JP3675934B2 - 樹脂成形品の抜刃型装置 - Google Patents
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Description
【発明の属する技術分野】
この発明は、真空成形や圧空成形によって、合成樹脂シートに形成された複数個の成形品を該シートから抜取るための抜刃型装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
合成樹脂シートに形成された成形品を該シートから抜取るには、成形品の外周形状に適合する抜刃を突設した刃型と、上記抜刃の刃先を受ける受型からなる抜刃型装置が用いられ、例えば受型にシートをセットし、刃型の抜刃によりシートを成形品の周囲で打抜くことにより該成形品を抜取るようになっている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】
ところで、上記のような従来の抜刃型装置は、刃型と受型が別々に独立した状態で使用されるように構成されているため、刃型と受型の上下位置合せ精度が出し難く、均一な打抜き精度が得られないと共に、打抜いた成形品は抜刃内に嵌り込んだ状態になるので、その取出しに手間がかかり、その分作業時間が長くかかるという問題がある。
【0004】
また、従来の抜刃は、その刃先が露出しているため、シートの出し入れや成形品の取出時に作業員の手が触れて怪我をするという危険性がある。
【0005】
そこで、この発明の課題は、刃型と受型の位置精度が優れ、成形品を精度よく打抜くことができると共に、打抜いた成形品の取出も簡単に行なえ、しかも安全性の向上が図れる抜刃型装置を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
上記のような課題を解決するために、この発明は、枠状の抜刃を突設した刃型と、該抜刃の刃先を受ける受型とをヒンジで開閉自在に結合し、前記刃型における抜刃の内側と外側の位置に、この抜刃の突出方向に沿って移動自在となり、先端部が刃先よりも常時外方に突出する弾性を有する上下動板を設けた樹脂成形品の抜刃型装置において、前記刃型と受型とを結合するヒンジが、二枚の板を枢軸で開閉自在に結合した構造を有し、このヒンジの上側の板を刃型に固定し、ヒンジの下側の板の受型に対する取付け構造が、ヒンジの下側の板に下向きの軸を設け、受型に固定した保持筒に前記ヒンジの軸を挿入し、この軸の下端に抜止め手段を設けると共に、ヒンジの下側の板と保持筒の対向面間に軸に外嵌する状態でスプリングを縮設して形成されている構成を採用したものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施の形態を図示例と共に説明する。
【0009】
図1乃至図3に示す第1の実施形態において、先ず、打抜かんとする成形品Bは、合成樹脂シートAに、真空成形や圧空成形を用い、シートAの下面側に突出する容器状に形成され、かつ、上面側の周囲に立上り壁Cを設けたものを例示している。
【0010】
抜刃型装置は、上部に位置する刃型1と下部に位置する受型2をヒンジ3で開閉自在に結合した構造を有し、上記刃型1は、成形品Bの立上り壁Cの外周に外嵌する枠状の抜刃4を基板5の下面側に、その刃先4aが受型2に向けて突出するように固定し、基板5の下面で抜刃4によって囲まれた部分に、成形品Bの内部に嵌合するガイド突部6が設けられている。
【0011】
受型2は、ベース板7に成形品Bが丁度納まる凹部8を設け、この凹部8の開口を囲む周囲の上面に、ステンレス板、鉄板、合成樹脂板等を用いた刃物受板9が設けられ、シートAがこの受板9上に重なって支持されることになる。
【0012】
上記受型2と刃型1は、両者の一方端部がヒンジ3で互に結合され、受型2に対して刃型1がヒンジ3の枢軸3aを支点に上下に開閉動自在となり、刃型1を受型2上に伏倒させた水平時には、抜刃4が成形品Bの立上り部Cに外嵌し、その刃先4aが受板9上のシートAを打抜くように、受型2と刃型1の位置が設定されている。
【0013】
図示の場合、受型2に対するヒンジ3の取付けは、受型2に固定した保持筒10にヒンジ3の軸11を挿入し、軸11の下端に抜止め手段12を設けると共に、ヒンジ3と保持筒10の対向面間にスプリング13を縮設した構造を用い、受型2に対する刃型1の取付けに上下動を許容するようにし、抜刃4によるシートAの打抜きが確実に得られるようにしている。
【0014】
前記刃型1において、基板5の下面で抜刃4の内周と外周の両方の位置にゴムやスポンジ等を用いた弾性体14と、この弾性体14の先端に取付けられた硬質の上下動板15とが取付けられている。
【0015】
上記弾性体14とこれに取付けた上下動板15は、抜刃4を内周側と外周側から挟む状態となり、弾性体14が自然な状態になるとき、上下動板15は、その先端が刃先4aよりも外方へ例えば3mm程度突出するようになっている。
【0016】
これにより、図1の如く、刃型1を開放位置にしたとき、抜刃4は内外の弾性体14と上下動板15で覆われ、刃先4aが露出しないので、手が触れて怪我をするというようなことがなく、安全性が向上する。
【0017】
また、刃型1を閉じてシートAを打抜く場合は、上下動板15がシートA上に圧接して弾性体14が収縮し、シートAを安定よく押え込むと共に、内側の上下動板15は打抜いた成形品Bを抜刃4内から押出す役目をする。
【0018】
なお、図中16は、刃型1の先端に取付けた開閉用の取手、17は刃型1を押下げる加圧体を示している。
【0019】
この発明の第1の実施形態は上記のような構成であり、図1のように、刃型1を上方に開いた状態で受型2上にシートAを載置して成形品Bを凹部8内に納め、この状態で刃型1を加圧体17で押下げると、図2のように刃型1と受型2上に重なり、抜刃4でシートAを打抜くことになる。
【0020】
打抜かれた成形品Bは抜刃4内に収納され、刃型1を上方に開くと、弾性体14の復元弾性により、内側の上下動板15で図3に示す打抜後の成形品Bを自動的に抜取ることができる。
【0021】
次に、図4乃至図6に示す第2の実施形態は、刃型21と加圧体17によってシートAを打抜くようにしたものであり、刃型1は、ベース板22上に枠状の抜刃4を立設し、ベース板22上で抜刃4の内周と外周の位置に弾性体14と上下動板15を設けて形成し、上下動板15上でシートAを支持し、成形品Bを内側の上下動板15で囲まれた部分に収納するようになっている。
【0022】
この第2の実施形態は上記のような構成であり、図4の如く、上昇位置にある上下動板15上にシートAを載置した状態で加圧体17を下降させればよく、シートAと上下動板15が弾性体14を圧縮して下降し、図5のように抜刃4の刃先4aによってシートAを打抜くことができる。
【0023】
加圧体17を上昇させると、弾性体14の復元弾性で上下動板15が上昇位置に戻り、打抜かれた成形品Bは抜刃4内から押出され、図6に示すような外周にフランジを有する成形品Bを打抜き形成できる。
【0024】
【発明の効果】
以上のように、この発明によると、以下に示す効果がある。
【0025】
請求項1、抜刃の内外周に弾性体とその先端に上下動板を設けたので、抜刃の先端を上下動板で覆うことができ、刃先の露出がないので不注意で接触して手指を怪我するようなことがなくなり、安全性の向上が図れると共に、弾性体の復元弾性により、打抜いた成形品を抜刃内から自動的に取出すことができ、作業能率の向上が図れる。
【0026】
請求項2、上記した請求項1の場合と同様、安全性の向上、成形品の抜取り作業の能率向上が図れ、かつ、刃型と受型のヒンジによる結合により、両者の位置合せ精度が向上し、精度のよい打抜きが行なえる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す縦断面図
【図2】同上の打抜き状態を示す縦断面図
【図3】同上で打抜いた成形品の斜視図
【図4】第2の実施形態を示す縦断面図
【図5】同上の打抜き状態を示す縦断面図
【図6】同上で打抜いた成形品の斜視図
【符号の説明】
1 刃型
2 受型
3 ヒンジ
4 抜刃
4a 刃先
5 基板
6 ガイド突部
7 ベース板
8 凹部
9 刃物受板
13 スプリング
14 弾性体
15 上下動板
17 加圧体
21 刃型
22 ベース板
Claims (1)
- 枠状の抜刃を突設した刃型と、該抜刃の刃先を受ける受型とをヒンジで開閉自在に結合し、前記刃型における抜刃の内側と外側の位置に、この抜刃の突出方向に沿って移動自在となり、先端部が刃先よりも常時外方に突出する弾性を有する上下動板を設けた樹脂成形品の抜刃型装置において、
前記刃型と受型とを結合するヒンジが、二枚の板を枢軸で開閉自在に結合した構造を有し、このヒンジの上側の板を刃型に固定し、ヒンジの下側の板の受型に対する取付け構造が、ヒンジの下側の板に下向きの軸を設け、受型に固定した保持筒に前記ヒンジの軸を挿入し、この軸の下端に抜止め手段を設けると共に、ヒンジの下側の板と保持筒の対向面間に軸に外嵌する状態でスプリングを縮設して形成されていることを特徴とする樹脂成形品の抜刃型装置。
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JP05935596A JP3675934B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 樹脂成形品の抜刃型装置 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP05935596A JP3675934B2 (ja) | 1996-03-15 | 1996-03-15 | 樹脂成形品の抜刃型装置 |
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- 1996-03-15 JP JP05935596A patent/JP3675934B2/ja not_active Expired - Fee Related
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