JPH0318630Y2

JPH0318630Y2 -

Info

Publication number: JPH0318630Y2
Application number: JP1984022935U
Authority: JP
Priority date: 1984-02-20
Filing date: 1984-02-20
Publication date: 1991-04-19
Also published as: JPS60135479U

Description

【考案の詳細な説明】本考案は窓またはドアの枠内に外窓またはドア
とその内側に網戸が備えられた網戸付開き窓戸の
改良に関する。なお、ここでいう窓戸とは外窓ま
たはドアを意味する。

従来、網戸付開き窓では外窓は外開きされ且つ
網戸は室内側に内開きされるようになつていたた
め、外窓を開閉する際は網戸を内側に開いて開放
して行なわなければならないので操作が面倒な欠
点があつた。従つて、網戸付開き窓では、操作が
容易になし得ることが望まれている。さらに、気
密性が良いことは云うまでもなく、網戸の取外し
が簡単になし得ることが望まれる。このことはド
アの場合もあてはまる。

本考案の目的は気密性能が良く且つ網戸の取外
しが簡単であると共に、窓戸の開閉操作が容易に
なし得る構造の網戸付開き窓戸を提供することで
ある。

次に図面を参照のもとに本考案に関し説明す
る。第１図は本考案の一実施例としての網戸付開
き窓を室内から見た正面を、且つ第２図はその縦
断面を示すものであつて、図において１は窓枠で
あり、２はその内側に収められる網戸であつて、
網戸の外側に外窓３が備えられる。なお、ここで
いう網戸２には換気及び目隠し用のガラリ戸も含
まれる。これらの網戸と外窓は共通の少なくも二
つの丁番１０によつて窓枠１の一方の側に枢止さ
れる。４は締りハンドルである。第２図および第
４図における５，６はそれぞれ気密材である。第
３図に示すように、この丁番１０は軸１１に窓枠
用のハネ１２、外窓用のハネ１３および網戸用の
ハネ１４がはめ込まれる。ハネ１２は丁番１０を
窓枠１に固定する役割を果す。７な水切材であ
り、１５はリングである。

本考案の第１の特徴は第３図および第４図に示
すように、回転心としての軸１１を同一にした共
通の丁番１０によつて網戸２と外窓３が枢止さ
れ、且つ共に外開きが可能になつていることであ
る。

そして第２の特徴は丁番の軸１１を外部から見
えないようにすると共に網戸２の取外しを可能に
するため丁番の網戸部、即ちハネ１４は軸１１に
差し込み式（旗丁番式）になつていることであ
る。従つて、ハネ１４は軸１１に対し取外し自在
になつていると共に、網戸２の上方への移動可能
寸法、即ち第２図に示すように網戸２の上端と窓
枠１の上枠との間の隙間長さ₁は窓枠用ハネ１
２の上端より突出する軸１１の長さ₂（第３図）
より大きな寸法になつている。また丁番の軸１１
は外窓３の縦框の張出し部３ａの内側に近接して
設けられている。

さらに第３の特徴は上枠に水切材７が設けられ
ると共に第１の気密材５が窓枠１と網戸２の間を
封止する役割を果し且つ第２の気密材６が網戸２
と外窓３の間を封止する役割を果すことである。
従つて、図示の実施例では第４図および第６図に
示すように、気密材５は窓枠１の内側四周に同一
面で配置され、網戸２の内側面に接触するように
なつており、且つ気密材６は網戸２の外側四周に
同一面で配置され、外窓１の内側面に接触するよ
うになつている。なお、場合によつては気密材５
を網戸２の内側面四周に配置し且つ気密材６を外
窓の内側面四周に設けてもよい。

この網戸付開き窓は上記のように構成されてい
るので、第４図に示すように網戸２と外窓３が共
に閉じた状態では気密材５により窓枠１と網戸２
の間の四周が、且つ気密材６により網戸２と外窓
３の間の四周がそれぞれ密着し、水切材７が外窓
３の上端に接して気密性および水密性が良好に保
たれる。このように気密性を良好に保つには丁番
１０の網戸用のハネ１４は、図示のように外窓と
網戸が共に閉じた際に気密材５と気密材６の間に
位置するように網戸の框に取付けられるのが好ま
しい。

第４図のように閉じた状態から第５図に示すよ
うに網戸２と外窓３を開くには、共に外方に開く
ことができる。また、第６図に示すように外窓３
のみを開いた状態にするには、第５図の共に開い
た状態から網戸２を戻せばよい。また開いた外窓
３を閉じるには網戸２を一度外方に開いて共に戻
せばよい。

なお、第７図は従来の構造を示すものであつて
従来のものでは外窓２０を開閉するにはその都
度、網戸２１を内側へ回動しなければならなかつ
たが、本考案ではそのような不便さがない。

また本考案では網戸用のハネ１４は網戸２を持
上げることにより丁番の軸１１から簡単に取外す
ことができるので、網戸２の取外しが容易であ
り、網戸の掃除やメンテナンスが可能である。

なお、上記の実施例では開き窓について記載さ
れているが、ドアについても同様に構成すること
ができ、同じ効果が得られる。

それ故、本考案によれば、窓戸の開閉操作が極
めて容易であり、従来のような煩雑さがない。そ
の上、丁番の軸は外窓またはドアの縦框の張出部
の内側に近接して設けられ外部から見えないので
外観上好ましく、且つ丁番の網戸用ハネは該軸に
はめ込み式になつていると共に網戸の上方への移
動可能寸法は丁番の窓枠用ハネの上端より突出す
る該軸の長さより大きいので、網戸は上方に移動
することによつて容易に取外すことができ、また
は逆に取付けも容易であり、網戸の掃除やメンテ
ナンスが容易に可能である。さらに周囲の気密性
を保持する第１、第２の気密材を有すると共に網
戸の上端と上枠の間の隙間は水切材によつて閉じ
られるので、網戸の取付、取外しが容易であると
共にすぐれた気密性を有する利点がある。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案の一例を示す網戸付開き窓戸の
正面図、第２図はその縦断面図、第３図は本考案
で用いられる丁番の分解斜視図、第４図は横断面
図、第５図および第６図はそれぞれ使用時の状態
を示す横断面図、第７図は従来の開き窓戸を図式
的に示した図である。図中、１……枠、２……網戸、３……窓戸、５
……第１の気密材、６……第２の気密材、１０…
…丁番、１１……丁番の軸、１４……丁番の網戸
用ハネ。

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

窓枠内に窓戸とその内側に網戸が備えられ、窓
戸と網戸は共に外開きが可能なように回転心を同
一にした共通の丁番で止められ、前記窓枠または
網戸の四周に配置されてその間を封止し得る第１
の気密材と、網戸または窓戸の四周に配置されて
その間を封止し得る第２の気密材とを含む網戸付
開き窓戸において、前記丁番の軸は外部から見え
ないように窓戸の縦框の張出し部の内側に近接し
て設けられ、前記丁番の網戸用ハネは網戸の取外
しを可能にするため前記軸に差し込み式にはめ込
まれ且つ網戸の上端と窓枠の上枠との間の隙間長
さ₁は前記丁番の窓枠用ハネの上端より突出す
る前記軸の長さ₂より大きな寸法になつており、
さらに窓戸の上端と窓枠の上枠との間の隙間を閉
じるように前記上枠には水切材が取付けられてい
ることを特徴とする網戸付開き窓戸。