JP3692435B2 - ポリアリーレンスルフィドの製造方法 - Google Patents

ポリアリーレンスルフィドの製造方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ポリアリーレンスルフィド(以下、PASと略称する。)の重合方法に関する。さらに詳しくは、高分子量でかつ安定性にすぐれたポリフェニレンスルフィド(以下PPSと略称する。)等のPASを高効率かつ安定に製造する方法である。
【0002】
【従来の技術】
PPS等のPASは通常、アミド系有機極性溶媒中で結晶水を有する硫化アルカリ金属化合物とポリハロ芳香族化合物を重縮合反応させて得られることが特公昭45−3368により知られている。
【0003】
この反応系で水分は反応を阻害するため重縮合反応に先立ち余剰の水分が除去される。この脱水反応工程において通常の蒸留塔や精留塔を用いて余剰の水を常圧で極性溶媒と分離する方法が特開昭59−98113、特開昭61−7332、特開昭63−39926、USP4368321、USP4371671により知られている。
【0004】
さらに減圧下で脱水する方法も特開平2−45531によりしられている。加圧下で余剰の水分を除去する方法も特開昭58−42622、特開昭58−42623により知られている。しかしこれらの方法はいずれも脱水反応中に溶媒のアミド化合物の加アルカリ分解反応に使用された水までは分離除去できない。
【0005】
重縮合反応を加圧下で反応せしめPASを製造するに際し副生する遊離水はPASの反応を妨害する。
【0006】
この遊離水を除去する方法が、特開平4−275334号公報に開示されている。更に精留塔を設置し、遊離水を除去する方法が特開平3−35023号公報に開示されている。しかし、溶媒成分である極性溶媒の飛散損失があり、かつ留出物の回収精製工程を必要とするなどの問題点があった。
【0007】
そして、特開平3−35023号公報には、脱水しながら重縮合するとしながら、反応溶媒が多量に系外に留出した結果となっており、どの様な温度条件で精留塔を制御すれば好適な結果が得られるのか、重縮合のどの段階で脱水を行ったら特に好適な結果が得られるのかについては記載がなく、当業者においても、その最適条件を見い出すことが期待されている。
【0008】
【発明が解決しょうとする課題】
本発明は、上記従来技術の欠点をいずれも解決するものであって、特に、特開平3−35023号公報の発明の欠点を改良するものであり、重縮合反応工程において遊離する水分を効率的に分離し、かつ極性アミド系溶媒の反応系外への逃散を防止する方法を提供するものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】
本発明者は、前述の課題を解決する為に鋭意検討した結果、精留塔の塔頂温度に着目し、その温度を特定温度範囲となる様に制御することにより、反応により遊離する水分のみを選択的に分離して、反応系内に存在する反応溶媒量を出来るだけ一定とすることが出来、廃液処理の負荷が小さく、高分子量であって良好な安定性を有するPASが簡便に得られることを見い出し、本発明を完成するに至った。
【0010】
即ち本発明は、精留塔を有する反応容器を使用し、有機アミド系極性溶媒中でアルカリ金属硫化物とポリハロ芳香族化合物を反応させるにおいて、系内水分を留去させ乍ら反応させるにおいて、精留塔の塔頂温度を「ポリハロ芳香族化合物と水の水蒸気蒸留温度T以上であって、かつT+10℃」以下に維持することにより、反応で遊離する水分を選択的に効率的に分離し、アミド系極性溶媒の反応系外への逃散を防止できるポリアリーレンスルフィドの製造方法を提供する。
【0011】
【発明の実施の形態】
本発明について更に詳述すると、PASの製造装置に於いては、反応容器の気相部分に精留塔を設け、分離蒸留を行う機構を有している。
【0012】
反応容器は、加圧に耐えられる耐圧容器であることが好ましい。また、腐蝕に出来るだけ強い容器材質であるのが好ましい。
【0013】
通常PASの重縮合反応は、温度200 〜300℃、圧力0〜30Kg/cm2で行うのが一般的であり、ここに設ける精留塔は、望ましくは反応容器と同一圧力で制御される。
【0014】
精留塔は、公知慣用のものが使用でき、ガス入口、ガス出口を有するものであって、従来から使用されている棚段構造の塔あるいは充填塔を使用することが出来る。
【0015】
棚段塔としては、公知慣用のものが使用でき、例えば泡鐘トレイ、多孔盤トレイなどが設けられたものが使用できる。また充填塔としても、公知慣用のものが使用でき、それの充填物の構造、種類にしても特に制限はなく、いずれのものも使用できる。これらの材質は、運転時の圧力内外の圧力差に耐えられる耐圧構造であって、更に腐食性のないものであることが好ましい。
【0016】
本発明において重縮合工程中に系内水分を除去する場合には、精留塔の塔頂温度を、ポリハロ芳香族化合物と水の水蒸気蒸留温度T以上であって、かつT+10℃以下に保つことが必要である。好ましくは、T+6℃以下、更に好ましくはT+4℃以下に保つことが必要である。これにより、精留塔の塔頂より系外へ留出逃散する高沸点の有機アミド系極性溶媒の量を、ゼロに向けて極力低減せしめることが可能になる。
【0017】
反応容器から気化したガス成分は、精留塔入口より塔頂に向けて導入されることになる。本発明においては、ポリハロ芳香族化合物、有機アミド系極性溶媒、水分等のガス成分が導入されることになるが、上記制御を行うことにより、有機アミド系極性溶媒の塔頂からの飛散を抑制し、水分が選択的に系外に除去される。
【0018】
この為に、本発明では精留塔により、精留塔内で高沸点の有機アミド系極性溶媒と低沸点の水とポリハロ芳香族化合物の共沸物の分離、精留が行われる。水およびポリハロ芳香族化合物が、塔頂部を経て系外へ、有機アミド系極性溶媒は精留塔底部に分離され、凝縮し、反応容器に戻される。
【0019】
水と他の成分が全く溶け合わないとき、系の圧力は、各成分の純物質の蒸気圧の和に等しい。この時、この蒸留系を水蒸気蒸留系という(化学工学便覧第4版第466頁参照。)。例えば、本発明のPAS重縮合反応系においては、ポリハロ芳香族化合物と水とは、互いに溶解度が低くその混合物は高度に溶解し合わない。本発明者は、PASの重縮合工程中の遊離水分除去工程において、その蒸留塔塔頂に存在する物質の化学組成が、水とポリハロ芳香族化合物のみであり、水蒸気蒸留系を形成するとき、有機アミド系極性溶媒の飛散が大幅に抑制されることを見いだしたのである。
【0020】
本発明では、その塔頂温度が有機アミド系化合物の沸点に関係なく、水蒸気蒸留温度に近いとき、塔頂からの当該アミド系溶媒の逃散がきわめて少ないことを見いだし本発明に至ったのである。
【0021】
本発明においては、塔頂温度を特定温度範囲に制御することが重要である。
本発明で使用するポリハロ芳香族化合物と水の水蒸気蒸留温度は次の様に計算することができる。
【0022】
物質のある温度θにおける蒸気圧は、例えばアントワン(ANTOINE)の式により簡便に表すことが出来るので、これを利用すればよい。尚、A[mmHg]を、A[kPa]に変換する場合には、A[mmHg]−0.87510=A[kPa]から求めることが出来る。
【0023】
【式1】
LOG10p[mmHg] = A − B/{C+θ[℃]} (1)
【0024】
式(1)で、A、B及びCは、物質に固有なアントワン定数である。そこで、本発明では、当該式(1)に従って、つぎの3式を満たすように水蒸気蒸留温度Tを決定することができる。
【0025】
【式2】
(1)ポリハロ芳香族化合物の分圧P1の計算式
LOG(P1)=A1−B1/(C1+T) (2)
【0026】
【式3】
(2)H2Oの分圧P2の計算式
LOG(P2)=A2−B2/(C2+T) (3)
【0027】
【式4】
(3)系の圧力Pの計算式
P=P1+P2 (4)
【0028】
ここでA1、B1及びC1は、ポリハロ芳香族化合物のアントワン定数である。また同様に、A、B2、C2は、水のアントワン定数である。
【0029】
ポリハロ芳香族化合物のアントワン定数は、よく知られている(化学工学便覧第4版等)。参考までに、例えばp−ジクロルベンゼン(PDCB)と、水の各アントワン定数は次の通りである(表1参照。mmHg単位に基づく値。)。
【0030】
【表1】
Figure 0003692435
【0031】
本発明では、精留塔を用いて、上記した所期の効果を得るための制御を行うが、その制御の方法としては、例えば塔内に液媒体(還流液)を塔頂に供給して、還流液を還流させる方法や、還流液を供給することなくインタークーラーを用いて還流させる方法が挙げられる。
【0032】
精留塔外部には、通常、外套を設ける様にすれば、その内部の温度制御も達成される。この液媒体は、精留塔内部のみを循環し、実質的に凝縮して反応容器に戻ることは無いか、あっても極少量である。還流のための液媒体は、公知慣用のものが使用できるが、例えば水及び/又はポリハロ芳香族化合物が使用できる。これらは精留塔外部に放出された留出液をそのまま用いてもよいし、両成分を含む場合にはそれらを分離した個々のものを用いてもよいし、別途準備されたものを個別に、或いは併用して用いることができる。蒸発潜熱が大きく、融点も大きい点で、水のほうが、より好ましい。
【0033】
また該機構の中で、精留塔から留出するポリハロ芳香族化合物と水は、コンデンサにより凝縮液化せしめ静置分離し、ポリハロ芳香族化合物を還流液として使用することが、好適には行われる。ポリハロ芳香族化合物を還流液として使用することにより反応容器より留出するポリハロ芳香族化合物の量を極力低減せしめ、これにより、重縮合反応中に大きく変動しうる、アルカリ金属硫化物とポリハロ芳香族化合物とのモル比が一定または一定範囲となる様に、極めて精度良く維持される。
【0034】
インタークーラーとは、塔内部に設けた熱交換器のことを言い、この熱交換器内部に液体の冷媒を循環させることにより、その冷媒が、塔内のガス成分と直接接触することなく、交換器内外を通じて熱交換が行われる様になっているものである。即ちこの熱交換器内部の循環する冷媒と、反応容器から上昇して精留塔内部に導入されたガス成分とが熱交換され、所定のガス成分のみが凝縮することにより、反応容器に戻る様になっている。
【0035】
精留塔の温度制御を還流液を用いて行うのに比べれば、インタークーラーを用いて行うほうが、ポリハロ芳香族化合物の反応系内の原料モル比の制御がより容易になるという副次的効果もある。
【0036】
インタークーラーは、精留塔の上部あるいは内部に設置し、精留塔上部又は内部の内部還流により精留効果を発揮する。勿論、それは一つのみであってもよいが、より多いほうが好ましい。そして、最も塔頂に近いところにあるインタークーラーが、精留塔の塔頂温度を「ポリハロ芳香族化合物と水の水蒸気蒸留温度T+10℃」以下に維持できるように調節される。インタークーラーを複数個、塔内部に設ける場合には、それぞれ個々のインタークーラーの熱交換のための条件を傾斜して調節することもできる。
【0037】
本発明を好ましく実施するために、圧力制御弁を精留塔の出口以降に設置するのが好ましい。圧力制御弁の位置はこれに制約されるものではないが、例えば精留塔塔頂に続くコンデンサの出口ラインのひとつに設けたり(後述、図1参照。)、あるいは精留塔塔頂とコンデンサを結ぶラインに設ける様にすることが出来る。本発明を好適に実施するためには、圧力を精確に制御できる機構、精度を有することが、より重要である。圧力制御弁の弁開度制御は重要な項目である。
【0038】
尚、圧力を制御するために、PASを得る際の反応に関与しない、例えば窒素、アルゴン、ヘリウムなどの不活性の非凝縮性ガスを使用することも、好ましい実施態様である。
【0039】
本発明の実施においては、通常、ポリハロ芳香族化合物の不存在下で、必要に応じて不活性の非凝縮性ガスの雰囲気下、予め含水アルカリ金属硫化物と、有機アミド系極性溶媒との混合物を加熱して、脱水を行ってから、そこにポリハロ芳香族化合物を共存させて重縮合反応を行わせる。
【0040】
またそれとは別法として、ポリハロ芳香族化合物と有機アミド系極性溶媒の混合系に、含水アルカリ金属硫化物を滴下、或いは分割ないしは一括仕込みすることにより反応させる方法という方法も、上記したのと同様に、好適に行うことが出来る。
【0041】
本発明において、系内水分を有機アミド系極性溶媒に対し、出来るだけ少なくなる様に、例えば5wt(重量)%以下の範囲になるように予め留去せしめてから、重縮合反応させることが好ましい。さらに3wt%以下の範囲になるように予め留去せしめることが、より好ましい。
【0042】
含水アルカリ金属硫化物として、アルカリ金属水硫化物をも含んだものを用いる場合には、ポリハロ芳香族化合物の不存在下で、必要に応じて不活性の非凝縮性ガスの雰囲気下、予め含水アルカリ金属硫化物と、有機アミド系極性溶媒との混合物に、さらにそこにアルカリ金属水酸化物を含めて加熱して、脱水を行ってから、そこにポリハロ芳香族化合物を共存させて重縮合反応を行わせる。
【0043】
本発明のPASの製造に用いられるアルカリ金属硫化物としては、例えば硫化リチウム、硫化ナトリウム、硫化カリウム、硫化ルビジウム、硫化セシウムおよびこれらの混合物が含まれる。かかるアルカリ金属硫化物は、水和物および/あるいは水性混合物として、あるいは無水の形で用いることができる。
【0044】
またアルカリ金属硫化物のみのかわりに、アルカリ金属水硫化物とアルカリ金属水酸化物、あるいはN,N−ジメチル−4−アミノ酪酸ナトリウムを共用することもできる。また通常、アルカリ金属硫化物が、アルカリ金属水硫化物、チオ硫酸アルカリ金属を微量含んでいる場合には、それと反応させて微量成分をも全てアルカリ金属硫化物とするために、それに小量のアルカリ金属水酸化物を加えても差し支えない。尚、上記した通り、アルカリ金属化合物又はアルカリ金属水硫化物の各水和物を使用する場合には、予め溶媒中で脱水せしめた後に、重縮合反応に用いる必要がある。
【0045】
重縮合反応において使用される有機アミド系極性溶媒は、その温度および圧力において実質的に液状である有機アミド系極性溶媒が好ましい。具体的には、ホルムアミド、アセトアミド、N−メチルホルムアミド、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、2−ピロリドン、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、ε−カプロラクタム、N−メチル−ε−カプロラクタム、ヘキサメチルホスホルアミド等のアミド系極性溶媒およびこれらの混合物を挙げることができる。さらに、テトラメチル尿素、1,3−ジメチル−2−イミダゾリジノン、尿素およびラクタム類類等あるいはスルホラン、ジメチルスルホラン等のスルホン類;ベンゾニトリル等のニトリル類;メチルフェニルケトン等のケトン類;ポリエチレングリコール等の非プロトン性有機極性溶媒を混合使用しることもできる。
【0046】
本発明で用いられるアミド系極性溶媒としては、N,N−ジメチルホルムアミド、N,N−ジメチルアセトアミド、N−メチル−2−ピロリドン、N−エチル−2−ピロリドン、N−メチル−ε−カプロラクタム、ヘキサメチルホスホルアミド等あるいはこれらの混合物より選択される。これらの溶媒の中でN−メチル−2−ピロリドンが好ましい。
【0047】
本発明で用いられるアルカリ金属硫化物の使用量は、後述するジハロ芳香族化合物を含むポリハロ芳香族化合物1モルに対し硫黄元素が0.8〜1.2モル、好ましく0.9〜1.1モルとなるように選択される。また有機アミド系極性溶媒の使用量は、ジハロ芳香族化合物を含むポリハロ芳香族化合物に対するモル比で1.5ないし20の範囲で、好ましくは2.5ないし10の範囲で選択して使用される。
【0048】
本発明では、上記重縮合反応前の脱水については、公知慣用の条件が採用できるが、常圧下、180〜220℃で、0.5〜4時間行われるのが、一般的である。この重縮合反応前の脱水については、上記精留塔の塔頂温度は上記特定の温度範囲制御しないで行うこともできる。本発明では、むしろ重縮合反応開始後の脱水が極めて重要であり、専らこの工程における精留塔の塔頂温度の制御が発明の効果の発現に主体的役割を擁している。重縮合反応開始後に発生してくる水分種は、前記原料成分に含まれる水分種と区別して、本発明では、専ら遊離水と呼ぶ。
【0049】
本発明のPASの製造に用いられるポリハロ芳香族化合物は、芳香族に直接結合した2個以上のハロゲン原子を有するハロゲン化芳香族化合物であり、具体的には、p−ジクロロベンゼン、m−ジクロロベンゼン、o−ジクロロベンゼン、トリクロロベンゼン、テトラクロロベンゼン、ジクロロナフタレン、トリクロロナフタレン、ジブロモベンゼン、トリブロモベンゼン、ジブロモナフタレン、ジヨードベンゼン、トリヨードベンゼン、ジクロロジフェニルスルホン、ジブロモジフェニルスルホン、ジクロロベンゾフェノン、ジブロモベンゾフェノン、ジクロロジフェニルエーテル、ジブロモジフェニルエーテル、ジクロロジフェニルスルフィド、ジブロモジフェニルスルフィド、ジクロロビフェニル、ジブロモビフェニル等、及びこれらの混合物があげられる。通常、PASの合成ではジハロ芳香族化合物が使用されるが、ポリマーに分岐構造をもたせ、粘度増大を図るために1分子中に3個以上のハロゲン置換基をもつポリハロ芳香族化合物を少量ジハロ芳香族化合物と併用させることもできる。
【0050】
PASは、通常、ポリハロ芳香族化合物、アルカリ金属硫化物を混合し、好ましくは不活性雰囲気下で加熱する事により製造され得る。勿論、公知慣用の水以外の重合助剤を系内に任意の段階で添加することも出来る。各成分の混合の順序は特に制限はなく、重縮合工程に際して、上記成分を部分的に少量づつ分割仕込みしたり、あるいは一時に一括仕込みして、反応容器に加える事により行われる。
【0051】
重合助剤としては、公知慣用のものが使用できるが、例えば有機スルホン酸金属塩、有機カルボン酸金属塩、有機燐酸金属塩、アルカリ金属ハロゲン化物等を、任意量使用することができる。
【0052】
本発明で重縮合が行われる温度は、通常80〜300℃、好ましくは210〜300℃である。圧力は、有機アミド系極性溶媒及びポリハロ芳香族化合物を実質的に液相に保持するような温度で、0.1から20Kg/cm2の範囲により選択される。反応時間は温度、圧力により異なるが、通常、1時間〜100時間である。
【0053】
本発明では、重縮合反応中に、特定温度範囲に塔頂温度を制御して脱水(遊離水除去)を行うことを必須要件とする。この遊離水除去の開始時は、重縮合反応中の如何なる反応率の時でもよく、当該反応初期であってもよいが、ポリハロ芳香族化合物の反応率が50モル%以上、好ましくは70モル%以上となったところで脱水を行い、反応率がそれ未満の間は、特定温度範囲での脱水を行わないようにするのが、より高分子量のPASを得る上では、好ましい。
【0054】
本発明において、遊離水除去工程後の反応容器の圧力は、反応容器温度あるいは系内水分量により異なるが、通常0.1〜10Kg/cm2とする。
【0055】
本発明によれば、有機アミド系極性溶媒の系外への逃散を極力抑制できる。しかも共沸して精留塔塔頂から回収される留出液はそのままで、或いは、ポリハロ芳香族化合物のみ、水のみを環流液として使用することが出来るし、それとは別に、ポリハロ芳香族化合物のみを液体状態にて反応容器に戻して再利用に供することもできる。本発明では、PASの反応阻害成分である水を反応系(反応容器)外へ効率よく分離除去することができる。
【0056】
従って、精留塔塔頂から放出されるガス成分が、例えばコンデンサなどにより更に冷却されて凝縮することにより得られる液体成分、例えばデカンタ内の2相系が、水に溶解する有機アミド系極性溶媒を含むことによるCOD(化学的酸素需要量)負荷の増大などの公害問題を大幅に軽減できる。さらに回収するPDCBなどのポリハロ芳香族化合物中の有機アミド系極性溶媒の濃度も低減できる。
【0057】
さらに本発明により、PASの生成反応が促進されその高分子量化とともに安定性が向上する。
【0058】
本発明において得られたPASの分子量は、例えば溶融粘度で表すことができるが、本発明における溶融粘度(MV5と称す。単位:ポイズ。)は、ASTMD−1238−86に従い、荷重5Kg、315.6゜C、ホールド時間5分で測定したメルトフロー値で295000を除した値で表すことが出来る。
【0059】
本発明において、溶融増粘性は、前項のMV5と、前項のMV5の溶融粘度の測定法においてホールド時間を25分とする以外は同様方法にて測定した溶融粘度値(MV25と称す。同前の単位。)との比であり次式にて表現される。
【0060】
【式5】
溶融増粘性(%)= MV25/MV5 × 100 (5)
【0068】
【実施例】
本発明を図面を参照にしながら説明する。図1は、本発明の方法を実施するための製造装置の代表的な例を示したものである。以下、本発明を実施例に従って説明する。
【0069】
実施例1
図1に示す、外套付き1000Lの耐圧耐腐蝕性反応容器(オートクレーブ)の気相部分に、塔型250mmで、多孔盤構造を有する精留塔を設置した。この精留塔は、9段の棚段を有しており、6段目に温度センサーを設けると同時に、水を還流液として用いて精留塔の温度制御を行える様にした。
【0070】
この反応容器に、硫化ナトリウム2.6水和物189.0Kg,N−メチル−2−ピロリドン(NMP)473.6Kg、更に硫化ナトリウム水和物中に存在する水硫化ナトリウムを反応させるための量に相当する48.0%水酸化ナトリウム2.0Kgを仕込み、窒素雰囲気下で200℃まで2時間かけて昇温し、水及び若干のN−メチルピロリドンの混合物を留出させた(重縮合反応前脱水工程)。尚、この時の系内水分量は、2wt%未満であった。
【0071】
次いで、この系を密閉にし、この反応容器に、P−ジクロルベンゼン(PDCB)220.3Kg及びN−メチルピロリドン127.1Kgを1時間を要して加え、220℃で4時間反応を行った。この反応過程に於いて、遊離水の発生にともない圧力が4.1Kg/cm2まで上昇した。
【0072】
T℃以上かつT+10℃以下となる様に、上記アントワン式と各定数を用いて計算を行い、精留塔の塔頂温度を、T(ポリハロ芳香族化合物と水の水蒸気蒸留温度)+2℃以下になるように、外套温度を制御しつつ、反応温度220±2℃の範囲内で、釜内圧力を4.1Kg/cm2より1.2Kg/cm2まで、30分を要して等速で降圧させた。還流液としては、水を用い、0.9L/分の流速を保持した。尚、この実施例1では、P−ジクロルベンゼンの反応率が79モル%の時点から系内水分の留去が行われた。
【0073】
ここで、精留塔外部に放出された留出成分は、NMP 0.3Kg、水 58.2Kg、PDCB 26.1Kgであった。H2S 0.21Kgであった。
【0074】
降圧後、再び系を密閉状態とし、220℃で4Hr(時間)ホールド後、45分を要して、255℃に昇温し、3Hrホールド後、常温まで冷却した。
【0075】
かくして得られた反応混合物を、温水(80℃)洗浄、ろ過を3回繰り返し、以後、150℃で3時間乾燥したところ、溶融粘度MV5値が1300ポイズの白色粉末のPPSを得た。尚、MV25値も同様に測定し、留出液組成とともに、表2にまとめて示した。
【0076】
実施例2〜3
重縮合反応前脱水工程は実施例1と同様に行い、精留塔の塔頂温度を、T+4℃以内、T+6゜C以内とする他は、それぞれ実施例1と同様な操作を行う様にして、白色粉末の各PPSを得た(順に、実施例2、3とする。)。尚、実施例2では、P−ジクロルベンゼンの反応率が78モル%の時点から系内水分の留去が行われ、実施例3では、P−ジクロルベンゼンの反応率が80モル%の時点から系内水分の留去が行われた。結果を表2にまとめて示した。
【0077】
比較例1
還流水速度を0.2L/分とし、外套温度を制御して塔頂温度を、T+10℃を越える様にする以外は、上記実施例1と同様に操作して比較例1を行った。留出液組成および得られたPPSの物性につき、表2にまとめて示した。
【0078】
【表2】
Figure 0003692435
【0079】
実施例1〜3と、比較例1とを対比すればわかる通り、留出液組成中のNMP含有量は、実施例の精留塔の塔頂温度制御して得た本発明の各PPSでは、従来法に比べて著しく少なく、また得られたポリマーは高粘度で分子量も高く安定性に優れている。
【0080】
比較例2(特開平3−35023号公報の実施例1相当例)
図1に示す精留塔を含む装置を用いて、そのオートクレーブに、硫化ナトリウム5水塩 229kg(1363モル)、N−メチル−2−ピロリドン 762L(リットル)、P−ジクロルベンゼン 200kg(1363モル)を仕込んだ。
【0081】
重縮合反応前脱水工程を設けず、これら原料が仕込まれたオートクレーブを常圧下で徐々に昇温したところ、118℃を越えた時点で還流が始まった。ここで還流水を用いることなく、更に反応系を昇温せしめた。そのまま昇温を続けて、2.0Kg/cm2、内温220〜225℃で1時間、4.0Kg/cm2、内温245〜255℃で3時間脱水−重縮合反応を行った。尚、2.0Kg/cm2の条件下では、精留塔の塔頂温度は最高148℃であり、一方、4.0Kg/cm2、の条件下では、同最高162℃を示し、それぞれの平衡温度122℃、141℃を10℃を越えた温度に塔頂温度がなっていた。
【0082】
留出液組成は、最終的には、PDCB 62kg、水 131kg、N−メチル−2−ピロリドン 52kgであった。また、得られたポリマー生成物は、異臭がし、粘度は低く50ポイズ以下であり、分子量の小さいポリマーであった。
【0083】
実施例1〜3と、比較例2とを対比すればわかる通り、やはり、留出液組成中のNMP含有量は、実施例の精留塔の塔頂温度制御して得た本発明の各PPSでは、従来法に比べて著しく少なく、また得られたポリマーは高粘度で分子量も高く安定性に優れている。
【0084】
本発明の方法に対して、重縮合反応前脱水工程を設けず、しかも重縮合反応工程の脱水を行うに当たって精留塔塔頂温度を制御しないで反応を行った比較例2(これは、特開平3−35023号公報実施例1に相当する。)や、重縮合反応前脱水工程は設けるが、重縮合反応工程の脱水を行うに当たって精留塔塔頂温度を制御しないで反応を行った比較例1の方法の様に、重縮合反応工程の脱水を行うに当たって精留塔塔頂温度を制御しないで反応を行った従来の方法は、NMPの留出分が多く、従来法に比べて、本発明の効果は明らかである。
【0085】
実施例4
還流液として、65℃のPDCB融液を4Kg/分の条件で使用し、1.4Kg/cm2まで30分を要して等速で降圧した以外は、実施例1と同様にして行いPPSを得た。
【0086】
留出成分はNMP 0.4Kg、水 28.3Kg、PDCB 140.1Kg、H2S 0.18Kgであった。
【0087】
留出液中のNMP含有量は、この実施例4では少なく、また得られたポリマーは1200ポイズと高粘度で分子量も高い。溶融増粘性は98%と優れている。
【0088】
実施例5
還流液として65゜CのPDCB融液を2.5Kg/分、および水を0.6L/分の条件で併用使用し、1.4Kg/cm2まで30分を要して等速で降圧した以外は、実施例1と同様にして行いPPSを得た。
【0089】
留出成分はNMP 0.3Kg、水 44.1Kg、PDCB 95.2Kg、H2S 0.21Kgであった。
【0090】
留出液中のNMP含有量は、この実施例5では少なく、また得られたポリマーは1280ポイズと高粘度で分子量も高い。溶融増粘性は103%と優れている。
【0091】
【発明の効果】
本発明では、重縮合反応時の水分留去の条件として、精留塔の塔頂温度に着目し、それを特定温度範囲に制御して反応を行うので、選択的に水を留去することができ、高分子量でかつ熱安定性に優れたポリアリーレンスルフィドが、より高効率かつより安定的に製造できるという格別顕著な技術的効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施に当たって使用可能な反応装置の一例の全体図(実施例1で用いた反応装置。)。
【符号の説明】
1 反応容器
2 熱媒を循環可能な外套
3 多孔盤を内部に複数段設けた精留塔(外套は省略)
4 コンデンサ(凝縮器)
5 凝縮器からの液体成分を静置分離するためのデカンタ
6 デカンタ上層部の液体を精留塔に戻す還流ポンプ
7 デカンタ下層部の液体を精留塔に戻す還流ポンプ
8 精留塔及びコンデンサ内部のガス成分の圧力を調製する圧力制御弁

Claims (5)

  1. 精留塔を有する反応容器を使用し、有機アミド系極性溶媒中でアルカリ金属硫化物とポリハロ芳香族化合物を反応させるにおいて、系内水分を留去させ乍ら反応させるにおいて、精留塔の塔頂温度を「ポリハロ芳香族化合物と水の水蒸気蒸留温度T以上であって、かつT+10℃」以下に維持することを特徴とするポリアリーレンスルフィドの製造方法。
  2. 系内水分を有機アミド系極性溶媒に対し、系内水分を5wt%以下の範囲になるように留去させ乍ら反応させる請求項1記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
  3. 精留塔の還流液に水および/またはポリハロ芳香族化合物を使用する請求項1または2記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
  4. 精留塔の還流液に精留塔より留出したポリハロ芳香族化合物と水を併用使用する請求項1、2または3記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
  5. ポリハロ芳香族化合物の反応率が50モル%以上の条件で系内水分を留去せしめる請求項1記載のポリアリーレンスルフィドの製造方法。
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