JP2006199546A - 水素製造システム - Google Patents

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Abstract


【課題】熱効率を高めることができるとともに装置の小型化が図れ、しかも、脱硫器における脱硫剤の交換作業を容易に行うことができる水素製造システムを提供すること。
【解決手段】灯油の硫黄化合物を脱硫する脱硫器10と、この脱硫器10で脱硫された原材料を改質する改質器30と、この改質器30で改質された改質材料中の一酸化炭素をシフト反応により除去するシフト反応器40とを備え、脱硫器10はシフト反応器40の内部に着脱自在に取り付けられる。シフト反応器40と脱硫器10との間で熱交換が行われるため、脱硫器10の内部温度が上昇するので、脱硫器を加熱するヒータを別途設ける必要がない。
【選択図】 図1

Description

本発明は、灯油等の液状の炭化水素原料から水素を製造する水素製造システムに関する。
従来、水素やメタノールなどの燃料が燃焼する際の化学エネルギーを、電気化学的に直接電気エネルギーに変換する燃料電池が利用されている。
この燃料電池によれば、発電効率が機械式の発電機よりも優れているうえ、排熱までも利用すれば、総合エネルギー効率が80%にまで到達し、早期の開発、導入および普及が期待されている。
燃料電池に使用される水素を製造するために水素製造システムが用いられている。
従来の水素製造システムとして、図5で示される従来例1がある。
この従来例1は、灯油からなる液状の炭化水素原料中の硫黄化合物を脱硫する脱硫器100と、この脱硫器100に原料を供給するポンプ21と、脱硫器100で脱硫された脱硫炭化水素原料と水蒸気とからガスを改質する改質器30と、この改質器30に改質ガスを供給するポンプ22と、改質器30で改質された改質原材料中の一酸化炭素をシフト反応により除去するシフト反応器400と、このシフト反応器400から発生した高濃度水素含有ガス(水素リッチガス)から一酸化炭素をさらに除去するためのCO選択酸化除去器50とを備えた構成である。CO選択酸化除去器50で除去された水素リッチガスは燃料電池として使用される。
改質器30にはポンプ23を介して水蒸気が供給される。さらに、改質器30はバーナ31を備え、このバーナ31はポンプ24で供給される灯油とブロワ25で圧縮された圧縮空気とで改質器30の内部を加熱する。CO選択酸化除去器50はブロワ25から圧縮空気が供給される。
以上の構成の従来例1では、脱硫器100は、その内部に脱硫剤が収納されており、この脱硫剤を用いた原料からの脱硫を効率よく行うには所定の温度(例えば、230〜250℃)に保つ必要がある。そのため、従来では、脱硫器を過熱するために電気ヒータ等が設置されている。改質器30の内部がバーナ31で加熱されているので、改質器30から原料が供給されるシフト反応器400は、その内部を所定温度(例えば、200〜250℃程度)まで冷却する必要がある。
また、異なる従来例として、脱硫器、改質装置及びCO変性器を備え、CO変性器で発生した廃熱を、排ガスダクトを通じて脱硫器の内部に供給して脱硫器を加熱する従来例2がある(特許文献1)。
さらに、容器を高熱伝導材で形成したCO変性器と、同じく容器を高熱伝導材で形成した脱硫器とを備え、CO変性器で脱硫器を囲い、ヒータで高熱伝導材を加熱することで容器全体を均一温度に加熱する従来例3がある(特許文献2)。
特開平10-265201号公報(図1) 特開平5-159795号公報(図1)
図5で示される従来例1では、シフト反応器400を一定温度に維持するために冷却しなければならない一方で、脱硫器100を電気ヒータで加熱することが行われているので、エネルギー効率が低いものとなるという課題がある。さらに、電気ヒータを脱硫器100に設置することで、装置全体が大掛かりなものとなってしまうという課題もある。
特許文献1で示される従来例2では、脱硫器をセパレート型にして排ガスにより加熱を行っているが、脱硫器自体の大気への放熱が生じるため、熱効率が低下するという課題がある。さらに、従来例2では、脱硫器の内部を排ガスダクトが貫通しているため、脱硫器の脱硫剤を容易に交換できないという課題もある。
特許文献2で示される従来例3では、CO生成器で脱硫器を囲んでいるため、脱硫器の放熱抑制が可能となるが、加熱源にヒータを用いており、熱効率を十分に高くすることができないという課題がある。さらに、装置の外部をガスジャケットで囲んでいるので、装置の小型化を達成するには限界がある。
本発明の目的は、熱効率を高めることができるとともに装置の小型化が図れ、しかも、脱硫器における脱硫剤の交換作業を容易に行うことができる水素製造システムを提供することである。
本発明の水素製造システムは、液状の炭化水素原料中の硫黄化合物を脱硫する脱硫器と、この脱硫器で脱硫された脱硫炭化水素原料を改質する改質器と、この改質器で改質された改質材料中の一酸化炭素をシフト反応により除去するシフト反応器とを備えた水素製造システムであって、前記脱硫器は前記シフト反応器の内部に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする。
この発明によれば、水素製造に際して、脱硫器をシフト反応器の内部に装着しておく。この状態で、脱硫器に液状の炭化水素原料を供給すると、この炭化水素原料は脱硫器で硫黄化合物が除去された後、改質器に送られる。この改質器では、別途供給された水蒸気と硫黄化合物が除去された炭化水素原料とで改質ガスが生成され、この改質ガスがシフト反応器に送られる。シフト反応器では改質ガスの材料中に含まれる一酸化炭素をシフト反応により除去されてリッチ水素が生成される。
ここで、改質器では、改質ガスが高温で生成されるので、改質器から改質ガスが供給されるシフト反応器は高温となる。
本発明では、シフト反応器の内部に脱硫器が設けられているので、シフト反応器の内部の熱が脱硫器に直接伝達される(熱交換される)ことで、シフト反応器の過熱を防止することができると同時に、脱硫器を加熱することができる。その上、脱硫器を加熱するヒータを別途設ける必要がないので、水素製造システムの熱効率を高めることができる。さらに、ヒータを別付けする必要がないから、装置を小型化することが可能となる。
また、脱硫器はシフト反応器に対して着脱自在とされているので、シフト反応器から脱硫器を取り外すことで、脱硫器の脱硫剤の交換作業を容易に行うことができる。
本発明では、前記シフト反応器は、その内部に凹部が形成され、この凹部に前記脱硫器が嵌合される構成が好ましい。ここで、凹部とは窪みの形状の他、貫通した形状も含む。
この構成の発明では、シフト反応器の凹部に脱硫器を嵌合することで、脱硫器を簡単に装着することができる。そのため、シフト反応器への脱硫器の装着作業を容易に行うことができる。
また、前記シフト反応器は、前記凹部が略円筒部であり、前記脱硫器は、その外周部が略円筒部とされ、かつ、その一端部に材料導入管と、材料排出管とがそれぞれ取り付けられた構成が好ましい。
この構成の発明では、シフト反応器の凹部と脱硫器の外周部とが同じ円筒部とされているので、シフト反応器と脱硫器との軸方向と直交する平面内での取付姿勢が問われない。そのため、シフト反応器への脱硫器の装着作業を容易に行える。その上、材料導入管と材料排出管とが脱硫器の一端部にそれぞれ取り付けられているので、脱硫器を、その他端部からシフト反応器の凹部に押し込むことで、両導入管とシフト反応器とを干渉させることなく、シフト反応器に装着することができる。
以下、本発明の一実施形態を図面に基づいて説明する。なお、本実施形態において、図5で示す水素製造システムと同一構成要素は同一符号を付して説明を省略もしくは簡略にする。
図1は本実施形態の水素製造システムの概略構成が示されている。
図1において、本実施形態の水素製造システムは、灯油からなる液状の炭化水素原料中の硫黄化合物を脱硫する脱硫器10と、前記改質器30と、この改質器30で改質された改質原材料中の一酸化炭素を除去するシフト反応器40と、前記CO選択酸化除去器50とを備えた構成である。
このCO選択酸化除去器50には図示しない燃料電池が接続されており、燃料電池は、たとえば、固体高分子型の燃料電池(PEFC)が用いられている。この燃料電池(PEFC)は、本体容器内に、正極および負極を対向配置し、その間に高分子電解質膜を収納した構造で、正極側に水素を、負極側に空気(酸素)を導入することにより、正極および負極間に直流電力を発生する構造である。
脱硫器10は、略円筒状の外周部11の両端部に略円板状の蓋12,13を取り付けた容器を備え、その内部には脱硫剤が収納されている。また、脱硫器10の内部に収納された脱硫剤を交換するための図示しない窓が外周部11又は蓋12,13に形成されている。
脱硫剤としては、活性炭、多孔質シリカ、ゼオライト等の吸着剤、Mn、Cu、Fe、Co、Ni等の遷移金属化合物、Pt、Pd等の貴金属化合物及びこれらをシリカ、アルミナ、ゼオライト、珪藻土、粘土化合物等の担体に担持させたものなどが採用できる。
このようにすれば、原料に含まれる硫黄化合物を簡単に除去することが可能となり、これにより、硫黄化合物による原燃料タンクの腐食等を容易に防止することができるとともに、燃料電池に使用される改質触媒等への硫黄被毒を防止することができる。
脱硫器10の容器は、その下側一端部の蓋13に材料導入管14と材料排出管15とがそれぞれ取り付けられている。材料導入管14は原材料である灯油が供給されるポンプ21側に接続され、材料排出管15は脱硫した材料を改質器30側に供給するポンプ22側に接続されている。
なお、本実施形態では、液体原料としては、大気圧下、常温で液相であるものであれば、灯油に限定されるものではなく、たとえば、ナフサ,ガソリン,軽油等の炭化水素系燃料、メタノール,エタノールなどのアルコール系燃料が使用できる。また、比較的低圧の加圧(1MPa未満)により液相になる、LPG(液化石油ガス),DME(ジメチルエーテル)などの炭化水素もしくはエーテル系の燃料も使用できる。これらのうち、供給網が発達し、全国各地で入手が容易であること、また、ガソリン等と比較して取り扱いやすいことから、灯油が好ましい。
脱硫器10の容器のうち外周部11及び蓋12は熱伝導性の高い材料、たとえば、銅板、ステンレス板等から構成されている。
改質器30は、脱硫された炭化水素原料とポンプ23から送られる水蒸気との混合体から、水素を発生させる装置であり、その内部には改質触媒が収納されている。
改質触媒は、たとえば、Ru,Rh,Pt,Pd等の貴金属や、Ni,Co等の金属を、活性金属成分として用いている。
改質器30は、バーナ31を備えており、内部のガスを高温、たとえば、650〜750℃に設定している。この高温の改質ガスがシフト反応器40に送られる。
シフト反応器40は、改質ガス中に含まれ燃料電池の白金系又は合金系電極触媒を被毒して電極特性を低下させるCOガス(一酸化炭素ガス) の大部分をシフト反応によりCO(二酸化炭素)に変換するものであり、その内部には銅-亜鉛系のシフト触媒が収納されている。シフト触媒を効率的に働かせるために、シフト反応器40の内部は200〜250℃の温度設定となっている。
シフト反応器40は、略円筒状の外周部41と、この外周部41の両端部にそれぞれ取り付けられた蓋42,43と、これらの蓋42,43のうち下側端部側の蓋43に形成された有底円筒状の収納部44とを備えている。
この収納部44に脱硫器10が着脱自在に取り付けられる。換言すれば、収納部44は脱硫器が嵌合される凹部である。
収納部44は熱伝導性の高い材料、たとえば、銅板、ステンレス板等から構成されている。
シフト反応器40と脱硫器10との取付構造が図2及び図3に示されている。
図2は分解斜視図であり、図3は水平断面図である。
図2及び図3において、シフト反応器40では、外周部41と収納部44とが同軸上に配置されており、これらの外周部41と収納部44の周面部との間、ならびに、蓋42と収納部44の頂部との間には、触媒等を収納するとともに改質ガスを流通させるための空間が連続して形成されている。
シフト反応器40の内部に脱硫器10が取り付けられた状態では、収納部44の周面部と脱硫器10の外周部11とが密着し、かつ、収納部44の頂部側の蓋42と脱硫器10の蓋12とが密着した状態となる。なお、本実施形態では、脱硫器10に保温材や加熱ヒータが設けられていない。
CO選択酸化除去器50はシフト反応器40でCO濃度が低減された改質ガス中に未だ残存するCOをCO選択酸化反応によりCOに酸化するものであり、その容器の内部には白金等の貴金属系CO酸化触媒が収納されている。
次に、本実施形態における水素製造システムの動作について説明する。
まず、脱硫器10をシフト反応器40の内部に装着しておく。この状態で、ポンプ21を作動させ、原料となる灯油を脱硫器10に供給する。脱硫器10に送られた灯油は硫黄化合物が除去されて脱硫原料となり、ポンプ22で改質器30に送られる。この改質器30では、ポンプ23で送られた水蒸気と脱硫原料とで改質される。この際、バーナ31ではポンプ24から灯油が供給されブロワ25から空気が供給されることで、改質器30の内部が所定温度まで加熱される。
改質器30の改質触媒の活性金属成分は、原料中の硫黄成分と結合し硫黄を蓄積させるため、経時的に劣化していく。従って、改質触媒の寿命を充分に長くするためには、この脱硫工程において、原料中の硫黄成分量を0.2ppm以下にすることが好ましく、特に、0.05ppm以下にすることが好ましい。
改質器30で改質されたガスはシフト反応器40に送られ、原材料中の一酸化炭素の大部分が除去される。
ここで、シフト反応器40に送られた改質ガスは高温であるが、この熱がシフト反応器40の内部に設けられた脱硫器10に伝達される。シフト反応器40と脱硫器10との互いに接触する部分で熱交換が行われる。
そのため、シフト反応器40では内部を流通する原材料が過熱することなく所定温度に維持されてCO選択酸化除去器50に送られ、水素リッチガスが生成される。この水素リッチガスが燃料電池で使用される。一方で、シフト反応器40の内部温度により脱硫器10が加熱される。
また、脱硫器10の脱硫剤を交換するには、脱硫器10をシフト反応器40から取り外し、その状態で交換作業を行う。
従って、本実施形態では、灯油の硫黄化合物を脱硫する脱硫器10と、この脱硫器10で脱硫された原材料を改質する改質器30と、この改質器30で改質された改質材料中の一酸化炭素をシフト反応により除去するシフト反応器40とを備え、脱硫器10はシフト反応器40の内部に着脱自在に取り付けられた構造であるので、シフト反応器40と脱硫器10との間で熱交換が行われる。そのため、冷却することが望まれるシフト反応器40の温度が下がり、温度を高くすることが望まれる脱硫器10の内部温度が上昇するので、脱硫器を加熱するヒータを別途設ける必要がないから、水素製造システムの熱効率を高めることができる。さらに、ヒータを別付けする必要がないから、装置を小型化することが可能となる。
また、本実施形態では、脱硫器10はカートリッジ式となってシフト反応器40に対して着脱自在とされているので、シフト反応器40から脱硫器10を取り外すことで、脱硫器10の脱硫剤の交換作業を容易に行うことができる。
シフト反応器40は、その内部に凹部である収納部44が形成され、この収納部44に脱硫器10が嵌合される構成としたので、シフト反応器40の収納部44に脱硫器10を嵌合することで、脱硫器10を簡単に装着することができる。そのため、シフト反応器40への脱硫器10の装着作業が容易となる。
シフト反応器40は、収納部44が略円筒部であり、脱硫器10の外周部が略円筒部とされるから、シフト反応器40と脱硫器10との軸方向と直交する平面内での取付姿勢が問われないので、シフト反応器40への脱硫器10の装着作業を容易に行える。
脱硫器10の一端側の蓋13に材料導入管14と材料排出管15とがそれぞれ取り付けられているので、脱硫器10を、その他端部からシフト反応器40の収納部44に押し込むことで、両導入管14,15とシフト反応器40とを干渉させることなく、シフト反応器40に装着することができる。
シフト反応器40の収納部44は、蓋42との間に材料が流通される所定のスペースが形成されているので、シフト反応器40の内部に脱硫器10が取り付けられた状態では、収納部44の周面部と脱硫器10の外周部11とだけでなく、収納部44の頂部側の蓋42と脱硫器10の蓋12とが密着した状態となるから、シフト反応器40と脱硫器10との間での熱交換が行われる面積が大きくなる。そのため、水素製造システムの熱効率をより高めることができる。
次に、本実施形態の効果を確認するための実施例について説明する。
実施例:
シフト反応器10の内部に脱硫器10を取り付けた水素製造システム(図1参照)
脱硫器10のサイズ:外形寸法φ60mm、長さ247mm、全体容積0.7リットル
保温材;なし
脱硫器10に生じる消費電力が0Wであるが、それでも、脱硫器10の温度が150〜250℃であり、シフト反応器40の温度が220〜270℃であった。
実施例と同じ脱硫器の温度、シフト反応器の温度を達成するための比較例の条件を調べた。
比較例1;
脱硫器をシフト反応器とは別に設置し、電気ヒータで加熱した従来の水素製造システム(図5参照)
脱硫器のサイズ:外形寸法φ60mm、長さ247mm、保温材の厚さ20mm、全体容積2.2リットル
この条件で実施したところ、脱硫器の消費電力が23W必要であった。
比較例2;
脱硫器をシフト反応器とは別に設置し、電気ヒータで加熱した従来の水素製造システム(図5参照)
脱硫器のサイズ:外形寸法φ60mm、長さ247mm、保温材の厚さ20mm、全体容積1.5リットル
この条件で実施したところ、脱硫器の消費電力が17W必要であった。
以上の比較例1,2では電気ヒータで脱硫器を加熱しなければ所望の温度を得られないのに対して、実施例では電気ヒータなしでも所望の温度を得られることがわかる。
なお、本発明は前述の実施形態に限定されるものではなく、本発明の目的を達成できる範囲での変形、改良等は本発明に含まれるものである。
たとえば、前記実施形態では、図1及び図2で示される通り、シフト反応器40の凹部は窪みの形状であったが、本発明では、図4に示される通り、シフト反応器40Aの凹部(収納部44)を貫通した形状とするものであってもよい。
また、脱硫器10及び収納部44を略円筒形としたが、これらの形状を四角形、三角形、その他の多角形、楕円形、半円形状としてもよい。
本発明は、燃料電池に利用できる他、プラント、その他、水素が必要とされる分野に利用することができる。
本発明の一実施形態にかかる水素製造システムの概略構成図。 シフト反応器と脱硫器との取付構造を示す分解斜視面図。 シフト反応器と脱硫器との取付構造を示す水平断面図。 本発明の変形例を示すもので、図2に相当する図。 従来例にかかる水素製造システムの概略構成図。
符号の説明
10…脱硫器
14…材料導入管
15…材料排出管
30…改質器
40…シフト反応器
44…収納部(凹部)
50…CO選択酸化除去器

Claims (3)

  1. 液状の炭化水素原料中の硫黄化合物を脱硫する脱硫器と、この脱硫器で脱硫された炭化水素原料を改質する改質器と、この改質器で改質された改質材料中の一酸化炭素をシフト反応により除去するシフト反応器とを備えた水素製造システムであって、
    前記脱硫器は前記シフト反応器の内部に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする水素製造システム。
  2. 請求項1に記載された水素製造システムにおいて、
    前記シフト反応器は、その内部に凹部が形成され、この凹部に前記脱硫器が嵌合されることを特徴とする水素製造システム。
  3. 請求項2に記載された水素製造システムにおいて、
    前記シフト反応器は、前記凹部が略円筒部であり、前記脱硫器は、その外周部が略円筒部とされ、かつ、その一端部に材料導入管と、材料排出管とがそれぞれ取り付けられたことを特徴とする水素製造システム。
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