JPH0888015A - 燃料切換え型燃料電池発電システム - Google Patents
燃料切換え型燃料電池発電システムInfo
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- JPH0888015A JPH0888015A JP6220553A JP22055394A JPH0888015A JP H0888015 A JPH0888015 A JP H0888015A JP 6220553 A JP6220553 A JP 6220553A JP 22055394 A JP22055394 A JP 22055394A JP H0888015 A JPH0888015 A JP H0888015A
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
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Abstract
(57)【要約】
【目的】本発明は、常時用気体燃料がしゃ断された場合
でも、スムーズに非常用液体燃料への切り替えを行って
燃料電池本体での動作を継続する。 【構成】都市ガスの供給がしゃ断され、メタノール26
に切り替えて燃料電池本体13での動作を継続する際、
エジェクタ5の入口側における燃料の炭素原子の総量を
第1のガス検出装置40により検出し、かつ蒸気化され
たメタノールの炭素原子の総量を第2のガス検出装置4
1により検出し、このうち第2のガス分析装置41によ
り検出された炭素原子の総量を目標値とし、第1のガス
分析装置40により検出された炭素原子の総量を基準と
してエジェクタ5の制御モード及び制御変数の移行を行
う。
でも、スムーズに非常用液体燃料への切り替えを行って
燃料電池本体での動作を継続する。 【構成】都市ガスの供給がしゃ断され、メタノール26
に切り替えて燃料電池本体13での動作を継続する際、
エジェクタ5の入口側における燃料の炭素原子の総量を
第1のガス検出装置40により検出し、かつ蒸気化され
たメタノールの炭素原子の総量を第2のガス検出装置4
1により検出し、このうち第2のガス分析装置41によ
り検出された炭素原子の総量を目標値とし、第1のガス
分析装置40により検出された炭素原子の総量を基準と
してエジェクタ5の制御モード及び制御変数の移行を行
う。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、常時使用している気体
燃料がしゃ断された場合でも自動的に予備燃料である蒸
気化された液体燃料による運転に切り替え燃料電池本体
を継続動作させて安定した発電を行う燃料切換え型燃料
電池発電システムに関する。
燃料がしゃ断された場合でも自動的に予備燃料である蒸
気化された液体燃料による運転に切り替え燃料電池本体
を継続動作させて安定した発電を行う燃料切換え型燃料
電池発電システムに関する。
【0002】
【従来の技術】リン酸型燃料電池を使用した燃料電池発
電システムの燃料としては、天然ガス、都市ガス等のメ
タンを主成分とした気体燃料、及び貯蔵に便利なメタノ
ール、液化プロパンガス等の液体燃料が使用されてい
る。
電システムの燃料としては、天然ガス、都市ガス等のメ
タンを主成分とした気体燃料、及び貯蔵に便利なメタノ
ール、液化プロパンガス等の液体燃料が使用されてい
る。
【0003】これら燃料は、いずれも改質器のより水蒸
気改質されて水素リッチガスに変換され、この水素リッ
チガスがリン酸型燃料電池に供給されて発電に使用され
る。この水素リッチガスに一酸化炭素が多く含まれてい
る場合には、リン酸型燃料電池に供給する前に、一酸化
炭素変成器により一酸化炭素が低減される。
気改質されて水素リッチガスに変換され、この水素リッ
チガスがリン酸型燃料電池に供給されて発電に使用され
る。この水素リッチガスに一酸化炭素が多く含まれてい
る場合には、リン酸型燃料電池に供給する前に、一酸化
炭素変成器により一酸化炭素が低減される。
【0004】このような燃料電池発電システムの燃料と
しての気体燃料、例えば都市ガスが使用されている場合
に、地震等の何らかの支障が生じて都市ガスの供給がし
ゃ断されると、燃料電池発電システムは停止するという
問題がある。
しての気体燃料、例えば都市ガスが使用されている場合
に、地震等の何らかの支障が生じて都市ガスの供給がし
ゃ断されると、燃料電池発電システムは停止するという
問題がある。
【0005】このような事態に対処するために、予備燃
料としての貯蔵に便利な液体燃料、例えばメタノールを
貯蔵し、都市ガスがしゃ断された場合に、この液体燃料
を用いて燃料電池発電システムを継続運転することが行
われている。
料としての貯蔵に便利な液体燃料、例えばメタノールを
貯蔵し、都市ガスがしゃ断された場合に、この液体燃料
を用いて燃料電池発電システムを継続運転することが行
われている。
【0006】図4はかかる燃料電池発電システムの構成
図である。通常運転時には、都市ガス供給弁1を開放し
て都市ガスを、都市ガス供給ライン2から連結された都
市ガス供給ライン3に導入し、水添脱硫器(HDS)4
を経てエジェクタ5に供給する。
図である。通常運転時には、都市ガス供給弁1を開放し
て都市ガスを、都市ガス供給ライン2から連結された都
市ガス供給ライン3に導入し、水添脱硫器(HDS)4
を経てエジェクタ5に供給する。
【0007】この場合、水添脱硫器4には、低温変成器
(LTS)6の出口側の改質ガスライン7からその分岐
した再循環ライン8から供給される改質ガスの一部とと
もに都市ガスが供給される。
(LTS)6の出口側の改質ガスライン7からその分岐
した再循環ライン8から供給される改質ガスの一部とと
もに都市ガスが供給される。
【0008】又、エジェクタ5には、都市ガスの他に、
水蒸気分離器9からの水蒸気が水蒸気ライン10を通し
て供給される。このエジェクタ5は、その内部で都市ガ
スと水蒸気とを適当な比率で混合し、この混合ガスを改
質器11に供給する。
水蒸気分離器9からの水蒸気が水蒸気ライン10を通し
て供給される。このエジェクタ5は、その内部で都市ガ
スと水蒸気とを適当な比率で混合し、この混合ガスを改
質器11に供給する。
【0009】この改質器11は、都市ガスと水蒸気との
混合ガスを、加熱された触媒上で改質反応を行い、その
水素リッチガスを低温変成器6から電池燃料供給ライン
12を通して燃料電池本体13の水素極14に供給す
る。
混合ガスを、加熱された触媒上で改質反応を行い、その
水素リッチガスを低温変成器6から電池燃料供給ライン
12を通して燃料電池本体13の水素極14に供給す
る。
【0010】この改質器11内では、その内部の触媒層
で化学式 CH4 +H2 O→3H2 +CO …(1) により表される改質反応が進行し、かつ低温変成器6内
では、その内部の触媒層で化学式 CO+H2 O→H2 +CO2 …(2) により表される一酸化炭素シフト反応が進行する。
で化学式 CH4 +H2 O→3H2 +CO …(1) により表される改質反応が進行し、かつ低温変成器6内
では、その内部の触媒層で化学式 CO+H2 O→H2 +CO2 …(2) により表される一酸化炭素シフト反応が進行する。
【0011】燃料電池本体13は、通常電解質を挟んで
一対の多孔質電極、すなわち水素極14と酸素極15と
を配置し、このうち水素極14に水素等の気体燃料を接
触させ、他方の酸素極15に酸素等の酸化剤を接触させ
ることにより、そのときに起こる電気化学的反応により
一対の電極14、15から電気エネルギーを取り出して
いる。
一対の多孔質電極、すなわち水素極14と酸素極15と
を配置し、このうち水素極14に水素等の気体燃料を接
触させ、他方の酸素極15に酸素等の酸化剤を接触させ
ることにより、そのときに起こる電気化学的反応により
一対の電極14、15から電気エネルギーを取り出して
いる。
【0012】この燃料電池本体13は、改質ガス中一部
の水素を利用して水素極14と酸素極15との間で電気
化学的反応を起こさせ、残りの水素を含む電池排ガスを
バーナライン16を通して改質器11のバーナに供給す
る。
の水素を利用して水素極14と酸素極15との間で電気
化学的反応を起こさせ、残りの水素を含む電池排ガスを
バーナライン16を通して改質器11のバーナに供給す
る。
【0013】これにより改質器11では、バーナで空気
ブロア17から供給される空気により電池排ガス中の水
素を燃焼させ、この燃焼熱により加熱を行っている。な
お、空気ブロア17からの空気は、燃料電池本体13の
酸素極15にも送られている。
ブロア17から供給される空気により電池排ガス中の水
素を燃焼させ、この燃焼熱により加熱を行っている。な
お、空気ブロア17からの空気は、燃料電池本体13の
酸素極15にも送られている。
【0014】又、上記水蒸気分離器9からの水蒸気は、
循環ポンプ18により電池冷却水ライン19を通して燃
料電池本体13の電池冷却管20に供給され、燃料電池
本体13に対する冷却が行われる。そして、この電池冷
却管20から出た冷却水は、熱交換器21により熱交換
が行われて後、再び水蒸気分離器9に戻る。
循環ポンプ18により電池冷却水ライン19を通して燃
料電池本体13の電池冷却管20に供給され、燃料電池
本体13に対する冷却が行われる。そして、この電池冷
却管20から出た冷却水は、熱交換器21により熱交換
が行われて後、再び水蒸気分離器9に戻る。
【0015】一方、地震等の何らかの支障が生じて都市
ガスの供給がしゃ断された場合について説明する。この
ような事態が発生し、都市ガス供給ライン2の都市ガス
圧力が所定値以下に低下すると、この都市ガス供給ライ
ン2に設けられた圧力検出器22によりそのガス圧力低
下が検出される。
ガスの供給がしゃ断された場合について説明する。この
ような事態が発生し、都市ガス供給ライン2の都市ガス
圧力が所定値以下に低下すると、この都市ガス供給ライ
ン2に設けられた圧力検出器22によりそのガス圧力低
下が検出される。
【0016】このガス圧力低下に応動して非常用燃料蒸
発器23に設けられた電気ヒータ24に対する通電を行
い、かつ非常用燃料供給弁25を開放する。又,これと
同時に、都市ガス供給弁1が閉じる。
発器23に設けられた電気ヒータ24に対する通電を行
い、かつ非常用燃料供給弁25を開放する。又,これと
同時に、都市ガス供給弁1が閉じる。
【0017】これにより、非常用燃料蒸発器23に貯え
られている非常用液体燃料としてのメタノール26は、
電気ヒータ24により加熱されて蒸気化し、これが非常
用燃料供給ライン27を通って都市ガス供給ライン3に
導入される。
られている非常用液体燃料としてのメタノール26は、
電気ヒータ24により加熱されて蒸気化し、これが非常
用燃料供給ライン27を通って都市ガス供給ライン3に
導入される。
【0018】従って、この蒸気化したメタノール26
は、エジェクタ5において水蒸気と混合され、さらに改
質器11を通して燃料電池本体13の水素極14に供給
され、燃料電池本体13における動作が継続される。
は、エジェクタ5において水蒸気と混合され、さらに改
質器11を通して燃料電池本体13の水素極14に供給
され、燃料電池本体13における動作が継続される。
【0019】なお、非常用燃料蒸発器23には、非常用
燃料貯蔵タンク28に貯えられているメタノール26が
供給ポンプ29により供給されるようになっている。
又、非常用燃料蒸発器23には、安全弁30が設けられ
ている。
燃料貯蔵タンク28に貯えられているメタノール26が
供給ポンプ29により供給されるようになっている。
又、非常用燃料蒸発器23には、安全弁30が設けられ
ている。
【0020】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成の燃料電池発電システムでは、都市ガス等の常
時用気体燃料から非常用液体燃料に切り替わった際に、
都市ガスとメタノール等の非常用液体燃料との各燃料の
種類の違いによるスチーム/カーボン比の相違が発生
し、改質器11内の改質ガス反応に影響を及ぼすことが
生じる。
うな構成の燃料電池発電システムでは、都市ガス等の常
時用気体燃料から非常用液体燃料に切り替わった際に、
都市ガスとメタノール等の非常用液体燃料との各燃料の
種類の違いによるスチーム/カーボン比の相違が発生
し、改質器11内の改質ガス反応に影響を及ぼすことが
生じる。
【0021】又、メタノール26の蒸気化は、電気ヒー
タ24を使用しているために、その熱源を燃料電池発電
システムの外部に全てを依存し、不経済となっている。
そのうえ、地震発生時等の非常時には、都市ガス等の常
時用気体燃料がしゃ断された事に対する判断が困難とな
っており、メタノール26への切り換えをスムーズに行
うことができなかった。
タ24を使用しているために、その熱源を燃料電池発電
システムの外部に全てを依存し、不経済となっている。
そのうえ、地震発生時等の非常時には、都市ガス等の常
時用気体燃料がしゃ断された事に対する判断が困難とな
っており、メタノール26への切り換えをスムーズに行
うことができなかった。
【0022】そこで本発明は、常時用気体燃料がしゃ断
された場合でも、スムーズに非常用液体燃料への切り替
えを行って燃料電池本体での動作を継続できる燃料切換
え型燃料電池発電システムを提供することを目的とす
る。
された場合でも、スムーズに非常用液体燃料への切り替
えを行って燃料電池本体での動作を継続できる燃料切換
え型燃料電池発電システムを提供することを目的とす
る。
【0023】又、本発明は、常時用気体燃料がしゃ断さ
れた場合でも、スムーズに非常用液体燃料への切り替え
を行って燃料電池本体での動作を継続でき、これと共に
非常用液体燃料の蒸気化を経済的にできる燃料切換え型
燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
れた場合でも、スムーズに非常用液体燃料への切り替え
を行って燃料電池本体での動作を継続でき、これと共に
非常用液体燃料の蒸気化を経済的にできる燃料切換え型
燃料電池発電システムを提供することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】請求項1によれば、常時
用気体燃料をエジェクタにおいて水蒸気と混合して改質
器に供給し、この改質器により水素リッチガスに改質し
て燃料電池本体に供給することにより発電を行い、かつ
常時用気体燃料の供給がしゃ断された場合、非常用液体
燃料を蒸気化してエジェクタにおいて水蒸気と混合し、
さらに改質器を通して燃料電池本体に供給して発電を行
う燃料切換え型燃料電池発電システムにおいて、改質器
に供給される燃料の炭素原子の総量を検出するガス分析
手段と、常時用気体燃料から非常用液体燃料に切り替わ
る際に、ガス分析手段により検出された炭素原子の総量
に基づいてエジェクタの少なくとも制御モードの移行を
行う制御手段と、を備えて上記目的を達成しようとする
燃料切換え型燃料電池発電システムである。
用気体燃料をエジェクタにおいて水蒸気と混合して改質
器に供給し、この改質器により水素リッチガスに改質し
て燃料電池本体に供給することにより発電を行い、かつ
常時用気体燃料の供給がしゃ断された場合、非常用液体
燃料を蒸気化してエジェクタにおいて水蒸気と混合し、
さらに改質器を通して燃料電池本体に供給して発電を行
う燃料切換え型燃料電池発電システムにおいて、改質器
に供給される燃料の炭素原子の総量を検出するガス分析
手段と、常時用気体燃料から非常用液体燃料に切り替わ
る際に、ガス分析手段により検出された炭素原子の総量
に基づいてエジェクタの少なくとも制御モードの移行を
行う制御手段と、を備えて上記目的を達成しようとする
燃料切換え型燃料電池発電システムである。
【0025】請求項2によれば、常時用気体燃料をエジ
ェクタにおいて水蒸気と混合して改質器に供給し、この
改質器により水素リッチガスに改質して燃料電池本体に
供給することにより発電を行い、かつ常時用気体燃料の
供給がしゃ断された場合、非常用液体燃料を蒸気化して
エジェクタにおいて水蒸気と混合し、さらに改質器を通
して燃料電池本体に供給して発電を行う燃料切換え型燃
料電池発電システムにおいて、改質器に供給される燃料
の炭素原子の総量を検出する第1のガス分析手段と、蒸
気化された非常時用液体燃料の炭素原子の総量を検出す
る第2のガス分析手段と、常時用気体燃料から非常用液
体燃料に切り替わる際に、第2のガス分析手段により検
出された炭素原子の総量を目標値とし、第1のガス分析
手段により検出された炭素原子の総量を基準としてエジ
ェクタの少なくとも制御モードの移行を行う制御手段
と、を備えて上記目的を達成しようとする燃料切換え型
燃料電池発電システムである。
ェクタにおいて水蒸気と混合して改質器に供給し、この
改質器により水素リッチガスに改質して燃料電池本体に
供給することにより発電を行い、かつ常時用気体燃料の
供給がしゃ断された場合、非常用液体燃料を蒸気化して
エジェクタにおいて水蒸気と混合し、さらに改質器を通
して燃料電池本体に供給して発電を行う燃料切換え型燃
料電池発電システムにおいて、改質器に供給される燃料
の炭素原子の総量を検出する第1のガス分析手段と、蒸
気化された非常時用液体燃料の炭素原子の総量を検出す
る第2のガス分析手段と、常時用気体燃料から非常用液
体燃料に切り替わる際に、第2のガス分析手段により検
出された炭素原子の総量を目標値とし、第1のガス分析
手段により検出された炭素原子の総量を基準としてエジ
ェクタの少なくとも制御モードの移行を行う制御手段
と、を備えて上記目的を達成しようとする燃料切換え型
燃料電池発電システムである。
【0026】請求項3によれば、制御手段は、エジェク
タの制御モード及び制御変数の移行を、第2のガス分析
手段により検出された炭素原子の総量を目標値とし、第
1のガス分析手段により検出された炭素原子の総量を基
準とし、エジェクタの開度設定値と燃料流量との関係に
基づいてスチーム/カーボン比を所定値に制御する。
タの制御モード及び制御変数の移行を、第2のガス分析
手段により検出された炭素原子の総量を目標値とし、第
1のガス分析手段により検出された炭素原子の総量を基
準とし、エジェクタの開度設定値と燃料流量との関係に
基づいてスチーム/カーボン比を所定値に制御する。
【0027】請求項4によれば、燃料電池本体に通して
排熱と熱交換した電池冷却水の熱により非常用液体燃料
を蒸気化させる。請求項5によれば、震度計を設け、こ
の震度計により振動を検知したときに常時用気体燃料か
ら非常用液体燃料への切り替えを行う。
排熱と熱交換した電池冷却水の熱により非常用液体燃料
を蒸気化させる。請求項5によれば、震度計を設け、こ
の震度計により振動を検知したときに常時用気体燃料か
ら非常用液体燃料への切り替えを行う。
【0028】
【作用】請求項1によれば、常時用気体燃料の供給がし
ゃ断され、非常用液体燃料に切り替えて燃料電池本体で
の動作を継続する際、改質器に供給される燃料の炭素原
子の総量をガス分析手段により検出し、この検出された
炭素原子の総量に基づいて、蒸気化された非常用液体燃
料と水蒸気とを混合するエジェクタの少なくとも制御モ
ードの移行を制御する。これにより、常時用気体燃料か
ら非常用液体燃料への切り替えがスムーズにできて燃料
電池本体での動作が継続される。
ゃ断され、非常用液体燃料に切り替えて燃料電池本体で
の動作を継続する際、改質器に供給される燃料の炭素原
子の総量をガス分析手段により検出し、この検出された
炭素原子の総量に基づいて、蒸気化された非常用液体燃
料と水蒸気とを混合するエジェクタの少なくとも制御モ
ードの移行を制御する。これにより、常時用気体燃料か
ら非常用液体燃料への切り替えがスムーズにできて燃料
電池本体での動作が継続される。
【0029】請求項2によれば、常時用気体燃料の供給
がしゃ断され、非常用液体燃料に切り替えて燃料電池本
体での動作を継続する際、改質器に供給される燃料の炭
素原子の総量を第1のガス分析手段により検出し、かつ
蒸気化された非常時用液体燃料の炭素原子の総量を第2
のガス分析手段に検出し、このうち第2のガス分析手段
により検出された炭素原子の総量を目標値とし、第1の
ガス分析手段により検出された炭素原子の総量を基準と
してエジェクタの少なくとも制御モードの移行を制御す
る。
がしゃ断され、非常用液体燃料に切り替えて燃料電池本
体での動作を継続する際、改質器に供給される燃料の炭
素原子の総量を第1のガス分析手段により検出し、かつ
蒸気化された非常時用液体燃料の炭素原子の総量を第2
のガス分析手段に検出し、このうち第2のガス分析手段
により検出された炭素原子の総量を目標値とし、第1の
ガス分析手段により検出された炭素原子の総量を基準と
してエジェクタの少なくとも制御モードの移行を制御す
る。
【0030】請求項3によれば、エジェクタの制御モー
ド及び制御変数の移行は、第2のガス分析手段により検
出された炭素原子の総量を目標値とし、第1のガス分析
手段により検出された炭素原子の総量を基準とし、エジ
ェクタの開度設定値と燃料流量との関係に基づいてスチ
ーム/カーボン比を所定値に制御する。
ド及び制御変数の移行は、第2のガス分析手段により検
出された炭素原子の総量を目標値とし、第1のガス分析
手段により検出された炭素原子の総量を基準とし、エジ
ェクタの開度設定値と燃料流量との関係に基づいてスチ
ーム/カーボン比を所定値に制御する。
【0031】請求項4によれば、燃料電池本体からの排
熱を吸収した電池冷却水の熱により非常用液体燃料を蒸
気化する。これにより、非常用液体燃料の蒸気化は経済
的となる。
熱を吸収した電池冷却水の熱により非常用液体燃料を蒸
気化する。これにより、非常用液体燃料の蒸気化は経済
的となる。
【0032】請求項5によれば、震度計により振動を検
知すると、常時用気体燃料のしゃ断されることを予測
し、常時用気体燃料から非常用液体燃料への切り替えを
見切りスタートさせる。
知すると、常時用気体燃料のしゃ断されることを予測
し、常時用気体燃料から非常用液体燃料への切り替えを
見切りスタートさせる。
【0033】
【実施例】以下、本発明の第1の実施例について図面を
参照して説明する。なお、図4と同一部分には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。図1は燃料切換え
型燃料電池発電システムの構成図である。
参照して説明する。なお、図4と同一部分には同一符号
を付してその詳しい説明は省略する。図1は燃料切換え
型燃料電池発電システムの構成図である。
【0034】水添脱硫器4とエジェクタ5との間のライ
ンには、第1のガス分析装置40が設けられている。こ
の第1のガス分析装置40は、エジェクタ5の入口側に
おいて燃料の炭素原子の総量を検出する機能を有してい
る。
ンには、第1のガス分析装置40が設けられている。こ
の第1のガス分析装置40は、エジェクタ5の入口側に
おいて燃料の炭素原子の総量を検出する機能を有してい
る。
【0035】又、非常用燃料蒸発器23に連結されてい
る非常用燃料供給ライン27には、第2のガス分析装置
41が設けられている。この第2のガス分析装置41
は、非常用燃料蒸発器23の蒸気出口側において蒸気化
された非常時用液体燃料としてのメタノール26の炭素
原子の総量を検出する機能を有している。
る非常用燃料供給ライン27には、第2のガス分析装置
41が設けられている。この第2のガス分析装置41
は、非常用燃料蒸発器23の蒸気出口側において蒸気化
された非常時用液体燃料としてのメタノール26の炭素
原子の総量を検出する機能を有している。
【0036】制御装置42は、圧力検出器22により検
出される都市ガス圧力を受け、この都市ガス圧力が所定
値以下にガス圧力低下したことを判断すると、切替指令
を発して都市ガス供給弁1を閉じ、これと同時に非常用
燃料供給弁25を開放する機能を有している。
出される都市ガス圧力を受け、この都市ガス圧力が所定
値以下にガス圧力低下したことを判断すると、切替指令
を発して都市ガス供給弁1を閉じ、これと同時に非常用
燃料供給弁25を開放する機能を有している。
【0037】この制御装置42は、都市ガス等の常時用
気体燃料からメタノール26に切り替わる際に、エジェ
クタ5の制御モード及び制御変数の移行を、第2のガス
分析装置41により検出された炭素原子の総量を目標値
とし、第1のガス分析装置40により検出された都市ガ
スとメタノール蒸気との混合ガスの炭素原子の総量を基
準とし、図2に示すようなエジェクタ開度設定値と燃料
流量との関係に基づいて実施し、スチーム/カーボン比
を設計値通りに安定化する機能を有している。
気体燃料からメタノール26に切り替わる際に、エジェ
クタ5の制御モード及び制御変数の移行を、第2のガス
分析装置41により検出された炭素原子の総量を目標値
とし、第1のガス分析装置40により検出された都市ガ
スとメタノール蒸気との混合ガスの炭素原子の総量を基
準とし、図2に示すようなエジェクタ開度設定値と燃料
流量との関係に基づいて実施し、スチーム/カーボン比
を設計値通りに安定化する機能を有している。
【0038】又、制御装置42は、都市ガス等の常時用
気体燃料からメタノール26に切り替わる際に、水添脱
硫器4の入口側の燃料ガス供給ライン3に設けられた圧
力検出器22からのガス圧力を受け、このガス圧力に応
じて非常用燃料供給弁25の弁開度調節を行い、メタノ
ール蒸気の圧力・流量の調整を行う機能を有している。
気体燃料からメタノール26に切り替わる際に、水添脱
硫器4の入口側の燃料ガス供給ライン3に設けられた圧
力検出器22からのガス圧力を受け、このガス圧力に応
じて非常用燃料供給弁25の弁開度調節を行い、メタノ
ール蒸気の圧力・流量の調整を行う機能を有している。
【0039】一方、非常用燃料蒸発器23の周囲には、
保温材が覆ってあり、その内部の上部にメタノール蒸気
出口が設けられ、非常用燃料供給ライン27に連結して
いる。
保温材が覆ってあり、その内部の上部にメタノール蒸気
出口が設けられ、非常用燃料供給ライン27に連結して
いる。
【0040】又、非常用燃料蒸発器23の内部には、メ
タノール26を加熱して蒸気化するための熱交換器44
が設けられている。この熱交換器44は、燃料電池本体
13の電池冷却管20の出口が、三方弁45及び温水ラ
イン46を介して連結され、かつその出口側が水蒸気分
離器6に連結されている。
タノール26を加熱して蒸気化するための熱交換器44
が設けられている。この熱交換器44は、燃料電池本体
13の電池冷却管20の出口が、三方弁45及び温水ラ
イン46を介して連結され、かつその出口側が水蒸気分
離器6に連結されている。
【0041】次に上記の如く構成された燃料電池発電シ
ステムの作用について説明する。通常運転時、都市ガス
は、都市ガス供給ライン2から都市ガス供給ライン3に
導入され、ここで再循環ライン8から供給される改質ガ
スの一部とともに水添脱硫器4を経てエジェクタ5に供
給される。
ステムの作用について説明する。通常運転時、都市ガス
は、都市ガス供給ライン2から都市ガス供給ライン3に
導入され、ここで再循環ライン8から供給される改質ガ
スの一部とともに水添脱硫器4を経てエジェクタ5に供
給される。
【0042】このエジェクタ5は、その内部で都市ガス
と水蒸気とを適当な比率で混合し、この混合ガスを改質
器11に供給する。この改質器11は、都市ガスと水蒸
気との混合ガスを、加熱された触媒上で改質反応を行
い、その水素リッチガスを低温変成器6から電池燃料供
給ライン12を通して燃料電池本体13の水素極14に
供給する。
と水蒸気とを適当な比率で混合し、この混合ガスを改質
器11に供給する。この改質器11は、都市ガスと水蒸
気との混合ガスを、加熱された触媒上で改質反応を行
い、その水素リッチガスを低温変成器6から電池燃料供
給ライン12を通して燃料電池本体13の水素極14に
供給する。
【0043】この改質器11内では、その内部の触媒層
で上記化学式(1) により表される改質反応が進行し、か
つ低温変成器6内では、その内部の触媒層で上記化学式
(2)により表される一酸化炭素シフト反応が進行する。
で上記化学式(1) により表される改質反応が進行し、か
つ低温変成器6内では、その内部の触媒層で上記化学式
(2)により表される一酸化炭素シフト反応が進行する。
【0044】燃料電池本体13は、水素極14に水素等
の気体燃料を接触させ、他方の酸素極15に酸素等の酸
化剤を接触させ、このときに起こる電気化学的反応によ
り一対の電極14、15から電気エネルギーを取り出し
ている。
の気体燃料を接触させ、他方の酸素極15に酸素等の酸
化剤を接触させ、このときに起こる電気化学的反応によ
り一対の電極14、15から電気エネルギーを取り出し
ている。
【0045】この燃料電池本体13は、改質ガス中一部
の水素を利用して水素極14と酸素極15との間で電気
化学的反応を起こさせ、残りの水素を含む電池排ガスを
バーナライン16を通して改質器11のバーナに供給す
る。
の水素を利用して水素極14と酸素極15との間で電気
化学的反応を起こさせ、残りの水素を含む電池排ガスを
バーナライン16を通して改質器11のバーナに供給す
る。
【0046】これにより改質器11では、バーナで空気
ブロア17から供給される空気により電池排ガス中の水
素を燃焼させ、この燃焼熱により加熱を行っている。な
お、空気ブロア17からの空気は、燃料電池本体13の
酸素極15にも送られている。
ブロア17から供給される空気により電池排ガス中の水
素を燃焼させ、この燃焼熱により加熱を行っている。な
お、空気ブロア17からの空気は、燃料電池本体13の
酸素極15にも送られている。
【0047】このような燃料電池本体13の動作状態
に、水蒸気分離器9からの水蒸気は、循環ポンプ18に
より電池冷却水ライン19を通して燃料電池本体13の
電池冷却管20に供給され、燃料電池本体13に対する
冷却が行われる。
に、水蒸気分離器9からの水蒸気は、循環ポンプ18に
より電池冷却水ライン19を通して燃料電池本体13の
電池冷却管20に供給され、燃料電池本体13に対する
冷却が行われる。
【0048】この電池冷却管20から出た冷却水は、三
方弁45により熱交換器21及び非常用燃料蒸発器23
の熱交換器44に送られる。従って、通常の都市ガスに
よる運転時には、非常用燃料蒸発器23内のメタノール
26が熱交換器44の熱により加熱されて蒸気化され、
このメタノール蒸気化で待機状態にある。
方弁45により熱交換器21及び非常用燃料蒸発器23
の熱交換器44に送られる。従って、通常の都市ガスに
よる運転時には、非常用燃料蒸発器23内のメタノール
26が熱交換器44の熱により加熱されて蒸気化され、
このメタノール蒸気化で待機状態にある。
【0049】又、このとき、第1のガス分析装置40
は、エジェクタ5の入口側において燃料の炭素原子の総
量を検出している。そして、各熱交換器21、44によ
り各熱交換された冷却水は、再び水蒸気分離器9に戻
る。
は、エジェクタ5の入口側において燃料の炭素原子の総
量を検出している。そして、各熱交換器21、44によ
り各熱交換された冷却水は、再び水蒸気分離器9に戻
る。
【0050】一方、地震等の何らかの支障が生じて都市
ガスの供給がしゃ断された場合について説明する。この
ように事態が発生し、都市ガス供給ライン2の都市ガス
圧力が所定値以下に低下すると、この都市ガス供給ライ
ン2に設けられた圧力検出器22によりそのガス圧力低
下が検出される。
ガスの供給がしゃ断された場合について説明する。この
ように事態が発生し、都市ガス供給ライン2の都市ガス
圧力が所定値以下に低下すると、この都市ガス供給ライ
ン2に設けられた圧力検出器22によりそのガス圧力低
下が検出される。
【0051】このとき制御装置42は、圧力検出器22
により検出される都市ガス圧力を受け、この都市ガス圧
力が所定値以下にガス圧力低下したことを判断すると、
切替指令を発して都市ガス供給弁1を閉じ、これと同時
に非常用燃料供給弁25を開放する。
により検出される都市ガス圧力を受け、この都市ガス圧
力が所定値以下にガス圧力低下したことを判断すると、
切替指令を発して都市ガス供給弁1を閉じ、これと同時
に非常用燃料供給弁25を開放する。
【0052】又、制御装置42は、このように都市ガス
からメタノール26に切り替わる際に、水添脱硫器4の
入口側の燃料ガス供給ライン3に設けられた圧力検出器
22からのガス圧力を受け、このガス圧力に応じて非常
用燃料供給弁25の弁開度調節を行い、メタノール蒸気
の圧力・流量の調整を行う。
からメタノール26に切り替わる際に、水添脱硫器4の
入口側の燃料ガス供給ライン3に設けられた圧力検出器
22からのガス圧力を受け、このガス圧力に応じて非常
用燃料供給弁25の弁開度調節を行い、メタノール蒸気
の圧力・流量の調整を行う。
【0053】一方、第1のガス分析装置40は、エジェ
クタ5の入口側において燃料の炭素原子の総量を検出
し、かつ第2のガス分析装置41は、非常用燃料蒸発器
23の蒸気出口側において蒸気化されたメタノール26
の炭素原子の総量を検出する。
クタ5の入口側において燃料の炭素原子の総量を検出
し、かつ第2のガス分析装置41は、非常用燃料蒸発器
23の蒸気出口側において蒸気化されたメタノール26
の炭素原子の総量を検出する。
【0054】制御装置42は、これらガス分析装置4
0、41からの各検出信号を受け、このうち第2のガス
分析装置41により検出された炭素原子の総量を目標値
とし、第1のガス分析装置40により検出された都市ガ
スとメタノール蒸気との混合ガスの炭素原子の総量を基
準とし、都市ガス等の常時用気体燃料からメタノール2
6に切り替わる際に、エジェクタ5の制御モード及び制
御変数の移行を、図2に示すようなエジェクタ開度設定
値と燃料流量との関係に基づいて実施し、スチーム/カ
ーボン比を設計値通りに安定化する。
0、41からの各検出信号を受け、このうち第2のガス
分析装置41により検出された炭素原子の総量を目標値
とし、第1のガス分析装置40により検出された都市ガ
スとメタノール蒸気との混合ガスの炭素原子の総量を基
準とし、都市ガス等の常時用気体燃料からメタノール2
6に切り替わる際に、エジェクタ5の制御モード及び制
御変数の移行を、図2に示すようなエジェクタ開度設定
値と燃料流量との関係に基づいて実施し、スチーム/カ
ーボン比を設計値通りに安定化する。
【0055】従って、この蒸気化したメタノール26
は、エジェクタ5において水蒸気と混合され、さらに改
質器11を通して燃料電池本体13の水素極14に供給
され、燃料電池本体13における動作が継続される。
は、エジェクタ5において水蒸気と混合され、さらに改
質器11を通して燃料電池本体13の水素極14に供給
され、燃料電池本体13における動作が継続される。
【0056】又、非常用燃料蒸発器23には、都市ガス
の供給がしゃ断された場合、供給ポンプ29によりメタ
ノール26が供給される。この場合、供給ポンプ29
は、間欠運転を行い、非常用燃料蒸発器23におけるメ
タノール液面がその容器中間部より低下すると運転を開
始し、所定の液面高さに達すると停止するものとなって
いる。
の供給がしゃ断された場合、供給ポンプ29によりメタ
ノール26が供給される。この場合、供給ポンプ29
は、間欠運転を行い、非常用燃料蒸発器23におけるメ
タノール液面がその容器中間部より低下すると運転を開
始し、所定の液面高さに達すると停止するものとなって
いる。
【0057】このように第1の実施例においては、都市
ガスの供給がしゃ断され、メタノールに切り替えて燃料
電池本体13での動作を継続する際、エジェクタ5の入
口側における燃料の炭素原子の総量を第1のガス検出装
置40により検出し、かつ蒸気化されたメタノール26
の炭素原子の総量を第2のガス検出装置41により検出
し、このうち第2のガス分析装置41により検出された
炭素原子の総量を目標値とし、第1のガス分析装置40
により検出された炭素原子の総量を基準としてエジェク
タ5の制御モード及び制御変数の移行を行うようにした
ので、都市ガスからメタノール26に切り替わっても燃
料電池本体13における動作をスムーズに継続して運転
することができ、他の機器類に悪影響を及ぼすこともな
い。
ガスの供給がしゃ断され、メタノールに切り替えて燃料
電池本体13での動作を継続する際、エジェクタ5の入
口側における燃料の炭素原子の総量を第1のガス検出装
置40により検出し、かつ蒸気化されたメタノール26
の炭素原子の総量を第2のガス検出装置41により検出
し、このうち第2のガス分析装置41により検出された
炭素原子の総量を目標値とし、第1のガス分析装置40
により検出された炭素原子の総量を基準としてエジェク
タ5の制御モード及び制御変数の移行を行うようにした
ので、都市ガスからメタノール26に切り替わっても燃
料電池本体13における動作をスムーズに継続して運転
することができ、他の機器類に悪影響を及ぼすこともな
い。
【0058】又、メタノール26の蒸気化のための熱源
は、燃料電池本体13からの排熱を利用するものとな
り、外部から熱を補給する必要がなく、経済的な運転が
できる。
は、燃料電池本体13からの排熱を利用するものとな
り、外部から熱を補給する必要がなく、経済的な運転が
できる。
【0059】そのうえ、非常用燃料蒸発器23の周囲を
保温材により覆っているので、非常用燃料蒸発器23か
らの放熱量は僅少であり、メタノール26を常に一定の
温度に保温できる。
保温材により覆っているので、非常用燃料蒸発器23か
らの放熱量は僅少であり、メタノール26を常に一定の
温度に保温できる。
【0060】次に本発明の第2の実施例について説明す
る。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳
しい説明は省略する。図3は燃料切換え型燃料電池発電
システムの構成図である。
る。なお、図1と同一部分には同一符号を付してその詳
しい説明は省略する。図3は燃料切換え型燃料電池発電
システムの構成図である。
【0061】震度計50は、都市ガス供給ライン2の入
口付近、つまり都市ガス入口配管付近に設けられてい
る。この震度計50により検知された震度情報は、予測
装置51に送られている。
口付近、つまり都市ガス入口配管付近に設けられてい
る。この震度計50により検知された震度情報は、予測
装置51に送られている。
【0062】この予測装置51は、震度計50からの震
度情報を受け、地震発生等の非常時に都市ガス系統のし
ゃ断を予測し、燃料切り替えの見切りスタートの指令を
制御装置42に発する機能を有している。
度情報を受け、地震発生等の非常時に都市ガス系統のし
ゃ断を予測し、燃料切り替えの見切りスタートの指令を
制御装置42に発する機能を有している。
【0063】このような構成であれば、地震等が発生
し、これが震度計50により検知されると、この震度計
50により検知された震度情報は、直ちに予測装置51
に送られる。
し、これが震度計50により検知されると、この震度計
50により検知された震度情報は、直ちに予測装置51
に送られる。
【0064】この予測装置51は、震度計50からの震
度情報を受け、地震発生等の非常時に都市ガス系統のし
ゃ断を予測し、燃料切り替えの見切りスタートの指令を
制御装置42に発する。
度情報を受け、地震発生等の非常時に都市ガス系統のし
ゃ断を予測し、燃料切り替えの見切りスタートの指令を
制御装置42に発する。
【0065】この制御装置42は、燃料切り替えの見切
りスタートの指令を受けると、切替指令を発して都市ガ
ス供給弁1を閉じ、これと同時に非常用燃料供給弁25
を開放する。
りスタートの指令を受けると、切替指令を発して都市ガ
ス供給弁1を閉じ、これと同時に非常用燃料供給弁25
を開放する。
【0066】この制御装置42は、上記同様に、圧力検
出器22からのガス圧力に応じて非常用燃料供給弁25
の弁開度調節を行い、メタノール蒸気の圧力・流量の調
整を行う。
出器22からのガス圧力に応じて非常用燃料供給弁25
の弁開度調節を行い、メタノール蒸気の圧力・流量の調
整を行う。
【0067】又、制御装置42は、第2のガス分析装置
41により検出された炭素原子の総量を目標値とし、第
1のガス分析装置40により検出された都市ガスとメタ
ノール蒸気との混合ガスの炭素原子の総量を基準とし、
都市ガス等の常時用気体燃料からメタノール26に切り
替わる際に、エジェクタ5の制御モード及び制御変数の
移行を、エジェクタ開度設定値と燃料流量との関係に基
づいて実施する。
41により検出された炭素原子の総量を目標値とし、第
1のガス分析装置40により検出された都市ガスとメタ
ノール蒸気との混合ガスの炭素原子の総量を基準とし、
都市ガス等の常時用気体燃料からメタノール26に切り
替わる際に、エジェクタ5の制御モード及び制御変数の
移行を、エジェクタ開度設定値と燃料流量との関係に基
づいて実施する。
【0068】従って、この蒸気化したメタノール26
は、エジェクタ5において水蒸気と混合され、さらに改
質器11を通して燃料電池本体13の水素極14に供給
され、燃料電池本体13における動作が継続される。
は、エジェクタ5において水蒸気と混合され、さらに改
質器11を通して燃料電池本体13の水素極14に供給
され、燃料電池本体13における動作が継続される。
【0069】このように第2の実施例においては、震度
計50により地震等を検知すると、都市ガスのしゃ断さ
れることを予測し、この都市ガスからメタノール26へ
の切り替えを見切りスタートさせるようにしたので、上
記第1の実施例と同様の効果を奏することは言うまでも
なく、さらに地震発生時等の燃料切り替え時期の応答性
を向上でき、より安全に燃料電池発電の運転を継続でき
る。
計50により地震等を検知すると、都市ガスのしゃ断さ
れることを予測し、この都市ガスからメタノール26へ
の切り替えを見切りスタートさせるようにしたので、上
記第1の実施例と同様の効果を奏することは言うまでも
なく、さらに地震発生時等の燃料切り替え時期の応答性
を向上でき、より安全に燃料電池発電の運転を継続でき
る。
【0070】なお、本発明は、上記第1及び第2の実施
例に限定されるものでなく次の通り変形してもよい。例
えば、少なくとも第1のガス分析装置40のみを設け、
都市ガスからメタノール26に切り替わる際に、第1の
ガス分析手段40により検出された炭素原子の総量に基
づいてエジェクタ5の制御モード及び制御変数の移行を
行うようにしてもよい。
例に限定されるものでなく次の通り変形してもよい。例
えば、少なくとも第1のガス分析装置40のみを設け、
都市ガスからメタノール26に切り替わる際に、第1の
ガス分析手段40により検出された炭素原子の総量に基
づいてエジェクタ5の制御モード及び制御変数の移行を
行うようにしてもよい。
【0071】又、震度計50に代わって圧力計を設置
し、都市ガスの圧力が所定圧力値以下に低下したときに
都市ガスのしゃ断されることを予測し、この都市ガスか
らメタノール26への切り替えを見切りスタートさせる
ようにしてもよい。
し、都市ガスの圧力が所定圧力値以下に低下したときに
都市ガスのしゃ断されることを予測し、この都市ガスか
らメタノール26への切り替えを見切りスタートさせる
ようにしてもよい。
【0072】
【発明の効果】以上詳記したように本発明によれば、常
時用気体燃料がしゃ断された場合でも、スムーズに非常
用液体燃料への切り替えを行って燃料電池本体での動作
を継続できる燃料切換え型燃料電池発電システムを提供
できる。
時用気体燃料がしゃ断された場合でも、スムーズに非常
用液体燃料への切り替えを行って燃料電池本体での動作
を継続できる燃料切換え型燃料電池発電システムを提供
できる。
【0073】又、本発明によれば、常時用気体燃料がし
ゃ断された場合でも、スムーズに非常用液体燃料への切
り替えを行って燃料電池本体での動作を継続でき、これ
と共に非常用液体燃料の蒸気化を経済的にできる燃料切
換え型燃料電池発電システムを提供できる。
ゃ断された場合でも、スムーズに非常用液体燃料への切
り替えを行って燃料電池本体での動作を継続でき、これ
と共に非常用液体燃料の蒸気化を経済的にできる燃料切
換え型燃料電池発電システムを提供できる。
【図1】本発明に係わる燃料切換え型燃料電池発電シス
テムの第1の実施例を示す構成図。
テムの第1の実施例を示す構成図。
【図2】燃料流量に対するエジェクタ開度設定値の関係
を示す図。
を示す図。
【図3】本発明に係わる燃料切換え型燃料電池発電シス
テムの第2の実施例を示す構成図。
テムの第2の実施例を示す構成図。
【図4】従来の燃料切換え型燃料電池発電システムの構
成図。
成図。
1…都市ガス供給弁、2,3…都市ガス供給ライン、5
…エジェクタ、9…水蒸気分離器、11…改質器、13
…燃料電池本体、20…電池冷却管、22…圧力検出
器、23…非常用燃料蒸発器、25…非常用燃料供給
弁、26…非常用液体燃料(メタノール)、40…第1
のガス分析装置、41…第2のガス分析装置、42…制
御装置、43…圧力検出器、44…熱交換器、46…三
方弁。
…エジェクタ、9…水蒸気分離器、11…改質器、13
…燃料電池本体、20…電池冷却管、22…圧力検出
器、23…非常用燃料蒸発器、25…非常用燃料供給
弁、26…非常用液体燃料(メタノール)、40…第1
のガス分析装置、41…第2のガス分析装置、42…制
御装置、43…圧力検出器、44…熱交換器、46…三
方弁。
Claims (5)
- 【請求項1】 常時用気体燃料をエジェクタにおいて水
蒸気と混合して改質器に供給し、この改質器により水素
リッチガスに改質して燃料電池本体に供給することによ
り発電を行い、かつ前記常時用気体燃料の供給がしゃ断
された場合、非常用液体燃料を蒸気化して前記エジェク
タにおいて水蒸気と混合し、さらに前記改質器を通して
前記燃料電池本体に供給して発電を行う燃料切換え型燃
料電池発電システムにおいて、 前記改質器に供給される燃料の炭素原子の総量を検出す
るガス分析手段と、 前記常時用気体燃料から前記非常用液体燃料に切り替わ
る際に、前記ガス分析手段により検出された炭素原子の
総量に基づいて前記エジェクタの少なくとも制御モード
の移行を行う制御手段と、を具備したことを特徴とする
燃料切換え型燃料電池発電システム。 - 【請求項2】 常時用気体燃料をエジェクタにおいて水
蒸気と混合して改質器に供給し、この改質器により水素
リッチガスに改質して燃料電池本体に供給することによ
り発電を行い、かつ前記常時用気体燃料の供給がしゃ断
された場合、非常用液体燃料を蒸気化して前記エジェク
タにおいて水蒸気と混合し、さらに前記改質器を通して
前記燃料電池本体に供給して発電を行う燃料切換え型燃
料電池発電システムにおいて、 前記改質器に供給される燃料の炭素原子の総量を検出す
る第1のガス分析手段と、 蒸気化された前記非常時用液体燃料の炭素原子の総量を
検出する第2のガス分析手段と、 前記常時用気体燃料から前記非常用液体燃料に切り替わ
る際に、前記第2のガス分析手段により検出された炭素
原子の総量を目標値とし、前記第1のガス分析手段によ
り検出された炭素原子の総量を基準として前記エジェク
タの少なくとも制御モードの移行を行う制御手段と、を
具備したことを特徴とする燃料切換え型燃料電池発電シ
ステム。 - 【請求項3】 制御手段は、エジェクタの制御モード及
び制御変数の移行を、第2のガス分析手段により検出さ
れた炭素原子の総量を目標値とし、第1のガス分析手段
により検出された炭素原子の総量を基準とし、前記エジ
ェクタの開度設定値と燃料流量との関係に基づいてスチ
ーム/カーボン比を所定値に制御することを特徴とする
請求項1又は2記載の燃料切換え型燃料電池発電システ
ム。 - 【請求項4】 燃料電池本体に通して排熱と熱交換した
電池冷却水の熱により非常用液体燃料を蒸気化させるこ
とを特徴とする請求項1又は2記載の燃料切換え型燃料
電池発電システム。 - 【請求項5】 震度計を設け、この震度計により振動を
検知したときに常時用気体燃料から非常用液体燃料への
切り替えを行うことを特徴とする請求項1又は2記載の
燃料切換え型燃料電池発電システム。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6220553A JPH0888015A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 燃料切換え型燃料電池発電システム |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP6220553A JPH0888015A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 燃料切換え型燃料電池発電システム |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0888015A true JPH0888015A (ja) | 1996-04-02 |
Family
ID=16752802
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP6220553A Pending JPH0888015A (ja) | 1994-09-14 | 1994-09-14 | 燃料切換え型燃料電池発電システム |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH0888015A (ja) |
Cited By (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004296194A (ja) * | 2003-03-26 | 2004-10-21 | Nissan Motor Co Ltd | 蒸発器の起動方法 |
JP2005317430A (ja) * | 2004-04-30 | 2005-11-10 | Seiko Instruments Inc | 冷却システムおよび電子機器 |
JP2007519170A (ja) * | 2003-06-23 | 2007-07-12 | プラクスエア・テクノロジー・インコーポレイテッド | 水素の貯蔵および供給方法 |
JP2007335333A (ja) * | 2006-06-16 | 2007-12-27 | Idemitsu Kosan Co Ltd | 燃料電池用燃料ガスの製造装置、および、燃料電池システム |
WO2010044170A1 (ja) * | 2008-10-17 | 2010-04-22 | トヨタ自動車株式会社 | 燃料電池システム |
JP2012209014A (ja) * | 2011-03-29 | 2012-10-25 | Osaka Gas Co Ltd | 固体酸化物形燃料電池システム |
JP2012212687A (ja) * | 2012-07-05 | 2012-11-01 | Toshiba Home Technology Corp | 燃料電池装置 |
KR101486957B1 (ko) * | 2013-04-08 | 2015-01-29 | 신한열기 주식회사 | 연료전지의 배출가스를 이용한 스팀 생산장치 |
JP2020202136A (ja) * | 2019-06-12 | 2020-12-17 | 東京瓦斯株式会社 | 燃料電池システム |
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1994
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