JP3678101B2 - 浴室暖房乾燥機 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、浴室暖房乾燥機に関する。特に、浴室内を暖房させ、また浴室内に吊り下げられた洗濯物等を乾燥させるための天井取付型の浴室暖房乾燥機に関する。
【0002】
【従来の技術】
温風を吹き出すことによって浴室内を暖房したり、浴室内に吊り下げられた洗濯物等を乾燥させるための浴室暖房乾燥機が従来より使用されている。このような浴室暖房乾燥機には、壁掛け型のものと天井取付型のものとがある。
【0003】
このうち天井取付型の浴室暖房乾燥機は、浴室暖房乾燥機本体を浴室の天井裏に設置し、浴室暖房乾燥機本体の下面を覆うようにして天井の下面にフロントカバー(化粧カバー)を配置されるものであって、浴室暖房乾燥機本体を天井裏に隠すことができるので、浴室内をすっきりとさせることができる。
【0004】
このような天井取付型の浴室暖房乾燥機を施工する方法には、浴室ユニットの天井パネルを施工するよりも前に浴室暖房乾燥機本体を天井部分に設置しておく本体先付け方式と、天井パネルの施工後に浴室暖房乾燥機本体を天井部分に設置する本体後付け方式とがある。図1は本体先付け方式で施工された浴室暖房乾燥機1の設置状態を示す概略側面図である。この方式では、天井パネル2の施工前に浴室暖房乾燥機本体3を天井裏空間4に持ち上げ、天井裏空間4の吊りボルト5によって浴室暖房乾燥機本体3を吊り下げておく。この後、浴室の天井に天井パネル2を施工し、浴室暖房乾燥機本体3の下面に合わせて天井パネル2を開口すると共に天井パネル2の下面にフロントカバー6を取り付けて天井パネル2の開口7を覆っている。
【0005】
また、図2は、このようにして本体先付け方式で施工された浴室暖房乾燥機1の断面を表している。符号8で示すものは、内部を循環する温水と空気とを熱交換させることにより、通過する空気を加熱するための熱交換器である。この浴室暖房乾燥機1にあっては、ファン9をモータ駆動すると、ファン9によってフロントカバー6の吸い込み口10から吸い込まれた浴室内の空気は、熱交換器8を通過することによって加熱され、ファンケーシングを兼ねた送風路11に導かれてフロントカバー6の吹き出し口12から温風として吐出される。また、先付け方式の場合には、天井パネル2の開口7の縁と浴室暖房乾燥機本体3との間の隙間による風損を防止するため、浴室暖房乾燥機本体3の下面外周に設けられたフランジ13を天井パネル2の上面に当てている。
【0006】
図3は本体後付け方式で施工された浴室暖房乾燥機1の設置状態を示す概略側面図である。この方式では、浴室の天井パネル2を開口して該開口7から天井裏空間4へ浴室暖房乾燥機本体3を持ち上げ、吊りボルト5によって浴室暖房乾燥機本体3を吊り下げた後、天井パネル2の下面にフロントカバー6を取り付けて天井パネル2の開口7を覆っている。
【0007】
また、図4は本体後付け方式で施工された浴室暖房乾燥機1の断面を表している。この施工方式でも温風を吹き出す構造は同じであるが、後付け方式の場合には、天井パネル2の開口7の縁と浴室暖房乾燥機本体3との間の隙間による風損を防止するため、浴室暖房乾燥機本体3の下面外周に設けられたフランジ13を天井パネル2の下面に当てている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上記のような浴室暖房乾燥機1にあっては、図3及び図4のように後付け方式で施工された場合には、送風路11の先端がフロントカバー6に当接してフロントカバー6の吸い込み口10と吹き出し口12を分離できるように構成されていたとしても、図1及び図2に示すように先付け方式で施工された場合には、後付け方式で施工される場合と比較して浴室暖房乾燥機本体3の設置位置が高くなるので、送風路11の先端とフロントカバー6との間に隙間が生じる。このためフロントカバー6の吸い込み口10と送風路11の先端とが連通してしまい、送風路11から吹き出した温風が直ちに熱交換器8側へ吸い込まれたり、吸い込み口10から吸い込まれた浴室内の空気が直ちに吹き出し口12から吹き出されたりして送風経路の短絡が起き易く、浴室暖房乾燥機1の運転効率が悪かった。
【0009】
また、送風経路の長さを本体後付け施工の場合を基準としていると、本体先付け施工した場合、天井パネルの厚みの違いによって送風路11の先端とフロントカバー6との隙間が変化し、騒音や送風量、温風吐出能力などの浴室暖房乾燥機の性能がばらつくという問題があった。
【0010】
本発明は、上記の従来例の問題点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、浴室暖房乾燥機本体の施工方法や天井パネルの厚み等によって送風路とカバーとの間に隙間が生じないようにできる浴室暖房乾燥機を提供することにある。
【0011】
【発明の開示】
請求項1に記載の浴室暖房乾燥機は、浴室暖房乾燥機本体を浴室の天井部に設置し、浴室暖房乾燥機本体の下面を覆うようにして天井の下面にカバーを配置される浴室暖房乾燥機において、前記カバーは温風を吹き出すための吹き出し口を備え、前記浴室暖房乾燥機本体は空気を加熱するための加熱器と、加熱器で加熱された空気を吹き出すための送風機と、送風機から前記カバーの吹き出し口へ温風を導くための送風路とを備え、前記送風路又は前記吹き出し口が伸縮自在に構成され、弾性体によって対向する前記吹き出し口又は前記送風路に接触させられていることを特徴としている。
【0012】
請求項1に記載した浴室暖房乾燥機にあっては、送風路又は吹き出し口を伸縮自在に構成しているので、本体先付け方式で施工した場合と本体後付け方式で施工した場合、あるいは天井パネルの板厚が異なる場合でも、送風路と吹き出し口の間に隙間が生じないように施工できる。よって、送風路と吹き出し口との間の隙間から温風が漏れ、吸い込み側へ流れて送風経路の短絡を起こすのを防止できる。また、弾性体の弾性力によって吹き出し口と送風路とが接触させられるので、送風路や吹き出し口の長さを調整する必要がなく、施工を簡単に行える。
【0013】
ここで、前記送風路又は前記吹き出し口を伸縮自在に構成する方法としては、送風路又は吹き出し口の一部を蛇腹にする方法がある。また、請求項2に記載のように、前記送風路が、前記浴室暖房乾燥機本体のケーシングに対して静止した送風路本体と、該送風路本体に対してスライド自在に取り付けられた送風路摺動部とから構成されるようにしてもよい。蛇腹を用いた場合には、運転停止時に蛇腹の凹凸に結露し易くなる恐れがあるが、スライド式にすればこのような結露を低減できる。
【0019】
請求項3に記載の浴室暖房乾燥機は、請求項1に記載した浴室暖房乾燥機において、前記送風路の内部に、前記吹き出し口から吹き出される温風の送風方向を可変にするためのルーバー板を備えていることを特徴としている。
【0020】
請求項3に記載の実施態様によれば、送風方向を可変にするためのルーバー板を備えているので、浴室暖房乾燥機の設置場所などに応じて温風の吹き出し方向をルーバー板によって調整できる。
【0021】
請求項4に記載の浴室暖房乾燥機は、請求項3に記載した浴室暖房乾燥機における前記ルーバー板を動かすためのアクチュエータを備えていることを特徴としている。
【0022】
請求項4に記載の実施態様によれば、請求項3のルーバー板をアクチュエータによって動かすことができるので、手でルーバー板を動かす必要がなく、天井に取り付けられた浴室暖房乾燥機のルーバー板の方向を容易に調整することができる。また、ルーバー板が送風路に設けられているので、このアクチュエータも浴室暖房乾燥機本体に設けることができ、カバーを着脱してメンテナンスを行う場合にアクチュエータのコードを外したり、つないだりする必要がなく、メンテナンス性が良好となる。
【0023】
請求項5に記載の浴室暖房乾燥機は、請求項1に記載した浴室暖房乾燥機のおける前記送風路の内部に、前記吹き出し口から吹き出される温風を拡散させるためのルーバー板を備えていることを特徴としている。
【0024】
請求項5に記載の実施態様によれば、ルーバー板によって温風を拡散させることができるので、温風の吹き出す範囲を広げることができる。特に、洗濯物の乾燥に用いる場合には、温風を拡散させることによって洗濯物の乾燥むらを低減できる。
【0025】
請求項6に記載の浴室暖房乾燥機は、請求項1に記載した浴室暖房乾燥機において、前記浴室暖房乾燥機本体と前記カバーに、カバーを浴室暖房乾燥機本体に仮保持させるための手段を設けたことを特徴としている。
【0026】
請求項6に記載の実施態様によれば、カバーを浴室暖房乾燥機本体に仮保持させることができるので、カバーを取り付ける際にカバーを下から支えている必要がなくなり、カバーを脱落させることなくカバーの取付作業を容易に行えるようになる。
【0027】
請求項7に記載の浴室暖房乾燥機は、請求項1に記載した浴室暖房乾燥機において、前記浴室暖房乾燥機本体を無線遠隔操作するための受信器を前記浴室暖房乾燥機本体に設けていることを特徴としている。
【0028】
浴室暖房乾燥機本体に無線遠隔操作するための受信器を設けているので、天井に設置された浴室暖房乾燥機をリモートコントローラ等によって容易に操作できる。また、無線であるから受信器とリモートコントローラとをつなぐコードが必要なく、施工を容易にできる。
【0029】
請求項8に記載の浴室暖房乾燥機は、請求項1に記載した浴室暖房乾燥機において、前記浴室暖房乾燥機本体内に換気装置を設け、該換気装置の設けられている位置と対向しないようにして前記フロントカバーに換気用の吸気口を設けたことを特徴としている。
【0030】
請求項8に記載の実施態様によれば、換気装置と換気用の吸気口の位置がずれているので、換気装置の運転音が吸気口から浴室内に届きにくく、換気装置による騒音を低減することができる。
【0031】
【発明の実施の形態】
(第1の実施形態)
図5は本発明の一実施形態による浴室暖房乾燥機21の断面図である。この浴室暖房乾燥機21は、主として浴室暖房乾燥機本体22及びフロントカバー23によって構成されており、図6は浴室暖房乾燥機本体22の下面図、図7はフロントカバー23の下面から見た図である。浴室暖房乾燥機本体22にあっては、下面開口したケーシング24の内部にファン収納部25と換気装置収納部26とが設けられており、ケーシング24の下端部外周にはフランジ27が周設されている。ファン収納部25の下部には送風路本体28が連続的に形成されており、送風路本体28には送風路摺動部29がスライド自在に接続され、固定された送風路本体28とスライド可能な送風路摺動部29とによって伸縮自在な送風路30が構成されている。
【0032】
ファン収納部25内には、スルーフローファンのような送風機31が設置されており、ファン収納部25の吸引側には熱交換器32が設けられている。空気を加熱するための手段としては電気ヒーターなどでもよいが、この実施形態では、給湯機から供給される温水を循環させ、温水と浴室から吸引した空気とを熱交換させて空気を加熱する熱交換器32を用いている。
【0033】
また、換気装置収納部26内にはシロッコファン33とモータ34によって構成された換気装置35が納められており、換気装置35の吹き出し方向では、ケーシング24に排気口36が開口されている。
【0034】
図8、図9は上記送風路30の構造を示す分解斜視図及び断面図であって、送風路本体28及び送風路摺動部29はいずれも横に長い矩形状の開口を有しており、送風路本体28が送風路摺動部29内に上下にスライド自在に挿入されている。送風路本体28の両端面からは、水平に支持片37が延出されており、支持片37の下面からはガイドピン38が垂下されている。一方、送風路摺動部29の両端面にはガイドピン38を挿通するためのガイド用ボス39が設けられている。
【0035】
しかして、ガイドピン38に圧縮バネ40を挿通させた後、送風路本体28を挿入された送風路摺動部29のガイド用ボス39にガイドピン38を通し、ガイドピン38の先端に設けられた雌ねじ孔38aにワッシャ41を通したビス38bを螺合させてガイド用ボス39を抜け止めしている。この結果、送風路摺動部29は圧縮バネ40の弾性力によって下方へ付勢されているが、送風路摺動部29が上方へ押されると、圧縮バネ40を圧縮させることで送風路摺動部29は上方へ後退する。
【0036】
また、送風路摺動部29の下部は上部よりも幅が広くなっており、送風路摺動部29の下部には風向調整用のルーバー板42が設けられている。ルーバー板42は、軸43によって送風路摺動部29の開口中央部で軸支されており、図10に示すように送風路摺動部29の外部に固定されたパルスステップモータ等を用いたルーバーモータ44が軸43に連結されており、ルーバーモータ44を駆動することによってルーバー板42の傾き(角度)を変更できるようにしている。
【0037】
さらに、送風路摺動部29の内部には、図11に示すようにルーバー板42の傾斜角度を規制するためのストッパ29aが設けられており、ルーバー板42が水平になって送風路摺動部29を塞いだ状態でルーバー板42がストッパ29aに当たるようになっている。
【0038】
また、送風路摺動部29の下端面外周に設けた鍔部45の端には、ワイヤレスタイプのリモートコントローラ(図示せず)によって浴室暖房乾燥機21のオン、オフや送風量、送風温度、送風方向(ルーバー板42の角度)などを遠隔操作するためのリモコン受信器46を取り付けている。
【0039】
一方、フロントカバー23には、浴室暖房乾燥機本体22の送風路30下端面と対向させて吹き出し口47が設けられ、リモコン受信器46と対向させてリモコン受信器露出窓48が設けられている。この吹き出し口47は、送風路30下面開口とほぼ一致するように形成されている。さらに、吹き出し口47と隣接して一方には空気を吸い込むための吸い込み口49が、他方には換気用吸気口50が設けられている。吸い込み口49はグリル状に形成されており、その上面には着脱自在にフィルタ51を取り付けられるようになっている。
【0040】
また、図12に示すように、送風路摺動部29の鍔部45の縁には、フロントカバー23を引っ掛けて仮保持させるための差込突起52が複数個突出しており、フロントカバー23の上面の吹き出し口47と吸い込み口49との中間には、差込突起52に引っ掛けるための横穴状をした係止部53が複数個設けられている。
【0041】
図13は上記のような構造を有する浴室暖房乾燥機21を浴室の天井に本体先付け方式で施工した状態を示している。この方式で施工する場合には、まず天井パネル54の施工前に浴室暖房乾燥機本体22を天井裏空間55に持ち上げ、ケーシング24の上面ないし上部に取り付けた吊り金具56aを用いて天井裏空間55の吊りボルト57に取り付け、吊りボルト57から浴室暖房乾燥機本体22を吊り下げる。この後、浴室の天井部分に天井パネル54を施工し、浴室暖房乾燥機本体22の下面と天井パネル23の開口58を合わせてケーシング24のフランジ27を天井パネル54の上面に接触させる。
【0042】
ついで、フロントカバー23の係止部53を送風路摺動部29の差込突起52に引っ掛ける。これによりフロントカバー23が浴室暖房乾燥機本体22に仮保持されるので、手を離してもフロントカバー23が落下することはない。この後、フロントカバー23に設けられている4隅の通孔60のうち、まず換気側の通孔60に通したビス59をケーシング24のビス固定部61に打ち込み、ついで吸い込み側の通孔60に通したビス59をケーシング24のビス固定部(雌ネジ孔)61に打ち込む。続けて、各ビス59を締め込むと、フロントカバー23が天井パネル54の下面に密着すると共に、送風路摺動部29は圧縮バネ40の弾性に抗して上方へ押し上げられ、フロントカバー23が浴室暖房乾燥機本体22に固定される。
【0043】
このようにフロントカバー23を仮保持するための構造が存在しない場合には、一方の手でフロントカバー23を支持しながら他方の手でフロントカバー23をネジ止めしなければならず、浴槽上部という不安定な場所での作業としては困難な作業となる。このため実際には二人で作業することになり、効率が悪い。これに対し、この実施形態の浴室暖房乾燥機21では、フロントカバー23を仮保持させた状態でフロントカバー23の固定を行うことができるので、フロントカバー23の取り付け施工を一人で効率良く、両手を用いて容易に、かつ安全に行うことができる。
【0044】
また、送風路摺動部29は吹き出し口47の縁に圧接しているので、送風路摺動部29と吹き出し口47との間に隙間が生じることがなく、温風が漏れて直ちに吸い込み側へ流れる温風経路の短絡を防止することができる。
【0045】
また、天井パネル54の厚みが異なる場合でも、圧縮バネ40で送風摺動部29がフロントカバー29に押しつけられることによって送風摺動部29が自動的に位置調整されるので、施工をより容易に行えると共に送風路摺動部29とフロントカバー29との間に隙間が生じることもない。
【0046】
さらに、本体後付け方式で施工する場合には、図14に示すように、天井パネル54の開口58を通して浴室暖房乾燥機本体22を天井裏空間55へ持ち上げ、ケーシング24の天面の孔(例えば、ノックアウト部を打ち抜いた孔)に吊りボルト57を通し、ケーシング24の下部に取り付けた吊り金具56bに吊りボルト57の下端部を連結することにより、ケーシング24のフランジ27を天井パネル54の下面に当てた状態で吊りボルト57から吊り下げる。この場合もフロントカバー23の取り付け方法は本体先付け施工の場合と同様である。この施工方法では、浴室暖房乾燥機本体22とフロントカバー23の距離はかなり短くなるが、この場合でも圧縮バネ40を縮めて送風路摺動部29が上方へ上がるので、送風路摺動部29の位置が自動調整され、送風路摺動部29の下面と吹き出し口47の縁との間に隙間が生じて送風経路が短絡することがない。
【0047】
よって、本発明の浴室暖房乾燥機21によれば、送風路30が伸縮できるようになっていて、上記のように施工方法や天井パネル54の厚みにかかわらず送風路30とフロントカバー23の吹き出し口47の縁との間に隙間が生じないので、施工精度を均一にすることができ、騒音や温風吹き出し量、暖房能力などの性能のばらつきを小さくすることができる。
【0048】
また、この浴室暖房乾燥機21では、風向調整のためのルーバー板42やルーバーモータ44、リモコン受信器46を送風路摺動部29に設けているので、これらをフロントカバー23に設けた場合と比較すると、フロントカバー23を脱着する際にルーバーモータ44やリモコン受信器46の電装用コードをつないだり、外したりする必要がなく、浴室暖房乾燥機21の施工性及びメンテナンス性が良好となる。
【0049】
しかし、リモコン受信器46を送風路摺動部29に設けた場合には、浴室暖房乾燥機本体22とフロントカバー23との設置距離の違いによってリモコン受信器46の位置決めが問題になる。ところが、この実施形態では、リモコン受信器46を送風路摺動部29に取り付けているので、本体先付け施工にしろ、本体後付け施工にしろ、フロントカバー23を天井に取り付けると、送風路摺動部29がフロントカバー23に当接して位置決めされることにより、同時にリモコン受信器46もリモコン受信器露出窓48にぴったりと位置決めされる。よって、リモコン受信器46の施工も容易になり、リモコン受信器46部分の外観も良好に仕上がる。
【0050】
このようにして天井に施工された浴室暖房乾燥機21によれば、送風機31を回転させると、送風機31によってフロントカバー23の吸い込み口49から吸い込まれた浴室内の空気は、熱交換器32で加熱された後、ファン収納部25及び送風路30に導かれてフロントカバー29の吹き出し口47から温風として吐出される。
【0051】
この浴室暖房乾燥機21は、入浴前の浴室暖房として使用することもできるが、図15に示すように浴室62に吊した洗濯物63の乾燥にも用いることができる。すなわち、洗濯物63を乾燥させる場合には、浴槽64の上方(通常、浴室暖房乾燥機21は浴槽64の上方に設けられる。)に物干しバー65を設置し、洗濯物63を浴室暖房乾燥機21の吹き出し口47の真下に干して乾燥させる。
【0052】
しかし、暖房時には洗い場側を暖める必要があるので、洗い場66へ向けて温風を吹き出す必要があり、洗濯物63の乾燥時には下方へ向けて温風を吹き出す必要がある。従って、使用目的に応じてルーバー板42の角度を調整する必要があるが、この浴室暖房乾燥機21ではリモートコントローラによってルーバーモータ44を駆動して容易に送風方向(ルーバー板42の角度)を調整できるようにしている。すなわち、リモートコントローラの運転スイッチをオフにして浴室暖房乾燥機21を運転停止した場合には、ルーバー板42は送風路30内を塞ぐように水平となってストッパ29aに当たった位置で停止し、運転オフの時に確実に送風路30内が閉じられるようにすると共にルーバー板42の基準角度が補正されるようにしている。また、リモートコントローラで乾燥運転のスイッチを押すと、自動的にルーバー板42は真下に温風を吹き出すように風向調整される。また、リモートコントローラで暖房運転のスイッチを押すと、自動的にルーバー板42は吸気側と反対側へ約20度傾けられて洗い場66側へ温風が吹き出される。さらに、リモートコントローラの操作によりルーバー板42の角度を任意に調整できるようにしたり、ルーバー板42が前後に繰り返し動くようにしてスイング動作させるようにしたりすることもできる。
【0053】
この浴室暖房乾燥機21は浴室62の換気機能も備えており、換気装置35により浴室62内の湿気を換気用吸気口50から吸引し、排気口36からダクト等を通じて屋外へ排気するようになっている。さらに、この換気装置35にあっては、換気装置35の位置と換気用吸気口50の位置とをずらすことによって浴室62内における騒音を低減している。具体的に説明すると、図16(図6のA−A線断面図)及び図6に示すように、ケーシング24内の前部に設けられた換気装置収納部26内に換気装置35が納められており、換気装置収納部26の後ろの空間にはコントローラケース67が納められている。一方、フロントカバー23のコントローラケース67と対向する領域にガラリ状の換気用吸気口50が開口されており、換気装置収納部26と対向する領域にはガラリ状の盲穴68が設けられている。この換気用吸気口50と盲穴68とは同一の外観で連続的に形成されており、意匠上は実際の換気用吸気口50と盲穴68を合わせたものが換気用吸気口のように見えているが、盲穴68の部分は吸気口としての機能を持っていない。そして、換気装置35が運転されると、換気用吸気口50からケーシング24内に吸引された空気は、図16に示すようにケーシング24内を前方へ流れ、換気装置収納部26の底面に開口された吸気口69から換気装置35に吸引され、排気口36から外部へ排出される。しかも、換気装置35が運転されていても、換気装置35の下面は盲穴68に塞がれているので、換気装置35の騒音が直接浴室62内に漏れることがなく、浴室62内の騒音を低減することができる。
【0054】
(第2の実施形態)
図17は本発明の別な実施形態による浴室暖房乾燥機における送風路30の伸縮のための機構を示す断面図である。この実施形態では、送風路本体28の側面に設けられた支持片37から突出したガイドピン38に圧縮バネ40と送風路摺動部29のガイド用ボス39を通し、ガイドピン38下端の頭部に熱かしめ又は弾性的に嵌合させたワッシャや溝に嵌合させたCリング等の止め具71によりガイド用ボス39を抜け止めしている。
【0055】
しかして、この実施形態でも、ガイド用ボス39とガイドピン38の動きによって送風路摺動部29と送風路本体28とが互いにスライド自在となっており、圧縮バネ40によって送風路摺動部29は下方へ付勢されている。従って、フロントカバー23が浴室暖房乾燥機本体22に取り付けられた時、送風路摺動部29はフロントカバー23の位置に応じてスライドし、吹き出し口47に弾接する。
【0056】
(第3の実施形態)
図18は本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機における送風路30の構造を示す断面図である。この実施形態では、図18のB部を拡大して図19に示すように、送風路摺動部29の側面に設けられたガイド用ボス39にワッシャ一体型ボルト73を通し、さらにワッシャ一体型ボルト73に圧縮バネ40を通し、ワッシャ一体型ボルト73の先端に設けられたネジ部74を送風路本体28の支持片37に設けられたネジ孔75に螺合させている。これでガイド用ボス39はワッシャ一体型ボルト73のワッシャ部分76で抜け止めされると共に圧縮バネ40によって下方へ弾性的に付勢される。
【0057】
しかして、この実施形態でも、ガイド用ボス39とワッシャ一体型ボルト73の動きによって送風路摺動部29と送風路本体28とが互いにスライド自在となっており、圧縮バネ40によって送風路摺動部29は下方へ付勢されている。従って、フロントカバー23が浴室暖房乾燥機本体22に取り付けられた時、送風路摺動部29はフロントカバー23の位置に応じてスライドし、吹き出し口47に弾接する。
【0058】
また、この実施形態では、ワッシャ一体型ボルト73を使用しているので、送風路本体28の構造が簡略となってケーシング24(送風路本体28)の成形が容易になり、またメンテナンス時には圧縮バネ40をワッシャ一体型ボルト73に通したワッシャ一体型ボルト73で受けた状態で送風路本体28の支持片37に組み付けることができ、送風路30の組立作業を容易に行える。
【0059】
(第4の実施形態)
図20は本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機81の構造を示す一部省略した断面図(換気装置等を省略している。)である。この浴室暖房乾燥機81にあっては、送風路本体28にスライド自在に結合させた送風路摺動部29をネジ止めで固定するようにしている。
【0060】
すなわち、図21(a)(b)に示すように、送風路本体28の側面から垂下された垂下片82には長孔83が穿孔されており、長孔83に挿通させたネジ84にスペーサ85を通して送風路摺動部29の側面にねじ止めしている。このネジ84を緩めた状態では、送風路摺動部29は長孔83に沿って上下方向に自由に昇降させることができるが、適当な位置でネジ84を締め付けることにより、任意の高さで送風路摺動部29を動かないよう固定することができる。
【0061】
従って、浴室暖房乾燥機本体22を天井部分に設置した後、ネジ84を緩め、図22に示すように天井パネル54の下面から送風路摺動部29の下面までの距離hが所定寸法(天井パネル54の下に取り付けられたフロントカバー23の吹き出し口47上面と天井パネル54の下面との距離)に等しくなるように調整しておくことによって送風路摺動部29と吹き出し口47との間の隙間を小さくできる。
【0062】
(変形例)
上記各実施形態は、いずれも下記に説明するような変形例が可能である。まず、フロントカバー23を浴室暖房乾燥機本体22に仮保持させるための構造としては、図23に示すように、フロントカバー23の上面の吹き出し口47と吸い込み口49との中間に逆L型に屈曲した差込突起52を複数個設け、送風路摺動部29の鍔部45の縁に、差込突起52を引っ掛けるための袋状の係止部53を複数個設けてもよい。この場合には、フロントカバー23の差込突起52を浴室暖房乾燥機本体22の係止部53に引っ掛けることにより、フロントカバー23を仮保持させることができる。
【0063】
また、図24及び図25はフロントカバー23を浴室暖房乾燥機本体22に仮保持させるための別な構造を説明している。この構造では、フロントカバー23の通孔60に通したビス59の根元をワッシャやCリング等の止め具86で抜け止めしている。従って、ビス59は自由に回転できるが、フロントカバー23から抜けて脱落することはない。一方、ビス固定部61にあっては、上方で広くなったテーパー状の孔87が設けられており、テーバー状をした孔87の内部には、外周面が孔87と同じ傾きで傾斜し、内周面がビス59と噛み合うネジ88となった3つのピース89が納められている。すなわち、3つのピース89は、外周面がテーパー状をしたナットを3つに分割したような構造となっている。さらに、テーパー状の孔87の上部に設けられた内鍔90と3つのピース89の上面との間にはスプリング91が挿入されており、各ピース89はスプリング91によって下方へ付勢されている。
【0064】
しかして、フロントカバー23を浴室暖房乾燥機本体22の下面に合わせて上方へ押すと、ビス59がビス固定部61の中に入り込んでピース89を押し上げる。ピース89が上に押されると、テーパー状の孔87の中でピース89同士が広がるので、ビス59がピース89間に入り込んでネジ88と噛み合う。ついで、フロントカバー23を離すと、スプリング91に押されてビス59と共にピース89も下がり、テーパー状の孔87によってピース89が締め付けられるのでビス59が抜けなくなる。すなわち、フロントカバー23が仮保持されて脱落しなくなる。この状態で、各ビス59を順次堅く締め付けると、フロントカバー23は浴室暖房乾燥機本体22にしっかりと固定される。よって、このような構造によっても、フロントカバー23を一人で、安全かつ容易に取り付けることができるようになる。
【0065】
また、上記実施形態では、リモコン受信器46を送風路摺動部29の鍔部45に設けて送風路摺動部29と共に位置決めされるようにしていたが、図26のようにリモコン受信器46を送風路摺動部29とは別個にしてケーシング24に設けても良い。すなわち、この実施形態では、フロントカバー23のリモコン受信器露出窓48と対向する位置において、ケーシング24の天面から2本のガイド軸92を降ろし、ガイド軸92に通した圧縮バネ93の下からリモコン受信器46に設けたガイド用ボス94を通し、ガイド軸92の下端に抜け止め用のワッシャ95を嵌めたものである。この実施形態では、浴室暖房乾燥機本体22の下面にフロントカバー23を取り付けると、圧縮バネ93の弾性力でリモコン受信器46がリモコン受信器露出窓48に押しつけられ、施工方式や天井パネルの厚みの違いにかかわりなくリモコン受信器46をぴったりとリモコン受信器露出窓48に納めることができ、外観が良好となる。
【0066】
(第5の実施形態)
図27は本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機101を示す一部省略した断面図(換気装置の部分を省略している。)である。この浴室暖房乾燥機101においては、送風路摺動部29の吸い込み口49側の下部内側面に形成された窪み102内においてルーバー板42の端部を回動自在に枢支している。このルーバー板42の幅と、送風路摺動部29の内部の幅とはほぼ等しくなっている。
【0067】
このルーバー板42は、運転停止時には、ルーバーモータ44によって水平姿勢となるように回転させられ、図28に示すように送風路30の内部を閉じる。このように運転停止時には、送風路30の内部が水平になったルーバー板42によって閉じられているので、運転停止時には見上げても吹き出し口47の奥が見えず、運転停止時における浴室暖房乾燥機101の意匠性が良好となる。さらに、清掃時、送風路30の内部に水などが入るのを防止でき、浴室温水暖房装置101を保護できる。
【0068】
また、暖房運転時には、ルーバー板42が開かれ、図27のようにルーバーモータ44により真下方向と斜め45度の角度との間で角度を調整され、送風方向を調整できるようになっている。特に、斜め方向に吹き出した場合には、温風は洗い場側に向けて吹き出すようになっている。一方、ルーバー板42は、吸い込み口49側で軸支されているので、吸い込み口49側に向けて温風が吹き出されることがなく、温風経路の短絡を防止することができる。
【0069】
また、洗濯物の乾燥を行う場合には、図29に示すようにルーバー板42を真下に向けると、ルーバー板42は送風路摺動部29の窪み102内に収納される。よって、真下の吹き出し方向で、かつ最も風速が必要な衣類乾燥運転において、ルーバー板42が送風路本体28ないし送風路摺動部29の陰に隠れることによって送風抵抗が小さくなり、衣類乾燥能力が高くなって、洗濯物の乾燥に要する時間を短くでき、かつランニングコストも低減される。
【0070】
(第6の実施形態)
図30は本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機本体22の構造を示す断面図、図31はその送風路摺動部29の下面図である。この実施形態にあっては、送風路摺動部29の内部に、その長手方向に沿って複数枚の縦ルーバー板103を配列されている。各縦ルーバー板103の両端は、送風路摺動部29の両側面内面に固定されており、中央部の縦ルーバー板103はほぼ垂直となっており、両端の縦ルーバー板103ほど垂直方向となす角度が大きくなっている。すなわち、縦ルーバー板103間は下方で拡がっている。
【0071】
したがって、この送風路摺動部29を通って吹き出し口47から吹き出される温風は、縦ルーバー板103によって送風路摺動部29の長手方向両側に広げられる。縦ルーバー板103がフロントカバー23よりも奥の方にあると、吹き出し口47から吹き出される温風は拡がりにくくなるが、このような構造の縦ルーバー板103を設けることによって温風を拡げることができ、浴室暖房乾燥機の下方ばかりでなく、その横方向にも温風を広げて送ることができ、洗濯物を乾燥させる場合には乾燥むらを小さくできる。
【0072】
(第7の実施形態)
図32は本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機本体22の構造を示す断面図(換気装置は省略している。)、図33はその送風路摺動部29の下面図である。この実施形態にあっては、送風路摺動部29の内部に、その長手方向に沿って複数枚の縦ルーバー板103を配列されており、各縦ルーバー板103は送風路摺動部29に回動自在に取り付けられている。
【0073】
図34は各縦ルーバー板103を送風路摺動部29に回動自在に取り付けるための構造を示す図であって、縦ルーバー板103の両端に設けられた軸104を送風路摺動部29に側壁面に開口された通孔105に圧入している。
【0074】
しかして、この実施形態にあっては、各縦ルーバー板103の角度を任意に調整することができるので、各縦ルーバー板103の角度を調整することにより、温風が吹き出し口47の真下にだけ吹き出されるようにもでき、温風が広い範囲に広がって吹き出されるようにもできる。
【0075】
(第8の実施形態)
図35は本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機106の構造を示す断面図、図36はその送風路摺動部29の断面図である。この浴室暖房乾燥機106にあっては、ルーバー板(主ルーバー板)42が送風路摺動部29内で回動自在に軸支され、ルーバーモータ44によって駆動されるようになっており、ルーバー板42の表面には複数枚の縦ルーバー板(副ルーバー板)103が固定されている。各縦ルーバー板103の間隔は温風吹き出し側で広がっている。
【0076】
したがって、この浴室暖房乾燥機にあっては、ルーバー板42を回動させることによって温風の吹き出し方向を吹き出し口47の真下と洗い場側との間で変化させることができ、また縦ルーバー板103によって横方向に拡げられ、洗濯物の乾燥時には場所による乾燥むらを小さくできる。
【0077】
(第9の実施形態)
図37は本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機107の構造を示す断面図、図38はその送風路摺動部29の断面図、図39は縦ルーバー板103を取り付けられたルーバー板42の一部破断した斜視図、図40は縦ルーバー板103の側面図である。
【0078】
この実施形態にあっても、ルーバー板42の表面に複数枚の縦ルーバー板103を取り付けているが、各縦ルーバー板103は方向を調整できるようになっている。すなわち、図40に示すように縦ルーバー板103の下縁には割ピン状をした2本の軸108、109が設けられており、突出した側の軸108をルーバー板42の通孔に挿入することによってルーバー板42に回動自在に立てられている。さらに、ルーバー板42に立てられた縦ルーバー板103の他方の軸109は複数枚ずつ組にして連結板110の通孔に回動自在に挿入されている。したがって、連結板110によって結合された複数枚の縦ルーバー板103は連動して同じ方向を向くようになっている。
【0079】
しかして、この浴室暖房乾燥機107にあっては、所望により、ルーバー板42をルーバーモータ44で駆動して角度を調整することにより、温風を吹き出し口47から真下へ吹き出したり、洗い場側へ斜めに吹き出したりすることができ、さらに縦ルーバー板103の角度を手で調整することにより、温風を横方向へ広げて吹き出させたり、真ん中に集めて吹き出させたりすることができる。
【0080】
(第10の実施形態)
図41は本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機111の構造を示す断面図である。これまでの実施形態では、送風路30の長さを調整するようにしていたが、この実施形態では、浴室暖房乾燥機本体22の送風路30とフロントカバー23の吹き出し口47とをスライド自在に嵌め合わせている。
【0081】
このように送風路30とフロントカバー23の吹き出し口47を伸縮自在に接続しても、施工方法や天井パネルの板厚の違いがあっても送風路30と吹き出し口47との隙間を防止することができる。
【0082】
なお、図示しないが、上記実施形態以外にも、フロントカバー23の吹き出し口47を伸縮自在にしたものや、浴室暖房乾燥機本体22の送風路30とフロントカバー23の吹き出し口47とを中継部材を介して伸縮自在に接続しても考えることができる。
【0083】
【発明の効果】
本発明によれば、浴室暖房乾燥機本体の施工方法の違いや天井パネルの板厚の違いなどがあっても浴室暖房乾燥機の送風路とカバーの吹き出し口の間に隙間が生じるのを防止することができる。よって、浴室暖房乾燥機の送風路とカバーの吹き出し口との間の隙間から温風が吸い込み側などへ漏れて温風経路の短絡が起きることがなく、浴室暖房乾燥機の効率を高めることができる。また、弾性体の弾性力によって吹き出し口と送風路とが接触させられるので、送風路や吹き出し口の長さを調整する必要がなく、施工を簡単に行える。
【図面の簡単な説明】
【図1】浴室の天井に本体先付け方式で施工された従来の浴室暖房乾燥機本体のようすを示す側面図である。
【図2】同上の浴室暖房乾燥機本体の断面図である。
【図3】浴室の天井に本体後付け方式で施工された従来の浴室暖房乾燥機本体のようすを示す側面図である。
【図4】同上の浴室暖房乾燥機本体の断面図である。
【図5】本発明の一実施形態による浴室暖房乾燥機の断面図である。
【図6】同上の浴室暖房乾燥機における浴室暖房乾燥機本体の下面図である。
【図7】同上の浴室暖房乾燥機におけるフロントカバーの下面図である。
【図8】同上の浴室暖房乾燥機における送風路の構造を示す分解斜視図である。
【図9】同上の送風路の断面図である。
【図10】ルーバー板を駆動するためのルーバーモータの取り付け構造を示す図である。
【図11】ルーバー板の動作角度を規制するストッパを示す図である。
【図12】フロントカバーを送風路可動部に仮保持させるための構造を示す斜視図である。
【図13】同上の浴室暖房乾燥機を本体先付け施工した状態を示す断面図である。
【図14】同上の浴室暖房乾燥機を本体後付施工した状態を示す断面図である。
【図15】フロントカバーを送風路可動部に仮保持させるための別な構造を示す斜視図である。
【図16】図6のA−A線断面図である。
【図17】本発明の別な実施形態による送風路の長さ調整機構を示す断面図である。
【図18】本発明のさらに別な実施形態による送風路の構造を示す断面図である。
【図19】図18のB部拡大図である。
【図20】本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機の概略断面図である。
【図21】(a)(b)は同上の浴室暖房乾燥機における送風路の長さ調整機構を示す正面図及び一部破断した側面図である。
【図22】同上の浴室暖房乾燥機の施工方法を説明する概略図である。
【図23】フロントカバーを仮保持させるための別な構造を示す斜視図である。
【図24】フロントカバーを仮保持させるためのさらに別な構造を示す一部破断した正面図である。
【図25】同上のビス固定部の構造を示す一部破断した拡大図である。
【図26】リモコン受信器の、浴室暖房乾燥機本体への取り付け方の他例を示す断面図である。
【図27】本発明の別な実施形態による浴室暖房乾燥機の概略断面図である。
【図28】同上の浴室暖房乾燥機においてルーバー板で送風路内部を閉じた状態を示す断面図である。
【図29】同上の浴室暖房乾燥機においてルーバー板を送風路摺動部の窪みに収納した状態を示す断面図である。
【図30】本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機本体の構造を示す断面図である。
【図31】同上の浴室暖房乾燥機に用いられている送風路摺動部の下面図である。
【図32】本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機本体の構造を示す断面図である。
【図33】(a)(b)は同上の浴室暖房乾燥機に用いられている送風路摺動部の側面図及び下面図である。
【図34】同上の送風路摺動部におけるルーバー板の軸支部分を示す一部破断した図である。
【図35】本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機の構造を示す断面図である。
【図36】同上の浴室暖房乾燥機に用いられている送風路摺動部の断面図である。
【図37】本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機の構造を示す断面図である。
【図38】同上の浴室暖房乾燥機に用いられている送風路摺動部の断面図である。
【図39】同上の送風路摺動部に用いられている、縦ルーバー板を取り付けられたルーバー板の一部破断した斜視図である。
【図40】同上の縦ルーバー板の側面図である。
【図41】本発明のさらに別な実施形態による浴室暖房乾燥機の構造を示す断面図である。
【符号の説明】
22 浴室暖房乾燥機本体
23 フロントカバー
28 送風路本体
29 送風路摺動部
30 送風路
31 送風機
35 換気装置
42 ルーバー板
44 ルーバーモータ
46 リモコン受信器
47 吹き出し口
48 リモコン受信器露出窓
52 差込突起
53 係止部
50 換気用吸気口
68 盲穴
102 窪み
103 縦ルーバー板
Claims (8)
- 浴室暖房乾燥機本体を浴室の天井部に設置し、浴室暖房乾燥機本体の下面を覆うようにして天井の下面にカバーを配置される浴室暖房乾燥機において、
前記カバーは温風を吹き出すための吹き出し口を備え、
前記浴室暖房乾燥機本体は空気を加熱するための加熱器と、加熱器で加熱された空気を吹き出すための送風機と、送風機から前記カバーの吹き出し口へ温風を導くための送風路とを備え、
前記送風路又は前記吹き出し口が伸縮自在に構成され、弾性体によって対向する前記吹き出し口又は前記送風路に接触させられていることを特徴とする浴室暖房乾燥機。 - 前記送風路は、前記浴室暖房乾燥機本体のケーシングに対して静止した送風路本体と、該送風路本体に対してスライド自在に取り付けられた送風路摺動部とから構成されていることを特徴とする、請求項1に記載の浴室暖房乾燥機。
- 前記送風路の内部に、前記吹き出し口から吹き出される温風の送風方向を可変にするためのルーバー板を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の浴室暖房乾燥機。
- 前記ルーバー板を動かすためのアクチュエータを備えていることを特徴とする、請求項3に記載の浴室暖房乾燥機。
- 前記送風路の内部に、前記吹き出し口から吹き出される温風を拡散させるためのルーバー板を備えていることを特徴とする、請求項1に記載の浴室暖房乾燥機。
- 前記浴室暖房乾燥機本体と前記カバーに、カバーを浴室暖房乾燥機本体に仮保持させるための手段を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の浴室暖房乾燥機。
- 前記浴室暖房乾燥機本体を無線遠隔操作するための受信器を前記浴室暖房乾燥機本体に設けていることを特徴とする、請求項1に記載の浴室暖房乾燥機。
- 前記浴室暖房乾燥機本体内に換気装置を設け、該換気装置の設けられている位置と対向しないようにして前記フロントカバーに換気用の吸気口を設けたことを特徴とする、請求項1に記載の浴室暖房乾燥機。
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