JP3685474B2 - レンズ付きフイルムユニット - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ユニット本体の外周面に帯状のラベルを巻き付けたレンズ付きフイルムユニットに関し、さらに詳しくはラベルの素材に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
低価格で手軽に撮影を楽しむことができるように、レンズ付きフイルムユニットが販売されている。レンズ付きフイルムユニットは、簡単な撮影機構を組み込んだユニット本体に未露光の写真フイルムを内蔵させ、その表面を外装体で覆ったもので、購入したその場ですぐに写真撮影ができ、また撮影後にもそのまま現像取扱い店に出せばよいという簡便性から一般に広く利用されている。
【0003】
ユニット本体は、基本的には、撮影機構が組み付けられるとともに、写真フイルムを収納する本体基部と、この本体基部を覆うカバー部材とから構成される。カバー部材は前カバーと後カバーとからなり、本体基部に前後から被せられる。本体基部およびカバー部材は樹脂の成形品からなり、これらの成形材料として、一般にポリスチレン(PS)樹脂が用いられている。また、ユニット本体を覆う外装体としては、表面に化粧用の印刷が施された紙箱が用いられている。
【0004】
最近では、紙箱に代えて帯状のラベルを外装体として用いたレンズ付きフイルムユニットがある。このレンズ付きフイルムユニットは、ユニット本体の外周面に帯状のラベルを巻き付けて糊付けし、ユニット本体の両側部は露呈したままにするもので、ユニット本体の全面を紙箱で覆うものに比較して外形の小型イメージを高めることができるとともに、組み立てが簡便化されるという利点がある。また、ラベルをユニット本体に巻き付けることで、前カバーと後カバーとの係合強度が強固になる。このようなラベルは合成紙からなり、従来より「ユポ」(商品名;王子油化製)が作製材料として用いられている。
【0005】
一方、資源節約を図るとともに、産業廃棄物を減らすために、レンズ付きフイルムユニットのリサイクルが積極的に進められている。ユーザーが撮影済みの写真フイルムを収納したレンズ付きフイルムツニットを現像取扱い店に持っていくと、このレンズ付きフイルムユニットは更に現像所に集められ、ここで写真フイルムが取り出されてフイルム現像およびプリント処理が行われる。写真フイルムが取り出された後のレンズ付きフイルムユニットはメーカーによって回収され、ユニット本体が部品ごとに分解される。そして、部品として再使用可能なものはそのまま製造工程に供給され、使用できないものは原材料としての利用が図られている。ユニット本体の外形を構成するカバー部材やラベルは、再溶融されてペレット化される。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、PS樹脂とユポとは相溶性が低いので、例えばカバー部材とラベルとを同時に溶融してペレット化すると、全溶融量中に占めるユポの割合が数%以上となったときにPS樹脂の物性が変化してしまい、これをカバー部材の成形材料として再利用することができなくなる。このため、レンズ付きフイルムユニットのリサイクル工程では、ユニット本体からラベルを引き剥がし、カバー部材とラベルとを別々の工程で溶融しなくてはならないので、効率的ではない。
【0007】
このような問題を解決するために、カバー部材の成形材料と同じPSフイルムをラベルの作製材料として用い、カバー部材とラベルとを同時に溶融してペレット化することが考えられる。ところが、PSフイルムは、従来よりラベルの作製材料として用いているユポに比較して引っ張り強度が劣り、これを用いて作製されたラベルは、万が一レンズ付きフイルムユニットを落下させてしまった際に、衝撃によって破断されやすい。引っ張り強度を確保するためにフイルム厚みを増加させると、フイルムの柔軟性が損なわれ、これを用いて作製したラベルは、ユニット本体の湾曲部を覆う部位で浮き上がりを生じやすくなる。
【0008】
本発明は上記の事情を考慮してなされたもので、ラベルの強度を低下させることなく、リサイクル性の向上を図ったレンズ付きフイルムユニットを提供することを目的とする。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、本発明のレンズ付きフイルムユニットは、ラベルの作製材料として、厚さが60μm以下、引っ張り強度が7×103 N/m 以上、曲げモーメントが3×10-4 N・m 以下のポリプロピレンフイルムを用い、かつポリプロピレンフイルムの総量が、前カバーおよび後カバーの成形に要するポリスチレン樹脂の総量に対して1.5%以下となるようにするものである。また、厚さが60μm以下のポリプロピレンフイルムとポリスチレンフイルムとを積層してなるとともに、引っ張り強度が7×103 N/m 以上、曲げモーメントが3×10-4 N・m 以下のラミネートフイルムをラベルの作製材料として用い、かつポリプロピレンフイルムの総量が、前カバーおよび後カバーの成形に要するポリスチレン樹脂の総量に対して1.5%以下となるようにしてもよい。いずれの場合においても、ラベルの接着には、アクリル系またはゴム系の粘着剤を用いるのがよい。
【0010】
【作用】
本発明では、ラベルの作製材料として強度の高いポリプロピレンフイルムを用い、その引っ張り強度を7×103 N/m 以上とすることで、ユニット本体に巻き付けて用いたときの落下衝撃に対する強度を向上させるものである。また、ラベルの作製材料の曲げモーメントを3×10-4 N・m 以下にすることで、ラベルの柔軟性が保持され、ユニット本体の湾曲部を覆う部位での浮き上がりや剥がれを防止することができる。
【0011】
また、ラベルの作製材料中のポリプロピレンフイルムの総量が、前カバーおよび後カバーの成形に要するポリスチレン樹脂の総量に対して1.5%以下となるようにすることで、ラベルと前カバーおよび後カバーとを同時に溶融した際に、得られるリサイクルポリスチレン樹脂の物性の変化が抑えられ、これを用いて再び前カバーおよび後カバーを成形することが可能となる。さらに、ラベルの接着にアクリル系またはゴム系の粘着剤を用いることで、この接着剤がリサイクルポリスチレン樹脂の物性に影響を与えることが抑えられる。
【0012】
【発明の実施の形態】
図3は、レンズ付きフイルムユニットの外観を示すものである。レンズ付きフイルムユニット10は、ユニット本体11の中央部に外装用のラベル30を巻き付けて構成される。ユニット本体11は主にプラスチック成形され、前面に撮影レンズ13およびファインダ対物窓14が、また上面にはシャッタボタン15,巻き上げノブ16,フイルムカウンタ窓17が、さらに背面にはファインダ接眼窓18がそれぞれ設けられている。
【0013】
ラベル30は、レンズ付きフイルムユニット10の外観を綺麗にするためのもので、表面に化粧用の印刷が施され、ユニット本体11の外周面に接着される。ラベル30の所要部には、ユニット本体11に設けられた撮影レンズ13,ファインダ対物窓14,フイルムカウンタ窓17,およびファインダ接眼窓18を外部に露呈させるための開口が設けられており、ラベル30をユニット本体11に巻き付けたままの状態で撮影操作ができるようになっている。このラベル30は、後述する樹脂製のフイルムシートに打ち抜き加工を施して作製される。
【0014】
図4に示すように、ユニット本体11は、本体基部21と、この本体基部21の前後を覆うように被せられる前カバー22および後カバー23とから構成されている。本体基部21,前カバー22,および後カバー23は、それぞれポリスチレン(PS)樹脂により射出成形される。本体基部21の両側部には、カートリッジ本体24を収納するカートリッジ室25と、未露光の写真フイルム26をロール状にして収納するフイルムロール室27とが一体に設けられており、これらの間には、写真フイルム26への露光範囲を規定するためのアパーチャー28が形成されている。カートリッジ室25およびフイルムロール室27の底部は開口となっており、後カバー23の底面側に設けられたプルトップ式の底蓋29a,29bによってそれぞれ塞がれる。
【0015】
カートリッジ室25の上面には巻き上げノブ16が取り付けられる。また、アパーチャー28の前面には、シャッタベース39aに撮影レンズ13や、ファインダ光学系,フイルム巻上げ機構,シャッタ機構などを一体に組み付けてユニット化した露光ユニット39が取り付けられ、前カバー22と後カバー23とで挟持される。
【0016】
図1は、ラベル30を作製するためのフイルムシートの層構成を示すもので、同図において上側がレンズ付きフイルムユニット10の表面側、下側がユニット本体11と接する裏面側を表している。フイルムシート31は、ラミネートフイルム32の裏面側にアクリル系またはゴム系の粘着剤を塗布して粘着剤層33を設け、セパレータ34上に支持させた構成となっている。このフイルムシート31を用いて作製されたラベル30は、セパレータ34が剥がされ、粘着剤層33によってユニット本体11の表面に接着される。
【0017】
ラミネートフイルム32は、厚さが60μm以下のポリプロピレン(PP)フイルム35とポリスチレン(PS)フイルム36とを積層してなり、引っ張り強度が7×103 N/m 以上、曲げモーメントが3×10-4 N・m 以下となるように構成されている。PPフイルム35の表面側には、化粧用の印刷を施してなる印刷層37が、また裏面側には遮光性を得るためのアルミ蒸着層38がそれぞれ形成される。また、PSフイルム36としては厚さが30μm〜50μm程度のものが用いられ、ラミネートフイルム32全体での厚みが80μm以下となっている。
【0018】
このフイルムシート31では、最表面側に印刷層37が位置するように層構成されている。これにより、時間を要する印刷工程を最後に設置することが可能となり、フイルムシート31の作製工程を効率的に構成することができる。
【0019】
図2は、ラベル作製用フイルムシートの別の層構成を示すもので、図1に示したフイルムシート31と同じ材料には、共通の符号を付してある。フイルムシート41は、ラミネートフイルム42の裏面側に粘着剤層33を設け、セパレータ34上に支持させた構成となっている。ラミネートフイルム42は厚さが60μm以下のPPフイルム45とPSフイルム46とを積層してなり、PPフイルム45の表面側にアルミ蒸着層48と印刷層47とが形成される。ラミネートフイルム42は、引っ張り強度が7×103 N/m 以上、曲げモーメントが3×10-4 N・m 以下となるように構成される。
【0020】
このフイルムシート41では、印刷層47の表面側にPSフイルム46が積層されるので、印刷層47を保護することができるとともに、表面に光沢のあるフイルムシート41を作製することができる。なお、上記フイルムシート41では最表面側にPSフイルム46が位置するように構成されているが、PPフイルム45を最表面側に積層してもよい。また印刷層47は、フイルムシート41の最表面に位置するPSフイルム46またはPPフイルム45の裏面に形成するようにしてもよい。
【0021】
なお、ラベル30の作製材料としては、PPフイルムとPSフイルムとのラミネートフイルムに限られるものではなく、PPフイルムのみからなるフイルムシートでもよい。この場合、PPフイルムの表面側にアルミ蒸着層と印刷層とを形成し、裏面側に粘着剤層を設ければよい。またPPフイルムとしては、厚さが60μm以下、引っ張り強度が7×103 N/m 以上、曲げモーメントが3×10-4 N・m 以下のものを用いるのがよい。
【0022】
上記構成のレンズ付きフイルムユニット10を用いて撮影を行った後に、使用済みのレンズ付きフイルムユニット10を現像取扱い店に持っていきDPEを依頼すると、このレンズ付きフイルムユニット10は更に現像所に集められる。現像所では、レンズ付きフイルムユニット10の底部に設けられた底蓋29aを開放し、露光済みの写真フイルム26を巻き込んだカートリッジ本体24がユニット本体11から取り出される。そして、写真フイルム26のフイルム現像およびプリント処理が施され、現像済みのフイルムを巻き込んだカートリッジ本体24とプリント写真とが現像取扱い店を介してユーザーに返却される。
【0023】
一方、カートリッジ本体24が取り出された後のレンズ付きフイルムユニット10はメーカーによって回収され、再利用のための分解工程に回される。分解工程では、例えば前カバー22と後カバー23との組付境界線に沿ってラベル30が切断され、このラベル30が貼り付けられたままの状態で前カバー22および後カバー23が本体基部21から取り外される。この後、本体基部21から露光ユニット39が取り外される。取り外された露光ユニット39は、ユニット単位で機能検査および外観検査が行われ、再利用可能なものはレンズ付きフイルムユニットの組立工程に移送されてそのまま製品の一部として用いられる。
【0024】
本体基部21は、前カバー22と後カバー23とにより覆われていることから再使用できる可能性が高く、外観検査を施した後に再使用可能なものはそのままレンズ付きフイルムユニットの組立工程に供給される。また、使用不可能なものは前カバー22および後カバー23とともに溶融工程に送られ、一度樹脂ペレットに戻された後に、成形材料として用いられる。この際、前カバー22および後カバー23は、表面にラベル30が貼り付けられたままの状態で溶融される。
【0025】
【実施例】
PPフイルムおよびPSフイルムの厚さが異なる5種類のラベルサンプル品S1〜S5を作製し、各々の引っ張り強度値および曲げモーメントを測定した。なお、ラベルサンプル品S1は、PPフイルムのみから構成されるフイルムシートを用いて作製し、ラベルサンプル品S2〜S5は、図1に示した層構成のフイルムシートを用いて作製した。また、PPフイルムの厚さを15μm〜40μmの範囲内、PSフイルムの厚さを30μm〜50μmの範囲内とし、粘着剤層の形成にはアクリル系の粘着剤を用いた。また比較のために、ユポからなる従来サンプル品SSについても引っ張り強度値および曲げモーメントを測定した。結果をまとめて表1に示す。
【0026】
【表1】
Figure 0003685474
【0027】
次に、上記ラベルサンプル品S1〜S5および従来サンプル品SSのそれぞれについて、レンズ付きフイルムユニット用のラベルとしての適否を評価した。評価は、各サンプル品S1〜S5,SSをユニット本体に巻き付けた状態で行い、ラベルの浮き又は剥がれの有無と、落下衝撃によるラベルの破損の有無とを確認した。なお、ラベルの浮き又は剥がれの有無は、各サンプル品S1〜S5,SSをユニット本体に巻き付けてから1日経過した後に、65℃の温度下に3日間放置してから確認した。また、落下衝撃によるラベルの破損の有無は、各サンプル品S1〜S5,SSを巻き付けたユニット本体を、1mの高さから自然落下させた後に確認した。結果をまとめて表2に示す。
【0028】
【表2】
Figure 0003685474
【0029】
表1および表2の結果より、曲げモーメントが3.6×10-4 N・m の従来サンプル品SSでは、65℃の環境下に3日間放置されるとラベルの浮きや剥がれが生じるのに対し、曲げモーメントが2.5×10-4 N・m 以下に構成されたラベルサンプル品S1〜S5の全てにおいて、ラベルの浮きや剥がれの発生は認められなかった。これにより、曲げモーメントを2.5×10-4× N・m 以下とすることで、ラベルの浮き又は剥がれの発生を確実に防止できることが確認された。
【0030】
また、引っ張り強度が6.4×103 N/m のラベルサンプル品S5では、落下衝撃によってラベルが破損したのに対し、引っ張り強度が7×103 N/m 以上に構成されたラベルサンプル品S1〜S4および従来サンプル品SSにおいては、落下衝撃によるラベルの破損は認められなかった。これにより、引っ張り強度を7×103 N/m 以上とすることで、落下時の衝撃によってラベルが破損することを防止できることが確認された。
【0031】
次に、上記ラベルサンプル品S1〜S5および従来サンプル品SSのそれぞれについて、PS樹脂との相溶性を確認した。PS樹脂との相溶性は、各サンプル品S1〜S5,SSを前カバーおよび後カバーとともに溶融してペレット化し、得られたリサイクルPS樹脂の物性の変化の有無により評価した。また、ラベルサンプル品S1〜S5のそれぞれについて全溶融樹脂中に占めるPP樹脂の割合を求め、評価結果と併せて表3に示した。表中の評価記号○はリサイクルPS樹脂の物性の変化なし、△は実用可能、×はリサイクルPS樹脂の再利用不可を表す。
【0032】
【表3】
Figure 0003685474
【0033】
表3の結果から、PP樹脂は、全溶融樹脂中に占める割合が小さくなるほどリサイクルPS樹脂に与える影響が小さくなることがわかる。そして、全溶融樹脂中に占める割合が0.8%以下であれば、リサイクルPS樹脂の物性に全く影響を与えることなく、PS樹脂中に混練されることがわかった。
【0034】
【発明の効果】
以上のように、本発明のレンズ付きフイルムユニットによれば、ラベルの作製材料として強度の高いポリプロピレンフイルムを用いるので、ラベルの引っ張り強度が向上し、落下衝撃が加わった際にもラベルが破損することが防止される。しかも、ポリプロピレンフイルムの総量が、ポリスチレン樹脂の総量に対して1.5%以下となるようにすることで、このポリプロピレンフイルムをポリスチレン樹脂とともに溶融したとしても、得られるリサイクルポリスチレン樹脂の物性の変化が実用上問題のない程度に抑えられる。これにより、前カバーおよび後カバーとラベルとを同時に溶融してペレット化することが可能となり、レンズ付きフイルムユニットのリサイクル工程からラベルの剥離工程を削減することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のラベル作製用フイルムシートの層構成を示す説明図である。
【図2】本発明のラベル作製用フイルムシートの別の層構成を示す説明図である。
【図3】レンズ付きフイルムユニットの外観斜視図である。
【図4】図3に示したユニット本体の分解斜視図である。
【符号の説明】
10 レンズ付きフイルムユニット
11 ユニット本体
21 本体基部
22 前カバー
23 後カバー
30 ラベル
31,41 フイルムシート
32,42 ラミネートフイルム
33 粘着剤層
35,45 ポリプロピレンフイルム
36,46 ポリスチレンフイルム
37,47 印刷層
38,48 アルミ蒸着層

Claims (3)

  1. 撮影機構が組み付けられるとともに、写真フイルムを内蔵する本体基部と、前記本体基部を前後から覆うように被せられる前カバーおよび後カバーとからなり、少なくとも前記前カバーおよび後カバーがポリスチレン樹脂の成形品からなるユニット本体に、前記前カバーと後カバーとの組付境界線の一部を横切るように帯状のラベルを巻き付けたレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記ラベルは、厚さが60μm以下、引っ張り強度が7×103 N/m 以上、曲げモーメントが3×10-4 N・m 以下のポリプロピレンフイルムからなり、かつ前記ポリプロピレンフイルムの総量が、前記前カバーおよび後カバーの成形に要するポリスチレン樹脂の総量に対して1.5%以下であることを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  2. 撮影機構が組み付けられるとともに、写真フイルムを内蔵する本体基部と、前記本体基部を前後から覆うように被せられる前カバーおよび後カバーとからなり、少なくとも前記前カバーおよび後カバーがポリスチレン樹脂の成形品からなるユニット本体に、前記前カバーと後カバーとの組付境界線の一部を横切るように帯状のラベルを巻き付けたレンズ付きフイルムユニットにおいて、
    前記ラベルは、厚さが60μm以下のポリプロピレンフイルムと、ポリスチレンフイルムとを積層してなるとともに、引っ張り強度が7×103 N/m 以上、曲げモーメントが3×10-4 N・m 以下のラミネートフイルムにより作製され、かつ前記ポリプロピレンフイルムの総量が、前記前カバーおよび後カバーの成形に要するポリスチレン樹脂の総量に対して1.5%以下であることを特徴とするレンズ付きフイルムユニット。
  3. 前記ラベルは、アクリル系またはゴム系の粘着剤により前記ユニット本体に接着されていることを特徴とする請求項1または2記載のレンズ付きフイルムユニット。
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