JP3681010B2 - 車軸用軸受装置 - Google Patents
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Description
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば自動車の車輪の回転速度を検出器により検出する車軸用軸受装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
従来、車輪回転速度検出器を備えた車軸用軸受装置としては、特開平4−4313号公報のものが知られている。この軸受装置は、外周面に車体側への取り付け部を有しかつ内周面に複列の軌道を有する外側部材と、一端部に車輪への取り付け部を有しかつ外周面に複列の軌道を有する内側部材と、内側部材の一部をなす内側部分を固定するナットと、上記内、外側部材の複列軌道間にそれぞれ回転自在に配置された複数の転動部材と、上記内側部材の他端部に固定され被検出部を有するセンサロータと、上記内側部材の他端部側の外側部材に固定され上記内側部材及び上記センサロータを覆うカバーと、このカバーに固定され上記センサロータの被検出部に対向する検出端部を有する回転速度検出器とを備えている。そして、上記センサロータは、内側部材の外周面に固定される筒部とカバー側の側面に被検出部が形成された環状の半径方向フランジからなる断面L形とされ、また上記回転速度検出器は検出端部を上記被検出部に対向するよう上記カバーに軸方向に固定されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記従来の車軸用軸受装置においては、センサロータ、回転速度検出器等の組み付け許容差が軸方向に累積されるため、センサロータの被検出部と回転速度検出器の検出端部との間の隙間をある程度大きく設定しておく必要があり、この結果、回転速度検出器の大型化につながる場合がある。また、軸端に固定したナットのため、回転速度検出器を径方向に配置することが困難であることから、軸方向に回転速度を検出する配置としたため、上記回転速度検出器の大型化と絡んで軸受装置全体が軸方向に小型化しにくい。
そこで、この発明の目的は、軸方向に小型化が可能となる車軸用軸受装置を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するための手段として、外周面に車体側への取り付け部を有しかつ内周面に複列の軌道を有する外側部材と、一端部に車輪への取り付け部を有しかつ外周面に複列の軌道を有する内側部材と、上記内、外側部材の複列軌道間にそれぞれ回転自在に配置された複数の転動部材と、上記内側部材の他端部に固定され被検出部を有するセンサロータと、上記内側部材の他端部側の外側部材に固定され上記内側部材及び上記センサロータを外部から遮断するように完全に覆うカバーと、このカバーの内部に一体に固定され上記センサロータの被検出部に対向する検出端部を有する回転速度検出器とを、備えた車軸用軸受装置であって、上記内側部材が、センサロータ固定部及び上記一方の外周軌道を有しセンサロータ固定部と反対側端部が中実の小径段付き部とされた第1内側部分と、上記車輪取り付け部及び上記他方の外周軌道を有し上記第1内側部分の小径段付き部に外嵌される第2内側部分とから形成されるとともに、上記第2内側部分が上記第1内側部分の一端部に取り付けた固定部材にて上記小径段付き部に固定され、上記センサロータが上記第1内側部分の他端部側端面から上記カバー側に突出する円筒状であるとともに該円筒部内周面に被検出部が形成された大径先端円筒部と上記第1内側部分に固定される小径円筒基部と上記大径先端円筒部と小径円筒基部とを連結するフランジ部とを有し、かつ上記回転速度検出器が上記カバーの内部に合成樹脂でモールドされて一体に固定された回転速度検出部とこの合成樹脂のモールドから突出して上記センサロータの被検出部に対向する検出端部とを有しこの検出端部と上記回転速度検出部とがともに上記センサロータの被検出部に対し直交するようセンサロータの半径方向内側に配置され上記カバーと上記センサロータの筒部と上記第1内側部分の他端部側端面とで囲まれる空間内に収容されていることを特徴とする。
【0005】
【作用】
上記構成からなる車軸用軸受装置は、センサロータ内部で径方向に回転速度検出部を配置したため、センサロータや回転速度検出器等の組み付け許容差が軸方向に累積されても、センサロータの被検出部と回転速度検出部の検出端部間の隙間に影響が殆どなく、該隙間を小さくできる。従って、回転速度検出器の小型化が可能となり、該検出器の半径方向配置と相まって軸受装置全体の軸方向の小型化が可能となる。
【0006】
【実施例】
以下、この発明の具体的実施例について図面を参照して説明する。
図1は、この発明の一実施例である車軸用軸受装置の軸方向断面図である。すなわち、1は外側部材で、外周面1aに図示しない車体に取り付けられる第1フランジ2を有しかつ内周面1bに複列の軌道3,3を有する。4は内側部材で、一端部に図示しない車輪に取り付けられる第2フランジ5を有しかつ外周面4aに上記複列軌道3,3に対向する複列の軌道6,6を有する。7は外側部材1の軌道3,3と内側部材4の軌道6,6間に保持器8により保持されかつ回転自在に配置された転動部材である。
【0007】
上記内側部材4は、第1内側部分40と第2内側部分41とから構成されている。第1内側部分40は外周面に一方の上記軌道6が形成されるとともに、一端部にセンサロータ固定部40aが他端部に軸線と平行に延びる中実の小径段付き部40bが形成されている。第2内側部分41は外周面に他方の上記軌道6が形成されているとともに、上記第2フランジ5が形成されている。この第2内側部分41は、上記第1内側部分40の段付き部40bに圧入嵌合され、この段付き部40bの先端に設けられたねじ部40cに締結固定されたナット9により上記段付き部40bに固定されている。このようにして、第1及び第2内側部分40,41が組み合わされて上記内側部材4が構成されている。
なお、固定部材としては、ナット9による他、かしめによる突起や溶接等によるものも含まれる。
【0008】
上記内側部材4の第1内側部分40のセンサロータ固定部40aには、第1内側部分40の端面40dから突出する円筒状のセンサロータ10が固定されている。センサロータ10は、大径の先端円筒部10aとセンサロータ固定部40aに固定される小径円筒基部10bと両円筒部10a,10bを連結するフランジ部10cとから形成されている。また、上記大径円筒部10aには円周等間隔に断面矩形状の多数の貫通穴が被検出部11として形成されている。この被検出部11は多数の歯により形成してもよく、従来周知の被検出部の構成を使用すればよいもので、少くとも大径円筒部10aの内周面に被検出部11が形成されていればよい。
【0009】
上記内側部材4及び上記センサロータ10を覆うカバー12が外側部材1に固定されている。この外側部材1には、回転速度検出器13がセンサロータ10の内部にかつ被検出部11に対し略直交するよう半径方向に配置されて固定されている。この回転速度検出器13は合成樹脂でモールドされカバー12と一体に成形され、出力端子のみがカバー12から軸方向に突出している。14は被検出部11に対向して回転速度を検出するための検出端部である。上記回転速度検出器13はナット9が内側部材4の反対側に位置しているため、干渉の恐れがなく、内側部材4に近づけて半径方向に設置することが可能である。
【0010】
【発明の効果】
この発明にかかる車軸用軸受装置は、センサロータ内部で径方向に回転速度検出部を配置したため、センサロータや回転速度検出器等の組み付け許容差が軸方向に累積されても、センサロータの被検出部と回転速度検出器の検出端部間の隙間に影響が殆どなく、該隙間を小さくできる。従って、回転速度検出器の小型化が可能となり、該検出器の半径方向配置と相まって軸受装置全体の軸方向の小型化が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明にかかる一実施例である車軸用軸受装置の軸方向断面図である。
【符号の説明】
1 外側部材
4 内側部材
7 転動部材
9 ナット
10 センサロータ
11 被検出部
12 カバー
13 回転速度検出器
40 第1内側部分
40a センサロータ固定部
40b 段付き部
41 第2内側部分
Claims (1)
- 外周面に車体側への取り付け部を有しかつ内周面に複列の軌道を有する外側部材と、
一端部に車輪への取り付け部を有しかつ外周面に複列の軌道を有する内側部材と、
上記内、外側部材の複列軌道間にそれぞれ回転自在に配置された複数の転動部材と、
上記内側部材の他端部に固定され被検出部を有するセンサロータと、
上記内側部材の他端部側の外側部材に固定され上記内側部材及び上記センサロータを外部から遮断するように完全に覆うカバーと、
このカバーの内部に一体に固定され上記センサロータの被検出部に対向する検出端部を有する回転速度検出器とを、
備えた車軸用軸受装置であって、
上記内側部材が、センサロータ固定部及び上記一方の外周軌道を有しセンサロータ固定部と反対側端部が中実の小径段付き部とされた第1内側部分と、
上記車輪取り付け部及び上記他方の外周軌道を有し上記第1内側部分の小径段付き部に外嵌される第2内側部分とから形成されるとともに、
上記第2内側部分が上記第1内側部分の一端部に取り付けた固定部材にて上記小径段付き部に固定され、
上記センサロータが上記第1内側部分の他端部側端面から上記カバー側に突出する円筒状であるとともに該円筒部内周面に被検出部が形成された大径先端円筒部と上記第1内側部分に固定される小径円筒基部と上記大径先端円筒部と小径円筒基部とを連結するフランジ部とを有し、
かつ上記回転速度検出器が上記カバーの内部に合成樹脂でモールドされて一体に固定された回転速度検出部とこの合成樹脂のモールドから突出して上記センサロータの被検出部に対向する検出端部とを有しこの検出端部と上記回転速度検出部とがともに上記センサロータの被検出部に対し直交するようセンサロータの半径方向内側に配置され上記カバーと上記センサロータの筒部と上記第1内側部分の他端部側端面とで囲まれる空間内に収容されている、
ことを特徴とする車軸用軸受装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07718695A JP3681010B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 車軸用軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP07718695A JP3681010B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 車軸用軸受装置 |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
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JP2005014600A Division JP4063279B2 (ja) | 2005-01-21 | 2005-01-21 | 車軸用軸受装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH08247140A JPH08247140A (ja) | 1996-09-24 |
JP3681010B2 true JP3681010B2 (ja) | 2005-08-10 |
Family
ID=13626793
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP07718695A Expired - Fee Related JP3681010B2 (ja) | 1995-03-08 | 1995-03-08 | 車軸用軸受装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JP3681010B2 (ja) |
-
1995
- 1995-03-08 JP JP07718695A patent/JP3681010B2/ja not_active Expired - Fee Related
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JPH08247140A (ja) | 1996-09-24 |
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