JP3702111B2 - 電話機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、相手方二者との通話が可能な電話機に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より、一台で2本の加入回線を有する電話機がある。この電話機は、内部に備えられた通話路切替部によってユーザは、
i)2回線を使用して相手方二者と同時に通話する(三者通話)
ii)1回線を使用して相手方一者と通話する(二者通話)
iii)2回線を交互に切り替えて相手方二者と交互に通話する
の3通りのいずれも利用することができる。
【0003】
また相手方二者と電話局(交換機)との間までは第1及び第2回線を介して接続され、交換機と本電話機との間では1回線で接続される電話機においてもユーザは、
iv)相手方を交換機にて切替ながら相手方二者と交互に通話する
ことができる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
ところで上記従来技術の電話機は、三者通話(従来技術のi)に相当)を利用した通話中にユーザが受話音量を調節すると、2回線とも受話音量が変化するよう構成されている。そのため、例えば、一方の回線の受話音量が大きく、他方の回線の受話音量が小さい場合に、ユーザが他方の回線の受話音量のみを大きくしたくて受話音量を調節しても、他方の回線の受話音量が大きくなるだけでなく、一方の回線の受話音量も大きくなり、場合によっては適正音量を越えて大きくなってしまうという問題がある。またその逆に適正音量を越えて小さくなっていしまうという問題もある。
【0005】
従来技術のiii)やiv)においても同様の問題がおこる。
またi)やiii)の場合においてこれを解決するために、2回線それぞれに対応する受話音量調節キーを設けて、それぞれの受話音量を別個に調節できるようにした電話機の構成も考えられるが、その場合、ユーザは、2つの受話音量調節を別々に行う必要があり操作性が悪いという問題がある。また2つの受話音量調節キーと2回線との対応付けを把握しておく必要があり、ユーザにとっては操作上混乱しやすいという問題もある。
【0006】
上記の問題に鑑み、本発明は、簡単な操作により両回線の受話音量をバランス良く調節することができる電話機の提供を目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため、本発明の電話機は、第1及び第2回線をそれぞれ介して相手方二者と通話を行う電話機であって、ユーザ操作に応じて、音量アップ及び音量ダウンのいずれかの方向に、音量の変更を指示する指示手段と、前記第1及び第2回線をそれぞれ介して入力される第1及び第2受話信号のレベルを検出する検出手段と、前記指示手段により変更が指示された場合に、前記検出手段により検出された前記第1及び第2受話信号のレベルを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果、第1受話信号と第2受話信号とのレベルが相違している場合において、前記第1及び第2回線それぞれの音量が近づく又は一致するように音量変更すべく、(i)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第1及び第2受話信号のうち小さい方の信号のレベルを高めて、大きい方の信号のレベルに近付ける又は一致させるよう調節し、(ii)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第1及び第2受話信号のうち大きい方の信号のレベルを低めて、小さい方の信号のレベルに近付ける又は一致させるよう調節する調節手段とを備える。
【0008】
前記調節手段は、前記比較手段により第1受話信号のレベルが第2受話信号のレベルより高い場合において、(i)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第2受話信号のレベルを高めて、第1受話信号のレベルと等しくなるよう調整し、(ii)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルを低めて、第2受話信号のレベルと等しくなるよう調整し、前記比較手段により第2受話信号のレベルが第1受話信号のレベルより高い場合において、(iii)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルを高めて、第2受話信号のレベルと等しくなるよう調整し、(iv)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第2受話信号のレベルを低めて、第1受話信号のレベルと等しくなるよう調整する。
【0009】
前記調節手段は、前記比較手段により第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとが等しい場合において、(i)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとを共に所定量高め、(ii)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとを共に所定量低めるよう構成される。
前記指示手段は、ユーザが音量のアップを指示するためのアップキーと、ユーザが音量のダウンを指示するためのダウンキーとを備え、かつ、ユーザによりアップキーが押下された場合には音量アップの方向に音量の変更を指示し、ユーザによりダウンキーが押下された場合には音量ダウンの方向に音量の変更を指示するよう構成される。
【0010】
前記指示手段は、更に、ユーザが音量を、第1回線の音量と第2回線の音量との中間値に変更するよう指示するためのバランスキーを備えており、かつ、ユーザによりバランスキーが押下された場合には、更に、第1回線の音量と第2回線の音量との中間という方向に音量の変更を指示し、前記電話機は更に、前記指示手段により中間という方向に音量の変更が指示されているときには、前記第1及び第2回線それぞれの音量が一致するように音量変更すべく、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとの中間値を、新たに、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとして共に定める中間値設定手段を備える。
【0011】
第1及び第2回線をそれぞれ介して相手方二者と通話を行う電話機であって、バランスキーを有し、ユーザによりバランスキーが押下された場合に、第1回線の音量と第2回線の音量との中間値にすべく、音量の変更を指示する指示手段と、前記指示手段により音量の変更が指示されているときには、前記第1及び第2回線それぞれの音量が一致するように音量変更すべく、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとの中間値を、新たに、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとして共に定める中間値設定手段とを備える。
【0012】
【発明の実施の形態】
以下に本実施形態における電話機について図面を用いて説明する。
図1は、電話機の構成図である。
同図において電話機は、電話回線1、2(以下回線1、2と略す)、フック制御部3、4、音量調節部5、6、通話路切替部7、増幅部8、送受話器部9からなる通話回路と、送話検出部10、音声積分部11、12、レベル検出部13、14、レベル記憶部15、16からなる音量検出回路と、操作部17と、制御部18とから構成される。
【0013】
この構成により本電話機は、2者の相手方とユーザとで三者通話(従来技術のi)に相当)を行っている際、ユーザより音量の変更が指示されると、1回線及び2回線からの受話音量が同じになるようにして変更するよう構成されている。
以下に各構成要素について説明する。
<通話回路>
通話回路は、電話回線網に接続された回線1及び回線2より受信される受話信号をフック制御部3、4、音量調節部5、6、通話切替部7を介して増幅部8により増幅して受話音声として送受話器部9の受話器より出力する。
【0014】
また、通話回路は、送受話器部9の送話器より入力される送話音声を増幅部8で送話信号に変換し、通話路切替部7、音量調節部5、6、フック制御部3、4を介して回線1、2より電話回線網へ出力する。
フック制御部3、4は、それぞれ制御部18からのオン、オフ制御に従って、オフフック、オンフックを行い、回線1、2と送受話器部9との接続、非接続を行う。
【0015】
音量調節部5、6は、それぞれ制御部18からの音量調節指示に従って、回線1、2より受信される受話信号のレベルの変更を行い、変更語の受話信号を通話路切替部7に出力する。ここで制御部18からの音量調節指示は、レベルのアップ又はダウンの指示とアップ又はダウンする量の指示との両方を含む。
通話路切替部7は、制御部18の指示に応じて、回線1、2を同時に使用する通話(従来技術のiに相当)、回線1、2を交互に切り替えて使用する通話(従来技術のiiiに相当)、回線1及び2の何れか一方のみを使用する二者通話(従来技術のiiに相当)のための通話路切替を行う。
【0016】
増幅部8は、通話路切替部7を介して入力される回線1、2の受話信号を増幅して受話音声として送受話器部9に出力し、また送受話器部9を介して入力される送話音声を増幅して送話信号として通話路切替部7に出力する。
<音量検出回路>
音量検出回路は、受話信号のレベルを一定期間毎に検出して更新記憶する。
【0017】
詳しくは送話検出部10は、増幅部8より出力される送話信号を検出し、検出している間は音声積分部11、12及びレベル検出部13、14にオフ信号を出力し、検出していない間はオン信号を出力する。これは音量検出回路が検出する受話信号のレベルから送話信号のレベルを排除するためであり、送話検出部10によって送話信号が検出している間は、音声積分部11、12及びレベル検出部13、14が非動作になる。
【0018】
音声積分部11、12は、送話検出部10よりオン信号が入力されている間、音量調節部5、6より出力される受話信号を平滑化する。平滑後の受信信号レベルはそれぞれの受信信号の大きさに対応している。以下、各受信信号レベルをV1、V2とする。
レベル検出部13、14は、送話検出部10よりオン信号が入力されている間、音声積分部11、12より一定期間毎にそれぞれの受話信号レベルV1、V2を検出する。レベル検出部13、14は、検出した受話信号レベルV1、V2を制御部18を介してレベル記憶部15、16に格納する。
【0019】
レベル記憶部15、16は、それぞれ受話信号レベルV1、V2を記憶する。レベル記憶部15、16は、新たな受話信号レベルV1、V2が格納される度に記憶内容を更新する。
以上のようにして音量検出回路においては、音声積分部11、12及びレベル検出部13、14によって検出される受話信号レベルがレベル記憶部15、16に記憶される。
<操作部>
操作部17は、ダイヤルキー等の標準的な電話機が有する各種キーを備え、さらに、二者通話や三者通話の切替を指示する通話路切替キー(図外)、音量の変更を指示するアップキー171、ダウンキー172を備える。アップキー171及びダウンキー172は押下されることによってアップキー171は音量をアップする指示、ダウンキー172は音量をダウンする指示をそれぞれ制御部18に出力する。
<制御部>
制御部18は、発着信制御、通話制御等、標準的な電話機の機能を備える。また制御部18は、操作部17の通話路切替キーに応じて通話路切替部7の切替を制御する。
【0020】
さらに制御部18は、音量制御部181、レベル比較部182を備え、操作部17のアップキー171及びダウンキー172からの指示を受付けると、指示に応じて受話信号のレベル変更指示を音量調節部5、6に出力する。
詳しくは、レベル比較部182は、音量制御部181より比較指示が出力されるとレベル記憶部15、16に記憶される受話信号レベルV1、V2を読み出してレベル差V=V1−V2を音量制御部181に送り返す。
【0021】
音量制御部181は、操作部17のアップキー171及びダウンキー172からの指示を受付けたとき、そのときレベル記憶部15、16に記憶される受話信号レベルV1、V2のレベル差とアップ、ダウン指示とに応じて音量調節部5、6に受話信号レベルの変更を指示する。
図2は、音量制御部181の処理手順を示すフローチャートである。
【0022】
同図において、音量制御部181はアップキー171又はダウンキー172より音量アップ又はダウンの指示を受付けると(ステップ1)、レベル比較部182に比較指示を出力する(ステップ2)。
比較指示出力の結果、レベル比較部182より受話信号レベルV1、V2のレベル差V=V1−V2が返されると(ステップ3)、音量制御部181は、音量調節指示処理を行う(ステップ4)。
【0023】
図3は、音量調節指示処理の詳細な制御論理を示す表である。
同図によれば、音量調節指示処理において音量制御部181は、アップキー171又はダウンキー172による音量アップ又はダウンの指示と、レベル比較部182から入力されるレベル差Vの大小(V>0、V=0、V<0)との組み合わせによって音量調節部5、6の双方あるいは何れか一方に音量調節指示を出力する。
【0024】
詳しくは、音量制御部181は、操作部17よりアップキー171(又はダウンキー172)による音量アップ(又は音量ダウン)の指示を受付けており、かつレベル比較部182より入力されるレベル差Vが正の値である場合には、音量調節部6(又は音量調節部5)に受話信号レベルをVだけアップ(又はダウン)するよう指示する。これによって回線1の受話信号と回線2の受話信号とは、受話信号レベルがレベルの高い方(又は小さい方)に合わせて同じになる。
【0025】
また、音量制御部181は、操作部17よりアップキー171(又はダウンキー172)による音量アップ(又は音量ダウン)の指示を受付けており、かつレベル比較部182より入力されるレベル差Vが0である場合には、音量調節部5、6共に受話音量レベルを所定量nだけアップ(又はダウン)するよう指示する。ここにおいて所定量nは、予め音量制御部181が記憶している値である。これによって回線1の受話信号と回線2の受話信号とは双方とも受話信号レベルが音量調節部5、6によってアップ(又はダウン)されて、通話路切替部7、増幅部8、送受話器部9を介して受話音声として出力される。
【0026】
また、音量制御部181は、操作部17よりアップキー171(又はダウンキー172)による音量アップ(又は音量ダウン)の指示を受付けており、かつレベル比較部182より入力されるレベル差Vが負の値である場合には、音量調節部5(又は音量調節部6)に受話信号レベルをVだけアップ(又はダウン)するよう指示する。これによって回線1の受話信号と回線2の受話信号とは、受話信号レベルがレベルの高い方(又は小さい方)に合わせて同じになる。
【0027】
以上のように構成することによって本実施形態における電話機は、音量アップ(又はダウン)が指示されている場合に受話信号レベルV1とV2とに差があれば、低い方(又は高い方)を高い方(又は低い方)と同じレベルになるよう調節し、また音量アップ(又はダウン)が指示されている場合に受話信号レベルV1とV2とが同値である場合には、双方のレベルを所定量nだけ高く(又は低く)する。
【0028】
こうすることによって本実施形態における電話機は、音量アップ又はダウンの操作によって一方の回線側が適正音量を越えて大きく又は小さくなってしまうという問題が起こらず、また1組のアップキー171及びダウンキー172を操作するという簡単な操作によって両回線の受話音量を変更することができる。
なお、本実施形態において図3に示した音量調節指示においては、受話信号レベルV1とV2との間に差がある場合、一回のアップ又はダウンの指示によってV1=V2となるよう構成している。このように構成する代わりに、受話信号レベルV1とV2との間に差がある場合、一回のアップ又はダウンの指示によってV1=V2に近づくよう何れか一方の受話信号レベルを所定量だけアップ又はダウンするよう構成してもよい。例えば、仮にV1=10でV2=4であって、アップの指示があった場合に、所定量3だけアップしてV2=7とするのである。こうすることによって、ユーザは、受話信号レベルの低い方(又は高いほう)を少しだけアップ又はダウンさせたいといった微調整を行うのに有用となる。
【0029】
また、本実施形態において操作部17は、音量調節のためのキーとしてアップキー171及びダウンキー172を備える。これにもう一つキーを設け(これを仮にバランスキーと呼ぶ)、このバランスキーが押下された場合には、音量制御部181は、受話信号レベルV1とV2との中間値のレベルになるよう音量調節部5、6に音量調節指示を出すという機能を加えても良い。
【0030】
この構成によって、ユーザは、一方のみあるいは両方の音量を大きく又は小さくしたい場合には、アップキー171又はダウンキー172を押下することによって対処し、一方の音量と他方の音量との中間の音量にしたい場合には、バランスキーを押下することによって対処することができる。
また本実施形態においてアップキー171及びダウンキー172の形状は、押しボタンやつまみ等、アップ又はダウンを指示できる構成であれば何でも良い。
【0031】
また、上記実施形態では、本電話機と相手方二者との間で同時に通話する(従来技術のi)に相当)場合を説明したが、相手方を切り替えて通話する(従来技術のiii)に相当)場合であってもよい。この場合、図1の構成において制御部18は、実施形態の構成に加えて、第1回線が接続されている間はレベル検出部13より出力される受話信号レベルV1をレベル記憶部15に格納し、第2回線が接続されている間はレベル検出部14より出力される受話信号レベルV2をレベル記憶部16に格納するよう構成すればよい。これによってレベル記憶部15、16には、接続された回線側の受話信号レベルが更新記憶されることになる。
【0032】
さらに上記実施形態では、相手方二者と本電話機との間で第1及び第2回線を介して接続される場合を説明したが、次のように接続されていてもよい。すなわち、相手方二者と電話局(交換機)との間までは第1及び第2回線を介して接続され、交換機と本電話機との間では1回線(相手方との関係では論理的に2回線)で接続されていてもよい。この場合、本電話機からの操作により相手方を交換機にて切り替えながら行う相手方二者との通話(従来技術のiv)に相当)においても本発明を適用してもよい。
【0033】
この場合において電話機と接続する交換機は、いわゆる通話中着信(call waiting)サービスをサポートした交換機であって、電話機の制御部が出力する接続切替指示に応じて一方の相手方の第1回線と他方の相手方の第2回線との接続を交互に切り替える。一方電話機は、制御部と音量検出部と操作部と音量調節部とを有する。制御部は交換機に対する接続切替指示の出力と、接続切替指示出力毎の受話信号レベルの比較と、図3の制御論理に基いた音量調節制御とを行う。音量検出部は、制御部の接続切替指示の出力に同期して第1回線を介した受話信号レベルv1の検出と第2回線を介した受話信号レベルv2の検出とを交互に切り替えて行う。操作部は、受話音量のアップ又はダウンを制御部に指示する。音量調節部は、制御部の音量調節制御に従って受話信号レベルv1及びv2のレベルを調節する。
【0034】
これらの構成によって操作部が音量の変更を指示すると、制御部は音量検出部によって検出された受話信号レベルv1とv2とを比較して、比較結果であるレベル差と音量変更指示とに基いて図3の制御論理により音量調節部に音量調節指示を出力する。ここで制御部は、交換機に接続切替指示を出力する度に音量調節指示を出力する。音量調節部は、音量調節指示に従って、交互に切り替えられて受信される第1回線を介した受話信号と第2回線を介した受話信号のレベルを交互に調節する。
【0035】
このような構成により例えば、受話信号レベルv1とv2とのレベル差がv(v1>v2)である場合において操作部より音量ダウンの指示があると、制御部は、第1回線の受話音声を受信する間は受話信号レベルv1の出力をvだけ小さくするよう指示して、一方、第2回線の受話音声を受信する間は受話信号レベルv2の出力をvだけ戻す(大きくする)よう音量調節部に指示する。以上によって電話機は簡単な操作により相手方二者からの受話音量をバランス良く調節することができる。
【0036】
【発明の効果】
本発明の電話機は、第1及び第2回線をそれぞれ介して相手方二者と通話を行う電話機であって、ユーザ操作に応じて、音量アップ及び音量ダウンのいずれかの方向に、音量の変更を指示する指示手段と、前記第1及び第2回線をそれぞれ介して入力される第1及び第2受話信号のレベルを検出する検出手段と、前記指示手段により変更が指示された場合に、前記検出手段により検出された前記第1及び第2受話信号のレベルを比較する比較手段と、前記比較手段による比較結果、第1受話信号と第2受話信号とのレベルが相違している場合において、前記第1及び第2回線それぞれの音量が近づく又は一致するように音量変更すべく、(i)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第1及び第2受話信号のうち小さい方の信号のレベルを高めて、大きい方の信号のレベルに近付ける又は一致させるよう調節し、(ii)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第1及び第2受話信号のうち大きい方の信号のレベルを低めて、小さい方の信号のレベルに近付ける又は一致させるよう調節する調節手段とを備える。
【0037】
この構成によれば、本発明の電話機は、前記指示手段によって受話音量の変更が指示された場合に調節手段は、第1及び第2回線の受話音量が近づくように調節するので、変更指示によって一方の受話音量が適正音量を越えて大きく又は小さくなるという問題が解消され、また第1及び第2回線それぞれ別個に受話音量の変更を指示する必要なく1回の変更指示によって音量を変更することができるという効果がある。
【0038】
前記調節手段は、前記比較手段により第1受話信号のレベルが第2受話信号のレベルより高い場合において、(i)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第2受話信号のレベルを高めて、第1受話信号のレベルと等しくなるよう調整し、(ii)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルを低めて、第2受話信号のレベルと等しくなるよう調整し、前記比較手段により第2受話信号のレベルが第1受話信号のレベルより高い場合において、(iii)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルを高めて、第2受話信号のレベルと等しくなるよう調整し、(iv)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第2受話信号のレベルを低めて、第1受話信号のレベルと等しくなるよう調整する。
【0039】
この構成によれば本発明の電話機は、第1及び第2受話信号のレベルを検出して比較し、その比較結果に基いて第1及び第2受話信号のレベルが近づくようにレベルを調節するので上記効果と同様、変更指示によって一方の受話音量が適正音量を越えて大きくまたは小さくなるという問題が解消され、また第1および第2回線それぞれ別個に受話音量の変更を指示する必要なく1回の変更指示によって音量を変更することができる。
【0040】
また、この構成によれば本発明の電話機は、第1及び第2受話信号のレベルのうち何れか一方のレベルを調節することにより受話音量を同じにすることができる。
【0041】
前記調節手段は、前記比較手段により第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとが等しい場合において、(i)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとを共に所定量高め、(ii)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとを共に所定量低めるよう構成される。
この構成によれば本発明の電話機は、両回線の受話音量が同じである場合には、指示手段の指示に応じて調節手段が第1及び第2受話信号両方のレベルを所定量調節することによって両回線の音量を共に調節することができる。
【0042】
前記指示手段は、更に、ユーザが音量を、第1回線の音量と第2回線の音量との中間値に変更するよう指示するためのバランスキーを備えており、かつ、ユーザによりバランスキーが押下された場合には、更に、第1回線の音量と第2回線の音量との中間という方向に音量の変更を指示し、前記電話機は更に、前記指示手段により中間という方向に音量の変更が指示されているときには、前記第1及び第2回線それぞれの音量が一致するように音量変更すべく、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとの中間値を、新たに、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとして共に定める中間値設定手段を備える。
第1及び第2回線をそれぞれ介して相手方二者と通話を行う電話機であって、バランスキーを有し、ユーザによりバランスキーが押下された場合に、第1回線の音量と第2回線の音量との中間値にすべく、音量の変更を指示する指示手段と、前記指示手段により音量の変更が指示されているときには、前記第1及び第2回線それぞれの音量が一致するように音量変更すべく、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとの中間値を、新たに、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとして共に定める中間値設定手段とを備える。
【0043】
前記指示手段は、ユーザが音量のアップを指示するためのアップキーと、ユーザが音量のダウンを指示するためのダウンキーとを備え、かつ、ユーザによりアップキーが押下された場合には音量アップの方向に音量の変更を指示し、ユーザによりダウンキーが押下された場合には音量ダウンの方向に音量の変更を指示するよう構成されるので、ユーザは、アップキーとダウンキーとを操作することによって簡単に両回線の音量をバランス良く変更できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本実施形態における電話機の構成図である。
【図2】音量制御部181の処理手順を示すフローチャートである。
【図3】音量調節指示処理の詳細な制御論理を示す表である。
【符号の説明】
3、4 フック制御部
5、6 音量調節部
7 通話路切替部
8 増幅部
9 送受話器部
10 送話検出部
11、12 音声積分部
13、14 レベル検出部
15、16 レベル記憶部
17 操作部
171 アップキー
172 ダウンキー
18 制御部
181 音量制御部
182 レベル比較部
Claims (5)
- 第1及び第2回線をそれぞれ介して相手方二者と通話を行う電話機であって、
ユーザ操作に応じて、音量アップ及び音量ダウンのいずれかの方向に、音量の変更を指示する指示手段と、
前記第1及び第2回線をそれぞれ介して入力される第1及び第2受話信号のレベルを検出する検出手段と、
前記指示手段により変更が指示された場合に、前記検出手段により検出された前記第1及び第2受話信号のレベルを比較する比較手段と、
前記比較手段による比較結果、第1受話信号と第2受話信号とのレベルが相違している場合において、前記第1及び第2回線それぞれの音量が近づく又は一致するように音量変更すべく、
(i)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第1及び第2受話信号のうち小さい方の信号のレベルを高めて、大きい方の信号のレベルに近付ける又は一致させるよう調節し、
(ii)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第1及び第2受話信号のうち大きい方の信号のレベルを低めて、小さい方の信号のレベルに近付ける又は一致させるよう調節する調節手段と
を備えることを特徴とする電話機。 - 前記調節手段は、
前記比較手段により第1受話信号のレベルが第2受話信号のレベルより高い場合において、
(i)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第2受話信号のレベルを高めて、第1受話信号のレベルと等しくなるよう調整し、
(ii)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルを低めて、第2受話信号のレベルと等しくなるよう調整し、
前記比較手段により第2受話信号のレベルが第1受話信号のレベルより高い場合において、
(iii)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルを高めて、第2受話信号のレベルと等しくなるよう調整し、
(iv)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第2受話信号のレベルを低めて、第1受話信号のレベルと等しくなるよう調整する
ことを特徴とする請求項1記載の電話機。 - 前記調節手段は、
前記比較手段により第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとが等しい場合において、
(i)前記指示手段により音量アップの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとを共に所定量高め、
(ii)前記指示手段により音量ダウンの方向に音量の変更が指示されているときには、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとを共に所定量低める
ことを特徴とする請求項1記載の電話機。 - 前記指示手段は、
ユーザが音量のアップを指示するためのアップキーと、
ユーザが音量のダウンを指示するためのダウンキーとを備え、
かつ、ユーザによりアップキーが押下された場合には音量アップの方向に音量の変更を指示し、ユーザによりダウンキーが押下された場合には音量ダウンの方向に音量の変更を指示する
ことを特徴とする請求項1記載の電話機。 - 前記指示手段は、更に、
ユーザが音量を、第1回線の音量と第2回線の音量との中間値に変更するよう指示するためのバランスキーを備えており、
かつ、ユーザによりバランスキーが押下された場合には、更に、第1回線の音量と第2回線の音量との中間という方向に音量の変更を指示し、
前記電話機は更に、
前記指示手段により中間という方向に音量の変更が指示されているときには、前記第1及び第2回線それぞれの音量が一致するように音量変更すべく、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとの中間値を、新たに、第1受話信号のレベルと第2受話信号のレベルとして共に定める中間値設定手段を備える
ことを特徴とする請求項4記載の電話機。
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