JP2005030427A - 回転速度センサ内蔵軸受装置 - Google Patents
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Abstract
【課題】シール性に優れた回転速度センサ内蔵軸受装置を提供することである。
【解決手段】合成樹脂製カバー５のセンサ取付用貫通穴１３の一端側を、カバー５と一体にモールドした金属製筒部材１４の内周面で形成して、その真円度がカバー５の射出成形による歪の影響を受けないようにし、この筒部材１４の内周面と貫通穴１３に挿入したセンサ６の挿入部６ａとの間にＯリング１６を組み込むことにより、Ｏリング１６の締め代が周方向で均一になるようにして、シール性を向上させたのである。
【選択図】 図１
【解決手段】合成樹脂製カバー５のセンサ取付用貫通穴１３の一端側を、カバー５と一体にモールドした金属製筒部材１４の内周面で形成して、その真円度がカバー５の射出成形による歪の影響を受けないようにし、この筒部材１４の内周面と貫通穴１３に挿入したセンサ６の挿入部６ａとの間にＯリング１６を組み込むことにより、Ｏリング１６の締め代が周方向で均一になるようにして、シール性を向上させたのである。
【選択図】 図１
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車の車輪を回転自在に支持する軸受装置のうち、特に車輪の回転速度を検出するセンサを内蔵した回転速度センサ内蔵軸受装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
最近の自動車には、ＡＢＳ（アンチロックブレーキシステム）やＴＣＳ（トラクションコントロールシステム）を装備したものが増えてきている。これらの制御システムを備えた自動車では、通常、車輪用の軸受装置として、制御に必要な車輪の回転速度を検出するためのセンサを内蔵したものが使用されている。
【０００３】
この種の回転速度センサ内蔵軸受装置の一例を図２に示す。この軸受装置は、外輪５１と、外輪５１の内周側に挿入された状態で回転する軸部材５２と、外輪５１と軸部材５２との間に転動自在に配された玉５３と、軸部材５２の一端部に固定されたエンコーダ５４と、外輪５１の一端部に装着されて外輪５１の一端の開口を塞ぐ合成樹脂製のカバー５５と、カバー５５にエンコーダ５４の一部と対向するように取り付けられたセンサ５６とで基本的に構成されている。そして、外輪５１および軸部材５２をそれぞれ図示省略した懸架装置および車輪に固定することにより、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するとともに、センサ５６でエンコーダ５４の回転により発生する磁界変動を検出し、これを回転速度に比例する電気信号に変換して図示省略したＡＢＳやＴＣＳの制御部に出力するようになっている。
【０００４】
また、前記カバー５５へのセンサ５６の取付けは、カバー５５に設けたセンサ取付用貫通穴５７にセンサ５６の挿入部５６ａを挿入することによって行っており、センサ５６の挿入部５６ａの外周面に設けた環状溝５８にＯリング５９を組み込むことにより、センサ取付用貫通穴５７から装置内部への異物の侵入の防止を図っている。
【０００５】
この例のように、自動車の脚まわりで使用される回転速度センサ内蔵軸受装置では、泥水等の異物が装置内部に侵入しないように、カバーのセンサ取付用貫通穴と貫通穴に挿入したセンサとの間にＯリング等の弾性シール部材を組み込んでいる場合が多い（例えば、特許文献１参照。）。
【０００６】
【特許文献１】
特開平１０−３１９０２７号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の軸受装置では、通常、カバーを合成樹脂で射出成形する際に、センサ取付用貫通穴も同時に形成している。このため、射出成形時に生じる歪の影響により、貫通穴の真円度が悪く、貫通穴とセンサとの間に組み込まれた弾性シール部材の締め代が周方向で部分的に不足し、装置内部へ泥水等の異物が侵入してしまうことがある。装置内部へ異物が侵入すると、転動体と外輪または軸部材との間に異物が巻き込まれて軸受としての寿命が短くなるだけでなく、センサやエンコーダに異物が付着することにより、回転速度の検出精度が低下してＡＢＳやＴＣＳが正常に作動しなくなるおそれもある。
【０００８】
そこで、この発明の課題は、シール性に優れた回転速度センサ内蔵軸受装置を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、固定部材に固定される外輪と、外輪の内周側に挿入された状態で回転する軸部材と、前記外輪と軸部材との間に転動自在に配された複数の転動体と、前記軸部材の一端部に固定されたエンコーダと、前記外輪の一端部に装着されて外輪の一端の開口を塞ぐ合成樹脂製のカバーと、前記カバーのセンサ取付用貫通穴に前記エンコーダの一部と対向するように挿入され、エンコーダの回転による磁界変動を検出して回転速度に比例する信号を出力するセンサとを備えた回転速度センサ内蔵軸受装置において、前記センサ取付用貫通穴の少なくとも一部を金属製筒部材の内周面で形成し、この筒部材の内周面と前記貫通穴に挿入されたセンサとの間に弾性シール部材を組み込んだ構成を採用したのである。
【００１０】
すなわち、センサ取付用貫通穴の弾性シール部材と接触する部位を金属製筒部材の内周面で形成して、その真円度がカバーの射出成形による歪の影響を受けないようにすることにより、弾性シール部材の締め代が周方向で均一になるようにして、シール性を向上させたのである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。この回転速度センサ内蔵軸受装置は、自動車の車輪用で、図１に示すように、外輪１と、外輪１の内周側に挿入された状態で回転する軸部材２と、外輪１と軸部材２との間に転動自在に配された複数の転動体としての玉３と、軸部材２の一端部に固定されたエンコーダ４と、外輪１の一端部に装着されて外輪１の一端の開口を塞ぐカバー５と、カバー５にエンコーダ４の一部と対向するように取り付けられたセンサ６とで基本的に構成され、センサ６でエンコーダ４の回転により発生する磁界変動を検出し、これを回転速度に比例する電気信号に変換して図示省略したＡＢＳやＴＣＳの制御部に出力するものである。
【００１２】
前記外輪１は、一端側の外周面に設けた取付部１ａを懸架装置（図示省略）にボルト止めされて固定されるようになっている。一方、前記軸部材２は、他端側の外周面にフランジ７ａを有するハブ７と、ハブ７の一端側の外周に取り付けられた内輪８とからなり、ハブ７のフランジ７ａをハブボルト９により図示省略した車輪に固定される。これらの外輪１および軸部材２は、金属製で、外輪１とハブ７との間および外輪１と内輪８との間に、保持器１０に保持された複数の玉３が１列ずつ配されている。なお、複数の玉３に代えて複数の円すいころを使用することもできる。また、外輪１の他端側内周面とハブ７の外周面との間の隙間は、シール装置１１により塞がれている。
【００１３】
前記エンコーダ４は、内輪８の一端部外周に嵌め込まれる筒状の取付部４ａと、取付部４ａの一端に接続されたエンコーダ本体４ｂとからなる。エンコーダ本体４ｂは、ゴム磁石、焼結磁石、樹脂製磁石等の永久磁石を環状に形成して、円周方向に交互にＳ極とＮ極とが現れるように着磁したもので、円周方向の回転によって磁界変動を生じるようになっている。なお、エンコーダ本体としては、ギア型のパルサリングを使用することもできる。
【００１４】
前記カバー５は、ナイロン６６等の合成樹脂の射出成形により有蓋円筒状に形成されたもので、その筒部５ａが外輪１の一端部の内周に圧入されて外輪１に装着され、蓋部５ｂで外輪１の一端の開口を塞いでいる。カバー５の筒部５ａは、その内部に埋め込まれた断面Ｌ字型の鋼板製芯金１２により補強されている。また、カバー蓋部５ｂにはセンサ取付用貫通穴１３が設けられており、この貫通穴１３に挿入されたセンサ６の挿入部６ａが、エンコーダ本体４ｂの一部と所定の間隔をおいて対向し、エンコーダ４の回転によって発生する磁界変動を、挿入部６ａに内蔵されている検出部（図示省略）で検出するようになっている。
【００１５】
前記センサ取付用貫通穴１３は、その一端側が、カバー５と一体にモールドされた金属製の筒部材１４の内周面で形成されている。一方、貫通穴１３に挿入されたセンサ６の挿入部６ａの外周面には、筒部材１４の内周面と対向する位置に環状溝１５が設けられており、この環状溝１５に嵌め込まれた弾性シール部材としてのゴム製のＯリング１６が、筒部材１４の内周面で締め付けられて、貫通穴１３とセンサ６の挿入部６ａとの間をシールしている。なお、筒部材１４は、カバー蓋部５ｂ内に埋め込まれた鍔部１４ａを有し、センサ６を貫通穴１３から引き抜く際にも、センサ６とともに抜け出すことがない。
【００１６】
この軸受装置は、上記の構成であり、センサ取付用貫通穴１３のＯリング１６と接触する部位の真円度が、カバー５の射出成形による歪の影響を受けて低下することがないので、Ｏリング１６の締め代が周方向で均一になり、従来よりも良好なシール性が得られる。
【００１７】
なお、この発明は、実施形態で説明した自動車の車輪用に限らず、異物の侵入の可能性が高い場所で使用される回転速度センサ内蔵軸受装置に有効に適用することができる。
【００１８】
【発明の効果】
以上のように、この発明は、回転速度センサ内蔵軸受装置のセンサ取付用貫通穴の弾性シール部材と接触する部位を金属製筒部材の内周面で形成して、その真円度がカバーの射出成形による歪の影響を受けないようにしたので、弾性シール部材の締め代を周方向で均一にすることができ、従来よりもシール性を向上させることができる。
【００１９】
従って、軸受装置の寿命を延長することができるとともに、長期間にわたって回転速度の検出精度の低下を防止でき、検出した回転速度を用いて制御を行うシステムの安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施形態の回転速度センサ内蔵軸受装置の正面断面図
【図２】従来の回転速度センサ内蔵軸受装置の正面断面図
【符号の説明】
１ 外輪
１ａ 取付部
２ 軸部材
３ 玉
４ エンコーダ
４ａ 取付部
４ｂ 本体
５ カバー
５ａ 筒部
５ｂ 蓋部
６ センサ
６ａ 挿入部
７ ハブ
７ａ フランジ
８ 内輪
９ ハブボルト
１０ 保持器
１１ シール装置
１２ 芯金
１３ 貫通穴
１４ 筒部材
１４ａ 鍔部
１５ 環状溝
１６ Ｏリング
【発明の属する技術分野】
この発明は、自動車の車輪を回転自在に支持する軸受装置のうち、特に車輪の回転速度を検出するセンサを内蔵した回転速度センサ内蔵軸受装置に関する。
【０００２】
【従来の技術】
最近の自動車には、ＡＢＳ（アンチロックブレーキシステム）やＴＣＳ（トラクションコントロールシステム）を装備したものが増えてきている。これらの制御システムを備えた自動車では、通常、車輪用の軸受装置として、制御に必要な車輪の回転速度を検出するためのセンサを内蔵したものが使用されている。
【０００３】
この種の回転速度センサ内蔵軸受装置の一例を図２に示す。この軸受装置は、外輪５１と、外輪５１の内周側に挿入された状態で回転する軸部材５２と、外輪５１と軸部材５２との間に転動自在に配された玉５３と、軸部材５２の一端部に固定されたエンコーダ５４と、外輪５１の一端部に装着されて外輪５１の一端の開口を塞ぐ合成樹脂製のカバー５５と、カバー５５にエンコーダ５４の一部と対向するように取り付けられたセンサ５６とで基本的に構成されている。そして、外輪５１および軸部材５２をそれぞれ図示省略した懸架装置および車輪に固定することにより、車輪を懸架装置に対して回転自在に支持するとともに、センサ５６でエンコーダ５４の回転により発生する磁界変動を検出し、これを回転速度に比例する電気信号に変換して図示省略したＡＢＳやＴＣＳの制御部に出力するようになっている。
【０００４】
また、前記カバー５５へのセンサ５６の取付けは、カバー５５に設けたセンサ取付用貫通穴５７にセンサ５６の挿入部５６ａを挿入することによって行っており、センサ５６の挿入部５６ａの外周面に設けた環状溝５８にＯリング５９を組み込むことにより、センサ取付用貫通穴５７から装置内部への異物の侵入の防止を図っている。
【０００５】
この例のように、自動車の脚まわりで使用される回転速度センサ内蔵軸受装置では、泥水等の異物が装置内部に侵入しないように、カバーのセンサ取付用貫通穴と貫通穴に挿入したセンサとの間にＯリング等の弾性シール部材を組み込んでいる場合が多い（例えば、特許文献１参照。）。
【０００６】
【特許文献１】
特開平１０−３１９０２７号公報
【０００７】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述したような従来の軸受装置では、通常、カバーを合成樹脂で射出成形する際に、センサ取付用貫通穴も同時に形成している。このため、射出成形時に生じる歪の影響により、貫通穴の真円度が悪く、貫通穴とセンサとの間に組み込まれた弾性シール部材の締め代が周方向で部分的に不足し、装置内部へ泥水等の異物が侵入してしまうことがある。装置内部へ異物が侵入すると、転動体と外輪または軸部材との間に異物が巻き込まれて軸受としての寿命が短くなるだけでなく、センサやエンコーダに異物が付着することにより、回転速度の検出精度が低下してＡＢＳやＴＣＳが正常に作動しなくなるおそれもある。
【０００８】
そこで、この発明の課題は、シール性に優れた回転速度センサ内蔵軸受装置を提供することである。
【０００９】
【課題を解決するための手段】
上記の課題を解決するため、この発明は、固定部材に固定される外輪と、外輪の内周側に挿入された状態で回転する軸部材と、前記外輪と軸部材との間に転動自在に配された複数の転動体と、前記軸部材の一端部に固定されたエンコーダと、前記外輪の一端部に装着されて外輪の一端の開口を塞ぐ合成樹脂製のカバーと、前記カバーのセンサ取付用貫通穴に前記エンコーダの一部と対向するように挿入され、エンコーダの回転による磁界変動を検出して回転速度に比例する信号を出力するセンサとを備えた回転速度センサ内蔵軸受装置において、前記センサ取付用貫通穴の少なくとも一部を金属製筒部材の内周面で形成し、この筒部材の内周面と前記貫通穴に挿入されたセンサとの間に弾性シール部材を組み込んだ構成を採用したのである。
【００１０】
すなわち、センサ取付用貫通穴の弾性シール部材と接触する部位を金属製筒部材の内周面で形成して、その真円度がカバーの射出成形による歪の影響を受けないようにすることにより、弾性シール部材の締め代が周方向で均一になるようにして、シール性を向上させたのである。
【００１１】
【発明の実施の形態】
以下、図面に基づき、この発明の実施形態を説明する。この回転速度センサ内蔵軸受装置は、自動車の車輪用で、図１に示すように、外輪１と、外輪１の内周側に挿入された状態で回転する軸部材２と、外輪１と軸部材２との間に転動自在に配された複数の転動体としての玉３と、軸部材２の一端部に固定されたエンコーダ４と、外輪１の一端部に装着されて外輪１の一端の開口を塞ぐカバー５と、カバー５にエンコーダ４の一部と対向するように取り付けられたセンサ６とで基本的に構成され、センサ６でエンコーダ４の回転により発生する磁界変動を検出し、これを回転速度に比例する電気信号に変換して図示省略したＡＢＳやＴＣＳの制御部に出力するものである。
【００１２】
前記外輪１は、一端側の外周面に設けた取付部１ａを懸架装置（図示省略）にボルト止めされて固定されるようになっている。一方、前記軸部材２は、他端側の外周面にフランジ７ａを有するハブ７と、ハブ７の一端側の外周に取り付けられた内輪８とからなり、ハブ７のフランジ７ａをハブボルト９により図示省略した車輪に固定される。これらの外輪１および軸部材２は、金属製で、外輪１とハブ７との間および外輪１と内輪８との間に、保持器１０に保持された複数の玉３が１列ずつ配されている。なお、複数の玉３に代えて複数の円すいころを使用することもできる。また、外輪１の他端側内周面とハブ７の外周面との間の隙間は、シール装置１１により塞がれている。
【００１３】
前記エンコーダ４は、内輪８の一端部外周に嵌め込まれる筒状の取付部４ａと、取付部４ａの一端に接続されたエンコーダ本体４ｂとからなる。エンコーダ本体４ｂは、ゴム磁石、焼結磁石、樹脂製磁石等の永久磁石を環状に形成して、円周方向に交互にＳ極とＮ極とが現れるように着磁したもので、円周方向の回転によって磁界変動を生じるようになっている。なお、エンコーダ本体としては、ギア型のパルサリングを使用することもできる。
【００１４】
前記カバー５は、ナイロン６６等の合成樹脂の射出成形により有蓋円筒状に形成されたもので、その筒部５ａが外輪１の一端部の内周に圧入されて外輪１に装着され、蓋部５ｂで外輪１の一端の開口を塞いでいる。カバー５の筒部５ａは、その内部に埋め込まれた断面Ｌ字型の鋼板製芯金１２により補強されている。また、カバー蓋部５ｂにはセンサ取付用貫通穴１３が設けられており、この貫通穴１３に挿入されたセンサ６の挿入部６ａが、エンコーダ本体４ｂの一部と所定の間隔をおいて対向し、エンコーダ４の回転によって発生する磁界変動を、挿入部６ａに内蔵されている検出部（図示省略）で検出するようになっている。
【００１５】
前記センサ取付用貫通穴１３は、その一端側が、カバー５と一体にモールドされた金属製の筒部材１４の内周面で形成されている。一方、貫通穴１３に挿入されたセンサ６の挿入部６ａの外周面には、筒部材１４の内周面と対向する位置に環状溝１５が設けられており、この環状溝１５に嵌め込まれた弾性シール部材としてのゴム製のＯリング１６が、筒部材１４の内周面で締め付けられて、貫通穴１３とセンサ６の挿入部６ａとの間をシールしている。なお、筒部材１４は、カバー蓋部５ｂ内に埋め込まれた鍔部１４ａを有し、センサ６を貫通穴１３から引き抜く際にも、センサ６とともに抜け出すことがない。
【００１６】
この軸受装置は、上記の構成であり、センサ取付用貫通穴１３のＯリング１６と接触する部位の真円度が、カバー５の射出成形による歪の影響を受けて低下することがないので、Ｏリング１６の締め代が周方向で均一になり、従来よりも良好なシール性が得られる。
【００１７】
なお、この発明は、実施形態で説明した自動車の車輪用に限らず、異物の侵入の可能性が高い場所で使用される回転速度センサ内蔵軸受装置に有効に適用することができる。
【００１８】
【発明の効果】
以上のように、この発明は、回転速度センサ内蔵軸受装置のセンサ取付用貫通穴の弾性シール部材と接触する部位を金属製筒部材の内周面で形成して、その真円度がカバーの射出成形による歪の影響を受けないようにしたので、弾性シール部材の締め代を周方向で均一にすることができ、従来よりもシール性を向上させることができる。
【００１９】
従って、軸受装置の寿命を延長することができるとともに、長期間にわたって回転速度の検出精度の低下を防止でき、検出した回転速度を用いて制御を行うシステムの安定化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図１】実施形態の回転速度センサ内蔵軸受装置の正面断面図
【図２】従来の回転速度センサ内蔵軸受装置の正面断面図
【符号の説明】
１ 外輪
１ａ 取付部
２ 軸部材
３ 玉
４ エンコーダ
４ａ 取付部
４ｂ 本体
５ カバー
５ａ 筒部
５ｂ 蓋部
６ センサ
６ａ 挿入部
７ ハブ
７ａ フランジ
８ 内輪
９ ハブボルト
１０ 保持器
１１ シール装置
１２ 芯金
１３ 貫通穴
１４ 筒部材
１４ａ 鍔部
１５ 環状溝
１６ Ｏリング
Claims (1)
- 固定部材に固定される外輪と、外輪の内周側に挿入された状態で回転する軸部材と、前記外輪と軸部材との間に転動自在に配された複数の転動体と、前記軸部材の一端部に固定されたエンコーダと、前記外輪の一端部に装着されて外輪の一端の開口を塞ぐ合成樹脂製のカバーと、前記カバーのセンサ取付用貫通穴に前記エンコーダの一部と対向するように挿入され、エンコーダの回転による磁界変動を検出して回転速度に比例する信号を出力するセンサとを備えた回転速度センサ内蔵軸受装置において、前記センサ取付用貫通穴の少なくとも一部を金属製筒部材の内周面で形成し、この筒部材の内周面と前記貫通穴に挿入されたセンサとの間に弾性シール部材を組み込んだことを特徴とする回転速度センサ内蔵軸受装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003192973A JP2005030427A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 回転速度センサ内蔵軸受装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP2003192973A JP2005030427A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 回転速度センサ内蔵軸受装置 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2005030427A true JP2005030427A (ja) | 2005-02-03 |
Family
ID=34204610
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP2003192973A Withdrawn JP2005030427A (ja) | 2003-07-07 | 2003-07-07 | 回転速度センサ内蔵軸受装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2005030427A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| JP2007315411A (ja) * | 2006-05-23 | 2007-12-06 | Ntn Corp | 車輪用軸受装置 |
| JP2007321831A (ja) * | 2006-05-31 | 2007-12-13 | Ntn Corp | 車輪用軸受装置 |
| JP2008115985A (ja) * | 2006-11-07 | 2008-05-22 | Ntn Corp | 車輪用軸受装置 |
| JP2009264431A (ja) * | 2008-04-23 | 2009-11-12 | Nsk Ltd | 車輪用軸受 |
| JP2014015208A (ja) * | 2010-07-22 | 2014-01-30 | Nsk Ltd | エンコーダ付車輪支持用転がり軸受ユニット |
-
2003
- 2003-07-07 JP JP2003192973A patent/JP2005030427A/ja not_active Withdrawn
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