JP6143354B2 - 燃料電池ユニット、その制御プログラム、その制御方法および燃料電池コジェネレーションシステム - Google Patents

燃料電池ユニット、その制御プログラム、その制御方法および燃料電池コジェネレーションシステム Download PDF

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Description

本発明は、燃料電池ユニット、燃料電池コジェネレーションシステムなどの燃料電池およびその制御技術に関する。
燃料電池コジェネレーションシステム〔Fuel cell Co-generation system(以下、単に「FCシステム」と称する。)〕では、燃料電池ユニットを備え、この燃料電池ユニットの熱を回収し、給湯や暖房などに利用する。燃料電池ユニットは、燃料電池スタックや燃料改質装置の他に補機類を備える。補機類にはポンプ、ブロワ、センサなどが含まれる。この燃料電池ユニットを含むFCシステムでは燃料電池ユニットの運転状態を監視し、適正な運転が維持される。
この燃料電池ユニットの制御に関し、燃料電池スタックで生じた改質水を燃料処理部に戻して処理する際にポンプが使用され、改質水の安定供給を図ることが知られている(たとえば、特許文献1、特許文献2)。
特開2008−273822号公報 特開2013−75821号公報
ところで、燃料電池ユニットを含むFCシステムでは、燃料電池スタックの発電反応により生じた水をタンクに溜め、この水を燃料改質装置で利用している。タンクから燃料改質装置への改質水の搬送に改質水ポンプが用いられる。
燃料改質装置は、燃料(たとえば、都市ガス)と改質水とを反応させ、水素リッチの改質ガスを生成する。改質ガスの生成には改質水の供給が不可欠であり、その供給量が改質ガスの生成に大きく影響する。つまり、改質水ポンプの動作異常が改質ガスの生成に影響を与え、システム上、斯かる動作異常を回避することが不可欠である。
この動作異常には、改質水の流量停止、流量過少または流量過多などがある。この改質水の異常は、圧力異常、温度異常、燃料電池スタックの電圧異常など、FCシステムの異常原因となり、異常停止に至る。
斯かる異常停止では、エラー通報、ユーザによるメンテナンス依頼の要請などを受け、ポンプ交換などの手続きを経て正常運転を再開させるなどの処理が行われる。
この異常停止によるシステムの停止原因には軽微なものから重度のものまで様々なものが含まれている。重度の場合にはポンプ交換などが必要である。しかし、軽微な場合では、メンテナンス担当者が点検した際には既に異常が解消したか、異常が認められないといった場合もあるし、異常が認められたとしても、適切な制御動作を行えば、改質水ポンプ異常が解消するといった場合もある。
斯かる改質水ポンプの動作異常の監視には、改質水ポンプが設置されている改質水の搬送経路に流量計や圧力計などの計測器を設置すればよい。しかし、計測器を用いる場合には、設置コストの上昇や計測器の故障を改質水ポンプ異常と判断してしまうという課題がある。
そこで、本発明は斯かる課題に鑑み、改質水の流量や圧力を監視する計測器を要することなく、動作異常時、その改質水ポンプの動作異常を自己解消し、動作の正常化を図ることにある。
上記目的を達成するため、本発明の燃料電池ユニットは、改質水を搬送する改質水ポンプを備える燃料電池ユニットであって、少なくとも温度情報、燃焼情報、電圧情報、燃料または空気の搬送情報のいずれかを取得する情報取得手段と、前記情報取得手段が取得した情報から異常を検知した経路が燃料経路、選択酸化空気経路またはガス経路のいずれであるかを判別し、異常を検知した経路が前記燃料経路または前記選択酸化空気経路であれば前記改質水の流量異常に関係する特定異常と判断し、異常を検知した経路が前記ガス経路であれば、圧力異常に該当する場合、または圧力異常が無くても温度異常、失火異常、電圧異常のいずれかに該当する場合に前記特定異常と判断し、正常時と異なる駆動パターンで前記改質水ポンプを駆動する異常解消制御を実行する制御手段とを備える。
上記燃料電池ユニットにおいて、前記駆動パターンは、前記改質水ポンプの断続動作、ポンプ出力の増減動作、前記改質水の流量方向の反転切替え動作の何れかまたは2以上を含んでもよい。
上記燃料電池ユニットにおいて、前記制御手段は、前記異常解消制御の回数をカウントし、そのカウント数が所定回数に到達した場合に異常告知情報を出力してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の燃料電池ユニットの制御プログラムは、改質水を搬送する改質水ポンプを備える燃料電池ユニットに搭載されたコンピュータに実行させる制御プログラムであって、少なくとも温度情報、燃焼情報、電圧情報、燃料または空気の搬送情報のいずれかを取得し、取得した情報から異常を検知した経路が燃料経路、選択酸化空気経路またはガス経路のいずれであるかを判別し、異常を検知した経路が前記燃料経路または前記選択酸化空気経路であれば前記改質水の流量異常に関係する特定異常と判断し、異常を検知した経路が前記ガス経路であれば、圧力異常に該当する場合、または圧力異常が無くても温度異常、失火異常、電圧異常のいずれかに該当する場合に前記特定異常と判断し、前記特定異常の際、正常時と異なる駆動パターンで前記改質水ポンプを駆動する異常解消制御を行う処理を前記コンピュータに実行させる。
上記燃料電池ユニットの制御プログラムにおいて、前記異常解消制御の回数をカウントし、そのカウント数が所定回数に到達した場合に異常情報を生成してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の燃料電池ユニットの制御方法は、改質水を搬送する改質水ポンプを備える燃料電池ユニットの制御方法であって、少なくとも温度情報、燃焼情報、電圧情報、燃料または空気の搬送情報のいずれかを取得し、取得した情報から異常を検知した経路が燃料経路、選択酸化空気経路またはガス経路のいずれであるかを判別し、異常を検知した経路が前記燃料経路または前記選択酸化空気経路であれば前記改質水の流量異常に関係する特定異常と判断し、異常を検知した経路が前記ガス経路であれば、圧力異常に該当する場合、または圧力異常が無くても温度異常、失火異常、電圧異常のいずれかに該当する場合に前記特定異常と判断し、前記特定異常の際、正常時と異なる駆動パターンで前記改質水ポンプを駆動する異常解消制御を行う。
上記燃料電池ユニットの制御方法において、前記異常解消制御の回数をカウントし、そのカウント数が所定回数に到達した場合に異常情報を生成してもよい。
上記目的を達成するため、本発明の燃料電池コジェネレーションシステムは、改質水を搬送する改質水ポンプを備える燃料電池ユニットを含む燃料電池コジェネレーションシステムであって、少なくとも温度情報、燃焼情報、電圧情報、燃料または空気の搬送情報のいずれかを取得する情報取得手段と、前記情報取得手段が取得した情報から異常を検知した経路が燃料経路、選択酸化空気経路またはガス経路のいずれであるかを判別し、異常を検知した経路が前記燃料経路または前記選択酸化空気経路であれば前記改質水の流量異常に関係する特定異常と判断し、異常を検知した経路が前記ガス経路であれば、圧力異常に該当する場合、または圧力異常が無くても温度異常、失火異常、電圧異常のいずれかに該当する場合に前記特定異常と判断し、正常時と異なる駆動パターンで前記改質水ポンプを駆動する異常解消制御を実行する制御手段とを備える。
上記燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、前記駆動パターンは、前記改質水ポンプの断続動作、ポンプ出力の増減動作、前記改質水の流量方向の反転切替え動作の何れかまたは2以上を含んでもよい。
上記燃料電池コジェネレーションシステムにおいて、前記制御手段は、前記異常解消制御の回数をカウントし、そのカウント数が所定回数に到達した場合に異常情報を出力してもよい。
本発明によれば、次のような効果が得られる。
(1) 動作異常から改質水の流量異常に関係する特定異常を判別して異常解消制御を実行し、その改質水ポンプの動作異常を自己解消できるので、エラー発報の回数を低減でき、燃料電池ユニットや該燃料電池ユニットを含むシステムの信頼性を向上させることができる。
(2) 異常の自己解消が可能になるので、メンテナンスの作業回数を低減でき、メンテナンス作業のコストを低減できる。
そして、本発明の他の目的、特徴および利点は、添付図面および各実施の形態を参照することにより、一層明確になるであろう。
第1の実施の形態に係るFCシステムを示す図である。 燃料電池ユニットの一例を示す図である。 制御部およびそのハードウェアの一例を示す図である。 制御部の機能を示すブロック図である。 改質水異常に関係する特定情報を格納した特定情報判別データテーブルを示す図である。 異常履歴記録データテーブルの一例を示す図である。 制御状態の告知の一例を示す図である。 FCシステムの制御の処理手順の一例を示すフローチャートである。 特定異常判別処理の処理手順を示すフローチャートである。 異常解消制御の処理手順を示すフローチャートである。 改質水ポンプの駆動パターンの処理手順の一例を示すフローチャートである。 改質水ポンプのON/OFF制御を示すタイミングチャートである。 第2の実施の形態に係る改質水ポンプの駆動パターンの処理手順の一例を示すフローチャートである。 改質水ポンプのON/OFF制御を示すタイミングチャートである。 他の改質水ポンプのON/OFF制御を示すタイミングチャートである。 他の改質水ポンプのON/OFF制御を示すタイミングチャートである。 他の改質水ポンプのON/OFF制御を示すタイミングチャートである。 他の改質水ポンプのON/OFF制御を示すタイミングチャートである。 他の改質水ポンプのON/OFF制御を示すタイミングチャートである。
〔第1の実施の形態〕
<システム構成>
図1は、第1の実施の形態に係るFCシステム(燃料電池コジェネレーションシステム)の一例を示している。
このFCシステム2には燃料電池ユニット4と、一例として貯湯ユニット6が含まれている。燃料電池ユニット4には燃料電池スタック8、燃料処理装置10、水タンク12、ドレイナ14−1、14−2および熱交換器16が含まれる。貯湯ユニット6には貯湯タンク20が備えられる。これら燃料電池ユニット4および貯湯ユニット6の機能部を制御する制御部18が備えられる。
燃料電池スタック8にはたとえば、固体高分子形燃料電池(PEFC:Polymer Electrolyte Fuel Cell )が備えられる。この燃料電池スタック8には燃料処理装置10から水素リッチな改質ガスG1が供給され、改質ガスG1の水素H2が水素イオンH+と電子e−に分離される。水素イオンH+は電解質を通過することにより空気極側の酸素と結びついて水(H2 O)が生成される。電子e−は導線を通して空気極側に移動し、発電エネルギとして取り出される。燃料電池ユニット4の生成水は水経路22−1により水タンク12に導かれ、溜められる。
燃料処理装置10は燃料改質手段の一例である。この燃料処理装置10には燃料処理部24および燃焼部26が備えられる。燃料処理部24では、都市ガスなどの燃料F、選択酸化空気Aiおよび水タンク12から水、この水を改質水W1として供給され、燃料Fから水素リッチな改質ガスG1を生成する。燃料処理部24には燃料Fが燃料経路28により導かれ、選択酸化空気Aiが選択酸化空気経路30により導かれる。改質水W1は改質水として水経路22−2により燃焼処理部24に導かれる。燃焼部26は、燃料電池スタック8から供給される水素リッチな改質オフガスG2を燃焼し、燃料処理装置10の改質反応に熱量を供給する。つまり、燃焼は燃料処理装置10の改質反応の熱量供給のためである。燃料処理装置10が生成した改質ガスG1はガス経路32−1から燃料電池スタック8に供給される。
ドレイナ14−1は、ドレン排水処理部の一例であり、改質オフガスG2からドレンDを凝縮させ、このドレンDを排水する。この実施の形態では、燃料電池スタック8と燃焼部26との間に設置されたガス経路32−2にドレイナ14−1が設置され、改質オフガスG2が燃料電池スタック8からドレイナ14−1を通して燃焼部26に流れる。この改質オフガスG2には多量のドレンDが含まれている。このドレンDは燃料処理部24での改質反応のために過剰に供給される改質水W1のうち未反応分として残った水や、発電反応で生成する水(H2 O)である。
燃焼部26には排気経路34が備えられ、この排気経路34にはドレイナ14−2が備えられている。このドレイナ14−2では燃焼部26で生じた燃焼排ガスG3から得られる凝縮水を分離し、この凝縮水を除いた燃焼排ガスG3が外気に放出され、凝縮水が水経路22−3を通して水タンク12に導かれる。
排気経路34には熱交換器16が設置され、燃焼排ガスG3の熱が貯湯ユニット6側の水W2に熱交換される。これにより、燃焼排ガスG3の熱が水W2に回収されて利用される。高温水として貯湯タンク20に貯湯される。
制御部18はFCシステム2の制御手段の一例である。この制御部18はたとえば、コンピュータで構成される。この制御部18は、燃料電池ユニット4の機能部に設置された各種センサからの情報を受け、制御出力を燃料電池スタック8、燃料処理部24、燃焼部26などの機能部に付与する。この制御には、正常時と異なる駆動パターンを含む異常解消制御が含まれる。
図2は、燃料電池ユニット4の一例を示している。図1と同一部分には同一符号を付してある。
燃料電池スタック8にはスタック電圧計36が備えられる。スタック電圧計36は、電圧検出手段の一例であり、燃料電池スタック8の発電電圧を検出する。燃料電池スタック8に改質ガスG1を供給するガス経路32−1にはスタック入口圧力計42−1が備えられる。スタック入口圧力計42−1は、スタック入口側圧力の監視手段の一例であり、燃料電池スタック8の入口圧力を検出する。これら電圧や圧力の検出情報が制御部18に提供される。
水経路22−2には改質水ポンプ38が備えられる。この改質水ポンプ38は改質水搬送手段の一例である。この改質水ポンプ38にはたとえば、プランジャーポンプが用いられる。水タンク12に溜められた改質水W1は、改質水ポンプ38によって水経路22−2で搬送され、燃料処理部24に導かれる。
燃料処理部24には、圧力計42−2および温度センサ44が備えられる。圧力計42−2は、燃料処理部24内の処理圧力の監視手段の一例であり、処理圧力を検出する。温度センサ44は、温度検出手段の一例であり、温度を検出する。この温度センサ44にはたとえば、サーミスタや熱電対が用いられる。これら圧力や温度の検出情報が制御部18に提供される。
燃焼部26には熱電対46およびフレームロッド48が備えられる。熱電対46は、温度検出手段の一例である。フレームロッド48は燃焼監視手段の一例である。熱電対46が異常温度を検出した場合には、システム停止を行う。
燃料経路28には燃料ブロア50、燃料流量計40−1および燃料経路圧力計42−3が備えられている。燃料ブロア50は燃料処理部24に対する燃料Fの搬送手段の一例である。燃料流量計40−1は、燃料Fの流量監視手段の一例であり、燃料Fの流量を検出する。燃料経路圧力計42−3は、燃料経路28の経路圧力監視手段の一例であり、経路圧力を検出する。これら流量や圧力の検出情報が制御部18に提供される。
選択酸化空気経路30には選択酸化空気ブロア52、選択酸化空気流量計40−2および選択酸化空気経路圧力計42−4が備えられている。選択酸化空気ブロア52は燃料処理部24に対する選択酸化空気Aiの搬送手段の一例である。選択酸化空気流量計40−2は、選択酸化空気Aiの流量監視手段の一例であり、選択酸化空気Aiの流量を検出する。空気経路圧力計42−4は、選択酸化空気経路30の経路圧力監視手段の一例であり、経路圧力を検出する。これら流量や圧力の検出情報が同様に制御部18に提供される。
<制御部18>
図3のAは、制御部18の一例を示している。この制御部18には表示部54およびエラー発報部56が接続されている。表示部54は視認情報を提示するたとえば、LCD(Liquid Crystal Display)表示器を用いればよい。エラー発報部56にはインジケータなどが用いられる。
ポンプ駆動部58は、制御部18の制御出力を受け、改質水ポンプ38を駆動する。この改質水ポンプ38の駆動パターンには正常時の駆動パターンと、改質水W1に流量異常が生じた際に、正常時と異なる駆動パターンとが含まれる。正常時と異なる駆動パターンは、異常解消制御により実行される。
図3のBは、制御部18のハードウェアの一例を示している。この制御部18にはたとえば、コンピュータが用いられ、プロセッサ60、ROM(Read-Only Memory)62、NVM(Non Volatile Memory )64、RAM(Random-Access Memory)66、入力部68、出力部70および表示制御部72、ポンプ制御部74が含まれる。
プロセッサ60は、ROM62に格納されているOS(Operating System)、ファームウェアなどの各種のプログラムを実行し、各種の情報処理を行う。このプロセッサ60は改質水W1の流量異常に関係する特定異常を判断するための情報取得手段の一例である。このプロセッサ60の情報処理には既述の異常解消制御の処理が含まれる。ROM62は、OS、ファームウェアなどの各種のプログラムを格納している。NVM64はデータ記憶手段の一例でありたとえば、EEPROM(Electrically Erasable Programmable Read-Only Memory )を用いる。このNVM64には異常履歴記録データテーブル200(図6)などのデータベースが構築される。RAM66は、情報処理のワークエリアに用いられる。入力部68は、検出情報などの取込みに用いられる。出力部70は制御情報、各種機能部の駆動出力、エラー発報情報を出力する。
表示制御部72は、プロセッサ60の制御により、表示部54の表示制御を行う。表示制御の制御出力は表示部54に付与される。
ポンプ制御部74は、プロセッサ60の制御により、改質水ポンプ38の駆動制御を行う。この駆動制御には正常時の駆動パターン制御と、改質水W1に流量異常が生じた際に、正常時と異なる駆動パターン制御とが含まれる。
<制御部18の機能>
図4は、制御部18の機能76を示している。この機能76には、情報取得機能78、システム停止機能80、特定異常判別機能82、異常解消制御機能84、異常解消制御カウント機能86、状態告知機能88および異常履歴記録機能90が含まれる。
情報取得機能78は、スタック電圧計36などの各種センサからの検出出力を受け、FCシステム2の動作情報を取得する。
システム停止機能80は、情報取得機能78の情報取得で得られた動作情報から異常情報を判別する。異常情報があれば、FCシステム2を停止する。
特定異常判別機能82は、異常情報から流量異常に関係する特定異常を判別する。
異常解消制御機能84は、特定異常判別機能82の流量異常判定により、異常解消制御を実行する。この異常解消制御には、既述の正常時と異なる駆動パターン制御が含まれる。この駆動パターン制御では、正常時と異なる駆動パターン制御によりポンプ駆動部58を駆動し、これに基づき、改質水ポンプ38をたとえば断続的に動作または搬送方向を異ならせるなどの動作を行う。
異常解消制御カウント機能86は、異常解消制御機能84により実行される異常解消制御の回数や時間を計数する。異常解消制御の回数はたとえば、所定時間の異常解消制御を単位としてその回数を計数し、または異常解消制御に用いる駆動パターンパルスの回数を計数する。
状態告知機能88は、FCシステム2のシステム異常を含む動作状態を告知する。この場合、異常解消制御機能84を実行している場合には、異常解消制御の実行中であることを告知する。この異常解消制御により、その異常解消制御の契機となった異常を解消した場合には、その異常解消を告知し、正常に自己解消した旨を告知する。
異常履歴記録機能90は、NVM64に格納されている異常履歴記録データテーブル200(図6)に異常履歴を記録する。
<特定情報判別データテーブル>
図5は、改質水異常に関係する特定情報を格納した特定情報判別データテーブル100を示す。この特定情報判別データテーブル100はひとつの記録媒体であるNVM64に格納されるデータベースの一例である。
この特定情報判別データテーブル100には燃料経路情報102、選択酸化空気経路情報104、改質ガス経路情報106および異常状態情報108が格納される。これら燃料経路情報102、選択酸化空気経路情報104、改質ガス経路情報106および異常状態情報108は動作情報の一例である。
燃料経路情報102には、燃料経路28に設置されている燃料ブロア50の出力、燃料流量計40−1の検出流量、燃料経路圧力計42−3の検出経路圧力が含まれる。
選択酸化空気経路情報104には、選択酸化空気経路30に設置されている選択酸化空気ブロア52の出力、選択酸化空気流量計40−2の検出流量、選択酸化空気経路圧力計42−4の検出経路圧力が含まれる。
改質ガス経路情報106には、圧力計42−2の検出圧力、温度センサ44の検出温度、スタック入口圧力計42−1の検出圧力、スタック電圧計36の検出電圧、熱電対46の検出温度、フレームロッド48の検出出力が含まれる。
また、異常状態情報108には想定される改質水ポンプ38の異常状態を表す情報が格納されている。
これら燃料経路情報102、選択酸化空気経路情報104、改質ガス経路情報106および異常状態情報108の動作情報は情報番号110、経路・機器112、状態114および備考116に仕分けされている。
情報番号110は、燃料経路情報102、選択酸化空気経路情報104および改質ガス経路情報106に区分されるとともに、区分ごとに関係付けられた番号が付与されている。この実施の形態では、燃料経路情報102には「21」〜「23」が付与され、選択酸化空気経路情報104には「31」〜「33」が付与され、また、改質ガス経路情報106には「41」〜「46」が付与されている。これら番号によって経路および機器を特定することができる。経路・機器112には既述の各機器名称などの機器を特定する情報が格納されている。
そして、状態114には各機器の状態、想定される改質水ポンプ異常状態について、出力、流量、圧力、温度、電圧、失火の状態が格納されている。「出力」については、「出力低異常」または「出力高異常」、「流量」については、「流量低異常」または「流量高異常」、「圧力」については、「圧力低異常」または「圧力高異常」、「温度」については、「温度異常」、「温度低異常」または「温度高異常」、「電圧」については、「電圧低異常」または「電圧高異常」、「失火」については、「失火異常」が格納される。そして、想定される改質水ポンプ異常状態については、「流量過少」または「流量過大」が格納されている。
このように、情報番号110は、燃料経路情報102、選択酸化空気経路情報104および改質ガス経路情報106を参照し、経験値や実測値から改質水ポンプ38の異常つまり、改質水流量異常に起因した可能性のある特定異常が判定される。したがって、想定される改質水ポンプ異常状態の可能性として「流量過少」または「流量過大」が判断される。この場合、特定異常は、改質水ポンプに起因した可能性のある異常であり、必ずしも改質水ポンプ異常が発生しているわけではない。
<異常履歴記録データテーブル200>
図6は、異常履歴記録データテーブル200の一例を示している。この異常履歴記録データテーブル200はひとつの記録媒体であるNVM64に格納されるデータベースの一例である。
この異常履歴記録データテーブル200には一例として、情報番号202、日/時204、異常検知206、制御形態208、回数210、エラー発報212および現状情報214が格納されている。
情報番号202は、格納情報の識別番号である。日/時204は、異常が生じた暦日および時刻である。この実施の形態では、No.1のデータでは一例として、2013.09.10 0:00が格納され、No.2のデータでは一例として、2013.09.25 9:00が格納されている。異常検知206は、検知された異常の種別を示している。制御形態208は、異常に対応する制御形態を示している。この制御形態にはたとえば、改質水ポンプ38の駆動パターンが含まれる。回数210はたとえば、異常解消制御の回数である。エラー発報212は、異常告知の有無を示している。そして、現状情報214は、異常検知の結果、現状の制御状態を表している。
この異常履歴記録データテーブル200は、表示画面120(図7)に視認情報として表示し、告知可能な情報である。
<制御状態の告知>
図7は、異常告知を含む制御状態の告知の一例を示している。この制御状態の情報表示は、表示部54の表示画面120に表示される。
図7のAは、特定異常時の画面表示を示している。表示画面120には、特定異常の生起と、異常解消制御の実行とを表すメッセージ122が表示されている。このメッセージ122では一例として、「特定異常が生じたので、異常解消制御を実行します。」が表示されている。このメッセージ122によれば、ユーザが特定異常を契機に異常解消制御に移行することを即座に知ることができる。この特定異常の表示の際、改質水流量異常が発生している場合もあり、他の機器の異常が発生している場合もある。したがって、これらの異常を含む特定異常として表示すればよく、これらを識別可能に表示形態を異ならせてもよい。
図7のBは、異常解消制御の実行中の画面表示を示している。表示画面120には、異常解消制御の実行中であるメッセージ124が表示されている。このメッセージ124では一例として、「異常解消制御の実行中」が表示されている。このメッセージ124によれば、ユーザが異常解消制御中であることを即座に知ることができる。
図7のCは、異常解消制御の制御結果の画面表示を示している。表示画面120には、異常解消制御の実行およびその結果を表すメッセージ126が表示されている。このメッセージ126では一例として、「異常解消制御の結果、正常復帰しました。」が表示されている。このメッセージ126によれば、ユーザが異常解消制御の結果、FCシステム2が正常復帰したことを即座に知ることができる。
図7のDは、他の異常解消制御の制御結果の画面表示を示している。表示画面120には、異常解消制御の実行およびその結果を表すメッセージ128が表示されている。このメッセージ128では一例として、「異常解消制御によっても、動作異常が解消しません。システムを停止します。」が表示されている。このメッセージ128によれば、ユーザが異常解消制御の結果、FCシステム2が正常化しないこと、システム停止に移行することを即座に知ることができる。
<FCシステム2の制御>
図8は、FCシステムの制御の処理手順の一例を示している。この処理手順は、本発明の制御プログラムまたは制御方法の一例である。
この処理手順では、通常運転が行われ(S11)、この通常運転において、FCシステム2の燃料電池ユニット4の動作状態を表す情報を取得する(S12)。この情報は、既述の各種検出手段から制御部18の情報取得機能78によって実行される。この情報からFCシステム2の異常検知が行われる(S13)。異常がなければ(S13のNO)、通常運転を継続し、異常検知が継続して実行される。
FCシステム2に異常があれば(S13のYES)、FCシステム2の停止か否かを判定する(S14)。FCシステム2を停止しない場合には(S14のNO)、通常運転を継続する。
FCシステム2の停止であれば(S14のYES)、検知した異常が特定異常か否かを判定する(S15)。特定異常であれば(S15のYES)、改質水ポンプ38の異常解消制御を実行する(S16)。この異常解消制御では、正常時と異なる駆動パターンで改質水ポンプ38を駆動する。
この異常解消制御を実行すると、その制御のたとえば、回数をカウントする(S17)。このカウント数が所定数以上か否かを判定する(S18)。所定数未満であれば(S18のNO)、S11に戻り、S11〜S18の処理を行う。この場合、所定数未満であれば、S11に戻る制御は、所定数未満の異常解消制御、つまり、1回の異常解消制御であっても、改質水ポンプ38の動作異常が解消し、正常運転が可能になる場合を想定している。
カウント数が所定数以上に到達すれば(S18のYES)、エラー発報(S19)を行う。つまり、異常解消制御を繰り返しても異常が解消されず、所定数以上の異常解消制御の継続が無意味と判断し、エラー発報を行う。このエラー発報は既述の制御状態の告知(図7)によって行われる。このエラー発報により、ユーザは異常を認識することができる。
S15において、改質水の流量異常でなければ(S15のNO)、異常解消制御を行うことなく、つまり、S16、S17、S18をジャンプし、エラー発報を行う。異常解消制御では解消し得ない異常の場合に無駄な異常解消制御を回避することができ、処理の迅速化を図ることができる。
<特定異常判別処理>
図9は、特定異常判別処理の処理手順を示すフローチャートである。この処理手順は本発明の燃料電池ユニットの制御プログラムまたはその制御方法の一例である。
この処理手順は、既述の処理手順のサブルーチンである。この処理手順では、異常は燃料経路28、選択酸化空気経路30またはガス経路32−2のいずれかであるか否かを判断する(S21)。異常がこれら燃料経路28、選択酸化空気経路30またはガス経路32−2のいずれでもなければ(S21のNO)、通常異常(S22)と判断する。
異常を検知した経路が燃料経路28、選択酸化空気経路30またはガス経路32−2のいずれかであれば(S21のYES)、異常検知した経路は燃料経路28または選択酸化空気経路30であるか、またはガス経路32−2であるかを判断する(S23)。
異常を検知した経路がガス経路32−2であれば、圧力異常かを判断し(S24)、圧力異常でなければ(S24のNO)、温度異常か、失火異常かまたは電圧異常かを判断する(S25)。
異常を検知した経路の異常が温度異常、失火異常または電圧異常のいずれでもなければ(S25のNO)、通常異常と判断する(S22)。これに対し、温度異常、失火異常または電圧異常のいずれかであれば(S25のYES)、改質水の流量異常に関係する特定異常と判断する(S26)。
S23において、異常を検知した経路が燃料経路28または選択酸化空気経路30であれば、燃料ブロワ50または選択酸化空気ブロワ52が出力低異常かを判断する(S27)。S24において、ガス経路30−2が圧力異常であれば(S24のYES)、S27の処理を行う。ブロワ出力が低異常であれば(S27のYES)、改質水W1の流量過少と判断する(S29)。これに対し、ブロワ出力が低異常でなければ(S27のNO)、改質水W1の流量過大と判断する(S29)。いずれの判断であっても最終的には特定異常(S26)と判断する。
この実施の形態では、異常を検知した経路が燃料経路28または選択酸化空気経路30である場合、ブロワ出力のみを判断しているが、燃料経路28の燃料流量、燃料経路圧力を判断情報、または選択酸化空気経路30の選択酸化空気流量、選択酸化空気経路圧力を判断情報のいずれか一方を用いてもよいし、またはこれら双方を用いてもよい。さらに、ブロワ出力と組み合わせて特定異常を判断してもよい。
<改質水ポンプ38の異常解消制御>
図10は、改質水ポンプ38の異常解消制御の処理手順を示している。この処理手順は、図8に示す処理手順のサブルーチンである。
この処理手順では、改質水ポンプ38のON/OFF制御を行う(S31)。このON/OFF制御では、正常時の駆動パターンと異なった駆動パターンを実行する。
この改質水ポンプ38のON/OFF制御回数が特定回数たとえば、5回以上かを判断する(S32)。このON/OFF制御回数が特定回数たとえば、5回に到達するまで、改質水ポンプ38のON/OFF制御を継続する。
改質水ポンプ38のON/OFF制御回数が特定回数たとえば、5回以上に到達すれば(S32のYES)、改質水ポンプ38の異常解消制御を完了する(S33)。そして、異常履歴の記録を行い(S34)、S16(図8)にリターンする。
このようなON/OFF制御回数を特定回数以下に制限することにより、過度の改質水ポンプ38の異常解消制御の継続を回避でき、正常動作への復帰を迅速化することができる。
<改質水ポンプ38の駆動パターン>
図11は、改質水ポンプ38の駆動パターンの処理手順を示している。
改質水ポンプ38のON/OFF制御はスタート時刻tsから終了時刻teを単位とする。この処理手順では、時間ts<t<t1:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S41)。この時間t1の経過後、時間t1≦t<t2:ポンプ出力P=30〔%〕に設定される(S42)。この時間t2の経過後、時間t2≦t<t3:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S43)。この時間t3の経過後、時間t3≦t<t4:ポンプ出力P=70〔%〕に設定される(S44)。この時間t4の経過後、時間t4≦t<t5:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S45)。この時間t5の経過後、時間t5≦t<t6:ポンプ出力P=50〔%〕に設定される(S46)。この時間t6の経過後、時間t6≦t<t7:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S47)。この時間t7の経過後、時間t7≦t<t8:ポンプ出力P=100〔%〕に設定される(S48)。この時間t8の経過後、時間t8≦t<te:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S49)。
このようなポンプ出力P=0〔%〕、30〔%〕、0〔%〕、70〔%〕、0〔%〕、50〔%〕0〔%〕、100〔%〕、0〔%〕を単位とするON/OFF制御により、異常解消制御が行われる。
この駆動パターンにより、改質水ポンプ38には図12に示すように、出力パターンが得られる。図12は、その出力パターンを横軸に時間、縦軸にポンプ出力を取り示している。
この場合、改質水ポンプ38を断続的にON/OFF制御し、ON/OFF毎にポンプ出力を変える。このON/OFF制御において、ON時間またはOFF時間は一定で無くてもよく、異なってもよい。
<第1の実施の形態の効果>
第1の実施の形態によれば、次のような効果が得られる。
(1) FCシステム2において、たとえば、プランジャーポンプが用いられる改質水ポンプ38の動作不良に起因してFCシステム2が異常となった場合に、改質水ポンプ38の異常解消制御により、システム異常を解消することができる。
(2) この場合、改質水ポンプ38の異常に起因したFCシステム2の異常を解消するためのポンプ交換などのメンテナンス作業を軽減できる。つまり、改質水ポンプ38の異常が異常解消制御によって正常動作に復帰でき、エラー発報や軽微な動作不良に要するメンテナンス作業を不要化できる。
(3) この実施の形態では、改質水ポンプ38の動作を監視し、その異常を検知している。つまり、FCシステム2の異常を検知すれば、改質水ポンプ38の出力を変化させる異常解消制御を行う。
(4) この異常解消制御後、通常運転を行う。この通常運転への移行により、異常が検知されなければ、正常運転として運転を継続する。これに対し、異常検知状態を特定回数だけ繰り返す場合にはエラー発報を行い、システム点検を行う。これにより、点検回数を削減できる。
(5) 異常解消制御と通常運転制御とを繰り返すことにより、軽微な異常を除くことができ、判断結果に従った適切な対応を取ることができる。
(6) エラー発生や発報の回数を低減でき、システムの信頼性の向上とともに、メンテナンス作業を軽減してコストダウンを図ることができる。
〔第2の実施の形態〕
図13は、第2の実施の形態に係る改質水ポンプ38の異常解消制御を示している。
上記実施の形態の異常解消制御では、改質水ポンプ38による改質水W1の搬送方向を一方向に設定しているのに対し、この実施の形態では、改質水W1の搬送について、一方向とその反対方向を交互に繰り返している。
この処理手順では、時間ts<t<t11:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S51)。この時間t11の経過後、時間t11≦t<t12:ポンプ出力P=−30〔%〕に設定される(S52)。この場合、通常の搬送方向と逆方向にP=−30〔%〕のポンプ出力が与えられる。
この時間t12の経過後、時間t12≦t<t13:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S53)。この時間t13の経過後、時間t13≦t<t14:ポンプ出力P=70〔%〕に設定される(S54)。つまり、逆方向から通常の搬送方向に切り替えられ、ポンプ出力P=70〔%〕が設定される。
この時間t14の経過後、時間t14≦t<t15:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S55)。この時間t15の経過後、時間t15≦t<t16:ポンプ出力P=−60〔%〕に設定される(S56)。ここで、搬送方向が反転する。
そして、この時間t16の経過後、時間t16≦t<t17:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S57)。この時間t17の経過後、時間t17≦t<t18:ポンプ出力P=100〔%〕に設定される(S58)。この時間t18の経過後、時間t18≦t<te:ポンプ出力P=0〔%〕に設定される(S59)。
このようなポンプ出力P=0〔%〕、−30〔%〕、0〔%〕、+70〔%〕、0〔%〕、−60〔%〕、0〔%〕、100〔%〕、0〔%〕を単位とするON/OFF制御により、異常解消制御が行われる。
この駆動パターンにより、改質水ポンプ38には図14に示すように、出力パターンが得られる。図14は、その出力パターンを横軸に時間、縦軸にポンプ出力を取り示している。
この実施の形態においても、改質水ポンプ38を断続的にON/OFF制御し、ON/OFF毎にポンプ出力を変える。このON/OFF制御において、ON時間またはOFF時間は一定で無くてもよく、異なってもよい。
〔他の実施の形態〕
(1) 上記実施の形態の異常解消制御では、改質水ポンプ38のON/OFF制御について、設定された圧力値を一定時間だけ同一値に設定しているが、図15に示すように、ON/OFF制御の周期より短い周期で断続させてもよい。
(2) 改質水ポンプ38のON/OFF制御について、図16に示すように、ポンプ出力を正弦波の半波波形で変化させてもよく、図17に示すように、ポンプ出力を鋸歯状波形で変化させてもよい。また、このような半波波形や鋸歯状波形の駆動パターンで、図18または図19に示すように、改質水の搬送方向を交互に変化させてもよい。
(3) 上記実施の形態では、改質水ポンプ38にプランジャーポンプを使用することを例示したが、プランジャーポンプ以外で改質水ポンプ38を構成してもよい。
(4) 上記実施の形態では、燃料電池ユニットを含むFCシステム2を例示したが、本発明は、燃料電池ユニットのみを備える構成であってもよい。
以上説明したように、本発明の最も好ましい実施の形態等について説明した。本発明は、上記記載に限定されるものではない。特許請求の範囲に記載され、又は発明を実施するための形態に開示された発明の要旨に基づき、当業者において様々な変形や変更が可能である。斯かる変形や変更が、本発明の範囲に含まれることは言うまでもない。
本発明は、改質水を搬送する改質水ポンプを備える燃料電池ユニットまたは該燃料電池ユニットを含むFCシステムにおいて、動作異常を生じた際に、動作異常が改質水の流量異常に関する特定異常かを判断し、特定異常であれば改質水ポンプを正常時と異なる駆動パターンで駆動する異常解消制御を行うので、異常時、その異常を自己解消し、動作の正常化を図ることができ、軽微な異常に対するメンテナンスを軽減できるなど、有益である。
2 FCシステム
4 燃料電池ユニット
6 貯湯ユニット
8 燃料電池スタック
10 燃料処理装置
12 水タンク
14−1、14−2 ドレイナ
16 熱交換器
18 制御部
20 貯湯タンク
22−1、22−2 水経路
24 燃料処理部
26 燃焼部
28 燃料経路
30 選択酸化空気経路
32−1、32−2 ガス経路
34 排気経路
36 スタック電圧計
38 改質水ポンプ
40−1 燃料流量計
40−2 選択酸化空気流量計
42−1 スタック入口圧力計
42−2 圧力計
42−3 燃料経路圧力計
42−4 選択酸化空気経路圧力計
44 温度センサ
46 熱電対
48 フレームロッド
50 燃料ブロア
52 選択酸化空気ブロア
54 表示部
56 エラー発報部
58 ポンプ駆動部
60 プロセッサ
62 ROM
64 NVM
66 RAM
68 入力部
70 出力部
72 表示制御部
74 ポンプ制御部
76 機能
78 情報取得機能
80 システム停止機能
82 特定異常判別機能
84 異常解消制御機能
86 異常解消制御カウント機能
88 状態告知機能
90 異常履歴記録機能
100 特定情報判別データテーブル
102 燃料経路情報
104 選択酸化空気経路情報
106 改質ガス経路情報
108 異常状態情報
110 情報番号
112 経路・機器
114 状態
116 備考
120 表示画面
122、124、126、128 メッセージ
200 異常履歴記録データテーブル
202 情報番号
204 日/時
206 異常検知
208 制御形態
210 回数
212 エラー発報
214 現状情報

Claims (10)

  1. 改質水を搬送する改質水ポンプを備える燃料電池ユニットであって、
    少なくとも温度情報、燃焼情報、電圧情報、燃料または空気の搬送情報のいずれかを取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した情報から異常を検知した経路が燃料経路、選択酸化空気経路またはガス経路のいずれであるかを判別し、異常を検知した経路が前記燃料経路または前記選択酸化空気経路であれば前記改質水の流量異常に関係する特定異常と判断し、異常を検知した経路が前記ガス経路であれば、圧力異常に該当する場合、または圧力異常が無くても温度異常、失火異常、電圧異常のいずれかに該当する場合に前記特定異常と判断し、正常時と異なる駆動パターンで前記改質水ポンプを駆動する異常解消制御を実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池ユニット。
  2. 前記駆動パターンは、前記改質水ポンプの断続動作、ポンプ出力の増減動作、前記改質水の流量方向の反転切替え動作の何れかまたは2以上を含む請求項1に記載の燃料電池ユニット。
  3. 前記制御手段は、前記異常解消制御の回数をカウントし、そのカウント数が所定回数に到達した場合に異常告知情報を出力する請求項1または請求項に記載の燃料電池ユニット。
  4. 改質水を搬送する改質水ポンプを備える燃料電池ユニットに搭載されたコンピュータに実行させる制御プログラムであって、
    少なくとも温度情報、燃焼情報、電圧情報、燃料または空気の搬送情報のいずれかを取得し、
    取得した情報から異常を検知した経路が燃料経路、選択酸化空気経路またはガス経路のいずれであるかを判別し、異常を検知した経路が前記燃料経路または前記選択酸化空気経路であれば前記改質水の流量異常に関係する特定異常と判断し、異常を検知した経路が前記ガス経路であれば、圧力異常に該当する場合、または圧力異常が無くても温度異常、失火異常、電圧異常のいずれかに該当する場合に前記特定異常と判断し、
    前記特定異常の際、正常時と異なる駆動パターンで前記改質水ポンプを駆動する異常解消制御を行う
    処理を前記コンピュータに実行させるための燃料電池ユニットの制御プログラム。
  5. 前記異常解消制御の回数をカウントし、そのカウント数が所定回数に到達した場合に異常情報を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の燃料電池ユニットの制御プログラム。
  6. 改質水を搬送する改質水ポンプを備える燃料電池ユニットの制御方法であって、
    少なくとも温度情報、燃焼情報、電圧情報、燃料または空気の搬送情報のいずれかを取得し、
    取得した情報から異常を検知した経路が燃料経路、選択酸化空気経路またはガス経路のいずれであるかを判別し、異常を検知した経路が前記燃料経路または前記選択酸化空気経路であれば前記改質水の流量異常に関係する特定異常と判断し、異常を検知した経路が前記ガス経路であれば、圧力異常に該当する場合、または圧力異常が無くても温度異常、失火異常、電圧異常のいずれかに該当する場合に前記特定異常と判断し、
    前記特定異常の際、正常時と異なる駆動パターンで前記改質水ポンプを駆動する異常解消制御を行う
    ことを特徴とする燃料電池ユニットの制御方法。
  7. 前記異常解消制御の回数をカウントし、そのカウント数が所定回数に到達した場合に異常情報を生成する
    ことを特徴とする請求項に記載の燃料電池ユニットの制御方法。
  8. 改質水を搬送する改質水ポンプを備える燃料電池ユニットを含む燃料電池コジェネレーションシステムであって、
    少なくとも温度情報、燃焼情報、電圧情報、燃料または空気の搬送情報のいずれかを取得する情報取得手段と、
    前記情報取得手段が取得した情報から異常を検知した経路が燃料経路、選択酸化空気経路またはガス経路のいずれであるかを判別し、異常を検知した経路が前記燃料経路または前記選択酸化空気経路であれば前記改質水の流量異常に関係する特定異常と判断し、異常を検知した経路が前記ガス経路であれば、圧力異常に該当する場合、または圧力異常が無くても温度異常、失火異常、電圧異常のいずれかに該当する場合に前記特定異常と判断し、正常時と異なる駆動パターンで前記改質水ポンプを駆動する異常解消制御を実行する制御手段と、
    を備えることを特徴とする燃料電池コジェネレーションシステム。
  9. 前記駆動パターンは、前記改質水ポンプの断続動作、ポンプ出力の増減動作、前記改質水の流量方向の反転切替え動作の何れかまたは2以上を含む請求項に記載の燃料電池コジェネレーションシステム。
  10. 前記制御手段は、前記異常解消制御の回数をカウントし、そのカウント数が所定回数に到達した場合に異常情報を出力する請求項8または請求項に記載の燃料電池コジェネレーションシステム。
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