JPH08211975A - データ転送システム及びコンピュータシステム並びに活線挿抜用機能回路基板 - Google Patents

データ転送システム及びコンピュータシステム並びに活線挿抜用機能回路基板

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JPH08211975A
JPH08211975A JP7304087A JP30408795A JPH08211975A JP H08211975 A JPH08211975 A JP H08211975A JP 7304087 A JP7304087 A JP 7304087A JP 30408795 A JP30408795 A JP 30408795A JP H08211975 A JPH08211975 A JP H08211975A
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bus
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Abstract

(57)【要約】 【課題】バスの高速化と活線挿抜とを可能にしたデータ
転送システム及びコンピュータシステム並びにそれに用
いる活線挿抜用機能回路基板を提供すること。 【解決手段】データを転送するバス1を備えたデータ転
送システムまたはデータを転送するバスをコンピュータ
に接続したコンピュータシステムにおいて、機能回路1
0と、機能回路10の入出力信号路に並列接続したプリ
チャージ用抵抗12とスイッチング素子11と、該スイ
ッチング素子11の導通を制御するスイッチング制御手
段14とを備えた機能回路基板3を、前記並列接続した
プリチャージ用抵抗12とスイッチング素子11との入
出力端に設けられたコネクタ4により前記バスに対して
挿抜可能に形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、活線挿抜可能な機
能回路基板及びそれを用いたデータ転送システム及びコ
ンピュータシステムに関する。
【0002】
【従来の技術】コンピュータを初めとする電子情報処理
装置は、処理性能・信頼性の向上が要求されている。特
に電子情報処理装置内の多数の機能回路を接続するバス
においては、バス動作を停止或いは休止させずに、即
ち、バスのデータ転送を中断せずに、このバスに接続さ
れた機能回路を抜去あるいは新たな機能回路を接続させ
て保守を行うために活線挿抜技術が必要になっている。
【0003】この活線挿抜に関する従来技術として、特
開平2−125314号公報および特開平4−8840
9号公報が知られている。前者の従来技術は、バス配線
と機能回路間にバスインタフェース回路を設けて、この
バスインタフェース回路の動作をオン・オフ制御するこ
とでバス動作を休止させることなく挿抜を実現するもの
である。また後者の従来技術は、バス配線と機能回路間
にMOS電界効果トランジスタ等のスイッチング素子を
設けてこれをオン・オフすることにより活線挿抜を実現
するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前者の従来技術におい
ては、バスインタフェース回路を新たに設けることによ
りこのバスインタフェース回路における信号遅延時間が
余分に必要となる。即ち、前記バスインタフェース回路
を、バイポーラ或いはMOSトランジスタで構成する場
合、この遅延時間は約2〜10nsとなってしまう。そ
の結果、バス動作周波数の向上が制限されてしまい、バ
スの高速化を図ることが難しいという課題を有してい
た。このように、前者の従来技術においては、バスの高
速化に対応できるようにする点について考慮されていな
かった。
【0005】また、後者の従来技術においては、スイッ
チング素子での遅延は小さく高速化に適している。しか
し、機能回路と、機能回路とスイッチング素子を繋ぐ線
路の持つ静電容量により、スイッチングした瞬間にバス
信号にノイズが生じ、このノイズのためにバス上の他の
機能回路が誤動作してしまうという課題があった。上記
の如く、バス上にノイズが生じるのは、バスの電位と挿
入される機能回路の線路の電位が異なる場合、スイッチ
ング素子が導通した瞬間にこの電位差のため充放電が生
じるからである。
【0006】本発明の目的は、上記従来技術の課題を解
決すべく、稼働中の装置及び装置内のバス転送を停止或
いは休止させることなく機能回路基板を活線挿抜可能に
した、データ転送システム及びコンピュータシステム並
びにそこに用いる活線挿抜可能な機能回路基板を提供す
ることにある。また本発明の目的は、バスの高速化に対
応でき、バス上の他の機能回路が誤動作しないように機
能回路基板を活線挿抜可能にしたデータ転送システム及
びコンピュータシステム並びに活線挿抜用機能回路基板
を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、データを転送するバスを備えたデータ転
送システムであって、機能回路を設け、更に該機能回路
の入出力信号路に並列接続した抵抗とスイッチング素子
とを備えた機能回路基板を、前記並列接続した抵抗とス
イッチング素子との入出力端に設けられたコネクタによ
り前記バスに対して挿抜可能に形成したことを特徴とす
るデータ転送システムである。
【0008】また本発明は、データを転送するバス配線
を備えたデータ転送システムであって、機能回路を設
け、更に該機能回路の入出力信号路上において並列接続
したプリチャージ用抵抗とスイッチング素子とをコネク
タの近傍に該コネクタに接続して備えた機能回路基板
を、前記コネクタにより前記バス配線に対して挿抜可能
に形成したことを特徴とするデータ転送システムであ
る。
【0009】また本発明は、データを転送するバスを備
えたデータ転送システムであって、機能回路を設け、更
に該機能回路の入出力信号路に並列接続したプリチャー
ジ用抵抗とスイッチング素子とを備え、該スイッチング
素子の導通を、前記バスのデータ転送に用いられるバス
クロックを該バスクロック周期以下で遅延させた遅延ク
ロックを用いて同期化して制御するスイッチング制御手
段を備えた機能回路基板を、前記並列接続した抵抗とス
イッチング素子との入出力端に設けられたコネクタによ
り前記バスに対して挿抜可能に形成したことを特徴とす
るデータ転送システムである。
【0010】また本発明は、データを転送するバス配線
を備えたデータ転送システムであって、機能回路を設
け、更に該機能回路の入出力信号路上において並列接続
したプリチャージ用抵抗とスイッチング素子とをコネク
タの近傍に該コネクタに接続して備え、前記スイッチン
グ素子の導通を、前記バス配線においてデータ転送に用
いられるバスクロックを該バスクロック周期以下で遅延
させた遅延クロックを用いて同期化して制御するスイッ
チング制御手段を備えた機能回路基板を、前記コネクタ
により前記バス配線に対して挿抜可能に形成したことを
特徴とするデータ転送システムである。
【0011】また本発明は、データを転送するバスを備
えたデータ転送システムであって、機能回路を設け、更
に該機能回路の入出力信号路に並列接続したプリチャー
ジ用抵抗とスイッチング素子とを備え、該スイッチング
素子の導通を、基板挿入完了信号に基づいて制御するス
イッチング制御手段を備えた機能回路基板を、前記並列
接続した抵抗とスイッチング素子との入出力端に設けら
れたコネクタにより前記バスに対して挿抜可能に形成し
たことを特徴とするデータ転送システムである。
【0012】また本発明は、データを転送するバス配線
を備えたデータ転送システムであって、機能回路を設
け、更に該機能回路の入出力信号路上において並列接続
したプリチャージ用抵抗とスイッチング素子とをコネク
タの近傍に該コネクタに接続して備え、前記スイッチン
グ素子の導通を、基板挿入完了信号に基づいて制御する
スイッチング制御手段を備えた機能回路基板を、前記コ
ネクタにより前記バス配線に対して挿抜可能に形成した
ことを特徴とするデータ転送システムである。
【0013】また本発明は、データを転送するバス配線
を備えたデータ転送システムであって、機能回路を設
け、更に該機能回路の入出力信号路上において並列接続
したプリチャージ用抵抗とスイッチング素子とをコネク
タの近傍に該コネクタに接続して備え、前記スイッチン
グ素子の導通を、前記バス配線においてデータ転送に用
いられるバスクロックを該バスクロック周期以下で遅延
させた遅延クロックを用いて同期化し、基板挿入完了信
号に基づいて制御するスイッチング制御手段を備えた機
能回路基板を、前記コネクタにより前記バス配線に対し
て挿抜可能に形成したことを特徴とするデータ転送シス
テムである。
【0014】また本発明は、データを転送するバスをコ
ンピュータに接続したコンピュータシステムであって、
機能回路を設け、更に該機能回路の入出力信号路に並列
接続したプリチャージ用抵抗とスイッチング素子とを備
えた機能回路基板を、前記並列接続した抵抗とスイッチ
ング素子との入出力端に設けられたコネクタにより前記
バスに対して挿抜可能に形成したことを特徴とするコン
ピュータシステムである。
【0015】また本発明は、データを転送するバスをコ
ンピュータに接続したコンピュータシステムであって、
機能回路を設け、更に該機能回路の入出力信号路に並列
接続したプリチャージ用抵抗とスイッチング素子とを備
え、該スイッチング素子の導通を、前記バスのデータ転
送に用いられるバスクロックを該バスクロック周期以下
で遅延させた遅延クロックを用いて同期化して制御する
スイッチング制御手段を備えた機能回路基板を、前記並
列接続した抵抗とスイッチング素子との入出力端に設け
られたコネクタにより前記バスに対して挿抜可能に形成
したことを特徴とするコンピュータシステムである。
【0016】また本発明は、機能回路を設け、該機能回
路の入出力信号路上において並列接続したプリチャージ
用抵抗及びスイッチング素子をコネクタの近傍に該コネ
クタに接続して備えたことを特徴とする活線挿抜用機能
回路基板である。
【0017】また本発明は、機能回路を設け、該機能回
路の入出力信号路上において並列接続したプリチャージ
用抵抗及びスイッチング素子をコネクタの近傍に該コネ
クタに接続して備え、バスにおいてデータ転送に用いら
れるバスクロックを入力する入力手段を有し、該入力手
段で入力されたバスクロックを該バスクロック周期以下
で遅延させた遅延クロックを用いて同期化して制御する
スイッチング制御手段を備えたことを特徴とする活線挿
抜用機能回路基板である。
【0018】また本発明は、機能回路を設け、該機能回
路の入出力信号路上において並列接続したプリチャージ
用抵抗及びスイッチング素子をコネクタの近傍に該コネ
クタに接続して備え、バスにおいてデータ転送に用いら
れるバスクロックと基板挿入完了信号とを入力する入力
手段を有し、該入力手段で入力されたバスクロックを該
バスクロック周期以下で遅延させた遅延クロックを用い
て同期化し、前記入力手段で入力された基板挿入完了信
号に基づいて制御するスイッチング制御手段を備えたこ
とを特徴とする活線挿抜用機能回路基板である。
【0019】また本発明は、前記データ転送システムま
たはコンピュータシステムまたは活線挿抜用機能回路基
板において、前記機能回路基板のスイッチング素子とし
て、MOS電界効果型トランジスタで形成することを特
徴とする。また本発明は、前記データ転送システムまた
はコンピュータシステムまたは活線挿抜用機能回路基板
において、前記機能回路基板の抵抗を、200Ω以上の
抵抗値で形成したことを特徴とする。また本発明は、前
記データ転送システムまたはコンピュータシステムまた
は活線挿抜用機能回路基板において、前記機能回路基板
の抵抗を、1300Ω以下の抵抗値で形成したことを特
徴とする。
【0020】即ち、本発明は、バスに接続される機能回
路基板上の入出力信号路上に、抵抗を並列接続したスイ
ッチング素子を設け、前記抵抗と前記スイッチング素子
を前記機能回路基板のコネクタ近傍に実装し、更に前記
機能回路基板の挿入の際、挿入が完了し、前記機能回路
基板への給電が安定した後で前記スイッチング素子を導
通するよう制御し、稼働中に機能回路を含む機能回路基
板を、前記装置内のバスを停止或いは休止することなく
挿入或いは抜去することを可能にしたことを特徴とする
ものである。
【0021】また本発明は、特に挿入時において、スイ
ッチング素子を遅延させたバスクロックに同期制御させ
ることで、スイッチングにより発生するノイズの影響を
防ぐことを特徴とするものである。
【0022】
【発明の実施の形態】本発明の第1の実施例を図1を用
いて具体的に説明する。1は、コンピュータを初めとす
る電子情報処理装置においてCPUが直接または間接的
に接続され、またはコンピュータを初めとする電子情報
処理装置内において、データを転送するためのバス配線
であり、バックパネル5に配線されている。3は、挿抜
可能な機能回路基板である。ここでは図示していない
が、このバス配線1には、複数の機能回路が接続されて
いる。これら機能回路のいずれかにCPUが接続される
場合もある。4はコネクタであり、機能回路基板3は、
このコネクタ4を介してバックパネル5に接続される。
【0023】10は、機能回路基板3に実装された機能
回路であり、この機能回路10は、バス配線1に、コネ
クタ4とスイッチング素子11、プリチャージ用抵抗1
2、及び配線(引出線)13を介して接続されている。
ここでスイッチング素子11は、MOS電界効果トラン
ジスタで表記したが、他の高速動作が可能なリレーやバ
イポーラトランジスタで構成されたスイッチなどでも良
い。そしてこのスイッチング素子11とプリチャージ用
抵抗12は、並列接続されている。また、機能回路10
は、静電容量を持ち、特にC−MOS LSIは容量が
大きい。C−MOSの場合、約10〜15pF程度ある
のが普通である。なお、図1では、スイッチング素子1
1とプリチャージ用抵抗12を、コネクタ4と配線13
との間に一組挿入しているが、実際には、少なくとも機
能回路基板3から出力される信号線すべてに挿入する。
【0024】14は、スイッチング素子11のオン・オ
フを制御するスイッチング制御手段である。機能回路基
板3への給電は、挿入時にコネクタ4の他のピンに割り
当てられている電源・グランドピンを通じて行っても良
いし、別に設けたコネクタ等の接続手段を介して行って
も良い。機能回路基板3を活線挿入する場合、コネクタ
4が完全に接続された後で且つ機能回路基板3への給電
が安定した後、システムは機能回路10をリセットし、
スイッチング制御手段14は、スイッチング素子11を
非導通状態から導通状態へと制御する。このコネクタ4
の接続完了の検出は、ユーザが別に設けられたスイッチ
をオンにすることにより行ってもいいし、コネクタ4に
設けられた他のピンより短い最短ピンの接触を検出する
等して自動的に挿入完了を検出することも可能である。
【0025】活線抜去を行う場合、IEEE 896.2(Futureb
us+,Physical Layer Specifications & Profile) にも
記載されているように、機能回路基板3は、システム側
から、活線抜去されることを通知されると、次のことを
行う。
【0026】(1)現在進行中のすべての仕事を完了す
る。
【0027】(2)自基板がこれ以上のバス・トランザ
クションに参加しないようにする。
【0028】(3)バスのすべての出力をリリースする
(高抵抗状態にする)。
【0029】ここで本発明では、機能回路基板3がシス
テム側から活線抜去を通知されると、上述のように機能
回路10のバスアクセスやコントロール信号等の出力を
停止した後、且つ、スイッチング制御手段14はシステ
ム側から活線抜去を通知されると、機能回路基板3が抜
去される前に、スイッチング素子11を導通状態から非
導通状態へと制御する。
【0030】以上のように、活線抜去の前にスイッチン
グ素子11を非導通にするので、仮に、機能回路10が
故障しバス信号をリリースできないような、重度の障害
時でも、バス配線1や、他の機能回路基板に影響を与え
ることなく抜去できるという更なる効果がある。
【0031】なお、スイッチング素子11は、機能回路
基板3を挿入後スイッチング制御手段14から導通信号
を受け取った時点から、機能回路基板3を抜去する前に
非導通信号を受け取るまでの機能回路10が動作可能な
間中、導通しており、この状態ではスイッチング素子1
1での遅延は無視できるくらい小さい。そのためバスの
高速化に制限を与えることはない。
【0032】図4〜図7を用いて、本発明の第1の実施
例の動作と挿入時のノイズ低減効果を、図2に示す構成
と比較して説明する。図2に典型的なバックプレーンバ
ス方式においてバススイッチを用いた活線挿抜回路の等
価回路を示す。また、図中の各部に記載の数値は、後に
述べるシミュレーションの条件である。
【0033】図2に示す回路構成例において、1−1、
1−2はバックパネル5上でバスをなす伝送線路であ
る。3−1、3−2、3−3は、バックパネル5に挿抜
される機能回路基板であり、機能回路基板3−1、3−
3が装着され、バス1−1、1−2を通じてデータ転送
を行っている。そこに機能回路基板3−2のコネクタ4
が挿入され、機能回路基板3−2に給電される電圧が安
定した後、スイッチング素子11を導通させるものであ
る。13−1、13−2、13−3は、バス1−1、1
−2からの配線(引出線)であり、機能回路10−1、
10−2、10−3(明示していない)の入出力バッフ
ァ20−1、20−2、20−3に接続されている。
【0034】ここで機能回路基板3−1の機能回路10
から“H”データ(=5V)が出力され、バス1−1、
1−2に接続されている他の機能回路基板3−2、3−
3は出力していないハイインピーダンス状態にあるもの
とする。さらに、機能回路基板3−2のスイッチング素
子11は導通状態にあるものとする。即ち、等価回路的
には静電容量のみバス上に接続されている状態である。
このため機能回路10−2、10−3の入出力バッファ
20−2、20−3は、入出力回路の持つ静電容量で表
した。
【0035】機能回路基板3−2において、もしスイッ
チング素子11が無いとすると、半導体がC−MOSで
構成されているばあい、この静電容量は10〜20pF
であり、この実施例では10pFである。配線(引出
線)13−2の長さは、接続される機能回路10の大き
さに依存する。最近の多ピンLSIで一辺が40〜50
mmのパッケージも少なくないことから、50〜100
mmに成ることもある。配線容量は、1cm当たり1.
0pF程度であるから、1LSIあたり5〜10pFと
なる。したがって線路の容量と機能回路の容量を合わせ
ると15〜20pFとなりバス容量150〜200pF
と比べて無視できないくらい大きくなり、バス信号に電
位差がある場合ノイズを発生させ得る。
【0036】他方、スイッチング素子が非導通の状態で
コネクタを挿入する場合のバス信号に与えるノイズの影
響は小さい。なぜなら、挿入される信号線の持つ容量
は、コネクタ4からスイッチング素子11までの配線の
容量とスイッチング素子の入力容量の和であり、この線
路は最短で配線されるため(5〜10mm程度)、総容
量は、5〜6pFと小さく、この容量に充放電すること
によるノイズの発生は、信号振幅に対し、約1/40〜
1/20と小さくなるためである。
【0037】31はスイッチング素子11を制御する制
御電源であり、ここでは、この制御電源31が“H”出
力したときスイッチング素子11は導通する。これは、
例えばNチャネルMOS電界効果型トランジスタに最適
であり、PチャネルMOSでは、“L”出力の時、導通
する。出力バッファ20−1、及び容量20−2、20
−3の端子電圧をそれぞれV(1),V(2),V
(3)で表記する。
【0038】図3は、以上の等価回路を用いて機能回路
基板3−2をバスに活線挿入した場合をシミュレーショ
ンした波形図である。図3において、V(2),V
(3)の電圧波形を示す。これは、シミュレーション開
始後2nsにスイッチング素子を導通させた結果で、V
(3)では、電圧が5Vから2.2Vまで下がっている
ことが分かる。つまり、基板3−2を挿入後スイッチン
グ素子を導通させる場合に、バス上の他の機能回路にお
いて、ノイズが2.8V(=5−2.2V)生じること
を意味する。これは、誤動作が引き起こるレベルであ
り、このノイズのために装置が誤動作することになる。
【0039】次に本発明の第1の実施例の動作と挿入時
のノイズ低減効果を図4〜図7を参照して説明する。図
2に対応する部分には、同じ符号をつけて重複する説明
を省略した。以下の説明も同様である。図4は、図2と
同様に、バックパネル5に2枚の機能回路基板3−1、
3−3が装着されており、更に1枚の機能回路基板3−
2を挿入する場合の実施例であって、第1の実施例のス
イッチング素子11とプリチャージ用抵抗12の並列接
続の効果を解析するための回路モデルである。
【0040】ここで、図1に示すスイッチング制御手段
14の出力信号を、制御電源31で等価的に置き換えて
いる。また、機能回路基板3−2を挿入する際のコネク
タ4の等価回路を、スイッチ15で置き換え、コネクタ
4が接触した状態を、スイッチ15の導通と等価的に置
き換えることで回路解析した。これは、機能回路基板3
−2が挿入される場合、バックパネル5と機能回路基板
3の対峙するコネクタ4のピンが接触して電気的に接続
されるまでの時間は、瞬間的であるからである。30
は、このスイッチ15の制御電源である。
【0041】図5に、図4の構成でシミュレーションを
行ったときの各部の波形を示す。図5(a)に、スイッ
チ15を制御する信号、即ち制御電源30の出力信号の
タイミングを示す。制御電源30は、シミュレーション
開始後の5ns後に導通するようスイッチ15を制御す
る。
【0042】図5(b)に、スイッチング素子11の制
御信号のタイミングを示す。ここでは、制御電源31
は、シミュレーション開始後80nsで導通する様スイ
ッチング素子11を制御することを示している。ここで
スイッチング素子11が導通する時刻を、スイッチ15
が導通した時刻から離した理由は、スイッチ15が導通
した後バス波形が安定になるまで待つことでスイッチ1
5と制御電源31の干渉を少なくするためである。
【0043】また、図5(c)に、機能回路基板3−3
に実装された機能回路10−3をモデル化した容量20
−3の電圧波形V(3)を示している。さらに、スイッ
チ15が導通したことにより発生したノイズの影響で、
V(3)がもっとも低くなった点をV(3)minで定
義している。図5(d)は、挿入される機能回路基板3
−2の機能回路10−2をモデル化した容量20−2の
電圧波形V(2)を示している。さらに、コネクタ4が
接触した、即ちスイッチ15が導通になった時点から信
号振幅(ここでは5V)の1−1/e(63.2%)となるま
での時間τ、即ち時定数の定義を示している。ここで、
eは自然対数の底である。
【0044】図6は、図4の構成において、プリチャー
ジ用抵抗12を500Ωとしてシミュレーションを行っ
た場合の各点での電圧波形を示している。V(3)mi
nは、4.09Vであり、V(2)の時定数τは7.8
nsであることが分かる。図7に、プリチャージ用抵抗
12を50Ω〜4KΩまで変化させたときの、V(3)
minとτの変化を示している。プリチャージ用抵抗1
2の抵抗値が大きくなるに従い遅延時間τはほぼ線形に
増加しているが、V(3)minは500Ωより大きい
抵抗で約4.2Vに緩やかに漸近することが分かった。
即ち200Ω以下の抵抗値では、時定数は短いが発生す
るノイズが大きい。プリチャージ用抵抗12が200Ω
の時、発生ノイズは1.42V(=5−3.58V)で
あり、TTL,C−MOS半導体の場合、入力マージン
より小さいので問題ないことが分かる。このため、プリ
チャージ用抵抗12は200Ω以上が望ましい。
【0045】更に、プリチャージ用抵抗12が500Ω
以上の時、発生ノイズは0.91V(=5−4.09
V)以下となるので、電源のリップル等0.5V程度の
ノイズが重ね合わさっても充分許容できるので、高信頼
性のために望ましい。
【0046】他方、高速バスに対応するためには、遅延
時間τをバス周期Tclkに対応した値以下に抑える必要が
ある。プリチャージ用抵抗12が大きくなるに従い遅延
時間τは長くなり、挿入された機能拡張基板のスタブ電
圧がバス信号に追従できなくなるからである。図7か
ら、プリチャージ用抵抗12の抵抗値Rdと遅延時間τ
との関係は線形的であるので、Rdと静電容量Cの直列
接続に近似できる、遅延時間τと抵抗Rd及び静電容量
Cの関係は次式で表わされる。
【0047】 V2(t)= Eo(1−Exp( −t / τ) ) (1) ここでV(2)の時間関数をV2(t)で表わしてい
る。また、Eoは図4中出力バッファ20ー1の出力電
圧である。また、時定数τはτ=Rd・Cであり、図7
から静電容量Cは約17.2pFである事が判る。
【0048】挿入された機能拡張基板3ー2の配線13
ー2の電圧は抵抗12により遅延するため、この遅延が
大きいとバス上にグリッジが生じる場合がある。なぜな
らば、バスサイクルを越えるような遅延がある場合、ス
イッチング素子11のオンのタイミングがバスサイクル
の切替直後であって、バスサイクルの切替直後のドライ
バ20−1がデータがHからLあるいはLからHへ変化
する場合、バス1の電圧と配線13ー2間の電圧差は大
きいままなので、バス1上にグリッジノイズが発生する
ためである。このバスグリッジノイズを小さくするため
には配線13ー2の電圧がバス信号電圧に追従する必要
がある。
【0049】そのためには、バスサイクルTclk以内
で、配線13ー2の電位V(2)がバス電位すなわち出
力バッファ20ー1の出力電圧Eoと同程度な電位にな
る必要がある。バス周期TclkでのEoに対する電位
V2(Tclk)の割合をXとすると以下の関係が成り
立つ。 V2(Tclk)=X*Eo (2) 式(2)を式(1)に代入して整理すると Rd=Tclk/(C・Log(1/(1−X))) (3) となる。式(3)で与えられる関係式により、バスサイ
クルTclkの時間内での、プリチャージ用抵抗12の
値と、出力バッファの出力電圧Eoに対する配線電圧の
充電率Xが関係づけられる。
【0050】例えば、33MHzの高速バスの場合バス
サイクルは30nsであり、静電容量Cが図4と同じ1
7.2pFである場合、充電率Xを70%以上で設計す
ると抵抗12は1.4KΩ以下となり、充電率Xを80
%以上で設計すると抵抗12は1.1KΩ以下となり、
充電率を90%以上で設計すると抵抗12は750Ω以
下となり、充電率95%ならば抵抗12は582Ω以下
になる。
【0051】更に60MHzのバスの場合は充電率Xを
70%、80%、90%、95%以上に設計する場合、
抵抗12はそれぞれ724Ω、540Ω、378Ω、2
91Ω以下となる。実際はE12シリーズなど市販され
ている抵抗値でこれらに近い値を用いる。
【0052】このようにして、プリチャージ用の抵抗1
2は200Ω以上望ましくは500Ω以上でかつ、式
(3)から求まる、すなわち、バスの動作周波数と、活
線挿入する機能回路基板の持つ静電容量Cと、充電率X
から求まる抵抗12の抵抗値の上限値を選択すること
で、活線挿入時に発生するノイズと抵抗12に係る遅延
を最適に決定することが出来る。
【0053】ここで、バス接続までの配線13ー2の長
さや、機能拡張回路10の入力容量は、バス方式や、L
SIパッケージやバスインタフェースに依存するので、
ここで用いた値より大きい場合もあるし、小さい場合も
ある。しかしこの場合でも式(3)により最適な抵抗R
d12を求めることが出来る。
【0054】コネクタが挿入完了しバス1の電圧と配線
13−2の電圧の差が小さくなった後、図5(b)に示
すように、スイッチング素子を導通しても図5(c)に
示すようにV(3)の変化は少なく、他の機能回路基板
は誤動作しない。なお、図5(b)中の80nsはここ
ではシミュレーション条件として用いた時間であり、前
記電圧差が十分小さくなった後なら何時であってもよ
い。以上は、機能回路基板を挿入する際、発生するノイ
ズに関する結果であるが、機能回路基板を抜去する際
は、バス線と抜去される線路の電位差が無いのでバス信
号上にノイズは発生せず、誤動作の原因とはならない。
【0055】このように、スイッチング素子11とプリ
チャージ用抵抗12を並列接続することで、スイッチン
グ素子11がオフした状態でコネクタ4に機能回路基板
3を挿入しても、バス上にノイズを生じさせることはな
い。しかも挿入後にスイッチング素子11を導通させて
もプリチャージ用抵抗12の働きでバスと機能回路の線
路との電位差は充分縮まっているため、バス上のノイズ
を極小にすることができる。すなわち、装置及び装置内
のバスを停止或いは休止することなく、機能回路基板を
挿入することができる。
【0056】また、機能回路10が稼働可能状態である
とき、スイッチング素子11が導通しているので、この
スイッチング素子11とプリチャージ用抵抗12で発生
する遅延は、バス高速化に制限を与えないという効果も
ある。即ち、本実施例では、バス高速化と活線挿抜の両
立が可能となる。
【0057】次に、本発明の第2の実施例を図8を用い
て説明する。図8は、スイッチング制御手段14のブロ
ック図である。40は、基板挿入完了信号で、第1の実
施例と同じくユーザが別に設けられたスイッチをオンす
ることで、或いは、コネクタ4に設けられた極短ピンの
接触を検出することで発生する。そして、機能回路基板
3には、基板挿入完了信号40を入力する入力手段(入
力端子)を備えている。
【0058】同期式のバスは一般的に、データ線・アド
レス線・コントロール線のほかにクロック線を持ってお
り、このクロックに従いデータ転送を行っている。すな
わちクロックに同期したタイミングでデータ送信あるい
はデータ受信を行っている。このためシステム内にクロ
ックを生成・分配するクロック分配器を必ず持ってい
る。41は、図1では図示していないこのクロック分配
器からのバスクロック信号である。このクロック分配器
は機能回路基板3上に設けてもよいし、あるいはバック
パネル5からコネクタ4を介して供給してもよい。そし
て、機能回路基板3には、バスクロック41を入力する
入力手段(入力端子)を備えている。
【0059】50は、このバスクロック41をΔt秒遅
延させる信号遅延手段である。51は、前記基板挿入完
了信号40をバスクロック41で同期化する同期化手段
であり、42のスイッチング素子11の制御信号を生成
するものである。同期化手段51は、Dフリップフロッ
プで構成するのが容易である。またスイッチング素子制
御信号42は、複数の信号線に設けられたスイッチング
素子11を制御するので、同期化手段51の後段に設け
られたバッファを介して出力されてもよい。
【0060】図9に機能回路基板を挿入する際における
各タイミングを示す。この図は、(1)機能回路基板3
が挿入完了され、(2)この機能回路10の電源電圧が
安定し、(3)この機能回路10が機能回路基板毎に設
けられたリセット信号によりリセットされリセットが完
了した後の、スイッチング素子11の制御信号のタイミ
ングを示している。図9(a)は、バスクロック41を
示し、図9(b)はバックパネル5におけるバス1上の
信号を示し、図9(c)はスイッチング制御手段スイッ
チング素子11の制御信号42を示している。スイッチ
ング制御手段信号42(c)は、同期化手段51と、遅
延手段50の働きで、バス信号1(b)の切り替わりか
ら、必ずΔt秒遅延して生成されることになる。
【0061】このΔtの値を次に説明する。スイッチン
グ素子11がオンするとき、スイッチング制御信号42
は遅延しているもののクロックに同期しているため、配
線13の電圧V2はバス1の電圧すなわち機能回路10
のドライバの出力電圧Eoに対し式(1)で表わされる
電圧まで必ず充電(放電)されている。そのためスイッ
チング素子11がオンになる時、バス1と配線13の電
圧比は次式になる。
【0062】 X=V2(Δt+Tpzh)/Eo (4) ここでTpzhはスイッチング素子11がスイッチング
制御信号42の入力からバス1と配線13を導通させる
までの時間であり、このスイッチング素子11をC−M
OSで構成する場合の典型的な値は1.5〜6.5ns
程度である。
【0063】スイッチング素子11が導通する時刻がバ
スサイクルの切替直後の場合、バス1とバス配線13の
電圧差あるいは電圧比はバス1のデータがLからHある
いはHからLへ変化したときに最大であるため大きなバ
スグリッジが生じてしまう。そのためΔtは、スイッチ
ング素子11が導通する時刻をバス切り替え前にし、か
つ前記電圧差あるいは電圧比を最少にする必要がある。
【0064】そこでΔtは、Δtとスイッチング素子1
1のスイッチング時間(Tpzh)、及びシステムのク
ロックスキューを足した値がバスサイクルTclkより
短くなるように制御されている。ここでクロックスキュ
ーとはバス1に接続されている機能回路のすべてに供給
されているクロックの位相時間差をいい、一般的にはバ
スサイクルの最大1割程度ある。具体的にはバスサイク
ルが30nsの場合、Δtは30nsからTpzh
(1.5〜6.5ns)と更にバスサイクルの1割程度
あるシステムのクロックスキュー(3ns)を引いた2
5.5〜20.5ns以内となる。更にスイッチング制
御信号42が長い場合、あるいは同期化手段51の遅延
が長い場合、この信号の伝搬遅延時間を引く。このスイ
ッチング制御信号42の配線が12cm程度なら約1n
sである。
【0065】また、バスサイクルが15nsの場合、Δ
tは15nsからTpzh(1.5〜6.5ns)と更
にバスサイクルの1割程度あるシステムのクロックスキ
ュー(1.5ns)を引いた12〜7ns以内となる。
また同様にスイッチング制御信号42が長い場合、ある
いは同期化手段51の遅延が長い場合、この信号の伝搬
遅延時間を引く必要がある。このように制御することで
スイッチング素子11はクロックに同期して配線13を
バスサイクルTclkを超えることなく充電あるいは放
電した後に導通することが出来るのでバス1に与えるバ
スグリッジノイズを必ず極小に出来るという効果があ
る。
【0066】次にプリチャージ用抵抗Rd12について
述べる。スイッチング素子11がオンする直前のバス1
と配線13の電圧比はクロックスキューの変動分はある
ものの平均値を取ると式(4)で表わされる値を取る。
この電圧比Xは時刻Δt+Tpzhでの充電率を示して
おり、抵抗Rd12はこの充電率Xと配線13の静電容
量Cにより変わり、これは式(4)を式(1)に代入し
て整理する事で得られる。
【0067】 Rd=(ΔT+Tpzh)/(C・Log(1/(1−X))) (5) 式(5)で与えられる関係式により、スイッチング素子
11をクロックに同期させる場合のプリチャージ用抵抗
12の値と、出力バッファの出力電圧Eoに対する配線
電圧の充電率Xが関係づけられる。
【0068】スイッチング素子11が(Δt+Tpz
h)で導通するにしても、この充電率Xにより、バス1
と配線13の電圧差が異なるため導通に係るバスグリッ
ジが異なる。すなわち充電が十分でないときにスイッチ
ング素子11が導通すると、図3のような波形となるた
めである。この抵抗Rd12とバスグリッジノイズの関
係を以下に示す。機能回路の持つ入力回路のノイズマー
ジンVnmは、次式で定義される。
【0069】 VnmH=Voh.min−Vih.min (6) VnmL= Vil.max−Vol.max (7) ここでVoh.minはHデータの最少出力電圧、Vo
l.maxはLデータの最大出力電圧である。同様にV
il.maxはLデータの最大入力スレショルド電圧、
Vih.minはHデータの最少入力スレショルド電圧
である。代表的なTTLインタフェースではVnmH=
0.7V(=2.7−2.0V)、VnmL=0.3V
(=0.8−0.5V)である。代表的な3.3VのC
−MOSインタフェースの場合VnmH=1.35V
(=3.0−1.65V)、VnmL=0.67V(=
1−0.33V)である。
【0070】スイッチング素子11が導通時に発生する
バスグリッジノイズVnoiseは、バス1と配線13
の電圧差に比例し図7からVoh=5Vで抵抗Rd=0
Ω時の発生ノイズが4Vであるので、充電率Xのときの
バス1と配線13の電圧差はEo*(1−X)であるこ
とから以下の関係が成り立つ。
【0071】 5:4=Eo*(1−X):Vnoise (8) TTLの場合,Eoすなわちバスインタフェース回路の
出力電圧VoHは3.5Vであり、 Vnoiseはノ
イズマージン未満に押さえるためすなわち Vnoise<Vnml=0.3 (9) であるのでXは式(8)より、89.5%以上となる。
【0072】例えば、33MHzの高速バスの場合バス
サイクルは30nsであり、静電容量Cが図4と同じ1
7.2pFである場合、充電率を90%以上で設計する
と抵抗12は750Ω以下となり、充電率95%ならば
抵抗12は582Ω以下になる。更に60MHzのバス
の場合は充電率Xを90%、95%以上に設計する場
合、抵抗12はそれぞれ378Ω、291Ω以下とな
る。実際はE12シリーズなど市販されている抵抗値で
これらに近い値を用いる。
【0073】このようにして、MOS型トランジスタス
イッチング素子を用いた場合、プリチャージ用の抵抗1
2は200Ω以上望ましくは500Ω以上でかつ、バス
サイクルが30nsなら750Ω以下で望ましくは58
2Ω以下に、また、バスサイクルが15nsなら200
Ω以上で378Ω以下が望ましく291Ω以下が最適で
ある。
【0074】活線挿抜する機能回路基板3の配線13が
持つ静電容量Cが17.2pF以外の値を持つ場合は、
あるいはバス動作周波数や、入力ノイズマージンが上述
の構成と異なる場合、式(4)〜(8)を用いて抵抗1
2の抵抗値の上限値を選択することができ、これによ
り、活線挿入時に発生するノイズと抵抗12に係る遅延
を最適に決定することが出来る。
【0075】また、図1においてスイッチング素子11
と抵抗12及びスイッチング制御手段14をバックパネ
ル5側に設けても全く同様な効果が得られる。また、そ
の他の効果として活線挿抜機能を有していない既存のバ
ックパネルバスを有するシステムにおいて、機能回路基
板は変更せず、バックパネル5に活線挿抜回路すなわち
抵抗12、スイッチング素子11、スイッチング制御手
段14を追加するだけで活線挿抜できるシステムを容易
に構築できる。
【0076】スイッチング制御手段14でスイッチング
素子11の導通タイミングをバスクロック41に同期化
することで、挿入時におけるバックパネル5上のバス1
と挿入される機能回路基板3上の配線(引出線)13の
電位差を確実に小さくすることができるので、バス上に
発生するノイズを完全に極小化でき、コンピュータを初
めとする電子情報処理装置の信頼性を益々向上させるこ
とができる。これにより、コンピュータを初めとする電
子情報処理装置及び該装置内のバスを停止或いは休止す
ることなく、機能回路を挿入することができるという効
果がある。
【0077】また、機能回路10が稼働可能状態である
とき、スイッチング素子11が導通しているので、この
スイッチング素子11とプリチャージ用抵抗12で発生
する遅延は、バス高速化に制限を与えない。即ち、バス
高速化と活線挿抜とを高い信頼性を保ちつつ両立させる
ことが可能である。
【0078】次にフォールトトレラントコンピュータに
応用した実施例について、図10を参照して説明する。
即ち、101〜104は、CPUである。111、11
2はバスブリッジであり、CPU101〜104と主メ
モリ121、122とシステムバス201、202を相
互に接続する。また、141、142は、I/Oバス2
11、212にクロス接続されたRAIDディスクであ
り、151、152は、バス211、212に接続され
た通信機能モジュールである。131、132は、バス
ブリッジである。これらは同一な部品からなる2系のシ
ステムを2重化したものであり、このことで冗長性を持
たせることで耐故障性の向上を図っている。
【0079】このような構成のシステムにおいて、バス
201、202、211、212に接続される機能モジ
ュールに本発明の並列接続された抵抗とスイッチング素
子及びその制御回路を付加することで活線挿抜を実現す
ることができる。このことにより、システムとしてシス
テムが通電、かつ動作中にも関わらず故障モジュールの
抜去、新機能の追加を行なうことができる。このこと
は、システムダウンが許されないミッションクリティカ
ルなシステム、例えば勘定系や自動発券・予約システ
ム、交換機等に応用することができる。図10に示した
システム構成以外でも、システムバスに主メモリやCP
Uを直接接続するような構成にしても、同じ様な機能を
提供することができる。
【0080】
【発明の効果】本発明によれば、コネクタの接触及びス
イッチング素子の導通によるノイズ発生を抑えることが
できるので、コンピュータを初めとする電子情報処理装
置及び該装置内のバスを停止或いは休止することなく、
機能回路基板をバスへ挿入することが可能になる。
【0081】さらに、本発明によれば、機能回路が稼働
可能状態である時、スイッチング素子が導通しているの
で、バス高速化に制限を与えないという効果も奏する。
【0082】また、本発明によれば、機能回路基板を抜
去する際のノイズ発生を防ぐことができるので、活線抜
去が可能になる。
【0083】即ち、本発明によれば、コンピュータをは
じめとする電子情報処理装置において、バス高速化と活
線挿抜の両立が可能になり、処理性能と信頼性の向上が
可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明における第1の実施例の概略を示す構成
図である。
【図2】従来例における活線挿抜回路の等価回路を示す
図である。
【図3】図2の構成での各点での電圧波形を示す図であ
る。
【図4】本発明の第1の実施例に係る回路の等価回路を
示す図である。
【図5】図4に示す回路構成におけるタイミングを示す
図である。
【図6】図4に示す第1の実施例に係る回路構成におけ
る電圧波形を示す図である。
【図7】本発明の第1の実施例に係るプリチャージ用抵
抗を変化させたときのバスノイズと遅延時間の相関を示
す図である。
【図8】本発明に係る第2の実施例であるスイッチング
制御手段の概略構成を示す図である。
【図9】図8に示すスイッチング制御手段におけるタイ
ミングを示す図である。
【図10】本発明をフォールトトレラントコンピュータ
に応用した実施例を示す構成図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 井上 雅雄 神奈川県海老名市下今泉810番地 株式会 社日立製作所オフィスシステム事業部内

Claims (15)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】データを転送するバスを備えたデータ転送
    システムであって、機能回路を設け、更に該機能回路の
    入出力信号路に並列接続した抵抗とスイッチング素子と
    を備えた機能回路基板を、前記並列接続した抵抗とスイ
    ッチング素子との入出力端に設けられたコネクタにより
    前記バスに対して挿抜可能に形成したことを特徴とする
    データ転送システム。
  2. 【請求項2】前記機能回路基板のスイッチング素子とし
    て、MOS電界効果型トランジスタで形成することを特
    徴とする請求項1記載のデータ転送システム。
  3. 【請求項3】前記機能回路基板の抵抗を、200Ω以上
    の抵抗値で形成したことを特徴とする請求項1記載のデ
    ータ転送システム。
  4. 【請求項4】前記機能回路基板の抵抗を、1100Ω以
    下の抵抗値で形成したことを特徴とする請求項1記載の
    データ転送システム。
  5. 【請求項5】データを転送するバス配線を備えたデータ
    転送システムであって、機能回路を設け、更に該機能回
    路の入出力信号路上において並列接続したプリチャージ
    用抵抗とスイッチング素子とをコネクタの近傍に該コネ
    クタに接続して備えた機能回路基板を、前記コネクタに
    より前記バス配線に対して挿抜可能に形成したことを特
    徴とするデータ転送システム。
  6. 【請求項6】データを転送するバスを備えたデータ転送
    システムであって、機能回路を設け、更に該機能回路の
    入出力信号路に並列接続した抵抗とスイッチング素子と
    を備え、該スイッチング素子の導通を、前記バスのデー
    タ転送に用いられるバスクロックを該バスクロック周期
    以下で遅延させた遅延クロックを用いて同期化して制御
    するスイッチング制御手段を備えた機能回路基板を、前
    記並列接続した抵抗とスイッチング素子との入出力端に
    設けられたコネクタにより前記バスに対して挿抜可能に
    形成したことを特徴とするデータ転送システム。
  7. 【請求項7】データを転送するバス配線を備えたデータ
    転送システムであって、機能回路を設け、更に該機能回
    路の入出力信号路上において並列接続したプリチャージ
    用抵抗とスイッチング素子とをコネクタの近傍に該コネ
    クタに接続して備え、前記スイッチング素子の導通を、
    前記バス配線においてデータ転送に用いられるバスクロ
    ックを該バスクロック周期以下で遅延させた遅延クロッ
    クを用いて同期化して制御するスイッチング制御手段を
    備えた機能回路基板を、前記コネクタにより前記バス配
    線に対して挿抜可能に形成したことを特徴とするデータ
    転送システム。
  8. 【請求項8】データを転送するバスを備えたデータ転送
    システムであって、機能回路を設け、更に該機能回路の
    入出力信号路に並列接続したプリチャージ用抵抗とスイ
    ッチング素子とを備え、該スイッチング素子の導通を、
    基板挿入完了信号に基づいて制御するスイッチング制御
    手段を備えた機能回路基板を、前記並列接続した抵抗と
    スイッチング素子との入出力端に設けられたコネクタに
    より前記バスに対して挿抜可能に形成したことを特徴と
    するデータ転送システム。
  9. 【請求項9】データを転送するバス配線を備えたデータ
    転送システムであって、機能回路を設け、更に該機能回
    路の入出力信号路上において並列接続したプリチャージ
    用抵抗とスイッチング素子とをコネクタの近傍に該コネ
    クタに接続して備え、前記スイッチング素子の導通を、
    基板挿入完了信号に基づいて制御するスイッチング制御
    手段を備えた機能回路基板を、前記コネクタにより前記
    バス配線に対して挿抜可能に形成したことを特徴とする
    データ転送システム。
  10. 【請求項10】データを転送するバス配線を備えたデー
    タ転送システムであって、機能回路を設け、更に該機能
    回路の入出力信号路上において並列接続したプリチャー
    ジ用抵抗とスイッチング素子とをコネクタの近傍に該コ
    ネクタに接続して備え、前記スイッチング素子の導通
    を、前記バス配線においてデータ転送に用いられるバス
    クロックを該バスクロック周期以下で遅延させた遅延ク
    ロックを用いて同期化し、基板挿入完了信号に基づいて
    制御するスイッチング制御手段を備えた機能回路基板
    を、前記コネクタにより前記バス配線に対して挿抜可能
    に形成したことを特徴とするデータ転送システム。
  11. 【請求項11】データを転送するバスをコンピュータに
    接続したコンピュータシステムであって、機能回路を設
    け、更に該機能回路の入出力信号路に並列接続したプリ
    チャージ用抵抗とスイッチング素子とを備えた機能回路
    基板を、前記並列接続した抵抗とスイッチング素子との
    入出力端に設けられたコネクタにより前記バスに対して
    挿抜可能に形成したことを特徴とするコンピュータシス
    テム。
  12. 【請求項12】データを転送するバスをコンピュータに
    接続したコンピュータシステムであって、機能回路を設
    け、更に該機能回路の入出力信号路に並列接続したプリ
    チャージ用抵抗とスイッチング素子とを備え、該スイッ
    チング素子の導通を、前記バスのデータ転送に用いられ
    るバスクロックを該バスクロック周期以下で遅延させた
    遅延クロックを用いて同期化して制御するスイッチング
    制御手段を備えた機能回路基板を、前記並列接続した抵
    抗とスイッチング素子との入出力端に設けられたコネク
    タにより前記バスに対して挿抜可能に形成したことを特
    徴とするコンピュータシステム。
  13. 【請求項13】機能回路を設け、該機能回路の入出力信
    号路上において並列接続したプリチャージ用抵抗及びス
    イッチング素子をコネクタの近傍に該コネクタに接続し
    て備えたことを特徴とする活線挿抜用機能回路基板。
  14. 【請求項14】機能回路を設け、該機能回路の入出力信
    号路上において並列接続したプリチャージ用抵抗及びス
    イッチング素子をコネクタの近傍に該コネクタに接続し
    て備え、バスにおいてデータ転送に用いられるバスクロ
    ックを入力する入力手段を有し、該入力手段で入力され
    たバスクロックを該バスクロック周期以下で遅延させた
    遅延クロックを用いて同期化して制御するスイッチング
    制御手段を備えたことを特徴とする活線挿抜用機能回路
    基板。
  15. 【請求項15】機能回路を設け、該機能回路の入出力信
    号路上において並列接続したプリチャージ用抵抗及びス
    イッチング素子をコネクタの近傍に該コネクタに接続し
    て備え、バスにおいてデータ転送に用いられるバスクロ
    ックと基板挿入完了信号とを入力する入力手段を有し、
    該入力手段で入力されたバスクロックを該バスクロック
    周期以下で遅延させた遅延クロックを用いて同期化し、
    前記入力手段で入力された基板挿入完了信号に基づいて
    制御するスイッチング制御手段を備えたことを特徴とす
    る活線挿抜用機能回路基板。
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