JP2002164061A - コージェネレーションシステム - Google Patents

コージェネレーションシステム

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JP2002164061A JP2000355182A JP2000355182A JP2002164061A JP 2002164061 A JP2002164061 A JP 2002164061A JP 2000355182 A JP2000355182 A JP 2000355182A JP 2000355182 A JP2000355182 A JP 2000355182A JP 2002164061 A JP2002164061 A JP 2002164061A
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  • Heat-Pump Type And Storage Water Heaters (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 設備の小型化が可能で、燃料電池を安定して
発電させながら、熱媒の温度が安定したコージェネレー
ションシステムを提供する。 【解決手段】 燃料電池10を有する燃料電池発電装置
と、この燃料電池10を冷却する冷媒が循環する冷媒循
環路2と、上記冷媒循環路2に燃料電池10を通過した
冷媒から熱を受容する排熱熱交換器1と、この排熱熱交
換器1を通って冷媒からの熱を受容した熱媒が流れる熱
媒流路14と、上記熱媒を加熱媒体として用いる手段を
備えるものである。且つ、燃料電池10の出口近傍の冷
媒の温度を測定する温度センサ3を具備し、さらに、こ
の温度センサ3で測定した温度データに応じて燃料電池
10に導入する冷媒の流量を変動する手段と、この冷媒
の流量に応じて排熱熱交換器1を通過する熱媒の流量を
変動する手段を有する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、燃料電池を利用し
て電気と熱を供給できるコージェネレーションシステム
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】燃料電池を有する燃料電池発電装置は、
水素に富んだ改質ガスを燃料電池のアノードに、空気中
の酸素を燃料電池のカソードに導入し、この一対のアノ
ードとカソード間で電気化学反応に基づく発電を行うも
のである。上記燃料電池発電装置にあっては、発電に伴
って発生する排熱を回収して、この回収した排熱を給湯
や暖房用の熱エネルギーとして利用するコージェネレー
ションシステムが検討されている(例えば、特開平4−
206259号公報等)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記燃料電池を利用し
たコージェネレーションシステムを安定して稼動するた
めには、燃料電池から所定量の熱エネルギー量を回収す
る必要がある。従来のコージェネレーションシステムの
要部の一例を図2に示す。このシステムにあっては、改
質ガスが導入されるアノード51と、空気中の酸素が導
入されるカソード52からなる燃料電池50、燃料電池
50を冷却する冷却板53を通って冷媒が循環する冷媒
循環路54、冷媒循環路54に冷媒から熱を受容する排
熱熱交換器56、この排熱熱交換器56を迂回するバイ
パス経路55、及び、バイパス経路55中にこのバイパ
ス経路55を流れる冷媒の流量を調整する第1の流量調
整弁57を備えている。上記システムは、バイパス経路
54を流れる冷媒の流量を調整することで、排熱熱交換
器56を流れる冷媒の流量を変動するものである。ま
た、上記システムは、排熱熱交換器56を通って冷媒か
らの熱を受容した熱媒が流れる熱媒流路61に第2の流
量調整弁63を備え、熱媒の流量を調整するものが汎用
されている。なお、図中の符号31はパワーコンディシ
ョナー、符号59及び62は温度センサを示す。
【0004】上記システムでは、排熱熱交換器56を流
れる冷媒の流量は、バイパス経路55と排熱熱交換器側
の経路58との圧力損失の比率によって決定されるもの
である。例えば、排熱熱交換器56を流れる冷媒の流量
が最も少なくなる場合は、第1の流量調整弁57を全開
にする場合である。この場合、バイパス経路55の圧力
損失に対し、排熱熱交換器側の経路58の圧力損失は、
十分に高くなければならない。上記システムは、このよ
うな圧力損失の比率に制定した場合、冷媒の流量を増加
すると、冷媒を循環させるポンプ60等に過大の負担が
かかることになる。また、逆に、バイパス経路55の圧
力損失に対し、排熱熱交換器側の経路58の圧力損失を
小さく設定すれば、排熱熱交換器56を流れる冷媒の流
量を十分に少なくすることができない。上述の如く、上
記システムでは、ポンプ60等は大型のものが必要とな
り、構成も複雑な大型の設備とならざるを得ない。
【0005】一方、近年、固体高分子型の燃料電池を用
いた燃料電池発電装置が採用されている。上記固体高分
子型の燃料電池は、70〜80℃の低温で作動するため
一般家庭用に使用するものとして注目されている。この
固体高分子型の燃料電池を利用したコージェネレーショ
ンシステムは、熱エネルギーとして家庭用の給湯や暖房
に利用するものが求められている。一般家庭用に用いる
燃料電池発電装置を利用したコージェネレーションシス
テムにあっては、構造が複雑であったり、大型の設備を
伴うものを使用することは、困難である。そのため、コ
ージェネレーションシステムは、バイパス経路を形成し
たり、大型のポンプを使用しなくとも、燃料電池を安定
して発電させながら、熱媒の温度が安定したものが要望
されている。
【0006】本発明は上記の事情に鑑みてなされたもの
で、その目的とするところは、設備の小型化が可能で、
燃料電池を安定して発電させながら、熱媒の温度が安定
したコージェネレーションシステムを提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載のコージェ
ネレーションシステムは、燃料電池を有する燃料電池発
電装置と、この燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒
循環路と、上記冷媒循環路に燃料電池を通過した冷媒か
ら熱を受容する排熱熱交換器と、この排熱熱交換器を通
って冷媒からの熱を受容した熱媒が流れる熱媒流路と、
上記熱媒を加熱媒体として用いる手段を備えるコージェ
ネレーションシステムにおいて、上記燃料電池の出口近
傍の冷媒の温度を測定する温度センサを具備し、さら
に、この温度センサで測定した温度データに応じて燃料
電池に導入する冷媒の流量を変動する手段と、この冷媒
の流量に応じて排熱熱交換器を通過する熱媒の流量を変
動する手段を有することを特徴とする。上記によって、
冷媒の流量と熱媒の流量を変動して、冷媒の温度及び熱
媒の温度がばらつくことを抑えることができるものであ
る。
【0008】請求項2記載のコージェネレーションシス
テムは、請求項1記載のコージェネレーションシステム
において、上記燃料電池の出口近傍の冷媒の温度が所定
温度範囲より上昇した際に、上記燃料電池に導入する冷
媒の流量、及び、排熱熱交換器を通過する熱媒の流量を
増加し、上記燃料電池の出口近傍の冷媒の温度が所定温
度範囲より下降した際に、上記燃料電池に導入する冷媒
の流量、及び、排熱熱交換器を通過する熱媒の流量を減
少することを特徴とする。上記によって、冷媒の温度及
び熱媒の温度がばらつくことを抑えることができるもの
である。
【0009】請求項3記載のコージェネレーションシス
テムは、請求項1又は請求項2記載のコージェネレーシ
ョンシステムにおいて、上記熱媒の流量を変動する手段
が、冷媒の流量に応じて変動する排熱熱交換器の出口近
傍の熱媒の温度を測定し、この温度に応じて排熱熱交換
器に供給する熱媒の流量を変動することである。上記に
よって、燃料電池を冷却する冷媒の流量に応じて、熱媒
の流量を変動するので、熱媒の温度のばらつきを抑える
ことができるものである。
【0010】請求項4記載のコージェネレーションシス
テムは、請求項1乃至請求項3いずれか記載のコージェ
ネレーションシステムにおいて、上記燃料電池が固体高
分子型であることを特徴とする。上記によって、燃料電
池が70〜80℃の低温で作動するため、一般家庭用と
して上記コージェネレーションシステムを利用すること
が容易にできるものである。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係るコージェネレ
ーションシステムの実施の形態の一例を説明したブロッ
ク図である。上記コージェネレーションシステムは、燃
料電池10を利用して電気と熱を供給するものである。
【0012】上記コージェネレーションシステムを構成
する燃料電池発電装置は、原燃料を水蒸気改質して水素
に富んだ改質ガスを生成する改質装置20と、上記改質
ガスを導入して発電する固体高分子型の燃料電池10を
備える。上記原燃料は、例えば、ブタンガス、プロパン
ガス、メタンガス、液化石油ガス等の炭化水素系の気
体、灯油、軽油、ガソリン等の炭化水素系の液体、メタ
ノール、エタノール等のアルコール系燃料が挙げられ
る。なかでも、家庭用で使用する原燃料としては、入手
が容易で取り扱いの便宜性から、プロパンガス、ブタン
ガス、メタンガスを主成分としたガスや灯油が好まし
い。上記原燃料に硫黄成分が含まれているものを用いる
場合、原燃料は、脱硫器32で硫黄成分を除去した後に
改質装置20に導入される。
【0013】上記改質装置20は、上記原燃料が供給さ
れ、また、同時に水が供給される。上記改質装置20
は、原燃料と水蒸気から水蒸気改質反応がなされ、水素
に富んだ改質ガスに生成するものである。上記改質装置
20は、上記水蒸気改質反応を行う改質器21、改質ガ
ス中のCO濃度を低下させるシフト器22、さらにCO
を選択的に酸化する選択酸化器23、及び、各反応工程
に熱源を供給する加熱器24を備える。上記加熱器24
は、燃料と空気が供給される。この燃料は、原燃料を用
いてもよいし、他の燃料を用いてもよい。また、改質装
置20に供給される水は、水を貯えた水タンク33から
ポンプ37で供給される。
【0014】上記燃料電池発電装置は、改質装置20で
生成された改質ガスが改質ガス導入路26を通って燃料
電池10に導入される。上記燃料電池発電装置は、この
改質ガス導入路26中に改質ガス用気水分離器34を備
える。固体高分子型の燃料電池10は、高分子膜が乾燥
すると機能を発揮しないので、上記燃料電池発電装置
は、上記改質ガスを燃料電池10が作動する温度程度の
飽和水蒸気を含むように加湿するために、改質装置20
に改質に必要な水分よりも過剰な水分を供給する。そし
て、上記燃料電池発電装置は、改質ガスを改質ガス用気
水分離器34で燃料電池10が作動する温度程度に冷却
すると共に、過剰な水分を分離して、改質ガスが飽和水
蒸気を含む水分量になるように調整している。この分離
した水は、上記水タンク33に貯えられる。
【0015】上記燃料電池10は、複数のセルからな
り、上記一組のセルは、固体型高分子膜を有し、固体型
高分子膜の片側にアノード11を、他方にカソード12
を備える。上記燃料電池10は、アノード21に湿度調
整された改質ガスが供給され、上記カソード12に空気
(酸素)が供給される。上記固体高分子型の燃料電池1
0は、70〜80℃の低温で作動するため、一般家庭用
として容易に利用できるものである。また、上記燃料電
池10で発電した電力は、交流電力が必要な用途に用い
る際にパワーコンディショナー31に送電され、直流か
ら交流に変換されて外部に出力される。
【0016】上記コージェネレーションシステムは、上
記燃料電池10が発熱するので、冷却板13が設けられ
ており、上記冷却板13を通って冷媒が循環する冷媒循
環路2が形成されている。上記冷媒循環路2には、燃料
電池10を通過した冷媒から熱を受容する排熱熱交換器
1、冷媒を循環させるポンプ5、及び、上記燃料電池1
0の出口を出た近傍に、冷媒の温度を測定する温度セン
サ3を備える。さらに、上記コージェネレーションシス
テムは、所定の温度範囲に対する冷媒温度の高低を判別
し、ポンプ5に指示信号を送信する第1の判別器4を備
え、上記第1の判別器4は、温度センサ3及びポンプ5
と電気回線6、7で連結されている。上記冷媒は、伝導
度の小さいものが好ましく、例えばイオン交換水、フロ
リナート等が挙げられる。
【0017】上記コージェネレーションシステムは、燃
料電池10を通過した冷媒の温度データに応じて燃料電
池10に導入する冷媒の流量を変動するものである。上
記コージェネレーションシステムは、上記温度センサ3
で測定した温度データを、電気回線6を通って第1の判
別器4に送信し、この第1の判別器4で所定の温度範囲
に対して測定した温度データの高低を判別し、上記第1
の判別器4から指示信号が電気回線7を通ってポンプ5
に送信され、この指示信号に応じて、ポンプ5で循環す
る冷媒の流量を調整する。上記ポンプ5としては、例え
ば、流量の制御が容易であることから、直流ダイレクト
ポンプを用いることができる。上記ポンプ5は、排熱熱
交換器1より下流側に具備することが好ましい。ポンプ
5が排熱熱交換器1より下流側であると、冷媒の温度が
低いため、ポンプ5にかかる負担を軽減できるものであ
る。
【0018】上記コージェネレーションシステムは、排
熱熱交換器1で熱交換した熱媒を過熱媒体として利用し
た給湯装置を備える。上記給湯装置は、熱媒として水を
貯水した貯水槽25を備え、この貯水槽25から上記排
熱熱交換器1を経由する熱媒流路14が形成されてい
る。また、上記給湯装置は、熱媒流路14内で排熱熱交
換器1の上流側にポンプ17、排熱熱交換器1の出口を
出た近傍に、熱媒の温度を測定する温度センサ15を備
え、及び、所定の温度範囲に対する熱媒温度の高低を判
別し、ポンプ17に指示信号を送信する第2の判別器1
6を備え、上記第2の判別器16は、温度センサ15及
びポンプ16と電気回線18、19で連結されている。
【0019】上記コージェネレーションシステムは、冷
媒循環路2内を流れる冷媒の流量に応じて排熱熱交換器
1を通過する熱媒の流量を変動するものである。上記コ
ージェネレーションシステムにあっては、第1の判別器
4から指示信号に応じて冷媒循環路2内を流れる冷媒の
流量が変動すると、排熱熱交換器1の出口を出た熱媒の
温度が変動する。そこで、上記コージェネレーションシ
ステムは、上記温度センサ15で測定した熱媒の温度デ
ータを、電気回線18を通って第2の判別器16に送信
し、この第2の判別器16で所定の温度範囲に対して測
定した温度データの高低を判別し、上記第2の判別器1
6から指示信号が電気回線19を通ってポンプ17に送
信され、この指示信号に応じて、ポンプ17で排熱熱交
換器1に供給する熱媒の流量を調整する。上記ポンプ1
7としては、例えば、流量の制御が容易であることか
ら、直流ダイレクトポンプを用いることができる。
【0020】上記コージェネレーションシステムは、燃
料電池10の発電の際に発生する排熱を上記排熱熱交換
器1で回収して、貯水槽25に蓄熱を行うものである。
このようなコージェネレーションシステムにあっては、
貯水槽25への蓄熱が進行すると次第に湯の温度が上昇
し、これに伴って排熱熱交換器1に供給される熱媒の温
度が上昇するため、冷媒循環路2を流れる冷媒の温度の
上昇を招き、燃料電池10の冷却が不充分になる恐れが
ある。また、上記コージェネレーションシステムにあっ
ては、一度に多量の給湯を行うと貯水槽25に外部から
水が供給されて排熱熱交換器1に供給される熱媒が温度
低下を招くため、冷媒循環路2を流れる冷媒の温度が低
下して、燃料電池10の冷却が行き過ぎる恐れがある。
また、燃料電池10の発電量を低下させた場合、発生す
る排熱が減少して冷媒循環路2を流れる冷媒の温度が低
下して、冷却が不安定になる恐れがある。そこで、本発
明のコージェネレーションシステムは、冷媒循環路2中
であって燃料電池10の出口近傍の冷媒の温度を測定
し、この温度が所定の温度より低下していた場合、排熱
熱交換器1で熱交換する熱エネルギーの量を低下させる
ことで、冷媒循環路2を流れる冷媒の温度を所定の範囲
で維持するように制御し、また、出口近傍の冷媒の温度
が高い場合、排熱熱交換器1で熱交換する熱エネルギー
の量を増加させることで、冷媒循環路2を流れる冷媒の
温度を所定の範囲で維持するように制御するものであ
る。
【0021】上記給湯装置の貯水槽25は、貯水能力を
高めるため成層型であることが好ましい。貯水槽25が
成層型であれば、混合型のものと比較して高温の湯を多
量に供給することができる。成層型の貯水槽25は、一
定温度の高温の湯を供給することが大切である。上述の
如く、排熱熱交換器1で回収される熱エネルギー量は、
燃料電池10の稼動状態で変動し、また、貯水槽25の
温度は、貯水槽25の湯の使用状況で変化する。そこ
で、本発明のコージェネレーションシステムは、一定温
度の高温の湯を貯水槽25に供給するために、排熱熱交
換器1を出た熱媒の温度を温度センサ15で測定し、こ
の温度が所定の温度より低下していた場合、排熱熱交換
器1を流れる熱媒の量を低下させることで、貯水槽25
に供給される熱媒の温度を一定温度の高温で維持するよ
うに制御し、また、熱熱交換器1を出た熱媒の温度が所
定の温度より高い場合、排熱熱交換器1を流れる熱媒の
量を増加させることで、貯水槽25に供給される熱媒の
温度を一定温度の高温で維持するように制御するもので
ある。
【0022】例えば、上記コージェネレーションシステ
ムは、燃料電池10が70〜80℃の作動温度を維持す
るように、上記温度センサ3で測定した冷媒の温度が、
60〜70℃に設定した温度範囲より上昇した場合、上
記第1の判別器4から指示信号がポンプ5に送信され、
燃料電池10に導入する冷媒の流量を増加するようにポ
ンプ5が稼動し、及び、これに伴って温度センサ15で
熱媒の温度の上昇を検知し、第2の判別器16から指示
信号がポンプ17に送信されて、排熱熱交換器1を通過
する熱媒の流量を増加するようにポンプ17が稼動す
る。また、例えば、上記コージェネレーションシステム
は、上記温度センサ3で測定した冷媒の温度が所定温度
範囲より下降していた場合、上記第1の判別器4から指
示信号がポンプ5に送信され、上記燃料電池10に導入
する冷媒の流量を減少するようにポンプ5が稼動し、及
び、これに伴って温度センサ15で熱媒の温度の下降を
検知し、第2の判別器16から指示信号がポンプ17に
送信されて、排熱熱交換器1を通過する熱媒の流量を減
少するようにポンプ17が稼動する。
【0023】なお、図中の符号35は排アノードガス用
気水分離器、符号36は排カソードガス用気水分離であ
る。排アノードガス用気水分離器35は、燃料電池10
のアノード11から排出される排アノードガスが、消費
しきれなかった水素及びメタン等の可燃性ガスを含んで
いるので、この排アノードガス中の可燃性ガスを改質装
置20を加熱する燃料の一部として使用するために、排
アノードガスの水とガスを分離しているものである。排
カソードガス用気水分離36は、カソード12から排出
されるガスが水分を含んでいるので、水分を分離し、こ
の水を水タンク33に回収するものである。
【0024】また、上記コージェネレーションシステム
の他の実施の形態としては、上記ポンプ5で冷媒の流量
を調整する代わりに、流量調整弁を設け、第1の判別器
4から指示信号で流量調整弁の開閉量を調整してもよい
し、また、上記ポンプ17で熱媒の流量を調整する代わ
りに、流量調整弁を設け、第2の判別器16から指示信
号で流量調整弁の開閉量を調整してもよい。
【0025】
【発明の効果】請求項1記載のコージェネレーションシ
ステムは、温度センサで測定した温度データに応じて燃
料電池に導入する冷媒の流量を変動する手段と、この冷
媒の流量に応じて排熱熱交換器を通過する熱媒の流量を
変動する手段を有するので、冷媒の温度及び熱媒の温度
がばらつくことを抑えることができる。その結果、上記
コージェネレーションシステムは、燃料電池を安定して
発電させながら、熱媒の温度が安定したものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係るコージェネレーションシステムの
実施の形態の一例を説明したブロック図である。
【図2】従来のコージェネレーションシステムの要部を
説明したブロック図である。
【符号の説明】
1 排熱熱交換器 2 冷媒循環路 3 温度センサ 4 第1の判別器 5 ポンプ 10 燃料電池 11 アノード 12 カソード 13 冷却板 14 熱媒流路 15 温度センサ 16 第2の判別器 17 ポンプ 20 改質装置 25 貯水槽
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 工藤 均 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 (72)発明者 薮ノ内 伸晃 大阪府門真市大字門真1048番地松下電工株 式会社内 Fターム(参考) 5H026 AA06 5H027 AA06 DD06 KK28 KK48 MM16

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 燃料電池を有する燃料電池発電装置と、
    この燃料電池を冷却する冷媒が循環する冷媒循環路と、
    上記冷媒循環路に燃料電池を通過した冷媒から熱を受容
    する排熱熱交換器と、この排熱熱交換器を通って冷媒か
    らの熱を受容した熱媒が流れる熱媒流路と、上記熱媒を
    加熱媒体として用いる手段を備えるコージェネレーショ
    ンシステムにおいて、上記燃料電池の出口近傍の冷媒の
    温度を測定する温度センサを具備し、さらに、この温度
    センサで測定した温度データに応じて燃料電池に導入す
    る冷媒の流量を変動する手段と、この冷媒の流量に応じ
    て排熱熱交換器を通過する熱媒の流量を変動する手段を
    有することを特徴とするコージェネレーションシステ
    ム。
  2. 【請求項2】 上記燃料電池の出口近傍の冷媒の温度が
    所定温度範囲より上昇した際に、上記燃料電池に導入す
    る冷媒の流量、及び、排熱熱交換器を通過する熱媒の流
    量を増加し、上記燃料電池の出口近傍の冷媒の温度が所
    定温度範囲より下降した際に、上記燃料電池に導入する
    冷媒の流量、及び、排熱熱交換器を通過する熱媒の流量
    を減少することを特徴とする請求項1記載のコージェネ
    レーションシステム。
  3. 【請求項3】 上記熱媒の流量を変動する手段が、冷媒
    の流量に応じて変動する排熱熱交換器の出口近傍の熱媒
    の温度を測定し、この温度に応じて排熱熱交換器に供給
    する熱媒の流量を変動することであることを特徴とする
    請求項1又は請求項2記載のコージェネレーションシス
    テム。
  4. 【請求項4】 上記燃料電池が固体高分子型であること
    を特徴とする請求項1乃至請求項3いずれか記載のコー
    ジェネレーションシステム。
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Cited By (4)

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