JP3690356B2 - トロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造および組み立て方法 - Google Patents

トロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造および組み立て方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造、および当該中間壁取り付け構造を具えたトロイダル型無段変速機の組み立て方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トロイダル型無段変速機は通常、同軸配置した入出力ディスクと、これら入出力ディスク間に介在させた複数のパワーローラとを具え、パワーローラを介し入出力ディスク間で動力の受け渡しを行うようにしたトロイダル伝動ユニットを主たる構成要件とする。
なお、トロイダル伝動ユニットによる伝動に際しては、パワーローラを伝達トルクに応じた力で入出力ディスク間に挟圧し、その挟圧力に応じた油膜の剪断によりパワーローラが入出力ディスク間で動力の受渡しを行う。
【0003】
ここでトロイダル型無段変速機は、伝動容量の倍加を狙って、また上記挟圧による反力が変速機ケースに及ぶことなく内力として打ち消されるようにすることを狙って、上記のトロイダル伝動ユニットを2個1組とし、これらを出力ディスクが背中合わせになるように同軸配置したダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機となすのが一般的である。
ダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機としては従来、例えば特開平9−310741号公報に記載され、図1および図2に示すごときものが知られている。
【0004】
つまり図1に示すごとく、変速機ケース1内に2個のトロイダル伝動ユニット(フロント側トロイダル伝動ユニット2およびリヤ側トロイダル伝動ユニット3)を同軸に収納して設ける。
これらトロイダル伝動ユニット2,3はそれぞれ、入力ディスク4,5と、これに同軸に対向配置した出力ディスク6,7と、対応する入出力ディスク間に介在させたパワーローラ8,9とを具えた同様な構成とする。
パワーローラ8,9は、フロント側トロイダル伝動ユニット2のパワーローラ8につき図2に明示するように、対応する入出力ディスク間で油膜の剪断により動力伝達を行うようこれら入出力ディスク間に介在させ、該入出力ディスクの回転軸線を挟んでその両側に対向配置する。
【0005】
図1に示すようにフロント側トロイダル伝動ユニット2およびリヤ側トロイダル伝動ユニット3は、出力ディスク6,7が背中合わせになるよう同軸に配置し、この配置に当たっては、変速機ケース1内に主軸10を回転自在に支持し、この主軸10上に両トロイダル伝動ユニット2,3の入出力ディスク4〜7を支持する。
入力ディスク4,5はそれぞれ、ボールスプライン11により主軸10に回転係合させるも、軸線方向にスライド可能とし、入力ディスク5は主軸10に螺合させたローディングナット12により皿バネ29を介して抜け止めする。
また出力ディスク6,7は中空出力軸13を介して相互に一体結合し、この中空出力軸13を主軸10上に回転自在に支持する。
【0006】
パワーローラ8,9はそれぞれ、特開2001−12574号公報や特開2001−165265号公報に記載されていると同様なリニア軸受BRGにより入出力ディスク回転軸線の方向、つまり図2の図面直角方向に変位可能にして、個々のトラニオン14,15に対し回転自在に支持する。
そして全てのトラニオン14,15は、変速機ケース1の頂壁に近い上側にある相互に隣り合う上端同士を共通な板状アッパーリンク16の4隅角に連節すると共に、反対の下側にある相互に隣り合う下端同士も同様な板状ロアーリンク17の4隅角に連節する。
ここで、これらの連節に際しては図2に示すごとく、球面継手18および回転軸受19を用いることにより各トラニオン14,15の上端および下端を板状リンク16,17に対し回転自在に且つ交角変化可能にする。
そして上記の板状リンク16,17は、パワーローラ8,9が対応する入出力ディスク4,6間、および5,7間からの後記する挟圧力によっても当該対応する入出力ディスク間から追い出されることのないようトラニオン14,15を横方向に位置決めする用をなす。
【0007】
図1および図2に示すように、対をなすトラニオン14の上端間および対をなすトラニオン15の上端間において変速機ケース1にリンクサポート20,21をボルト22,23で取着し、トラニオン14の下端間およびトラニオン15の下端間において変速機ケース1にリンクサポート24,25をボルト26で取着する。
【0008】
リンクサポート20,21には、それぞれの外側面から主軸10の軸線方向に突出するピン27を植設し、リンクサポート24,25にも同様のピン28を嵌着し、これらピン27,28により板状リンク16,17を変速機ケース1に対して支持する。
図1に示すごとく、相互に背中合わせに配置した出力ディスク6,7間に配して出力ギヤ34を設け、これを中空出力軸13の外周に一体成形して、トロイダル型無段変速機からの変速動力を出力ギヤ34から取り出すようにする。
【0009】
図1の左側から伝達されてくる変速機入力回転はローディングカム38を介して、両トロイダル伝動ユニット2,3の入力ディスク4,5へ入力するようになす。
ローディングカム38は、入力回転をフロント側入力ディスク4に、また、このフロント側入力ディスク4から主軸10を介してリヤ側入力ディスク5に伝達すると共に、カム作用により伝達トルクに応じたスラストを発生して入力ディスク4を出力ディスク6へ向け付勢し、この時の反力を主軸10およびローディングナット12により皿バネ29を経て入力ディスク5に伝えることで当該入力ディスク5を出力ディスク7に向け付勢する。
従って、パワーローラ8,9は対応する入出力ディスク間に、伝達トルクに応じたスラストで挟圧され、対応する入出力ディスク間での動力伝達が可能である。
【0010】
フロント側トロイダル伝動ユニット2について示す図2のごとく、各トラニオン14,15の下端にはサーボピストン42を同軸に結合して設け、これらサーボピストン42によりトラニオン14,15を同位相で(同じ変速方向に)同期してストローク(オフセット)させることにより周知の変速制御を行うものとする。
以下に変速作用を概略説明するに、入力回転はローディングカム38を介して入力ディスク4,5へ伝達され、入力ディスク4,5の回転はパワーローラ8,9に伝達されて、これらパワーローラ8,9を軸線Oの周りに回転させ、パワーローラ8,9は出力ディスク6,7に回転を伝達し、この回転が共通な出力ギヤ34から取り出される。
【0011】
ここで、パワーローラ8,9をサーボピストン42によりトラニオン14,15を介し同期して、パワーローラ回転軸線Oと直行する首振り(傾転)軸線Oの方向に同位相で、図1および図2に示す非変速位置からストロークさせ、パワーローラ回転軸線Oをディスク回転軸線Oからオフセットさせると、パワーローラ8,9が回転分力を受けることで首振り軸線Oの周りに同期して同位相で傾転される。
これにより、入出力ディスクに対するパワーローラ8,9の接触軌跡円半径が連続的に変化し、入出力ディスク4,6間の伝動比、および入出力ディスク5,7間の伝動比を同じに保って無段階に変化させることができる。
なお、伝動比が所定の伝動比になったところで、パワーローラ8,9をオフセット0の初期ストローク位置に戻すことにより、当該伝動比を維持することができる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
ところでデュアルキャビティー式トロイダル型無段変速機においては、上記文献にも記載されている通り、そして図1に示すごとく、内側ディスクである出力ディスク6,7の間に配置したギヤ34を介して動力の受け渡しを行う必要があるため、ギヤ34およびこれに噛合するギヤ30とよりなる歯車組を、変速機ケース1内に横切るよう取り付けた中間壁31内に収容し、中間壁31を出力ディスク6,7およびギヤ34を介して主軸10の中央部の支承にも用いるのが常套である。
【0013】
しかして従来は、中間壁31を変速機ケース1内に横架するに際し変速機ケース1内に内周フランジ32を設け、これに対して中間壁31の外周を主軸線方向に当てがって主軸線方向に延在するボルト33により中間壁31を変速機ケース1内に取り付けていた。
かかる従来の中間壁の取り付け構造では、デュアルキャビティー式トロイダル型無段変速機の組み立て手順の関係で以下に説明するような問題を生ずる。
【0014】
この組み立てに際しては、変速機ケース1をオイルパン側底部開口が上にされた倒立状態にしておき、当該底部開口からアッパーリンク16、中間壁31および出力ディスク6,7、フロント側入力ディスク4および主軸10、リヤ側入力ディスク5、左右トラニオン同期ワイヤ35(図2参照)およびトラニオン14,15、ロアリンク17、前後トラニオン同期ワイヤ36(図2参照)を順次に挿入する。
そして、変速機ケース1のフロント側開口(図1の左側)からボルト33を挿入してこれを内周フランジ32に対し主軸線方向にねじ込むことにより中間壁31を変速機ケース1に取り付ける。
【0015】
これがためフロント側の入出力ディスク4,6は(これらと同仕様にする必要があるリヤ側の入出力ディスク5,7も)、中間壁取り付けボルト33の配列ピッチ以上の大径にすることができず、変速比幅に制約を受けて設計の自由度が低下すると共に、無段変速機のトルク伝達容量も制限されることがあった。
かといって、中間壁取り付けボルト33の配列ピッチ径を大きくして、変速比幅を稼いだりトルク伝達容量を大きくしようとすると、変速機ケース1の大径化を招き、トロイダル型無段変速機の車載搭載性の悪化が限られる。
【0016】
本発明は、上記の問題が、変速機ケースに内周フランジを設けてこれに対し中間壁を主軸線方向に延在するボルトで締結する取り付け構造であることに起因するとの事実認識にもとづき、
変速機ケースに内周フランジを設けないでも中間壁を取り付け得るようにして中間壁取り付け具の位置にディスクの外径が制限されることのないようにし、これにより上記の問題を解消したトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造を提案することを目的とする。
【0017】
本発明は更に、上記のような特殊な中間壁取り付け構造を具えたトロイダル型無段変速機の効率的で、且つ、作業し易い組み立て方法を提案することを目的とする。
【0018】
【課題を解決するための手段】
前者の目的のため、本発明によるトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造は、請求項1に記載のごとく、
前記したような2個のトロイダル伝動ユニットを、入出力ディスクのうちの一方が外側ディスクとして共通な主軸とともに回転するよう、また、他方のディスクが内側ディスクとして背中合わせになるよう、且つ、前記主軸上で自由に回転し得るよう配置して具え、
内側ディスクと共に回転するギヤを、変速機ケース内に横切るよう取り付けられている中間壁内に回転自在に支持して収容したデュアルキャビティー式トロイダル型無段変速機を前提とし、
入出力ディスクの回転軸線に対して直角をなす方向に延在する締結具により上記中間壁を変速機ケースの側壁に取り付けるものとし、
変速機ケースの側壁に近い前記中間壁の両側にフランジを設け、これらフランジを変速機ケースの両側壁における下向き棚部に対し前記締結具で締結することにより変速機ケースの側壁に対する前記中間壁の取り付けを行ったものである。
【0019】
また後者の目的のため本発明によるトロイダル型無段変速機の組み立て方法は、請求項8に記載のごとく、
上記の中間壁取り付け構造を具えたトロイダル型無段変速機を組み立てるに際し、
パワーローラを回転自在に支持したトラニオンの上端同士を相互に連結するアッパーリンクに対し前記中間壁、内側ディスク、およびトラニオンを予備組み立てし、この予備組み立て体を、倒立状態にした変速機ケースの底部開口より挿入する順次工程になるものである。
【0020】
【発明の効果】
両内側ディスクと共に回転するギヤを回転自在に収容した中間壁を、変速機ケース内にこれを横切るよう取り付ける構造として本発明においては、入出力ディスクの回転軸線に対して直角をなす方向に延在する締結具により中間壁を変速機ケース内に取り付けたため、
従来のように変速機ケースに中間壁取り付け用の内周フランジを設ける必要がなく、入出力ディスクの回転軸線に対して直角をなす方向に延在する締結具により中間壁を変速機ケース内に直接的に取り付けることができる。
【0021】
これがため、入出力ディスクの外径が上記中間壁取り付け具の位置によって制限されるようなことがなくなり、従ってトロイダル型無段変速機の変速比幅に制約を受けるようなことがなくなり、設計の自由度が高まると共に無段変速機のトルク伝達容量も制限されることがなくなる。
加えて、変速機ケースの径方向寸法を大きくすることなく上記の通りに変速比幅を稼いだりトルク伝達容量を大きくし得ることから、トロイダル型無段変速機が大径化によってその車載搭載性が悪化するという問題を生ずることもない。
【0023】
また、入出力ディスクの回転軸線に対して直角をなす方向に延在する締結具で中間壁を変速機ケースに取り付けるに際しては、請求項1に記載のごとく、当該中間壁の取り付けを変速機ケースの側壁に対して行うこととし、
この場合は、内側ディスク間におけるギヤの左右両側付近において中間壁を変速機ケースに取り付けることとより、当該取り付け部がギヤの噛み合い反力に起因して受けるモーメント荷重を軽減することができる。
【0025】
中間壁を変速機ケースの側壁に取り付ける場合においては、請求項1に記載のごとく、変速機ケースの側壁に近い中間壁の両側にフランジを設け、これらフランジを変速機ケースの両側壁における下向き棚部に対し前記の締結具で締結することにより変速機ケースの側壁に対する中間壁の取り付けを行うこととしており、この場合、
締結具の締結力が変速ケースの側壁に対して、強度的に弱い横方向に作用することがなくなり、変速機ケースの変形を生ずることのない構成で中間壁を変速機ケースの側壁に取り付けることができる。
【0026】
中間壁を変速機ケースの側壁に取り付ける場合においては、請求項2に記載のごとく、中間壁と変速機ケースの側壁との間に、中間壁の主軸線方向位置を拘束するガイド部を設けるのがよく、この場合、
中間壁を変速機ケースの側壁に取り付けるに際して上記のガイド部が中間壁の位置決め作用をなし、当該中間壁の位置決め作業性が向上して変速機ケースの側壁に対する中間壁の取り付け作業をし易くすることができる。
【0027】
請求項3に記載のごとく、請求項1に記載のようにしてフランジを介し中間壁を変速機ケースの側壁に取り付けるのに加え、中間壁を変速機ケースの頂壁にも取り付ける場合は、変速機ケースの頂壁に対する中間壁の取り付けを、該頂壁の外側からの前記締結具のねじ込みにより行うのがよく、この場合、
請求項6に記載のような変速機ケースの側面に対する中間壁の取り付け構造ながら中間壁を変速機ケースの頂壁に対しても取り付け得ることとなり、これによりギヤ列に作用するスラストによる中間壁の変形を抑制可能である。
【0028】
請求項4に記載のごとく、中間壁の前記フランジを変速機ケースの両側壁における前記下向き棚部に突き当てた時に相互に嵌り合って変速機ケースの頂壁に対し中間壁を位置決めする位置決め部を設けるのがよく、この場合、
請求項6に記載のごとく中間壁を変速機ケースの側壁に取り付ける時に中間壁が変速機ケースの頂壁に対して自動的に位置決めされ得ることとなり、これにより、中間壁を変速機ケースの頂壁に取り付ける作業を要することなく請求項7によると同様の作用効果を奏することができる。
【0029】
請求項5に記載のごとく、変速機ケースの頂壁に対する中間壁の取り付けを、該中間壁から主軸線方向に延在するアームを介して、変速機ケースの底部開口から頂壁に向かう方向への前記締結具のねじ込みにより行うことができ、この場合、
請求項1に記載のように中間壁を変速機ケースの側壁に取り付けると同じ方向から中間壁を変速機ケースの頂壁に対して取り付け得ることとなり、これにより、変速機ケースに対する中間壁の取り付けを全て同じ方向から行い得て、中間壁の取り付け作業性を悪化させるとことなしに第7発明と同様の作用効果を奏することができる。
【0030】
請求項6に記載のごとく、中間壁の前記両側フランジを変速機ケースの両側壁における前記下向き棚部に対し変速制御用のサーボピストンボディーと共に前記締結具で締結することができ、この場合、
請求項1に記載のごとく中間壁を変速機ケースの側壁に取り付ける時に変速制御用のサーボピストンボディーと共締めすることで組み立て作業性が向上されると共に、変速制御用のサーボピストンボディーを利用して変速機ケースの剛性を高めることができて大いに有利である。
【0031】
請求項7に記載のごとく、中間壁と、該中間壁が密接する変速機ケースの内面との間に、中間壁内におけるギヤへ潤滑油を供給するためのオイル受け渡し部を形成することができ、この場合、
中間壁の取り付け構造が上記した特殊なものである場合においても、中間壁内におけるギヤ列に対する潤滑を確実に行うことができる。
【0032】
前記したような中間壁取り付け構造を具えたトロイダル型無段変速機の組み立て方法を本発明においては、
パワーローラを回転自在に支持したトラニオンの上端同士を相互に連結するアッパーリンクに対し中間壁、内側ディスク、およびトラニオンを予備組み立てし、この予備組み立て体を、倒立状態にした変速機ケースの底部開口より挿入する組み立て方法としたから、
特殊な中間壁取り付け構造を具えたトロイダル型無段変速機といえども、変速機ケース内という限られたスペース内ではなくて変速機ケース外の広いスペースで予め組み立てしておいた上記の予備組み立て体を変速機ケース内に挿入するという手順を採用することができて、トロイダル型無段変速機の組み立てを効率的、且つ、容易に行うことができる。
【0033】
この組み立て方法を採用するに際しては請求項9に記載のごとく、変速機ケースの底部開口より挿入した予備組み立て体が所定の挿入位置に載置されるようにする段部を変速機ケース内に設けておくのがよく、この場合、
本発明のような組み立て方法を実施する時、中間壁を変速機ケースに取り付けるまでの間、上記の予備組み立て体を所定位置に位置決めすることができて、更なる組み立て作業性の向上が可能になる。
【0034】
また請求項10に記載のごとく、変速機ケースの底部開口より予備組み立て体を挿入して中間壁を変速機ケースに取り付けるまでの間、予備組み立て体の構成部品間における相対位置を治具により保持しておくのがよく、この場合、
予備組み立て体の上記挿入中や中間壁の取付中においてその構成部品が相対位置ずれを生ずることがなく、これによっても組み立て作業性の向上を実現することができる。
【0035】
更に請求項11に記載のごとく、変速機ケースの底部開口より予備組み立て体を挿入する間、変速機ケースに取り外し可能に取着した一対のガイドピンと、前記治具に設けたガイドピン孔との嵌合により、該予備組み立て体を挿入方向を横切る方向に位置決めしておくのがよく、この場合、
予備組み立て体の上記挿入作業が容易となり、これによっても組み立て作業性の向上を実現することができる。
【0036】
なお上記一対のガイドピンはその長さを、請求項12に記載のごとく相互に異ならせるのがよく、この場合、両ガイドピンとガイドピン孔との嵌合が同時ではなく1組ずつの順次嵌合となって嵌合作業を行いやすくなる利点がある。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図3は、本発明の一実施の形態になるトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造で、図中、図1および図2におけると同様の部分を同一符号により示した。
図3に示す本実施の形態においては、図1につき前述したごとく出力ディスク6,7(内側ディスク)と共に回転するギヤ30およびこれに噛合したギヤ34を収容する中間壁31を変速機ケース1に対して図1に示すと同様な位置に取り付けるが、その取り付け構造を以下のごときものとする。
【0038】
つまり、中間壁31の上側面31aが変速機ケース1の頂壁1aと接するよう中間壁31の上部を上方へ延長し、変速機ケース1の外部から頂壁1aを貫通して中間壁31の上側面31aに中間壁締結具としての中間壁締結ボルト51をねじ込み、これにより変速機ケース1に対する中間壁31の取り付けを行う。
かようにして、入出力ディスク回転軸線Oに対して直角をなす方向に延在するボルト51により中間壁31を変速機ケース1に取り付ける本実施の中間壁取り付け構造によれば、図1に示すような内周フランジ32のような突出部を変速機ケース1内に設けなくても、中間壁31を変速機ケース1の内側面に直接接触させた状態でこれに取り付けることができる。
【0039】
ちなみにトロイダル型無段変速機の組み立てに際しては、変速機ケース1をオイルパン側底部開口1cが上にされた倒立状態にしておき、当該底部開口からアッパーリンク16(図1および図2参照)、中間壁31および出力ディスク6,7(図1参照)、リヤ側入力ディスク5(図1参照)、左右トラニオン同期ワイヤ35(図2参照)およびトラニオン14,15(図1および図2参照)、ロアリンク17(図1および図2参照)、前後トラニオン同期ワイヤ36(図2参照)を順次に挿入する。
なお、上記リヤ側入力ディスク5の挿入時には同時にフロント側入力ディスク4および主軸10(図1参照)を変速機ケース1の前側から挿入する。
そして、変速機ケース1の外部から頂壁1aにボルト51を挿入してこれを中間壁31の上側面31aにねじ込むことにより中間壁31を変速機ケース1に取り付ける。
【0040】
ところで本実施の形態においては、中間壁取り付けボルト51のねじ込みを変速機ケース1の外側から行い得るために、入出力ディスク4,6および5,7(図1参照)の外径を中間壁取り付けボルト51の位置に関係なく大きく決定することができる。
このため、トロイダル型無段変速機の変速比幅に制約を受けるようなことがなくなり、設計の自由度が高まると共に無段変速機のトルク伝達容量も制限されることがなくなる。
加えて、変速機ケース1の径方向寸法を大きくする対策に頼ることなく上記の通りに変速比幅を稼いだりトルク伝達容量を大きくし得ることから、トロイダル型無段変速機が大径化によって車載搭載性を悪化されるという問題を生ずることもない。
【0041】
また本実施の形態においては、入出力ディスク回転軸線Oに対し直角をなす方向に延在する締結ボルト51で中間壁31を変速機ケース1に取り付けるに際し、中間壁31の取り付けを変速機ケース1の頂壁1aに対して行うため、以下の作用効果が奏し得られる。
つまり、中間壁31の上側面31aはもともと変速機ケース1の頂壁1aに接近しており、中間壁31を変速機ケース1の頂壁方向へ延長することなく、若しくは延長するにしても極く僅かな延長のみで変速機ケース1に対する中間壁31の取り付けが可能であり、中間壁31の大型化を伴うことなしに上記の作用効果を達成することができる。
【0042】
図4および図5は本発明の他の実施の形態を示し、本実施の形態においては中間壁31の両側面31bが変速機ケース1の対応する側壁1bと接するよう中間壁31の両側部を横方向へ延長し、変速機ケース1の外部から側壁1bを貫通して中間壁31の両側面31bに中間壁締結具としての中間壁締結ボルト52をねじ込み、これにより変速機ケース1に対する中間壁31の取り付けを行う。
この場合も、入出力ディスク回転軸線Oに対して直角をなす方向に延在するボルト52により中間壁31を変速機ケース1に取り付ける中間壁取り付け構造故に、図1に示すような内周フランジ32のような突出部を変速機ケース1内に設けなくても、中間壁31を変速機ケース1の内側面に直接接触させた状態でこれに取り付けることができる。
【0043】
そして、中間壁取り付けボルト52のねじ込みを変速機ケース1の外側から行い得ることから、入出力ディスク4,6および5,7(図1参照)の外径を中間壁取り付けボルト52の位置に関係なく大きく決定することができる。
このため、トロイダル型無段変速機の変速比幅に制約を受けるようなことがなくなり、設計の自由度が高まると共に無段変速機のトルク伝達容量も制限されることがなくなる。
加えて、変速機ケース1の径方向寸法を大きくする対策に頼ることなく上記の通りに変速比幅を稼いだりトルク伝達容量を大きくし得ることから、トロイダル型無段変速機が大径化によって車載搭載性を悪化されるという問題を生ずることもない。
【0044】
なお本実施の形態においては、中間壁31の両側部と変速機ケース1の両側壁3bとの間にもともと比較的大きな隙間が存在していて、上記のごとく中間壁31の両側面31bが変速機ケース1の対応する側壁1bと接するよう中間壁31の両側部を横方向へ延長させる延長量が大きくなるものの、図1に示した出力ディスク6,7(内側ディスク)間におけるギヤ34の左右両側付近において中間壁31を変速機ケース1に取り付けることから、当該取り付け部がギヤの噛み合い反力に起因して受けるモーメント荷重を軽減することができる。
【0045】
図6は、図4および図5に示す実施の形態になる中間壁取り付け構造の変形例を示し、この例では変速機ケース1の側壁1bに対する中間壁31の取り付けに際し、ボルト52のねじ込みの前に中間壁31の取り付け位置を定めておくための位置決めカラー53を設け、当該カラー53の挿入により中間壁31の取り付け位置を定め状態でボルト52のねじ込みを行うようにすることで、中間壁31の正確な取り付け位置を実現すると共にボルト52のねじ込み作業を容易にする。
【0046】
図7は本発明の他の実施の形態を示し、本実施の形態においても中間壁31を変速機ケース1の両側壁1bにボルト52で取り付けるが、中間壁31を変速機ケース1の底部開口1cから挿入する時に中間壁31を主軸線方向の所定位置に保って挿入方向に案内するリブ(ガイド部)54を設ける。
かかる構成によれば、中間壁31を変速機ケース1の側壁1bに取り付けるに際してリブ(ガイド部)54が中間壁31の主軸線方向位置決め作用をなし、中間壁31の位置決め作業性が向上して変速機ケース1の側壁1bに対する中間壁31の取り付け作業をし易くすることができる。
【0047】
なお図8は、中間壁31を変速機ケース1の側壁1bに取り付けるに際して中間壁31を主軸線方向に位置決めするためのガイド部を、変速機ケース1の側壁1bに内向きに突設した位置決めピン55と、これが係合するよう中間壁31の側面31bに形成したガイド溝56とで構成する。
この構成によっても図7につき前述したと同様に、中間壁31の位置決め作業性が向上して変速機ケース1の側壁1bに対する中間壁31の取り付け作業をし易くすることができることは言うまでもない。
また逆に、位置決めピン55を中間壁31の側面31bに設け、ガイド溝56を変速機ケース1の側壁1bに形成してもよいこと勿論である。
【0048】
図9は、変速機ケース1の側壁1bに対する中間壁31の取り付け構造の更に他の構成例を示し、本実施の形態においては中間壁31の両側面から主軸線方向に延在する取り付け板57を設け、これに図4〜図8におけるようなボルト52をねじ込むネジ孔57aを形成し、取り付け板57を介して中間壁31を変速機ケースの側壁に取り付ける構造とする。
この場合、中間壁31自身にネジ孔を形成する必要がないことから、当該ネジ孔を形成するために中間壁31の肉厚を増す必要が生じたり、ネジ孔とギヤとの干渉を避けるためにギヤの外径を大きくできなかったり、当該干渉のためにボルト長を十分なものにすることができなかったりする弊害を回避することができる。
【0049】
なお本実施の形態においては、中間壁31を取り付け板57を介して変速機ケースに取り付ける前に、変速機ケースに対する変速制御用サーボピストンボディーや変速制御用コントロールバルブボディーの締結を先に行い、その後に変速機ケースの両側壁に対する中間壁31の締結を左右均等に行うことにより、中間壁31の取り付け時における変速機ケースの変形を抑制すると共に変速機ケースに対する変速制御用サーボピストンボディーや変速制御用コントロールバルブボディーの締結を確実に行うことができる。
【0050】
図4〜図8のようにして中間壁31を、外からねじ込むボルト52で変速機ケース1の両側壁1bに取り付ける場合、変速機ケース1が底部開口1cの存在によって横力に対する強度不足から変形を生じやすいが、図10に示す実施の形態においてはこの問題解決のため、中間壁31の下端両側から左右方向に突出して変速機ケース1の内側壁に接する張り出し部58を中間壁31に設ける。
これら張り出し部58は変速機ケース1の内側壁との接触箇所において、中間壁31を変速機ケース1の両側壁1bに取り付けるボルト52の締結力で変速機ケース1が横方向に変形するのを突っ張りにより防止するよう機能し、中間壁31を変速機ケース1の両側壁1bに取り付ける場合においてもこの時の締結力で変速機ケース1が左右方向に変形するの抑制することができ、変速機ケース1に対するサーボピストンボディーやコントロールバルブボディーの位置決めや取り付けを確実に行うことができる。
【0051】
図11および図12は、中間壁31を変速機ケース1の両側壁1bに取り付けるための更に他の構成例を示し、本実施の形態においては変速機ケース1の側壁1bに近い中間壁31の両側にフランジ59を設け、これらフランジ59を変速機ケース1の両側壁1bにおける下向き棚部60に対し当接させる。
そして、各フランジ59に上下方向に貫通する複数個の透孔59aを形成し、これら透孔59aに、上下方向へ延在して変速機ケース1の底部開口1cの側から挿入する中間壁締結具としてのボルト61を挿通した後にこれらボルト61を変速機ケース1の図示せざるネジ孔に螺合させることにより変速機ケース1の両側壁1bに対する中間壁31の取り付けを行う。
【0052】
本実施の形態においても、入出力ディスク回転軸線に対して直角をなす方向に延在するボルト61により中間壁31を変速機ケース1の側壁1bに取り付ける中間壁取り付け構造故に、図1に示すような内周フランジ32のような突出部を変速機ケース1内に設けなくても、中間壁31を変速機ケース1に取り付けることができる。
【0053】
そして、中間壁取り付けボルト61のねじ込みを変速機ケース1の底部開口1cから行い得るため、入出力ディスク4,6および5,7(図1参照)の外径を中間壁取り付けボルト61の位置に関係なく大きく決定することができる。
このため、トロイダル型無段変速機の変速比幅に制約を受けるようなことがなくなり、設計の自由度が高まると共に無段変速機のトルク伝達容量も制限されることがなくなる。
加えて、変速機ケース1の径方向寸法を大きくする対策に頼ることなく上記の通りに変速比幅を稼いだりトルク伝達容量を大きくし得ることから、トロイダル型無段変速機が大径化によって車載搭載性を悪化されるという問題を生ずることもない。
【0054】
更に本実施の形態によれば、中間壁取り付けボルト61の締結力が変速ケース1の側壁1bに対して、強度的に弱い左右方向に作用することがなくなり、変速機ケース1の変形を生ずることのない構成で中間壁31を変速機ケース1の両側壁1bに取り付けることができる。
【0055】
図11および図12に示すようにして中間壁31を変速機ケース1の両側壁1bに取り付ける場合も、図13に示すごとく、図7につき前述したと同様なリブ(ガイド部)54を設けて、中間壁31を変速機ケース1の底部開口1cから挿入する時に中間壁31を主軸線方向の所定位置に保って挿入方向に案内するようになすのがよい。
かかる構成によれば、中間壁31を変速機ケース1の側壁1bに取り付けるに際してリブ(ガイド部)54が中間壁31の主軸線方向位置決め作用をなし、中間壁31の位置決め作業性が向上して変速機ケース1の側壁1bに対する中間壁31の取り付け作業をし易くすることができる。
【0056】
また図11および図12に示すようにして中間壁31を変速機ケース1の両側壁1bに取り付ける場合、図14に示すごとく、図3につき前述したと同様な要領で中間壁31をその上側面31aにおいてボルト51により変速機ケース1の頂壁1aにも取り付けるのがよい。
この場合、図11および図12に示すような変速機ケース1の側壁1bに対する中間壁31の取り付け構造ながら中間壁31を変速機ケース1の頂壁1aに対しても取り付けることから、中間壁31内におけるギヤ列(34,30)に作用するスラストによる中間壁31の変形を抑制可能である。
【0057】
図15は、図14のボルト51に代わる手段により同様な作用効果が得られるようにした実施の形態を示し、本実施の形態においては、中間壁31のフランジ59を変速機ケース1の両側壁1bにおける下向き棚部60に突き当てた時に相互に嵌り合って変速機ケース1の頂壁1aに対し中間壁31を位置決めする位置決め部としての位置決めピン62を、変速機ケース1の頂壁1aまたは中間壁31の上側面31aに植設する。
この場合、図11および図12に示すような変速機ケース1の側壁1bに対する中間壁31の取り付け構造ながら、中間壁31を変速機ケース1の側壁1aに取り付ける時に中間壁31が変速機ケース1の頂壁1aに対して自動的に位置決めされ得ることとなり、これにより、中間壁31を変速機ケース1の頂壁1aに取り付ける作業を要することなく図14におけると同様の作用効果を奏することができる。
【0058】
図16および図17は本発明の更に他の実施の形態を示し、本実施の形態においては図11および図12に示すような変速機ケース1の側壁1bに対する中間壁31の取り付け構造を採用するが、変速機ケース1の頂壁1aに対する中間壁31の取り付けを以下のごとくに行う。
つまり、中間壁31の上端部にトロイダル型無段変速機の主軸線方向へ延在するアーム63を設け、これらの先端における透孔63aに変速機ケース1の底部開口1cから挿通したボルト64を変速機ケース1の頂壁1aにねじ込んで変速機ケース1の頂壁1aに対する中間壁31の取り付けを行う。
【0059】
この場合、中間壁31を変速機ケース1の側壁1cに取り付ける時のボルト61のねじ込み方向と、中間壁31を変速機ケース1の頂壁1aに取り付ける時のボルト64のねじ込み方向とが同じになり、しかもこれらの方向が変速機ケース1の底部開口1cから頂壁1aに向かう方向となり、中間壁31を変速機ケース1の頂壁1aおよび両側壁1bに対して共に、トロイダル型無段変速機の部品挿入方向と同じ方向から取り付けることができる。
これにより、変速機ケース1に対する中間壁31の取り付けを全て同じ方向から行い得て、中間壁31の取り付け作業性を悪化させることなしに前記の作用効果を奏することができる。
しかも、中間壁31自身にボルト挿通孔やネジ孔を形成する必要がないから、これらの設置のために中間壁31の肉厚を増す必要が生じるような弊害も回避し得る。
【0060】
なお中間壁31の上端部に設けるアーム63は、図16および図17に示すように中間壁31に一体成形したり、図18に示すように中間壁31とは別に形成して後で一体結合することができる。
【0061】
図19は本発明の更に他の実施の形態を示し、本実施の形態においては、図11および図12に示すと同じ変速機ケース1の側壁1bに対する中間壁31の取り付け構造を採用するが、当該取り付けに際し、中間壁31の両側フランジ59を変速機ケース1の両側壁1bにおける下向き棚部60に対し変速制御用のサーボピストンボディー71と共にボルト61で締結する。
かように、フランジ59を介してボルト61により中間壁31を変速機ケース1の側壁1bに取り付ける時に変速制御用のサーボピストンボディー71を共締めすることで組み立て作業性が向上されると共に、変速制御用のサーボピストンボディー71を利用して変速機ケース1の剛性を高めることができて大いに有利である。
【0062】
図20および図21は、中間壁31内におけるギヤ列34,30(図2参照)の潤滑油路を示し、
図20では、中間壁31の上側面31aと、これが密接する変速機ケース1の頂壁1aとの間に、中間壁31内におけるギヤ列34,30(図2参照)へ潤滑油を供給するためのオイル受け渡し部65,66を形成し、
図21では、中間壁31のフランジ59と、これが密接する変速機ケース1の下向き棚部60との間に、中間壁31内におけるギヤ列34,30(図2参照)へ潤滑油を供給するためのオイル受け渡し部67,68を形成する。
これらにより、中間壁31の取り付け構造が図3〜図19に示すような特殊なものである場合においても、中間壁31内におけるギヤ列に対する潤滑を確実に行うことができる。
【0063】
図3〜図19に示すような中間壁31の取り付け構造を採用したトロイダル型無段変速機の場合も、その組み立て手順は前記した従来の組み立て手順と同じにし得るが、以下のような組み立て手順にするのがよい。
つまり図22に示すように、パワーローラ8,9を回転自在に支持したトラニオン14,15の上端同士を相互に連結するアッパーリンク16に対し中間壁31、出力(内側)ディスク6,7、およびトラニオン14,15を予備組み立てし、図22に示すこの予備組み立て体を、倒立状態にした変速機ケースの底部開口より挿入する組み立て方法を採用することができる。
【0064】
この場合、図3〜図19に示すような特殊な中間壁取り付け構造を具えたトロイダル型無段変速機といえども、変速機ケース内という限られたスペース内ではなくて変速機ケース外の広いスペースで予め組み立てしておいた図22に示す予備組み立て体を変速機ケース内に挿入するという手順を採用することができて、トロイダル型無段変速機の組み立てを効率的、且つ、容易に行うことができる。
【0065】
ところで中間壁31が図23に示すように、図16〜図18のごときアーム63を介して変速機ケースの頂壁に取り付けられるものであって、アーム63を取り付け強度上短くした場合は、アーム63の先端における透孔63aにボルトを挿通して変速機ケースの頂壁にねじ込む作業が可能になるよう、図24に示すごとくアッパーリンク16に取り付け作業開口16aを形成する。
【0066】
また図22のように予備組み立てした予備組み立て体を変速機ケース内に挿入して取り付ける組み立て手順を採用する場合、図25または図26のように複合継手18,19を介してアッパーリンク16に挿置したトラニオン14(15)に対するアッパーリンク16のストローク方向相対変位を規制するストッパ69も上記の予備組み立て中に組み立てておくことができると共に、また同じく図25または図26のようにストッパ69自身やこれに近いトラニオン14(15)の軸端に図2におけると同様に機能する同期ワイヤ35(36)を掛ける構成においてこれら同期ワイヤも上記の予備組み立て中に組み立てておくことができる。
【0067】
図22のように予備組み立てした予備組み立て体を倒立状態にした変速機ケース内に挿入して取り付ける組み立て手順を採用する場合は、図27に示すように、倒立状態にした変速機ケース1の底部開口1cより挿入した上記の予備組み立て体が所定の挿入位置に載置されるようにする段部1dを変速機ケース1内に設けるのがよい。
かかる構成によれば、図22の予備組み立て体を、倒立状態にした変速機ケース1内にその底部開口1cより挿入して取り付ける方法を実施する時、サーボピストン42およびサーボピストンボディー71を変速機ケース1に取り付けるまでの間、上記の予備組み立て体を所定位置に位置決めすることができて、組み立て作業性の更なる向上が可能になる。
【0068】
図28は、倒立状態にした変速機ケース1の底部開口1cより図22の予備組み立て体を挿入して中間壁31を変速機ケース1に取り付けるまでの間、予備組み立て体の構成部品間における相対位置を治具70により保持しておくようにしたもので、かかるトロイダル型無段変速機の組み立て方法によれば、予備組み立て体の上記挿入中や中間壁31の取付中においてその構成部品が相対位置ずれを生ずることがなく、トロイダル型無段変速機の組み立て作業性の向上を実現することができる。
【0069】
ここで図22に示すように予備組み立てを行う手順、およびこの予備組み立て体を倒立状態の変速機ケース内に挿入するまでの手順を、図29〜図32により詳述する。
先ず図29に示すごとく、パワーローラ8,9を回転自在に支持したトラニオン14,15の上端にそれぞれ球面継手18(内側の回転軸受19とで前記のアッパーリンク用複合継手を構成する)を嵌合し、トラニオン14,15の下端からそれぞれ球面継手18(内側の回転軸受19とで前記のロアリンク用複合継手を構成する)をおよび複合継手抜け止め治具81を嵌合してロアリンク用複合継手の抜け止めを行う。
そして、複合継手抜け止め治具81およびロアリンク用複合継手間にパワーローラ脱落防止部材82を挟んで取着し、該部材82の先端により対応するパワーローラ8,9をトラニオン14,15に対する取り付け位置から脱落するのを防止する。
【0070】
上記のようにして各トラニオン14,15の下端から嵌合した複合継手抜け止め治具81の下端を、図30に示すごとく懸吊治具83の4隅角に立設したボス部84内に嵌合して、トラニオン14,15を懸吊治具83上に立てておく。
この状態でトラニオン14,15の上端(詳しくは球面継手18)にアッパーリンク16を嵌合して取り付け、この取り付け状態を、懸吊治具83に立設したアッパーリンク抜け止めピン85により保持する。
【0071】
図30に示す仮組体を図31に示すように上下反転させて作業台86の4隅角ボス部87上に載置し、その後懸吊治具83を除去して図31の上方から、相互に結合された出力ディスク(内側ディスク)7と、これらの間における中間壁31との組み立て体を降下させて、中間壁31を作業台86の中央リブ88上に載置することにより、図22に対応する予備組み立て体を準備する。
【0072】
この予備組み立て体を倒立状態の変速機ケース内に挿入するに際しては、懸吊治具83を再び図31のように被せて、その4隅角におけるボス部84を複合継手抜け止め治具81の端部に嵌合させる。
そして、懸吊治具83の4隅角ボス部84が複合継手抜け止め治具81の端部から抜け出さないよう、ボス部84の横スリット84a(図29参照)および複合継手抜け止め治具81の横スリット81a(図30参照)に図31のごとく抜け止め板89を挿入する。
かように抜け止めした懸吊治具83の両側縁部に図32のごとく引っかけた吊り下げ具90を介し、予備組み立て体を作業台86から持ち上げて倒立状態の変速機ケース内に降下させる。
【0073】
かかる予備組み立て体の降下後に吊り下げ具90を除去し、その後に抜け止め板89を引き抜き、懸吊治具83を取り外すことにより、予備組み立て体を変速機ケース内の所定位置に位置させる。
【0074】
図33〜図39は本発明の他の実施の形態になる組み立て方法を示し、本実施の形態においては図33に示すように、スタンド96に取着した懸吊治具83のボス部84内に複合継手抜け止め治具81を嵌合してボルト93(図35参照)により抜け止めし、該複合継手抜け止め治具81の先端にパワーローラ脱落防止部材82を載置する。
この状態で、図34のごとく複合継手抜け止め治具81上に、パワーローラ8,9が嵌め込まれたトラニオン14,15を同軸に取り付けて、これらトラニオン14,15と複合継手抜け止め治具81との間にパワーローラ脱落防止部材82を挟み、該パワーローラ脱落防止部材82の先端によりパワーローラ8,9がトラニオン14,15から脱落するのを防止する。
【0075】
次いで同じく図34に示すごとく、相互に結合された出力ディスク(内側ディスク)7と、これらの間における中間壁31との組み立て体を降下させて、中間壁31のフランジ59を懸吊治具83の縦リブ97(図33も参照)上に載置し、この時合わせて懸吊治具83に立設した内側ディスク脱落防止片94(図33も参照)により、出力ディスク(内側ディスク)7が中空出力軸13(図1参照)から抜けるのを防止する。
その後、図34において上方に位置するトラニオン14,15の上端部にアッパーリンク16を嵌合し、これを詳しくは図25に示すストッパ69により抜け止めする。
【0076】
次いで、上記により予備組み立てした図34の予備組み立て体を、スタンド96ごと上下反転させて懸吊治具83のフックリング98を上向きにする。
このフックリング98に図示せざるフックを引っかけ、上記のごとく上下反転させた予備組み立て体を懸吊して図35に示すごとく倒立状態の変速機ケース1内に降下させる。
なお図35に示すごとく変速機ケース1の頂壁1aには透孔91を形成し、この変速機ケース1を予備組み立て体の挿入に際し倒立状態にするとき図36のごとく、透孔91より変速機ケース1内に突出して予備組み立て体の挿入位置を決定する予備組み立て体挿入位置決め治具92を設ける。
【0077】
更に、変速機ケース1内における前記した中間壁取り付け棚60には、一対のガイドピン95を取り外し自在に設け、図35および図36に示す状態を経て図37〜図39に示すように予備組み立て体を倒立状態の変速機ケース1内に降下させる間、一対のガイドピン95と、懸吊治具83に設けたガイドピン孔(図示せず)との嵌合により、予備組み立て体を挿入方向に対し横方向に位置決めする。
かようにすることで、予備組み立て体の変速機ケース1内への挿入作業が容易となり、組み立て作業性の向上を実現することができる。
【0078】
なお一対のガイドピン95はその長さを、図37および図38に示すように相互に異ならせ、これにより、両ガイドピン95とガイドピン孔との嵌合を同時ではなく1組ずつの順次嵌合となして嵌合作業を行いやすくする。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来の中間壁取り付け構造を具えたトロイダル型無段変速機を示す要部縦断側面図である。
【図2】 同トロイダル型無段変速機を図1のA−A線上で断面とし、矢の方向に見て示す横断面図である。
【図3】 本発明の一実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す横断面図である。
【図4】 本発明の他の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す斜視図である。
【図5】 同実施の形態になる中間壁取り付け構造の横断面図である。
【図6】 図5に示す中間壁取り付け構造の変形例を示す横断面図である。
【図7】 本発明の更に他の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す斜視図である。
【図8】 本発明の更に別の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す分解斜視図である。
【図9】 本発明の更に他の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す中間壁の斜視図である。
【図10】 本発明の更に別の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す横断面図である。
【図11】 本発明の更に他の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す斜視図である。
【図12】 同実施の形態における中間壁の斜視図である。
【図13】 本発明の更に別の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す斜視図である。
【図14】 本発明の更に他の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す横断面図である。
【図15】 本発明の更に別の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す横断面図である。
【図16】 本発明の更に他の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す斜視図である。
【図17】 同実施の形態における中間壁の斜視図である。
【図18】 同実施の形態における中間壁の変形例を示す斜視図である。
【図19】 本発明の更に他の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す横断面図である。
【図20】 本発明の更に別の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す横断面図である。
【図21】 本発明の更に他の実施の形態になる中間壁取り付け構造を示す横断面図である。
【図22】 図3〜図21に示す中間壁取り付け構造を具えたトロイダル型無段変速機の組み立て方法を、中間壁の周辺部品が予備組み立てされた状態で示す斜視図である。
【図23】 同予備組み立て体における中間壁が図18と同じようなものである場合の中間壁の斜視図である。
【図24】 中間壁が図23に示すようなものである場合の予備組み立て体を示す斜視図である。
【図25】 予備組み立て体におけるアッパーリンクとトラニオンとの関係の一例を示す断面図である。
【図26】 予備組み立て体におけるアッパーリンクとトラニオンとの関係の他の例を示す断面図である。
【図27】 予備組み立て体を倒立状態の変速機ケース内に挿入した時に予備組み立て体を位置決めするための段部を変速機ケースに設けた場合のトロイダル型無段変速機を組み立て途中の状態で示す横断面図である。
【図28】 予備組み立て体を倒立状態の変速機ケース内に挿入して中間壁を変速機ケースに取り付けるまでの間に予備組み立て体の構成部品が相対位置ずれを生ずることのないようにしたトロイダル型無段変速機を組み立て方法を示す横断面図である。
【図29】 予備組み立て体の第1組み立て工程を示す斜視図である。
【図30】 予備組み立て体の第2組み立て工程を示す斜視図である。
【図31】 予備組み立て体を変速機ケース内に挿入する前の懸吊準備完了直前の段階で示す斜視図である。
【図32】 予備組み立て体を変速機ケース内に挿入する前の懸吊準備完了の段階で示す斜視図である。
【図33】 予備組み立て体を変速機ケース内に挿入する前の段階で組み立てる時に用いる予備組み立て治具を示す斜視図である。
【図34】 図33の治具に組み付けた予備組み立て体を示す斜視図である。
【図35】 予備組み立て体を変速機ケース内に挿入している最中の状態を、変速機ケースから分解した予備組み立て体挿入位置決め治具と共に示す斜視図である。
【図36】 図35と同じく予備組み立て体を変速機ケース内に挿入している最中の状態を、変速機ケースに組み付けられた予備組み立て体挿入位置決め治具と共に示す斜視図である。
【図37】 予備組み立て体を変速機ケース内に挿入し終えた状態で示す斜視図である。
【図38】 図37と同じ状態を別の方向から見て示す斜視図である。
【図39】 図37と同じ状態を更に別の方向から見て示す斜視図である。
【符号の説明】
1 変速機ケース
1a 頂壁
1b 側壁
1c 底部開口
1d 段部
2 フロント側トロイダル伝動ユニット
3 リヤ側トロイダル伝動ユニット
4 入力ディスク
5 入力ディスク
6 出力ディスク
7 出力ディスク
8 パワーローラ
9 パワーローラ
10 主軸
11 ボールスプライン
12 ローディングナット
13 中空出力軸
14 トラニオン
15 トラニオン
16 アッパーリンク
17 ロアーリンク
18 球面継手
19 回転軸受
20 リンクサポート
21 リンクサポート
24 リンクサポート
25 リンクサポート
27 アッパーリンク支持ピン
28 ロアーリンク支持ピン
30 カウンターギヤ
31 中間壁
34 出力ギヤ
35 同期ワイヤ
36 同期ワイヤ
38 ローディングカム
42 サーボピストン
51 中間壁締結ボルト(締結具)
52 中間壁締結ボルト(締結具)
53 中間壁位置決めカラー
54 リブ(ガイド部)
55 位置決めピン(ガイド部)
56 ガイド溝(ガイド部)
57 中間壁取り付け板
58 張り出し部
59 フランジ
60 下向き棚部
61 中間壁取り付けボルト(締結具)
62 位置決めピン(位置決め部)
63 アーム
64 中間壁取り付けボルト(締結具)
65 オイル受け渡し部
66 オイル受け渡し部
67 オイル受け渡し部
68 オイル受け渡し部
69 ストッパ
70 治具
71 サーボピストンボディー
81 複合継手抜け止め治具
81a 横スリット
82 パワーローラ脱落防止部材
83 懸吊治具
84 4隅角ボス部
84a 横スリット
85 アッパーリンク抜け止めピン
86 作業台
87 4隅角ボス部
88 中央リブ
89 抜け止め板
90 吊り下げ具
92 予備組み立て体挿入位置決め治具
94 内側ディスク脱落防止片
95 ガイドピン
96 スタンド
97 縦リブ
98 フックリング

Claims (12)

  1. 同軸配置の入出力ディスク間でパワーローラを介し動力の受渡しを行う2個のトロイダル伝動ユニットを、入出力ディスクのうちの一方が外側ディスクとして共通な主軸とともに回転するよう、また、他方のディスクが内側ディスクとして背中合わせになるよう、且つ、前記主軸上で自由に回転し得るよう配置して設け、
    前記内側ディスクと共に回転するギヤを、変速機ケース内に横切るよう取り付けられている中間壁内に回転自在に支持して収容したデュアルキャビティー式トロイダル型無段変速機において、
    前記入出力ディスクの回転軸線に対して直角をなす方向に延在する締結具により前記中間壁を変速機ケースの側壁に取り付けるものとし、
    変速機ケースの側壁に近い前記中間壁の両側にフランジを設け、これらフランジを変速機ケースの両側壁における下向き棚部に対し前記締結具で締結することにより変速機ケースの側壁に対する前記中間壁の取り付けを行ったことを特徴とするトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造。
  2. 請求項1において、前記中間壁と変速機ケースの側壁との間に、中間壁の主軸線方向位置を拘束するガイド部を設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造。
  3. 請求項1において、変速機ケースの頂壁に対する前記中間壁の取り付けを、該頂壁の外側からの前記締結具のねじ込みにより行ったことを特徴とするトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造。
  4. 請求項1において、前記フランジを変速機ケースの両側壁における前記下向き棚部に突き当てた時に相互に嵌り合って変速機ケースの頂壁に対し前記中間壁を位置決めする位置決め部を設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造。
  5. 請求項1において、変速機ケースの頂壁に対する前記中間壁の取り付けを、該中間壁から主軸線方向に延在するアームを介して、変速機ケースの底部開口から頂壁に向かう方向への前記締結具のねじ込みにより行ったことを特徴とするトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造。
  6. 請求項1において、前記中間壁の両側フランジを変速機ケースの両側壁における前記下向き棚部に対し変速制御用のサーボピストンボディーと共に前記締結具で締結したことを特徴とするトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造。
  7. 請求項1〜6のいずれか1項において、前記中間壁と、該中間壁が密接する変速機ケースの内面との間に、中間壁内におけるギヤへ潤滑油を供給するためのオイル受け渡し部を形成したことを特徴とするトロイダル型無段変速機の中間壁取り付け構造。
  8. 請求項1〜7のいずれか 1 項に記載の中間壁取り付け構造を具えたトロイダル型無段変速機を組み立てるに際し、前記パワーローラを回転自在に支持したトラニオンの上端同士を相互に連結するアッパーリンクに対し前記中間壁、内側ディスク、およびトラニオンを予備組み立てし、この予備組み立て体を、倒立状態にした変速機ケースの底部開口より挿入する順次工程になることを特徴とするトロイダル型無段変速機の組み立て方法。
  9. 請求項8において、前記変速機ケースの底部開口より挿入した予備組み立て体が所定の挿入位置に載置されるようにする段部を変速機ケース内に設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機の組み立て方法。
  10. 請求項8または9において、前記変速機ケースの底部開口より予備組み立て体を挿入して中間壁を変速機ケースに取り付けるまでの間、該予備組み立て体の構成部品間における相対位置を治具により保持しておくことを特徴とするトロイダル型無段変速機の組み立て方法。
  11. 請求項10において、前記変速機ケースの底部開口より予備組み立て体を挿入する間、変速機ケースに取り外し可能に取着した一対のガイドピンと、前記治具に設けたガイドピン孔との嵌合により、該予備組み立て体を挿入方向を横切る方向に位置決 めしておくことを特徴とするトロイダル型無段変速機の組み立て方法。
  12. 請求項11において、前記一対のガイドピンの長さを相互に異ならせたことを特徴とするトロイダル型無段変速機の組み立て方法。
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