JP3677859B2 - 塩化ビニル系重合体の製造方法 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
本発明は、塩化ビニル系重合体の製造方法に関するものであり、更に詳しくは、特定の分散剤と高級脂肪酸エステルを用いることにより、成形加工時のロール粘着性が改良され、且つ、成形加工時の熱安定性に問題のない塩化ビニル系重合体の製造方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
一般に、塩化ビニル系重合体は、カレンダー加工法、押し出し加工法で各種の成形体が製造されており、これらの加工分野においては成形加工性の改善が望まれている。これらの要求に応えるために種々の方法が提案されており、特開昭48−89991号公報には、特定のグリセリン脂肪酸エステルを添加する方法、特開昭52−36179号公報には、ソルビタンモノ脂肪酸エステルを特定の部分ケン化ポリビニルアルコール及びヒドロキシプロピルセルロースと併用する方法が提案されている。また、特開平2−53808号公報には、HLBが1〜4、水酸基価が50〜150のソルビタン脂肪酸エステル、重合度が500〜1500かつケン化度が85〜95モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール及び重合度が200〜800かつケン化度が30〜60モル%の部分ケン化ポリビニルアルコールを併用する方法が提案されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
前述の特開昭48−89991号公報、特開昭52−36179号公報記載の方法により得られた塩化ビニル系重合体は、加工性は改良されたものであるが有機錫系安定剤を使用した場合、熱安定性が低下するという問題を有するものであった。また、特開平2−53808号公報記載の方法により得られた塩化ビニル系重合体は、ゲル化特性に優れるものであるがカレンダー加工時のロール粘着性に劣るという問題を有するものであった。
【0004】
そこで、本発明の目的は、熱安定性、可塑剤吸収性、カレンダー加工性に優れる塩化ビニル系重合体の製造方法を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】
本発明者らは、上記課題について鋭意検討した結果、懸濁重合法を行う際に、高級脂肪酸エステルと特定の分散剤を特定の割合で用いることにより、熱安定性、可塑剤吸収性、カレンダー加工性に優れる塩化ビニル系重合体が得られることを見い出し本発明を完成するに至った。
【0006】
即ち、本発明は、塩化ビニル系単量体を水性媒体中で懸濁重合法を行う塩化ビニル系重合体の製造方法において、分散剤として、
重合度1000以上3000未満,ケン化度70〜90モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール(A)、
並びに
重合度1000以下,ケン化度70〜85モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール(B)、
ここで、部分ケン化ポリビニルアルコール(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)は同一のものではない、
及び/または、
セルロース誘導体(C)、
を重量比で(A)/((B)+(C))=95/5〜30/70の割合で用い、
かつ、
高級脂肪酸及び1価の脂肪族アルコールより得られる高級脂肪酸エステルを添加することを特徴とする塩化ビニル系重合体の製造方法に関するものである。
【0007】
以下に、本発明について更に詳細に説明する。
【0008】
本発明において用いられる分散剤は、重合度1000以上3000未満,ケン化度70〜90モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール(A)、並びに、重合度1000以下,ケン化度70〜85モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール(B)、ここで、部分ケン化ポリビニルアルコール(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)は同一のものではない、及び/または、セルロース誘導体(C)よりなり、重量比で(A)/((B)+(C))=95/5〜30/70の割合で用いられる。
【0009】
本発明において、分散剤成分として用いられる部分ケン化ポリビニルアルコール(A)は、重合度1000以上3000未満,ケン化度70〜90モル%、好ましくは75〜90モル%のものである。ここで部分ケン化ポリビニルアルコール(A)の重合度が1000未満、又は、ケン化度が90モル%を越える場合、重合時の重合分散系が不安定となり、重合中にブロック化したり、得られる塩化ビニル系重合体粒子が粗大化したりする。一方、部分ケン化ポリビニルアルコール(A)のケン化度が70モル%より低い場合、カレンダー加工性改良効果が不十分となる。
【0010】
本発明において、分散剤成分として用いられる部分ケン化ポリビニルアルコール(B)は、重合度1000以下,ケン化度70〜85モル%、好ましくは重合度300〜1000のものである。ここで部分ケン化ポリビニルアルコール(B)のケン化度が70モル%より低い場合、カレンダー加工性改良効果が不十分となり、ケン化度が85モル%を越える場合、カレンダー加工性改良効果が不十分であるとともに、得られる塩化ビニル系重合体粒子の脱モノマー性、可塑剤吸収性が悪くなる。また、部分ケン化ポリビニルアルコール(B)の重合度が1000を越える場合、得られる塩化ビニル系重合体粒子の奪モノマー性、可塑剤吸収性が悪くなる。
【0011】
本発明において、分散剤成分として用いられるセルロース誘導体(C)としては、重合時における重合分散安定性、得られる塩化ビニル系重合体粒子の脱モノマー性、可塑剤吸収性が優れることから、メトキシ置換度25〜30重量%,ヒドロキシプロポキシ置換度5〜15重量%,2重量%水溶液の20℃における粘度が10〜100cpsであるヒドロキシプロピルメチルセルロースであることが好ましい。
【0012】
本発明における部分ケン化ポリビニルアルコール(A)並びに部分ケン化ポリビニルアルコール(B)及び/またはセルロース誘導体(C)の使用割合は、重量比で(A)/((B)+(C))=95/5〜30/70である。部分ケン化ポリビニルアルコール(A)の使用割合が30重量%未満の場合、重合時の重合分散系が不安定となるばかりでなく、カレンダー加工性改良効果が不十分となる。一方、部分ケン化ポリビニルアルコール(A)の使用割合が95重量%を越える場合、得られる塩化ビニル系重合体粒子の脱モノマー性、可塑剤吸収性が悪くなる。さらに本発明においては、得られる塩化ビニル系重合体が可塑剤吸収性、カレンダー加工性のバランスに優れることから、(A)/((B)+(C))=95/5〜50/50の割合で使用することが好ましい。
【0013】
また、部分ケン化ポリビニルアルコール(A)、(B)は、上記に記載した範囲内のものであれば、2種以上のものを組み合わせて使用しても良いし、また変性されたものを使用しても良い。
【0014】
本発明において用いられる高級脂肪酸エステルは、高級脂肪酸及び1価の脂肪族アルコールより得られる高級脂肪酸エステルであればいかなるものも用いることができ、炭素数5〜25の高級脂肪酸と炭素数25以下の1価の脂肪族アルコールから成る高級脂肪酸エステルが好ましく、更に、炭素数12〜25の高級脂肪酸と炭素数8〜25の1価の脂肪族アルコールから成る高級脂肪酸エステル化合物がカレンダー加工性改良効果に優れることから特に好ましい。これらに該当する化合物としては、例えばオクチルパルミテート、オクチルステアレート、ブチルステアレート、ステアリルステアレート、ステアリルパルミテート、2−エチルヘキシルステアレート、2−エチルヘキシルベヘネート、2−エチルヘキシルパルミテート、ステアリルベヘネート、ブチルベヘネート、ブチルパルミテート、ステアリルラウレート、パルミチルステアレート、パルミチルパルミテートなどが挙げられ、該高級脂肪酸エステルは1種又は2種以上の組合せで使用することができる。また、高級脂肪酸エステルの代わりに芳香族カルボン酸と脂肪族アルコールから成るエステル化合物を用いた場合、得られる塩化ビニル系重合体のカレンダー加工性改良効果が不十分となり、高級脂肪酸と多価アルコールからなる高級脂肪酸部分エステルを用いた場合、得られる塩化ビニル系重合体の熱安定性が低下する。
【0015】
また、本発明における高級脂肪酸エステルの使用量は、得られる塩化ビニル系重合体がカレンダー加工性改良効果、ゲル化性に優れることから塩化ビニル系単量体100重量部に対して0.005〜0.5重量部であることが好ましい。
【0016】
本発明における高級脂肪酸エステルの添加方法には制限はなく、例えば重合前に直接添加する方法、重合途中に水に分散させた分散液を徐々に添加する方法、重合後の塩化ビニル系重合体スラリーに直接又は水に分散させた後添加する方法、可溶溶剤に一旦溶解した後添加する方法等が挙げられる。
【0017】
本発明においては、得られる塩化ビニル系重合体の熱安定性を向上させるために分子量調節剤を併用することが好ましい。分子量調節剤としては、ラジカル重合系において分子量調節剤として知られているものでよく、特に熱安定性が向上した塩化ビニル系重合体が得られることから、メルカプト基とヒドロキシル基を有する化合物であることが好ましい。該化合物としては、例えば2−メルカプトエタノール、3−メルカプトプロパノール、4−メルカプトブタノール、チオグリセリン、1−チオグリセロール等を挙げることができる。そして、これら分子量調節剤の使用量としては、得られる塩化ビニル系重合体が熱安定性とカレンダー加工性のバランスに優れることから塩化ビニル系単量体100重量部に対して0.001〜0.05重量部であることが好ましい。また、これら分子量調節剤を用いる場合の添加方法には制限はなく、直接添加する方法、または可溶溶媒に一旦溶解した溶液として添加する方法等があげられる。
【0018】
本発明における塩化ビニル系重合体の製造方法としては、一般に行われる懸濁重合法を適用することができ、例えば具体的には下記のような方法で行うことができる。
【0019】
撹拌機を備えたジャケット付き耐圧重合缶に純水、分散安定剤、重合開始剤を入れ、減圧状態にする。次に塩化ビニル系単量体を圧入し、該重合缶内を撹拌しながら加温し重合を開始する。その時の重合条件としては、重合温度は20〜90℃、重合時間1〜40時間を挙げることができ、重合終了後、未反応塩化ビニル系単量体を回収し、スラリーを取り出して脱水乾燥を行うことにより塩化ビニル系重合体が得られる。
【0020】
本発明において用いられる重合開始剤としては、一般的に懸濁重合法に重合開始剤として用いられるものでよく、例えばジイソプロピルパーオキシジカーボネート、tert−ブチルパーオキシネオデカネート、tert−ヘキシルパーオキシピバレート、ベンゾイルパーオキサイド等の過酸化物;2、2’−アゾビスイソブチロニトリル、2、2’−アゾビス−2、4−ジメチルバレロニトリル等のアゾ化合物などが挙げられ、これらは1種または2種以上の組合せで使用することができる。
【0021】
本発明における塩化ビニル系単量体とは、塩化ビニル単量体又は塩化ビニル単量体と塩化ビニル単量体との共重合可能なビニル系単量体との混合物をいう。
【0022】
塩化ビニル単量体との共重合可能なビニル系単量体としては、塩化ビニル単量体との共重合が可能なビニル系単量体であればいかなるものでもよく、例えば酢酸ビニル、プロピオン酸ビニル、カプロン酸ビニル、ラウリン酸ビニル、ステアリン酸ビニル等のビニルエステル類;エチレン、プロピレン、イソブチレン等のオレフィン類;イソブチルビニルエーテル、フェニルビニルエーテル、オクチルビニルエーテル等のアルキル又はアリールビニルエーテル類;塩化ビニリデン、フッ化ビニル、塩化アリル、臭化ビニル等のハロゲン化オレフィン類;エチルアクリレート、n−ブチルアクリレート、n−ブチルメタクリレート、2−エチルヘキシルアクリレート、2−エチルヘキシルメタクリレート、ステアリルメタクリレート等のアクリル酸又はメタクリル酸エステル類;アクリル酸、メタクリル酸、クロトン酸、アクリロニトリル、無水マレイン酸、無水イタコン酸等のアクリル系誘導体類等を挙げることができる。
【0023】
また、本発明においては、塩化ビニル系単量体とグラフト重合可能なポリマーを必要に応じて添加して重合を行ってもよく、塩化ビニル系単量体とグラフト共重合可能なポリマーとしては、例えばエチレン−酢酸ビニル共重合体(EVA)、エチレン−アクリル酸エチル共重合体、塩素化ポリエチレン、ポリウレタン、ポリブタジエン−スチレン−メチルメタクリレート共重合体(MBS)、ポリブタジエン−アクリロニトリル−(α−メチル)スチレン共重合体(ABS)、ポリブチルアクリレート、ブチルゴム、ポリスチレン、スチレン−ブタジエン共重合体、架橋アクリルゴム等を挙げることができる。
【0024】
本発明の製造方法においては、重合初期、重合途中又は重合後に、その他の重合添加剤として、酸化防止剤、ゲル化改良剤、pH調整剤、スケール防止剤等を使用してもよい。
【0025】
【実施例】
以下、本発明の製造方法を実施例にもとづき説明するが、本発明はこれらに限定されるものではない。
【0026】
尚、実施例及び比較例におけるロール粘着性、熱安定性、可塑剤吸収性の評価は下記の方法で行った。
【0027】
〜可塑剤吸収量〜
得られた重合体に過剰の可塑剤(ジオクチルフタレート;DOP)を加え、室温で10分間放置した後、遠心分離機(国産遠心器(株)製)を用いて3000rpmで遠心し重合体に吸収されなかった可塑剤を除去した。遠心後の重合体に保持されている可塑剤量を測定し、重合体に対する可塑剤の割合を百分率で表したものを可塑剤吸収量とした。
【0028】
〜ロール粘着性〜
得られた重合体100重量部に対し、ジブチル錫マレート系安定剤4重量部、脂肪酸エステル系滑剤1.5重量部を配合した。この配合組成物を表面温度180℃の8インチ2本ロール(関西ロール(株)製)で該組成物がロールに巻き付いてから5分間混練してシートを取り出した。そして、同様の操作を5回繰り返すことによりシートの剥離し易さを評価した。
【0029】
カレンダー加工性の評価基準
○ 粘着無し(問題なく剥離)。
【0030】
△ わずかに粘着(容易に剥離) 。
【0031】
× 粘着大きい(剥離やや困難)。
【0032】
×× 粘着激しい(剥離困難)。
【0033】
〜熱安定性〜
得られた重合体100重量部、ジブチル錫マレート系安定剤3重量部、脂肪酸エステル系滑剤1.5重量部をブレンドし、その配合物300gをロール表面温度150℃の8インチロールで5分間混練し、厚さ1mmのシート成形体を得た。シート成形体より切り出した試験片を190℃のオーブン中で、黒化するのに要した時間を測定した。
【0034】
実施例1
内容積25リットルのステンレス製オートクレーブに純水140重量部、ケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコール0.06重量部、ケン化度73モル%,重合度800の部分ケン化ポリビニルアルコール0.02重量部、tert−ヘキシルパーオキシピバレート0.025重量部を入れ減圧状態にした。次いで、塩化ビニル単量体100重量部を仕込み、オートクレーブ内を撹拌しながら65℃に加温し重合を行った。オートクレーブの圧力が重合反応の定常状態における圧力から1.8kg/cm2下がった時点で未反応塩化ビニル単量体の回収をした。重合時間は6時間であった。
【0035】
未反応塩化ビニル単量体を回収した後、2−エチルヘキシルステアレートが塩化ビニル系重合体100重量部に対し0.2重量部となるよう添加し、スラリーをオートクレーブから取り出し脱水乾燥を行ったところ、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0036】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表1に示す。
【0037】
得られた塩化ビニル重合体は、可塑剤吸収性高く、熱安定性、カレンダー加工性に優れるものであった。
【0038】
実施例2
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.07重量部、メトキシ置換度が29重量%,ヒドロキシプロポキシ置換度が9.5重量%,2重量%水溶液の20℃における粘度が50cpsであるヒドロキシプロピルメチルセルロース(以下HPMCと略す)0.02重量部とし、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにステアリルステアレートを0.1重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0039】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表1に示す。
【0040】
得られた塩化ビニル重合体は、可塑剤吸収性、熱安定性、カレンダー加工性に優れるものであった。
【0041】
実施例3
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.07重量部、ケン化度73モル%,重合度800の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.01重量部、メトキシ置換度が29重量%,ヒドロキシプロポキシ置換度が9.5重量%,2重量%水溶液の20℃における粘度が50cpsであるHPMCを0.01重量部とし、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにブチルベヘネートを0.1重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0042】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表1に示す。
【0043】
得られた塩化ビニル重合体は、可塑剤吸収性、熱安定性、カレンダー加工性に優れるものであった。
【0044】
実施例4
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.05重量部、ケン化度73モル%,重合度800の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.05重量部、メトキシ置換度が29重量%,ヒドロキシプロポキシ置換度が9.5重量%,2重量%水溶液の20℃における粘度が50cpsであるHPMCを0.01重量部とし、分子量調節剤として2−メルカプトエタノールを0.03重量部併用して58℃で重合し、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにステリルステアレートを0.2重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0045】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表1に示す。
【0046】
得られた塩化ビニル重合体は、可塑剤吸収性、カレンダー加工性、そして特に熱安定性に優れるものであった。
【0047】
比較例1
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.06重量部、ケン化度80モル%,重合度600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.04重量部とし、2−エチルヘキシルステアレートを使用しなかった以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0048】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表2に示す。
【0049】
得られた塩化ビニル重合体は、シートのロールからの剥離性に劣るカレンダー加工性の悪いものであった。
【0050】
比較例2
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.08重量部使用とし、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにパルミチルステアレートを0.1重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0051】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表2に示す。
【0052】
得られた塩化ビニル重合体は、可塑剤吸収性に劣るものであった。
【0053】
比較例3
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.02重量部、ケン化度73モル%,重合度800の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.08重量部使用とし、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにパルミチルステアレートを0.1重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0054】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表2に示す。
【0055】
得られた塩化ビニル重合体は、シートのロールからの剥離性に劣るカレンダー加工性の悪いものであった。
【0056】
比較例4
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.05重量部、ケン化度73モル%,重合度800の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.01重量部、メトキシ置換度が29重量%,ヒドロキシプロポキシ置換度が9.5重量%,2重量%水溶液の20℃における粘度が50cpsであるHPMCを0.02重量部とし、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにソルビタンモノステアレートを0.2重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0057】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表2に示す。
【0058】
得られた塩化ビニル重合体は、熱安定性に劣るものであった。
【0059】
比較例5
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.06重量部、ケン化度73モル%,重合度800の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.01重量部とし、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにフタル酸ジステアリルを0.1重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0060】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表3に示す。
【0061】
得られた塩化ビニル重合体は、シートのロールからの剥離性に劣るカレンダー加工性の悪いものであった。
【0062】
比較例6
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.06重量部、ケン化度48モル%,重合度300の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.02重量部とし、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにパルミチルステアレートを0.1重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0063】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表3に示す。
【0064】
得られた塩化ビニル重合体は、シートのロールからの剥離性に劣るカレンダー加工性の悪いものであった。
【0065】
比較例7
分散剤系をケン化度88モル%,重合度500の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.05重量部、ケン化度73モル%,重合度800の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.03重量部とした以外は実施例1と同様に行ったが、重合中にブロック化し塩化ビニル重合体粒子は得られなかった。
【0066】
比較例8
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.08重量部、ケン化度73モル%,重合度800の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.001重量部、メトキシ置換度が29重量%,ヒドロキシプロポキシ置換度が9.5重量%,2重量%水溶液の20℃における粘度が50cpsであるHPMCを0.001重量部とし、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにパルミチルステアレートを0.1重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0067】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表3に示す。
【0068】
得られた塩化ビニル重合体は、可塑剤吸収性に劣るものであった。
【0069】
比較例9
分散剤系をケン化度80モル%,重合度2600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.05重量部、ケン化度88モル%,重合度600の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.05重量部とし、2−エチルヘキシルステアレートの代わりにパルミチルステアレートを0.1重量部使用した以外は実施例1と同様に行い、約85%の重合転化率で塩化ビニル重合体を得た。
【0070】
得られた塩化ビニル重合体の評価結果を表4に示す。
【0071】
得られた塩化ビニル重合体は、可塑剤吸収性、カレンダー加工性に劣るものであった。
【0072】
比較例10
分散剤系をケン化度95モル%,、重合度1500の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.08重量部、ケン化度73モル%,重合度800の部分ケン化ポリビニルアルコールを0.01重量部とした以外は実施例1と同様に行ったが、重合中にブロック化し塩化ビニル重合体粒子は得られなかった。
【0073】
【表1】
【0074】
【表2】
【0075】
【表3】
【0076】
【表4】
【0077】
【発明の効果】
本発明によると、成形加工時のロール粘着性が改良され、且つ熱安定性、可塑剤吸収性の良好な塩化ビニル系重合体を得ることができ、本発明の工業的価値はすこぶる大きいものである。
Claims (3)
- 塩化ビニル系単量体を水性媒体中で懸濁重合法を行う塩化ビニル系重合体の製造方法において、分散剤として、
重合度1000以上3000未満,ケン化度70〜90モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール(A)、
並びに
重合度1000以下,ケン化度70〜85モル%の部分ケン化ポリビニルアルコール(B)、
ここで、部分ケン化ポリビニルアルコール(A)と部分ケン化ポリビニルアルコール(B)は同一のものではない、
及び/または、
セルロース誘導体(C)、
を重量比で(A)/((B)+(C))=95/5〜30/70の割合で用い、
かつ、
高級脂肪酸及び1価の脂肪族アルコールより得られる高級脂肪酸エステルを添加することを特徴とする塩化ビニル系重合体の製造方法。 - 分子量調節剤をさらに添加することを特徴とする請求項1に記載の塩化ビニル系重合体の製造方法。
- セルロース誘導体が、メトキシ置換度25〜30重量%、ヒドロキシプロポキシ置換度5〜15重量%、2重量%水溶液の20℃における粘度が10〜100cpsであるヒドロキシプロピルメチルセルロースであることを特徴とする請求項1又は2に記載の塩化ビニル系重合体の製造方法。
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