JPS606156Y2 - バイパス窓用網戸取付構造 - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 この考案は、バイパス窓におけるスライド障子の外側に
配置する網戸の取付構造に関するものである。

バイパス窓とは、第１図に示すような両側に嵌め殺し窓
１を有し、該窓１，１間の開口部２外側面に開口部２に
沿って左右に摺動するスライド障子３を備えた構造のも
のを言うのであるが、前記開口部２に対置し、かつ、ス
ライド障子３の外側面側に単にスライド障子大の網戸４
を１つ配置したものにあっては、スライド障子３を左ま
たは右に摺動した場合、網戸４と嵌め殺し窓１との間に
隙間が生じ防虫の効果を低減する。

そのため、従来はバイパス窓外側半分に、あるいは全面
に複数の網戸４を配置してその問題を解決していたが、
この構成では不経済な網戸枚数を必要とするためコスト
高となる欠点があった。

この考案は上述の欠点に鑑みてなされたものであり、一
枚の網戸で完全な防虫を可能にしたバイパス窓用網戸取
付構造を提供するものである。

以下、この考案の実施例を添附の図面に基いて詳細に説
明する。

第２図はこの考案を説明するためのバイパス窓の概略横
断面図であって、図中１は嵌め殺し窓、２は開口部、３
はスライド障子、４は網戸でありスライド障子３は左右
に摺動して開口部２を開閉し、また網戸４はスライド障
子大の一枚の網戸であって前記スライド障子３の外側面
側に摺動自在に配置される。

５は取付板、１５及び６はビードであって、この考案の
要部をなす開口部２に位置した網戸４に装着され、取付
板５、ビード１５は網戸４と嵌め殺し窓１間の、またビ
ード６は網戸４とスライド障子３間の密封をなす。

取付板５は第３図に示すように長尺板状体であって、両
側端縁には裏側へ折曲した折曲部７及び係合部８が、ま
た裏面中間部には長手方向に対向して係止突条９，１０
が形成されており、第４図の如く一側端縁となる前記折
曲部７を、取付板５が嵌め殺し窓１の外側面に延長する
ように網戸４の一側面１１となる左側網戸縦框１２の溝
１３に嵌合してビス１４にて固着する。

一方、延長された他側端縁と嵌め殺し窓１との隙間を閉
塞すべくビード１５が、その先端部を開口部２側の嵌め
殺し窓縦枠１６の外側面に当接し、その基部を前記取付
板５の係止突条１０と係合部８とから形成される溝に嵌
合して装着されている。

前記ビードは網戸４の他側面２５となる右側網戸縦框２
６に、右側障子縦框２７あるいは左側障子縦框２２と縦
方向全体に沿って当接するように装着しである。

この実施例では左側網戸縦框１２にも同様にビード６′
を装着して前記取付板５を右側に固着する場合も想定し
である。

またビード６は網戸上框及び下框にも装着するようにし
てもよい。

なお、１７は取付板５の上・下端部に突出して取付けら
れるアタッチメントであって、取付板５裏面に形成した
前記係止突条９と１０間に嵌合して取付けられ、第５図
に示すように上端部では障子上框が嵌合する障子上枠１
８の溝２０の下方の隙間を、また、下端部ではスライド
障子３が摺動するレール２１を突設した障子下枠１９の
隙間をそれぞれ閉塞する。

また、スライド障子３が閉ったときの左及び右側障子縦
框２２及び２７に位置する障子窓上・下枠１８．１９に
はそれぞれ気密ピース２３，２４が取着されており、（
第４図中右側に位置すべき気密ピース２３，２４は省略
しである。

）上枠１８の気密ピース２３は前記溝２０の残り上方の
隙間を埋めるとともに障子上框と摺接し、また、下枠１
９の気密ピース２４は下枠１９のレール２１の右側から
これに連設した嵌め殺し窓下枠１９′の隙間を埋め障子
下框と摺接して密封しである。

この考案は上述のように、バイパス窓のスライド障子の
外側面に配置した網戸の一側面に嵌め殺し窓に延長した
取付板を固着し、かつ、該取付板と嵌め殺し窓とをビー
ドを介して密接したので、スライド障子を開放しても網
戸と嵌め殺し窓とは閉塞状態のままで外界との遮蔽がな
されているから防虫効果の低減をもたらすことなく、ま
た、網戸の他側面にはスライド障子に当接するビードが
装着しであるので、閉止時および開放時にあっても該ビ
ード位置に来る障子縦框と網戸との間に隙間が生じるこ
とがなく同様に防虫効果を向上でき害虫等の侵入を完全
に防止できる。

また、従来のバイパス窓及び網戸に何らの加工を施すこ
となく単に取付板及びビードを装着するだけで済み、し
かも網戸は１枚で足りるから構造簡単で安価となる実用
上の効果を奏する。

【図面の簡単な説明】

第１図は従来の網戸を取付けたバイパス窓の概略斜視図
、第２図はこの考案のバイパス窓用網戸取付構造を示す
概略横断面図、第３図はこの考案の取付板を示す斜視図
、第４図はこの考案の具体的なバイパス窓用網戸取付構
造を示す横断面図、第５図は同上側面図である。 １・・・・・・嵌め殺し窓、２・・・・・・開口部、３
・・・・・・スライド障子、４・・・・・・網戸、５・
・・・・・取付板、６・・・・・・ビード、１１・・・
・・・網戸の一側面、１５・・・・・・ビード、２５・
・・・・・網戸の他側面。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 嵌め殺し窓間の開口部外側面に、該開口部に沿って左右
   に摺動するスライド障子を備えたバイパス窓において、
   スライド障子の外側面側に一枚の網戸を配置し、該網戸
   の一側面に前記嵌め殺し窓に延長する外界との遮蔽をな
   す取付板を固着し、該取付板を嵌め殺し窓とはビードを
   介して密接し網戸の他側面はビードを介してスライド障
   子の側面に密接していることを特徴とするバイパス窓用
   網戸取付構造。