明 細 書
活線挿抜を実現する入出力装置
技術分野
本発明は活線挿抜を実現する入出力装置に関し、 より詳細には、 動作 中のシステムバスのような独立して動作している信号回路網の中に、 動 作を停止させることなく他の電子回路装置を挿抜するための装置に関す る。 背景技術
近年の計算機システムにおける処理装置の高速 · 高性能化は、 その処 理結果の転送路であるシステムバスの転送速度の向上も要求している。 またシステムの多様化に伴い、 種々の機能を有する電子回路装置もシス テムバスに多く接続する必要性が上っている。 計算機システムの担う役 割は一層重大化してきており、 前記電子回路装置を含む拡張装置の保守 のためとは言え、 システムの停止は許されない傾向にあり、 活線でこれ ら拡張装置の挿抜を行う必要が出てきている。 一方で共有バスシステム のような形態では高速動作のために、 バス信号波形を早期整定するため の各拡張装置における工夫も必要とされる。
従来、 特開平 5— 127777 号 (公知例 1 と称す) に開示されるように、 事前にコー ド等によリ電源を供給し、 バス ドライバのディセ—ブル制御 (開制御) を行うものと、 特開平 4— 17 1 520 号 (公知例 2 ) に開示され るように、 電源と ドライバの開閉制御線は長ピンで、 他のバス信号線は 短ピンでバス回路に接続され、 挿入時に ドライバの開閉制御線をあらか じめディセ一ブルしておく ことにより、 挿入によるバス上の信号の擾乱
を防ぐものがある。 しかし、 公知例 1 では挿抜に際して事前にコー ドを 接続するという手順が繁雑であり、 また公知例 2では事前に開閉制御線 をディセーブルしなければならず、 いずれにしても不用意に挿抜を行つ た場合の ドライバディセーブルを保証できないため、 システムダウン等 を引き起こす可能性がある。 発明の開示
本発明の目的は、 活線挿抜可能な入出力装置に閲し、 入出力装置に信 号遅延の小さい 卜ランスファゲ一卜を用いて挿抜時にディセ一ブルを確 保することによ り、 高速動作可能なバスで、 拡張装置の挿抜が他の電子 回路装置のバス信号伝送を阻害しない入出力装置を提供することである。 また木発明の他の目的は、 活線挿抜可能な入出力装置に関し、 拡張装 置内部の電源系統を多重化し、 拡張装置内部の特に入出力装置のハイ - イ ンピーダンス (高絶縁) 保持が不安定とならないようにすると同時に、 拡張装置を挿抜する際に電源に与える影響を低減し、 挿抜に関与しない 電子回路装置の動作が不安定とならないような入出力装置を提供するこ とである。
また本発明の他の目的は、 入出力装置に関し、 電子回路装置の入出力 部であリバスから一定の近距離である位置に 卜ランスファゲ一卜を挿入 配置することにより、 バス動作波形を迅速に整定し高速バスへ適川可能 な方式を提供することにある。
本発明の入出力装置は、 複数の信号分岐配線を有する信号回路網と複 数の電子回路装置とを接続する入出力装置において、 前記電子回路装置 は、 前記信号回路網が配線される印刷基板とは別の拡張装置上に配置さ れ、 前記拡張装置は、 挿入時最初に接触し抜去時最後に隔離する長ピン
対と、 挿入時前記長ピンより後に接触し抜去時前記長ピンより先に隔離 する短ピン'対とを含むコネクタを介して前記信号回路網と接続し、 前記 入出力装置に電力を供給する入出力装置用電源部を有し、 前記入出力装 置用電源部は、 前記長ピン対を介して主電源に接続し、 前記入出力装置 は、 複数のトランスファゲ一卜を含み、 前記トランスファゲー トは、 二 つの入出力端子と、 開閉制御端子とを有し、 前記複数の卜ランスファゲ 一卜の一方の入出力端子は、 前記短ピン対を介して前記複数の信号分岐 配線と接続し、 前記複数の卜ランスファゲ一卜のもう一方の入出力端-子 は、 前記電子回路装置と接続し、 前記複数の 卜ランスファゲ一卜の開閉 制御端子は、 前記拡張装置内で前記入出力装置用電源部の正負いずれか の電源に抵抗を介して接続することを特徴とする。
さらに本発明の入出力装置は、 前期複数の 卜 ランスファゲー 卜の開閉 制御端子は、 前記短ピン対を介して前記トランスファゲ一 卜の開閉制御 を行う制御装置に接続することを特徴とする。
さらに本発明の制御装置は、 前記電子回路装置が前記信号回路網の信 号を取り込むために用いる基準信号に同期して、 前記開閉制御端子の駆 動を行うことを特徴とする。
さらに本発明の制御装置は、 前記複数の拡張装置が前記信号回路網に 接続されているか否かを認識する接続認識手段を有し、 前記接続認識手 段より判明した前記複数の拡張装置の接続状態を設定する接続状態レジ スタを一つ以上有することを特徴とする。
さらに本発明の制御装置は、 開閉制御レジスタを有し、 前記開閉制御 レジスタの各入出力装置に対応する領域に開あるいは閉情報を書き込む ことにより各入出力装置毎の開閉を制御することを特徴とする。
さらに本発明の拡張装置は、 前記入出力装置にのみ電力を供給する入
出力装置川電源部と、 前記入出力装置以外の装置に電力を供給する回路 用電源部とを有し、 前記入出力装置用電源部は、 第一の長ピン対を介し て主電源に接続し、 前記回路用電源部は第二の長ピン対を介して前記主 電源とは異なる予備充電電源に接続することを特徴とする。
さらに本¾明の拡張装置は、 前記入出力装置にのみ電力を供給する入 出力装置用電源部と、 前記入出力装置以外の装置に電力を供給する回路 川電源部とを有し、 前記入出力装置用電源部は、 第一の長ピン対を介し て前記主^源に接続し、 前記回路用電源部は第二の長ピン対を介して前 記主電源に接続することを特徴とする。
さらに本発明の拡張装置は、 前記入出力装置にのみ電力を供給する入 出力装置用電源部と、 前記入出力装置以外の装置に電力を供給する回路 用電源部とを有し、 前記入出力装置用電源部は、 第一の長ピン対を介し て前記主電源に接続し、 前記回路用電源部は第二の長ピン対を介してキ ャパシタに接続し、 前記キャパシタは前記主電源から充電されることを 特徴とする。
さらに本発明の入出力装置は、 前記キャパシタカ'、'、 前記主電源から抵 抗、 あるいは抵抗とダイォ一 ドを介して充電されることを特徴とする。
さらに本発明の入出力装置は、 前記回路用電源部は、 短ピン対を介し て前記主電源に接続することを特徴とする。
さらに本発明の拡張装置は、 前記入力装置用電源部と前記回路用電源 部は、 前記電子回路装置が配線される印刷基板上で、 配線材の存在しな い空間を介在して配線されることを特徴とする。
さらに本発明の拡張装置は、 前記入力装置用電源部と前記回路用電源 部とに電力を供給するコネクタ上のピンは、 コネクタ上で最大引き離し て配置されることを特徴とする。
また本発明の入出力装置は、 複数の信号分岐配線を有する信号回路網 と複数の電子回路装置とを接続する入出力装置において、 前記入出力装 置は、 複数のトランスファゲ一卜を含み、 前記トランスファゲー トは、 二つの人出力端子と、 開閉制御端子とを有し、 第一の信号分岐配線は、 前記卜ランスファゲ一卜の一方の入出力端子と前記信号回路網とを接続 し、 第二の信号分岐配線は、 前記複数のトランスファゲー トのもう一方 の入出力端子と前記電子回路装置とを接続し、 前記トランスファゲ一卜 の開閉制御端子は、 前記卜ランスファゲ一卜の前記二つの入出力端子間 を常に導通状態とするような電位に保持し、 前記第一の信号分岐配線長 を 1 . 5 イ ンチ以下とすることで信号回路網の反射波を軽減し、 前記第 二の信号分岐配線長を 1 . 5 ィンチ以上とすることで前記電子回路装置 の配置制限を軽滅することを特徴とする。
本発明は、 以上の構成を備えているので、 拡張装置の挿抜時において も、 卜ランスファゲ一卜に安定な電源が与えられると同時に 卜ランスフ ァゲー 卜の開閉制御端子にデイセ一ブル信号が与えられ、 トランスファ ゲー トの入出力端子はハイ · インピーダンスが保証され、 挿抜時にシス テムバスに与える影響を最小にすることが可能である。
さらに、 本発明は、 複数の拡張装置に電力を供給する主電源以外に予 備充電電源を準備し、 さらに拡張装置内の電源系統を、 拡張装置挿入当 初から安定な主電源に接続する安定電源系統と、 拡張装置挿入時には予 備充電電源に接続する非安定電源系統とを用意し、 拡張装置挿人当初か ら入出力端子を確実にハイ · インピーダンスにする必要のある 卜ランス ファゲ一 卜には安定電源系統から電力を供給し、 拡張装置に存在する容 量負荷の充電には非安定電源系統から電力を供給することによ り、 拡張 装置の挿抜時においても、 主電源に対する影響を低減して、 システムバ
スで動作中の他の拡張装置は安定に動作を継続できるものである。 なお、 予備充電電源は、 主電源が安定に電力を供給できる限り主電源で兼用し て よい。
また、 本発明は、 電子回路装置の入出力部でありバスから一定の近距 離である位置に トランスファゲ一卜を挿入配置することにより、 卜ラン スファゲ一卜の電子回路装置側の反射の影響を トランスファゲ一卜で遮 閉じ、 バス信号の多重反射波は短時間で減衰し、 バス信号波形を迅速に 整定できる。 図面の簡単な説明
第 1 図は本発明の一実施例を示すもので、 システムバスと拡張装置と の接続を示す全体図であり、 第 2図は拡張装置に電力を供給する入出力 装置の一実施例であり、 第 3図は拡張装置に電力を供給する複数の電源 の一実施例であり、 第 4図は拡張装置に電力を供給する入出力装置の他 の実施例であり、 第 5図は拡張装置における独立の電源領域実装例であ リ、 第 6図は特に複数の拡張装置と接続された制御装置の一実施例であ り、 第 7図は拡張装置をシステムバスに論理的に接続する際の接続制御 タイ ミ ング例であり、 第 8図は拡張装置がシステムバスに挿入されたこ とを通知する装置の一実施例であり、 第 9図は卜ランスファゲ一卜を用 いた入出力装置の一実施例である。
1 0 0……システムバス、 1 1 0……主雹源、 2 0 0……タ ップ束 (信 号分岐配線) 、 3 0 0……モススィ ツチ、 3 1 0…… トランスファゲ一 卜、 4 0 0……電子回路装置、 5 0 0……制御装置、 6 0 0……制御線 7 0 0 a , b……コネクタ、 8 0 0……拡張装置
発明を実施するための最良の形態
本発叨の実施例の活線挿抜を実現する入出力装置に閲し、 機能ブロッ ク図を第 1図 ( a ) に示す。
第 1図 ( a ) は、 パス ( BU S) と電源 ( P OWE R) に接続する拡 張装置 8 00を示しており、 拡張装置 8 0 0には、 複数の卜ランファゲ 一トを含むモススィツチ 3 0 0と、 拡張装置 8 0 0の挿抜時にモススィ ツチ 3 0 0をハイ · インピーダンスに制御するハイ · イ ンピーダンス保 持回路 3 5 0 (H i — Z H O L D ) と、 バスに接続し動作する電子—回 路装置 4 00 (B U S L OA D) が含まれる。 さらに、 バスと電源に拡 張装置 8 0 0を挿入する場合に、 電源, バスの順番で接続し、 抜去する 場合にバス, 電源の順番で隔離する接続手段を有する。 ここでは長短ピ ンコネクタで示している。
卜ランスファゲ一卜は、 MO S素子の一種であり、 M〇 S 卜ランジス タのゲー ト端子をィネーブル (閉制御) すると ドレイ ン · ソース端子間 は導通状態となり、 ゲー 卜端子をディセーブルすると ドレイ ン · ソース 端子間をハイ · ィ ンピーダンス状態にするものである。 卜ランスファゲ ― 卜は通信回線を切り替えるためのクロスバ ' スィ ツチ等に川いること もできる。
電源に関し、 バス回路上で使用する電子回路装置全てで電源を共有す るのが一般的である。 しかし拡張装置挿抜時の電源負荷変動は、 他の電 子回路装置の動作を不安定なものにする恐れがある。 信頼性を向上させ るためには、 拡張装置の挿抜時でも電源の揺らぎがシステムで定められ る値に収まるよう、 電源の容量を定常負荷状態より大きなものにするこ とが望ましい。
本発明の実施例によると、 拡張装置 8 0 0の挿抜時に動作中のバスに
与える影響を小さくすることが可能である。 すなわち、 拡張装置 8 0 0 の挿入時に、 はじめ電源が拡張装置 8 0 0に供給され、 ハイ . イ ンピー ダンス保持装置 3 5 0はモススィ ッチ 3 0 0をハイイ ンピーダンスにす るようモススィ ツチの信号線を駆動する。 その後ハイィ ンピーダンスと なったモススィ ッチ 3 0 0がバスに接続し、 外部よりモススイ ツチ 300 のィネーブル制御を行い電子回路装置とバスが接続され、 挿入動作は完 了する。 挿入動作屮バスとモススィ ツチ 3 0 0の接続する際に、 モスス イ ッチ 3 0 0はハイ ' イ ンピーダンスが保証でき容量負荷を小さくする ことが可能なため、 バスの動作中でも拡張装置 8 0 0の抑入が可能であ る。 第 1 図 ( b ) は、 本発明の実施例を確実に機能させるために、 木 発明の実施例を適川する場合の電源配線例を示す。 すなわち、 一般に大 きな容 fi負荷を有する電子回路装置 4 0 0に電源が初めて接続されると、 容量負荷を充電するための突人電流により電源が揺らぎ、 モススィ ッチ 3 0 0の動作が保証できないばかり力、、 他の拡張装置と電源を共有して いる場合には、 勖作中のバスまで影響を与える虞があるからである。 そ こで、 少なく とも接続動作中には、 モススィ ッチ 3 0 0とハイ · イ ンピ 一ダンス保持回路 3 5 0には安定な電源 P O W E R— 1 から電力を供給 し、 電子回路装置 4 0 0には P O W E R— 1 とは異なる電源 P O W E R — 2から電力を供給する。 電源系統を分離することにより、 拡張装置 8 0 0挿入時に確実にモススィ ツチ 3 0 0がハイ · ィ ンピーダンスとなる よう勳作することを保証でき、 また P O W E R— 2 を通常動作で使用す る電源と分離することにより、 他の拡張装置の動作を保証する。
以下では、 各機能の詳細な実施例について述べる。
本¾明の活線挿抜を実現する入出力装置に閱する一実施例を、 第 1 図 ( c ) に示し以下に説明する。
第 1 図 ( c ) は、 複数の信号線を有するシステムバス 1 0 0と、 シス テムバス 1 0 0の分岐であるタップ束 2 0 0 と、 モススィ ッチ 3 0 0 (M 0 S - S W) と、 バスに接続し動作する電子回路装置 400(BUSL0AD) と、 モススィ ッチ 3 0 ◦の開閉制御をする制御装置 5 0 0 ( C N丁) と , モススィ ッチ 3 0 0を開閉制御する制御線 6 0 0 と、 システムバス 100 が配線される印刷基板とは別の拡張装置 8 0 0と、 拡張装置 8 0 0上で モススィ ツチ 3 0 0の负極性の開閉制御端子 2 4 2に接続する抵抗 810 と、 システムバス 1 0 0 と拡張装置 8 0 0とを接続するコネクタ 700a, 7 0 0 bと、 拡張装置 8 0 0に電力を供給する主電源 1 1 0 を示してい る。 なお拡張装置はシステムバス 〗 0 0に複数接続しても良く、 木実施 例では以下、 複数の拡張装置を代表して拡張装置 8 0 0と称す。
コネクタ 7 0 0 a , 7 0 0 bは、 拡張装置 8 0 0の挿入時最初に接触 し抜去時最後に隔離する長ピン対と、 挿入時長ピンよ り後に接触し抜去 時長ピンより先に隔離する短ピン対を有する。
モススィ ッチ 3 0 0は、 複数の卜ランスファゲ一卜 3 1 0 と 卜ランス ファゲ一卜 3 1 0のゲー トを駆動する ドライバ 3 2 0 とを含み、 卜ラン スファゲ一卜 3 1 0は、 電子回路装置 4 0 0 と、 短ピン対 ( 7 1 0 a〜 7 1 n a , 7 1 0 b〜7 1 η b ) を介してタ ップ 2 1 0〜2 1 nとにそ れぞれ接続している。 ドライバ 3 2 0は人出力装置用正電源部 2 4 0 と 負電源部 2 4 1 から電力を供給される。 入出力装置用正電源部 2 4 0と 負電源部 2 4 1 は、 長ピン対 (720 a〜721 a, 720 b〜721 b ) を介して 安定な主電源 1 1 0に接続している。
抵抗 8 1 0について、 一方は開閉制御端子 2 4 2に接続し、 もう一方 は主電源】 1 0から長ピン対 ( 7 2 0 a, 7 2 0 b ) を介して供給され る入出力装置用正電源部 2 4 0に接続する。 開閉制御端子 2 4 2は短ピ
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1 0 ン対 ( 7 3 0 a, 7 3 0 b ) と制御線 6 0 0を介して制御装置 5 0 0に も接続する。 ここでシステムバスの動作周期に比べ十分小さい時間内で 制御装置 5 0 0から制御線 6 0 0を駆動できるよう、 抵抗 8 1 0の抵抗 値は大きくすることが望ましい。
fg了-回路装置 4 0 0がシステムバス 1 0 0に ίβ号の伝送をするために は、 制御装置 5 0 0が制御線 6 0 0 を「論理負の電位」 (以後単に L O W と称す。 同様に 「論理正の電位」 を以後単に H I G Hと称す) にするこ とによりモススィ ッチ 3 0 0内のそれぞれの トランスファゲ一 卜 3 Γ 0 をィネーブルする必要がある。 その結果電子回路装置 4 0 0はシステム バス 1 0 0と接続し、 システムバス 1 0 0に接続されている他の電子回 路装置との信号の伝送が可能となる。
本 ¾明の技術思想は、 モススィ ッチ 3 0 0の電源と開閉制御端子 242 の電位を、 人出力線 2 2 0〜 2 2 nが接続される前に確保することによ り、 制御装置 5 0 0の介在なしに拡張装置 8 0 0挿入時における入出力 線 2 2 0〜 2 2 nのハイ · ィ ンピ一ダンスを保証することである。 その ためには入出力線 2 2 0〜 2 2 nが接続されるよりも先にモススィ ッチ 3 0 0 と開閉制御端子 'I 4 2の動作を保証する手段が必要であり、 本実 施例では長短ピンを有するコネクタ を川いて電源と信号線の接続順序を 確保し、 モススィ ツチ 3 0 0の安定動作を図っている。
拡張装置 8 0 0 を挿抜する時に、 システムバス 1 0 0に悪影響を与え ないで挿抜を実行できることを以下に説明する。
オペレータが拡張装置 8 0 0を挿入する場合、 最初に長ピン対 (720a , 7 2 0 b ) により安定な主電源 1 1 0の正電圧が入出力装置用正電源部 2 4 0に えられ、 同時に長ピン対 ( 7 2 1 a , 7 2 1 b ) により安定 な主電源 1 1 0の負電圧が負電源部 2 4 1 に与えられる。 このとき抵抗
8 1 0を介してモススィ ッチ 3 ◦ 0の開閉制御端子 2 4 2に H I G Ηが 加わるため、 モススィ ッチ 3 ◦ 0は電源が確保され、 且つディセーブル 状態であり、 入出力線 2 2 0〜 2 2 ηはハイ · イ ンピーダンスを保証さ れる。 さらに拡張装置 8 0 0が揮入されると、 ハイ ' イ ンピーダンス状 態の人出力線 2 2 0〜 2 2 η とタップ 2 1 0〜 2 1 η力'、'、 短ピン対
( 7 1 0 a〜 7 1 n a , 7 1 0 b〜 7 1 n b ) を介して接続する。 コネ クタ 7 0 0 a と 7 0 0 bの全てのピンが接続された後に制御装置 5 0 0 は、 制御線 6 0 0を介して開閉制御端子 2 4 2 を し〇 Wに,駆動し、 ¾子 回路装置 4 0 0とシステムバス 1 0 0 を接続する。 上述の構成により、 拡張装置 8 0 0の挿入時におけるモススイ ッチ 3 0 0の入出力線 2 2 0 〜 2 2 nはハイ · インピーダンスを保証されているため、 システムバス 1 0 0に与える負荷変動の影響は微かである。
次にオペレータが拡張装置 8 0 0を抜去する場合、 まず抜去前にオペ レータは制御装置 5 0 0に指示を与え、 制御線 6 0 0 を介して開閉制御 端子 2 4 2 を H I G Hに駆動し、 電子回路装置 4 0 0とシステムバス 1 0 0を切断する。 モススィッチ 3 0 0はディセ一ブルを確保されたま ま拡張装置 8 0 0は引き抜かれていき、 まずタ ップ 2 1 0〜 2 1 nに接 続される短ピン対 ( 7 1 0 a〜 7 l n a, 7 1 0 b〜 7 1 n b ) と制御 線 6 0 0に接続される短ピン対( 7 3 0 a , 7 3 0 b )が切断される。 前 記複数の短ピン対が切断された後でも、 長ピン対 ( 7 2 0 a〜 7 2 1 a 7 2 0 b〜 7 2 1 b ) から供給される電源と、 電源につながる抵抗 810 とにより、 モススィッチ 3 0 0の入出力線 2 2 0〜 2 2 nはハイ · イ ン ピーダンスが保証される。 最後に長ピン対 ( 7 2 0 a〜 7 2 1 a , 7 2 0 b〜 7 2 1 b ) が隔離し、 抜去は終了する。 同様にここでも、 拡 張装置抜去時におけるモススィツチ 3 0 ◦の入出力線 2 2 0〜 2 2 ηは
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1 2 ハイ ' イ ンピーダンスを保証されているため、 システムバス 1 0 0に与 える負荷変動の影響は微かである。
木発 li)Jの活線挿抜を実現する人出力装置に閣し、 特に拡張装置に ¾力 を供給する入出力装置の一実施例を第 2図に示す。
第 2図は、 第 1 図に示した構成要素のほかに、 予備充電電源 1 2 0 と , 電子回路装置 4 0 0 を含んだ拡張装置 8 0 0内の負荷を、 模式的に示し た回路負荷 8 2 0〜 8 2 mと、 予備充電電源 1 2 0から艮ピン対 (722a, 7 2 2 b ) を介して回路負荷 8 2 0〜 8 2 mにのみ直接電力を供給する 回路川電源部 2 4 3 を示している。
本発 liljの技術思想は、 拡張装置 8 0 0 を挿抜する際に、 動作中の他の 拡張装置も電力の供給を受けている主電源 1 1 0に対し、 負荷変動によ る影響を極力与えず、 J1つモススィ ッチ 3 0 0に対し、 入出力線が確実 にハイ ' イ ンピーダンスとなるように電源を確保することである。 その ため本実施例では、 入出力装置 (ここではモススィ ッチ 3 0 0 ) の正電 源部 2 4 0 と、 入出力装置以外の正電源部 (ここでは回路用電源部 243) とを拡張装置 8 0 0内で分離し、 人出力装置川正 12源部 2 4 0には主電 源 1 1 0から電力を供給し、 回路用電源部 2 4 3には予備充電 ¾|源 120 から電力を供給する例を示す。
予備充電電源 〖 2 0からは長ピン対 ( 7 2 2 a , 7 2 2 b ) とダイォ ー ド 8 3 0を介して回路用電源部 2 4 3に接続する。 また主電源 1 1 0 からは短ピン対 ( 7 2 3 a , 7 2 3 b ) を介して、 ダイオー ド 8 3 0 を バイパスし回路用電源部 2 4 3に接続する。
拡張装置 8 0 0を挿抜する際に、 主電源】 1 0に対し食荷変動による 悪影響を与えないことを以下に説明する。
オペレータが拡張装置 8 0 0を挿入する場合、 長ピン対 ( 7 2 0 a〜
7 2 1 a, 7 2 0 b〜 7 2 1 b ) を介して、 安定な主電源 1 1 0から ¾ 力がモススィ ッチ 3 0 0に供給される。 モススィ ッチ 3 0 0の入出力線 が安定な主電源 1 1 0によってディセーブルに確保されるのは前述の通 りである。 また同時に、 長ピン対 ( 7 2 2 a, 7 2 2 b ) とダイオー ド
8 3 0 を介して、 予備充電電源 1 2 0から 0路用電源部 2 4 3に ¾力が 供給される。 ここで予備充電電源 1 2 0は、 0路^荷 8 2 0〜 8 2 mに 予備充電を行う。 さらに拡張装 E 8 0 0が挿入されると、 短ピン対
( 7 2 3 a , 7 2 3 b ) により主電源 1 1 0から回路川 ¾源部 2 4 3に 電力が供給され、 拡張装置 8 0 0の抑人は完了する。
次にオペレータが拡張装置 8 0 0を抜去する場合、 ^初に短ピン対 ( 7 2 3 a , 7 2 3 b )が隔離し主電源 1 1 0が回路^荷 8 2 0〜 8 2 m に対して電力の供給を停止する。 この際、 電源から切り離された影響に よる逆起電力は、 ダイオー ド 8 3 0で遮断される。 さらに複数の長ピン 対 ( 7 2 0 a〜 7 2 2 a, 7 2 0 b〜 7 2 2 b ) が隔離し、 拡張装置 8 0 0の抜去は終了する。
ここで予備充電電源 1 2 0について本発明の実施例の意図するところ は、 主電源 1 1 0に比べて電源容量の小さいものでも構わないというこ とである。 すなわち主電源 1 1 0はシステムバス 1 0 0に接続する複数 の拡張装置で共有されるものなので、 複数の拡張装置に対する影響を考 慮すると、 主電源 1 1 0が負荷変動により揺らぐことは極力避けねばな らない。 そのため安定な主電源 1 1 0が電力を供給するのは必要最小限 の回路に対して与えられるべきであり、 挿抜時には、 確実な動作が求め られるモススィツチ 3 0 0のみに電力を供給する。 一方拡張装置内には 数多くの霜子回路装置が含まれ、 拡張装置を挿入する直前の初期充電電 荷は一般に 0であるといえる。 これらの電子回路装置に直接主電源 110
を接続すると、 電子回路装置を初期充 する突入電流が流れ、 i霜源
1 1 0の揺らぎが発生する恐れがある。
以上の揺らぎを防止するため予備充電電源 1 2 0を川意して、 予備充電 は予備充 ¾電源 1 2 0が行い、 突人電流が鎮静化した後に主電源 1 1 0 を接続するように構成する。 本実施例では、 長ピンに予備充電電源 120 から、 短ピンに主電源 1 i 0から、 電力の供給を行うよう構成した。 以 上の ¾山により設計者は、 拡張装置 8 0 0の突入電流の大きさを考應し て、 システム構成上容認できる揺らぎとなるように、 予備充電電源 120 の容量を設計すればよい。
木発 >!)]の活線挿抜を実現する入出力装 sに raし、 特に拡張装 に t力 を供給する入出力装置の他の実施例を第 3図に示し、 以下に説 Iリ;!する。 第 3図 ( a ) は、 第 'λ図の構成と比べて予備充霜罨源 1 2 0 をキャパ シタ 1 2 0 ' で置き換えた点と、 突人 ¾ 流制限回路 I 'λ 1 を加えた点で 異なっている。
第 3図 ( b ) は、 突入電流制限回路 1 2 1 の構成例を示し、 主電源 1 1 0に接続する主電源線 2 3 0と、 キャパシタ 1 2 0 ' に接続する予 備充電電源線 2 3 2 との間を、 ダイオー ド 1 2 2と抵抗 1 1 3で接続す ることを示している。
本実施例の特徴は、 予備充電 1M 1 2 0を主電源 1 1 0から充 され るキャパシタ 1 2 0 ' と置き換えたことである。
二つの電源の挙動について以下に説明する。 はじめキャパシタ 120' は、 主電源 1 1 0から充電されて主電源 1 1 0とほぼ同電位となってい る。 拡張装置 8 0 0が挿入された場合、 拡張装置 8 0 0内の回路負荷 8 2 0〜 8 2 mに対する初期充電電流は、 キャパシタ 1 2 0 ' から供給 される。 第 2図と第 3図より、 長ピン対 ( 7 2 2 a , 7 2 2 b ) が接続
されると瞬時に、 キャパシタ 1 2 0 ' と 0路^荷 8 2 0〜 8 2 mとの問 で電荷の移動がおこる。 その後短ピン対 ( 7 2 3 a, 7 2 3 b ) が接続 されるまで、 抵抗 1 2 3 と、 キャパシタ 1 2 0 ' と回路負荷 8 2 0〜 8 2 mの合成容量との時定数に従い、 主電源 1 1 0から充電が行われる <, よって前記時 ^数を考慮し、 キャパシタ 1 2 0 ' の値を十分大きくする ことにより、 突入 ^流による主電源〗 1 0の揺らぎは防止できる。
木¾叨の沽線挿抜を実現する入出力装置に f¾し、 特に拡張 ¾Eに 力 を供給する人出力装置の他の実施例を第 4図に示し、 以下に説明する。 第 4図は、 第 2図に示した構成要素にく らべ、 予備—充電電源 1 2 0を 排し、 ダイオー ド 8 3 ◦と直列に抵抗 8 3 1 を配置している。 また生電 源 1 1 0から直接、 長ピン対 ( 7 2 2 a, 7 2 2 b ) に接続している。 本実施例の特徴は、 入出力装置 (ここではモススィ ッチ 3 0 0 ) の正 電源部 2 4 0 と、 入出力装置以外の正電源部 (ここでは回路用 ¾源部 2 4 3 ) とを拡張装置内で分離し、 主電源 1 1 0から入出力装置電源部 2 4 0と回路用電源部 2 4 3 とに電力を供給することにある。
主電源 1 1 0からは、 長ピン対 ( 7 2 2 a, 7 2 b ) とダイオー ド 8 3 0と抵抗 8 3 1 を介して回路用電源部 2 4 3に接続し、 短ピン対 ( 7 2 3 a , 7 2 3 b ) を介して、 ダイオー ド 8 3 0 と抵抗 8 3 1 をノ ィパスし回路用電源部 2 4 3に接続する。
拡張装置 8 0 0を挿抜する際に、 主電源 1 1 0に対し負荷変 ¾による 悪影響を与えないことを以下に説明する。
オペレータが拡張装置 8 0 0を挿入する場合、 長ピン対 ( 7 2 0 a〜 7 2 1 a , 7 2 0 b〜7 2 1 b ) を介して、 安定な主電源 1 1 0から g 力がモススィ ツチ 3 0 0に供給される。 モススィ ツチ 3 0 0の入出力線 が安定な主電源によってディセーブルに確保されるのは前述の通りであ
る。 また同時に、 長ピン対 ( 7 2 2 a , 7 2 2 b ) とダイオー ド 8 3 0 と抵抗 8 3 1 を介して、 主電源 1 1 0から回路用電源部 2 4 3に電力が 供給される。 ここで主電源 1 1 0は、 抵抗 8 3 I と回路負荷 8 2 0〜 8 2 mの合成容量との時定数で、 回路食荷 8 2 ()〜 8 2 mに予備充電を 行う。 さらに拡張装置 8 0 0が挿人されると、 短ピン対 ( 7 2 3 a ,
7 2 3 b ) により主電源 i 1 0から回路川電源部 2 4 3に電力が供給さ れ、 拡張装置 8 0 0の挿入は完了する。
次にオペレータが拡張装置 8 0 0 を抜去する場合、 最初に短ピン対- ( 7 2 3 a , 7 2 3 b )が隔離し主電源 1 1 0が回路負荷 8 2 0〜 8 2 m に対して ΐθ;力の供給を停止する。 この際、 電源から切り離された影響に よる逆起電力は、 ダイオー ド 8 3 0で遮断される。 さらに複数の長ピン 対 ( 7 2 0 a〜 7 2 2 a , 7 2 0 b〜 7 2 2 b ) が隔離し、 拡張装置
8 0 0の抜去は終了する。
本実施例の第 4図の場合、 第 2図に比べ、 予備充電 IE源 1 2 0を排し、 必要に応じて抵抗 8 3 1 を追加する。 そのため拡張装置 8 0 0 を挿入す る際の、 主電源 1 1 0からの突入電流を制限するために、 抵抗 8 3 1 は 設けることが望ましく、 さらに抵抗 8 3 1 の抵抗値は十分大きくするこ とが望ましい。 一方、 短ピン対 ( 7 2 3 a, 7 2 3 b ) が接続する前に、 回路負荷 8 2 0〜 8 2 mは十分に充 IEされている必要があり、 突入電流 の上限と時定数の大きさをバランス良く設定する必要がある。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、 特に拡張装置に電力 を供給する入出力装置の一実装例を第 5図に示す。
第 5図は、 第 2図, 第 4図のいずれの実施例にも適川でき、 本実施例 では特に第 4図の実施例についての実装例を示す。
本実施例の特徴は、 入出力装置 (ここではモススィ ッチ 3 0 0 ) の正
電源部 2 4 0と、 入出力装置以外の正電源部 (ここでは回路用電源部 2 4 3 ) と'を拡張装置内で分離して、 印刷基板 9 0 0上でそれぞれ異な る正電源領域を設けていることである。
第 5図は、 長ピン 7 2 0 bと短ピン 7 2 3 b をそれぞれ印刷基板 900 上の正電源領域 (ハッチングされた領域) 8 5 0, 8 5 1 に接続し、 長 ピン 7 2 2 bからダイォー ド 8 3 0と抵抗 8 3 1 を介して正電源領域 8 5 1 に接続することを示している。
正電源の領域を入出力装置川正電源領域 8 5 0 と回路負荷 i」 it-: 源領 域 8 1 との間にどちらの電源領域もない空間 (スリ ツ 卜) を介在させ 上記両方の正電源領域を分離して実装することにより、 主電源 1 1 0に 対する影響を低減し、 電源の揺らぎを防止する効果を高めることができ る。 また多層の印刷基板を川いて、 同一平 ffi上ではなく別個の層にそれ ぞれの電源領域を設けてもよい。
またここで、 長ピン対( 7 2 0 a , 7 2 0 b )と、 長ピン対 ( 7 2 2 a , 7 2 2 b ) あるいは短ピン対 ( 7 2 3 a, 7 2 3 b ) は、 入出力装置川 正電源部 2 4 0と回路用電源部 2 4 3 とが主電源 1 1 0に対して相 If.に 干渉することを避けるために、 コネクタ ( 7 0 0 a, 7 0 0 b ) 上で極 力物理的に引き離して配置することが望ましい。 できればコネクタの両 端に、 長ピン対( 7 2 0 a, 7 2 0 b )と長ピン対( 7 2 2 a, 7 2 2 b ) を配することが望ましい。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に関し、 特にモススィ ッチの 開閉制御を行う制御装置の一実施例を第 6図に示す。
第 6図は、 制御装置 5 0 0 と拡張装置 8 0 0において開閉制御に関す る部分を示しており、 モススィッチ 3 0 0の開閉制御を行う制御装置 5 0 0 ( C N T ) と、 オペレータが指令を与え制御装置 5 0 0の動作を
PCrJP95/01955
1 8 支持するサービスプロセッサ 5 1 0 ( S V P) と、 拡張装置 8 0 0の接 続状態を監視する接続監視部 5 2 0 ( S L O T A C K) と、 モススィ ツチ 3 0 0の開閉動作を行う開閉部 5 3 0 (G A T E C N T ) と、 拡 張装置 8 0 0の接続を判定する接続判定部 5 4 0 (CONDITION ) と、 動 作指令論理 5 5 0 と、 システムバス 1 0 0上の信号を取り込む基準とな る基準信号 5 6 ◦ と基準信号発生源 5 6 1 ( P し し) と、 ^閉制御を伝 達する制御線 6 0 0 と、 拡張装置 8 0 0の接続状態を伝達するスロッ ト 状態線 6 1 0と、 拡張装置 8 0 0の接続状態を出力するスロッ 卜状態出 力部 8 4 0 ( S L O T I N) を示している。
接続監視部 5 2 0は、 接続状態レジスタ 5 2 1 を有する。 問閉部 530 は、 開閉制御レジスタ 5 3 1 を有する。
拡張装置 8 0 0 を挿抜する際の制御装置 5 0 0の動作について以下に 説明する。
オペレータが拡張装置 8 0 0を挿入する場合、 最初に拡張装置 8 0 0 がシステムバス 1 0 0に挿入されると、 スロッ 卜状態出力部 8 4 0から スロッ ト状態線 6 1 0 を通じて拡張装置挿入を制御装置 5 0 0に通知す る。 接続監視部 5 2 0は拡張装置 8 0 0の挿入を察知すると、 拡張装置 8 0 0の状態を接続状態レジスタ 5 2 1 に設定し、 接続判定部 5 4 〇に 割り込みを上げる。 割り込みを受けた接続判定部 5 4 0は、 所定の条件 を満たすと動作指令論理 5 5 0に接続指令を発行する。 ここで所定の条 件と して、 サービスプロセッサ 5 1 0からの指令、 または、 割り込みが 上がってきてから一定時間経過、 当該拡張装置 8 0 0からのリセッ ト処 理完了通知等があり、 制御装置 5 0 0は必要に応じてこれらを認識する 手段を有することが望ましい。 動作指令論理 5 5 0は、 接続判定部 540 と接続監視部 5 2 0の信号から、 開閉部 5 3 0に挿入された拡張装置
8 0 0に該当する開閉制御レジスタの領域に、 モススィ ツチ 3 0 0を閉 じるための' "閉" 情報を書き込む。 開閉部 5 3 0は、 書き込まれた領域 に対応する拡張装置 8 0 0の制御線 6 0 0 を選択し、 モススイ ツチ 300 の開閉制御端子 2 4 2 を L O Wに駆動する。 以上によ り抑人された拡張 装置 8 0 0はシステムバス 〗 1 0に接続される。 システムを管理するメ ィン処理装置はシステムの構成制御を終了し、 当該拡張装置 8 0 0の内 部レジスタ設定等を行い、 しかる後にシステムは通常動作に移行する。 オペレータが拡張装置 8 0 0を抜去する場合、 システムバス 1 1 0'に 対する抜去による影響を最小とするため、 最初に当該拡張装置 8 0 0の モススィ ッチ 3 0 0を切断しなければならない。 そのため接続判定部 5 4 0は抜去すべき拡張装置を事前に知る必要があり、 その方法と して、 システムを管理するメィン処理装置からの切断要求割り込みや、 ォペレ 一タがサ一ビスプロセッサ 5 1 0から人力する指令、 当該拡張装置 800 からのエラ一報告割り込み等がある。 抜去すべき拡張装置を認識した接 続判定部 5 4 0は、 該当する拡張装置を切り離すべく切断指令を動作指 令論理 5 5 0に発行する。 動作指令論理 5 5 0は、 接続利定部 ) 4 0か らの信号から、 抜去する拡張装置に該当する^閉制御レジスタ 5 3 1 の 領域に "開" 情報を書き込む。 開閉部 5 3 0は、 書き込まれた領域に対 応する拡張装置 8 0 0の制御線 6 0 0 を選択し、 モススィ ッチ 3 0 0の 開閉制御端子 2 4 2 を H I G Hに駆動する。 以上によ り挿入された拡張 装置 8 0 0はシステムバス 1 1 0から切り離される。 さらに、 抜去可能 となった拡張装置 8 0 0は、 オペレータにより物理的にシステムバスか ら切り離される。 システムを管理するメイ ン処理装置はシステムの再構 成制御を終了し、 しかる後にシステムは通常動作に移行する。
本発明の活線挿抜を実現する入出力装置に閣し、 特に拡張装置をシス
テムバスに接続する方法の一実施例を第 7図に示し、 以下に説 Iリ;)する。 本実施例では、 拡張装置がシステムバスと論理的に接続するあるいは 切り離す時に、 システムバスで動作中の信号伝送を阻害しないように接 続するあるいは切り離すタィ ミ ングを設定し、 バス上の信号取り込みに 影響の無い期間内で、 波形の乱れを整 ¾!することを示す。
第 7図は、 拡張装置 8 0 0 をシステムバス 1 0 0に接続するタイ ミ ン グを示しており、 基準信号 5 6 0と、 制御線 6 0 0と、 システムバス 1 0 0の動作波形例を示している。
拡張装置 8 0 0 を挿人する場合について、 第 6図を交えて以下に説明 する。 なお木実施例では、 システムバス 〗 0 0上の信号は、 S準信号 5 6 0の立ち上がりで確定し取り込まれるとする。 またシステムバス 1 0 0の基準信号 5 6 0の周期は T c 1 k 1 0 2 0であり、 システムバ ス 1 0 0で必要とされる信号のセッ 卜アップ時間は T s u 1 0 1 0であ る。
制御線 6 0 0 を駆動する開閉部 5 3 0は、 基準信号 5 6 0が接続され ている。 開閉部 5 3 0は、 拡張装置 8 0 0内の電子回路装置 4 0 0とシ ステムバス I 0 0 とを論理的に接続するために、 制御線 6 0 0 を駆動し し〇Wにする。 ここで開閉部 5 3 0は、 制御信号 6 0 0 を基準信号 560 の立ち上がりに同期して し O Wにする ( 1 0 3 0 ) 。 その結果モススィ ツチ 3 0 0は導通となり、 電子回路装置 4 0 0はシステムバス 1 0 0に 接続されるため、 システムバス 1 0 0上には信号の擾乱が発生する ( 1 0 4 0 )。 しかし信号の擾乱が発生しても、 次の基準信号 5 6 0の立 ち上がりの T s u以上前に信号波形が整定すれば、 次の基準信号 5 6 0 の立ち上がりで取り込む信号には影響を与えない。 この結果制御装置 5 0 0は、 バス上の信号伝送を阻害しないで拡張装置 8 0 0を接続する
ことが可能となる。
木発明の活線挿抜を実現する入出力装置に閲し、 特に拡張装置が挿入 されたことを通知するスロッ 卜状態出力部の一実施例を第 8図に示し、 以下に説明する。
第 8図はスロッ 卜状態出力部 8 4 0の一構成例を示している。 スロッ 卜状態出力部 8 4 0は、 拡張装置 8 0 0 と制御装置 5 0 0の間に設けら れ、 スロ ッ ト状態線 6 1 0は短ピン対 ( 7 3 1 a, 7 3 1 b ) を介して 拡張装置 8 0 0内で負電源線 2 4 1 に接続する。 またスロッ ト状態線 6 1 0は、 拡張装置 8 0 0の外部で抵抗 6 1 1 を介して正電源部、 たと えば主 I 源部 2 3 0に接続する。
拡張装置 8 0 0を挿抜する際のスロッ 卜状態出力部 8 4 0の動作につ いて以下に説明する。
オペレータが拡張装置 8 0 0 を挿入する以前のスロッ 卜状態線 6 1 0 は、 正電源につながれた抵抗 6 1 1 でプルアップされているため! n GHを 出力している。 これより制御装置 5 0 0は、 拡張装置 8 0 0がシステム バス 1 0 0に接続されていないことを認識する。 オペレータが拡張装^ 8 0 0 を挿入する場合、 はじめに複数の長ピン対が接続し電源電位が確 定した後、 短ピン対が接続する。 短ピン対 ( 7 3 1 a, 7 3 1 b ) が接 続されるとスロッ 卜状態線 6 1 0は f<電源部 2 4 1 に接続し L 0 Wを出 力する。 その結果、 制御装置 5 0 0は拡張装置 8 0 0がシステムバス 1 0 0に挿入されたことを認識する。
拡張装置 8 0 0 を抜去する場合は、 前述の識論の逆であり、 抜去前に L O Wを出力していたスロッ ト状態線 6 1 0は、 抜去されることにより H I G Hを出力し、 その結果制御装置 5 0 0は拡張装置 8 0 0が抜去さ れたことを認識する。
木 ^明の入出力装置に間する一実施例を、 第 9図に示し以下に説明す る。
第 9図は、 複数の信号線を有するシステムバス 1 0 0と、 システムバ ス 1 0 0の分岐であるタップ 2 0 0 と、 モススィ ッチ 3 0 0 (M0S— SW) と、 バスに直接接続し動作可能である電子回路装置 4 0 0 ( BUSLOAD) を示している。
本発明の技術思想は、 従来直接バスに接続してきた電子回路装置につ いて、 バスと電子回路装置との間にモススィ ッチを挿入して、 そのモ-ス スィ ッチを極力バス近傍に配置することにより、 バス上の信号波形の整 定時間を短縮し、 波形の揺らぎを低減し、 且つ従来バスからの信号配線 長を制限されていた電子回路装置を従来以上に引き離すことを可能とす ることである。
開閉制御用 ドライバ 3 2 0の入力は、 モススィ ッチ 3 0 0 を常にイネ 一ブルとするので、 抵抗を介して負電源部 2 4 1 に接続する。
タ ップ 2 0 0に含まれる各信号線 2 1 0〜 2 1 nのそれぞれの長さ L A 1 〜し A nについて、 これらの長さは実装上可能な限り短くする。 モススィ ッチ 3 0 0がイネ一ブルとされるとき、 システムバス 1 0 0上 を伝送する信号は一般に、 ( 1 ) モススィ ッチ 3 0 0のシステムバス 1 0 0側ピン、 ( 2 ) モススィ ッチ 3 0 0の電子回路装置 4 0 0側ピン, ( 3 ) 電子回路装置 4 0 0の人出力ピン、 の 3つの箇所からの反射の影 響を受ける。 本実施例に関しては、 バス信号伝送波形は ( 1 ) の長さ L A i 〜 L A nによる影響を最も受けるため、 ( 1 ) を短くすることが バス信号波形整定に大きく貢献する。 長さ L A 1 〜 L A nの上限は、 シ ステムバス 1 0 0の動作周波数や反射、 システムバス 1 0 0の総延長等 の影饗を考慮し、 電子回路装置 4 0 0同士が正しく信号の論理を伝達で
きる範囲で定められる。
例えば 5 V系のバスシステム、 より具体的にはバス伝搬時間が 1 1 ns以 下、 バスの特性イ ンピーダンスが 6 0〜 1 0 0 Ω、 電子回路装置 4 0 0 の人力ピンキャパシタ ンスが 1 6 p F以下、 電子回路装置 4 0 0の最大 接続数を 1 0という仕様のバスシステムでは、 長さ L A 1 〜し八:1 を 0 イ ンチ以上 1 . 5 インチ以下とされるが、 電子回路装置 4 0 0 を実装す る際、 規定通り配線することが困難な場合が有る。
そこで電子回路装置 4 0 0を最大接続した場合にも、 バス伝搬時間内 に信号波形の H I レベルや L O Wレベルを確保するよう、 それぞれのお 子回路装置 4 0 0とシステムバス 1 0 0との間に、 長さ L A 1 〜し A n を 0イ ンチ以上 1 . 5 イ ンチ以下となるようにモススィ ッチ 3 0 0を配 置する。 ここで、 電子回路装置 4 0 0はシステムバス 1 0 0 と同じバッ クボー ド上になくてもよい。 モススィ ッチ 3 0 0の入力ピンキャパシタ ンスを電子回路装置 4 0 0に対して小さくすることにより、 電子回路装 置 4 0 0がバックボー ドとは異なる拡張装 E上に有る場合でも、 単純に 電子回路装置 4 0 0をシステムバスに接続するよりも、 本発 による方 法は多数接続することが可能となる。
一方電子回路装置 4 0 0は、 モススィ ツチ 3 0 0 をシステムバス 1 00 近傍に配置し、 バス仕様を満たすことにより、 畏さ L B 1 〜し B n を 1 . 5 ィ ンチ以上、 望ましくは 1 0ィ ンチ未満として配線することが可 能となる。
以上、 従来の電子回路装置 4 0 0とシステムバス 1 0 0 との間でモス スィ ッチ 3 0 0 を反射の影響を考慮した範囲内に配することにより、 ¾ 子回路装置 4 0 0から出力する信号は、 モススィ ッチ 3 0 0屮の卜ラン スファゲー ト 3 1 0を通じてシステムバス 1 0 0に出力され、 このとき
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2 4 システムバス 1 0 0上の信号はシステムバス 1 0 0の両端と、 他のモス スィ ツチの人力端での反射の影響を主に受け、 長さ L A l〜L A n を短 くすることによ りバス信号の多重反射は早期に落ち着き、 よってシステ ムバスの信号波形は迅速に収束 · 整定し、 高速バスへの適川が可能とな る。 産業上の利用可能性
本¾叨によ り、 活線挿抜可 fi¾な入出力装置に閒し、 人出力装 Sに信^ 遅延の小さい 卜ランスファゲ一卜を川いて抑抜時にディセ一ブルを確保 することにより、 高速動作可能なバスで、 拡張装置の挿抜が他の ¾子回 路装置のバス信号伝送を阻害しない入出力装置を実現できる。
また木 ¾ ijjによ り、 活線抑 可能な人出力装置に閣し、 源系統を多 重化し、 拡張装置を挿抜する際に電源に与える影響を低減し、 挿抜に閣 与しない電子回路装置の動作が不安定とならないような入出力装置を実 現できる。
また本発明によ り、 人出力装 gに関し、 電子回路装置の人出力部であ りバスから一定の近距離である位置に 卜ランスファゲ一卜を抑入配置す ることにより、 バス動作波形を迅速に整定し高速バスへの適川が可能と なる。