JP3889553B2 - 燃料電池システムの制御方法およびその装置 - Google Patents

燃料電池システムの制御方法およびその装置 Download PDF

Info

Publication number
JP3889553B2
JP3889553B2 JP2000189426A JP2000189426A JP3889553B2 JP 3889553 B2 JP3889553 B2 JP 3889553B2 JP 2000189426 A JP2000189426 A JP 2000189426A JP 2000189426 A JP2000189426 A JP 2000189426A JP 3889553 B2 JP3889553 B2 JP 3889553B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
fuel cell
fuel
reformer
gas
supplied
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2000189426A
Other languages
English (en)
Other versions
JP2002008686A (ja
Inventor
浩二 進藤
収 田島
一弘 田島
聡史 山本
昭 藤生
丈俊 黄木
勝行 槇原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Sanyo Electric Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Electric Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Sanyo Electric Co Ltd filed Critical Sanyo Electric Co Ltd
Priority to JP2000189426A priority Critical patent/JP3889553B2/ja
Publication of JP2002008686A publication Critical patent/JP2002008686A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3889553B2 publication Critical patent/JP3889553B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Images

Classifications

    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y02TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
    • Y02EREDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
    • Y02E60/00Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/50Fuel cells

Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
この発明は、改質装置で生成された水素を使用して発電させ、発電された電力を商用電源からも電力の供給を受けるようにされた外部負荷に供給できるように構成した燃料電池システムにおいて、前記商用電源に停電が生じたときの燃料電池の制御方法及びその装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
水素を燃料ガスとして使用する固体高分子型燃料電池(以下単に燃料電池という)は、酸やアルカリによる腐食の心配がなく寿命が長い上に、化石燃料改質ガスにより燃料ガスを得るものは応用範囲も広くコージェネシステムなどでも用いられつつある。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
改質装置は、例えば、改質器、CO(一酸化炭素)変成器、CO除去器等から構成され、該改質装置に連結された燃料電池は、水素ボンベや水素吸蔵合金を使って水素(燃料ガス)の供給を受けるものと比較して、電池の性能が改質装置によって影響を受ける問題がある。
【0004】
また、燃料電池で発電された電力を外部の負荷に供給できるように接続された燃料電池システムにおいては、この外部負荷に電力を供給している商用電源が停電したときは、ブレーカが落ちるので、燃料電池から、外部負荷への出力は行なえなくなる。燃料電池から外部負荷への電気出力はゼロとなり、対応して、燃料電池を停止するときは、改質器のバーナの燃焼を止め、電池を構成する機器やバーナ及びこれらをつなぐ管路(燃料システム)内のガスを窒素でパージし、その後に全ての弁を閉じることになる。
【0005】
このため、燃料電池システムの運転を一度停止すると、運転を再開するのに、30分乃至1時間近くかかるという問題があり、これを避けるために、停電のときには、燃料電池システムを待機運転モードに移行させるという考えもある。
【0006】
しかし、従来の燃料電池システムは、電気出力と改質装置に供給する原燃料とは連動されているので、停電で外部への電気出力が止まると同時に、これと連動して、改質装置等に供給する原燃料ガスを停めて運転停止をしたり、原燃料ガスの量を絞るような待機運転に自動的に移行するように構成されている。
改質装置への原燃料ガス量を絞る待機運転に移行することは、これに応じて関連の全ての機器、例えば、水蒸気の供給やガスの流れを制御する制御弁、燃焼空気や反応空気を送る送風機或いは水蒸気や水を送るポンプ等の機器の制御や調整も並行して行なわれるということである。
【0007】
逆に、停電が復旧した復電後には、このような運転停止や待機運転から、燃料電池システムの運転を通常の安定作動状態に復帰させるのに時間がかかり、仮に待機運転モードであっても従来の待機運転では、負荷の急な出力アップに対応できないという問題がある。
【0008】
この発明は、従来技術の問題点を解決するもので、その目的は、停電が終わり、外部負荷側への給電が復旧したときは、直ちに燃料電池システムを通常運転状態に復帰できるようにした燃料電池システムの制御方法及びその装置を提供することである。
【0009】
又、この発明の他の目的は、停電中の燃料電池システムの待機運転がいたずらに長引かないように管理し、燃料電池システムの合理的な運転制御が行なえるようにした燃料電池システムの制御方法及びその装置を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】
この発明の請求項1の燃料電池の制御方法は、原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給するように構成した燃料電池システムにおいて、前記商用電源が停電のときは、改質装置の改質機能を停電前の安定作動状態に維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、燃料電池を外部負荷への給電を行わない待機運転状態にすることを特徴としている。
【0011】
また、請求項2の燃料電池の制御装置は、原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給するように構成した燃料電池システムにおいて、前記改質装置には、原燃料ガスの供給量を制御する燃料供給制御弁及び改質反応用熱源としてのバーナを設けるとともに、改質装置と燃料電池との間には、燃料極へ供給する改質ガスの流れを制御する制御弁を設け、前記商用電源が停電のときは、前記燃料供給制御弁の開度を維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、燃料電池の燃料極に供給する改質ガスの量を外部負荷への給電を行わない待機運転状態の量に制御する制御装置を有していることを特徴としている。
【0012】
また、請求項3の制御装置は、原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給するように構成した燃料電池システムにおいて、前記改質装置には、原燃料ガスの供給量を制御する燃料供給制御弁及び改質反応用熱源としてのバーナ及び該バーナに供給される燃料ガスの量及び燃料極から排出されるオフガスの流量を制御する弁を設けるとともに、前記商用電源が停電のときは、前記改質装置に供給する原燃料の量及び前記燃料極に供給する改質ガスの量を停電前の安定作動状態に維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、前記改質器のバーナへのオフガスの供給を停止することを特徴としている。
【0013】
また、請求項4の燃料電池の制御方法は、原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給できるように構成した燃料電池において、前記商用電源が停電したときは、改質装置の改質機能を停電前の安定作動状態に維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、燃料電池を外部負荷への給電を行わない待機運転状態にし、かつ、前記停電が一定時間経過したときは、改質装置の改質機能及び燃料電池を外部負荷への給電を行わない待機運転状態に切替えるようにすることを特徴としている。
【0014】
さらにまた、請求項5の燃料電池の制御装置は、原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給できるように構成した燃料電池において、前記改質装置には、原燃料ガスの供給量を制御する燃料供給制御弁及び改質反応用熱源としてのバーナ及び該バーナに供給される燃料ガスの量及び燃料極から排出されて前記バーナに供給されるオフガス量を制御する弁を設けるとともに、前記商用電源が停電のときは、前記改質装置への原燃料の供給量及び前記燃料電池に供給する改質ガスの量を維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、前記改質器のバーナへのオフガスの供給を停止して該バーナの燃料を燃料ガスに切替え、この停電状態が一定時間経過したときは、前記改質装置に供給する原燃料の量及び燃料電池に供給する改質ガスの量を外部負荷への給電を行わない待機運転状態の量に制御する装置を有していることを特徴としている。
【0015】
【発明の実施の形態】
以下にこの発明の実施例を図面に基づいて説明する。
【0016】
図1は燃料電池システムの基本構成を示し、符号3は改質装置を構成する改質器、6は、例えば、固体高分子型燃料電池等、100℃以下で動作する低温動作型の燃料電池、12は改質器3の加熱用のバーナである。
【0017】
燃料電池6は燃料極6a、空気極6k及び冷却部6cを有している。燃料極6aは管路64を介して改質装置に接続され、改質装置から高濃度の水素ガス(改質ガス)を電池の燃料ガスとして導入し、燃料電池6で発電に使用する。燃料極6aで反応しなかった余剰水素はオフガスとして制御弁92を経て管路15に排出される。
【0018】
一方、空気極6kは、管路16を介して水タンク21、空気ポンプ11に接続され、酸化剤としての反応空気を導入してこれを燃料電池6の発電に使用し、反応後の空気は、管路27を経て大気中に排出する。
【0019】
冷却部6cには、燃料電池6が作動温度に維持されるように、冷却水等の冷却媒体が循環されている。
【0020】
改質器3では、原燃料管1、燃料供給制御弁41経由で送られてくる天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタン等の原燃料ガスが、水蒸気源20から供給される水蒸気と共に昇圧ポンプ10で昇圧されて改質器3に供給される。
【0021】
改質器3に供給された原燃料ガス及び水蒸気は、ここで化学反応をし、水素、二酸化炭素及び一酸化炭素を含む改質ガスに改質される。
この改質ガスは、さらに、後述するCO変成器やCO除去器を経て、一酸化炭素濃度が10ppm以下に低減された水素濃度の高いガス(改質ガス)として、燃料電池の燃料極6aに供給される。
【0022】
上記構成において、改質器3における改質反応は吸熱反応であるので、バーナ12で加熱することによって反応熱が与えられる。バーナ12へは、燃焼制御弁42を有する燃料管13を介して燃料ガスが供給され、オフガス制御弁92を有する管路15を介してオフガスが供給され、バーナ12では、送風機14によって供給される燃焼空気によって、燃料ガス及びオフガスの燃焼が行われる。
【0023】
燃料電池システムの起動時には、改質器3及び燃料電池6の温度は低く、オフガスの発生もないので、改質器のバーナ12は、燃焼制御弁42、燃料管13を経て供給される燃料ガスによって燃焼が行われる。
【0024】
その後、改質器3の温度が上がって、改質ガスを生成し、燃料電池6に改質ガスが送られて、燃料電池6における発電が始まると、負荷昇温によって燃料電池6の温度を次第に上昇させることができる。
【0025】
このようにして、改質装置及び燃料電池6の温度が作動温度まで上がって安定し、燃料電池システムが定常運転状態に移行したときは、燃料電池の燃料極6aからオフガスが安定して排出されるようになる。
【0026】
後述する制御装置95は、このオフガスを、管路15経由でバーナ12に供給して、オフガス中の未反応水素ガスを燃焼させ、改質器3をオフガスの燃焼で加熱できるように制御する。
【0027】
燃料電池システムが定常安定運転状態に移行した後は、燃料制御弁42は閉じられ、燃料管13経由の燃料ガスの供給は断たれ、バーナ12による改質器3の加熱は、オフガス制御弁92の作動によって、オフガスの燃焼のみでおこなわれるようになる。
【0028】
空気極6kへ供給される反応空気は、空気ポンプ11によって水タンク21内の水中に反応空気を泡立てつつ気相部53に送出して加湿が行われる。反応空気はこのように燃料電池6における反応が適度に維持されるように水分を与えられた後、管路16を経て燃料電池の空気極6kに供給される。
【0029】
燃料電池6では、燃料極6aに供給された改質ガス中の水素と、空気ポンプ11によって空気極6kに供給された空気中の酸素との電気化学反応によって発電が行われる。
【0030】
この電気化学反応時の活性化過電圧、濃度過電圧、抵抗過電圧により電池自体が反応熱を発生し、燃料電池6の作動に必要な温度が維持される。
【0031】
燃料電池6の冷却部6cは、燃料電池6が定常運転状態に移行した後に、反応熱等で燃料電池6が過熱しないように冷却するために、燃料電池6の電極6a、6kに並置された冷却装置である。冷却部6cにはポンプ48によって水タンク21の水が循環され、この冷却水によって、燃料電池6内の温度が発電に適した作動温度、例えば、70℃〜80℃に保たれるように冷却される。
【0032】
これにより、燃料電池6は、電池内の温度が反応熱で過度に上昇して電池の構成材料の機能を低下させたり、電池の固体高分子膜を損傷させたりしないように制御されている。
【0033】
燃料電池システムでは、上述のようにして改質装置で生成された改質ガスが燃料電池の燃料電極6aに供給され、燃料電池6では、所定の化学反応と発電が継続される。
【0034】
次に、この燃料電池システムの起動制御について説明する。
【0035】
図1の95は、燃料電池システムの制御装置であり、この制御装置95は、改質器3の温度センサ44及び燃料電池6の温度センサ45によって、改質器3および燃料電池6の温度を監視しつつ、燃料電池システムの燃料やガスの流れを制御すると同時に、燃料電池6で発電された電力を負荷71、72に供給する制御も行なっている。
【0036】
なお、49は、燃料電池6で発電された電気の電流量を検出する電流センサである。
【0037】
制御装置95による燃料ガスの制御は、原燃料ガスの原燃料管1に設けられた燃料供給制御弁41及び燃料管13に設けられた燃焼制御弁42並びに改質ガスが流れる管路64と35に設けられた制御弁93と開閉弁36及び、オフガスが流れる管路38と15に設けられた制御弁40とオフガス制御弁92の開閉制御によって行なわれる。
【0038】
このような構成の燃料電池システムの起動時には、温度が低く改質反応も充分でないので、制御装置95は、改質器3等の各反応器の温度が作動温度に達して安定した組成の改質ガスが生成されるようになるまでは、制御弁93を閉じ、開閉弁36を開く制御をする。
【0039】
これにより、不安定な組成の改質ガスは燃料電池6に供給されず、管路35経由でPGバーナ34に導かれて、ここで燃焼される。
【0040】
燃料電池システムの改質装置を起動し、改質器3を含む各反応器の温度や作動が安定した後に、制御装置95は、開閉弁36を閉じ、制御弁93を開いて、改質ガスを燃料電池の燃料極6aに供給し、燃料電池システムにおける発電を開始させる。
【0041】
改質ガスを導入された燃料極6aも当初は電池の温度が低く、殆ど発電は行われないし、発電を開始しても、直ちに定格安定作動状態になる訳でもない。
【0042】
制御装置95は、燃料電池6の温度が低く、発電が僅かな中は、DC/DCコンバータ107や系統連係インバータ108を制御して燃料電池6の発電能力に見合った負荷をかけながら、電池自身の発熱で燃料電池の温度が上がるよう(負荷昇温)に制御する。
【0043】
すなわち、制御装置95は、燃料電池6による発電が開始されてそのオープン電圧を確認したら、直ちにオープン電圧からインバータ108を介した電力系統への連系を行い、発電能力が小さい中から、燃料電池6に電気負荷をかけ始める。
【0044】
この過程において、制御装置95は、温度センサ45によって燃料電池6の温度を監視し、そのときの電池温度に応じて取出し電流値を増やす形で、燃料電池6に対する電気負荷を徐々に増大させ、燃料電池6の自己反応熱によって、電池の温度をできるだけ早く定格安定作動状態の温度に上げるようにして、すみやかに燃料電池の運転が定常運転状態に移行できるように制御するものである。
【0045】
燃料電池6で発電に使用されなかった未反応ガスは、管路38、制御弁40経由でPGバーナ34に導かれ、ここで燃焼される。
【0046】
燃料電池6の温度が負荷昇温によって上昇して作動温度(例えば、70℃〜80℃)近くで安定し、定格出力状態に達した後は、燃料極6aから排出されるオフガスの組成も安定してくる。制御装置95は、制御弁40を閉じ、オフガス制御弁92を開くことにより、オフガスの流れを管路38から管路15に切替え、オフガスが改質器のバーナ12で燃焼できるように制御する。
【0047】
このようにして、燃料電池システムが定格安定作動状態に達した後は、改質器のバーナ12では、管路15経由で導入されるオフガス中の未反応ガス(水素)が燃焼されて改質器3の加熱を継続する定常運転状態になる。
【0048】
燃料電池システムの定常運転状態における管路15、64、35、38では、制御弁92、93が開かれ、弁36、40が閉じられた状態である。
【0049】
このようにして、燃料電池システムでは、冷却部6cによって燃料電池6の温度が作動温度(70℃〜80℃)に保たれ、連続して定格発電が行なえるようになる。
【0050】
この状態では、改質ガスのエネルギの大半は発電に使われ、得られた電力はDC/DCコンバータ107や系統連係インバータ108を制御して供給電力量が定格負荷(例えば、交流で1kw)に納まるように制御されつつ、この燃料電池システムに接続された負荷72に供給される。
【0051】
負荷には、この燃料電池システムを構成する附属機器、例えば、水ポンプや送風機、制御弁や開閉弁或いは、制御器等の電気負荷(以下システム負荷71という)や、燃料電池を設置している家庭の照明器具や電気機器等の自家用の負荷(以下自家負荷72という)等があり、燃料電池システムの発電能力に応じて、電力がこれらの負荷71、72に供給される。
【0052】
燃料電池システムから得られる電流量(電力)と管路1経由で燃料電池システムに供給される原燃料ガスの量との関係は、例えば、図2に示すように、電池電流値と改質用原燃料ガス量(改質器3へ供給される原燃料ガス量)とが略比例関係にある。
【0053】
図2は燃料電池において、発電に使用される水素ガスの利用率を一定の割合(例えば、70%程度)に規定し、残余はオフガスとして排出されるようにしたときの相関を示している。
【0054】
図2からは、改質装置に供給する原燃料ガス量を増減させれば、燃料電池システムの発電電力(電池電流値)も比例して増減できるようになっていることがわかる。
【0055】
なお、燃料電池システムを構成する附属機器、例えば、ポンプや送風機、制御弁や開閉弁或いは、制御器等(システム負荷)への給電は、システムの起動時は、商用電源によって電力を供給されているのであるが、燃料電池6が定格安定作動状態になった後は、燃料電池からの給電に切替え、商用電源から独立して運転できるようにしてもよい。
【0056】
また、燃料電池システムで発電された電力を、自家負荷72に供給したり、自家負荷72に供給する電気負荷量が増減するなどして燃料電池6の発電量を増減する必要があるときは、制御装置95は、電流センサ49によってこの変化を検知し、インバータ108によって系統への逆潮流がゼロのなるような制御をしつつ、同時に、例えば、図2で説明したように、増減する負荷電力量に応じて燃料極6aに供給する改質ガスの量を増減するような制御をする。
【0057】
制御装置95は、負荷電力量に応じた改質ガスが燃料極6aに供給できるようにするために、改質器3に供給する原燃料ガスの量を演算して求めて燃料ガス供給制御弁41の開度を広げると共に、改質器3に供給される水蒸気量も増やす。これにより、燃料電池の燃料極6aでは、電気負荷の増大に応じた電力を発電することができる。
【0058】
なお、図1には具体的には示していないが、バーナ12及びPGバーナ34に設けられている送風機14および37は、それぞれのバーナ12及び34に供給されるガスの量に応じた量の空気をバーナに供給して燃焼させるものである。
制御弁40、燃焼制御弁42、オフガス制御弁92等の開閉制御は、例えば、管路38に設けた制御弁40、管路13に設けた燃焼制御弁42および管路15に設けたオフガス制御弁92をいずれも、開度が自在に変えられる弁とし、改質器3の温度を、常時、一定の作動温度に保って乱さないように制御するのが好ましい。
【0059】
改質器のバーナ12には、オフガス制御弁92を経由したオフガスと燃焼制御弁42を経由した燃料ガスとを同時に供給して燃焼させ、燃料電池システムが定格安定作動状態に達した後に、燃焼制御弁42を閉止し、オフガスのみの燃焼に切替えるようにしてもよい。
【0060】
さらにまた、燃料電池システムが定格安定作動状態に達した後でも、随時、管路38、制御弁40経由で余分なオフガスをPGバーナ34に導いて燃焼させ、改質器3の温度を安定させるようにしてもよい。
【0061】
次に、燃料電池システムが定格安定作動状態に達した後に、外部負荷が接続されている商用電源に停電があったときの制御の説明をする。
【0062】
燃料電池システムが接続されている外部負荷側の商用電源に停電が発生したとき、まず、停電を検知した切替器(図示せず)は、燃料電池システムから自家負荷72へ行われていた給電を一旦停止する。
【0063】
一方、商用電源からシステム負荷71への給電が行われている燃料電池システムにおいては、給電が停電で中断しないように、電力の供給を燃料電池から行なえるように切替器が作動する。一方、燃料電池システムが定常安定作動状態になった後に、システム負荷71への給電が燃料電池6から行われた燃料電池システムにおいては、引き続いて燃料電池6からの電力の供給が受けられるように制御し、燃料電池システム及びシステムを構成する機器の運転に支障を生じないように制御器95が作動する。
【0064】
このとき、燃料電池システムを構成する改質装置側においては、商用電源系統の停電があっても、その改質機能は停電前の改質ガス生成能力の状態に維持されるように制御され、燃料電池6側は外部負荷への給電を行わない低発電能力の待機運転状態になるように制御される。
【0065】
このために、燃料電池システムを構成する改質装置及びこの関連機器の制御は、停電前と同様に制御される。改質器3の温度は停電前の温度がそのまま保たれるように、燃焼制御弁42及び燃料管13を介して改質器のバーナ12に燃料ガスが供給され、改質器3に原燃料ガスを供給する原燃料供給制御弁41は停電前の開度に保たれ、水蒸気源20からは、原燃料ガスの改質反応に見合った水蒸気が供給されて停電前と同様な量の改質ガスが管路64に供給され続ける。
【0066】
また、燃料電池システムを構成する燃料電池6及びこの関連機器の制御は、開閉弁36を開き改質ガスの多くをPGバーナ34で燃焼させつつ、制御弁93の開度を変えて燃料電池の燃料極に6aに供給される改質ガスの量を待機運転状態の量、換言すれば、燃料電池6で発電能力をシステム負荷71に供給するのに適合した発電能力になるように発電能力を減じた待機運転の制御にする。
【0067】
また、オフガス制御弁92を閉じ、制御弁40を開いて、燃料極6aから排出されるオフガスが全てPGバーナ34において燃焼されるように制御される。
【0068】
燃料極6aに供給される改質ガスの制御は、これに限らず、例えば、開閉弁36を閉じたまま、改質装置で生成された改質ガスのすべてを制御弁93経由で燃料極6aに供給し、燃料電池6で使用されなかった改質ガスを全て制御弁40、管路38経由でPGバーナに流して燃焼させるように制御しても良い。
【0069】
これによって、例えば、燃料電池システムは、商用電源系統に停電があった後は、改質装置の改質ガス生成機能を停電前の作動の状態に安定して保ったまま、燃料電池6だけは、システム負荷71に給電してインバータ108の出力がゼロになるようにする制御する待機運転状態に制御される。
【0070】
なお、上記の説明では、改質器のバーナ12の燃料は、燃料管13からの燃料ガスによて全てまかなうようにしたが、制御装置95によって、制御弁92及び燃焼制御弁42の制御を精密に行えるならば、燃料電池6からのオフガスの一部をバーナ12に流して改質器3の温度を定常運転状態の温度に保つように制御することもできる。
【0071】
また、このようにして、改質装置の改質機能を停電前の安定作動状態に維持したまま、燃料電池6を待機運転に保つ状態が一定時間、例えば、10分とか30分以上続くようなときは、制御装置95がタイマー(図示せず)によって、この時間経過を検知し、改質器3に原燃料ガスを供給する燃料供給制御弁41の開度を絞るようにしてもよい。
【0072】
この場合の燃料供給制御弁41の開度は、システム負荷71と自家負荷72は電力を供給しているときと、システム負荷71だけに電力を供給しているときとは自ずと異なるが、その開度は、負荷量に応じた原燃料ガスが改質器3に供給されるような開度に絞られる。
【0073】
これにより、改質器3へ供給される原燃料ガスは、燃料電池6がシステム負荷71或いはシステム負荷71と自家負荷72に電力を供給するに必要な改質ガスを生成するだけの原燃料ガスの量に制限され、燃料電池システムは、実質的には、従来と同様な待機運転状態に切替えられるようになる。
【0074】
なお、上述の実施の形態では燃料電池として、固体高分子型燃料電池を中心に説明をしたが、本発明が使用できる燃料電池は、改質装置を燃料電池の燃料ガス(水素)の供給源とする電池であれば、他の電池、例えば、PAFC(燐酸電解質型)やAFC(アルカリ水溶液電解質型)等の電池にも使用できるものである。
【0075】
このような、燃料電池システムにおいては、該燃料電池が接続された外部負荷へ電力を供給している商用電源に停電を生じて外部負荷への出力が無くなったときも、改質装置に供給する原燃料ガスの量を変えずに、停電前と同じに流し、改質装置の作動を停電前の作動状態と同じに維持しているので、例えば、停電が数秒で終わったり、数分で復電するようなときは、直ちに燃料電池からの給電を開始でき、燃料電池システム及び該システムから給電されている負荷には、短時間の停電による実質的な影響を殆ど受けることなく給電を再開することができる。
【0076】
また、本発明においては、停電時にも改質装置への原燃料ガスの供給を続けて、改質ガスをPGバーナで燃焼するように制御するのであるが、この停電時間が短時間のときは、燃料電池システムを停めてパージし、運転再開時に、再び改質装置の予熱運転をするような方法と比較して、総合的には、むしろ省エネになり、燃料電池システムの合理的な運転を行なえるものである。
【0077】
図3は、このような燃料電池システムに、ポリマ・エレクトロライト・フューエル・セル等の固体高分子型燃料電池を用い、電力と温水とを外部に供給できるように組込んだ家庭用の小型総合エネルギシステムに使用された実施形態を示す図である。
【0078】
なお、図3において、図1と同様な機器、部品については、同じ番号を付してその説明を省略する。
【0079】
この実施形態の総合エネルギシステムは、後述するように燃料電池6を用いた発電システムGSのほかに熱回収装置RDを含んでいる。
【0080】
この燃料電池発電システムGSの燃料電池6で発電された電力は、システム負荷71に供給される一方、DC/DCコンバータ107を経て、180Vにまで昇圧され、系統連系インバータ108を経て、照明装置やテレビ等の自家負荷72に供給されている。
【0081】
熱回収装置RDは、貯湯タンク50、熱交換器32、46及びポンプ33、47を備えた水の循環路等で連結されている。
【0082】
このような燃料電池6を用いた総合エネルギシステムでは、貯湯タンク50に接続された水供給管61を通じて、貯湯タンク50内に市水が供給される。この貯湯タンク50に供給された市水を、例えば、燃料電池6による発電の過程で発生する熱や、発電システムGSで生じるガスを燃焼して加温する等、得られた熱エネルギや排熱を回収して水を加熱し、昇温された温水を貯湯タンク50に蓄え、給湯管62を経て、風呂や台所等に供給する等、燃料電池6に使用される燃料が持つエネルギを有効に利用できるようにしている。
【0083】
図3において、改質器3への原燃料ガス供給は、天然ガス、都市ガス、メタノール、LPG、ブタン等の原燃料ガスが燃料管1を経て脱硫器2に供給され、ここで原燃料ガスから硫黄成分が除去される。この脱硫器2を経た原燃料ガスは、昇圧ポンプ10で昇圧して改質器3に供給される。
【0084】
改質器3の排気系31には、熱交換器17が接続され、この熱交換器17に、水タンク21の水が、ポンプ22を介して供給されると、この熱交換器17で水蒸気化するようになっている。すなわち、熱交換器17は、改質器3に対しては、水蒸気源20として機能し、この水蒸気は、脱硫器2、ポンプ10を通った原燃料ガスと混合して改質器3に供給される。
【0085】
この改質器3に供給された原燃料ガスは、ここで化学反応をし、水素、二酸化炭素及び一酸化炭素を含む改質ガスが生成される。この改質ガスは、CO変成器4に供給され、ここでは燃料ガスに含まれる一酸化炭素が二酸化炭素に変成される。このCO変成器4を経たガスは、CO除去器5に供給され、ここではCO変成器4を経たガス中の未変成の一酸化炭素が酸化されて二酸化炭素になる。CO除去器5を経て、一酸化炭素濃度が10ppm以下に低減された水素濃度の高いガス(改質ガス)が、固体高分子型の燃料電池6の燃料極6aに供給される。
【0086】
このとき、ポンプ22によって、水タンク21から改質器3に供給される処理水の量を調節することによって改質ガスへの水蒸気の添加量が調整される。例えば、熱交換器17を経て改質器3に供給される水蒸気の量と原燃料ガスの量との比(S/C比)を、従来のS/C比である2乃至3の値よりも高めの値、例えば、3乃至4のS/C比となるように設定すれば、改質器3を出た改質ガスに含まれる水分量を増大させることができる。
【0087】
CO除去器5を出た燃料ガスを直接に燃料電池6に供給するようにしてもよいが、高温のままの燃料ガスが燃料極6aに流入し、燃料電池6が高温になり過ぎて発電機能が低下したり、電池の電極を損傷するおそれがあるときは、CO除去器5と燃料電池6との間の管路64に熱交換器(図示せず)を設け、この熱交換器に水タンク21の水を流す等して改質ガスと熱交換させ改質ガスの温度調節をする。
【0088】
また、S/C比を高めにすると、改質ガスを加湿するための独立した加湿装置を特別に付設しないでも、燃料電池の燃料極6aに供給される改質ガスに適度の水分を与えることができる。
【0089】
総合エネルギシステムの起動時には、上述のように、バーナ12に、燃料ガスと燃焼空気が供給されて燃焼が行われ、起動後に、改質器3および燃料電池6が作動温度で安定したときには、燃料管13からの燃料ガスの供給が断たれ、代わりに管路15を介して、燃料極6aから排出されるオフガスが燃料として供給されてバーナ12における燃焼が継続される。
【0090】
CO変成器4、CO除去器5で行われる化学反応は発熱反応であるので、例えばCO除去器5では、燃料電池システム起動時にのみバーナ(図示せず)を燃焼させて燃焼ガスを発生させ、このとき発生した燃焼ガスの熱でCO除去器5の温度を反応温度まで上昇させ、その後は、自らの発熱反応の熱により反応温度が維持される。
【0091】
外部からは、必要に応じてCO変成器4及びCO除去器5が反応温度以上に昇温しないように冷却制御が行われる。
【0092】
燃料電池6では、燃料極6aに供給された改質ガス中の水素と、空気ポンプ11、水タンクの気相部53を経て、空気極6kに供給された空気中の酸素との電気化学反応によって発電が行われる一方、この電気化学反応によって電池自体が反応熱を発生し昇温する。
【0093】
燃料電池6の冷却部6cは、図1と同様にポンプ48で水タンク21の水を冷却水として循環されて、燃料電池6内の温度が、発電に適した温度に保たれるように冷却制御している。
【0094】
改質器3とCO変成器4との間、CO変成器4とCO除去器5との間には、それぞれ熱交換器18、19が接続され、各熱交換器18、19には水タンク21から、ポンプ23、24を介して水が循環され、改質器3、CO変成器4を経たガスがそれぞれ冷却される。
【0095】
このようにして改質器3、CO変成器4、CO除去器5及び燃料電池6では、所定の化学反応(改質反応)と発電が継続される。
【0096】
改質器3および燃料電池6の温度が作動温度で安定し、連続して定格発電が行われる(定格安定作動状態)ようになった後は、燃料極6aに供給される改質ガスの大部は発電に使われ、得られた電力は上述のようにDC/DCコンバータ107経由で電気機器などの負荷に供給される。
【0097】
図3の制御装置95は、燃料電池6で発電される電力の制御や負荷昇温の制御をする一方、燃料電池6の起動後に、改質器3の温度が安定して、一定の成分の改質ガスが得られるまでは、燃料電池6で生じる不安定なガス組成の改質ガスをPGバーナ34で燃焼させて、バーナ34につながれている熱負荷、例えば、貯湯タンク50などに熱エネルギを回収するように制御するものである。
【0098】
改質器3やCO除去器5等から構成された改質装置から所定の質の改質ガスが得られる状態になったら、制御装置95は、改質ガスを燃料電池の燃料極6aに流し、その排出ガスをPGバーナ34で燃焼させつつ、徐々に取出し電流を増大させる等して、燃料電池を負荷昇温させる。
【0099】
燃料電池6が定格安定作動状態に達したら燃料極6aから排出されるオフガスの流れを改質器の加熱バーナ12側に切替えるような制御が制御装置95によって行われる。
【0100】
一方、このようにして定格安定作動状態になった総合エネルギシステムの運転中に、該システムで使用されている燃料電池が接続されている外部負荷側の商用電源に停電を生じ、燃料電池から外部負荷への出力が止ったときは、制御装置は、図1で説明したと同様に、改質装置に供給する原燃料ガスの量を変えずに、停電前と同じ量の原燃料ガスを流し、改質装置の作動を停電前の作動状態と同じに維持する。
【0101】
小型の総合エネルギシステムが使用される家庭等に電力を供給している商用電源では、停電があってもその時間は、殆どの場合が数秒とか数分で復電することが多く、このようなときは、直ちに燃料電池からの給電を再開でき、総合エネルギシステム及び該システムから給電されている負荷には、短時間の停電による実質的な影響を殆ど受けることなく給電を再開することができる。
【0102】
本発明の燃料電池システムの制御方法を用いた総合エネルギシステムにおいては、発電が開始される前のエネルギのみならず停電時において発電に使用されなかったエネルギや未利用の燃料ガスなどは、バーナで燃焼させ、熱エネルギとして温水に回収して利用されるようになるのでエネルギ効率の面でもその損失を少なくして、停電時のシステムの待機運転をおこなうことができ、この総合エネルギシステムに供給される原燃料ガスのエネルギの一層の有効活用に結びついた発電と熱利用効果の大きいコージェネレーションシステムを提供することができものである。
【0103】
【発明の効果】
本発明では、改質装置を有した燃料電池で発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給するように構成した燃料電池システムにおいて、前記商用電源が停電のときは、改質装置の改質機能を停電前の作動状態に維持したまま、燃料電池を待機運転状態にするようにしたので、外部負荷側に停電があって燃料電池からの電力供給が止ったときでも、実質的には、燃料電池システムの運転を停電前と同様に継続させることができ、かつ、復電後には、直ちに燃料電池を通常運転状態に復帰できるものである。
【0104】
また、このような制御が一定時間以上続くようなときは、タイマーによって、この時間経過を検知し、改質装置に原燃料ガスを供給する燃料供給制御弁の開度を絞るようにしたので、燃料電池システムの利便性とエネルギ効率をより高めた燃料電池システムの提供を実現できるものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による制御装置を有する燃料電池システムの基本構成を示す図である。
【図2】燃料電池による発電電流値と改質用原燃料ガス量との関係を示す図である。
【図3】本発明による制御装置を有する総合エネルギシステムの一実施形態を示す図である。
【符号の説明】
1 原燃料管
3 改質器
6 燃料電池
6a 燃料極
6k 空気極
12 改質器加熱用のバーナ
13、15、35、38 管路
20 水蒸気源
34 PGバーナ
36 開閉弁
40、93 制御弁
41 燃料供給制御弁
42 燃焼制御弁
44、45 温度センサ
49 電流センサ
71 システム負荷
72 自家負荷
92 オフガス制御弁
95 制御装置
107 DC/DCコンバータ
108 系統連系インバータ
GS 発電システム
RD 熱回収装置

Claims (5)

  1. 原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給するように構成した燃料電池システムにおいて、前記商用電源が停電のときは、改質装置の改質機能を停電前の安定作動状態に維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、燃料電池を外部負荷への給電を行わない待機運転状態にすることを特徴とする燃料電池システムの制御方法。
  2. 原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給するように構成した燃料電池システムにおいて、前記改質装置には、原燃料ガスの供給量を制御する燃料供給制御弁及び改質反応用熱源としてのバーナを設けるとともに、改質装置と燃料電池との間には、燃料極へ供給する改質ガスの流れを制御する制御弁を設け、前記商用電源が停電のときは、前記燃料供給制御弁の開度を維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、燃料電池の燃料極に供給する改質ガスの量を外部負荷への給電を行わない待機運転状態の量に制御する制御装置を有していることを特徴とする燃料電池システムの制御装置。
  3. 原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給するように構成した燃料電池システムにおいて、前記改質装置には、原燃料ガスの供給量を制御する燃料供給制御弁及び改質反応用熱源としてのバーナ及び該バーナに供給される燃料ガスの量及び燃料極から排出されるオフガスの流量を制御する弁を設けるとともに、前記商用電源が停電のときは、前記改質装置に供給する原燃料の量及び前記燃料極に供給する改質ガスの量を停電前の安定作動状態に維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、前記改質器のバーナへのオフガスの供給を停止することを特徴とする燃料電池の制御装置。
  4. 原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給できるように構成した燃料電池において、前記商用電源が停電したときは、改質装置の改質機能を停電前の安定作動状態に維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、燃料電池を外部負荷への給電を行わない待機運転状態にし、かつ、前記停電が一定時間経過したときは、改質装置の改質機能及び燃料電池を外部負荷への給電を行わない待機運転状態に切替えるようにすることを特徴とする燃料電池の制御方法。
  5. 原燃料ガスを水素に改質する改質装置を有し、該改質装置で生成された改質ガスを燃料電池に供給して発電させ、この発電された電力を商用電源につながれた外部負荷に供給できるように構成した燃料電池において、前記改質装置には、原燃料ガスの供給量を制御する燃料供給制御弁及び改質反応用熱源としてのバーナ及び該バーナに供給される燃料ガスの量及び燃料極から排出されて前記バーナに供給されるオフガス量を制御する弁を設けるとともに、前記商用電源が停電のときは、前記改質装置への原燃料の供給量及び前記燃料電池に供給する改質ガスの量を維持したまま、燃料電池で使用されない改質ガスをPGバーナで燃焼し、前記改質器のバーナへのオフガスの供給を停止して該バーナの燃料を燃料ガスに切替え、この停電状態が一定時間経過したときは、前記改質装置に供給する原燃料の量及び燃料電池に供給する改質ガスの量を外部負荷への給電を行わない待機運転状態量に減じるようにする装置を有していることを特徴とする燃料電池の制御装置。
JP2000189426A 2000-06-23 2000-06-23 燃料電池システムの制御方法およびその装置 Expired - Lifetime JP3889553B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189426A JP3889553B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 燃料電池システムの制御方法およびその装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2000189426A JP3889553B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 燃料電池システムの制御方法およびその装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP2002008686A JP2002008686A (ja) 2002-01-11
JP3889553B2 true JP3889553B2 (ja) 2007-03-07

Family

ID=18689057

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2000189426A Expired - Lifetime JP3889553B2 (ja) 2000-06-23 2000-06-23 燃料電池システムの制御方法およびその装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3889553B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10008854B2 (en) 2015-02-19 2018-06-26 Enphase Energy, Inc. Method and apparatus for time-domain droop control with integrated phasor current control

Families Citing this family (8)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2007179886A (ja) * 2005-12-28 2007-07-12 Nippon Oil Corp 非常時対応型燃料電池システム
JP5086571B2 (ja) * 2006-06-27 2012-11-28 株式会社荏原製作所 燃料電池システム
JP5008613B2 (ja) * 2008-06-30 2012-08-22 アイシン精機株式会社 燃料電池システム
JP4921613B2 (ja) * 2009-03-30 2012-04-25 パナソニック株式会社 燃料電池システムおよびその運転方法
KR101245766B1 (ko) 2010-12-02 2013-03-25 삼성중공업 주식회사 비상상태에서의 연료전지 작동 시스템 및 그 방법
KR101325143B1 (ko) 2012-04-18 2013-11-06 지에스칼텍스 주식회사 연료전지 시스템 및 그 운전방법
JP5837957B2 (ja) * 2013-03-29 2015-12-24 Jx日鉱日石エネルギー株式会社 燃料電池システム及び燃料電池システムの運転方法
WO2016189872A1 (ja) * 2015-05-27 2016-12-01 京セラ株式会社 電力制御装置、燃料電池システム及び燃料ガス使用量算出方法

Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US10008854B2 (en) 2015-02-19 2018-06-26 Enphase Energy, Inc. Method and apparatus for time-domain droop control with integrated phasor current control
US10951037B2 (en) 2015-02-19 2021-03-16 Enphase Energy, Inc. Method and apparatus for time-domain droop control with integrated phasor current control
US11355936B2 (en) 2015-02-19 2022-06-07 Enphase Energy, Inc. Method and apparatus for time-domain droop control with integrated phasor current control

Also Published As

Publication number Publication date
JP2002008686A (ja) 2002-01-11

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR100525538B1 (ko) 고체 고분자형 연료 전지 발전 장치
US9509006B2 (en) Fuel cell system
US20090297900A1 (en) Fuel Cell System
WO2010058592A1 (ja) 水素生成装置およびこれを備える燃料電池システム
JP5086571B2 (ja) 燃料電池システム
JP2002063927A (ja) 燃料電池システムの制御方法及びその装置
KR100724017B1 (ko) 연료 전지 시스템과 그의 운전 방법
JP3416653B2 (ja) 固体高分子形燃料電池発電装置
JP6943285B2 (ja) 燃料電池システムおよび燃料電池システムの制御方法
JP3889553B2 (ja) 燃料電池システムの制御方法およびその装置
JP6174578B2 (ja) 固体酸化物形燃料電池システム
JP5033379B2 (ja) 燃料電池発電システムの起動方法
JP4975259B2 (ja) 燃料電池発電装置、燃料電池発電装置の運転方法、プログラム、および記録媒体
JP2006024478A (ja) 燃料電池発電システムの運転方法及び燃料電池発電システム
JP3992423B2 (ja) 燃料電池システムの運転起動方法およびその装置
JP3530458B2 (ja) 固体高分子型燃料電池の起動方法及びその装置
JP4030256B2 (ja) 燃料電池を用いたコージェネレーションシステム
JP2006147588A (ja) 燃料電池システム
JP3679792B2 (ja) 固体高分子形燃料電池発電装置
JP2004213985A (ja) 燃料電池システム
JP5145313B2 (ja) 燃料電池システム
JP2000294264A (ja) 高分子電解質型燃料電池システム
JP3939333B2 (ja) 給湯システム
JP3561706B2 (ja) 固体高分子形燃料電池発電装置
JP3471513B2 (ja) 燃料電池発電装置およびその燃料切替試験方法

Legal Events

Date Code Title Description
A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040521

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20040621

A977 Report on retrieval

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007

Effective date: 20050513

A131 Notification of reasons for refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

Effective date: 20050920

A521 Written amendment

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20051031

TRDD Decision of grant or rejection written
A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20061121

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20061130

R151 Written notification of patent or utility model registration

Ref document number: 3889553

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R151

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

R360 Written notification for declining of transfer of rights

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R360

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313111

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20091208

Year of fee payment: 3

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 4

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20101208

Year of fee payment: 4

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 5

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 5

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20111208

Year of fee payment: 5

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 6

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20121208

Year of fee payment: 6

FPAY Renewal fee payment (event date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131208

Year of fee payment: 7

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R371 Transfer withdrawn

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R371

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

S533 Written request for registration of change of name

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313533

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313113

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

S111 Request for change of ownership or part of ownership

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313115

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

EXPY Cancellation because of completion of term