぞれ積層された第1アノード16A、及び第1カソード(空気極)16Bと、を有している。
なお、第2燃料電池セルスタック18についての基本構成は、第1燃料電池セルスタック16と同様であり、第1アノード16Aに対応する第2アノード18A、及び第1カソード16Bに対応する第2カソード18Bを有している。
第1燃料電池セルスタック16の第1カソード16Bには、酸化剤ガス管P5の一端が接続されており、酸化剤ガス管P5の他端に接続された主酸化剤ガスブロワ28により酸化剤ガス(空気)が供給される。第1カソード16Bでは、下記(1)式に示すように、酸化剤ガス中の酸素と電子とが反応して酸素イオンが生成される。生成された酸素イオンは電解質層を通って第1燃料電池セルスタック16の第1アノード16Aに到達する。
(空気極反応)
1/2O+2e →O2− …(1)
また、第1カソード16Bには、第1カソード16Bから排出されるカソードオフガスを第2燃料電池セルスタック18の第2カソード18Bへ案内するカソードオフガス管P6が接続されている。
一方、第1燃料電池セルスタック16の第1アノード16Aでは、下記(2)式及び(3)式に示すように、電解質層を通ってきた酸素イオンが燃料ガス中の水素及び一酸化炭素と反応し、水(水蒸気)及び二酸化炭素と電子が生成される。第1アノード16Aで生成された電子が第1アノード16Aから外部回路を通って第1カソード16Bに移動することで、各燃料電池セルにおいて発電される。また、各燃料電池セルは、発電時に発熱する。
(燃料極反応)
+O2− →HO+2e …(2)
CO+O2− →CO+2e …(3)
第1燃料電池セルスタック16の第1アノード16Aにはアノードオフガス管P7の一端が接続されており、アノードオフガス管P7には、第1アノード16Aからアノードオフガスが排出される。アノードオフガスには、未反応の水素、未反応の一酸化炭素、二酸化炭素及び水蒸気等が含まれている。
なお、本発明の燃料電池としては、固体酸化物形の燃料電池(SOFC:Solid Oxide Fuel Cell)に限られるものではなく、アノードオフガスに二酸化炭素及び水素の少なくとも一方が含まれる他の燃料電池、例えば溶融炭酸塩形燃料電池(MCFC)であってもよい。
アノードオフガス管P7の他端は、熱交換部30を経て燃料再生部22と接続されている。燃料再生部22は、アノードオフガスから二酸化炭素及び水の少なくとも一方を除去する機能を有しており、凝縮器や分離膜等を用いて構成することができる。
燃料再生部22の出口側には、再生燃料ガス管P9の一端が接続されている。再生燃料ガス管P9の他端は、熱交換部30を経て、第2燃料電池セルスタック18の第2アノード18Aと接続されている。二酸化炭素及び水の少なくとも一方が除去されたアノードオフガスは、再生燃料ガスとなって、第2燃料電池セルスタック18の第2アノード18Aに供給される。
熱交換部30では、アノードオフガスと再生燃料ガスとの間で熱交換が行われる。ここでは、アノードオフガスが冷却され、再生燃料ガスが加熱される。
第2燃料電池セルスタック18の第2アノード18A及び第2カソード18Bでは、第1燃料電池セルスタック16と同様の反応により発電が行われる。第2アノード18A及び第2カソード18Bから排出された使用済のガスは、配管P11、カソードオフ燃焼導入管P12により燃焼部20へ送出され、燃焼部20で焼却に供される。本実施形態の燃料電池システム10Aは、第1燃料電池セルスタック16で使用された燃料であるアノードオフガスが再生されて、燃料ガスとして第2燃料電池セルスタック18で再利用される多段式の燃料電池システムとなっている。
燃焼部20からは、燃焼排ガスが送出される。燃焼排ガスは、燃焼排ガス管P10内を流通し、気化器12での熱交換を経て排出される。
酸化剤ガス管P5は、中間部で2分岐されており、一方(符号P5−1で示す)は、前述のように第1カソード16Bと接続されている。他方(符号P5−2で示す)は、燃料ガス配管P3に合流されている。酸化剤ガス管P5−2には、開閉弁42が設けられている。
再生燃料ガス管P9の熱交換部30よりも下流側には、補助酸化剤ガス管P13の一端が接続されている。補助酸化剤ガス管P12の他端には、補助酸化剤ガスブロワ32が接続されており、補助酸化剤ガスブロワ32により再生燃料ガス管P9を経て第2燃料電池セルスタック18の第2アノード18Aに空気(酸化剤ガス)が送出される。
制御部40は、燃料電池システム10Aの全体を制御するものであり、CPU、ROM、RAM、メモリ等を含んで構成されている。メモリには、後述する起動時処理や、通常運転時の処理に必要なデータや手順等が記憶されている。図2に示されるように、制御部40は、原料供給ブロワ24、水供給ポンプ26、主酸化剤ガスブロワ28、補助酸化剤ガスブロワ32、第1燃料電池セルスタック16、及び第2燃料電池セルスタック18、と接続されている。
次に、本実施形態の燃料電池システム10Aの動作について説明する。
燃料電池システム10Aでは、起動時に制御部40において、図3に示す起動時後段炭素析出抑制処理(以下「炭素析出抑制処理」という)が実行される。起動時処理は、まず、ステップS10で、開閉弁42を開放し、ステップS12で原料供給ブロワ24、主酸化剤ガスブロワ28、及び補助酸化剤ガスブロワ32を駆動させる。これにより、改質器14へ原料ガスであるメタン及び酸化剤ガス(空気)が供給され、第1カソード16Bへ酸化剤ガス(空気)が供給される。また、第2アノード18Aへ酸化剤ガス(空気)が供給される。
改質器14では(4)の部分酸化反応、(5)の完全酸化反応が生じる。
CH + 1/2 O → CO + 2H … (4)
CH + 2O → CO + 2HO … (5)
改質器14からは、未反応のCHや、部分酸化反応で生成されたCO、H、完全酸化反応で生成されCO、HO、等が第1アノード16Aへ送出される。第1燃料電池セルスタック16では、前述した(1)〜(3)の反応が生じると共に、COやHOを酸化剤として酸化反応が生じる。これにより、炭素の析出は抑制される。第1アノード16Aから送出されたアノードオフガスは、熱交換部30で冷却され、燃料再生部22において、二酸化炭素及び水の少なくとも一方が除去される。その後、熱交換部30で加熱され、酸化剤ガスと共に第2アノード18Aへ供給される。
第2燃料電池セルスタック18では、前述した(1)〜(3)の反応が生じると共に、空気中のCOやOを酸化剤として酸化反応が生じる。これにより、炭素の析出は抑制される。
ステップS14で、炭素析出抑制処理を終了してよいかどうかを判断する。炭素析出抑制処理を終了してよいかどうかについては、燃料電池システム10A内の各部の温度等に基づいて判断することができる。ステップS14では、判断が肯定されるまで待機し、判断が肯定された場合には、ステップS16で補助酸化剤ガスブロワ32を停止させる。そして、ステップS18で開閉弁42を閉鎖し、炭素析出抑制処理を終了する。
炭素析出抑制処理の終了前または終了後に、水供給ポンプ26の駆動が開始され、気化器12へ水が供給されて気化され、改質器14へ水蒸気が供給される。改質器14では、部分改質反応に代わって水蒸気改質反応が行われ、定常運転へと移行される。定常運転時には、水の供給量を調整したり、第1燃料電池セルスタック16における発電時の反応により水蒸気や二酸化炭素が生じたりすることにより、燃料再生部22で再生される再生燃料ガスに含まれる水蒸気や二酸化炭素の量を確保することができる。
本実施形態によれば、起動時に部分酸化改質により、原料ガスの改質を行うので、燃料電池システム10A内の温度が比較的低い場合でも改質を開始でき、燃料電池システム10Aでの発電開始までの時間を短縮することができる。また、水を供給しない部分酸化改質時において、補助酸化剤ガスブロワ32により、第2アノード18Aへ酸化剤ガスが供給されるので、多段式の燃料電池システム10Aにおいて、起動時に燃料を再生する場合であっても、第2アノード18Aでの炭素の析出を抑制することができる。
なお、本実施形態では、補助酸化剤ガスブロワ32で空気を酸化剤ガスとして送出したが、水蒸気、二酸化炭素、酸素など、他の酸化剤ガスを供給してもよい。
また、本実施形態では、補助酸化剤ガスブロワ32を燃料再生部22よりも下流側に配置したが、燃料再生部22よりも上流側に配置してもよい。
[第2実施形態]
次に、本発明の第2実施形態について説明する。本実施形態では、第1実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の燃料電池システム10Bは、図4に示すように、第1実施形態の補助酸化剤ガスブロワ32を有していない。燃料電池システム10Bには、アノードオフガス管P7の熱交換部30よりも上流側から分岐して第1アノード16Aから第2アノード18Aへ燃料再生部22を経由せずにアノードオフガスを供給するアノードオフガス直接供給管P8が設けられている。アノードオフガス管P7とアノードオフガス直接供給管P8との分岐部分には、切換部としての三方弁44が設けられている。三方弁44は、図5に示されるように、制御部40と接続されている。制御部40は、三方弁44を制御し、第1アノード16Aから第2アノード18Aへの流路と第1アノード16Aから燃料再生部22への流路とを切り換える。本実施形態では、三方弁44よりも下流側のアノードオフガス管P7を、符号P7−1として区別する。
次に、本実施形態の燃料電池システム10Bの動作について説明する。
燃料電池システム10Bでは、起動時に制御部40において、図6に示す炭素析出抑制処理が実行される。炭素析出抑制処理は、まず、ステップS10で、開閉弁42を開放し、ステップS22で三方弁44をアノードオフガス直接供給管側が開となるように制御する。ステップS24で原料供給ブロワ24、主酸化剤ガスブロワ28を駆動させる。これにより、改質器14へ原料ガスであるメタン及び酸化剤ガス(空気)が供給され、第1カソード16Bへ酸化剤ガス(空気)が供給される。
改質器14からは、未反応のCHや、部分酸化反応で生成されたCO、H、完全酸化反応で生成されCO、HO、等が第1アノード16Aへ送出される。第1燃料電池セルスタック16では、前述した(1)〜(3)の反応が生じると共に、COやHOを酸化剤として酸化反応が生じる。これにより、炭素の析出は抑制される。
第1アノード16Aから送出されたアノードオフガスは、アノードオフガス直接供給管P8を経て、燃料再生部22を経由せずに第2アノード18Aへ供給される。第2燃料電池セルスタック18では、前述した(1)〜(3)の反応が生じると共に、第1燃料電池セルスタック16と同様に、アノードオフガス中のCOやHOを酸化剤として酸化反応が生じる。これにより、炭素の析出は抑制される。
次に、ステップS14で、炭素析出抑制処理を終了してよいかどうかを判断する。ステップS14で判断が肯定された場合には、ステップS28で三方弁44のアノードオフガス管P7ー1側を開放する。そして、ステップS18で開閉弁42を閉鎖し、炭素析出抑制処理を終了する。
本実施形態によれば、部分酸化改質時において、第1アノード16Aから送出されたアノードオフガスは、アノードオフガス直接供給管P8を経て、燃料再生部22を経由せずに第2アノード18Aへ供給される。したがって、多段式の燃料電池システム10Bにおいて、起動時に、第2アノード18Aでの炭素の析出を抑制することができる。
また、本実施形態では、燃料再生部22へ送出されることによるアノードオフガスの温度低下が抑制されるので、熱エネルギーのロスが抑制され、第2燃料電池セルスタック18の昇温に要する時間を短縮することができる。
なお、本実施形態では、切換部として三方弁を用いたが、アノードオフガス管P7ー1とアノードオフガス直接供給管P8の各々に開閉弁を設けて、開閉を切り換えてもよい。
[第3実施形態]
次に、本発明の第3実施形態について説明する。本実施形態では、第1、第2実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の燃料電池システム10Cは、図7に示すように、第1実施形態の補助酸化剤ガスブロワ32を有していない。燃料電池システム10C、では、燃料再生部22は、凝縮器22Aで構成されており、凝縮器22Aには、内部の温度を制御する水凝縮制御部46が接続されている。
凝縮器22Aでは、水凝縮制御部46によって、アノードオフガスの温度Tcが、以下のように制御される。凝縮器22Aへの導入前のアノードオフガスの露点をTdとすると、アノードオフガスの温度TcがTd以上の場合には、Tcが最高許容温度Tmaxよりも低くなるように制御される。また、アノードオフガスの温度TcがTdよりも低い場合には、Tcが最低許容温度Tminよりも高くなるように制御される。ここで、最高許容温度Tmaxは、例えば、凝縮器22Aに関係する部材の耐用温度などに基づいて設定することができる。また、最低許容温度Tminは、例えば、凝縮器22Aから送出されたガスが、配管、燃料電池等を通過する際に、炭素析出しない程度の水蒸気量が保てる温度に設定することができる。また、凝縮器22Aにおけるアノードオフガスの露点Tdは、運転条件によって変化し、例えば原料ガス、酸化剤ガスの導入量や改質器温度などで予測することができる。
水凝縮制御部46としては、ヒーターを用いて加熱したり、燃焼部20からの燃焼排ガスを熱源として加熱したり、水供給ポンプ26によって送出される水を分岐して冷却水として用いたり、外部熱源を用いたりすることができる。燃焼排ガスを熱源として加熱する場合には、燃焼排ガスの流量を調整することにより、凝縮器22Aの温度を調整することができる。
次に、本実施形態の燃料電池システム10Cの動作について説明する。
燃料電池システム10Cでは、起動時に制御部40において、図9に示す炭素析出抑制処理が実行される。炭素析出抑制処理は、まず、ステップS10で、開閉弁42を開放し、ステップS24で原料供給ブロワ24、主酸化剤ガスブロワ28を駆動させる。これにより、改質器14へ原料ガスであるメタン及び酸化剤ガス(空気)が供給され、第1カソード16Bへ酸化剤ガス(空気)が供給される。
次に、ステップS30で、凝縮器22Aでのアノードオフガスの温度Tcが露点Td以上かどうかを判断する。判断が肯定された場合には、ステップS32で、水凝縮制御部46で、TcがTmaxよりも低くなるように凝縮器22Aの温度を制御する。判断が否定された場合には、ステップS34で、水凝縮制御部46で、TcがTminよりも高くなるように凝縮器22Aの温度を制御する。
改質器14からは、未反応のCHや、部分酸化反応で生成されたCO、H、完全酸化反応で生成されCO、HO、等が第1アノード16Aへ送出される。第1燃料電池セルスタック16では、前述した(1)〜(3)の反応が生じると共に、COやHOを酸化剤として酸化反応が生じる。これにより、炭素の析出は抑制される。
第1アノード16Aから送出されたアノードオフガスは、熱交換部30を通って凝縮器22Aへ送出される。アノードオフガスの水蒸気はほとんど凝縮されずに再生燃料ガス管P9へ送出される。そして、熱交換部30を経て第2アノード18Aへ供給される。
第2燃料電池セルスタック18では、前述した反応により発電が行われると共に、空気中のCOやHOを酸化剤として改質反応が生じる。これにより、炭素の析出は抑制される。
次に、ステップS14で、炭素析出抑制処理を終了してよいかどうかを判断する。ステップS14で判断が否定された場合には、ステップS30へ戻って上記のステップを繰り返す。これにより、炭素析出抑制処理中に、凝縮器22Aでのアノードオフガスの温度Tcは、Tmin〜Tmaxの範囲になるように制御される。ステップS14で判断が肯定された場合には、ステップS18で開閉弁42を閉鎖し、炭素析出抑制処理を終了する。
本実施形態によれば、部分酸化改質時において、第1アノード16Aから送出されたアノードオフガス中の水蒸気は、凝縮器22Aで凝縮されず、または炭素析出しない程度の量が保たれた状態で、第2アノード18Aへ供給される。したがって、多段式の燃料電池システム10Cにおいて起動時に、第2アノード18Aでの炭素の析出を抑制することができる。
また、本実施形態では、凝縮器22Aにおいてアノードオフガスの過剰な温度低下が抑制されるので、熱エネルギーのロスが抑制され、第2燃料電池セルスタック18の昇温に要する時間を短縮することができる。
なお、本実施形態では、水凝縮制御部46により、アノードオフガスの温度を制御したが、供給する原料ガス、酸化剤ガスの流量を変えることにより、アノードオフガス中の水蒸気の凝縮量を制御することもできる。
[第4実施形態]
次に、本発明の第4実施形態について説明する。本実施形態では、第1〜第3実施形態と同様の部分については同一の符号を付し、その詳細な説明を省略する。
本実施形態の燃料電池システム10Dは、図10に示すように、第1実施形態の補助酸化剤ガスブロワ32を有していない。燃料電池システム10D、では、燃料再生部22は、分離膜48Cにより二酸化炭素及び水の少なくとも一方を除去する分離器48で構成されている。
分離器48は、分離膜48Cを挟んで一方側が流入部48A、他方側が透過部48Bとされている。流入部48Aがアノードオフガスの非透過側となり、透過部48Bが透過側となる。分離器48の流入部48Aの入口側に、アノードオフガス管P7が接続され、出口側に再生燃料ガス管P9が接続されている。分離器48の透過部48Bの入口側には、スイープ用の気体として、スイープ用ブロワ50により送出される空気を流入させるスイープ用管P14が接続されている。透過部48Bの出口側には、排出管P15が接続されている。スイープ用管P14には、スイープ用ブロワ50よりも上流側に加湿器52が接続されている。加湿器52は、駆動により内部で水を気化して水蒸気を生成可能とされており、生成された水蒸気は、スイープ用ブロワ50により、空気と共に透過部48Bへ供給される。
図11に示されるように、スイープ用ブロワ50及び加湿器52は、制御部40と接続されている。制御部40は、スイープ用ブロワ50及び加湿器52の駆動を制御する。
次に、本実施形態の燃料電池システム10Dの動作について説明する。
燃料電池システム10Dでは、起動時に制御部40において、図12に示す炭素析出抑制処理が実行される。炭素析出抑制処理は、まず、ステップS40で、加湿器52を駆動させる。次に、ステップS10で、開閉弁42を開放し、ステップS42で、原料供給ブロワ24、主酸化剤ガスブロワ28、スイープ用ブロワ50を駆動させる。これにより、改質器14へ原料ガスであるメタン及び酸化剤ガス(空気)が供給され、第1カソード16Bへ酸化剤ガス(空気)が供給される。
改質器14からは、未反応のCHや、部分酸化反応で生成されたCO、H、完全酸化反応で生成されCO、HO、等が第1アノード16Aへ送出される。第1燃料電池セルスタック16では、前述した(1)〜(3)の反応が生じると共に、COやHOを酸化剤として酸化反応が生じる。これにより、炭素の析出は抑制される。
第1アノード16Aから送出されたアノードオフガスは、熱交換部30を通って分離器48の流入部48Aへ送出される。ここで、透過部48Bへは、空気と共に加湿器52で生成された水蒸気も供給されている。したがって、透過部48BはHOの分圧が高く、流入部48Aから透過部48BへHOは透過しにくい。これにより、アノードオフガスの水蒸気はほとんどが透過部48Bへ透過されずに再生燃料ガス管P9へ送出される。そして、熱交換部30を経て第2アノード18Aへ供給される。
第2燃料電池セルスタック18では、前述した(1)〜(3)の反応が生じると共に、空気中のCOやHOを酸化剤として酸化反応が生じる。これにより、炭素の析出は抑制される。
次に、ステップS14で、炭素析出抑制処理を終了してよいかどうかを判断する。ステップS14で判断が肯定された場合には、ステップS44で、加湿器52の駆動を停止する。これにより、スイープ用ブロワ50により空気のみが透過部48Bへ送出される。次に、ステップS18で開閉弁42を閉鎖し、炭素析出抑制処理を終了する。
本実施形態によれば、部分酸化改質時において、第1アノード16Aから送出されたアノードオフガス中の水蒸気は、流入部48Aから透過部48Bへ透過されず、第2アノード18Aへ供給される。したがって、多段式の燃料電池システム10Dにおいて、起動時に、第2アノード18Aでの炭素の析出を抑制することができる。
なお、本実施形態では、加湿器52で空気を加湿することにより、透過部48Bへ供給される前のスイープガスに含まれる水蒸気の濃度を高くした。この濃度調整により、透過部48Bの水蒸気分圧を高くして、アノードオフガス中の水蒸気が分離膜48Cを透過しないように制御したが、加湿器52なしで透過部48Bの水蒸気や二酸化炭素の分圧を高くしてもよい。例えば、燃焼排ガスをスイープガスとして透過部48Bへ供給して二酸化炭素の濃度を高くしてもよいし、スイープ用ブロワ50の出力を調整して、透過部48Bへ供給するスイープガスの流量を増減させることにより、透過部48Bにおける酸化剤ガスの分圧を調整してもよい。
また、スイープガスとして、原料ガスを用いてもよく、この場合には、原料ガスを加湿器で加湿して透過部48Bにおける水蒸気分圧を高くしてもよい。
さらに、本発明は、第1〜第4実施形態を適宜組み合わせてもよいし、本発明の技術的思想内で、当業者によって、既知の装置を組み合わせて実施することができる。例えば、熱交換器の設置、組み合わせなどを、種々に設定することができる。
10A、10B、10C、10D 燃料電池システム
14 改質器
16 第1燃料電池セルスタック、 16A 第1アノード
18 第2燃料電池セルスタック、 18A 第2アノード
22 燃料再生部、 22A 凝縮器
28 主酸化剤ガスブロワ(酸化剤ガス供給部)
32 補助酸化剤ガスブロワ(補助酸化剤ガス供給部、酸化剤ガス量調整部)
42 開閉弁(酸化剤ガス供給部)
44 三方弁(切換部、酸化剤ガス量調整部)
46 水凝縮制御部(酸化剤ガス量調整部)
48B 透過部(透過側)、 48C 分離膜
52 加湿器(分圧調整部、酸化剤ガス量調整部)
P8 アノードオフガス直接供給管(アノードオフガス供給路)
P9 再生燃料ガス管

Claims (8)

  1. 炭化水素系の原料ガスを改質して水素を含む燃料ガスを生成する改質部と、
    前記改質部へ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部と、
    前記燃料ガスと空気とを反応させて発電する第1燃料電池セルスタックと、
    前記第1燃料電池セルスタックの第1アノードから排出されたアノードオフガスと空気とを反応させて発電する第2燃料電池セルスタックと、
    前記アノードオフガスから、二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方を減じた再生燃料ガスを前記第2燃料電池セルスタックの第2アノードへ供給する燃料再生部と、
    前記第2アノードへ供給される空気量を調整する酸化剤ガス量調整部と、
    を備えた燃料電池システム。
  2. 前記燃料再生部は、二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方を透過させて分離する分離膜を有し、
    前記酸化剤ガス量調整部は、前記分離膜の透過側へ供給するスイープガスにより前記透過側における二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の分圧を調整する分圧調整部、を含んで形成されている、請求項1項に記載の燃料電池システム。
  3. 炭化水素系の原料ガスを改質して水素を含む燃料ガスを生成する改質部と、
    前記改質部へ酸化剤ガスを供給する酸化剤ガス供給部と、
    前記燃料ガスと空気とを反応させて発電する第1燃料電池セルスタックと、
    前記第1燃料電池セルスタックの第1アノードから排出されたアノードオフガスと空気とを反応させて発電する第2燃料電池セルスタックと、
    前記アノードオフガスから、二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方を減じた再生燃料ガスを前記第2燃料電池セルスタックの第2アノードへ供給する燃料再生部と、
    前記第2アノードへ供給される酸化剤ガス量を調整する酸化剤ガス量調整部と、
    を備え、
    前記燃料再生部は、水蒸気を透過させて分離する分離膜を有し、
    前記酸化剤ガス量調整部は、前記分離膜の透過側へ供給するスイープガスにより前記透過側における水蒸気の分圧を調整する分圧調整部、を含んで形成されている、
    燃料電池システム。
  4. 前記分圧調整部は、前記スイープガスの流量により前記透過側における二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の分圧を調整すること、を特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の燃料電池システム。
  5. 前記分圧調整部は、前記透過側へ供給する前の前記スイープガスの二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の濃度により前記透過側における二酸化炭素及び水蒸気の少なくとも一方の分圧を調整すること、を特徴とする、請求項2又は請求項3に記載の燃料電池システム。
  6. 前記酸化剤ガス量調整部は、前記第1燃料電池セルスタックよりも下流側から前記第2アノードへ酸化剤ガスを供給する補助酸化剤ガス供給部、を含んで形成されている、請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  7. 前記第1アノードから前記第2アノードへ前記アノードオフガスを供給するアノードオフガス供給路と、前記燃料再生部から前記第2アノードへ前記再生燃料ガスを供給する再生燃料ガス供給路と、を備え、
    前記酸化剤ガス量調整部は、前記アノードオフガス供給路から前記第2アノードへのガス供給と、前記再生燃料ガス供給路から前記第2アノードへのガス供給とを切り換える切換部、を含んで形成されている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
  8. 前記燃料再生部は、前記アノードオフガス中の水蒸気を凝縮させる凝縮器を有し、
    前記酸化剤ガス量調整部は、前記凝縮器での水の凝縮量を制御する水凝縮制御部、を含んで形成されている、請求項1〜請求項6のいずれか1項に記載の燃料電池システム。
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