JP5044135B2 - 燃料電池発電装置 - Google Patents
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Description
その燃料ガス生成部にて生成された燃料ガスが供給されて発電する燃料電池と、
運転を制御する制御手段とが設けられ、
前記燃料電池から発電に使用された後に排出される排燃料ガスが前記改質バーナに燃焼用燃料として供給されるように構成され、
前記制御手段が、前記燃料電池の発電出力を目標出力に調節するように前記改質部への原燃料の供給量を調節し、前記燃料電池の目標出力に応じて前記水蒸気生成部への改質用水の供給量を調節し、前記改質部の温度が設定適正温度になるように前記改質バーナへ追加する燃焼用燃料の供給量を調節するように構成された燃料電池発電装置に関する。
そして、制御手段により、改質部の温度が設定適正温度になるように改質バーナへ追加する燃焼用燃料の供給量を調節するように構成してある(例えば、特許文献1参照。)。
そして、前記特許文献1では、改質用水ポンプにて、改質用水を水蒸気生成部に供給していた。
又、改質部へ供給される原燃料の供給量を検出する原燃料供給量検出用の流量計を設けて、この原燃料供給量検出用の流量計の検出情報に基づいて、改質部への原燃料の供給量の調節を行う場合、運転時間の経過に伴って、流量計の特性、即ち、原燃料の流量と流量計の出力信号との関係が変動する虞があり、このように原燃料供給量検出用の流量計の特性が変動すると、水蒸気/炭素比が変動する虞がある。
その燃料ガス生成部にて生成された燃料ガスが供給されて発電する燃料電池と、
運転を制御する制御手段とが設けられ、
前記燃料電池から発電に使用された後に排出される排燃料ガスが前記改質バーナに燃焼用燃料として供給されるように構成され、
前記制御手段が、前記燃料電池の発電出力を目標出力に調節するように前記改質部への原燃料の供給量を調節し、前記燃料電池の目標出力に応じて前記水蒸気生成部への改質用水の供給量を調節し、前記改質部の温度が設定適正温度になるように前記改質バーナへ追加する燃焼用燃料の供給量を調節するように構成された燃料電池発電装置であって、
第1特徴構成は、前記改質部にて生成された改質処理ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変成処理する変成部が設けられ、
前記制御手段が、
原燃料を前記改質部に導く流路、前記水蒸気生成部から前記改質部へ水蒸気を導く流路、前記改質部にて生成された改質処理ガスを前記燃料ガス生成部を通して導いた後に燃料ガスとして前記燃料電池へ導く流路及び前記燃料電池から前記改質バーナへ排燃料ガスを導く流路を含むガス処理系流路の圧力、前記水蒸気生成部から排出された水蒸気の温度、又は、前記水蒸気生成部にて生成された水蒸気が混合された後の前記改質部に供給される原燃料の温度に基づいて、前記改質部への原燃料供給量に対する水蒸気供給量の比である水蒸気/炭素比が大きい異常を判別するように構成され、
前記水蒸気/炭素比が大きい異常を判別すると、前記改質バーナの燃焼量を増大するための燃焼量増大処理を実行し、続いて、前記燃料電池の目標出力が同じであるときの改質用水の供給量を少なくするように修正する改質用水供給量修正処理を実行するように構成され、
前記燃焼量増大処理を実行した後に、前記変成部の温度が上昇したか否かを判別して、前記変成部の温度が上昇した場合に、前記改質用水供給量修正処理を実行するように構成されている点を特徴とする。
そして、そのように水蒸気生成量が少ない状態では、水蒸気生成部内の圧力が低下することにより、水蒸気生成部内に溜まっている改質用水が一挙に蒸発して水蒸気生成量が増加し、そのように水蒸気生成量が増加すると水蒸気生成部内の圧力が上昇して、再び水蒸気生成量が少ない状態となり、そのように水蒸気生成量の少ない状態が継続すると、水蒸気生成部内に溜まっている改質用水が一挙に蒸発して水蒸気生成量が増加する如く、水蒸気生成量が増減変化することが繰り返されることになるので、水蒸気生成部から改質部へ水蒸気を導く流路の水蒸気の圧力が増減変化することが繰り返されることになる。
又、水蒸気生成部にて生成される水蒸気の温度及び圧力が低くなると、水蒸気が水蒸気生成部から排出されるに伴って冷却されて、ミストが含まれる程度等にまで、水蒸気生成部から排出された水蒸気の温度が低下する。
また、本特徴構成によれば、制御手段により、水蒸気/炭素比が大きい異常が判別されると、改質バーナの燃焼量を増大するための燃焼量増大処理が実行され、続いて、燃料電池の目標出力が同じであるときの改質用水の供給量を少なくするように修正する改質用水供給量修正処理が実行される。
つまり、燃焼量増大処理が実行されると、改質バーナの燃焼排ガスの保有熱量が増加することから、水蒸気生成部に供給される改質用水を蒸発させる能力が増大し、その後に、改質用水供給量修正処理が実行されると、改質バーナの燃焼排ガスの保有熱量が増大した状態で、水蒸気生成部に供給される改質用水の供給量が少なくなることから、水蒸気生成部に供給される量に相当する量の改質用水を十分に蒸発させることができるものとなり、水蒸気生成部における水蒸気生成をより一層安定化させて、その水蒸気生成部での水蒸気生成量をより一層安定化させることができ、改質部における原燃料の改質処理をより一層安定化させることができる。
ちなみに、燃焼量増大処理よりも先に、改質用水供給量修正処理を実行することが想定される。
しかしながら、水蒸気/炭素比が正常であるにも拘らず、何らかの要因により、ガス処理系流路の圧力の変動が大きくなる、水蒸気生成部から排出された水蒸気の温度が低下する、又は、水蒸気生成部から排出された水蒸気が混合された後の改質部に供給される原燃料の温度が低下して、水蒸気/炭素比が大きい異常であると判別される場合がある。
そのような場合に、改質用水供給量修正処理が実行されて、水蒸気生成部に供給される改質用水の供給量が少なくなると、改質部に供給される水蒸気の供給量が少なくなるので、改質部における原燃料の改質処理の処理状態が多少変動する虞がある。
従って、改質部における原燃料の改質処理をより一層安定化することができるようになった。
さらに、本特徴構成によれば、変成部において、改質部にて生成された改質処理ガス中の一酸化炭素が二酸化炭素に変成処理される。
そして、制御手段により、燃焼量増大処理を実行した後に、変成部の温度が上昇したか否かが判別されて、変成部の温度が上昇した場合に、改質用水供給量修正処理が実行される。
つまり、水蒸気/炭素比が大きい異常としては、改質部への原燃料の供給量が燃料電池の目標出力に応じた量よりも少なくなることに起因するものと、水蒸気生成部への改質用水の供給量が燃料電池の目標出力に応じた量よりも多くなることに起因するものとがある。
そして、水蒸気生成部への改質用水の供給量が燃料電池の目標出力に応じた量よりも多くなると、改質部において、原燃料と水蒸気との混合ガスにより多くの熱量が与えられることになるので、変成部に供給される改質処理ガスの保有熱量が多くなり、変成部の温度が上昇する傾向となる。
そこで、燃焼量増大処理が実行された後に、変成部の温度が上昇した場合に、改質用水供給量修正処理が実行されるようにすると、水蒸気生成部への改質用水の供給量が燃料電池の目標出力に応じた量よりも多くなり過ぎているのを抑制することができるので、改質部における原燃料の改質処理をより一層安定化させて、改質処理ガスの組成を安定化することができる。
従って、変成部を設けて一酸化炭素ガス含有率の小さい燃料ガスを生成するように構成した燃料電池発電装置において、改質部における原燃料の改質処理をより一層安定化させて、一酸化炭素ガスの含有率が小さくしかも組成がより一層安定した燃料ガスを生成することができるようになった。
前記制御手段が、
前記燃料電池の目標出力の大きさに応じた前記水蒸気生成部への改質用水供給量を調節する改質用水調節手段の目標制御値を予め定めた出力対制御値情報と、前記燃料電池の目標出力とに基づいて目標制御値を求めて、前記改質用水調節手段を求めた前記目標制御値にて制御するように構成され、且つ、
前記改質用水供給量修正処理においては、前記出力対制御値情報を、前記燃料電池の目標出力が同じであるときの改質用水の供給量を少なくすべく修正するように構成されている点を特徴とする。
そして、その出力対制御値情報と燃料電池の目標出力とに基づいて目標制御値を求めて、改質用水調節手段を求めた目標制御値にて制御することにより、燃料電池の発電出力の変動に拘わらず、所定の水蒸気/炭素比となるように原燃料と改質用水を供給して運転することができるようになり、燃料電池の発電出力の変動に拘わらず、改質部において原燃料の改質処理を安定して行わせることができる。
従って、燃料電池の発電出力の変動に拘わらず、適正な水蒸気/炭素比となるように原燃料と改質用水を供給して、改質部における原燃料の改質処理をより一層安定化することができるようになった。
以下、図面に基づいて、第1実施形態を説明する。
図1及び図2に示すように、燃料電池発電装置は、炭化水素系の原燃料ガスを原料として水素ガスを主成分とする燃料ガスを生成する燃料ガス生成部Pと、その燃料ガス生成部Pにて生成された燃料ガスが供給されて発電する燃料電池Gと、運転を制御する制御手段としての制御部Cとを備えて構成してある。
前記改質室3と前記燃焼室6とは、伝熱可能に並べて設けてある。
前記容器Bは、図3ないし図5にも示すように、前記容器並び方向に位置する一対の容器形成部材51を、その周辺部を溶接接続して構成し、前記一対の容器形成部材51の少なくとも一方を、周辺部を接続代として中央部が膨出する皿状に形成してある。
そして、前記複数の容器Bのうちの一部を、前記皿状の容器形成部材51の背部に積層状態で位置させる一つの皿状の補助容器形成部材53を、その周辺部を隣接するものの背部に溶接することにより、前記容器並び方向に複数の処理室Sを形成する多処理室型の容器Bmに構成してある。この多処理室型の容器Bmを、図4及び図5に示す
又、前記複数の容器Bのうちの残部を、前記補助容器形成部材53を設けない基本型の容器Bsとしてある。この基本型の容器Bsを、図3に示す。
そして、前記改質室3の下端部分における改質反応用触媒19の温度を検出するように、改質温度センサTrを設けてある。
この改質用バーナ17は、図4にも示すように、複数の第1噴出孔17aを長手方向に列状に備えた第1噴出管17Aと複数の第2噴出孔17bを長手方向に列状に備えた第2噴出管17Bとを第1噴出孔17aの噴出方向と第2噴出孔17bの噴出方向とが交差するように並べて設けて構成してある。
更に、燃焼室6内における改質バーナ17よりも上方側に、白金、パラジウム等から成る燃焼触媒を保持させた燃焼触媒保持体18を配設してある。
そして、燃焼室6内の温度を検出するように、燃焼温度センサTfを設けてある。
又、前記改質室3を改質処理可能なように加熱するには、オフガスだけでは不足する場合、その不足分を補うように、原燃料ガスを燃焼用燃料として、燃焼用空気に混合させた状態で、第1噴出管17Aに追加供給するように構成してある。
ちなみに、詳細は後述するが、この左から5個目の容器B5にて構成する変成室4を1段目として、変成室4を4段に設けるので、以下、この左から5個目の容器B5にて構成する変成室4を1段目の変成室4と記載する場合がある。
つまり、1段目の変成室4を前記下流側熱交換用通流室12として兼用するように構成して、前記脱硫前原燃料通流室13と下流側熱交換用通流室12とにより、前記脱硫前原燃料用熱交換器Ebを構成してある。
そして、4段目の変成室4の出口部付近における変成反応用触媒21の温度を検出するように、変成温度センサTtを設けてある。
そこで、改質室3とそれを加熱する燃焼室6とを伝熱可能に密接させて設け、その密接状態の改質室3及び燃焼室6における改質室3側に、脱硫室1、変成室4、選択酸化室5を記載順に改質室3の側から並んで位置し且つ改質室3及び燃焼室6から伝熱可能な状態で設け、密接状態の改質室3及び燃焼室6における燃焼室6側に、水蒸気生成室2を改質室3及び燃焼室6から伝熱可能な状態で設けてある。
そして、原燃料供給ポンプ27の回転速度を調節することにより、改質処理用の原燃料ガスの供給量を調節するように構成してある。
このバーナ用原燃料供給路41には、このバーナ用原燃料供給路41を通して供給する原燃料ガスの供給量を調節するバーナ用原燃料調節弁V2を設けてある。
そして、改質用水ポンプ42の回転速度を調節することにより、水蒸気生成室2への改質用水の供給量を調節するように構成して、この改質用水ポンプ42を改質用水調節手段として機能させるようにしてある。
先ず、この燃料電池発電装置の起動から停止に至る全体の制御動作について説明する。
図6のフローチャートに示すように、制御部Cは、起動タイミングになると(ステップ#1)、改質バーナ17に着火して改質室3を改質用設定温度に加熱する起動運転モードを実行し(ステップ#2)、その起動運転モードが終了すると、燃料ガス生成部Pに改質用の原燃料ガスを供給して燃料ガスを生成すると共にその生成燃料ガスを燃料電池Gに供給して発電させる通常運転モードを実行し(ステップ#3)、その通常運転モードの実行中に、前記圧力センサ28の検出情報に基づいて、水蒸気/炭素比(以下、S/Cと記載する場合がある)が大きい異常(以下、大S/C異常と記載する場合がある)であると判別すると(ステップ#4)、水蒸気生成室2における水蒸気生成及び改質室3における改質処理を安定化させる安定化処理を実行し(ステップ#5)、停止タイミングになると(ステップ#6)、所定の停止処理を実行して(ステップ#7)、燃料ガス生成部P及び燃料電池Gの運転を停止する。
ちなみに、前記改質用設定温度は、設定適正温度に相当するものであり、例えば、600〜750°Cの範囲内の所定の温度に設定する。
この通常運転モードにおいては、現在要求されている電力負荷に対して追従する目標出力を設定して、燃料電池Gの出力を目標出力(出力電流値)に調節する電主運転を実行する。
つまり、燃料電池Gの目標出力が大きくなると、改質室4における原燃料ガスの改質処理量が多くなるので、その改質室4の温度を改質用設定温度に維持するには、改質バーナ17への燃焼用燃料の供給量を多くして燃焼室6の温度を高くすることになり、前述のように出力対燃焼室温度情報を設定してある。
つまり、改質用水ポンプ42の回転速度と吐出水量との関係が予め決まっているので、原燃料ガス流量に対して所定のS/Cとなるように改質用水の流量を設定すると共に、その設定した流量の改質用水を吐出するための改質用水ポンプ42の回転速度を求めて、前記出力対改質用水ポンプ回転速度情報を設定してある。
つまり、燃料電池Gの目標出力が大きくなると、燃焼室6の温度を燃料電池Gの目標出力に応じた目標燃焼室温度に維持するための改質バーナ17への燃焼用燃料の供給量が多くなり、それに応じて、改質バーナ17への燃焼用空気の供給量を多くする必要がある。
そして、燃焼用送風機39の回転速度と送風量との関係は予め決まっているので、燃焼用燃料の供給量に対して所定の空気比となるように、燃焼用燃料の供給量に応じて燃焼用空気の供給量を設定すると共に、その設定した量の燃焼用空気を送風するための燃焼用送風機39の回転速度を求めて、前述のように、出力対燃焼用送風機回転速度情報を設定してある。
つまり、燃料電池Gの目標出力が大きくなると、選択酸化室5にて選択酸化処理する対象の改質処理ガスの量が多くなるので、選択酸化室5に供給する選択酸化用空気の流量を多くする、即ち、選択酸化用送風機24の回転速度を速くする必要があり、前述のように、出力対選択酸化用送風機回転速度情報を設定してある。
燃料電池Gにおける燃料利用率は予め設定されており、目標出力及びバーナ用原燃料調節弁V2の制御情報に基づいて、改質バーナ17に供給されるオフガスと原燃料ガスとを合わせた燃焼用燃料の量を求めることができる。
従って、制御部Cは、現時点の目標出力についての改質バーナ17への燃焼用燃料の供給量(オフガスと原燃料ガスとを合わせた量)を求めて、前記出力対燃焼用送風機回転速度情報に基づいて、その求めた燃焼用燃料の供給量に応じた燃焼用送風機39の目標回転速度を求め、その求めた目標回転速度になるように燃焼用送風機39の回転速度を調節する。
前記制御部Cは、図6に示すフローチャートのステップ#4において、前記脱硫後原燃料通流室11と前記改質室3とを接続するガス処理流路32の圧力を検出する前記圧力センサ28の検出情報に基づいて、そのガス処理流路32における判別用設定時間内の圧力変動幅ΔPが設定変動幅ΔPsよりも大きくなると、大S/C異常であると判別して、安定化処理を実行するように構成してある。
つまり、改質バーナ17への燃焼用空気の供給量を増加させると、燃焼室6の温度が低下して、燃焼温度センサTfの検出温度が低下するので、制御部Cにより、燃焼温度センサTfの検出温度に基づいて、燃焼室6の温度が設定目標出力に応じた目標燃焼室温度になるように、バーナ用原燃料調節弁V2にて改質バーナ17への原燃料ガスの供給量が増加調節されることになり、結果的に、前記改質バーナ17の燃焼量が増大されることになる。
そして、制御部Cを、燃焼用送風機39の回転速度を現時点の回転速度よりも設定増大量増大させるべく調節するように構成してある。
そして、前記制御部Cを、改質用水ポンプ42の回転速度を現時点の回転速度よりも設定減少量減少させるべく調節するように構成してある。
燃焼用空気供給量を設定空気量増加させるように、燃焼用送風機39の回転速度を設定増大量増大し(ステップ#11)、燃焼温度センサTfの検出温度に基づいて、燃焼室6の温度が設定目標出力に応じた目標燃焼室温度になるように、バーナ用原燃料調節弁V2にて改質バーナ17への原燃料ガスの供給量を増加し(ステップ#12)、その後、設定時間が経過すると(ステップ#13)、ステップ#14にて、前記圧力センサ28の検出情報に基づいて、大S/C異常が解消したか否かを判別し、大S/C異常が解消していないと判別すると、ステップ#15にて、燃焼用空気供給量を設定空気量増加させることを繰り返す燃焼用空気増加繰り返し回数が燃焼用空気増加用の設定回数N1以下か否かを判別し、このように大S/C異常が解消せず且つ燃焼用空気増加繰り返し回数が燃焼用空気増加用の設定回数N1未満の間は、設定時間が経過するのを待ちながら、燃焼用空気供給量を設定空気量ずつ増加させることを繰り返す。
つまり、前記出力対燃焼用送風機回転速度情報を空気比が大きくなるように修正することになる。
従って、加熱用排ガス通流室8を通流する燃焼排ガスの保有熱量が増加して、水蒸気生成室2における水蒸気生成が安定するので、改質室3における改質処理が安定化し、結果的に、燃料ガスの生成が安定することになる。
図13に示すように、この第2実施形態では、上記の第1実施形態における圧力センサ28に代えて、前記水蒸気生成室2から排出された水蒸気の温度を検出する水蒸気温度センサTsを設けてある。
具体的には、この水蒸気温度センサTsは、前記水蒸気生成室2から排出された水蒸気を導く前記水蒸気流路34内を通流する水蒸気の温度を検出するように設けてある。
そして、前記制御部Cを、この水蒸気温度センサTsの検出情報に基づいて、水蒸気生成室2から排出された水蒸気の温度が設定水蒸気下限温度よりも低くなると、大S/C異常であると判別するように構成してある。
即ち、ステップ#4において、水蒸気温度センサTsの検出情報に基づいて、水蒸気生成室2から排出された水蒸気の温度が設定水蒸気下限温度よりも低くなると大S/C異常であると判別して、安定化処理を実行する。
又、前記制御部Cは、前記燃焼量増大処理を実行した後に、前記変成温度センサTtの検出情報に基づいて、前記変成室4の温度が上昇したか否かを判別して、前記変成室4の温度が上昇したと判別した場合に、前記改質用水供給量修正処理を実行するように構成してある。
即ち、制御部Cは、水蒸気温度センサTsの検出情報に基づいて、水蒸気生成室2から排出された水蒸気の温度が設定水蒸気下限温度以上になると、大S/C異常が解消したと判別するように構成してある。
又、前記制御部Cによる前記改質用水供給量修正処理は、上記の第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
即ち、ステップ#14において、水蒸気温度センサTsの検出情報に基づいて、水蒸気生成室2から排出された水蒸気の温度が設定水蒸気下限温度以上になると、大S/C異常が解消したと判別する。
図14に示すように、この第3実施形態では、上記の第1実施形態における圧力センサ28に代えて、前記水蒸気生成室2にて生成された水蒸気が混合された後の前記改質室3に供給される原燃料ガスの温度(以下、水蒸気混合後原燃料ガス温度と記載する場合がある)を検出する水蒸気混合後原燃料温度センサThを設けてある。
具体的には、この水蒸気混合後原燃料温度センサThは、前記水蒸気流路34からの水蒸気が混合された後の原燃料ガスを通流させる前記脱硫後原燃料通流室11内の入口部の温度を検出するように設けてある。
そして、前記制御部Cを、この水蒸気混合後原燃料温度センサThの検出情報に基づいて、水蒸気混合後原燃料ガス温度が設定水蒸気混合後下限温度よりも低くなると、大S/C異常であると判別するように構成してある。
即ち、ステップ#4において、水蒸気混合後原燃料温度センサThの検出情報に基づいて、水蒸気混合後原燃料ガス温度が設定水蒸気混合後下限温度よりも低くなると大S/C異常であると判別して、安定化処理を実行する。
又、前記制御部Cは、前記燃焼量増大処理を実行した後に、前記変成温度センサTtの検出情報に基づいて、前記変成室4の温度が上昇したか否かを判別して、前記変成室4の温度が上昇したと判別した場合に、前記改質用水供給量修正処理を実行するように構成してある。
即ち、制御部Cは、水蒸気混合後原燃料温度センサThの検出情報に基づいて、水蒸気混合後原燃料ガス温度が設定水蒸気混合後下限温度以上になると、大S/C異常が解消したと判別するように構成してある。
又、前記制御部Cによる前記改質用水供給量修正処理は、上記の第1実施形態と同様であるので、説明を省略する。
即ち、ステップ#14において、水蒸気混合後原燃料温度センサThの検出情報に基づいて、水蒸気混合後原燃料ガス温度が設定水蒸気混合後下限温度以上になると、大S/C異常が解消したと判別する。
次に別実施形態を説明する。
(イ) 燃焼量増大処理としては、上記の各実施形態において例示した如き、前記改質バーナ17への燃焼用空気の供給量を増加させる処理に限定されるものではない。
例えば、燃料電池Gの目標出力が同じであるときの目標燃焼室温度を高くするように修正する処理、又は、改質バーナ17への燃焼用燃料の供給量を増加させる処理でもよい。
つまり、燃料電池Gの目標出力が同じであるときの目標燃焼室温度を高くすると、燃焼温度センサTfの検出温度に基づいて、燃焼室6の温度が修正した目標燃焼室温度になるように、バーナ用原燃料調節弁V2にて改質バーナ17への原燃料ガスの供給量が増加調節されることになり、結果的に、前記改質バーナ17の燃焼量が増大されることになる。
の燃焼用燃料の供給量に応じて設定したが、燃料電池Gの目標出力に応じて設定しても良い。
つまり、燃焼室6の温度を燃料電池Gの目標出力に応じた目標燃焼室温度にするために必要とする改質バーナ17への燃焼用燃料の供給量は、予め予測することができるので、燃焼用送風機39の目標回転速度を燃料電池Gの目標出力の大きさに応じた定めることができる。
2 水蒸気生成部
3 改質部、ガス処理系流路
4 変成部、ガス処理系流路
5 ガス処理系流路
7 ガス処理系流路
10 ガス処理系流路
11 ガス処理系流路
13 ガス処理系流路
15 ガス処理系流路
17 改質バーナ
27 原燃料供給ポンプ
31 ガス処理系流路
32 ガス処理系流路
33 ガス処理系流路
34 ガス処理系流路
38 ガス処理系流路
42 改質用水調節手段
C 制御手段
G 燃料電池
P 燃料ガス生成部
Claims (2)
- 原燃料供給ポンプにて供給される炭化水素系の原燃料と水蒸気との混合ガスを改質バーナによる加熱状態で改質反応させて水素ガスを主成分とする改質処理ガスを生成する改質部と、供給される改質用水を前記改質部を加熱した後の前記改質バーナの燃焼排ガスにより加熱して前記改質部に供給する水蒸気を生成する水蒸気生成部とを備えて、水素ガスを主成分とする燃料ガスを生成する燃料ガス生成部と、
その燃料ガス生成部にて生成された燃料ガスが供給されて発電する燃料電池と、
運転を制御する制御手段とが設けられ、
前記燃料電池から発電に使用された後に排出される排燃料ガスが前記改質バーナに燃焼用燃料として供給されるように構成され、
前記制御手段が、前記燃料電池の発電出力を目標出力に調節するように前記改質部への原燃料の供給量を調節し、前記燃料電池の目標出力に応じて前記水蒸気生成部への改質用水の供給量を調節し、前記改質部の温度が設定適正温度になるように前記改質バーナへ追加する燃焼用燃料の供給量を調節するように構成された燃料電池発電装置であって、
前記改質部にて生成された改質処理ガス中の一酸化炭素を二酸化炭素に変成処理する変成部が設けられ、
前記制御手段が、
原燃料を前記改質部に導く流路、前記水蒸気生成部から前記改質部へ水蒸気を導く流路、前記改質部にて生成された改質処理ガスを前記燃料ガス生成部を通して導いた後に燃料ガスとして前記燃料電池へ導く流路及び前記燃料電池から前記改質バーナへ排燃料ガスを導く流路を含むガス処理系流路の圧力、前記水蒸気生成部から排出された水蒸気の温度、又は、前記水蒸気生成部にて生成された水蒸気が混合された後の前記改質部に供給される原燃料の温度に基づいて、前記改質部への原燃料供給量に対する水蒸気供給量の比である水蒸気/炭素比が大きい異常を判別するように構成され、
前記水蒸気/炭素比が大きい異常を判別すると、前記改質バーナの燃焼量を増大するための燃焼量増大処理を実行し、続いて、前記燃料電池の目標出力が同じであるときの改質用水の供給量を少なくするように修正する改質用水供給量修正処理を実行するように構成され、
前記燃焼量増大処理を実行した後に、前記変成部の温度が上昇したか否かを判別して、前記変成部の温度が上昇した場合に、前記改質用水供給量修正処理を実行するように構成されている燃料電池発電装置。 - 前記制御手段が、
前記燃料電池の目標出力の大きさに応じた前記水蒸気生成部への改質用水供給量を調節する改質用水調節手段の目標制御値を予め定めた出力対制御値情報と、前記燃料電池の目標出力とに基づいて目標制御値を求めて、前記改質用水調節手段を求めた前記目標制御値にて制御するように構成され、且つ、
前記改質用水供給量修正処理においては、前記出力対制御値情報を、前記燃料電池の目標出力が同じであるときの改質用水の供給量を少なくすべく修正するように構成されている請求項1に記載の燃料電池発電装置。
Priority Applications (1)
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