JP3685334B2 - 窓用遮蔽装置 - Google Patents

Description

発明の分野
本発明は、屋根又は壁開口部に固定的な取り付けのために構成された枠組形状の主枠体部と、該主枠体部に軸承されたガラス保持枠組部とを有し、前記ガラス支持枠組部が、前記主枠体部の平面に対して平行する平面内にある閉止位置から前記主枠体部面と或る角度を成すような換気位置まで変位可能であり、その結果、少なくとも１個の楔状換気開口部が前記主枠体部と前記ガラス支持枠組部との間に形成される窓用遮蔽装置に関するものであり、該遮蔽装置が、前記換気位置で前記楔状換気開口部の１個の長方形状側面と２個の三角形状側面とを夫々遮蔽するための３個の壁状区分から成る通気性を有する虫除けスクリーンを具備して成り、該虫除けスクリーンの前記各壁状区分が外方端折曲部と内方端折曲部とを有する蛇腹面に折り曲げられ、前記内方端折曲部は前記対応する主枠体部の各部材に接続され、一方前記外方端折曲部は前記主枠体部に蝶番によって接続される外部枠組部により保持される。
発明の背景
オーストラリア国特許第５２７９１５Ｂ及びドイツ連邦共和国特許第２６２２１７０Ａから窓の開放位置において楔状換気開口部の各横方向側面を覆い且つ前記窓の閉止位置において前記主枠体部と前記枠組部との間の空洞部内に収容される虫除けスクリーンを備えた頂部取り付け窓を設けることが知られている。前記窓を開ける場合、前記枠組部全体が外方に回転するので前記換気開口部は単一の虫除けスクリーンによって被覆可能になる。前記ガラス支持枠組部がその中心軸線において前記主枠体部に軸承される枢動窓の場合、かかる構造は、窓の開放時に前述したように前記ガラス支持枠組部の一方の半体が外方に回転し、他方の半体が内方に回転するので適用できない。
代わりに、例えば朝顔口に何らかの方法で置かれる内側虫除けスクリーンを使用することが示唆されている。かかる解決は簡単で且つ安価であるが一般に窓の操作ハンドルへの接近を妨害し、その結果、前記窓は前記内側虫除けスクリーンを全体的に又は部分的に取り外すことなしに開放することができない。前記窓のより困難な操作に加えて、更に、前記内側虫除けスクリーンが取り付けられるか又は取り外されるまでの前記窓の開放時間中虫が室内に侵入する惧れがある。
更に、枢動窓の場合に２組の虫除けスクリーンを使用することがアメリカ合衆国特許第２３１１４１３Ａにおいて示唆され、各組は前記ガラス支持枠組部と前記主枠体部との間に取り付けられ且つ各組は２個の楔状換気開口部の一方を被覆する。これに示された装置は、全開放過程中前記窓を遮蔽することができるが、その取り付けに関連して前記主枠体部及び又は前記ガラス支持枠組部において比較的大きな干渉を必要とする。
ドイツ連邦共和国特許第４０２６２３６Ａから固定式スクリーンが可動式ガラス支持枠組部に対する如何なる接続なしに前記窓の内側に取り付けられる窓が知られている。従がって、前記固定式スクリーンは常に折り畳まれ且つ室内に突出する。前記頂部取り付け及び枢動窓の両方の場合、前記窓が虫除けスクリーンとともに販売されるかどうかに関係なく、同一方法で前記主枠体部と前記ガラス支持枠組部を製作することが望ましい。前記主枠体部と前記ガラス支持枠組部は更に、一定した外形寸法を得るために可能な限り同等の強さを持つべきであり、そのことは前記主枠体部と前記ガラス支持枠組部との間の内方空洞部を回避させるために望ましい。
発明の開示
従がって、本発明の目的は虫の侵入に対して十分な保証を提供し且つ前記窓の耐候性がある場所に前記各空洞部等の備えを必要としない全く些細な干渉で前記主枠体部と前記ガラス支持枠組部に取り付けられる遮蔽装置を提供することにある。更に、簡単な方法で既に組み込まれた古い窓に取り付けられる遮蔽装置を提供することを目的とする。
この点において、本発明による遮蔽装置は、スクリーン支持枠組部が前記ガラス支持枠組部の外部に取り付けるための別の枠組部であり、そして前記主枠体部の頂部部材との蝶番接続から離れている前記スクリーン支持枠組部が前記ガラス支持枠組部と変位可能に接続されることを特徴とするものである。
特に全ての窓において、前記主枠体部の頂部部材は外部から接近可能であり、更に前記ガラス支持枠組部も常に接近可能である。前記別の枠組部上に前記虫除けスクリーンを配置することにより取り付けは前記主枠体部及び前記ガラス支持枠組部の現行形状と全く関係なくなされる。前記スクリーン支持枠組部は、その頂部蝶番接続を介して、例えば、取り付けねじによって前記主枠体部の前記頂部部材の外部に直接取り付けられる。前記スクリーン支持枠組部と前記ガラス支持枠組部との間の変位可能な接続は前記窓の開閉中前記各支持枠組部間の相互変位を許容し、そのことは一致していない前記各支持枠組部の回転軸線を補償する。
前記主枠体部上への前記スクリーン支持枠組部の取り付けは更に、前記スクリーンが前記窓の開閉と同時に拡げられるか又は折り畳まれるという利点を有し、そのことは前記窓が閉止されると、外部に突出する物体により美観が損なわれないという審美的観点からの利点をある程度有し、前記窓が閉止されると、前記スクリーンが折り畳まれて例えば、荒れ模様の天候で保護されると言う実行上の利点をある程度有する。
前記窓の外部に前記スクリーンを配置することにより得られた取り付けに関連する利点に加えて、前記スクリーンが前記窓の内部美観を損なわず又は室内の均質な光の拡散も阻止しないという他の利点が得られる。前記遮蔽装置は更に前記スクリーンの大きさが前記主枠体部の大きさにのみ依存し且つ前記窓が枢動、頂部取り付け又は側面部取り付け窓であるかどうかに依存しないという規格統一の観点からの利点を有する。
前記遮蔽装置の一実施例において、前記外部枠組部は前記主枠体部の各部材に取り外し可能に取り付けられる。この構成により前記外部枠組部全体は、虫に対するその保護が必要とされない間中、冬季における雪又は氷による損傷を回避するために前記虫除けスクリーンとともに取り外される。
前記虫除けスクリーンの３個の壁状部分は、窓が閉じられるとき、前記主枠体部の部材に対向する外部枠組部の空洞部に有利に収容され、それは風雨に対して前記スクリーンの良好な保護を提供する。前記外部枠組部は、製造を容易にするためにプラスチツク又は金属異形材として有利に構成することが可能である。
前記遮蔽装置の他の実施例によれば、前記スクリーン支持枠組部はその遮蔽活動位置において前記外部枠組部の平面に対して平行に延びて該枠組部の開口部を覆うスクリーンを有する。前記平面スクリーンは、気密性スクリーンとして構成されるが、前記各側面で十分な換気を提供するように通気性を有するスクリーンとすることも可能である。前記遮蔽装置は、前記窓全体が保護材料により外方で取り囲まれるので、完全な虫除け遮蔽を提供し、それはまた頂部及び側面部取り付け窓ならびに枢動窓両方用の有利な日除け遮蔽としても役立つ。前記枢動窓の場合、前記楔状換気開口部の両方が虫に対して完全に遮蔽されるという特別な利点が得られる。
前記外部枠組部は有利には前記平面スクリーンを取り付けるための別の空洞部を有し、前記平面スクリーンは１個以上の空洞部に挿入される別の枠組部又は縁片に取り付けられる。前記平面スクリーンは、好ましくは巻き上げ式スクリーンであり、遮蔽保護を要する場合、その遮蔽活動のための巻き上げられない位置に非常に容易に置かれることを意味する。前記窓の型に関係なく、前記スクリーンは、前記窓の開放換気位置において及び前記窓の閉止時の両方で、太陽光に対する保護として使用されるが、一方同時に太陽光遮蔽を要しない場合、前記スクリーンを巻き上げるような可能性が提供される。前記平面スクリーンは、虫に対する保護が必要とされない期間中においても前記各側面における遮蔽と共に又はそれ自体のみで使用される。前記頂部取り付け窓の場合、前記平面スクリーンは太陽光に対して有利な保護を提供する。前記窓の外部に取り付けるためのその対応する枠組部を有する平面スクリーンは、別のユニツトとして製造され且つ供給され、該別のユニツトとしての平面スクリーンは、その後に前記楔状換気開口部を保護する要望が生じたら前記各側面における遮蔽により補完される。以下において、本発明を添付図面を参照して詳細に説明する。
【図面の簡単な説明】
第１図は、枢動窓に取り付けられた本発明による遮蔽装置を示す斜視図、第２図は窓に取り付けられた本発明による遮蔽装置を示す平面図、第３図は窓が開放されるときの蛇腹形状の虫除けスクリーンを示す図、第４図は第２図の線ＩＶ−ＩＶに沿って切断した断面図、そして第５図は本発明による遮蔽装置の第２実施例を示す断面図である。
発明を実施するための最良の形態
第１図は、傾斜屋根に据えつけられた窓を示し、該窓は屋根構造に永続的に組み込まれた主枠体部１及び該主枠体部１に軸承されたガラス支持枠組部２を有し、該ガラス支持枠組部２は窓ガラス３を支持する。図示例において、前記ガラス支持枠組部２は、その中心軸線において前記主枠体部１に軸承される枢動枠組部として構成されるが、頂部又は側面部取り付け枠組部にすることもできる。第１図において、前記ガラス支持枠組部２は、換気位置に向けて開放され、前記窓の上方部分が内方に、下方部分が外方に回転されて符号１８及び１９が付された２個の対向する楔状換気開口部を形成する。
外部枠組部４は、その上方側面部材４ａにおいて、ピアノ型の連続蝶番又はそれ自体公知のフイルム蝶番のような詳しく図示されていない防虫蝶番５を介して前記窓の頂部における前記上方主枠体部１の部材に揺動可能に支持される。前記外部枠組部４は、残りの３個の側面部に結合虫除けスクリーン６を保持し、該スクリーン６は前記外部枠組部４と前記主枠体部１との間に形成される楔状開口部を遮蔽する。前記虫除けスクリーン６は、２個の三角形スクリーン部分７，８と１個の長方形スクリーン部分９から成り、該長方形スクリーン部分は前記２個の三角形スクリーン部分７，８間に置かれ且つそれらに対して直角に一体化されている。
第３図から明らかなように、前記各スクリーン部分７，８，９は交互に反対方向に折り畳まれて狭く細長いヒダ又はパネル１０を有する蛇腹面を形成し、前記各ヒダ又はパネル１０はそれら自体主として平らであるが、長手方向の各端縁部で各可撓性を有する領域１１を介して結合し、前記各パネル１０が夫々の頂部で実質的に相互に平行に配置され且つ前記スクリーン部分が非常に低い高さと前記パネルの幅に対応する幅とを有する位置に前記スクリーン部分が押し付けられることを許容する又は前記各パネルが端部から端部まで一平面にあり且つ前記スクリーン部分が大きな高さを有するまで伸張されることを許容する。
前記スクリーンが、３個の各部分から成る場合、該各スクリーン部分は、折り畳み後、１個のスクリーン全体に組み立てられ、その組み立て方法は、圧縮されたスクリーンの高さが実質的に同等であり、更に各隅部で前記スクリーンが組み立てられるように選択される。
前記各ヒダ１０の内方端折曲部１０ａは、取り付け具１ａにより前記主枠体部１に取り外し可能に取り付けられ且つ同様に外方端折曲部材１０ｂは、前記外部枠組部４に取り外し可能に取り付けされる。前記取り付けは、前記スクリーン部分の前記各内方端及び外方端折曲部において必ずしもなされねばならないことはなく、前記スクリーン部分に何等かの方法で行えることが明らかである。例えば、、前記スクリーンの前記各端部折曲部は各レールに取り付け可能であり、該レールは前記外部枠組部４と前記主枠体部１における同様の保持手段中に挿入される。
第４図に示されるように、前記窓がその閉止位置にある場合、前記外部枠組部４は、前記折り畳まれた虫除けスクリーン６を収容するための空洞部１２を有する外部フレーム輪郭として構成される。前記外部フレーム輪郭は、前記窓の中心に面する側面部に前記外部枠組部４と前記ガラス支持枠組部２との間の変位可能な接続を提供するＵ形状のレール１３を有し、前記窓の開閉時に前記レール１３内で前記ガラス支持枠組部２に取り付けられた車輪１４が走行できる。
前記外部枠組部４の外方に面している側面部に前記外部枠組部４の平面に配設されるスクリーン１６の各端縁部を収容するための別の空洞部１５がある。前記スクリーン１６は、前記空洞部１５内に挿入される取り外し可能な別の枠組部１７上に伸張され、この場合、前記別の枠組部１７は前記外部枠組部４の周りに沿って全体的に延伸、あるいは、２個の縁片に取り付けられて前記外部枠組部４の２個の対向側面部材における前記各空洞部１５に挿入される。
他の実施例において、前記平面スクリーン１６は、巻き上げ式スクリーンとして構成され、それは、第４図に示されるように、互いに反対に配設される２個の空洞部１５内に２個の側面部に沿って案内され且つ前記スクリーンに直交して延伸する前記各側面部の一方に固定手段で固定される。前記巻き上げ式スクリーンは、ばねローラ管（図示せず）から成り、それは例えばローラブラインドから知られ、且つ固定手段と反対の側面部に取り付けられる。前記平面スクリーン１６は、太陽光に対する保護のために完全に気密性にするか又は通気性虫除けスクリーンとして構成される。
本発明は上述した実施例に限定されず、当然に変更可能である。前記外部フレーム輪郭における前記各空洞部は、例えば、種々構成可能であり、同様に前記各側面部における前記スクリーンも種々の方法、例えば、糊付けによって取り付け可能である。

Claims (7)

1. 屋根又は壁開口部に固定的な取り付けのために構成された枠組形状の主枠体部（１）及び該主枠体部（１）に軸承されるガラス支持枠組部（２）を備え、該ガラス支持枠組部（２）が前記主枠体部（１）の平面に対して平行な平面内にある閉止位置から前記主枠体部(１）の平面に対して或る角度を成す換気位置に変位可能であり、その結果少なくとも１個の楔状の換気開口部（１８，１９）が前記主枠体部（１）と前記ガラス支持枠組部（２）との間に形成される窓用遮蔽装置において、
   前記窓用遮蔽装置が、通気性を有する虫除けスクリーン（６）から成り且つ前記換気位置において、前記楔状換気開口部（１８，１９）の１個の長方形側面と２個の三角形側面を遮蔽するための３個の壁状部分（７，８，９）とから成り、該虫除けスクリーン（６）の前記各壁状部分（７，８，９）が外方端折曲部（１０ｂ）と内方端折曲部（１０ａ）とを有する蛇腹面に折り曲げられ、前記内方端折曲部（１０ａ）が対応する前記主枠体部（１）の各部材に接続され、一方前記外方端折曲部（１０ｂ）が前記主枠体部（１）に蝶番によって接続される外部枠組部（４）により保持され、該外部枠組部（４）が前記ガラス支持枠組部（２）の外部に取り付けるためのスクリーン支持枠組部として機能し、そして前記主枠体部（１）の頂部部材との蝶番接続部（５）から離れた位置において、前記スクリーン支持枠組部（４）が前記ガラス支持枠組部（２）と移動可能な接続手段を介して接続されることを特徴とする窓用遮蔽装置。
2. 前記外部枠組部（４）が、前記主枠体部（１）の各部材に取り外し可能に取り付けされることを特徴とする請求項１に記載の窓用遮蔽装置。
3. 前記３個の壁状部分（７，８，９）が、前記窓の閉止時に前記主枠体部（１）の各部材に対向する前記外部枠組部（４）の空洞部（１２）に収容されることを特徴とする請求項１又は２に記載の窓用遮蔽装置。
4. 前記外部枠組部（４）が、プラスチツク又は金属の外部フレーム輪郭として構成されることを特徴とする請求項１乃至３の何れか１項に記載の窓用遮蔽装置。
5. 前記外部枠組部（４）が、その遮蔽活動位置において前記外部枠組部（４）の平面に対して平行に延びて該外部枠組部（４）の開口部を覆うスクリーン（１６）を有することを特徴とする請求項１乃至４の何れか１項に記載の窓用遮蔽装置。
6. 前記外部枠組部（４）が、該外部枠組部（４）の平面に置かれる前記スクリーン（１６）を取り付けるための少なくとも１個の別の空洞部（１５）を有することを特徴とする請求項５に記載の窓用遮蔽装置。
7. 前記平面スクリーン（１６）が、巻き上げ式スクリーンであることを特徴とする請求項５項又は６に記載の窓用遮蔽装置。

Images