JP3699313B2 - 商品販売登録装置 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、同一店舗において客が同一商品を一定期間内の間隔で継続して購入することで、その客に値引き,サービスポイントの付与等の特典を付与する販売システムを円滑に処理するための商品販売登録装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、スーパーマーケットや専門店等において、客の定着化を目的とする販売システムとして、ポイントシステムが知られていた。
このポイントシステムは、客が購入する商品の金額をサービスポイントに換算して客毎に累積し、その累積ポイントに応じて値引等の特典を付与するシステムである。
【0003】
しかしこのポイントシステムは、近隣地域にある同一業態の他店舗でも導入されてしまうと優位性,有効性が失われ、客が他店舗に流れてしまうおそれがあった。一旦離れてしまった客を呼び戻すためには、ポイント還元率をアップする等の手段を講じなければならず、利益を圧迫する要因となっていた。
【0004】
そこで、客が他店舗に流れることなく安定に定着すると想定される販売システムとしては、客が同一商品を継続して購入する度に、その客に値引き,サービスポイントの付与等の特典を付与するようなシステムが考えられる。この販売システムを導入することにより、少なくとも客は継続購入によって特典が付与される商品を購入するために頻繁に来店するようになり、そのついでに他の商品も購入すると考えられ、客の定着化及び購買金額の増加等が期待できる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、従来は、同一店舗において客が同一商品を一定期間内の間隔で継続して購入することで、その客に特典を付与する販売システムを円滑に処理するためのPOS(Point Of Sales)ターミナル等の商品販売登録装置が存在しなかった。
【0006】
また、このような販売システムを導入した場合、客は継続購入によって特典が付与される商品を、次回いつまでに購入すればよいのかを知りたくなるが、この種の情報を簡便に知らせることができる情報照会端末装置が存在しなかった。
【0007】
そこで本発明は、予め定めた継続購入特典対象商品を客が一定期間内の間隔で継続して購入するとその客に特典を付与できる商品販売登録装置を提供しようとするものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
本願請求項1記載の発明は、一定期間内の間隔で継続して購入することで客に特典が付与される各継続購入特典対象商品の種類を設定記憶する特典対象商品記憶手段と、客毎に購入実績のある各継続購入特典対象商品の種類とその商品の最新購入日及び継続購入回数とを記憶管理する継続購入実績記憶手段と、客が購入する商品を登録する商品登録手段と、この商品登録手段により登録された客購入商品が継続購入特典対象商品か否かを判断する商品判断手段と、この商品判断手段により客購入商品が継続購入特典対象商品であると判断するとこの客が当該継続購入特典対象商品の購入実績有りか否か及び購入実績有りの場合にはその最新購入日からの経過日数が一定期間内か否かを判断する購入実績判断手段と、この購入実績判断手段により当該継続購入特典対象商品の購入実績が有りかつその最新購入日からの経過日数が一定期間内であるとき、この客に対して当該継続購入特典対象商品の継続購入に対する特典をその継続購入回数に応じて付与する特典付与手段と、商品登録手段により登録された客購入商品が継続購入特典対象商品であるとき、継続購入実績記憶手段により記憶管理されているこの客の継続購入特典対象商品に対する最新購入日及び継続購入回数を更新する購入実績更新手段とを備えた商品販売登録装置である。
【0009】
このような手段を備えた商品販売登録装置においては、特典対象商品記憶手段によって、一定期間内の間隔で継続して購入することで客に特典が付与される各継続購入特典対象商品の種類が設定記憶されている。また、継続購入実績記憶手段によって、客毎に購入実績のある各継続購入特典対象商品の種類とその商品の最新購入日及び継続購入回数とが記憶管理されている。
しかして、商品登録手段により客が購入する商品が登録されると、商品判断手段によってその登録された客購入商品が継続購入特典対象商品か否かが判断される。そして、継続購入特典対象商品であると判断されると、この客が当該継続購入特典対象商品の購入実績有りか否か及び購入実績有りの場合にはその最新購入日からの経過日数が一定期間内か否かが判断される。そして、当該継続購入特典対象商品の購入実績が有りかつその最新購入日からの経過日数が一定期間内であると判断されると、この客に対して当該継続購入特典対象商品の継続購入に対する特典がその継続購入回数に応じて付与される。また、商品登録手段により登録された客購入商品が継続購入特典対象商品であるとき、継続購入実績記憶手段により記憶管理されているこの客の継続購入特典対象商品に対する最新購入日と継続購入回数が更新される。
したがって、継続購入特典対象商品を一定期間内の間隔で継続して購入した場合には、その客に対して自動的に継続購入回数に応じた特典が付与される。
【0010】
本願請求項2記載の発明は、前記請求項1記載の発明において、特典対象商品記憶手段を、一定期間内の間隔で継続して購入することで客に特典が付与される各継続購入特典対象商品の種類とともにその商品種類別に有効期間を設定記憶する手段とし、かつ、購入実績判断手段を、商品判断手段により客購入商品が継続購入特典対象商品であると判断するとこの客が当該継続購入特典対象商品の購入実績有りか否か及び購入実績有りの場合にはその最新購入日からの経過日数が当該継続購入特典対象商品の有効期間内か否かを判断する手段としたものである。このような手段を講じたことにより、各継続購入特典対象商品の継続購入に対して特典が付与されるまでの有効期間を商品毎に可変的に設定できるようになる。
【0011】
本願請求項3記載の発明は、上記請求項2記載の発明において、商品登録手段により登録された客購入商品が継続購入特典対象商品であるとき、この継続購入特典対象商品の次回購入に対して特典が付与される期限を客に告知する有効期限告知手段を設けたものである。
このような手段を講じたことにより、継続購入特典対象商品を購入した客に対して、その継続購入特典対象商品を次回いつまでに購入すれば特典が付与されるのかを知らせられるようになる。
【0012】
本願請求項4記載の発明は、継続して購入することで客に特典が付与される各継続購入特典対象商品の種類を設定記憶する特典対象商品記憶手段と、客毎に購入実績のある各継続購入特典対象商品の種類とその商品の継続購入回数とを記憶管理する継続購入実績記憶手段と、客が購入する商品を登録する商品登録手段と、この商品登録手段により登録された客購入商品が継続購入特典対象商品か否かを判断する商品判断手段と、この商品判断手段により客購入商品が継続購入特典対象商品であると判断するとこの客が当該継続購入特典対象商品の購入実績有りか否かを判断する購入実績判断手段と、この購入実績判断手段により当該継続購入特典対象商品の購入実績が有るとき、この客に対して当該継続購入特典対象商品の継続購入に対する特典をその継続購入回数に応じて付与する特典付与手段と、商品登録手段により登録された客購入商品が継続購入特典対象商品であるとき、継続購入実績記憶手段により記憶管理されているこの客の前記継続購入特典対象商品に対する継続購入回数を更新する購入実績更新手段とを備えたものである。
【0013】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の一実施の形態を図面を用いて説明する。
なお、この実施の形態では、予め設定される継続購入特典対象商品を一定期間内の間隔で継続して購入した場合にその商品の価格を値引して販売する販売システムに、本発明の商品販売登録装置及び情報照会端末装置を適用するものとして説明する。
【0014】
図1は本実施の形態のシステム構成図であり、本発明の商品販売登録装置としての機能を一部有する複数台のPOS端末1と、本発明の情報照会端末装置としての機能を有する複数台の情報照会端末2と、本発明の商品販売登録装置としての機能を一部有するストアコンピュータ3とを、LAN(Local Area Network)等の通信回線4により相互通信可能に接続している。
【0015】
前記ストアコンピュータ3は、ハードディスク等の大容量の記憶装置(不図示)を備えており、この記憶装置に商品マスタファイル5、継続購入値引商品ファイル6、会員マスタファイル7、会員別継続購入実績ファイル8及び会員購入トランザクションファイル9の各データファイルを形成している。
【0016】
商品マスタファイル5は、図2(a)に示すように、店で販売する全商品の商品コード(商品識別コード),部門コード,品名,単価等とともに、その商品が継続購入特典対象商品,つまりは継続購入値引対象商品か否かを識別するステータス(1:継続購入値引対象商品,0:継続購入値引対象外商品)を設定記憶するものである。
【0017】
継続購入値引商品ファイル6は、図2(b)に示すように、各継続購入値引対象商品の商品コード及び品名等とともに、有効期間と2種類の値引率(第1値引率,第2値引率)を設定記憶するもので、特典対象商品記憶手段を構成する。ここで、有効期間は、対応する継続購入値引対象商品を購入した日から特典(値引)が付与されるまでの経過日数である。値引率は、対応する継続購入値引対象商品を有効期間内に継続して購入した場合に当該商品の価格を値引する率であり、第1値引率は、継続回数が所定回数(本実施の形態では10回とする)未満のとき使用し、第2値引率は、所定回数以上のとき使用する。なお、第1値引率≦第2値引率の関係がある。
【0018】
会員マスタファイル7は、図2(c)に示すように、継続購入値引のサービスが受けられる全ての会員客の会員番号,氏名,住所などの会員特定情報とともに、総買上点数,総買上金額,最終買上日などの実績情報を記憶管理するものである。
【0019】
会員別継続購入実績ファイル8は、図2(d)に示すように、継続購入値引のサービスが受けられる会員の会員番号別に、その会員が購入した実績のある継続購入値引対象商品の商品コード(購入商品コード),最新購入日及び継続購入回数を記憶管理するもので、継続購入実績記憶手段を構成する。
【0020】
会員購入トランザクションファイル9は、POS端末1において前記会員が購入する継続購入値引対象商品が登録された際に生成される会員購入トランザクションデータを蓄積記憶するものである。前記会員購入トランザクションデータは、図2(e)に示すように、購入日付と、会員番号と、登録された継続購入値引対象商品のコード,登録点数,登録金額及び値引額とからなる。
【0021】
図3は前記POS端末1の要部構成を示すブロック図である。すなわちPOS端末1は、制御部本体としてCPU(Central Processing Unit )11を搭載している。また、プログラムなどの固定的データを格納したROM(Read Only Memory)12、可変的なデータを記憶するための各種メモリエリアが形成されるRAM(Random Access Memory)13、日付及び時刻を計時する時計部14、通信回線4を介して接続されるストアコンピュータ3とのデータ通信を制御する通信インタフェース15、モードスイッチ16からの信号を入力するとともにドロワ(不図示)を自動開放するドロワ開放装置17に駆動信号を出力するI/Oポート18、商品登録に必要な各種キーを配設したキーボード19からキー操作に対応するキー信号を取込むキーボードコントローラ20、少なくとも商品コードをシンボル化したバーコード若しくは2次元データコードを光学的に読取るスキャナ21から読取りコード信号を取込むスキャナコントローラ22、オペレータに対して登録商品の品名,金額等を表示するオペレータ用表示器23及び買物客に対して登録商品の品名,金額等を表示する客用表示器24の表示動作を制御する表示コントローラ25、レシート印字及びジャーナル印字を行うプリンタ26の印字動作を制御するプリンタコントローラ27、カードリーダ28で読み取ったカードデータを取込むカードリーダコントローラ29等を搭載している。
そして、前記CPU11と、ROM12,RAM13,時計部14,通信インタフェース15,I/Oポート18,キーボードコントローラ20,スキャナコントローラ22,表示コントローラ25,プリンタコントローラ27及びカードリーダコントローラ29とを、アドレスバス,データバス等のバスライン30で接続している。
【0022】
前記キーボード19とスキャナ21は、客が購入する商品の商品コード,単価,点数等の入力に供せられ、商品登録手段を構成している。また、キーボード19には、1客が購入する商品の合計出力を指示する小計キーと、その1客が購入する商品の登録締めを宣言する締めキーとを設けている。
【0023】
前記モードスイッチ16は、「登録」,「点検」,「精算」,「設定」などの各種業務モードを選択しその実行を前記CPU11に指令するものである。ここで「登録」とは、キーボード19及びスキャナ21の商品登録手段により販売商品の登録が行われるとその登録商品の販売データを記憶部に売上処理し、締めキーにより1買物客との商取引の締め登録が行われるとその商取引で買物客が購入した商品の明細を記録したレシートをプリンタ26により印字し発行する業務のモードである。「点検」とは、登録業務によって各商品の販売データが登録処理された記憶部の内容を出力する業務である。「精算」とは、登録業務によって各商品の販売データが登録処理された記憶部の内容を出力した後、その記憶部の内容をクリアする業務のモードである。「設定」とは、登録業務等を実行するのに必要なデータを記憶部に設定する業務のモードである。
【0024】
前記カードリーダ28は、継続購入値引のサービスが受けられる全ての会員客に対して該当する会員番号等が記録されて配布される会員カードのカードデータを読み取るためのもので、会員カードは磁気カードまたはICカード等を利用する。
【0025】
各POS端末1は、前記ストアコンピュータ3に備えられている商品マスタファイル5,継続購入値引商品ファイル6及び会員マスタファイル7の各ローカルファイルを格納する領域をRAM13に確保しており、毎営業日の開店前に、ストアコンピュータ3から通信回線4を介して各ローカルファイルがダウンロードされるようになっている。
【0026】
また、RAM13には、特に図4に示すように、1客が購入する商品のデータをその客との取引が終了するまで記憶保持する取引バッファ41、1客に対するレシート印字データをその客との取引が終了するまで記憶保持するレシートバッファ42、前記ストアコンピュータ1の会員別継続購入実績ファイル8から読込んだ1会員客の継続購入実績データをその会員客との取引が終了するまで記憶保持する購入実績バッファ43、カードリーダ28で会員カードから読み取った会員番号を記憶する会員番号メモリ44、1日分の会員購入トランザクションデータを蓄積し記憶する本日ファイル45、カードリーダ28で会員カードのカードデータを読み取ったとき“1”にセットされるカードフラグのフラグメモリ46、及び、1客が購入する商品の登録中に“1”にセットされる登録中フラグのフラグメモリ47等のメモリエリアを形成している。
前記取引バッファ41は、図5に示すように、1取引として登録された客購入商品の商品コード,品名,単価,点数,金額,継続購入値引対象商品か否かを示すステータス及び値引額を格納する。
【0027】
しかして、各POS端末1は、モードスイッチ16により「登録」モードが選択された状態で、CPU11が図6の流れ図に示す処理を実行するようにプログラムを構成している。
すなわち、CPU11は、ST(ステップ)1としてフラグメモリ46にカードフラグがセットされているか否かを判断する。初めは“0”にリセットされているので、ST2に進む。
【0028】
ST2では、カードリーダ28によってカードデータが読み取られたか否かを判断する。カードデータが読み取られていない場合には、ST6に進む。
ST2でカードデータが読み取られていた場合には、ST3としてそのカードデータが会員カードのデータか否かを判断する。会員カードのデータでなかった場合には、ST6に進む。
ST3でカードデータが会員カードのデータであった場合には、ST4としてそのカードデータ中の会員番号を会員番号メモリ44に上書き格納する。また、ST5としてフラグメモリ46のカードフラグを“1”にセットする。しかる後、ST6に進む。なお、ST4にて、カードデータ中の会員番号がRAM13に形成されている会員マスタファイル7のローカルファイルに設定されていない場合には、エラーとしてカードデータの読取りを無効にする。
【0029】
ST6では、商品登録が行われたか否かを判断する。商品登録が行われていない場合には、ST7に進む。
ST7では、フラグメモリ47に登録中フラグがセットされているか否かを判断する。初めは“0”にリセットされているので、ST1に戻る。
ST1にて、フラグメモリ46にカードフラグがセットされていた場合には、ST6に進む。
【0030】
ST6にて、キーボード19のキー入力若しくはスキャナ21によるバーコードのスキャニングにより商品コード,点数などが入力されて商品登録が行われた場合には、ST8としてフラグメモリ47に登録中フラグがセットされているか否かを判断する。そして、登録中フラグが“0”にリセットされていた場合には、ST9として取引バッファ41,レシートバッファ42及び購入実績バッファ43をクリアする。また、ST10としてフラグメモリ47に登録中フラグを“1”にセットしたならば、ST11に進む。
ST8にて、登録中フラグが“1”にセットされていた場合には、ST9及びST10の処理を行わずに、ST11に進む。
【0031】
ST11では、商品販売データの登録処理を実行する。すなわち、RAM13に形成された商品マスタファイル5のローカルファイルを参照して、登録された商品コードに対応する部門コード,品名,単価,ステータスなどの情報を読出す。そして、単価に販売点数(商品登録時に点数も登録されていた場合にはその点数,登録されていない場合には1)を乗算して販売金額を算出する。そして、この販売点数と販売金額を、RAM13上の部門別合計器(不図示)に部門コード別に登録する。
【0032】
次に、ST12として登録商品の商品コード,品名,単価,販売点数,販売金額及びステータスを取引バッファ41に先頭行より順に格納する。また、ST13として登録商品の品名,販売金額などをオペレータ用表示器23及び客用表示器24に表示させる。しかる後、ST1に戻る。
【0033】
ST7にて、フラグメモリ47に登録中フラグがセットされていた場合には、ST14としてキーボード19の小計キーが入力されたか否かを判断する。小計キーが入力されていない場合には、ST1に戻る。
ST14にて、小計キーが入力されていた場合には、ST15として後述する小計処理を実行する。
【0034】
この小計処理を実行すると、ST16としてキーボード19の締めキーが入力されるのを待機する。そして、締めキーが入力された場合には、ST17として後述する締め登録小計処理を実行する。
【0035】
この締め登録処理を実行すると、ST18としてフラグメモリ46のカードフラグ及びフラグメモリ47の登録中フラグをいずれも“0”にリセットして、ST1に戻る。
【0036】
図7は、図6中ST15の小計処理を具体的に示す流れ図である。すなわち、CPU11は、ST15の小計処理に入ると、ST21としてフラグメモリ46にカードフラグがセットされているか否かを判断する。カードフラグが“0”にリセットされていた場合には、ST23に進む。
ST21にて、カードフラグが“1”にセットされていた場合には、ST22として会員番号メモリ44に格納されている会員番号でストアコンピュータ3に会員別継続購入実績ファイル情報の問合せを行う。そして、この会員番号に対応して会員別継続購入実績ファイル8に登録されていた各購入商品コード,最新購入日及び継続購入回数の購入実績データをストアコンピュータ3から受け取ると、その購入実績データを購入実績バッファ43に格納する。その後、ST23に進む。
【0037】
ST23では、取引バッファ41の先頭行から順に、商品コード,品名,単価,点数,金額及びステータスからなるレコードを1レコードずつ読込む。このとき、ST24として取引バッファ41に格納されている最終行のレコードまで既に読込み済みか否かを判断する。初めは、読込み済みではないので、ST25に進む。
【0038】
ST25では、取引バッファ41から読込んだレコードの品名と金額でレシート印字データを作成し、レシートバッファ42に格納する。
次に、ST26としてフラグメモリ46にカードフラグがセットされているか否かを判断する。カードフラグが“0”にリセットされていた場合には、ST23に戻る。
【0039】
ST26にて、カードフラグが“1”にセットされていた場合には、ST27として取引バッファ41から読込んだレコードのステータスに基づいて当該レコードが継続購入値引対象商品のレコードか否かを判断する(商品判断手段)。ここで、ステータスが“0”、つまり継続購入値引対象外商品のレコードであった場合には、ST35に進む。
【0040】
ST27にて、ステータスが“1”、つまり継続購入値引対象商品のレコードであった場合には、ST28として当該レコードの商品コードで購入実績バッファ43を検索する。そして、購入実績バッファ43に該当商品コードの購入実績データが存在しないことを確認した場合には、ST35に進む。
【0041】
ST28にて、購入実績バッファ43に該当商品コードの購入実績データが存在することを確認した場合には、ST29としてRAM13に形成された継続購入値引商品ファイル6のローカルファイルを参照して、その購入実績データの購入商品コードに対応する有効期間を取得する。そして、該当する購入実績データの最新購入日から時計部14にて計時されている現日付までの経過日数が取得した有効期間内か否かを判断する(購入実績判断手段)。ここで、経過日数が有効期間を超える場合には、ST35に進む。
【0042】
ST29にて最新購入日からの経過日数が有効期間内の場合には、ST30として該当する購入実績データの継続購入回数が10回以上か否かを判断する。そして、継続購入回数が10回未満の場合には、ST31としてRAM13に形成された継続購入値引商品ファイル6のローカルファイルを参照して、その購入実績データの購入商品コードに対応する第1値引率を読出す。継続購入回数が10回以上の場合には、同ローカルファイルを参照して、その購入実績データの購入商品コードに対応する第2値引率を読出す。しかる後、ST33として取引バッファ41から読込んだ1レコードの金額に、ST31またはST32で取得した第1値引率または第2値引率を乗算して継続値引額を算出する(特典付与手段)。そして、この継続値引額を取引バッファ41から読込んだレコードに追加する。また、ST34としてST31またはST32で選択した第1値引率または第2の値引率とST33で算出した継続値引額とをレシートバッファ42のレシート印字データに追加する。しかる後、ST35に進む。
【0043】
ST35では、RAM13に形成された継続購入値引商品ファイル6のローカルファイルを参照して、その購入実績データの購入商品コードに対応する有効期間を取得する。そして、時計部14にて計時されている現日付から取得した有効期間を経過した日付を次回値引有効期限日として計算し、この次回値引有効期限日をレシートバッファ42のレシート印字データに追加する(有効期限告知手段)。しかる後、ST23に戻る。
【0044】
ST24にて、取引バッファ41に格納されている最終行のレコードまで既に読込み済みであった場合には、ST36として取引バッファ41の内容から1取引の合計金額を算出し、オペレータ用表示器23及び客用表示器24に表示させる。以上で、この小計処理を終了する。
【0045】
図8は、図6中ST17の締め登録処理を具体的に示す流れ図である。すなわち、CPU11は、ST17の締め登録処理に入ると、ST41として決済方法別の締め処理を実行する。例えば、キーボード19の預/現計キーにより合計金額以上の預かり金額データが入力された場合には、その預かり金額から合計金額を減じた差額を釣銭として算出し、オペレータ用表示器23及び客用表示器24に表示させる処理を実行する。
【0046】
次に、ST42として合計金額や当該取引に対して自動的に発番される取引番号等の締め印字データをレシートバッファ42に追加したならば、ST43としてこのレシートバッファ42の内容をプリンタ26によりレシート用紙に一括印字させる。
【0047】
その後、ST44としてフラグメモリ46にカードフラグがセットされているか否かを判断する。そして、“0”にリセットされていた場合には、この締め処理を終了する。
ST44にて、カードフラグが“1”にセットされていた場合には、ST45に進む。ST45では、取引バッファ41から継続購入値引対象商品のレコード,つまりステータスが“1”のレコードを抽出して会員購入トランザクションデータを作成し、本日ファイル45に書込み出力する。以上で、この締め処理を終了する。
【0048】
図9は前記ストアコンピュータ3が実行する購入実績更新業務の処理手順を示す流れ図である。前記ストアコンピュータ3は、1日の営業が終了した閉店後に、この購入実績更新業務を実行するようになっている。
【0049】
先ず、ストアコンピュータ3は、ST1として通信回線4を介して各POS端末1のRAM13に形成されている本日ファイル45内の会員購入トランザクションデータを収集する。そして、収集した会員購入トランザクションデータを会員購入トランザクションファイル9に蓄積記憶する。
【0050】
ストアコンピュータ3は、ST2として各POS端末1から会員購入トランザクションデータを収集し終わると、ST3として上記会員購入トランザクションファイル9から会員購入トランザクションデータを1レコードずつ読込む。そして、会員購入トランザクションデータを1レコード読込む毎に(ST4のNO)、ST5としてその読込んだ会員購入トランザクションデータの会員番号で会員別継続購入実績ファイル8を検索する。
【0051】
その結果、該当会員番号の継続購入実績ファイルレコードに読込んだ会員購入トランザクションデータの購入商品コードが存在しない場合には(ST6のNO)、ST7としてその購入商品コードと、最新購入日つまり読込んだ会員購入トランザクションデータの購入日付と、継続購入回数=0とを、該当会員番号の継続購入実績ファイルレコードに追加する。
【0052】
これに対し、該当会員番号の継続購入実績ファイルレコードに読込んだ会員購入トランザクションデータの購入商品コードが存在する場合には(ST6のYES)、ST8としてその購入商品コードに対応する最新購入日を読込んだ会員購入トランザクションデータの購入日付に更新するとともに、継続購入回数を+1する(購入実績更新手段)。
【0053】
ストアコンピュータ3は、会員購入トランザクションデータを1レコード読込む毎に上記の処理を実行する。そして、会員購入トランザクションデータを全て読み込み、上記の処理を実行したならば(ST4のNO)、今回の購入実績更新業務を終了する。
【0054】
なお、この購入実績更新業務を終了する毎に、会員購入トランザクションファイル9の各データは処理済みとなり、次回の購入実績更新業務において読出されることはない。
【0055】
図10は前記情報照会端末2の要部構成を示すブロック図である。すなわち情報照会端末2は、制御部本体としてCPU51を搭載している。また、プログラムなどの固定的データを格納したROM52、可変的なデータを記憶するための各種メモリエリアが形成されるRAM53、現日付及び時刻を計時する時計部54、通信回線4を介して接続されるストアコンピュータ3とのデータ通信を制御する通信インタフェース55、タッチパネル付ディスプレイのタッチパネルセンサ56から入力される信号を取込むタッチパネルコントローラ57、前記タッチパネル付ディスプレイのディスプレイ部58への画面表示を制御する表示コントローラ59、プリンタ60の印字動作を制御するプリンタコントローラ61、前記POSターミナル1のカードリーダ28と同一構成のカードリーダ62で読み取ったカードデータを取込むカードリーダコントローラ63等を搭載している。
そして、前記CPU51と、ROM52,RAM53,時計部54,通信インタフェース55,タッチパネルコントローラ57,表示コントローラ59,プリンタコントローラ61及びカードリーダコントローラ63とを、アドレスバス,データバス等のバスライン64で接続している。
【0056】
前記情報照会端末2は、CPU51が図11の流れ図に示す処理実行するようにプログラムを構成している。
すなわちCPU51は、初期状態として、カードリーダ62により会員カードのカードデータが読み取られるのを待機している。そして、カードリーダ62によりカードデータが読み取られ(ST1のYES)、そのカードデータが会員カードのデータであることを確認すると(ST2のYES)、ST3に進む。
【0057】
ST3では、カードリーダ62で読み取った会員カードデータ中の会員番号で会員マスタファイル7と会員別継続購入実績ファイル8とを検索する。そして、該当会員番号に対応した氏名と購入実績のある継続購入値引対象商品の商品コード,最新購入日及び継続購入回数とを読出して取得したならば、ST4に進む。
【0058】
ST4では、図12に示すレイアウトの継続購入値引対象商品一覧画面70をディスプレイ部58に表示させ、その画面70の会員情報欄71にST3で取得した会員氏名と会員番号とを表示させる。
次に、ST5として継続購入値引商品ファイル6を検索して、ST3で取得した購入実績のある継続購入値引対象商品の商品コードに対応する有効期間と第1及び第2の値引率を読出して取得したならば、ST6に進む。
【0059】
ST6では、購入実績のある継続購入値引対象商品毎にST3で取得した最新購入日とST6で取得した有効期間とから継続購入値引の有効期限日を算出し、時計部54で計時している現日付において継続購入値引が有効な商品があるか否かを判断する。
【0060】
ここで、購入実績のある全ての継続購入値引対象商品の継続購入値引の有効期限日が現日付よりも前の場合には、継続購入値引が有効な商品がないので、ST7に進み、ディスプレイ部58に表示している継続購入値引対象商品一覧画面70の明細情報欄72に「値引対象無し」のメッセージデータを表示させる。その後、ST8としてタッチパネルセンサ56からの信号入力を待機し、一定時間信号の入力がないことを確認すると、ST9としてディスプレイ部58に表示している継続購入値引対象商品一覧画面70を消去する。その後、ST1に戻る。
【0061】
ST6にて、購入実績のある継続購入値引対象商品のうち少なくとも1商品の継続購入値引の有効期限日が現日付若しくはそれより後の場合には、継続購入値引が有効な商品がないので、ST10に進み、継続購入値引が有効な商品の品名,値引有効期間及び値引率のリストを作成する。このとき、継続購入回数が10回未満の商品については第1値引率を選択し、10回以上の商品については第2値引率を選択する。また、継続購入値引が有効な商品の数が明細情報欄72の行数を超える場合には、リストを複数頁に区分して作成する。
【0062】
しかる後、ST11としてST10で作成したリストの1頁目を継続購入値引対象商品一覧画面70の明細情報欄72に表示させる。この状態で、タッチパネルセンサ56からの信号入力を待機する。そして、継続購入値引対象商品一覧画面70の次頁ボタン74がタッチ入力された場合には(ST12のYES)、明細情報欄72に表示しているリストを次頁に更新する。同様に、前頁ボタン73がタッチ入力された場合には(ST13のYES)、明細情報欄72に表示しているリストを前頁に更新する。また、印刷ボタン75がタッチ入力された場合には(ST14のYES)、ST15としてプリンタ60の駆動を制御して、継続購入値引が有効な商品の品名,値引有効期間及び値引率のリストを記録紙に印刷させる。
【0063】
ST16として一定時間信号の入力がないことを確認すると、ST9に進み、ディスプレイ部58に表示している継続購入値引対象商品一覧画面70を消去する。その後、ST1に戻る。
【0064】
このように構成された本実施の形態において、各POS端末1は店の会計場所(レジ)に設置されており、情報照会端末2は店の出入り口や売場の要所に設置されている。また、ストアコンピュータ3は、店の管理事務所などに設置されている。
【0065】
ストアコンピュータ3には、商品マスタファイル5,継続購入値引商品ファイル6,会員マスタファイル7,会員別継続購入実績ファイル8及び会員購入トランザクションファイル9が形成されている。そして、同一客が一定期間内の間隔で継続して購入した場合に2回目からは値引きして販売する継続購入値引対象商品については、それぞれ商品マスタファイル5上のステータスが“1”にセットされている。また、継続購入値引商品ファイル6には、全継続購入特典対象商品の商品コード,品名,有効期間,第1値引率及び第2値引率などが予め設定されている。さらに、会員ファイル7には、継続購入値引が受けられる会員客の氏名,住所などが登録されており、会員別継続購入実績ファイル8には、会員別の継続購入実績レコードが記憶管理されるようになっている。
【0066】
今、仮に1999年11月20日(土)の時点で、継続購入値引商品ファイル6に図13に示すデータが設定されているものとする。すなわち、継続購入値引対象商品として「缶ビール」,「紙おむつ」,「米10Kg」,「焼酎」が設定され、「缶ビール」及び「米10Kg」はいずれも有効期間が30日、継続購入回数10回未満の客に付与される特典である第1割引率が5%、継続購入回数10回以上の客に付与される特典である第2割引率が10%であり、「紙おむつ」は有効期間が14日、第1割引率が10%、第2割引率が15%であり、「焼酎」は有効期間が30日、第1割引率が10%、第2割引率が20%であるとする。
【0067】
この状態で、会員別継続購入実績ファイル8にて図14に示す継続購入実績データが記憶管理されている会員客、つまり、継続購入値引対象商品「缶ビール」を1999年11月3日に購入して継続購入回数が10回となり、「紙おむつ」を1999年11月10日に購入して継続購入回数が9回となり、「焼酎」を1999年10月18日に購入して継続購入回数が1回となった会員客が、本日(1999年11月20日)、「缶ビール」,「米10Kg」,「焼酎」をそれぞれ1点ずつと「紙おむつ」を2点購入したとする。
【0068】
この場合、この会員客が購入する商品を登録したPOS端末1の取引バッファ41には、図15に示すデータが登録される。すなわち、「缶ビール」は、前回の最新購入日からの経過日数が17日で有効期間内であるので継続購入値引が成立する。また、継続購入回数が10回以上なので、第2値引率「10%」が使用される。その結果、継続購入値引額が400円となる。「紙おむつ」は、前回の最新購入日からの経過日数が10日で有効期間内であるので継続購入値引が成立する。また、継続購入回数が10回未満なので、第1値引率「10%」が使用される。その結果、継続購入値引額が200円となる。「米10Kg」は、初めての購入なので継続購入値引が成立しない。同様に、「焼酎」も前回の最新購入日からの経過日数が33日で有効期間外であるので継続購入値引が成立しない。
【0069】
当該会員客に対して発行されるレシート例を図16に示す。レシートには、継続購入値引が成立した「缶ビール」及び「紙おむつ」について、継続購入値引額と値引率が印字される。また、次回の値引有効期限も併せて印字される。一方、継続購入値引が成立しなかった「米10Kg」及び「焼酎」については、次回の値引有効期限が印字される。
【0070】
図15に示す取引バッファ41のデータは、この会員客との取引終了後に同POSターミナル1の本日ファイル45に転送される。そして、一日の営業が終了し、ストアコンピュータ3において購入実績更新業務が実行されると、通信回線4を介してストアコンピュータ3に送信される。そして、図14に示した当該会員客の継続購入実績データが更新される。具体的には、「缶ビール」,「紙おむつ」,「焼酎」の最新購入日が1999年11月20日に更新される。また、「缶ビール」の継続購入回数が11回となり、「紙おむつ」の継続購入回数が10回となり、「焼酎」の継続購入回数が2回となる。また、「米10Kg」の商品コード「30002」と最新購入日「1999年11月20日」と継続購入回数「1回」が追加される。
【0071】
さて、この会員客がその1週間後(1999年11月27日)に再び来店し、自身の会員カードを情報照会端末2のカードリーダ62に挿入して読み取らせたとする。そうすると、情報照会端末2のディスプレイ部58には、図12に示す内容の継続購入値引対象商品一覧画面70が表示される。すなわち、「缶ビール」は最新購入日が1999年11月20日でかつ有効期間が30日であり、継続購入回数が11回であるので、1999年12月20日までに購入すれば10%の値引が受けられる旨が表示される。また、「紙おむつ」は最新購入日が1999年11月20日でかつ有効期間が14日であり、継続購入回数が10回であるので、1999年12月4日までに購入すれば10%の値引が受けられる旨が表示される。同様に、「米10Kg」は最新購入日が1999年11月20日でかつ有効期間が30日であり、継続購入回数が1回であるので、1999年12月20日までに購入すれば5%の値引が受けられ、「焼酎」は最新購入日が1999年11月20日でかつ有効期間が30日であり、継続購入回数が2回であるので、1999年12月20日までに購入すれば10%の値引が受けられる旨が表示される。
【0072】
なお、会員別継続購入実績ファイル8の継続購入実績データは、最新購入日からの経過期間が有効期間を過ぎてしまっても例えば30日を限度にそれまでは保持し、30日を経過しても最新購入日が更新されなかった場合に自動的に削除されるようになっている。
【0073】
このように本実施の形態によれば、POSターミナル1において従来通り買物客が買上げる商品を登録するだけで、予め定めた継続購入値引対象商品を客が一定期間内の間隔で継続して購入した場合にその商品の価格を値引するサービスを自動的に適用することができる。したがって、客は一定期間内に継続購入値引対象商品を購入しに再び来店するようになるので、客の定着化を確実に図ることができる。また、継続購入値引対象商品を購入するついでに他の商品も購入する可能性が高く、売上アップも期待できる。しかも、継続購入回数が増加するにつれて値引率が大きくなるようにしたので、長期に亙り客を定着させることができる。
【0074】
また、継続購入値引対象商品を購入した客に対して発行されるレシートには、その継続購入値引対象商品の次回の値引有効期限が印字されるので、客はその継続購入値引対象商品を次回はいつまでに購入すれば値引が受けられるのかを容易に確認できる。
【0075】
また、継続購入値引商品ファイル6には継続購入値引対象商品の商品コードに対応して有効期間と値引率を設定し、継続購入値引対象商品の登録処理の際には当該商品の有効期間と値引率を使用してデータ処理するようにしたので、継続購入値引対象商品毎にその購買ペースや利潤等に応じて適切な有効期間や値引率を設定できる利点もある。
【0076】
また、本実施の形態によれば、情報照会端末2を使用することで、会員客が自からいつでも購入実績のある継続購入値引対象商品の種類とその継続購入値引対象商品をいつまでに再度購入すれば値引が得られるのかの情報を容易に照会することができる。
【0077】
なお、前記一実施の形態では、継続購入することで付与される特典を商品価格の値引としたが、特典の種類はこれに限定されるものではなく、例えばサービスポイントの増加や値引券の配布等であってもよい。
【0078】
また、前記一実施の形態では、各会員の継続購入実績データをストアコンピュータ3の記憶装置に形成した会員別継続購入実績ファイル8で記憶管理し、そのデータを毎閉店後に実施される購入実績更新業務により更新するようにしたが、各会員がそれぞれ所持する会員カードにその会員の継続購入実績データを記憶するようにし、その会員の登録締め時に更新するようにしても、本発明と同様な効果を奏するものである。
【0079】
【発明の効果】
以上詳述したように、本願請求項1記載の発明によれば、予め定めた継続購入特典対象商品を客が一定期間内の間隔で継続して購入するとその客に継続購入回数に応じた特典を付与できる商品販売登録装置を提供できる。
また、本願請求項2記載の発明によれば、予め定めた継続購入特典対象商品を客がその商品毎に設定された有効期間内の間隔で継続して購入するとその客に継続購入回数に応じた特典を付与できる商品販売登録装置を提供できる。
また、本願請求項3記載の発明によれば、上記請求項2記載の発明の効果に加えて、継続購入特典対象商品を購入した客に対して、その継続購入特典対象商品を次回いつまでに購入すれば特典が付与されるのかを自動的に知らせることができる効果を奏する商品販売登録装置を提供できる。
【0080】
また、本願請求項4記載の発明によれば、予め定めた継続購入特典対象商品を客が継続して購入するとその客に継続購入回数に応じた特典を付与できる商品販売登録装置を提供できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の一実施の形態のシステム構成図。
【図2】 同実施の形態でストアコンピュータが有する各種データファイルのレコードフォーマットを示す図。
【図3】 同実施の形態におけるPOSターミナルの要部構成を示すブロック図。
【図4】 同POSターミナルのRAMに形成する主要なメモリエリアを示す図。
【図5】 図4に示す取引バッファの構成図。
【図6】 同POSターミナルのCPUが実行する登録モード処理の要部を示す流れ図。
【図7】 図6における小計処理を具体的に示す流れ図。
【図8】 図6における締め登録処理を具体的に示す流れ図。
【図9】 同実施の形態でストアコンピュータが実行する購入実績更新業務の処理手順を示す流れ図。
【図10】同実施の形態における情報照会端末の要部構成を示すブロック図。
【図11】同情報照会端末のCPUが実行するメイン処理の要部を示す流れ図。
【図12】同情報照会端末のディスプレイ部に表示される継続購入値引対象商品一覧画面のレイアウト例を示す図。
【図13】継続購入値引商品ファイルに格納されるデータの一例を示す図。
【図14】会員別継続購入実績ファイルに格納されるデータの一例を示す図。
【図15】取引バッファに格納されるデータの一例を示す図。
【図16】レシートの一例を示す図。
【符号の説明】
1…POS端末
2…情報照会端末
3…ストアコンピュータ
4…通信回線
5…商品マスタファイル
6…継続購入値引商品ファイル
7…会員マスタファイル
8…会員別継続購入実績ファイル
9…会員購入トランザクションファイル
11,51…CPU
28,62…カードリーダ
41…取引バッファ

Claims (4)

  1. 一定期間内の間隔で継続して購入することで客に特典が付与される各継続購入特典対象商品の種類を設定記憶する特典対象商品記憶手段と、
    客毎に購入実績のある各継続購入特典対象商品の種類とその商品の最新購入日及び継続購入回数とを記憶管理する継続購入実績記憶手段と、
    客が購入する商品を登録する商品登録手段と、
    この商品登録手段により登録された客購入商品が前記継続購入特典対象商品か否かを判断する商品判断手段と、
    この商品判断手段により前記客購入商品が継続購入特典対象商品であると判断するとこの客が当該継続購入特典対象商品の購入実績有りか否か及び購入実績有りの場合にはその最新購入日からの経過日数が一定期間内か否かを判断する購入実績判断手段と、
    この購入実績判断手段により当該継続購入特典対象商品の購入実績が有りかつその最新購入日からの経過日数が一定期間内であるとき、この客に対して当該継続購入特典対象商品の継続購入に対する特典をその継続購入回数に応じて付与する特典付与手段と、
    前記商品登録手段により登録された客購入商品が前記継続購入特典対象商品であるとき、前記継続購入実績記憶手段により記憶管理されているこの客の前記継続購入特典対象商品に対する最新購入日及び継続購入回数を更新する購入実績更新手段と、
    を具備したことを特徴とする商品販売登録装置。
  2. 一定期間内の間隔で継続して購入することで客に特典が付与される各継続購入特典対象商品の種類とともにその商品種類別に有効期間を設定記憶する特典対象商品記憶手段と、
    客毎に購入実績のある各継続購入特典対象商品の種類とその商品の最新購入日及び継続購入回数とを記憶管理する継続購入実績記憶手段と、
    客が購入する商品を登録する商品登録手段と、
    この商品登録手段により登録された客購入商品が前記継続購入特典対象商品か否かを判断する商品判断手段と、
    この商品判断手段により前記客購入商品が継続購入特典対象商品であると判断するとこの客が当該継続購入特典対象商品の購入実績有りか否か及び購入実績有りの場合にはその最新購入日からの経過日数が当該継続購入特典対象商品の有効期間内か否かを判断する購入実績判断手段と、
    この購入実績判断手段により当該継続購入特典対象商品の購入実績が有りかつその最新購入日からの経過日数が当該継続購入特典対象商品の有効期間内であるとき、この客に対して当該継続購入特典対象商品の継続購入に対する特典をその継続購入回数に応じて付与する特典付与手段と、
    前記商品登録手段により登録された客購入商品が前記継続購入特典対象商品であるとき、前記継続購入実績記憶手段により記憶管理されているこの客の前記継続購入特典対象商品に対する最新購入日及び継続購入回数を更新する購入実績更新手段と、
    を具備したことを特徴とする商品販売登録装置。
  3. 商品登録手段により登録された客購入商品が継続購入特典対象商品であるとき、この継続購入特典対象商品の次回購入に対して特典が付与される期限を客に告知する有効期限告知手段を備えたことを特徴とする請求項2記載の商品販売登録装置。
  4. 継続して購入することで客に特典が付与される各継続購入特典対象商品の種類を設定記憶する特典対象商品記憶手段と、
    客毎に購入実績のある各継続購入特典対象商品の種類とその商品の継続購入回数とを記憶管理する継続購入実績記憶手段と、
    客が購入する商品を登録する商品登録手段と、
    この商品登録手段により登録された客購入商品が前記継続購入特典対象商品か否かを判 断する商品判断手段と、
    この商品判断手段により前記客購入商品が継続購入特典対象商品であると判断するとこの客が当該継続購入特典対象商品の購入実績有りか否かを判断する購入実績判断手段と、
    この購入実績判断手段により当該継続購入特典対象商品の購入実績が有るとき、この客に対して当該継続購入特典対象商品の継続購入に対する特典をその継続購入回数に応じて付与する特典付与手段と、
    前記商品登録手段により登録された客購入商品が前記継続購入特典対象商品であるとき、前記継続購入実績記憶手段により記憶管理されているこの客の前記継続購入特典対象商品に対する継続購入回数を更新する購入実績更新手段と、
    を具備したことを特徴とする商品販売登録装置。
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