JP3750554B2 - トロイダル型無段変速機 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、トロイダル型無段変速機、特にトロイダル伝動ユニットを2個1組として具えたダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
トロイダル型無段変速機は通常、同軸配置した入出力ディスク間に一対のパワーローラを具え、これらパワーローラを個々のトラニオンに回転自在に支持したトロイダル伝動ユニットを主たる構成要件とする。
トロイダル伝動ユニットによる伝動に際しては、パワーローラを伝達トルクに応じた力で入出力ディスク間に挟圧し、その挟圧力に応じた摩擦係合によりパワーローラが入出力ディスク間で動力の受渡しを行う。
【0003】
ここでトロイダル型無段変速機は、伝動容量の倍加を狙って、また上記挟圧による反力が変速機ケースに及ぶことなく内力として打ち消されるようにすることを狙って、トロイダル伝動ユニットを2個1組とし、これらを出力ディスクが背中合わせになるよう配置したダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機となすのが一般的である。
ダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機としては従来、例えば特開平9−222152号公報に記載されたものや、図1〜図5に示すごときものが知られている。
【0004】
つまり図1に示すごとく、変速機ケース1内に2個のトロイダル伝動ユニット(フロント側トロイダル伝動ユニット2およびリヤ側トロイダル伝動ユニット3)を、同軸背中合わせに収納して設ける。
これらトロイダル伝動ユニット2,3はそれぞれ、入力ディスク4,5と、これに同軸に対向配置した出力ディスク6,7と、対応する入出力ディスク間に介在させた一対ずつのパワーローラ8,9とを具えた同様な構成とする。
パワーローラ8,9は、フロント側トロイダル伝動ユニット2のパワーローラ8につき図2に明示するように、対応する入出力ディスク間で摩擦係合により動力伝達を行うようこれら入出力ディスク間に介在させ、該入出力ディスクの回転軸線を挟んでその両側に対向配置する。
【0005】
図1に示すようにフロント側トロイダル伝動ユニット2およびリヤ側トロイダル伝動ユニット3は、出力ディスク6,7が背中合わせになるよう同軸に配置し、この配置に当たっては、変速機ケース1内に主軸10を回転自在に支持し、この主軸10上に両トロイダル伝動ユニット2,3の入出力ディスク4〜7を以下のごとく支持する。
入力ディスク4,5はそれぞれ、ボールスプライン11により主軸10に回転係合させるも、軸線方向にスライド可能とし、入力ディスク5は主軸10に螺合させたナット12により抜け止めする。
また出力ディスク6,7は中空出力軸13を介して相互に一体結合し、この中空出力軸13を主軸10上に回転自在に支持する。
【0006】
パワーローラ8,9はそれぞれ、パワーローラ8につき図2に明示するように、個々のトラニオン14,15上に回転自在に支持し、全てのトラニオン14,15は、同じ側(変速機ケース1の頂壁に近い上側)にある相互に隣り合う上端同士を図3に明示する共通な板状アッパーリンク16の4隅開口16aに連節すると共に、反対の下側にある相互に隣り合う下端同士も同様な板状ロアーリンク17の4隅開口17aに連節する。
板状リンク16,17の開口16a,17aに対し各トラニオン14,15の上端および下端を連節するに際しては図2に示すごとく、開口16a,17aに球面継手18の外球面を嵌合し、該球面継手18と各トラニオン14,15の上端および下端との間に回転軸受19を介在させ、これらにより各トラニオン14,15の上端および下端を板状リンク16,17に対し回転自在に且つ交角変化可能に連節する。
そして上記の板状リンク16,17は、パワーローラ8,9が対応する入出力ディスク4,6間、および5,7間からの後記する挟圧力によっても当該対応する入出力ディスク間から追い出されることのないようトラニオン14,15を横方向に位置決めする。
【0007】
図1および図2に示すように、対をなすトラニオン14の上端間および対をなすトラニオン15の上端間において変速機ケース1にリンクサポート20,21をボルト22,23で取着し、トラニオン14の下端間およびトラニオン15の下端間において変速機ケース1にリンクサポート24,25をボルト26で取着する。
そして板状リンク16には図3に示すようにリンクサポート20,21が貫入する開口16bを形成し、板状リンク17にも図1および図2に示すようにリンクサポート24,25が貫入する同様な開口17bを形成する。
【0008】
リンクサポート20,21には図1〜図3のように、それぞれの外側面から主軸10の軸線方向に突出するピン27を植設し、リンクサポート24,25にも図1および図2のようにピン28を嵌着し、これらピン27,28により板状リンク16,17を変速機ケース1に対して支持する。
図1に示すごとく、相互に背中合わせに配置した出力ディスク6,7間に配して出力ギヤ34を設け、これを中空出力軸13の外周に一体成形して変速機ケース1にボルト(35)結合したセンターハウジング36内に収納し、トロイダル型無段変速機からの変速動力を出力ギヤ34から取り出すようにする。
【0009】
図1の左側から伝達されてくる変速機入力回転はローディングカム38を介して、両トロイダル伝動ユニット2,3の入力ディスク4,5へ入力するようになす。
ローディングカム38は、入力回転をフロント側入力ディスク4に、また主軸10を介してリヤ側入力ディスク5に伝達すると共に、カム作用により伝達トルクに応じたスラストを発生して入力ディスク4を出力ディスク6へ向け付勢し、この時のスラスト反力で主軸10を介し入力ディスク5を出力ディスク7に向け付勢する。
従って、パワーローラ8,9は対応する入出力ディスク間に、伝達トルクに応じたスラストで挟圧され、対応する入出力ディスク間での動力伝達を可能にする。
【0010】
フロント側トロイダル伝動ユニット2について示す図2のごとく、各トラニオン14,15の下端にはサーボピストン42を同軸に結合して設け、これらサーボピストン42によりトラニオン14,15を同位相(同じ変速方向)で同期してストローク(オフセット)させることにより周知の変速制御を行うものとする。
以下に変速作用を概略説明するに、入力回転はローディングカム38を介して入力ディスク4,5へ伝達され、入力ディスク4,5の回転はパワーローラ8,9に伝達されて、これらパワーローラ8,9を軸線O1 の周りに回転させ、パワーローラ8,9は出力ディスク6,7に回転を伝達し、この回転が共通な出力ギヤ34から取り出される。
【0011】
ここで、パワーローラ8,9をサーボピストン42によりトラニオン14,15を介し同期して、パワーローラ回転軸線O1 と直行する首振り(傾転)軸線O2 の方向に同位相で、図1および図2に示す非変速位置からストロークさせ、パワーローラ回転軸線O1 をディスク回転軸線O3 からオフセットさせると、パワーローラ8,9が回転時の分力により首振り軸線O2 の周りに同期して同位相で傾転される。
これにより、入出力ディスクに対するパワーローラ8,9の接触軌跡円半径が連続的に変化し、入出力ディスク4,6間の伝動比、および入出力ディスク5,7間の伝動比を同じに保って無段階に変化させることができる。
なお、伝動比が所定の伝動比になったところで、パワーローラ8,9をオフセット0の初期ストローク位置に戻すことにより、当該伝動比を維持することができる。
【0012】
ところでパワーローラ8,9は、上記の挟圧力により入出力ディスク間から追い出される傾向となり、これを防止するためにパワーローラ8,9を個々に回転自在に支持したトラニオン14,15の隣合う端部同士を相互に板状リンク16,17により、上記のオフセットおよび傾転が可能な状態のまま連結してトラニオン14,15の横方向位置を拘束する。
【0013】
ところで、4個のトラニオン14,15は傾転を同期させる必要があり、かかる同期を補償するために以下の構成を付加する。
先ず図2および図4に示すごとく、個々のトロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14間およびトラニオン15間にそれぞれ左右セーフティーワイヤ37を8の字状に掛け渡し、該左右セーフティーワイヤ37のカシメ部37aをトラニオン14およびトラニオン15に係合させて個々のトロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14間およびトラニオン15間における傾転同期を補償し、これら左右セーフティーワイヤ37をロアリンク17およびパワーローラ8,9間に配置する。
また図2に示すごとく、ロアリンク17の下方において4個のトラニオン14,15にそれぞれワイヤプーリ41を固設し、トロイダル伝動ユニット2,3の軸線方向に見て同じ側にある前後トロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14,15間での傾転同期を補償するため、トロイダル伝動ユニット2,3の軸線方向に見て同じ側にあるワイヤプーリ41間に図2および図5に示すごとく前後セーフティーワイヤ39を8の字状に掛け渡し、該前後セーフティーワイヤ39のカシメ部39aをトラニオン14,15に係合させて前後トロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14,15間における傾転同期を補償する。
【0014】
【発明が解決しようとする課題】
ここで、前後セーフティーワイヤ39をロアリンク17よりも下方位置に配索しなければならない理由を説明するに、前後セーフティーワイヤ39は前後方向に延在させる必要があってロアリンク17よりも上方位置でトラニオン間に直接的に掛け渡すと、図1に示す出力ディスク6,7或いはこれらを収納したセンターハウジング36と干渉して配索不能であるためである。
これに対し左右セーフティーワイヤ37は、横方向に延在させるために出力ディスク6,7やセンターハウジング36との干渉を生ずることがなく、ロアリンク17よりも上方位置に配索することができる。
【0015】
しかし、従来のようにロアリンク17の下方において4個のトラニオン14,15にそれぞれワイヤプーリ41を固設し、トロイダル伝動ユニット2,3の軸線方向に見て同じ側にあるワイヤプーリ41間に前後セーフティーワイヤ39を8の字状に掛け渡すのでは、ワイヤプーリ41の厚さ分だけトラニオン14,15の軸長が長くなるのを避けられず、トロイダル型無段変速機が径方向に大きくなるという問題を生ずる。
【0016】
なお別の文献、特開平7−310797号公報には、左右セーフティーワイヤおよび前後セーフティーワイヤを共にアッパリンクおよびロアリンク間においてトラニオンに直接的に掛け渡し、前記のようなワイヤプーリを不要にしてトラニオン軸長が長くなるのを回避した構造のダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機が提案されている。
この提案技術は、前後セーフティーワイヤをアッパリンクの下方において4個のトラニオンの全てに対し鉢巻き状に掛け渡し、左右セーフティーワイヤをロアリンクの上方において個々のトロイダル伝動ユニットのトラニオン間に8の字状に掛け渡すというものである。
【0017】
しかし当該提案技術によっても、前記したセーターハウジングが大型である場合は、これが前後セーフティーワイヤの前後トラニオン間における配索線分の延長線上に存在することとなって、前後セーフティーワイヤが出力ディスクやこれを収容したセーターハウジングと干渉する問題を完全には解消し得ない。
【0018】
また上記の提案技術では、前後セーフティーワイヤを4個のトラニオンの全てに対し鉢巻き状に掛け渡すことから、前後セーフティーワイヤをたすき掛け方向に位置する一方の対のトラニオンに対し前記したカシメ部を介し傾転方向に係合させてこれらトラニオン間での傾転同期を補償しようとする時、たすき掛け方向に位置する他方の対のトラニオンは逆方向へ傾転するため前後セーフティーワイヤに対しスリップしなければならず、後者の対のトラニオンに関する傾転同期の補償が得られにくくなるという問題も生ずる。
【0019】
更に上記の提案技術では、前後セーフティーワイヤを4個のトラニオンの全てに対し鉢巻き状に掛け渡すことから、前後セーフティーワイヤとトラニオンとの接触長が小さく、前後セーフティーワイヤを上記一方の対のトラニオンに対し傾転方向に係合させる時に用いる上記カシメ部の長さも長くすることができず、所定強度の確保のために前後セーフティーワイヤを太くするなどの対策が必要になるという問題も発生する。
【0020】
請求項1に記載の第1発明は、当該提案技術による上記のような諸々の問題を生ずることなくトラニオン軸長の短縮を可能にするとともに、前後セーフティーワイヤが出力ディスクやこれを収納したセンターハウジングと干渉する問題を回避しつつ組立作業性の悪化をも回避し得るようにしたトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
【0021】
また請求項2に記載の第2発明は、左右セーフティーワイヤおよび前後セーフティーワイヤをトラニオン軸長の更なる短縮が可能な配置としたトロイダル型無段変速機を提案することを目的とする。
【0022】
更に請求項3に記載の第3発明は、組立作業性の向上を実現したトロイダル型無段変速機を提供することを目的とする。
【0023】
請求項4に記載の第4発明は、軽量化をも実現したトロイダル型無段変速機を提案することを目的とする。
【0024】
【課題を解決するための手段】
これらの目的のため、先ず第1発明によるトロイダル型無段変速機は、
同軸配置の入出力ディスク間で一対のパワーローラが動力の受渡しを行うトロイダル伝動ユニットを2個、出力ディスクが背中合わせになるように配して具え、
前記パワーローラを個々に回転自在に支持したトラニオンの隣り合う上端部同士および下端部同士をそれぞれ、トラニオン軸線周りに傾転可能にし且つトラニオン軸線方向にオフセット可能にした状態でアッパーリンクおよびロアリンクにより相互に連結し、該オフセットにより前記傾転を生起させて無段変速を行うようにしたトロイダル型無段変速機において、
個々のトロイダル伝動ユニットのトラニオン間で傾転同期をとるための左右セーフティーワイヤを、前記アッパーリンクおよびロアリンク間においてこれらトラニオンに8の字状に掛け渡し、
トロイダル伝動ユニットの軸線方向に見て同じ側にある前後トロイダル伝動ユニットのトラニオン間で傾転同期をとるための前後セーフティーワイヤを、前記アッパーリンクおよびロアリンク間で、且つ、前記左右セーフティーワイヤおよびパワーローラよりもロアリンクに近い箇所において、これらトラニオンに8の字状に掛け渡し、
前記前後セーフティーワイヤの配索形状を、前記出力ディスク或いは出力ディスクの周辺部品と干渉しないよう迂回させるワイヤガイドを設けたことを特徴とするものである。
【0025】
第2発明によるトロイダル型無段変速機は、第1発明において、
前記左右セーフティーワイヤを前記アッパーリンクおよびパワーローラ間に配置し、前記前後セーフティーワイヤを、前記ロアリンクおよびパワーローラ間に配置したことを特徴とするものである。
【0026】
第3発明によるトロイダル型無段変速機は、第1発明または第2発明において、
前記ワイヤガイドを、前記出力ディスク間における出力歯車を包囲するセンターハウジングに設けたことを特徴とするものである。
【0027】
第4発明によるトロイダル型無段変速機は、第1発明または第2発明において、
前記ワイヤガイドを変速機ケースに設けたことを特徴とするものである。
【0028】
【発明の効果】
第1発明において、各トロイダル伝動ユニットにおける一対のパワーローラはそれぞれ、対応する入出力ディスク間で動力の受渡しを行う。
なお、上記のパワーローラを個々に回転自在に支持したトラニオンの隣り合う上端部同士および下端部同士をそれぞれ、アッパーリンクおよびロアリンクにより相互に連結するが、変速制御に際してはトラニオンをトラニオン軸線方向にオフセットさせることによりトラニオン軸線周りの傾転を生起させて変速を行わせる。
【0029】
ところで第1発明においては、個々のトロイダル伝動ユニットのトラニオン間で傾転同期をとるための左右セーフティーワイヤを、アッパーリンクおよびロアリンク間においてこれらトラニオンに8の字状に掛け渡し、
トロイダル伝動ユニットの軸線方向に見て同じ側にある前後トロイダル伝動ユニットのトラニオン間で傾転同期をとるための前後セーフティーワイヤを、前記アッパーリンクおよびロアリンク間で、且つ、前記左右セーフティーワイヤおよびパワーローラよりもロアリンクに近い箇所において、これらトラニオンに8の字状に掛け渡したから、
左右セーフティーワイヤおよび前後セーフティーワイヤが共に、アッパーリンクおよびロアリンク間においてトラニオンに直接的に掛け渡されることとなってワイヤプーリを必要とせず、従ってトラニオンの軸長が長くなってトロイダル型無段変速機が径方向に大きくなるという問題を回避し得る。
【0030】
また前後セーフティーワイヤの配索形状を、出力ディスク或いは出力ディスクの周辺部品と干渉しないよう迂回させるワイヤガイドを設けたから、前後セーフティーワイヤが上記の配置だと前後方向に延在する線分箇所で本来なら出力ディスクやその周辺部品と干渉するところながら、この干渉を当該周辺部品の大きさに関係なく確実になくすことができる。
【0031】
さらに前後セーフティーワイヤを、トロイダル伝動ユニットの軸線方向に見て同じ側にある前後トロイダル伝動ユニットのトラニオン間に8の字状に掛け渡す構成故に、
前後トロイダル伝動ユニットの全てのトラニオン間での傾転同期を補償し得ることとなって、傾転同期の補償性能が低下するのを回避することができる。
【0032】
加えて、ワイヤガイドにより前後セーフティーワイヤの配索形状を出力ディスクやその周辺部品と干渉しないよう迂回させることで、前後セーフティーワイヤとトラニオンとの接触長が長くなり、前後セーフティーワイヤをトラニオンに対し傾転方向に係合させる時の係合長も長くすることができ、強度確保のために前後セーフティーワイヤを太くするなどの余分な対策も不要である。
【0033】
また、前後セーフティーワイヤを左右セーフティーワイヤよりもロアリンクに近い側に配置したから、変速機ケースを逆さにしてその内部に左右トラニオンを左右セーフティーワイヤの掛け渡し状態で差し込んでアッパーリンクに組み付け、その後に前後セーフティーワイヤを対応するトラニオン間に掛け渡すと共に前後セーフティーワイヤの配索形状をワイヤガイドにより出力ディスクやその周辺部品と干渉しないよう迂回させ、最後にロアリンクを取り付ける通常の手順を採用することができて組立作業性の悪化を生ずることがない。
【0034】
第2発明においては、左右セーフティーワイヤをアッパーリンクおよびパワーローラ間に配置し、前後セーフティーワイヤを、ロアリンクおよびパワーローラ間に配置したため、
左右セーフティーワイヤおよび前後セーフティーワイヤを共にロアリンクおよびパワーローラ間に配置する場合に較べ、トラニオンの軸長を更に短縮することができる。
【0035】
第3発明においては、前記のワイヤガイドを、出力ディスク間における出力歯車を包囲するセンターハウジングに設けたから、
変速機ケース内に組み込まれたトラニオンにロアリンクをを取り付ける前に前後セーフティーワイヤをトラニオンとワイヤガイドに配索し、その後にロアリンクを組み付ける手順が可能となって、組立作業性の向上を実現することができる。
【0036】
第4発明においては、前記のワイヤガイドを変速機ケースに設けたため、
第3発明のごとくセンターハウジングにワイヤガイドを設ける場合ほどに重量増を伴うことがなく、変速機の重量増を抑制しつつ上記組立作業性の向上を実現することができる。
【0037】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
図6は、本発明の一実施の形態になるトロイダル型無段変速機をフロント側トロイダル伝動ユニット2に係わる横断面として示すものである。
【0038】
本実施の形態においては、個々のトロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14間およびトラニオン15間でそれぞれ傾転同期をとるための左右セーフティーワイヤ37を、ロアリンク17とパワーローラ8(9)との間に配置し、これら左右セーフティーワイヤ37をそれぞれ図4に示すように従来と同じく当該トラニオン14間およびトラニオン15間に8の字状に掛け渡し、該左右セーフティーワイヤ37のカシメ部37aをトラニオン14およびトラニオン15に係合させて個々のトロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14間およびトラニオン15間における傾転同期を補償する。
【0039】
ところで、トロイダル伝動ユニット2,3の軸線方向に見て左右同じ側にある前後トロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14,15間での傾転同期を補償するための前後セーフティーワイヤ39は左右セーフティーワイヤ37とロアリンク17との間に配置し、これら前後セーフティーワイヤ39をそれぞれ図5に示すように上記左右同じ側のトラニオン14,15間に8の字状に掛け渡し、該前後セーフティーワイヤ39のカシメ部39aをトラニオン14,15に係合させて前後トロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14,15間における傾転同期を補償する。
【0040】
しかし前後セーフティーワイヤ39を上記のようにロアリンク17の上方に配置する場合、図1につき前述したセンターハウジング36が図9に示すように配置された出力ディスク6,7を収納して張り出しているため、前後セーフティーワイヤ39の図5に示す8の字状配索の左右同じ側のトラニオン14,15間における線分が出力ディスク6,7の周辺部品であるセンターハウジング36と干渉することになる。
そこで本実施の形態においては、前後セーフティーワイヤ39の当該線分を図9のごとく、出力ディスク6,7を収納したセンターハウジング36(図1参照)と干渉することのないよう迂回させるためのワイヤガイド40をロアリンク17に設ける。
【0041】
上記の構成になる本実施の形態においては、個々のトロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14間および15間で傾転同期をとるための左右セーフティーワイヤ37を、図6に示すごとくアッパーリンク16およびロアリンク17間においてこれらトラニオン14間および15間に8の字状に掛け渡し、
前後トロイダル伝動ユニット2,3の軸線方向に見て左右同じ側にあるトラニオン14,15間で傾転同期をとるための前後セーフティーワイヤ39を、アッパーリンク16およびロアリンク17間で、且つ、左右セーフティーワイヤ37およびパワーローラ8,9よりもロアリンク17に近い箇所において、これら左右同じ側にあるトラニオン14,15間に8の字状に掛け渡したから、
左右セーフティーワイヤ37および前後セーフティーワイヤ39が共に、アッパーリンク16およびロアリンク17間においてトラニオン14,15に直接的に掛け渡されることとなって従来のようにワイヤプーリを必要とせず、従ってトラニオン14,15の軸長が長くなってトロイダル型無段変速機が径方向に大きくなるという問題を回避し得る。
【0042】
また前後セーフティーワイヤ39の8の字配索形状を、出力ディスク6,7の周辺部品であるセンターハウジング36と干渉しないよう迂回させるワイヤガイド40を設けたから、前後セーフティーワイヤ39が上記の配置だと前後方向に延在する線分箇所で本来ならセンターハウジング36と干渉するところながら、この干渉を当該センターハウジング36の大きさに関係なく確実になくすことができる。
【0043】
さらに前後セーフティーワイヤ39を、前後トロイダル伝動ユニット2,3の軸線方向に見て左右同じ側にあるトラニオン14,15に対しあくまで8の字状に掛け渡すため、前後トロイダル伝動ユニット2,3の全てのトラニオン14,15間で傾転同期を補償し得ることとなって、傾転同期の補償性能が低下するのを回避することができる。
【0044】
加えて、ワイヤガイド40により前後セーフティーワイヤ39の8の字配索形状をセンターハウジング36と干渉しないよう迂回させることから、前後セーフティーワイヤ39とトラニオン14,15との接触長が図9のごとく長くされることとなり、前後セーフティーワイヤ39をトラニオン14,15に対し傾転方向に係合させるためのカシメ部39aの係合長も長くすることができ、強度確保のために前後セーフティーワイヤ39を太くするなどの余分な対策も不要である。
【0045】
また、前後セーフティーワイヤ39を左右セーフティーワイヤ37よりもロアリンク17に近い側に配置したから、変速機ケース1を逆さにしてその内部に左右トラニオン14(15)を左右セーフティーワイヤ37の掛け渡し状態で差し込んでアッパーリンク16に取付け、その後に前後セーフティーワイヤ39を対応するトラニオン14,15間に掛け渡すと共に前後セーフティーワイヤ39の配索形状をワイヤガイド40によりセンターハウジング36と干渉しないよう迂回させ、最後にロアリンク17を取り付ける通常の手順を採用することができて組立作業性の悪化を生ずることがない。
【0046】
図7〜図9は本発明の他の実施の形態を示し、本実施の形態においては図7に示すごとく左右セーフティーワイヤ37をアッパーリンク16およびパワーローラ8,9間に配置し、前後セーフティーワイヤ39をロアリンク17およびパワーローラ8,9間に配置する。
左右セーフティーワイヤ37は図8に示すように、個々のトロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14間およびトラニオン15間に8の字状に掛け渡し、これら左右セーフティーワイヤ37のカシメ部37aをトラニオン14およびトラニオン15に係合させて個々のトロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14間およびトラニオン15間における傾転同期を補償する。
【0047】
ところで前後セーフティーワイヤ39は図9に示すように、トロイダル伝動ユニット2,3の軸線方向に見て左右同じ側にあるトラニオン14,15間に8の字状に掛け渡すとともに、これらトラニオン14,15間の線分をロアリンク17上のワイヤガイド40により、出力ディスク6,7を収納したセンターハウジング36(図1参照)と干渉することのないよう迂回させる。
そして前後セーフティーワイヤ39のカシメ部39aをトラニオン14,15に係合させて前後トロイダル伝動ユニット2,3のトラニオン14,15間における傾転同期を補償する。
【0048】
かかる構成になる本実施の形態においても、図6に示す実施の形態におけると同様の作用効果を達成し得るが、本実施の形態においては更に以下の作用効果をも奏し得る。
つまり図10(a)は、トラニオン14(15)にセーフティーワイヤ37,39の何れをも掛け渡さない場合におけるトラニオン軸長を示し、剛性を保つためのトラニオン軸線方向における長さをaとすると、トラニオン軸長はL+2aが必要であることを示す。
【0049】
また同図(b)は、図6のごとくトラニオン14(15)の一端にセーフティーワイヤ37,39の双方を掛け渡す場合におけるトラニオン軸長を示し、セーフティーワイヤ2本掛け渡すのに必要なトラニオン軸線方向における長さを(a+α)とすると、トラニオン軸長はL+2a+αが必要であることを示す。
さらに同図(c)は、図7のごとくトラニオン14(15)の両端にセーフティーワイヤ37,39を分けて掛け渡す場合におけるトラニオン軸長を示し、セーフティーワイヤ1本掛け渡すのに必要なトラニオン軸線方向における長さが(a+α)/2であることから、(a+α)/2<aの場合トラニオン軸長はL+2aが必要であり、(a+α)/2>aの場合トラニオン軸長はL+a+αが必要であることを示す。
以上のことから明らかなように、図6のごとくトラニオン14(15)の一端にセーフティーワイヤ37,39の双方を掛け渡す場合よりも、図7のごとくトラニオン14(15)の両端にセーフティーワイヤ37,39を分けて掛け渡す場合の方がトラニオン軸長を短くすることができる。
【0050】
なお図9のようにロアリンク17に設けるワイヤガイド40は、図11に示すごとくセンターハウジング36の取付けフランジ36aに向け上方へ突出させてロアリンク17に一体成形することができる。
またワイヤガイド40には図12に示すごとく、前後セーフティーワイヤ39がワイヤガイド40から外れるのを防止するために溝40aを形成するのがよい。
【0051】
ところで、ワイヤガイド40を上記した各実施の形態におけるごとくロアリンク17に設ける場合、変速機ケース1を逆さにしてその内部に左右トラニオン14(15)を左右セーフティーワイヤ37の掛け渡し状態で差し込んでアッパーリンク16に取付け、その後に前後セーフティーワイヤ39を対応するトラニオン14,15間に掛け渡すと共に前後セーフティーワイヤ39の配索形状をワイヤガイド40によりセンターハウジング36と干渉しないよう迂回させる作業と、最後のロアリンク17の取り付け作業とが同時作業になる面倒がある。
【0052】
この面倒を無くして組立作業性の向上を達成するために図13〜図15の実施の形態においては、ワイヤガイド40をセンターハウジング36に設け、その溝40aに前後セーフティーワイヤ39の8の字交差部分を通過させて、前後セーフティーワイヤ39の配索形状をセンターハウジング36と干渉しないよう迂回させる。
【0053】
この場合、先ず変速機ケース1を上側の頂壁が図16に示すように下向きになるよう逆さにしてその内部に左右トラニオン14(15)を左右セーフティーワイヤ37の8の字掛け渡し状態で差し込んでアッパーリンク16の4隅開口16aに連節する。
その後に前後セーフティーワイヤ39を図17のごとく対応するトラニオン14,15間に8の字状に掛け渡すと共に前後セーフティーワイヤ39の8の字交差部分をワイヤガイド40に引っ掛けてセンターハウジング36と干渉しないよう迂回させる。
そして最後に図17のごとく全てのトラニオン14,15をロアリンク17の4隅開口16aに連節する。
従って、トラニオン14,15間に8の字状に掛け渡した前後セーフティーワイヤ39の8の字交差部分をワイヤガイド40に引っ掛けてセンターハウジング36と干渉しないよう迂回させる作業を、ロアリンク17の取り付け作業の前に既に完了させておくこととなり、これらの作業が同時作業になる面倒を回避してトロイダル型無段変速機の組立作業性を向上させ得る。
【0054】
なお当該作用効果は、ワイヤガイド40を図18および図19、または図20および図21に示すごとく、変速機ケース1に設けても同様に達成し得る。
図18および図19に示す実施の形態においては、ワイヤガイド40を、前後セーフティーワイヤ39の8の字交差部分を受容する溝40aが変速機ケース1内で下向きに開口するよう設ける。
この場合、組み立て時は前記したごとく変速機ケース1を逆さにして作業を行うことから溝40aが上向きとなり、これに対する前後セーフティーワイヤ39の引っ掛け作業が容易になる。
【0055】
図20および図21に示す実施の形態においては、ワイヤガイド40を、前後セーフティーワイヤ39の8の字交差部分を受容する溝40aが変速機ケース1内で上向きに開口するよう設ける。
この場合、トロイダル型無段変速機の実用中において溝40aが上向きであるから、前後セーフティーワイヤ39の8の字交差部分が外れにくく、ワイヤガイド40を低くして溝40aを浅くすることができる。
【0056】
いずれにしても、ワイヤガイド40を図18および図19、または図20および図21に示すごとく変速機ケース1に設ける場合、ワイヤガイド40を図13〜図15に示すごとくセンターハウジング36に設ける場合ほどに重量増を伴うことがなく、変速機の重量増を抑制しつつ上記組立作業性の向上を実現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 従来のダブルキャビティー式トロイダル型無段変速機を示す要部縦断側面図である。
【図2】 同トロイダル型無段変速機を図1のA−A線上で断面とし、矢の方向に見て示す横断面図である。
【図3】 同トロイダル型無段変速機のアッパーリンクを示す平面図である。
【図4】 同トロイダル型無段変速機における左右セーフティーワイヤの配索状態を示す平面図である。
【図5】 同トロイダル型無段変速機における前後セーフティーワイヤの配索状態を示す平面図である。
【図6】 本発明の一実施の形態になるトロイダル型無段変速機示す、図2と同様な横断面図である。
【図7】 本発明の他の実施の形態になるトロイダル型無段変速機示す、図2と同様な横断面図である。
【図8】 同トロイダル型無段変速機における左右セーフティーワイヤの配索状態を示す平面図である。
【図9】 同トロイダル型無段変速機における前後セーフティーワイヤの配索状態を示す平面図である。
【図10】 トラニオンに対しセーフティーワイヤを掛け渡す形態に応じてトラニオン軸長が異なることの説明図で、
(a)は、セーフティーワイヤを掛け渡さない場合におけるトラニオン軸長を示す説明図、
(b)は、2本のセーフティーワイヤをトラニオンの一端にまとめて掛け渡す場合におけるトラニオン軸長を示す説明図、
(c)は、2本のセーフティーワイヤをトラニオンの両端に分けて掛け渡す場合におけるトラニオン軸長を示す説明図である。
【図11】 図9に示すワイヤガイドとロアリンクとの関係を示す斜視図である。
【図12】 同じくワイヤガイドを有するロアリンクを具えたトロイダル型無段変速機をセンターハウジングの手前で断面として示す横断面図である。
【図13】 本発明の更に他の実施の形態になるトロイダル型無段変速機のワイヤガイドとセンターハウジングとの関係を示す斜視図である。
【図14】 同実施の形態になるトロイダル型無段変速機をセンターハウジングの手前で断面として示す横断面図である。
【図15】 同実施の形態になるトロイダル型無段変速機における前後セーフティーワイヤの配索状態を示す平面図である。
【図16】 同実施の形態になるトロイダル型無段変速機の第1組立工程を示す斜視図である。
【図17】 同実施の形態になるトロイダル型無段変速機の第2組立工程を示す斜視図である。
【図18】 本発明の更に別の実施の形態になるトロイダル型無段変速機をセンターハウジングの手前で断面として示す横断面図である。
【図19】 同実施の形態になるトロイダル型無段変速機における前後セーフティーワイヤの配索状態を示す平面図である。
【図20】 本発明の更に別の実施の形態になるトロイダル型無段変速機をセンターハウジングの手前で断面として示す横断面図である。
【図21】 同実施の形態になるトロイダル型無段変速機における前後セーフティーワイヤの配索状態を示す平面図である。
【符号の説明】
1 変速機ケース
2 フロント側トロイダル伝動ユニット
3 リヤ側トロイダル伝動ユニット
4 入力ディスク
5 入力ディスク
6 出力ディスク
7 出力ディスク
8 パワーローラ
9 パワーローラ
10 主軸
13 中空出力軸
14 トラニオン
15 トラニオン
16 アッパーリンク
17 ロアーリンク
18 球面継手
19 回転軸受
20 リンクサポート
21 リンクサポート
24 リンクサポート
25 リンクサポート
27 アッパーリンク支持ピン
28 ロアーリンク支持ピン
34 出力ギヤ
36 センターハウジング
37 左右セーフティーワイヤ
37a カシメ部
38 ローディングカム
39 前後セーフティーワイヤ
39a カシメ部
40 ワイヤガイド
40a ガイド溝
42 サーボピストン

Claims (4)

  1. 同軸配置の入出力ディスク間で一対のパワーローラが動力の受渡しを行うトロイダル伝動ユニットを2個、出力ディスクが背中合わせになるよう配して具え、
    前記パワーローラを個々に回転自在に支持したトラニオンの隣り合う上端部同士および下端部同士をそれぞれ、トラニオン軸線周りに傾転可能にし且つトラニオン軸線方向にオフセット可能にした状態でアッパーリンクおよびロアリンクにより相互に連結し、該オフセットにより前記傾転を生起させて無段変速を行うようにしたトロイダル型無段変速機において、
    個々のトロイダル伝動ユニットのトラニオン間で傾転同期をとるための左右セーフティーワイヤを、前記アッパーリンクおよびロアリンク間においてこれらトラニオンに8の字状に掛け渡し、
    トロイダル伝動ユニットの軸線方向に見て同じ側にある前後トロイダル伝動ユニットのトラニオン間で傾転同期をとるための前後セーフティーワイヤを、前記アッパーリンクおよびロアリンク間で、且つ、前記左右セーフティーワイヤおよびパワーローラよりもロアリンクに近い箇所において、これらトラニオンに8の字状に掛け渡し、
    前記前後セーフティーワイヤの配索形状を、前記出力ディスクや出力ディスクの周辺部品と干渉しないよう迂回させるワイヤガイドを設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  2. 請求項1において、前記左右セーフティーワイヤを前記アッパーリンクおよびパワーローラ間に配置し、前記前後セーフティーワイヤを、前記ロアリンクおよびパワーローラ間に配置したことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  3. 請求項1または2において、前記ワイヤガイドを、前記出力ディスク間における出力歯車を包囲するセンターハウジングに設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
  4. 請求項1または2において、前記ワイヤガイドを変速機ケースに設けたことを特徴とするトロイダル型無段変速機。
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