JP3681112B2 - 炊飯器 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、炊飯器に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
従来、この種の炊飯器は、おいしいご飯を炊飯するために、強い火力が要求される。そのため、本体の内部には加熱手段に大電流が通電され、その加熱手段を配設した部位である炊飯鍋の下部領域は、約180℃から190℃と非常に高温になる。この場合、本体内に配設した制御基板の電子部品が熱によって誤動作したり、電気的に損傷するうえ、樹脂からなる本体の外装体も熱によって劣化するという問題がある。
【0003】
この問題を解決するため、実用新案登録第2573960号では、略楕円筒状に形成した本体の楕円長径方向の一方に冷却ファンと吸気口を設けるとともに、他方に排気口を設け、吸気口と排気口との間の楕円弧に略沿うように高温となる電子部品を配設した炊飯器が提供されている。
【0004】
また、特開平5−337043号では、内釜と該内釜を収容する内容器との間に空間を設け、この空間に空気を循環させる第1のファンを設けるとともに、吸気口から排気口との間に水平に配設した制御基板に冷却空気を供給する第2のファンを設けた炊飯器が提供されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、各従来例の炊飯器は、吸気口を本体の底面である水平面に設け、ファンによって吸気口から外気を吸い込んで上向きに送風し、その風を上方のモータおよび支持枠に当てるようにしているため、下部領域には風が流れ難い。そのため、実際には加熱手段は勿論、前記制御基板の冷却効率が悪くなるという問題がある。
【0006】
なお、前記の問題は、送風量が多い大型のファンを適用すれば解消できるが、この場合にはコスト高になるうえ、風切り音等の騒音の原因になるという問題がある。また、吸気口や排気口の開口面積を広くすれば同様に前記問題を解消可能であるが、この場合には製品の外観が悪くなるとともに、強度の低下に繋がるという問題がある。
【0007】
そこで、本発明では、大型のファンを適用することなく、1つのファンで制御基板と加熱手段を配設した炊飯鍋の下部領域を確実に冷却できる炊飯器を提供するものである。
【0008】
【課題を解決するための手段】
前記課題を解決するため、本発明の第1の炊飯器は、炊飯鍋を収容する保護枠および内胴を備えた本体と、該本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋を密閉する蓋体と、前記炊飯鍋を加熱する加熱手段と、該加熱手段を制御する制御基板と、該制御基板を配設するための基板ホルダーと、前記制御基板を冷却するファンとを備えた炊飯器において、前記ファンを、前記制御基板に沿って冷却空気を送風するように該制御基板と略直交に配置するとともに、前記送風方向の下流側に、冷却空気の流通方向を前記加熱手段を配設した前記炊飯鍋の下部領域に変更する風向変更板を前記基板ホルダーに設けた構成としている。
【0009】
この第1の炊飯器によれば、ファンから出力する冷却空気を制御基板に沿って供給するため、該制御基板の全面を確実に冷却できる。しかも、ファンの送風方向下流側には、冷却空気の流通方向を前記加熱手段を配設した下部領域に変更する風向変更板を設けているため、高温となる下部領域を効率的に冷却できる。また、前記風向変更板を基板ホルダーに設けているため、この風向変更板を安価に製造できる。
【0010】
また、本発明の第2の炊飯器は、炊飯鍋を収容する保護枠および内胴を備えた本体と、該本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋を密閉する蓋体と、前記炊飯鍋を加熱する加熱手段と、該加熱手段を制御する制御基板と、前記制御基板を冷却するファンとを備えた炊飯器において、前記ファンを、前記制御基板に沿って冷却空気を送風するように該制御基板と略直交に配置するとともに、前記送風方向の下流側に冷却空気の流通方向を前記加熱手段を配設した前記炊飯鍋の下部領域に変更する風向変更板を設けたもので、前記本体内において、前記制御基板を略垂直方向に配設するとともに、前記ファンを略水平方向に配設し、その吸気口を本体底面に設けるとともに、前記制御基板において、前記風向変更板の下部に空気流通穴を設け、前記ファンから略垂直方向上向きに送風した冷却空気を前記空気流通穴を通して保護枠または内胴に当てた後に炊飯鍋の下部領域を通過させる構成としている。
【0011】
この第2の炊飯器によれば、第1の炊飯器と同様に、制御基板の全面を確実に冷却できるうえ、風向変更板により高温となる下部領域を効率的に冷却できる。また、制御基板を略垂直方向に配設するとともに、前記ファンを略水平方向に配設し、その吸気口を本体底面に設けているため、吸気口から薄いシート状の物や細長い線状の物、そして、害虫等が本体内に侵入することを防止できる。
【0012】
さらに、前記制御基板において、風向変更板の下部に空気流通穴を設け、冷却空気を前記空気流通穴を通して保護枠または内胴に当てた後に炊飯鍋の下部領域を通過させて冷却 できるようにしているため、保温工程への移行時に炊飯鍋内の温度を効率的に下げることができる。
【0013】
この第2の炊飯器では、前記空気流通穴を、前記制御基板に配設したヒートシンクにおいて、隣接するフィンの間にのみ設けることが好ましい。このようにすれば、制御基板の剛性が低下することを防止できる。
【0014】
また、前記風向変更板を、前記制御基板に配設したヒートシンクのフィンで構成することが好ましい。このようにすれば、冷却空気がヒートシンクのフィンに衝突するため、制御基板の冷却効率が向上する。
【0015】
または、前記風向変更板を、前記制御基板を配設するための基板ホルダーに設けてもよい。このようにすれば、風向変更板を安価に製造できる。
【0016】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面に従って説明する。
図1は、本発明に係る実施形態の前提となる参考例の炊飯器1を示す。この炊飯器1は、炊飯鍋2と、該炊飯鍋2を収容して誘導加熱する本体3と、該本体3に回動可能に取り付けられる蓋体33とからなる。
【0017】
前記炊飯鍋2は、熱伝導率が高いアルミ等からなる鍋母材の外面に、後述する誘導加熱コイル16への高周波電流の通電時に生じる渦電流によって電磁誘導加熱される強磁性材料をコーティングや接合等を施して設けたものである。
【0018】
前記本体3は、胴部材4と該胴部材4の底を閉鎖する底部材5とからなる外装体を備え、この外装体の内部に前記炊飯鍋2を収容する保護枠13および内胴15が配設されている。そして、この外装体と保護枠13の間には、加熱手段である誘導加熱コイル16と、フェライトコア17と、炊飯鍋用温度センサ19と、マイコンを実装した制御基板20と、冷却手段であるファン26とが配設されている。なお、前記制御基板20とファン26は、基板ホルダー27によって一体に取り付けられている。
【0019】
前記胴部材4は、上下を開口した略楕円筒状の樹脂ケースであり、内部に後述する保護枠13および内胴15を一体的に取り付け、上端開口に蓋体33を回動可能に取り付けるとともに、下端開口に底部材5を取り付ける周知の構造のものである。
【0020】
前記底部材5は、図1および図2に示すように、前記胴部材4の下端開口の形状に一致する有底箱形状の樹脂ケースからなる。この底部材5には、略正方形状の4隅に位置するように、保護枠13を下方から保持するための支持柱部6が突設されている。また、この底部材5の中央には、円環形状のアルミニウム板からなる防磁板7が配設されている。さらに、底部材5の正面側には、外観的に目視が困難な下部に位置するように吸気口8が形成されている。この吸気口8は、多数のスリット9と、各スリット9から臨む内部を遮蔽する遮蔽部10とからなり、薄いシート状の物や細長い線状の物、そして、害虫等が本体3内に侵入できない構成としている。さらにまた、前記底部材5の吸気口8と反対の背面側には、多数のスリットを並設してなる排気口11が設けられている。なお、図2中12は、電源コードを着脱可能に接続する電源プラグの取出孔である。
【0021】
前記保護枠13は、図1に示すように、前記炊飯鍋2を着脱可能に収容するもので、非導電性材料を略受け皿形状に形成したものである。この保護枠13には、前記底部材5の支持柱部6と対応する位置に外方に突出する受部が設けられている。また、保護枠13の後側部には、炊飯鍋用温度センサ19の検出部を貫通させて取り付ける取付部14が設けられている。さらに、この保護枠13の外側面には、フェライトコア17を取り付けるための取付構造が設けられている。なお、この取付構造は従来と同様であるため、詳細な説明は省略する。
【0022】
前記内胴15は、保護枠13と同様に非導電性材料からなる円筒形状のもので、その上端が胴部材4の肩部に当接され、下端が保護枠13の上端縁に当接するようになっている。
【0023】
前記誘導加熱コイル16は、高周波電流が通電されることにより電磁波を発生し、前記保護枠13を介して炊飯鍋2を電磁誘導加熱するものである。この誘導加熱コイル16は、前記保護枠13の下面に配設され、後述するフェライトコア17のホルダー18によって該ホルダー18と保護枠13との間に位置決めされる。
【0024】
前記フェライトコア17は、前記保護枠13の外面形状に沿った略J字形棒状をなし、前記誘導加熱コイル16から発生する電磁波を集中的に集めて炊飯鍋2を局部加熱するものである。このフェライトコア17は、非導電性材料(合成樹脂)からなるホルダー18内にインサート成型され、このホルダー18によって前記誘導加熱コイル16の下方に120度間隔をあけて放射状に配設される。
【0025】
前記炊飯鍋用温度センサ19は、前記保護枠13の取付部14に配設され、その先端の検出部を貫通孔に貫通させて炊飯鍋2の外側面に接触させ、該炊飯鍋2の温度を検出し、マイコンに出力するものである。
【0026】
前記制御基板20は、図3(A)に示すように、電気回路を構成する多数の電子部品21およびヒートシンク24が実装され、基板ホルダー27によって装着されるものである。この制御基板20は、炊飯器1を構成する前記ファン26や誘導加熱コイル16の動作を記憶されたプログラムに従って制御し、ユーザが希望する炊飯制御を実行する。ここで、多数の電子部品21のうち、特定の電子部品21およびマイコンは、動作時に発熱するものである。また、この制御基板20の正面側には、液晶表示パネル22の表示を制御する液晶制御基板23が配設されている。
【0027】
前記ヒートシンク24は、図3(A),(B)に示すように、前記制御基板20において、発熱する電子部品21の近傍に配設され、その周囲の熱を吸着することにより冷却するものである。このヒートシンク24は、そのフィン25が略円弧状に並設され、これらにより後述するファン26からの冷却空気を送風方向を変更する風向変更板を構成している。具体的には、これらのフィン25は、矩形状基板の中央から両側に向けて対称に略扇形状に設けられている。
【0028】
前記ファン26は、前記制御基板20および誘導加熱コイル16を配設した炊飯鍋2の下部領域を冷却するもので、後述する基板ホルダー27を介して装着されている。
【0029】
前記基板ホルダー27は、図1および図4に示すように、前記制御基板20を略垂直に装着するとともに、ファン26を略水平に装着し、これらをこの略直交配置状態で胴部材4に一体に固定する樹脂製のものである。この基板ホルダー27は、湾曲した両側部に制御基板20を固定するための爪を備えた弾性係止部28が設けられている。また、これら弾性係止部28の上部には、胴部材4に固定するためのブラケット部29が設けられている。さらに、基板ホルダー27の底面は、制御基板20の側に若干傾くように傾斜され、その中央部に送風孔30が設けられている。そして、この送風孔30の縁には、下向きに突出するファン取付部31が設けられている。このファン取付部31は、ファン26の側に傾斜する弾性片32を備えている。即ち、この基板ホルダー27の底面は、ファン26からの冷却空気が制御基板20に直接当たるように若干傾斜されている。
【0030】
この参考例では、図1に示すように、前記ファン26から出力される冷却空気は、電子部品が突出する方向である基板ホルダー27内と、保護枠13の側とに分流され、それぞれに冷却空気を供給する構成としている。また、この参考例では、前記基板ホルダー27と保護枠13に供給する冷却空気の比率は、約7:3としている。なお、この比率は希望に応じて変更が可能である。
【0031】
前記蓋体33は、上板と下板からなる外装体の底面に、前記炊飯鍋2の上端開口を密閉する内蓋を配設した周知のものである。
【0032】
前記構成の炊飯器1では、ユーザが図示しない表示パネルに配設されたスイッチの操作部を操作して希望の炊飯モードで炊飯動作を実行すると、前記ファン26を動作させて本体3の内部を冷却する。
【0033】
これにより、本体3内では、ファン26が吸気口8から外気を吸い込み、その冷却空気を基板ホルダー27内において制御基板20に沿って供給する。また、制御基板20の背部の保護枠13に供給する。
【0034】
制御基板20に沿って供給された冷却空気は、下流側に位置するヒートシンク24のフィン25に衝突し、該ヒートシンク24を介して制御基板20を冷却する。また、冷却空気は、図1および図3(A)に示すように、フィン25に衝突せずにそのまま上向きに通過する一部分の第1冷却空気と、前記フィン25に衝突することにより旋回して下向きに流通方向が変換される大部分の第2冷却空気に分流される。
【0035】
そして、前記第1冷却空気は、基板ホルダー27の上端開口を抜けて液晶制御基板23に供給され、該液晶制御基板23を冷却する。また、前記第2冷却空気は、基板ホルダー27の底面と制御基板20との間から前記誘導加熱コイル16を配設した炊飯鍋2の下部領域に供給される。これにより、高周波電流の通電により高温になった炊飯鍋2の下部領域の熱を吸着し、背部の排気口11から排気される。
【0036】
一方、保護枠13に向けて供給された空気は、内胴15の側まで至り、これら保護枠13と内胴15の周囲の熱を吸着し、前記同様の背部の排気口11から排気される。
【0037】
このように、本発明の炊飯器1では、ファン26から出力する冷却空気を制御基板20に沿って供給するため、該制御基板20の全面を確実に冷却できる。しかも、ファン26の送風方向下流側に設けた風向変更板を構成するヒートシンク24のフィン25により、冷却空気の流通方向を高温となる下部領域に変更するため、その下部領域を効率的に冷却できる。
【0038】
また、前記風向変更板がヒートシンク24のフィン25で構成されているため、制御基板20の冷却効率を向上できる。さらに、冷却空気は、そのまま上向きに通過する第1冷却空気で他の液晶制御基板23を冷却し、第2冷却空気で前記炊飯鍋2の下部領域を冷却する。そして保護枠13の側に供給した冷却空気で保護枠13と内胴15の周囲を冷却するため、1つのファン26で本体3内の全領域を冷却できる。
【0039】
即ち、おいしいご飯を炊き上げるために最も重要な制御基板20に実装された電子部品21を確実に強制冷却し、熱によって誤動作することを確実に防止できる。その後、制御基板20を強制冷却することによって若干温度上昇した空気により、自身では誤動作する恐れのない負荷部品を冷却するため、設計通りの炊飯制御を実行できるとともに、電子部品21の電気的な損傷や、樹脂からなる本体3の劣化を確実に防止できる。ここで、本体3内において、最も温度が上昇する誘導加熱コイル16の周囲は、冷却機構を設けていない場合には約約180℃から190℃まで昇温するが、前記構成の炊飯器1では、約130℃から140℃まで低下させることができる。
【0040】
さらにまた、前記保護枠13と内胴15を冷却できるため、保温工程への移行時に炊飯鍋2内の温度を効率的に下げることができる。その結果、炊き上げ直後のご飯の保湿を図り、しっとりとしたご飯の状態を維持することができる。
【0041】
図5(A),(B)は第1実施形態の炊飯器1の基板ホルダー27およびヒートシンク24を示す。なお、これら基板ホルダー27およびヒートシンク35を除く構成部品は前記参考例と同様である。
【0042】
前記基板ホルダー27は、図5(A)に示すように、参考例と同様に、前記制御基板20およびファン26を一体に固定するもので、弾性係止部28と、ブラケット部29と、送風孔30を形成した底面と、ファン取付部31とを備えている。そして、第1実施形態の基板ホルダー27には、ヒートシンク35の装着位置上部に位置するように、略円弧状に突出する一対の風向変更板34が一体成形されている。この風向変更板34は、制御基板20を装着した状態で該制御基板20に近接する位置まで延びる構成としている。
【0043】
前記ヒートシンク35は、図5(B)に示すように、平面板からなるフィン36を並設した周知のものである。このヒートシンク35は、前記フィン36が垂直方向に延びるように前記基板ホルダー27に固着される。
【0044】
この第1実施形態の炊飯器1では、ファン26を動作させると、参考例と同様に、ファン26が吸気口8から外気を吸い込み、その冷却空気を基板ホルダー27内において制御基板20に沿って供給する。また、制御基板20の背部の保護枠13に供給する。
【0045】
制御基板20に沿って供給された冷却空気は、ヒートシンク35の隣接するフィン36の間を通り、該ヒートシンク35を介して制御基板20を冷却する。また、隣接するフィン36の間を通過した冷却空気は、前記風向変更板34に衝突せずにそのまま上向きに通過する一部分の第1冷却空気と、前記風向変更板34に衝突することにより旋回して下向きに流通方向が変換される大部分の第2冷却空気に分流される。
【0046】
そして、分流した第1冷却空気は、液晶制御基板23を冷却する一方、第2冷却空気は、誘導加熱コイル16を配設した炊飯鍋2の下部領域を通過する際にその下部領域の熱を吸着して排気口11から排気される。また、保護枠13に向けて供給された空気は、保護枠13と内胴15の周囲の熱を吸着して排気口11から排気される。
【0047】
このように、第1実施形態の風向変更板34は、基板ホルダー27に設けた構成としても参考例と同様の作用、効果を得ることができる。そのうえ、前記風向変更板34を樹脂製の基板ホルダー27に設けているため、製造コストを低減でき、安価に実施できる。
【0048】
なお、第1実施形態の風向変更板34は、円弧形状に限られず、図6に示すように、水平方向に延びる平面部34aの外側端部に下向きに湾曲する円弧部34bを設けた形状としてもよく、その形状は種々の変更が可能である。また、この第1実施形態では、風向変更板34を基板ホルダー27に一体成形したが、別体としてもよい。
【0049】
図7および図8は第2実施形態の炊飯器1を示す。この第2実施形態では、制御基板20において、ヒートシンク38を装着する位置に空気流通穴37が設けられている。この空気流通穴37は、風向変更板40の下部に位置する。
【0050】
また、第2実施形態のヒートシンク38は、第1実施形態と同様に、垂直方向に延びる平面板からなるフィン39を備えている。これらフィン39の一端(上端)には、これらを連結するように風向変更板40が設けられている。
【0051】
この第2実施形態の炊飯器1では、ファン26を動作させると、ファン26は、吸気口8から吸い込んだ外気を冷却空気として基板ホルダー27内および保護枠13に供給し、これらを冷却する。
【0052】
そして、制御基板20に沿って供給された冷却空気は、ヒートシンク38の隣接するフィン39の間を通り、該ヒートシンク38を介して制御基板20を冷却する。そして、ヒートシンク38に設けた風向変更板40に衝突すると、下向きに流通方向が変換され、前記空気流通穴37を通って保護枠13に衝突した後、誘導加熱コイル16を配設した炊飯鍋2の下部領域を通過し、その際にその下部領域の熱を吸着して排気口11から排気される。
【0053】
このように、第2実施形態では、風向変更板40により送風方向を変更した冷却空気を保護枠13に当てた後、炊飯鍋2の下部領域を通過させるため、制御基板20、保護枠13を介して炊飯鍋2、および、炊飯鍋2の下部領域を効率的に冷却することができる。
【0054】
なお、この第2実施形態では、図9に示すように、前記制御基板20に配設したヒートシンク38において、隣接するフィン39の間にのみ短冊状に空気流通穴37を設けてもよい。このようにすれば、前記と同様の作用、効果を得ることができるうえ、制御基板20の剛性が低下することを防止できる。
【0055】
図10は第3実施形態の炊飯器1を示す。この炊飯器1では、基板ホルダー27の上部に水平方向に延びる風向変更板41を設けるとともに、制御基板20において、前記風向変更板41の下部に位置するように空気流通穴42を設けた構成としている。この構成では、前記空気流通穴42は、内胴15の高さに位置する。また、この第3実施形態では、図5(B)に示す第1実施形態と同様のヒートシンク35を適用している。
【0056】
この第3実施形態では、ファン26から制御基板20の側に送風した冷却空気は、ヒートシンク35の隣接するフィン36の間を通って制御基板20を冷却する。その後、基板ホルダー27に設けた風向変更板41に衝突すると、下向きに流通方向が変換され、空気流通穴42を通って内胴15に衝突した後、誘導加熱コイル16を配設した炊飯鍋2の下部領域を通過し、その際にその下部領域の熱を吸着して排気口11から排気される。
【0057】
このように、第3実施形態では、風向変更板41により送風方向を変更した冷却空気を内胴15に当てた後、炊飯鍋2の下部領域を通過させるため、第2実施形態と同様に、制御基板20、保護枠13を介して炊飯鍋2、および、炊飯鍋2の下部領域を効率的に冷却することができる。しかも、第2実施形態と比較すると、冷却空気を内胴15に当てるため、より効率的に炊飯鍋2を冷却できる。
【0058】
【発明の効果】
以上の説明から明らかなように、本発明の炊飯器では、1つのファンから出力する冷却空気を制御基板に沿って供給するため、該制御基板の全面を確実に冷却できる。しかも、ファンの送風方向下流側には、冷却空気の流通方向を前記加熱手段を配設した炊飯鍋の下部領域に変更する風向変更板を設けているため、高温となる炊飯鍋の下部領域を効率的に冷却できる。
【0059】
そのため、送風量が多い大型のファンは不要であり、コストに係る問題や騒音に係る問題は生じない。また、吸気口や排気口の開口面積を広くすることに伴う製品の外観に係る問題や、強度に係る問題も生じない。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の参考例の炊飯器を示す断面図である。
【図2】 底部材を示す斜視図である。
【図3】 (A)は制御基板の正面図、(B)は制御基板に配設するヒートシンクの斜視図である。
【図4】 基板ホルダーを示す斜視図である。
【図5】 (A)は第1実施形態の炊飯器に適用する基板ホルダーの斜視図、(B)はヒートシンクの斜視図である。
【図6】 第1実施形態の基板ホルダーの変形例を示す斜視図である。
【図7】 第2実施形態の炊飯器を示す断面図である。
【図8】 第2実施形態の制御基板を示す正面図である。
【図9】 第2実施形態の制御基板の変形例を示す正面図である。
【図10】 第3実施形態の炊飯器を示す断面図である。
【符号の説明】
1…炊飯器、2…炊飯鍋、3…本体、8…吸気口、11…排気口、13…保護枠、15…内胴、16…誘導加熱コイル、17…フェライトコア、19…炊飯鍋用温度センサ、20…制御基板、21…電子部品、22…液晶表示パネル、23…液晶制御基板、24…ヒートシンク、25…フィン、26…ファン、27…基板ホルダー、33…蓋体、34,40,41…風向変更板、37,42…空気流通穴。

Claims (5)

  1. 炊飯鍋を収容する保護枠および内胴を備えた本体と、該本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋を密閉する蓋体と、前記炊飯鍋を加熱する加熱手段と、該加熱手段を制御する制御基板と、該制御基板を配設するための基板ホルダーと、前記制御基板を冷却するファンとを備えた炊飯器において、
    前記ファンを、前記制御基板に沿って冷却空気を送風するように該制御基板と略直交に配置するとともに、前記送風方向の下流側に、冷却空気の流通方向を前記加熱手段を配設した前記炊飯鍋の下部領域に変更する風向変更板を前記基板ホルダーに設けたことを特徴とする炊飯器。
  2. 炊飯鍋を収容する保護枠および内胴を備えた本体と、該本体に開閉可能に取り付けられ前記炊飯鍋を密閉する蓋体と、前記炊飯鍋を加熱する加熱手段と、該加熱手段を制御する制御基板と、前記制御基板を冷却するファンとを備えた炊飯器において、
    前記ファンを、前記制御基板に沿って冷却空気を送風するように該制御基板と略直交に配置するとともに、前記送風方向の下流側に冷却空気の流通方向を前記加熱手段を配設した前記炊飯鍋の下部領域に変更する風向変更板を設けたもので、
    前記本体内において、前記制御基板を略垂直方向に配設するとともに、前記ファンを略水平方向に配設し、その吸気口を本体底面に設けるとともに、
    前記制御基板において、前記風向変更板の下部に空気流通穴を設け、前記ファンから略垂直方向上向きに送風した冷却空気を前記空気流通穴を通して保護枠または内胴に当てた後に炊飯鍋の下部領域を通過させるようにしたことを特徴とする炊飯器。
  3. 前記空気流通穴を、前記制御基板に配設したヒートシンクにおいて、隣接するフィンの間にのみ設けたことを特徴とする請求項2に記載の炊飯器。
  4. 前記風向変更板を、前記制御基板に配設したヒートシンクのフィンで構成したことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の炊飯器。
  5. 前記風向変更板を、前記制御基板を配設するための基板ホルダーに設けたことを特徴とする請求項2または請求項3に記載の炊飯器。
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