JP5090875B2 - 燃料電池システム - Google Patents

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Description

本発明は、改質器によって改質原料が用いられて改質ガスが生成され、燃料電池スタックによって改質ガスが用いられて発電が行われる燃料電池システムに関する。
燃料電池システムは、例えば、灯油等の燃料を改質して水素を含有する改質ガスを生成する改質器と、改質ガス及び空気を電気化学的に反応させて発電を行うセルスタックと、を備えている。改質器に供給される燃料からは、改質器内の改質触媒が被毒されるのを防止するために、脱硫器内の脱硫剤によって硫黄分(硫黄や硫黄化合物等)が除去される。そして、脱硫器の加熱は、改質器を加熱するバーナから排出される燃焼ガスよって行われる場合がある(例えば、特許文献1,2参照)。
特開平5−3043号公報 特開2002−201478号公報
しかしながら、改質器を加熱するバーナから排出される燃焼ガスよって脱硫器の加熱が行われる場合、燃焼ガスの熱量が変化して、脱硫器内の脱硫剤が適正な温度に維持されず、燃料から硫黄分が十分に除去されないおそれがある。
そこで、本発明は、このような事情に鑑みてなされたものであり、脱硫器内の脱硫剤を適正な温度に容易且つ確実に維持することができる燃料電池システムを提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明に係る燃料電池システムは、改質器によって改質原料が用いられて改質ガスが生成され、燃料電池スタックによって改質ガスが用いられて発電が行われる燃料電池システムであって、改質原料となる水を気化させる水気化器と、改質原料となる燃料から硫黄分を除去する脱硫器と、水気化器内の温度よりも高い温度を有する高温機器と、高温機器が熱的に接続された高温側部分及び水気化器が熱的に接続された低温側部分を有する熱伝導部材と、を備え、脱硫器は、熱伝導部材における高温側部分と低温側部分との間の所定の部分と熱的に接続されていることを特徴とする。
この燃料電池システムでは、高温機器が熱伝導部材の高温側部分と熱的に接続されており、水気化器が熱伝導部材の低温側部分と熱的に接続されているため、熱伝導部材によって高温機器から水気化器に熱が伝えられ、加熱された水気化器によって改質原料となる水が気化させられる。このとき、脱硫器が、熱伝導部材における高温側部分と低温側部分との間の所定の部分と熱的に接続されているので、高温機器の温度よりも低く且つ水気化器内の温度よりも高い所定の温度に脱硫器内の脱硫剤が加熱される。以上により、この燃料電池システムによれば、脱硫器内の脱硫剤を適正な温度に容易且つ確実に維持することが可能となる。
本発明に係る燃料電池システムにおいては、脱硫器は、水気化器内に配置されていることが好ましい。更に、燃料が液体燃料である場合には、水気化器内には、脱硫器によって硫黄分が除去された燃料を気化させる燃料気化器が配置されており、水気化器によって気化させられた水と燃料気化器によって気化させられた燃料とは、水気化器内おいて混合されて改質原料とされることが好ましい。これらによれば、燃料電池システムの小型化を図ることができる。
本発明に係る燃料電池システムにおいては、高温機器は、燃料電池スタックや、燃料電池スタックに供給される空気を予熱する空気予熱器であることが好ましい。燃料電池スタックや空気予熱器は、高温であるばかりか熱容量も大きいため、略一定の温度に維持される。一方、水気化器内も、水の沸点近傍の温度に維持される。従って、燃料電池スタックや空気予熱器の温度よりも低く且つ水気化器内の温度よりも高い所定の温度に脱硫器内の脱硫剤を維持することが可能となる。
本発明によれば、脱硫器内の脱硫剤を適正な温度に容易且つ確実に維持することができる。
以下、本発明の好適な実施形態について、図面を参照して詳細に説明する。なお、各図において同一又は相当部分には同一符号を付し、重複する説明を省略する。
[第1の実施形態]
図1は、本発明に係る燃料電池システムの第1の実施形態の構成図である。図1に示されるように、燃料電池システム1は、改質原料を水蒸気改質して水素を含有する改質ガスを生成する改質器2と、改質器2によって生成された改質ガス及び空気を電気化学的に反応させて発電を行う固体酸化物形燃料電池(Solid Oxide Fuel Cell:SOFC)スタック(燃料電池スタック、高温機器)3と、を備えている。更に、燃料電池システム1は、改質原料となる水を気化させる水気化器4と、改質原料となる液体燃料から硫黄分を除去する脱硫器5と、脱硫器5によって硫黄分が除去された液体燃料を気化させる燃料気化器6と、SOFCスタック3に供給される空気を予熱する空気予熱器7と、を備えている。
液体燃料としては、ガソリン、ナフサ、灯油等の石油系燃料、メタノール等のアルコール等、常温、常圧(25℃、0.1MPa)で液体である炭化水素系の燃料、或いは液化石油ガスを用いることができる。なかでも灯油は、工業用としても民生用としても入手容易であり、その取扱いも容易であるため、好ましい。
脱硫後の液体燃料中の硫黄濃度は、改質器2に液体燃料を供給する場合に改質触媒の被毒を抑制する観点から、好ましくは0.1質量ppm以下、より好ましくは50質量ppb以下とする。脱硫に供される液体燃料中の硫黄濃度には特に制限はなく、脱硫工程において上記硫黄濃度に転換できる液体燃料であれば使用することができる。ただし、脱硫剤の寿命の観点からは、液体燃料の硫黄濃度は、150質量ppm以下が好ましく、50質量ppm以下がより好ましい。
SOFCスタック3は、改質ガス導入ライン8を介して改質器2と接続され、空気導入ライン9を介して空気ブロア(図示せず)と接続されている。空気導入ライン9には、空気の導入量を調整する電磁バルブ(図示せず)や空気予熱器7が設けられている。SOFCスタック3や空気予熱器7は、ステンレス鋼等の金属からなる筐体(図示せず)内に収容されている。
SOFCスタック3は、複数の単セルスタック3aが積層されて構成されたスタック本体、単セルスタック3aの積層方向においてスタック本体の両側に配置された1対のエンドプレート3b、及びスタック本体と各エンドプレート3bとの間に配置された絶縁シート3cを有している。エンドプレート3bは、ステンレス綱等の金属からなり、絶縁シート3cは、アルミナ等の電気絶縁性を有する材料からなる。
単セルスタック3aは、アノード(燃料極)と、カソード(空気極)と、アノードとカソードとの間に配置された電解質と、アノード及びカソードの外側にそれぞれ配置されたセパレータと、を有している。アノードには、改質器2から改質ガス導入ライン8を介して改質ガスが導入され、カソードには、空気ブロアから空気導入ライン9を介して空気が導入される。SOFCスタック3から電流を取り出すことにより、各単セルスタック3aにおいて電気化学的な発電反応が行われることになる。
SOFCスタック3は、ロッド状の熱伝導部材11の基端部分(高温側部分)11aと熱的に接続されている。具体的には、SOFCスタック3の一方のエンドプレート3bに、熱伝導部材11の基端部分11aが溶接されている。熱伝導部材11は、ステンレス鋼、インコネル(クロム及び鉄を含むニッケル系合金の商標名)、ニッケルといった金属等、熱伝導率及び耐熱温度が高い材料からなる。なお、スタック本体とエンドプレート3bとの間には絶縁シート3cが介在されているため、熱伝導部材11を介したSOFCスタック3からの漏電を防止することができる。
水気化器4は、ステンレス鋼等の金属からなる円筒状の容器である。水気化器4は、熱伝導部材11の先端部分(低温側部分)11bと熱的に接続されている。具体的には、熱伝導部材11が、水気化器4の天井壁4aを気密且つ液密に貫通しており、熱伝導部材11の先端部分11bが、水気化器4内の下側部分に貯留された液相状態の水Lに浸漬させられている。水気化器4内の下側部分に貯留された液相状態の水Lは、SOFCスタック3によって加熱された熱伝導部材11との熱交換で加熱され、気化して気相状態の水Vとなる。気相状態の水Vは、水気化器4内の上側部分に充満する。
上述した熱伝導部材11の形状は、水気化器4への伝熱量等の条件に応じて適宜設計することができる。特に、熱伝導部材11の断面積が大きくなるほど熱抵抗が小さくなるため、熱伝導部材11は、熱の流れる方向に向かって(ここでは、SOFCスタック3から水気化器4に向かって)断面積が大きくなるような形状を有していることが好ましい。また、熱伝導部材11の本数は、所定の水蒸気量を安定して改質器2に供給するために必要となる伝熱面積が確保されるように適宜設計することができる。更に、熱伝導部材11は、熱膨張及び熱収縮による熱応力を緩和するために、ポーラスメタルやメタルフォームと称される金属多孔体等の弾性率が低い部材を有することが好ましい。
水気化器4の底壁4bには、水(液相状態の水L)を水気化器4内に導入するための水導入部12が設けられている。水導入部12は、水供給ライン13を介して水タンク(図示せず)と接続されており、水供給ライン13には、水タンクから水気化器4に水を圧送するためのポンプ(図示せず)が設けられている。また、水気化器4の側壁4cの上部には、水蒸気(気相状態の水V)を水気化器4外に導出するための水蒸気導出部14が設けられている。水蒸気導出部14は、水蒸気供給ライン15及び改質原料供給ライン16を介して改質器2と接続されている。
脱硫器5は、ステンレス鋼等の金属からなる円筒状の容器であり、その内部には、脱硫剤が充填されている。脱硫器5は、熱伝導部材11における基端部分11aと先端部分11bとの間の中間部分(所定の部分)11cと熱的に接続されている。具体的には、熱伝導部材11が、脱硫器5の天井壁5a及び底壁5bを気密且つ液密に貫通しており、熱伝導部材11の中間部分11cが、脱硫器5内の脱硫剤と接触させられている。脱硫器5内に導入された液体燃料は、SOFCスタック3によって加熱された熱伝導部材11との熱交換で加熱された脱硫剤によって硫黄分を除去され、脱硫器5外に導出される。
脱硫剤としては、収着型脱硫剤等、公知の脱硫剤を用いればよいが、例えば、Ni、Cu、Zn及びFeから選ばれる少なくとも1種類の金属を含み、担体にシリカ、アルミナ、チタニア、ジルコニア、マグネシア及びその複合酸化物から選ばれる少なくとも一種を用いたもの、又はこれらの成分を共沈で生成したものを使用することができる。なかでも少なくともNiを含有する収着剤が触媒寿命の観点から好ましい。また、脱硫剤の形状としては、特に限りはないが、円柱、三つ葉、四葉等の押出成型体、円柱、ドーム状の錠剤成型体、球状成型体が好ましい。
脱硫器5の側壁5cの下部には、液体燃料を脱硫器5内に導入するための燃料導入部17が設けられている。燃料導入部17は、燃料供給ライン18を介して燃料タンク(図示せず)と接続されており、燃料供給ライン18には、燃料タンクから脱硫器5に液体燃料を圧送するためのポンプ(図示せず)が設けられている。また、脱硫器5の側壁5cの上部には、硫黄分が除去された液体燃料を脱硫器5外に導出するための燃料導出部19が設けられている。燃料導出部19は、燃料供給ライン21及び改質原料供給ライン16を介して改質器2と接続されている。脱硫器5によって硫黄分が除去された液体燃料を気化させる燃料気化器6は、燃料供給ライン21に設けられている。
なお、水気化器4、脱硫器5、及び熱伝導部材11において水気化器4及び脱硫器5から露出した部分は、断熱材(図示せず)によって覆われている。なお、脱硫剤に対する液体燃料の供給量は、装置サイズ、経済性及び脱硫速度の観点から、LHSV(液空間速度)で0.05hr-1〜5.0hr-1が好ましく、0.1hr-1〜3.0hr-1がより好ましく、0.5hr-1前後が特に好ましい。
改質原料は、水蒸気供給ライン15と燃料供給ライン21とが合流する改質原料供給ライン16を介して改質器2に供給される。改質原料は、水気化器4によって気化させられた水蒸気(液相状態の水Lが気化させられたもの:気相状態の水V)と、脱硫器5によって硫黄分が除去され且つ燃料気化器6によって気化させられた燃料ガス(液体燃料が気化させられたもの)との混合ガスである。
改質器2は、改質原料中の水蒸気及び燃料ガスを改質触媒で水蒸気改質反応させて、水素及び一酸化炭素を含有する改質ガスを生成する。水蒸気改質反応は非常に大きな吸熱反応であり、反応温度が550〜750℃程度と比較的高いので、高温の熱源が必要となる。そのため、SOFCスタック3からの輻射熱を受熱することができる位置に改質器2が配置されたり、改質器2の近傍にSOFCスタックオフガスバーナが設けられたりする。
以上のように構成された燃料電池システム1においては、SOFCスタック3が550℃〜1000℃の高温で作動させられる。SOFCスタック3の熱は、熱伝導によって熱伝導部材11の基端部分11aに伝わり、その熱は、熱伝導によって熱伝導部材11の先端部分11bに伝わる。先端部分11bに伝わった熱は、熱伝達によって水気化器4内の液相状態の水Lに伝わり、これにより、液相状態の水Lは、気化させられて気相状態の水Vとなる。
ここで、熱の移動について説明する。熱の移動、すなわち伝熱の形態には、熱伝導、熱伝達(対流)、熱輻射(放射)の3つの基本形態がある。熱伝導は、1つの物体の内部に温度差があるとき、その物体内を高温側から低温側に熱が移動する伝熱の形態である。熱伝達は、固体表面と流体との間で熱が伝えられる伝熱の形態である。熱輻射は、高温物体から低温物体へ電磁波の形で熱エネルギーが伝えられる伝熱の形態である。上述した燃料電池システム1では、SOFCスタック3の熱が熱伝導によって熱伝導部材11の先端部分11bに伝わり、その熱が熱伝達によって液相状態の水Lに伝わることにより、液相状態の水Lが気化させられる。
燃料電池システム1の作動中、SOFCスタック3は、高温であるばかりか熱容量も大きいため、水気化器4内の温度よりも高い略一定の温度に維持される。一方、水気化器4内も、水の沸点近傍の温度に維持される。そのため、熱伝導部材11の温度分布は、略一定の温度勾配を有するものとなる。このとき、熱伝導部材11における基端部分11aと先端部分11bとの間の中間部分11cに脱硫器5が熱的に接続されているため、脱硫器5が熱的に接続される中間部分11cの位置を調整することで、SOFCスタック3の温度よりも低く且つ水気化器4内の温度よりも高い所定の温度に脱硫器5内の脱硫剤を加熱することができる。ここで、所定の温度としては、脱硫剤の脱硫能及び寿命の観点から、100℃〜200℃の温度が好ましい。以上により、燃料電池システム1によれば、脱硫器5内の脱硫剤を適正な温度に容易且つ確実に維持することができ、液体燃料から硫黄分を十分に除去することが可能となる。
なお、水気化器4内の下側部分に、熱伝導性の高い材料からなる粒子を複数充填すれば、液相状態の水Lが気化する際に生じ易い突沸の発生箇所を分散させ、複数の突沸が同時に発生する確率も低減させて、突沸による蒸発振動の振幅を大幅に小さくすることができる。これにより、液相状態の水Lの液面の変動を抑制することが可能となる。このような効果を奏する粒子の材質は、温度及び雰囲気に耐え得る材料から適宜選ぶことができ、例えば、アルミナやシリカ等のセラミックス、或いはステンレス鋼等の金属を挙げることができる。また、粒子の形状としては、球、円柱、楔、直方体等、様々な形状を適宜採用することができる。
[第2の実施形態]
図2は、本発明に係る燃料電池システムの第2の実施形態の構成図である。図2に示されるように、燃料電池システム1は、脱硫器5及び燃料気化器6が水気化器4内に配置されている点で、第1の実施形態の燃料電池システム1と主に相違している。以下、この相違点について詳細に説明する。
脱硫器5及び燃料気化器6は、並設された状態で、水気化器4内の気相状態の水V中に配置されている。熱伝導部材11は、燃料気化器6を貫通している。燃料導出部19の一端は、燃料気化器6と接続されており、燃料導出部19の他端は、水気化器4内の気相状態の水V中に開口している。
このような構成により、水気化器4内の上側部分では、水気化器4によって気化させられた水蒸気(液相状態の水Lが気化させられたもの:気相状態の水V)と、脱硫器5によって硫黄分が除去され且つ燃料気化器6によって気化させられた燃料ガス(液体燃料が気化させられたもの)とが混合されて、その混合ガスである改質原料が製造される。
水気化器4の側壁4cの上部には、改質原料を水気化器4外に導出するための改質原料導出部22が設けられている。改質原料導出部22は、改質原料供給ライン16を介して改質器2と接続されている。これにより、水気化器4内の上側部分で製造された改質原料は、改質原料供給ライン16を介して改質器2に供給されることになる。
以上のように構成された燃料電池システム1によれば、第1の実施形態の燃料電池システム1と同様に、脱硫器5内の脱硫剤を適正な温度に容易且つ確実に維持することができ、液体燃料から硫黄分を十分に除去することが可能となる。
また、脱硫器5だけでなく燃料気化器6も水気化器4内に配置されているため、燃料電池システム1の小型化を図ることができる。
本発明は、上述した第1及び第2の実施形態に限定されるものではない。
例えば、SOFCスタック3に代わって、空気予熱器(高温機器)7が熱伝導部材11の基端部分11aと熱的に接続されてもよい。空気予熱器7は、SOFCスタック3と同様に、高温であるばかりか熱容量も大きく、水気化器4内の温度よりも高い略一定の温度に維持されるからである。
また、水と共に改質原料となる燃料は、液体燃料に限定されず、気体燃料であってもよい。
また、燃料電池スタックは、SOFCスタック3に限定されず、溶融炭酸塩形燃料電池(Molten Carbonate Fuel Cell:MCFC)スタック等であってもよい。
また、改質器2は、水蒸気改質するものに限定されず、部分酸化改質するものや自己熱改質するもの(水蒸気改質及び部分酸化改質の双方を行うもの)であってもよい。
なお、改質器2から得られる改質ガスを、必要に応じて更に処理することができる。例えば、一酸化炭素濃度を低減して水素濃度を高めるためのシフト反応(CO+H2O→CO2+H2)、一酸化炭素濃度を低減するための選択酸化反応(2CO+O2→2CO2)、加湿又は除湿等の処理を行うことができる。従って、改質器から得られる水素含有ガスを用いて燃料電池スタックで発電を行う場合、改質器から得られる改質ガスを直接燃料電池スタックで用いてもよいし、改質ガスをシフト反応等の処理をした後に燃料電池スタックで用いてもよい。
また、燃料気化器6は、単なる空洞の容器であってもよいし、伝熱面積を確保するためのフィンをパイプの外面に複数設けたものであってもよい。
また、脱硫に供される液体燃料を脱硫器5に導入する前に予熱してもよい。この予熱にも燃料電池スタックから排出されるオフガスの熱量の一部を割り当ててもよい。また、高温で作動するSOFCスタックでは、筐体外壁に燃料供給ラインを張り巡らし、SOFCスタックからの輻射熱の一部を割り当ててもよい。
本発明に係る燃料電池システムの第1の実施形態の構成図である。 本発明に係る燃料電池システムの第2の実施形態の構成図である。
符号の説明
1…燃料電池システム、2…改質器、3…固体酸化物形燃料電池(SOFC)スタック(燃料電池スタック、高温機器)、4…水気化器、5…脱硫器、6…燃料気化器、7…空気予熱器(高温機器)、11…熱伝導部材、11a…基端部分(高温側部分)、11b…先端部分(低温側部分)、11c…中間部分(所定の部分)。

Claims (5)

  1. 改質器によって改質原料が用いられて改質ガスが生成され、燃料電池スタックによって前記改質ガスが用いられて発電が行われる燃料電池システムであって、
    前記改質原料となる水を気化させる水気化器と、
    前記改質原料となる燃料から硫黄分を除去する脱硫器と、
    前記水気化器内の温度よりも高い温度を有する高温機器と、
    前記高温機器が熱的に接続された高温側部分及び前記水気化器が熱的に接続された低温側部分を有する熱伝導部材と、を備え、
    前記脱硫器は、前記熱伝導部材における前記高温側部分と前記低温側部分との間の所定の部分と熱的に接続されていることを特徴とする燃料電池システム。
  2. 前記脱硫器は、前記水気化器内に配置されていることを特徴とする請求項1記載の燃料電池システム。
  3. 前記燃料は、液体燃料であって、
    前記水気化器内には、前記脱硫器によって前記硫黄分が除去された前記燃料を気化させる燃料気化器が配置されており、
    前記水気化器によって気化させられた前記水と前記燃料気化器によって気化させられた前記燃料とは、前記水気化器内おいて混合されて前記改質原料とされることを特徴とする請求項2記載の燃料電池システム。
  4. 前記高温機器は、前記燃料電池スタックであることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の燃料電池システム。
  5. 前記高温機器は、前記燃料電池スタックに供給される空気を予熱する空気予熱器であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか一項記載の燃料電池システム。
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