JP3699729B2 - 活線挿抜を実現する入出力装置 - Google Patents

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憲一 黒沢
保男 神長
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Description

技術分野
本発明は活線挿抜を実現する入出力装置に関し、より詳細には、動作中のシステムバスのような独立して動作している信号回路網の中に、動作を停止させることなく他の電子回路装置を挿抜するための装置に関する。
背景技術
近年の計算機システムにおける処理装置の高速・高性能化は、その処理結果の転送路であるシステムバスの転送速度の向上も要求している。またシステムの多様化に伴い、種々の機能を有する電子回路装置もシステムバスに多く接続する必要性が上っている。計算機システムの担う役割は一層重大化してきており、前記電子回路装置を含む拡張装置の保守のためとは言え、システムの停止は許されない傾向にあり、活線でこれら拡張装置の挿抜を行う必要が出てきている。一方で共有バスシステムのような形態では高速動作のために、バス信号波形を早期整定するための各拡張装置における工夫も必要とされる。
従来、特開平5−127777号(公知例1と称す)に開示されるように、事前にコード等により電源を供給し、バスドライバのディセーブル制御(開制御)を行うものと、特開平4−171520号(公知例2)に開示されるように、電源とドライバの開閉制御線は長ピンで、他のバス信号線は短ピンでバス回路に接続され、挿入時にドライバの開閉制御線をあらかじめディセーブルしておくことにより、挿入によるバス上の信号の擾乱を防ぐものがある。しかし、公知例1では挿抜に際して事前にコードを接続するという手順が繁雑であり、また公知例2では事前に開閉制御線をディセーブルしなければならず、いずれにしても不用意に挿抜を行った場合のドライバディセーブルを保証できないため、システムダウン等を引き起こす可能性がある。
発明の開示
本発明の目的は、活線挿抜可能な入出力装置に関し、入出力装置に信号遅延の小さいトランスファゲートを用いて挿抜時にディセーブルを確保することにより、高速動作可能なバスで、拡張装置の挿抜が他の電子回路装置のバス信号伝送を阻害しない入出力装置を提供することである。
また本発明の他の目的は、活線挿抜可能な入出力装置に関し、拡張装置内部の電源系統を多重化し、拡張装置内部の特に入出力装置のハイ・インピーダンス(高絶縁)保持が不安定とならないようにすると同時に、拡張装置を挿抜する際に電源に与える影響を低減し、挿抜に関与しない電子回路装置の動作が不安定とならないような入出力装置を提供することである。
また本発明の他の目的は、入出力装置に関し、電子回路装置の入出力部でありバスから一定の近距離である位置にトランスファゲートを挿入配置することにより、バス動作波形を迅速に整定し高速バスへ適用可能な方式を提供することにある。
本発明の入出力装置は、複数の信号分岐配線を有する信号回路網と複数の電子回路装置とを接続する入出力装置において、前記電子回路装置は、前記信号回路網が配線される印刷基板とは別の拡張装置上に配置され、前記拡張装置は、挿入時最初に接触し抜去時最後に隔離する長ピン対と、挿入時前記長ピンより後に接触し抜去時前記長ピンより先に隔離する短ピン対とを含むコネクタを介して前記信号回路網と接続し、前記入出力装置に電力を供給する入出力装置用電源部を有し、前記入出力装置用電源部は、前記長ピン対を介して主電源に接続し、前記入出力装置は、複数のトランスファゲートを含み、前記トランスファゲートは、二つの入出力端子と、開閉制御端子とを有し、前記複数のトランスファゲートの一方の入出力端子は、前記短ピン対を介して前記複数の信号分岐配線と接続し、前記複数のトランスファゲートのもう一方の入出力端子は、前記電子回路装置と接続し、前記複数のトランスファゲートの開閉制御端子は、前記拡張装置内で前記入出力装置用電源部の正負いずれかの電源に抵抗を介して接続することを特徴とする。
さらに本発明の入出力装置は、前記複数のトランスファゲートの開閉制御端子は、前記短ピン対を介して前記トランスファゲートの開閉制御を行う制御装置に接続することを特徴とする。
さらに本発明の制御装置は、前記電子回路装置が前記信号回路網の信号を取り込むために用いる基準信号に同期して、前記開閉制御端子の駆動を行うことを特徴とする。
さらに本発明の制御装置は、前記複数の拡張装置が前記信号回路網に接続されているか否かを認識する接続認識手段を有し、前記接続認識手段より判明した前記複数の拡張装置の接続状態を設定する接続状態レジスタを一つ以上有することを特徴とする。
さらに本発明の制御装置は、開閉制御レジスタを有し、前記開閉制御レジスタの各入出力装置に対応する領域に開あるいは閉情報を書き込むことにより各入出力装置毎の開閉を制御することを特徴とする。
さらに本発明の拡張装置は、前記入出力装置にのみ電力を供給する入出力装置用電源部と、前記入出力装置以外の装置に電力を供給する回路用電源部とを有し、前記入出力装置用電源部は、第一の長ピン対を介して主電源に接続し、前記回路用電源部は第二の長ピン対を介して前記主電源とは異なる予備充電電源に接続することを特徴とする。
さらに本発明の拡張装置は、前記入出力装置にのみ電力を供給する入出力装置用電源部と、前記入出力装置以外の装置に電力を供給する回路用電源部とを有し、前記入出力装置用電源部は、第一の長ピン対を介して前記主電源に接続し、前記回路用電源部は第二の長ピン対を介して前記主電源に接続することを特徴とする。
さらに本発明の拡張装置は、前記入出力装置にのみ電力を供給する入出力装置用電源部と、前記入出力装置以外の装置に電力を供給する回路用電源部とを有し、前記入出力装置用電源部は、第一の長ピン対を介して前記主電源に接続し、前記回路用電源部は第二の長ピン対を介してキャパシタに接続し、前記キャパシタは前記主電源から充電されることを特徴とする。
さらに本発明の入出力装置は、前記キャパシタが、前記主電源から抵抗、あるいは抵抗とダイオードを介して充電されることを特徴とする。
さらに本発明の入出力装置は、前記回路用電源部は、短ピン対を介して前記主電源に接続することを特徴とする。
さらに本発明の拡張装置は、前記入力装置用電源部と前記回路用電源部は、前記電子回路装置が配線される印刷基板上で、配線材の存在しない空間を介在して配線されることを特徴とする。
さらに本発明の拡張装置は、前記入力装置用電源部と前記回路用電源部とに電力を供給するコネクタ上のピンは、コネクタ上で最大引き離して配置されることを特徴とする。
また本発明の入出力装置は、複数の信号分岐配線を有する信号回路網と複数の電子回路装置とを接続する入出力装置において、前記入出力装置は、複数のトランスファゲートを含み、前記トランスファゲートは、二つの入出力端子と、開閉制御端子とを有し、第一の信号分岐配線は、前記トランスファゲートの一方の入出力端子と前記信号回路網とを接続し、第二の信号分岐配線は、前記複数のトランスファゲートのもう一方の入出力端子と前記電子回路装置とを接続し、前記トランスファゲートの開閉制御端子は、前記トランスファゲートの前記二つの入出力端子間を常に導通状態とするような電位に保持し、前記第一の信号分岐配線長を1.5インチ以下とすることで信号回路網の反射波を軽減し、前記第二の信号分岐配線長を1.5インチ以上とすることで前記電子回路装置の配置制限を軽減することを特徴とする。
本発明は、以上の構成を備えているので、拡張装置の挿抜時においても、トランスファゲートに安定な電源が与えられると同時にトランスファゲートの開閉制御端子にディセーブル信号が与えられ、トランスファゲートの入出力端子はハイ・インピーダンスが保証され、挿抜時にシステムバスに与える影響を最小にすることが可能である。
さらに、本発明は、複数の拡張装置に電力を供給する主電源以外に予備充電電源を準備し、さらに拡張装置内の電源系統を、拡張装置挿入当初から安定な主電源に接続する安定電源系統と、拡張装置挿入時には予備充電電源に接続する非安定電源系統とを用意し、拡張装置挿入当初から入出力端子を確実にハイ・インピーダンスにする必要のあるトランスファゲートには安定電源系統から電力を供給し、拡張装置に存在する容量負荷の充電には非安定電源系統から電力を供給することにより、拡張装置の挿抜時においても、主電源に対する影響を低減して、システムバスで動作中の他の拡張装置は安定に動作を継続できるものである。なお、予備充電電源は、主電源が安定に電力を供給できる限り主電源で兼用してもよい。
また、本発明は、電子回路装置の入出力部でありバスから一定の近距離である位置にトランスファゲートを挿入配置することにより、トランスファゲートの電子回路装置側の反射の影響をトランスファゲートで遮閉し、バス信号の多重反射波は短時間で減衰し、バス信号波形を迅速に整定できる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を示すもので、システムバスと拡張装置との接続を示す全体図であり、第2図は拡張装置に電力を供給する入出力装置の一実施例であり、第3図は拡張装置に電力を供給する複数の電源の一実施例であり、第4図は拡張装置に電力を供給する入出力装置の他の実施例であり、第5図は拡張装置における独立の電源領域実装例であり、第6図は特に複数の拡張装置と接続された制御装置の一実施例であり、第7図は拡張装置をシステムバスに論理的に接続する際の接続制御タイミング例であり、第8図は拡張装置がシステムバスに挿入されたことを通知する装置の一実施例であり、第9図はトランスファゲートを用いた入出力装置の一実施例である。
100……システムバス、110……主電源、200……タップ束(信号分岐配線)、300……モススイッチ、310……トランスファゲート、400……電子回路装置、500……制御装置、600……制御線、700a,b……コネクタ、800……拡張装置
発明を実施するための最良の形態
本発明の実施例の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、機能ブロック図を第1図(a)に示す。
第1図(a)は、バス(BUS)と電源(POWER)に接続する拡張装置800を示しており、拡張装置800には、複数のトランスファゲートを含むモススイッチ300と、拡張装置800の挿抜時にモススイッチ300をハイ・インピーダンスに制御するハイ・インピーダンス保持回路350(Hi−Z HOLD)と、バスに接続し動作する電子回路装置400(BUSLOAD)が含まれる。さらに、バスと電源に拡張装置800を挿入する場合に、電源,バスの順番で接続し、抜去する場合にバス,電源の順番で隔離する接続手段を有する。ここでは長短ピンコネクタで示している。
トランスファゲートは、MOS素子の一種であり、MOSトランジスタのゲート端子をイネーブル(閉制御)するとドレイン・ソース端子間は導通状態となり、ゲート端子をディセーブルするとドレイン・ソース端子間をハイ・インピーダンス状態にするものである。トランスファゲートは通信回線を切り替えるためのクロスバ・スイッチ等に用いることもできる。
電源に関し、バス回路上で使用する電子回路装置全てで電源を共有するのが一般的である。しかし拡張装置挿抜時の電源負荷変動は、他の電子回路装置の動作を不安定なものにする恐れがある。信頼性を向上させるためには、拡張装置の挿抜時でも電源の揺らぎがシステムで定められる値に収まるよう、電源の容量を定常負荷状態より大きなものにすることが望ましい。
本発明の実施例によると、拡張装置800の挿抜時に動作中のバスに与える影響を小さくすることが可能である。すなわち、拡張装置800の挿入時に、はじめ電源が拡張装置800に供給され、ハイ・インピーダンス保持装置350はモススイッチ300をハイインピーダンスにするようモススイッチの信号線を駆動する。その後ハイインピーダンスとなったモススイッチ300がバスに接続し、外部よりモススイッチ300のイネーブル制御を行い電子回路装置とバスが接続され、挿入動作は完了する。挿入動作中バスとモススイッチ300の接続する際に、モススイッチ300はハイ・インピーダンスが保証でき容量負荷を小さくすることが可能なため、バスの動作中でも拡張装置800の挿入が可能である。第1図(b)は、本発明の実施例を確実に機能させるために、本発明の実施例を適用する場合の電源配線例を示す。すなわち、一般に大きな容量負荷を有する電子回路装置400に電源が初めて接続されると、容量負荷を充電するための突入電流により電源が揺らぎ、モススイッチ300の動作が保証できないばかりか、他の拡張装置と電源を共有している場合には、動作中のバスまで影響を与える虞があるからである。そこで、少なくとも接続動作中には、モススイッチ300とハイ・インピーダンス保持回路350には安定な電源POEWR_1から電力を供給し、電子回路装置400にはPOEWR_1とは異なる電源POEWR_2から電力を供給する。電源系統を分離することにより、拡張装置800挿入時に確実にモススイッチ300がハイ・インピーダンスとなるよう動作することを保証でき、またPOEWR_2を通常動作で使用する電源と分離することにより、他の拡張装置の動作を保証する。
以下では、各機能の詳細な実施例について述べる。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関する一実施例を、第1図(c)に示し以下に説明する。
第1図(c)は、複数の信号線を有するシステムバス100と、システムバス100の分岐であるタップ束200と、モススイッチ300(MOS−SW)と、バスに接続し動作する電子回路装置400(BUSLOAD)と、モススイッチ300の開閉制御をする制御装置500(CNT)と、モススイッチ300を開閉制御する制御線600と、システムバス100が配線される印刷基板とは別の拡張装置800と、拡張装置800上でモススイッチ300の負極性の開閉制御端子242に接続する抵抗810と、システムバス100と拡張装置800とを接続するコネクタ700a,700bと、拡張装置800に電力を供給する主電源110を示している。なお拡張装置はシステムバス100に複数接続しても良く、本実施例では以下、複数の拡張装置を代表して拡張装置800と称す。
コネクタ700a,700bは、拡張装置800の挿入時最初に接触し抜去時最後に隔離する長ピン対と、挿入時長ピンより後に接触し抜去時長ピンより先に隔離する短ピン対を有する。
モススイッチ300は、複数のトランスファゲート310とトランスファゲート310のゲートを駆動するドライバ320とを含み、トランスファゲート310は、電子回路装置400と、短ピン対(710a〜71na,710b〜71nb)を介してタップ210〜21nとにそれぞれ接続している。ドライバ320は入出力装置用正電源部240と負電源部241から電力を供給される。入出力装置用正電源部240と負電源部241は、長ピン対(720a〜721a,720b〜721b)を介して安定な主電源110に接続している。
抵抗810について、一方は開閉制御端子242に接続し、もう一方は主電源110から長ピン対(720a,720b)を介して供給される入出力装置用正電源部240に接続する。開閉制御端子242は短ピン対(730a,730b)と制御線600を介して制御装置500にも接続する。ここでシステムバスの動作周期に比べ十分小さい時間内で制御装置500から制御線600を駆動できるよう、抵抗810の抵抗値は大きくすることが望ましい。
電子回路装置400がシステムバス100に信号の伝送をするためには、制御装置500が制御線600を「論理負の電位」(以後単にLOWと称す。同様に「論理正の電位」を以後単にHIGHと称す)にすることによりモススイッチ300内のそれぞれのトランスファゲート310をイネーブルする必要がある。その結果電子回路装置400はシステムバス100と接続し、システムバス100に接続されている他の電子回路装置との信号の伝送が可能となる。
本発明の技術思想は、モススイッチ300の電源と開閉制御端子242の電位を、入出力線220〜22nが接続される前に確保することにより、制御装置500の介在なしに拡張装置800挿入時における入出力線220〜22nのハイ・インピーダンスを保証することである。そのためには入出力線220〜22nが接続されるよりも先にモススイッチ300と開閉制御端子242の動作を保証する手段が必要であり、本実施例では長短ピンを有するコネクタを用いて電源と信号線の接続順序を確保し、モススイッチ300の安定動作を図っている。
拡張装置800を挿抜する時に、システムバス100に悪影響を与えないで挿抜を実行できることを以下に説明する。
オペレータが拡張装置800を挿入する場合、最初に長ピン対(720a,720b)により安定な主電源110の正電圧が入出力装置用正電源部240に与えられ、同時に長ピン対(721a,721b)により安定な主電源110の負電圧が負電源部241に与えられる。このとき抵抗810を介してモススイッチ300の開閉制御端子242にHIGHが加わるため、モススイッチ300は電源が確保され、且つディセーブル状態であり、入出力線220〜22nはハイ・インピーダンスを保証される。さらに拡張装置800が挿入されると、ハイ・インピーダンス状態の入出力線220〜22nとタップ210〜21nが、短ピン対(710a〜71na,710b〜71nb)を介して接続する。コネクタ700aと700bの全てのピンが接続された後に制御装置500は、制御線600を介して開閉制御端子242をLOWに駆動し、電子回路装置400とシステムバス100を接続する。上述の構成により、拡張装置800の挿入時におけるモススイッチ300の入出力線220〜22nはハイ・インピーダンスを保証されているため、システムバス100に与える負可変動の影響は微かである。
次にオペレータが拡張装置800を抜去する場合、まず抜去前にオペレータは制御装置500に指示を与え、制御線600を介して開閉制御端子242をHIGHに駆動し、電子回路装置400とシステムバス100を切断する。モススイッチ300はディセーブルを確保されたまま拡張装置800は引き抜かれていき、まずタップ210〜21nに接続される短ピン対(710a〜71na,710b〜71nb)と制御線600に接続される短ピン対(730a,730b)が切断される。前記複数の短ピン対が切断された後でも、長ピン対(720a〜721a,720b〜721b)から供給される電源と、電源につながる抵抗810とにより、モススイッチ300の入出力線220〜22nはハイ・インピーダンスが保証される。最後に長ピン対(720a〜721a,720b〜721b)が隔離し、抜去は終了する。同様にここでも、拡張装置抜去時におけるモススイッチ300の入出力線220〜22nはハイ・インピーダンスを保証されているため、システムバス100に与える負荷変動の影響は微かである。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、特に拡張装置に電力を供給する入出力装置の一実施例を第2図に示す。
第2図は、第1図に示した構成要素のほかに、予備充電電源120と、電子回路装置400を含んだ拡張装置800内の負荷を、模式的に示した回路負荷820〜82mと、予備充電電源120から長ピン対(722a,722b)を介して回路負荷820〜82mにのみ直接電力を供給する回路用電源部243を示している。
本発明の技術思想は、拡張装置800を挿抜する際に、動作中の他の拡張装置も電力の供給を受けている主電源110に対し、負荷変動による影響を極力与えず、且つモススイッチ300に対し、入出力線が確実にハイ・インピーダンスとなるように電源を確保することである。そのため本実施例では、入出力装置(ここではモススイッチ300)の正電源部240と、入出力装置以外の正電源部(ここでは回路用電源部243)とを拡張装置800内で分離し、入出力装置用正電源部240には主電源110から電力を供給し、回路用電源部243には予備充電電源120から電力を供給する例を示す。
予備充電電源120からは長ピン対(722a,722b)とダイオード830を介して回路用電源部243に接続する。また主電源110からは短ピン対(723a,723b)を介して、ダイオード830をバイパスし回路用電源部243に接続する。
拡張装置800を挿抜する際に、主電源110に対し負荷変動による悪影響を与えないことを以下に説明する。
オペレータが拡張装置800を挿入する場合、長ピン対(720a〜721a,720b〜721b)を介して、安定な主電源110から電力がモススイッチ300に供給される。モススイッチ300の入出力線が安定な主電源110によってディセーブルに確保されるのは前述の通りである。また同時に、長ピン対(722a,722b)とダイオード830を介して、予備充電電源120から回路用電源部243に電力が供給される。ここで予備充電電源120は、回路負荷820〜82mに予備充電を行う。さらに拡張装置800が挿入されると、短ピン対(723a,723b)により主電源110から回路用電源部243に電力が供給され、拡張装置800の挿入は完了する。
次にオペレータが拡張装置800を抜去する場合、最初に短ピン対(723a,723b)が隔離し主電源110が回路負荷820〜82mに対して電力の供給を停止する。この際、電源から切り離された影響による逆起電力は、ダイオード830で遮断される。さらに複数の長ピン対(720a〜722a,720b〜722b)が隔離し、拡張装置800の抜去は終了する。
ここで予備充電電源120について本発明の実施例の意図するところは、主電源110に比べて電源容量の小さいものでも構わないということである。すなわち主電源110はシステムバス100に接続する複数の拡張装置で共有されるものなので、複数の拡張装置に対する影響を考慮すると、主電源110が負荷変動により揺らぐことは極力避けねばならない。そのため安定な主電源110が電力を供給するのは必要最小限の回路に対して与えられるべきであり、挿抜時には、確実な動作が求められるモススイッチ300のみに電力を供給する。一方拡張装置内には数多くの電子回路装置が含まれ、拡張装置を挿入する直前の初期充電電荷は一般に0であるといえる。これらの電子回路装置に直接主電源110を接続すると、電子回路装置を初期充電する突入電流が流れ、主電源110の揺らぎが発生する恐れがある。
以上の揺らぎを防止するため予備充電電源120を用意して、予備充電は予備充電電源120が行い、突入電流が鎮静化した後に主電源110を接続するように構成する。本実施例では、長ピンに予備充電電源120から、短ピンに主電源110から、電力の供給を行うよう構成した。以上の理由により設計者は、拡張装置800の突入電流の大きさを考慮して、システム構成上容認できる揺らぎとなるように、予備充電電源120の容量を設計すればよい。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、特に拡張装置に電力を供給する入出力装置の他の実施例を第3図に示し、以下に説明する。
第3図(a)は、第2図の構成と比べて予備充電電源120をキャパシタ120′で置き換えた点と、突入電流制限回路121を加えた点で異なっている。
第3図(b)は、突入電流制限回路121の構成例を示し、主電源110に接続する主電源線230と、キャパシタ120′に接続する予備充電電源線232との間を、ダイオード122と抵抗123で接続することを示している。
本実施例の特徴は、予備充電電源120を主電源110から充電されるキャパシタ120′と置き換えたことである。
二つの電源の挙動について以下に説明する。はじめキャパシタ120′は、主電源110から充電されて主電源110とほぼ同電位となっている。拡張装置800が挿入された場合、拡張装置800内の回路負荷820〜82mに対する初期充電電流は、キャパシタ120′から供給される。第2図と第3図より、長ピン対(722a,722b)が接続されると瞬時に、キャパシタ120′と回路負荷820〜82mとの間で電荷の移動がおこる。その後短ピン対(723a,723b)が接続されるまで、抵抗123と、キャパシタ120′と回路負荷820〜82mの合成容量との時定数に従い、主電源110から充電が行われる。よって前記時定数を考慮し、キャパシタ120′の値を十分大きくすることにより、突入電流による主電源110の揺らぎは防止できる。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、特に拡張装置に電力を供給する入出力装置の他の実施例を第4図に示し、以下に説明する。
第4図は、第2図に示した構成要素にくらべ、予備充電電源120を排し、ダイオード830と直列に抵抗831を配置している。また主電源110から直接、長ピン対(722a,722b)に接続している。
本実施例の特徴は、入出力装置(ここではモススイッチ300)の正電源部240と、入出力装置以外の正電源部(ここでは回路用電源部243)とを拡張装置内で分離し、主電源110から入出力装置電源部240と回路用電源部243とに電力を供給することにある。
主電源110からは、長ピン対(722a,722b)とダイオード830と抵抗831を介して回路用電源部243に接続し、短ピン対(723a,723b)を介して、ダイオード830と抵抗831をバイパスし回路用電源部243に接続する。
拡張装置800を挿抜する際に、主電源110に対し負荷変動による悪影響を与えないことを以下に説明する。
オペレータが拡張装置800を挿入する場合、長ピン対(720a〜721a,720b〜721b)を介して、安定な主電源110から電力がモススイッチ300に供給される。モススイッチ300の入出力線が安定な主電源によってディセーブルに確保されるのは前述の通りである。また同時に、長ピン対(722a,722b)とダイオード830と抵抗831を介して、主電源110から回路用電源部243に電力が供給される。ここで主電源110は、抵抗831と回路負荷820〜82mの合成容量との時定数で、回路負荷820〜82mに予備充電を行う。さらに拡張装置800が挿入されると、短ピン対(723a,723b)により主電源110から回路用電源部243に電力が供給され、拡張装置800の挿入は完了する。
次にオペレータが拡張装置800を抜去する場合、最初に短ピン対(723a,723b)が隔離し主電源110が回路負荷820〜82mに対して電力の供給を停止する。この際、電源から切り離された影響による逆起電力は、ダイオード830で遮断される。さらに複数の長ピン対(720a〜722a,720b〜722b)が隔離し、拡張装置800の抜去は終了する。
本実施例の第4図の場合、第2図に比べ、予備充電電源120を排し、必要に応じて抵抗831を追加する。そのため拡張装置800を挿入する際の、主電源110からの突入電流を制限するために、抵抗831は設けることが望ましく、さらに抵抗831の抵抗値は十分大きくすることが望ましい。一方、短ピン対(723a,723b)が接続する前に、回路負荷820〜82mは十分に充電されている必要があり、突入電流の上限と時定数の大きさをバランス良く設定する必要がある。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、特に拡張装置に電力を供給する入出力装置の一実施例を第5図に示す。
第5図は、第2図,第4図のいずれの実施例にも適用でき、本実施例では特に第4図の実施例についての実装例を示す。
本実施例の特徴は、入出力装置(ここではモススイッチ300)の正電源部240と、入出力装置以外の正電源部(ここでは回路用電源部243)とを拡張装置内で分離して、印刷基板900上でそれぞれ異なる正電源領域を設けていることである。
第5図は、長ピン720bと短ピン723bをそれぞれ印刷基板900上の正電源領域(ハッチングされた領域)850,851に接続し、長ピン722bからダイオード830と抵抗831を介して正電源領域851に接続することを示している。
正電源の領域を入出力装置用正電源領域850と回路負荷用正電源領域851との間にどちらの電源領域もない空間(スリット)を介在させ、上記両方の正電源領域を分離して実装することにより、主電源110に対する影響を低減し、電源の揺らぎを防止する効果を高めることができる。また多層の印刷基板を用いて、同一平面上ではなく別個の層にそれぞれの電源領域を設けてもよい。
またここで、長ピン対(720a,720b)と、長ピン対(722a,722b)あるいは短ピン対(723a,723b)は、入出力装置用正電源部240と回路用電源部243とが主電源110に対して相互に干渉することを避けるために、コネクタ(700a,700b)上で極力物理的に引き離して配置することが望ましい。できればコネクタの両端に、長ピン対(720a,720b)と長ピン対(722a,722b)を配することが望ましい。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、特にモススイッチの開閉制御を行う制御装置の一実施例を第6図に示す。
第6図は、制御装置500と拡張装置800において開閉制御に関する部分を示しており、モススイッチ300の開閉制御を行う制御装置500(CNT)と、オペレータが指令を与え制御装置500の動作を支持するサービスプロセッサ510(SVP)と、拡張装置800の接続状態を監視する接続監視部520(SLOT ACK)と、モススイッチ300の開閉動作を行う開閉部530(GATE CNT)と、拡張装置800の接続を判定する接続判定部540(CONDITION)と、動作指令論理550と、システムバス100上の信号を取り込む基準となる基準信号560と基準信号発生源561(PLL)と、開閉制御を伝達する制御線600と、拡張装置800の接続状態を伝達するスロット状態線610と、拡張装置800の接続状態を出力するスロット状態出力840(SLOT IN)を示している。
接続監視部520は、接続状態レジスタ521を有する。開閉部530は、開閉制御レジスタ531を有する。
拡張装置800を挿抜する際の制御装置500の動作について以下に説明する。
オペレータが拡張装置800を挿入する場合、最初に拡張装置800がシステムバス100に挿入されると、スロット状態出力部840からスロット状態線610を通じて拡張装置挿入を制御装置500に通知する。接続監視部520は拡張装置800の挿入を察知すると、拡張装置800の状態を接続状態レジスタ521に設定し、接続判定部540に割り込みを上げる。割り込みを受けた接続判定部540は、所定の条件を満たすと動作指令論理550に接続指令を発行する。ここで所定の条件として、サービスプロセッサ510からの指令、または、割り込みが上がってきてから一定時間経過、当該拡張装置800からのリセット処理完了通知等があり、制御装置500は必要に応じてこれらを認識する手段を有することが望ましい。動作指令論理550は、接続判定部540と接続監視部520の信号から、開閉部530に挿入された拡張装置800に該当する開閉制御レジスタの領域に、モススイッチ300を閉じるための“閉”情報を書き込む。開閉部530は、書き込まれた領域に対応する拡張装置800の制御線600を選択し、モススイッチ300の開閉制御端子242をLOWに駆動する。以上により挿入された拡張装置800はシステムバス110に接続される。システムを管理するメイン処理装置はシステムの構成制御を終了し、当該拡張装置800の内部レジスタ設定等を行い、しかる後にシステムは通常動作に移行する。
オペレータが拡張装置800を抜去する場合、システムバス110に対する抜去による影響を最小とするため、最初に当該拡張装置800のモススイッチ300を切断しなければならない。そのため接続判定部540は抜去すべき拡張装置を事前に知る必要があり、その方法として、システムを管理するメイン処理装置からの切断要求割り込みや、オペレータがサービスプロセッサ510から入力する指令、当該拡張装置800からのエラー報告割り込み等がある。抜去すべき拡張装置を認識した接続判定部540は、該当する拡張装置を切り離すべく切断指令を動作指令論理550に発行する。動作指令論理550は、接続判定部540からの信号から、抜去する拡張装置に該当する開閉制御レジスタ531の領域に“開”情報を書き込む。開閉部530は、書き込まれた領域に対応する拡張装置800の制御線600を選択し、モススイッチ300の開閉制御端子242をHIGHに駆動する。以上により挿入された拡張装置800はシステムバス110から切り離される。さらに、抜去可能となった拡張装置800は、オペレータにより物理的にシステムバスから切り離される。システムを管理するメイン処理装置はシステムの再構成制御を終了し、しかる後にシステムは通常動作に移行する。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、特に拡張装置をシステムバスに接続する方法の一実施例を第7図に示し、以下に説明する。
本実施例では、拡張装置がシステムバスと論理的に接続するあるいは切り離す時に、システムバスで動作中の信号伝送を阻害しないように接続するあるいは切り離すタイミングを設定し、バス上の信号取り込みに影響の無い期間内で、波形の乱れを整定することを示す。
第7図は、拡張装置800をシステムバス100に接続するタイミングを示しており、基準信号560と制御線600と、システムバス100の動作波形例を示している。
拡張装置800を挿入する場合について、第6図を交えて以下に説明する。なお本実施例では、システムバス100上の信号は、基準信号560の立ち上がりで確定し取り込まれるとする。またシステムバス100の基準信号560の周期はTclk1020であり、システムバス100で必要とされる信号のセットアップ時間はTsu1010である。
制御線600を駆動する開閉部530は、基準信号560が接続されている。開閉部530は、拡張装置800内の電子回路装置400とシステムバス100とを論理的に接続するために、制御線600を駆動しLOWにする。ここで開閉部530は、制御信号600を基準信号560の立ち上がりに同期してLOWにする(1030)。その結果モススイッチ300は導通となり、電子回路装置400はシステムバス100に接続されるため、システムバス100上には信号の擾乱が発生する(1040)。しかし信号の擾乱が発生しても、次の基準信号560の立ち上がりのTsu以上前に信号波形が整定すれば、次の基準信号560の立ち上がりで取り込む信号には影響を与えない。この結果制御装置500は、バス上の信号伝送を阻害しないで拡張装置800を接続することが可能となる。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、特に拡張装置が挿入されたことを通知するスロット状態出力部の一実施例を第8図に示し、以下に説明する。
第8図はスロット状態出力部840の一構成例を示している。スロット状態出力部840は、拡張装置800と制御装置500の間に設けられ、スロット状態線610は短ピン対(731a,731b)を介して拡張装置800内で負電源線241に接続する。またスロット状態線610は、拡張装置800の外部で抵抗611を介して正電源部、たとえば主電源部230に接続する。
拡張装置800を挿抜する際のスロット状態出力部840の動作について以下に説明する。
オペレータが拡張装置800を挿入する以前のスロット状態線610は、正電源につながれた抵抗611でプルアップされているためHIGHを出力している。これより制御措置500は、拡張装置800がシステムバス100に接続されていないことを認識する。オペレータが拡張装置800を挿入する場合、はじめに複数の長ピン対が接続し電源電位が確定した後、短ピン対が接続する。短ピン対(731a,731b)が接続されるとスロット状態線610は負電源部241に接続しLOWを出力する。その結果、制御装置500は拡張装置800がシステムバス100に挿入されたことを認識する。
拡張装置800を抜去する場合は、前述の議論の逆であり、抜去前にLOWを出力していたスロット状態線610は、抜去されることによりHIGHを出力し、その結果制御装置500は拡張装置800が抜去されたことを認識する。
本発明の入出力装置に関する一実施例を、第9図に示し以下に説明する。
第9図は、複数の信号線を有するシステムバス100と、システムバス100の分岐であるタップ200と、モススイッチ300(MOS−SW)と、バスに直接接続し動作可能である電子回路装置400(BUSLOAD)を示している。
本発明の技術思想は、従来直接バスに接続してきた電子回路装置について、バスと電子回路装置との間にモススイッチを挿入して、そのモススイッチを極力バス近傍に配置することにより、バス上の信号波形の整定時間を短縮し、波形の揺らぎを低減し、且つ従来バスからの信号配線長を制限されていた電子回路装置を従来以上に引き離すことを可能とすることである。
開閉制御用ドライバ320の入力は、モススイッチ300を常にイネーブルとするので、抵抗を介して負電源部241に接続する。
タップ200に含まれる各信号線210〜21nのそれぞれの長さLA1〜LAnについて、これらの長さは実装上可能な限り短くする。モススイッチ300がイネーブルとされるとき、システムバス100上を伝送する信号は一般に、(1)モススイッチ300のシステムバス100側ピン、(2)モススイッチ300の電子回路装置400側ピン、(3)電子回路装置400の入出力ピン、の3つの箇所からの反射の影響を受ける。本実施例に関しては、バス信号伝送波形は(1)の長さLA1〜LAnによる影響を最も受けるため、(1)を短くすることがバス信号波形整定に大きく貢献する。長さLA1〜LAnの上限は、システムバス100の動作周波数や反射、システムバス100の総延長等の影響を考慮し、電子回路装置400同士が正しく信号の論理を伝達できる範囲で定められる。
例えば5V系のバスシステム、より具体的にはバス伝搬時間が11ns以下、バスの特性インピーダンスが60〜100Ω、電子回路装置400の入力ピンキャパシタンスが16pF以下、電子回路装置400の最大接続数を10という仕様のバスシステムでは、長さLA1〜LAnを0インチ以上1.5インチ以下とされるが、電子回路装置400を実装する際、規定通り配線することが困難な場合が有る。
そこで電子回路装置400を最大接続した場合にも、バス伝搬時間内に信号波形のHIレベルやLOWレベルを確保するよう、それぞれの電子回路装置400とシステムバス100との間に、長さLA1〜LAnを0インチ以上1.5インチ以下となるようにモススイッチ300を配置する。ここで、電子回路装置400はシステムバス100と同じバックボード上になくてもよい。モススイッチ300の入力ピンキャパシタンスを電子回路装置400に対して小さくすることにより、電子回路装置400がバックボードとは異なる拡張装置上に有る場合でも、単純に電子回路装置400をシステムバスに接続するよりも、本発明による方法は多数接続することが可能となる。
一方電子回路装置400は、モススイッチ300をシステムバス100近傍に配置し、バス仕様を満たすことにより、長さLB1〜LBnを1.5インチ以上、望ましくは10インチ未満として配線することが可能となる。
以上、従来の電子回路装置400とシステムバス100との間でモススイッチ300を反射の影響を考慮した範囲内に配することにより、電子回路装置400から出力する信号は、モススイッチ300中のトランスファゲート310を通じてシステムバス100に出力され、このときシステムバス100上の信号はシステムバス100の両端と、他のモススイッチの入力端での反射の影響を主に受け、長さLA1〜LAnを短くすることによりバス信号の多重反射は早期に落ち着き、よってシステムバスの信号波形は迅速に収束・整定し、高速バスへの適用が可能となる。
産業上の利用可能性
本発明により、活線挿抜可能な入出力装置に関し、入出力装置に信号遅延の小さいトランスファゲートを用いて挿抜時にディセーブルを確保することにより、高速動作可能なバスで、拡張装置の挿抜が他の電子回路装置のバス信号伝送を阻害しない入出力装置を実現できる。
また本発明により、活線挿抜可能な入出力装置に関し、電源系統を多重化し、拡張装置を挿抜する際に電源に与える影響を低減し、挿抜に関与しない電子回路装置の動作が不安定とならないような入出力装置を実現できる。
また本発明により、入出力装置に関し、電子回路装置の入出力部でありバスから一定の近距離である位置にトランスファゲートを挿入配置することにより、バス動作波形を迅速に整定し高速バスへの適用が可能となる。

Claims (12)

  1. 複数の信号分岐配線を有する信号回路網と複数の電子回路装置とを接続する入出力装置において、前記電子回路装置は、前記信号回路網が配線される印刷基板とは別の拡張装置上に配置され、前記拡張装置は、挿入時最初に接触し抜去時最後に隔離する長ピン対と、挿入時前記長ピンより後に接触し抜去時前記長ピンより先に隔離する短ピン対とを含むコネクタを介して前記信号回路網と接続し、前記入出力装置に電力を供給する入出力装置用電源部を有し、前記入出力装置用電源部は、前記長ピン対を介して主電源に接続し、前記入出力装置は、複数のトランスファゲートを含み、前記トランスファゲートは、二つの入出力端子と、開閉制御端子とを有し、前記複数のトランスファゲートの一方の入出力端子は、前記短ピン対を介して前記複数の信号分岐配線と接続し、前記複数のトランスファゲートのもう一方の入出力端子は、前記電子回路装置と接続し、前記複数のトランスファゲートの開閉制御端子は、前記拡張装置内で前記入出力装置用電源部の正負いずれかの電源に抵抗を介して接続し、かつ前記短ピン対を介して前記トランスファゲートの開閉制御を行う制御装置に接続することを特徴とする入出力装置。
  2. 請求の範囲第1項の入出力装置において、前記制御装置は、前記電子回路装置が前記信号回路網の信号を取り込むために用いる基準信号に同期して、前記開閉制御端子の駆動を行うことを特徴とする入出力装置。
  3. 請求の範囲第2項記載の入出力装置において、前記制御装置は、前記複数の拡張装置が前記信号回路網に接続されているか否かを認識する接続認識手段を有し、前記接続認識手段より判明した前記複数の拡張装置の接続状態を設定する接続状態レジスタを一つ以上有することを特徴とする入出力装置。
  4. 請求の範囲第1項から第3項の内の一の請求項記載の入出力装置において、前記制御装置は、開閉制御レジスタを有し、前記開閉制御レジスタの各入出力装置に対応する領域に開あるいは閉情報を書き込むことにより各入出力装置毎の開閉を制御することを特徴とする入出力装置。
  5. 請求の範囲第1項から第4項の内の一の請求項記載の入出力装置において、前記拡張装置は、前記入出力装置にのみ電力を供給する入出力装置用電源部と、前記入出力装置以外の装置に電力を供給する回路用電源部とを有し、前記入出力装置用電源部は、第一の長ピン対を介して主電源に接続し、前記回路用電源部は第二の長ピン対を介して前記主電源とは異なる予備充電電源に接続することを特徴とする入出力装置。
  6. 請求の範囲第1項から第4項の内の一の請求項記載の入出力装置において、前記拡張装置は、前記入出力装置にのみ電力を供給する入出力装置用電源部と、前記入出力装置以外の装置に電力を供給する回路用電源部とを有し、前記入出力装置用電源部は、第一の長ピン対を介して前記主電源に接続し、前記回路用電源部は第二の長ピン対を介して前記主電源に接続することを特徴とする入出力装置。
  7. 請求の範囲第1項から第4項の内の一の請求項記載の入出力装置において、前記拡張装置は、前記入出力装置にのみ電力を供給する入出力装置用電源部と、前記入出力装置以外の装置に電力を供給する回路用電源部とを有し、前記入出力装置用電源部は、第一の長ピン対を介して前記主電源に接続し、前記回路用電源部は第二の長ピン対を介してキャパシタに接続し、前記キャパシタは前記主電源から充電されることを特徴とする入出力装置。
  8. 請求の範囲第7項の入出力装置において、前記キャパシタは、前記主電源から抵抗、あるいは抵抗とダイオードを介して充電されることを特徴とする入出力装置。
  9. 請求の範囲第5項から第8項の内の一の請求項の入出力装置において、前記回路用電源部は、短ピン対を介して前記主電源に接続することを特徴とする入出力装置。
  10. 請求の範囲第5項から第8項の内の一の請求項記載の拡張装置において、前記入力装置用電源部と前記回路用電源部は、前記電子回路装置が配線される印刷基板上で、配線材の存在しない空間を介在して配線されることを特徴とする拡張装置。
  11. 請求の範囲第5項から第8項の内の一の請求項記載の拡張装置において、前記入力装置用電源部と前記回路用電源部とに電力を供給するコネクタ上のピンは、コネクタ上で最大引き離して配置されることを特徴とする拡張装置。
  12. 複数の信号分岐配線を有する信号回路網と複数の電子回路装置とを接続する入出力装置において、前記入出力装置は、複数のトランスファゲートを含み、前記トランスファゲートは、二つの入出力端子と、開閉制御端子とを有し、第一の信号分岐配線は、前記トランスファゲートの一方の入出力端子と前記信号回路網とを接続し、第二の信号分岐配線は、前記複数のトランスファゲートのもう一方の入出力端子と前記電子回路装置とを接続し、前記トランスファゲートの開閉制御端子は、前記トランスファゲートの前記二つの入出力端子間を常に導通状態とするような電位に保持し、前記第一の信号分岐配線長を1.5インチ以下とすることで信号回路網の反射波を軽減し、前記第二の信号分岐配線長を1.5インチ以上とすることで前記電子回路装置の配置制限を軽減することを特徴とする入出力装置。
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