JPS62145Y2 - - Google Patents

Description

【考案の詳細な説明】 本考案は電磁調理器、特に電磁調理器の冷却構
造に関する。電磁調理器は高周波電流を加熱コイ
ルへ流し、加熱コイルで高周波交番磁界を発生せ
しめ、この加熱コイルに近接配置された鉄系金属
鍋を誘導加熱するものであり、安全、清潔と云う
点でガスコンロより秀れ、一般家庭で利用されつ
つある。このような電磁調理器では前記加熱コイ
ルへ供給する高周波電流を発生させる半導体スイ
ツチング素子で多量の熱が生じスイツチング素子
自体がこの熱により破壊されてしまう惧れがあつ
た。このためスイツチング素子に放熱フインを設
けてこのスイツチング素子及び放熱フインに送風
を行つてスイツチング素子で発生した熱を放熱し
ていた。ところが従来の電磁調理器は調理器側部
及び底部がキツチンユニツト内に収納され調理器
上面だけがキツチンユニツト上面に現われる状態
で取り付けられており、スイツチング素子冷却の
ための換気は調理器側部や底部の吸排気口から行
つていたので一旦排気された熱気がキツチンユニ
ツト外にまでに排出されずに再び調理器内へ吸入
されると云う混流現象が生じて冷却効率が悪かつ
た。このような観点からキツチンユニツトの吸気
口より外気を電磁調理器の吸気口まで導く通風機
構を構成すればよいと考えられる。とろが通常キ
ツチンユニツトは背面が壁に接し、また側面は他
のキツチンユニツトに接するため、キツチンユニ
ツトの吸気口は一般にキツチンユニツト前面上部
又は上面後部に設けられているものが多く、これ
に対応するため吸気口の位置の異なるユニツトに
調理器を取り付ける場合各々構造の異なるエアダ
クトを上記両構造のキツチンユニツトの何れにも
使用可能とすることを目的とするものであつて以
下図面を参照しつつ詳述する。

第１図は本考案冷却構造によつて電磁調理器を
キツチンユニツトに取り付けるときの取付図であ
つて、１は電磁調理器、２はこの電磁調理器１の
前面から底部へ、又は後面から底部へ至る風路を
形成する着脱自在かつ前後倒置自在のエアーダク
ト、３は電磁調理器１が嵌合部４に嵌り込んで取
り付けられるキツチンユニツトを示し、この場合
キツチンユニツト３の前面上部にこのキツチンユ
ニツト３内に外気を吸気する第１の吸気口５が設
けられ、この吸気口５には多数の小孔が形成され
た化粧板６が取り付けられている。尚、同図のエ
アーダクト２に示されている点線部Ａはエアーダ
クト２とキツチンユニツト３及び調理器１を密着
固定するための緩衝材を示し、ゴム体等で形成さ
れる。

第２図は第１図の電磁調理器をキツチンユニツ
トへ取り付けたときの断面図であつて、第１図と
同一部分に対して同一図番が付してある。同図に
おいて電磁調理器１は底部に外気を吸入する第２
の吸気口７側部に排気を行う第１の排気口８が形
成されており、調理器１上面がキツチンユニツト
３上面と略一致する状態でこのキツチンユニツト
３に嵌合している。さらに、エアーダクト２は調
理器１前面から底部に亘つて取り付けられ、この
エアーダクト２によつて第１の吸気口５から第２
の吸気口７まで風路が形成される。尚、ここで９
はユニツト３下部に設けられた第２の排気口を示
し、調理器１側面の第１の排気口８からユニツト
３内に排気された熱気が排出される。

このような取付構造にすると第１の吸気口５か
ら吸気された外気はエアーダクト２で形成される
風路を通つて電磁調理器１内へ該調理器１底部に
形成されている第２の吸気口７から導入される。
また調理器１内でインバータ等の電気部品の発熱
によつて発生した熱気は調理器１側面の第１の排
気口８、さらにユニツト３下部の第２の排気口９
を通して外部に排出される。

第３図は本考案冷却機構によつて電磁調理器を
前例と異なるキツチンユニツトに取り付けたとき
の断面図である。このキツチンユニツト３では、
その上面後部に第１の吸気口５が設けられた構造
であるから、エアーダクト２はユニツト３は前面
上部に第１の吸気口５が設けられた前述の状態に
対し前後倒置した状態で設定される。従つて風路
はエアーダクト２、キツチンユニツト３後面内
面、調理器１後部及び底部で形成される。

以上述べた如く本考案電磁調理器の冷却構造は
エアーダクトを設けて、キツチンユニツトの第１
の吸気口から調理器底部の第２の吸気口まで風路
を形成して外気を導入しているので、一旦調理器
から排気された熱気がキツチンユニツト外にまで
は排出されずに再び調理器内に吸気されると云う
混流現象は発生せず、冷却効率が低下する可能性
はない。また前記エアーダクトは着脱自在かつ前
後倒置自在になつているので第１の吸気口がキツ
チンユニツトの前面上部にある場合でも、上面後
部にある場合でも、上記エアーダクトの取り付け
状態を変えるだけで前述の風路が形成出来ると云
う汎用性の高いものとなる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本考案冷却構造によつて電磁調理器を
キツチンユニツトに取り付けるときの取付斜視
図、第２図、第３図は夫々前面上部、上面後部に
吸気部をもつてキツチンユニツトに本考案冷却構
造によつて電磁調理器を取り付けたときの断面図
である。 １……電磁調理器、２……エアーダクト、３…
…キツチンユニツト、５……第１の吸気口、７…
…第２の吸気口、８……第１の排気口。

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 前面上部または上面後部に第１の吸気口をもつ
   キツチンユニツトに嵌め込んで使用され、底面に
   外気を吸気する第２の吸気口をもち、側面に排気
   を行う排気口を有する電磁調理器において、上面
   部及び一側面部が開放され、上記キツチンユニツ
   ト及び電磁調理器に着脱自在なエアーダクトを設
   け、前記キツチンユニツト前面上部の第１の吸気
   口にエアーダクト側面開放部を対向させ、前記調
   理器底面の第２の吸気口にエアーダクト上面の開
   放部を位置させてエアーダクトを取り付けた構成
   と、前記キツチンユニツト後面にエアーダクト側
   面開放部を当接させ、前記キツチンユニツト上面
   後部の第１の吸気口及び前記調理器底部の第２の
   吸気口をエアーダクト上面の開放部で被うように
   エアーダクトを取り付ける構成と、を選択可能と
   したことを特徴とする電磁調理器の冷却構造。