JP3471513B2 - 燃料電池発電装置およびその燃料切替試験方法 - Google Patents

燃料電池発電装置およびその燃料切替試験方法

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JP3471513B2
JP3471513B2 JP03426996A JP3426996A JP3471513B2 JP 3471513 B2 JP3471513 B2 JP 3471513B2 JP 03426996 A JP03426996 A JP 03426996A JP 3426996 A JP3426996 A JP 3426996A JP 3471513 B2 JP3471513 B2 JP 3471513B2
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reforming
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武  哲夫
真樹 石澤
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の燃料を切り
替えて発電を行なう燃料電池発電装置に係り、特にその
複数燃料の定期切替試験を人手によらず自動的に行ない
うようにした燃料電池発電装置およびその定期燃料切替
試験方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】複数の燃料を切り替えて発電可能な燃料
電池発電装置として、これまでに都市ガスとプロパンガ
ス又はメタノールの燃料切替えによる発電が可能な装置
が提案されている。
【0003】図5にこの種の燃料電池発電装置の従来例
として、制御装置を用いて都市ガスとプロパンガスの燃
料切替えにより発電を行なうタイプの装置の構成を示
す。図5において、1は液化プロパンガスG2’を気化
させてプロパンガスG2にするための気化器、2は都市
ガスG1あるいはプロパンガスG2に含有される硫黄分
を除去するための脱硫装置、3は都市ガスG1あるいは
プロパンガスG2を改質用水蒸気と混合するエジェク
タ、4は都市ガスG1あるいはプロパンガスG2と水蒸
気を改質触媒上で反応させて水素リッチな改質ガスを得
るための改質装置である。この改質装置4は改質触媒が
充填された改質部4aと改質バーナ4bを有する。
【0004】また、5は水素リッチな改質ガス中の一酸
化炭素濃度を低減させるためのシフトコンバータ、6は
外気を取り込んで送り出す空気ブロア、7は燃料極7a
と酸化剤極7bとが電解質7cを挟んで配置されたセル
を複数組積層してなるリン酸型燃料電池本体、8は燃料
電池出力Poを電圧変換或いは直流/交流変換する変換
装置、9は燃焼排ガスや酸化剤極排ガスから凝縮水を得
るための凝縮器、10はヒータ10aにより水を加熱し
て水蒸気を発生させる気水分離器、11はそのヒータ1
0a用の電源、12は蒸発器、13は排熱利用システ
ム、14は液化プロパンガスG2’のポンプ、15は補
給水のポンプ、16は制御部16aや比較演算部16b
を有する制御装置、17はリサイクル配管、18は燃料
極排ガス配管、19は負荷である。
【0005】また、B1〜B5遮断弁、C1〜C6は流
量制御弁、S1は圧力センサ、S2、S3は液面セン
サ、S4、S5は温度センサ、S6は圧力センサ、S7
は電圧センサ、S8は電流センサ、S9、S10は流量
センサである。
【0006】都市ガスG1を燃料として発電を行なう場
合には、制御装置16の制御部16aから制御信号aを
送信することによって遮断弁B2を開いて脱硫装置2に
都市ガスG1を供給し、その脱硫装置2において、改質
装置4の改質部4aおよびリン酸型燃料電池本体7の燃
料極7aの触媒の劣化原因となる都市ガスG1中の腐臭
剤に含まれる硫黄分を除去する。このときの都市ガスG
1の供給量は、流量制御弁C1の開度をリン酸型燃料電
池本体7の燃料電池出力Poに合わせて制御装置16の
制御部16aからの制御信号bで調整することにより、
制御する。
【0007】遮断弁B4は、制御装置16の制御部16
aから送信された制御信号cにより、燃料電池発電装置
の都市ガスG1による起動時のみ開き、改質装置4の改
質バーナ4bに改質装置4の昇温のためにその都市ガス
G1を供給して燃焼させ、それ以外は閉じておく。な
お、以上において遮断弁B3、B5は、制御装置16の
制御部16aから制御信号d、fを送信して、閉じてお
く。
【0008】都市ガスG1の供給量と供給圧力は、流量
センサS9と圧力センサS1で監視し、その流量検出信
号Hや圧力検出信号Aを制御装置16の比較演算部16
bに送る。この制御装置16の比較演算部16bでは、
流量センサS9や圧力センサS1で検出した都市ガスの
供給量や供給圧力から、予め燃料電池出力Poに合わせ
て設定記憶された所定の値を引くことにより、その差を
計算する。
【0009】そして、その差が0以下になったことを確
認したとき、すなわち、検出した都市ガスG1の供給流
量又は供給圧力が予め設定記憶された都市ガスの所定の
供給流量又は供給圧力以下に減少したことを確認したと
き、制御装置16の制御部16aから制御信号a、dを
送信することによって、遮断弁B2を閉じるとともに遮
断弁B3を開いて、燃料切替を行なう。
【0010】これによって、都市ガスG1に代えて、気
化器1で液化プロパンガスG2’を気化させることによ
り得られたプロパンガスG2を脱硫装置2に供給し、改
質装置4の改質部4aおよびリン酸型燃料電池本体7の
燃料極7aの触媒の劣化原因となるプロパンガスG2中
の腐臭剤に含まれる硫黄分を除去する。プロバンガスG
2の供給量は、流量制御弁C2の開度を燃料電池出力P
oに合わせて制御装置16の制御部16aからの制御信
号eで調節することにより、行なう。
【0011】遮断弁B5は、制御装置16の制御部16
aから送信された制御信号fにより、燃料電池発電装置
のプロパンガスG2による起動時のみ開き、改質装置4
の昇温のためにそのプロパンガスG2を改質装置4の改
質バーナ4bに供給して燃焼させ、それ以外は閉じてお
く。
【0012】液化プロパンガスG2’は、遮断弁B1を
介して気化器1にポンプ14により自動的に供給され
る。気化器1の内部の液化プロパンガスの量は、液面セ
ンサS2で所定の範囲に維持される。気化器1の熱源に
は電気ヒータや燃料電池排熱等が利用される。プロパン
ガス供給量は、流量センサS10で監視し、その検出信
号Iを制御装置16の比較演算部16bに送る。
【0013】都市ガスG1およびプロパンガスG2の供
給量は、電圧センサS7と電流センサS8で検出した燃
料電池出力Poを検出信号B、Cとして制御装置16の
比較演算部16bに送信し、また温度センサS4で検出
した改質装置4の温度を検出信号とDとして制御装置1
6の比較演算部16bに送信し、予め設定記憶された燃
料電池出力Poおよび改質装置4の温度と、流量制御弁
C1、C2の開度(すなわち、都市ガス供給量およびプ
ロパンガス供給量)の関係に基づいて、制御装置16の
制御部16aから制御信号b、eを送信し、その流量制
御弁C1、C2の開度を調節することによって、燃料電
池出力Poに見合った値に設定する。
【0014】脱硫装置2で硫黄分が除去された都市ガス
G1又はプロパンガスG2は、エジェクタ3で気水分離
器10から供給された改質用水蒸気と混合され、改質装
置4の改質触媒が充填された改質部4aに供給される。
なお、リン酸型燃料電池本体7が燃料極7aと酸化剤極
7bとの間に生じる差圧で破壊することを防止するた
め、都市ガスG1とプロパンガスG2の供給圧力は大気
圧と同等の圧力に設定される。そのため、都市ガスG1
とプロパンガスG2は、エジェクタ3の改質用水蒸気の
吸い込みによって生じる差圧を駆動力として改質装置4
に供給される。
【0015】エジェクタ3への改質用水蒸気供給量は、
予め設定記憶された流量制御弁C1、C2の開度(すな
わち、都市ガス供給量およびプロパンガス供給量)とエ
ジェクタ3の開度との関係に基づいて、制御装置16の
制御部16aから制御信号gを送信してエジェクタ3の
開度を調整することによって、予め燃料毎に設定記憶さ
れた所定のスチームカーボン比(以下、「S/C」と呼
ぶ)となるように設定される。
【0016】改質装置4では、燃料ガスである都市ガス
G1あるいはプロパンガスG2の水蒸気改質が行なわ
れ、水素リッチな改質ガスがつくられる。都市ガスG1
の主成分であるメタンの水蒸気改質反応は次の式(1)
で、またプロパンの水蒸気改質反応は次の式(2)で表
される。 CH4 + H2 O → CO+3H2 ・・・・(1) C38 + 3H2 O → 3CO+7H2 ・・・・(2)
【0017】この水素リッチな改質ガスには、リン酸型
燃料電池本体7の燃料極7aの触媒の劣化原因となる一
酸化炭素が含まれているので、その改質ガスはシフト触
媒を充填したシフトコンバータ5に送られ、次の式
(3)に示すシフト反応により、改質ガス中の一酸化炭
素が二酸化炭素に変換される。 CO + H2 O → CO2 +H2 ・・・・(3)
【0018】改質ガス中の一酸化炭素含有量は、シフト
コンバータ5におけるこのような反応により1%以下ま
で低減される。シフトコンバータ5で一酸化炭素が下げ
られた水素リッチなシフトコンバータ5の出力改質ガス
は、リン酸型燃料電池本体7の燃料極7aに供給される
とともに、その一部はリサイクル配管17を経由して脱
硫装置2にリサイクルされ、そのリサイクルガス中に含
まれる水素が脱硫反応に使用される。
【0019】このリサイクルガスの供給量は、予め設定
記憶された流量制御弁C1、C2の開度(すなわち、都
市ガス供給量またはプロパンガス供給量)と流量制御弁
C5の開度(すわなち、リサイクルガス供給量)の関係
に基づいて、制御装置16の制御部16aから制御信号
hをその流量制御弁C5に送信し、その流量制御弁C5
の開度を調整することによって、予め設定記憶された所
定の供給量に設定される。
【0020】一方、リン酸型燃料電池本体7の酸化剤極
7bには、空気ブロア6を用いて取り込んだ外気を発電
用エアとして供給する。この発電用エアの供給量は、電
圧センサS7と電流センサS8で検出した燃料電池出力
Poを検出信号B、Cとして制御装置16の比較演算部
16bに送信し、予め設定記憶された燃料電池出力Po
と空気ブロア6の回転数および流量制御弁C4の開度
(すなわち、発電用エアー供給量)の関係に基づいて、
制御装置16の制御部16aから制御信号iを送信して
空気ブロア6の回転数を調節し、また制御装置16の制
御部16aから制御信号jを送信して流量制御弁C4の
開度を調整し、燃料電池出力Poに見合った値に設定す
る。
【0021】リン酸型燃料電池本体7の燃料極7aで
は、次の式(4)により改質ガス中の水素が水素イオン
と電子に変る。水素イオンは電解質7cの内部を拡散し
て酸化剤極7bに到達し、電子は外部回路を流れ、燃料
電池出力Poとして取り出される。 H2 → 2H+ + 2e- ・・・・(4)
【0022】酸化剤極7bでは、次の式(5)に示す反
応により、燃料極7aから電解質7cの中を拡散してき
た水素イオン、燃料極7aから外部回路を通じて移動し
てきた電子、および空気中の酸素が反応し、水が生成す
る。 2H+ + 1/2 O2 + 2e- → H2 O ・・・・(5)
【0023】以上の式(4)と(5)をまとめると、リ
ン酸型燃料電池本体7の全電池反応は、次の式(6)に
示す水素と酸素から水ができる単純な反応として表すこ
とができる。 H2 + 1/2 O2 → H2 O ・・・・(6) 発電によって得られた燃料電池出力Poは、変換装置8
で電圧変換あるいは直流/交流変換が行なわれた後、負
荷19に供給される。
【0024】燃料極7aでは、改質ガス中の水素がすべ
て式(4)に示した電極反応で消費されるわけではな
く、全体の80%程度の水素が使われるだけである。残
りの約20%の水素が未反応水素として、燃料極排ガス
中に残存する。これは、燃料極7aで改質ガス中の水素
をすべて電極反応で消費しようとすると、ガスの出口付
近で局所的に水素が不足し、水素の代わりに燃料極基板
のカーボンが反応することによってリン酸型燃料電池本
体7が劣化することを防止するためである。未反応水素
を含む燃料極排ガスは、燃料極排ガス配管18を経由し
て改質装置4の改質バーナ4bに供給され、バーナ燃料
として使用される。
【0025】前記式(1)に示した都市ガスG1の主成
分であるメタンの水蒸気改質反応および前記式(2)に
示したプロパンの水蒸気改質反応は、吸熱反応であるの
で、外部から熱を改質装置4の改質部4aに与える必要
がある。このために、改質バーナ4bにおいて燃料極排
ガス中の未反応水素を燃焼用エアーとともに燃焼させる
ことにより、改質装置4の改質部4aの触媒充填層温度
を摂氏で最大700度程度まで昇温する。
【0026】このとき、空気ブロア6からの燃焼用エア
ーの供給量は、流量制御弁C3の開度を一定にすること
によって一定値に設定しても良いし、また温度センサS
4で検出した改質装置4の温度の検出信号Dを制御装置
16の比較演算部16bに送信し、予め設定記憶された
改質装置温度と空気ブロア6の回転数および流量制御弁
C3の開度(すなわち、燃焼用エアー供給量)の関係に
基づいて、制御装置16の制御部16aから制御信号
i、kを送信することによって、空気ブロア6の回転数
と流量制御弁C3の開度を調整し、設定しても良い。
【0027】燃料極排ガス中の未反応水素の燃焼反応に
より生成した水蒸気を含む改質バーナ4bでの燃焼排ガ
スと、前記式(6)に示した電池反応により生成した水
蒸気を含む酸化剤極排ガスは、凝縮器9に送られ、水蒸
気が凝縮水として除去された後に、排ガスとして大気中
に放出される。凝縮水は気水分離器10に戻され、電池
冷却水、改質用水蒸気、排熱回収用水蒸気等に利用され
る。
【0028】前記の式(6)に示した電池反応は発熱反
応であるので、リン酸型燃料電池本体7の温度は、発電
により時間とともに上昇する。リン酸型燃料電池本体7
の温度上昇が起こると、電解質の水素イオン伝導率が上
がるために出力特性が一時的に向上するが、劣化が起こ
り易くなり、寿命低下が生じる。そこで、気水分離器1
0から電池冷却水を循環させてリン酸型燃料電池本体7
の冷却を行なう。
【0029】このリン酸型燃料電池本体7の温度は、寿
命と電池性能の両方を勘案して、摂氏190度前後に設
定されるのが一般的である。電池冷却水のリン酸型燃料
電池本体7の出口温度は温度センサS5で検出し、その
検出信号Eを制御装置16の比較演算部16bに送信す
る。
【0030】電池冷却水の供給量は、温度センサS5で
検出したリン酸型燃料電池本体7の出口温度が予め設定
記憶された所定の温度範囲となるように、制御信号mを
制御装置16の制御部16aから流量制御弁C6に送信
し、その流量制御弁C6の開度を調整することによっ
て、設定する。リン酸型燃料電池本体7を出た電池冷却
水は、水と水蒸気の混合物の形で気水気分離器10に戻
される。
【0031】気水分離器10では、圧力センサS6で検
出した圧力検出信号Fおよび液面センサS3で検出した
水位検出信号Gが制御装置16の比較演算部16bに送
信される。起動時および圧力センサS6が気水分離器1
0の圧力が予め設定記憶された所定の圧力より低下した
ことを検出した場合には、制御装置16の制御部16a
から制御信号nをヒータ電源11に送信し、圧力センサ
S6で気水分離器圧力が予め設定記憶された所定の圧力
を超えることを検出するまで、予め設定記憶された所定
の電力をヒータ電源11に供給し、水蒸気を発生させ
る。
【0032】また、液面センサS3で気水分離器10の
水位が予め設定記憶された所定の水位より低下したこと
を検出した場合には、制御装置16の制御部16aから
制御信号pを補給水ポンプ15に送信し、液面センサS
3による検出水位が予め設定記憶された所定の水位を超
えることを検出するまで、その補給水ポンプ15を動作
させて気水分離器10に補給水を供給する。
【0033】リン酸型燃料電池本体7から気水分離器1
0に供給された水蒸気あるいは気水分離器10で発生さ
せた水蒸気のうち、改質用水蒸気として使用する以外の
水蒸気は、排熱回収用水蒸気として蒸発器12に供給さ
れ、排熱利用システム13の冷媒の蒸発に使用される。
蒸発器12で凝縮した排熱回収用水蒸気の凝縮水は気水
分離器10に戻される。
【0034】
【発明が解決しようとする課題】次に、複数の燃料を切
り替えて発電を行なう従来の燃料電池発電装置の問題点
について、上述した都市ガスG1とプロパンガスG2の
燃料切替により発電する燃料電池発電装置を例にして説
明する。この燃料電池発電装置では、どちらか一方の燃
料で発電を行ない、その時点で使用している燃料の供給
に異常が生じた場合に、自動的にもう一方の燃料に燃料
切替を行ない発電を継続する。
【0035】通常は、都市ガスG1を常用燃料として発
電を行ない、プロパンガスG2を非常用燃料とし液化プ
ロパンガスG2’の形で備蓄し、地震等の災害や事故等
が発生して都市ガスG1の供給が途絶えた場合に、都市
ガスG1からプロパンガスG2に燃料切替を行なって発
電を継続するのが一般的である。
【0036】このような燃料電池発電装置を通信用電源
等に適用し、常用・非常用を兼ねた電源として使用する
場合には、特に燃料切替機能に対して高い信頼性が要求
される。これは、都市ガスG1の供給が途絶えた場合
に、速やかにプロパンガスG2に燃料切替を行なって発
電を継続することができないと、非常用電源としての機
能を果たすことが不可能となるためである。
【0037】そこで、燃料切替による発電が可能な燃料
電池発電装置を常用・非常用を兼ねた電源として使用す
る場合には、燃料切替機能の高信頼性を維持するため
に、定期的に燃料切替試験を行なって燃料切替機能の異
常の有無を判定し、必要に応じてメンテナンスを行なわ
なくてはならない。
【0038】しかし、従来の燃料切替による発電が可能
な燃料電池発電装置では、定期燃料切替試験毎に、人間
が燃料電池発電装置の設置場所に出向き、手動で燃料切
替信号を制御装置16の制御部16aに送り、制御装置
16の制御部16aから遮断弁B2、B3、およびエジ
ェクタ3にそれぞれ制御制御信号a,d,gを送信し、
遮断弁B2、B3の開閉とエジェクタ3の開度を調節す
ることによって、燃料切替試験を行なっていた。
【0039】定期燃料切替試験で都市ガスG1からプロ
パンガスG2に燃料切替を行なう場合には、遮断弁B2
を閉じるとともに遮断弁B3を開け、逆にプロパンガス
G2から都市ガスG1に燃料切替を行なう場合には、遮
断弁B2を開けるとともに遮断弁B3を閉じる。一方、
エジェクタ3の開度は、改質用水蒸気供給量が予め設定
記憶されたプロパンガスG2又は都市ガスG1に適した
値となるように調整する。また、燃料電池発電装置の燃
料切替機能の異常の有無は、人間が燃料切替後の改質装
置温度、燃料電池出力、および燃料供給量が所定の範囲
にあるか否かを確認することによって判定していた。こ
のため、定期燃料切替試験に多くの稼働(手間)を要し
ていた。
【0040】本発明は以上のような点に鑑みてなされた
もので、その第1の目的は、無人で自動的に定期燃料切
替を行なうことができること、第2の目的は、無人で自
動的に定期燃料切替試験を行ない、燃料切替機能の異常
の有無を判定して定期燃料切替試験の稼働を大幅に低減
すること、第3の目的は定期燃料切替時に改質用水蒸気
量も燃料切替に応じた量に設定されるようにすることで
ある。
【0041】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
の第1の発明は、燃料極と酸化剤極とが電解質を挟んで
配置されたセルを複数組積層してなる燃料電池本体と、
燃料と改質用水蒸気を改質触媒上で反応させて水素リッ
チガスを生成し前記燃料電池本体に反応ガスとして供給
する改質装置を含む燃料改質系と、前記改質装置に複数
の燃料を供給する燃料供給系と、前記複数の燃料を切り
替える燃料切替手段および前記複数の燃料の供給量を制
御する燃料供給量制御手段を含む制御系と、を有する燃
料電池発電装置において、前記制御系に、予め燃料切替
試験の試験間隔又は試験時刻および試験時間が設定され
たタイマと、該タイマに設定記憶された前記試験間隔又
は試験時刻に基づく試験開始時および試験時間に基づく
試験終了時に、前記燃料切替手段および前記燃料供給量
制御手段に制御信号を送信して燃料切替の制御および該
燃料切替に応じた燃料供給量の制御を行なう燃料切替試
験用制御手段と、前記試験開始から前記試験終了までの
間に、改質装置温度、燃料供給量および燃料電池出力を
それぞれ予め設定記憶された許容範囲と比較演算して前
記許容範囲にあるか否かを判定する燃料切替試験用比較
演算手段と、を具備させたことを特徴とする燃料電池発
電装置として構成した。
【0042】第2の発明は、第1の発明において、前記
燃料改質系に前記燃料と前記改質用水蒸気を混合するエ
ジェクタを具備させるとともに、前記燃料切替試験用制
御手段が前記試験開始時および前記試験終了時に、前記
エジェクタに供給する前記改質用水蒸気の供給量を前記
燃料切替に応じて切替設定することを特徴とする燃料電
池発電装置として構成した。
【0043】第3の発明は、燃料極と酸化剤極とが電解
質を挟んで配置されたセルを複数組積層してなる燃料電
池本体と、燃料と改質用水蒸気を改質触媒上で反応させ
て水素リッチガスを生成し前記燃料電池本体に反応ガス
として供給する改質装置を含む燃料改質系と、前記改質
装置に複数の燃料を供給する燃料供給系と、タイマと、
前記複数の燃料を切り替える燃料切替手段と、前記複数
の燃料の供給量を制御する燃料供給量制御手段と、試験
時に燃料切替の制御および該燃料切替に応じた燃料供給
量の制御を行う燃料切替試験用制御手段と、燃料切替試
験用比較演算手段とを有する燃料電池発電装置の定期燃
料切替試験方法であって、予め燃料切替試験の試験間隔
又は試験時刻および試験時間を前記タイマにより設定記
憶し、前記試験間隔又は前記試験時刻に基づく試験開始
時に、燃料切替および該燃料切替に応じた燃料供給量設
定を前記燃料切替試験用制御手段により行ない、前記試
験時間の経過による試験終了時に、再び燃料切替および
該燃料切替に応じた燃料供給量設定を前記燃料切替試験
用制御手段により行い、前記試験開始から前記試験終了
までの間に、改質装置温度、燃料供給量および燃料電池
出力をそれぞれ予め設定した許容範囲と比較演算して前
記許容範囲にあるか否かを前記燃料切替試験用比較演算
手段により判定することを特徴とする燃料電池発電装置
の定期燃料切替試験方法として構成した。
【0044】第4の発明は、第3の発明において、前記
試験開始時又は前記試験終了時に前記改質用水蒸気の
供給量を前記燃料切替に応じて前記燃料切替試験用制御
手段により切替設定することを特徴とする燃料電池発電
装置の定期燃料切替試験方法として構成した。
【0045】
【0046】
【0047】
【発明の実施の形態】
[第1の実施の形態]図1は本発明の燃料電池発電装置
の第1の実施の形態を示す系統図である。図5で説明し
たものと同一のものには同一の符号を付してその詳しい
説明は省略する。本実施の形態では、図5に示したもの
とは、制御装置16に、制御部16a、比較演算部16
bに加えて、タイマ16c、燃料切替試験用制御部16
d、および燃料切替試験用比較演算部16eを追加して
設け、この制御装置16により自動的に定期燃料切替試
験を実施する点が異なる。
【0048】タイマ16cには、予め燃料切替試験の試
験間隔または日時(時刻)と試験時間とが設定記憶され
ている。燃料切替試験用制御部16dは、そのタイマ1
6cに設定記憶した試験間隔の経過後、又は試験日時
(時刻)の到達後、又は試験時間の経過後に、遮断弁B
2、B3に制御信号a、dを送信して、遮断弁B2、B
3の開閉を制御するとともに、流量制御弁C1、C2に
制御信号b、eを送信して、それらの開度を調整するこ
とによって、都市ガスG1の供給量又はプロパンガスG
2の供給量を、予め設定記憶された所定の値に制御する
動作を行ない、また、上記と同じタイミング時に、エジ
ェクタ3に対して制御信号gを送信して、その開度を調
整することよって、改質用水蒸気供給量が予め設定記憶
された都市ガスG1又はプロパンガスG2に適した値に
なるよう制御する動作を行なう。
【0049】燃料切替試験用比較演算部16eは、タイ
マ16cで設定した試験時間内に温度センサS4から検
出信号Dとして送信された改質装置4の温度の検出値、
流量センサS9から検出信号Hとして送信された都市ガ
スG1の供給量の検出値、流量センサS10から検出信
号Iとして送信されたプロパンガスG2の供給量の検出
値、電圧センサS7および電流センサS8から検出信号
B、Cとして送信された燃料電池出力Poの検出値を、
それぞれ予め設定記憶された改質装置温度、都市ガス供
給量又はプロパンガス供給量、および燃料電池出力Po
の許容範囲と比較演算し、これの検出値が許容範囲であ
るか否かを判定する。
【0050】次に本実施の形態の作用について説明す
る。本実施の形態では、定期燃料切替試験を制御装置1
6により自動的に実施する。制御装置16のタイマ16
cに定期燃料切替試験の試験間隔または日時(時刻)と
試験時間とを予め設定記憶させておく。また、燃料切替
試験用制御部16dには、燃料切替試験開始時の流量制
御弁C1又はC2の開度とこれに対応した燃料切替試験
終了時の流量制御弁C1又はC2の開度を予め設定記憶
させておき、またエジェクタ3における改質用水蒸気供
給量の値に対応する開度を都市ガスG1又はプロパンガ
スG2に対応して予め設定しておく。燃料切替試験用比
較演算部16eには、試験中の改質装置温度、燃料電池
出力、燃料供給量(都市ガス供給量やプロパンガス供給
量)の許容範囲を予め設定しておく。
【0051】通常都市ガスG1を燃料として燃料電池発
電装置による発電を行なっている場合には、タイマ16
cに予め設定記憶した試験間隔の経過後または試験日時
に、燃料切替試験用制御部16dから遮断弁B2、B3
に制御信号a、dを送信して、遮断弁B2を閉じるとと
もに遮断弁B3を開けることによって、自動的に発電を
継続しながら都市ガスG1からプロパンガスG2へ燃料
切替を行なう。
【0052】この燃料切替と同時に、燃料切替試験用制
御部16dから、制御信号eを流量制御弁C2に送信
し、その流量制御弁C2の開度を、予め設定記憶された
燃料切替試験時の燃料電池出力Poに対応したプロパン
ガス供給量となるように、予め設定記憶された弁開度と
プロパンガス供給量の関係に基づいて、制御する。また
このとき、エジェクタ3に対して制御信号gを送信し
て、その開度を調整することよって、改質用水蒸気供給
量が予め設定記憶されたプロパンガスG2に適した値に
なるよう制御する。
【0053】その後、タイマ16cに予め設定記憶した
試験時間が経過するまでの間、プロパンガスG2を燃料
として、制御装置16の制御部16aと比較演算部16
bで制御を行ないながら、燃料電池発電装置による発電
を継続する。
【0054】タイマ16cで設定した試験時間内に燃料
電池切替試験用比較演算部16dにおいて、温度センサ
S4から検出信号Dとして送信された改質装置温度の検
出値、流量センサS10から検出信号Iとして送信され
たプロパンガス供給量の検出値、電圧センサS7、電流
センサS8から検出信号B、Cとして送信された燃料電
池出力Poの検出値を、それぞれ予め設定記憶された改
質装置温度、プロパンガス供給量、および燃料電池出力
Poの許容範囲と比較演算し、これらの検出値が許容範
囲にあるか否かを判定することによって、燃料切替機能
の異常の有無の判定を行なう。
【0055】タイマ16cに予め設定記憶した試験時間
が経過すると、燃料切替試験用制御部16dから遮断弁
B2、B3に制御信号a、dを送信して、遮断弁B2を
開けるとともに遮断弁B3を閉じることによって、自動
的に発電を継続しながらプロパンガスG2から都市ガス
G1へ逆燃料切替を行なう。
【0056】この逆燃料切替と同時に燃料切替試験用制
御部16dから制御信号bを流量制御弁C1に送信し
て、その流量制御弁C1の開度を予め設定記憶された燃
料切替試験終了時の燃料電池出力Poに対応した都市ガ
ス供給量となるように、予め設定記憶された弁開度と都
市ガス供給量の関係に基づいて、制御する。またこのと
き、エジェクタ3に対して制御信号gを送信し、その開
度を調整することよって、改質用水蒸気供給量が予め設
定記憶された都市ガスG1に適した値になるよう制御す
る。
【0057】その後、都市ガスG1を燃料として制御装
置16の制御部16aと比較演算部16bで制御を行な
いながら、燃料電池発電装置による発電を継続する。以
上の燃料切替試験のフローチャートを図2に、都市ガス
G1を常用燃料とした場合の燃料電池発電装置の定期燃
料切替試験を含む発電パターンを図3に示した。
【0058】一方、通常プロパンガスG2を燃料として
燃料電池発電装置による発電を行なっている場合には、
タイマ16cに予め設定記憶した試験間隔の経過後また
は試験日時に、燃料切替試験用制御部16dから遮断弁
B2、B3に制御信号a、dを送信し、その遮断弁B2
を開けると共に遮断弁B3を閉じることによって、自動
的に発電を継続しながらプロパンガスG2から都市ガス
G1へ燃料切替を行なう。
【0059】この燃料切替と同時に、燃料切替試験用制
御部16dから制御信号bを流量制御弁C1に送信し、
その流量制御弁C1の開度を予め設定記憶された燃料切
替試験時の燃料電池出力Poに対応した都市ガス供給量
となるように、予め設定記憶された弁開度と都市ガス供
給量との関係に基づいて、制御する。またこのとき、エ
ジェクタ3に対して制御信号gを送信し、その開度を調
整することよって、改質用水蒸気供給量が予め設定記憶
された都市ガスG1に適した値になるよう制御する。
【0060】その後、タイマ16cに予め設定記憶され
た試験時間が経過するまでの間、都市ガスG1を燃料と
して制御装置16の制御部16aと比較演算部16bで
制御を行ないながら、燃料電池発電装置による発電を継
続する。
【0061】タイマ16cで設定した試験時間内に燃料
切替試験用比較演算部16eにおいて、温度センサS4
から検出信号Dとして送信された改質装置温度の検出
値、流量センサS9から検出信号Hとして送信された都
市ガス供給量の検出値、電圧センサS7、電流センサS
8から検出信号B、Cとして送信された燃料電池出力P
oの検出値を、それぞれ予め設定記憶された改質装置温
度、都市ガス供給量、および燃料電池出力Poの許容範
囲と比較演算し、これらの検出値が許容範囲内にある否
かを判定することによって、燃料切替機能の異常の有無
を判定する。
【0062】タイマ16cに予め設定記憶した試験時間
が経過すると、燃料切替試験用制御部16dから遮断弁
B2、B3に制御信号a、dを送信して、遮断弁B2を
閉じるとともに遮断弁B3を開けることによって、自動
的に発電を継続しながら都市ガスG1からプロパンガス
G2への逆燃料切替を行なう。
【0063】この逆燃料切替と同時に、燃料切替試験用
制御部16dから制御信号eを流量制御弁C2に送信し
て、その流量制御弁C2の開度を、予め設定記憶された
燃料切替試験終了時の燃料電池出力Poに対応したプロ
パンガス供給量となるように、予め設定記憶された弁開
度とプロパンガス供給量との関係に基づいて、制御す
る。またこのとき、エジェクタ3に対して制御信号gを
送信し、その開度を調整することよって、改質用水蒸気
供給量が予め設定記憶されたプロパンガスG2に適した
値になるよう制御する。
【0064】その後、プロパンガスG2を燃料として、
制御装置16の制御部16aと比較演算部16bで制御
を行ないながら、燃料電池発電装置による発電を継続す
る。プロパンガスG2を常用燃料とした場合の燃料電池
発電装置の定期燃料切替試験を含む燃料電池発電装置の
発電パターンを図4に示した。
【0065】[その他の実施の形態]なお、試験時間中
に行なう試験の要素(対象)、すなわち、改質装置温
度、都市ガス供給量、および燃料電池出力については、
それらの全てが予め各々設定した許容範囲にある場合に
は燃料切替機能正常と判断し、1つ以上がその許容範囲
から外れる場合に燃料切替機能異常と判断することがで
きるが、個々の要素について正常/異常を判断すること
もできる。また、燃料切替機能の正常/異常の判断のた
めの要素として、改質装置温度、都市ガス供給量、およ
び燃料電池出力のうちの1、又は2つのみを使用するこ
ともでき、更にそれらに別の要素を追加することもでき
る。
【0066】また、以上では2種類の燃料の間で燃料切
替を行なう場合について説明したが、3種類の燃料の間
で燃料切替を行なうことが可能な燃料電池発電装置にお
いては、第1の燃料を常用燃料としている場合には、第
1の燃料→第2の燃料→第1の燃料の定期燃料切替試
験、第1の燃料→第3の燃料→第1の燃料の定期燃料切
替試験のように個別に定期燃料切替試験を行なうことは
勿論のこと、第1の燃料→第2の燃料→第3の燃料→第
1の燃料のように、連続して一挙に定期燃料切替試験を
行なうこともできる。4種類以上の燃料の間で燃料切替
を行なうことが可能な燃料電池発電装置においても同様
である。
【0067】
【発明の効果】以上説明したように、第1、第3の発明
によれば、無人で自動的に定期燃料切替を行い、同時に
燃料切替機能の異常の有無を改質装置温度、燃料供給量
および燃料電池出力により判定することが可能であるか
ら、定期燃料切替試験の稼働を大幅に低減することがで
き、また第2,第4の発明によれば定期燃料切替時にエ
ジェクタの改質用水蒸気量も燃料切替に応じた量に設定
されるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の第1の実施の形態の燃料電池発電装
置の構成を示す系統図である。
【図2】 本発明の第1の実施の形態の燃料電池発電装
置の定期燃料切替試験方法のフローチャートである。
【図3】 都市ガスを常用燃料とする場合の定期燃料切
替試験のパターンを示す図である。
【図4】 プロパンガスを常用燃料とする場合の定期燃
料切替試験のパターンを示す図である。
【図5】 従来の燃料電池発電装置の構成を示す系統図
である。
【符号の説明】
1:気化器、2:脱硫装置、3:エジェクタ、4:改質
装置、5:シフトコンバータ、6:空気ブロア、7:リ
ン酸型燃料電池本体、8:変換装置、9:凝縮器、1
0:気水分離器、11:ヒータ用電源、12:蒸発器、
13:排熱利用システム、14:液化プロパンガスのポ
ンプ、15:補給水のポンプ、16:制御装置、17:
リサイクル配管、18:燃料極排ガス配管、19:負
荷、S1:圧力センサ、S2、S3:液面センサ、S
4、S5:温度センサ、S6:圧力センサ、S7:電圧
センサ、S8:電流センサ、S9、S10:流量セン
サ、B1〜B5:遮断弁、C1〜C6:流量制御弁、G
1:都市ガス、G2’:液化プロパンガス、G2:プロ
パンガス。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平7−235321(JP,A) 特開 平2−68862(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01M 8/04 - 8/06

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】燃料極と酸化剤極とが電解質を挟んで配置
    されたセルを複数組積層してなる燃料電池本体と、燃料
    と改質用水蒸気を改質触媒上で反応させて水素リッチガ
    スを生成し前記燃料電池本体に反応ガスとして供給する
    改質装置を含む燃料改質系と、前記改質装置に複数の燃
    料を供給する燃料供給系と、前記複数の燃料を切り替え
    る燃料切替手段および前記複数の燃料の供給量を制御す
    る燃料供給量制御手段を含む制御系と、を有する燃料電
    池発電装置において、 前記制御系に、予め燃料切替試験の試験間隔又は試験時
    刻および試験時間が設定されたタイマと、該タイマに設
    定記憶された前記試験間隔又は試験時刻に基づく試験開
    始時および試験時間に基づく試験終了時に、前記燃料切
    替手段および前記燃料供給量制御手段に制御信号を送信
    して燃料切替の制御および該燃料切替に応じた燃料供給
    量の制御を行なう燃料切替試験用制御手段と、前記試験
    開始から前記試験終了までの間に、改質装置温度、燃料
    供給量および燃料電池出力をそれぞれ予め設定記憶され
    た許容範囲と比較演算して前記許容範囲にあるか否かを
    判定する燃料切替試験用比較演算手段と、を具備させた
    ことを特徴とする燃料電池発電装置。
  2. 【請求項2】前記燃料改質系に前記燃料と前記改質用水
    蒸気を混合するエジェクタを具備させるとともに、前記
    燃料切替試験用制御手段が前記試験開始時および前記試
    験終了時に、前記エジェクタに供給する前記改質用水蒸
    気の供給量を前記燃料切替に応じて切替設定することを
    特徴とする請求項1に記載の燃料電池発電装置。
  3. 【請求項3】燃料極と酸化剤極とが電解質を挟んで配置
    されたセルを複数組積層してなる燃料電池本体と、燃料
    と改質用水蒸気を改質触媒上で反応させて水素リッチガ
    スを生成し前記燃料電池本体に反応ガスとして供給する
    改質装置を含む燃料改質系と、前記改質装置に複数の燃
    料を供給する燃料供給系と、タイマと、前記複数の燃料
    を切り替える燃料切替手段と、前記複数の燃料の供給量
    を制御する燃料供給量制御手段と、試験時に燃料切替の
    制御および該燃料切替に応じた燃料供給量の制御を行う
    燃料切替試験用制御手段と、燃料切替試験用比較演算手
    段とを有する燃料電池発電装置の定期燃料切替試験方法
    であって、 予め燃料切替試験の試験間隔又は試験時刻および試験時
    間を前記タイマにより設定記憶し、前記試験間隔又は前
    記試験時刻に基づく試験開始時に、燃料切替および該燃
    料切替に応じた燃料供給量設定を前記燃料切替試験用制
    御手段により行ない、前記試験時間の経過による試験終
    了時に、再び燃料切替および該燃料切替に応じた燃料供
    給量設定を前記燃料切替試験用制御手段により行い、前
    記試験開始から前記試験終了までの間に、改質装置温
    度、燃料供給量および燃料電池出力をそれぞれ予め設定
    した許容範囲と比較演算して前記許容範囲にあるか否か
    前記燃料切替試験用比較演算手段により判定すること
    を特徴とする燃料電池発電装置の定期燃料切替試験方
    法。
  4. 【請求項4】前記試験開始時又は前記試験終了時に
    記改質用水蒸気の供給量を前記燃料切替に応じて前記燃
    料切替試験用制御手段により切替設定することを特徴と
    する請求項3に記載の燃料電池発電装置の定期燃料切替
    試験方法。
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