JP3921029B2 - 食品包装容器及びその製造方法 - Google Patents

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、合成樹脂製発泡シートから一体的に熱成形した食品包装容器及びその製造方法に関し、特に、納豆の包装に適した包装容器及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】
低コストと量産性に優れる納豆の包装容器として、容器本体と蓋とこれらを連結するつなぎ部とを一体的に熱成形した発泡樹脂製の容器がよく知られている。従来の一体成形した納豆包装容器の平面形状及びつなぎ部の拡大断面をそれぞれ図5及び図6に示す。
【0003】
納豆包装容器81は、納豆の充填及び取出しの際には、蓋83を開閉する必要がある。また、納豆を食する際には、調味料の添加や攪拌あるいは容器本体82を食卓に置いたときの安定性を増す等のために、予め蓋83を容器本体82から切り離す。このため、容器本体82と蓋83とを連結している中間のつなぎ部84に、直線的な薄肉ヒンジ部85を成形して蓋83の開閉を自在にし、また、この薄肉ヒンジ部にミシン目86を成形して容器本体82から蓋83を開いた状態で容器本体82から蓋83を切り離すことができる構造になっている。
【0004】
ミシン目86を薄肉ヒンジ部85に成形する構造が採用された理由として、切り離しに要する力を少なくし、正しくミシン目に沿って分離できると予想していたこと、さらには、薄肉ヒンジ部であればミシン目の成形が容易になるとの考えがあった。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】
ところが、従来の薄肉ヒンジ部85にミシン目86を成形した構造では、次の問題点があった。
【0006】
第一に、ミシン目86の成形作業が必ずしも容易ではないという点である。この薄肉ヒンジ部85は、通常、発泡樹脂製の連続シートから、容器本体82と蓋83とこれらを連結するつなぎ部84とが一体的に真空成形されるのと同時に成形され、この薄肉ヒンジ部85は、つなぎ部に金型によってプレス成形される。このため、この薄肉ヒンジ部85は、プレス成形によって圧縮薄延され発泡気泡が押しつぶされているので、他の厚肉部と比較して密度が高くなって硬く、かつ粘い状態にあった。
【0007】
次に第2の問題は、食品を食する時より前に、このミシン目86の一部が不用意に分離し易くなる点である。すなわち、薄肉ヒンジ部は硬くかつ粘い構造になっているので、食品を食する際に容易に分離ができるようにするためには、穿孔部分の割合を大きくしたミシン目86を成形する必要がある。一方、薄肉ヒンジ部85は、蓋83の開閉時に曲げ応力が生じる部を容易にする反面、食品を充填して閉蓋する際や、梱包、運搬、販売棚での配列等の作業中の外力によって不用意に分離が発生し易くなるという問題を抱えていた。
【0008】
さらに、第3の問題としては、薄肉ヒンジ部85に穿孔部分の割合を大きくしたミシン目86を成形すると、この部分の曲げ剛性が大きく低下し、蓋83自体の重量によって蓋が容易に折下がる。このため、食品を自動充填する際に蓋を一定の水平位置に保持できないので、自動包装機にうまくかけることができずに支障を来たすという問題があった。
【0009】
さらに、第4の問題として次のことが挙げられる。つなぎ部84は、使用素材の低減を図る等のため可能な限りその巾を狭くすることが望まれている。ところで、蓋の切り離し動作は、通常、一方の手の親指と人差し指でつなぎ部の一端を挟んで支持し、その支持個所と隣接する個所をもう一方の手の親指と人差し指で掴んで、引き離しあるいは剪断するようにして行なわれる。この際、つなぎ部の巾が狭いと、このつなぎ部に成形されたミシン目を境にして両手の指で掴む余地が少なくなり、蓋の切り取りが行い難くなるという問題があった。
【0010】
そこで、本発明の目的は、このような問題点を解決し、ミシン目が容易に成形でき、容器本体と蓋との切り離しが容易であるが不用意には分離せず、かつ、安定した食品の充填包装作業が可能な、合成樹脂製発泡シートから一体的に成形した食品包装容器及びその製造方法を提供するものである。
【0011】
【課題を解決するための手段】
請求項1に記載の発明による食品包装容器は、容器本体と蓋がつなぎ部を介して合成樹脂製発泡シートから一体的に熱成形されている。このつなぎ部には、容器本体と蓋とを開閉するための少なくとも1列以上の折り曲げ用の薄肉ヒンジ部が直線状に成形してある。さらに、上記容器本体から上記蓋を開いた状態で、この容器本体と蓋とを切り離すためのミシン目が、薄肉ヒンジ部の近傍の厚肉部に成形してある。ここで、薄肉ヒンジ部の近傍の厚肉部とは、容器本体と蓋とを連結するフランジ部であって、プレス成形によって圧縮薄肉にされていない部分を意味しており、後述する容器本体の凹部とフランジ部の平坦部との境界からこのフランジ部の平坦部と薄肉ヒンジ部との境界まで、及び、この薄肉ヒンジ部とフランジ部の平坦部との境界からこのフランジ部の平坦部と後述する蓋の周辺に位置する突起部との境界までをいう。また、薄肉ヒンジ部が複数列形成されている場合は、これらの薄肉ヒンジ部に挟まれる厚肉部も含まれる。
【0012】
次に、この食品包装容器の機能、作用を説明する。
【0013】
ミシン目を成形する厚肉部は、薄肉ヒンジ部のようにプレス成形によって押しつぶされて硬くかつ粘い構造になっておらず、発泡樹脂本来の柔らかい構造を有している。したがって、小さいプレス荷重でミシン目が成形可能となり、かつ、ミシン目の成形刃及びこの成形刃の当て板も磨耗し難くなる。また、このミシン目位置は,蓋の折り曲げ部分ではないからその肉厚は十分に確保できるので、薄肉ヒンジ部より十分大きな曲げ剛性を有している。したがって、蓋の開閉時にミシン目から折れ曲がることがなく、ミシン目は折り曲げの履歴を受けないので、ミシン目から不用意に分離することはない。
【0014】
一方、薄肉ヒンジ部にはミシン目が成形されないので、蓋の開閉による折り曲げにより、ヒンジ部にミシン目を設けたときのようなヒンジ部の過度の弱化が生じない。したがって、蓋の開閉時に、薄肉ヒンジ部からの不用意な分離が生じないのは勿論のこと、さらには、薄肉ヒンジ部の曲げ剛性が過度に低下しないので、蓋自体の重量によって蓋が容易には折下がらない。
【0015】
なお、ミシン目は、原則として薄肉ヒンジ部と並行に成形するが、折り曲げ位置と一致する必要がないので、薄肉ヒンジ部と並行であることに限定されない。ミシン目は一列に限らず複数列であってもよい。また、ミシン目は直線形状でもよいが、曲げ力がかかったときの折り曲げ抵抗性を高めるために、波形等の曲線形状とすることも効果的である。また、ミシン目は、つなぎ部等の厚みを完全に貫通するように成形しても、一部の厚みを残すように成形してもよい。薄肉ヒンジ部の断面形状は、曲げ剛性を低下させるものであれば、三角形、半円形、矩形その他の形状であってもよい。
【0016】
このように包装容器を構成すると、次の効果が得られる。まず、小さいプレス荷重でミシン目が成形可能となり、かつ、ミシン目の成形刃及びこの成形刃の当て板も磨耗し難くなるので、熱成形装置やミシン目成形装置の製造コストのみならず、保守点検及び調整作業の手間を大幅に低減できる。また、食品を食する際にはミシン目から容易に蓋を分離できる一方、その他の蓋の開閉時においては、薄肉ヒンジ部やミシン目から不用意に蓋が分離することを防止できる。さらに、食品を自動充填する際に蓋を一定の水平位置に保持できるので、安定した自動包装作業が確保できる。
【0017】
請求項2に記載する発明による食品包装容器は、つなぎ部に成形したミシン目の少なくとも一方の端部を、つなぎ部の中央線から離れる方向に傾斜させたものである。この傾斜したミシン目の傾斜角度と長さは、蓋の分離の際に、両手の親指と人差し指でミシン目を境にして支持できる余地が得られるように設定する。
【0018】
このようにミシン目の端部を傾斜させることにより、容器本体から蓋を切り離す際に、この傾斜したミシン目を境にして、容易に両手の親指と人指し指でつなぎ部を把握できる余地が確保される。したがって、ミシン目から正しく切り離すことが容易になる一方、ミシン目全体を直線状に成形した場合に比べて、ミシン目を波形に形成する場合と同様に、ミシン目成形部分の不用意な折れ曲がりの発生に対する抵抗性が高くなる。
【0019】
請求項3に記載の発明による製造方法は、容器本体と蓋とこれらを連結するつなぎ部とを合成樹脂製発泡シートから一体的に熱成形する食品包装容器の製造方法であり、容器本体と蓋とこれらを連結するつなぎ部と、このつなぎ部に蓋を開閉するための少なくとも1列以上の薄肉ヒンジ部とを一体的に熱成形する工程と、容器本体から蓋を開いた状態で容器本体と蓋とを切り離すためのミシン目を、薄肉ヒンジ部の近傍の厚肉部に成形する工程とを具備している。この厚肉部とは
、前記したようにプレス成形によって圧縮薄肉にされていない部分であって、発泡樹脂本来の柔らかい構造を有しているものである。
【0020】
この成形工程は、まず合成樹脂製発泡シートを予熱して軟化し、雄型と雌型の金型により容器本体と蓋とこれらを連結するつなぎ部を一体的に真空成形する。そして、同時に、このつなぎ部に容器本体と蓋とを開閉するための少なくとも1列以上の薄肉ヒンジ部をプレス成形する。
【0021】
次に容器本体と蓋とを切り離すためのミシン目を、薄肉ヒンジ部の近傍の厚肉部に成形する。ミシン目は、1列に限らず複数列であってもよい。このミシン目の成形は、油圧プレスの加工に限らず、衝撃力によってミシン目成形刃をつなぎ部の厚肉部に衝撃的にあてる手段でもよい。この、衝撃力は、バネ、電磁弁、又は空気シリンダその他の手段により発生させる。このミシン目成形は、1列のミシン目成形刃により、多数の食品包装容器の群を1列づつ順次成形する手段であっても、複数のミシン目成形刃により、多数の食品包装容器の群全体に対して一度に成形する手段であってもよい。また、ミシン目の成形は、容器本体と蓋とこれらを連結するつなぎ部とを真空成形し、同時に薄肉ヒンジ部を一体的にプレス成形する金型間にミシン目成形刃を配設して、真空成形と同時にプレス成形する手段であっても、この真空成形とは別にミシン目だけをプレス成形あるいは衝撃力で成形する手段であってもよい。
【0022】
このように、ミシン目を、薄肉ヒンジ部の近傍の厚肉部に成形する方法を用いることによって次の効果が得られる。すなわち、厚肉部は柔らかい組織であるため、従来の硬く粘い薄肉ヒンジ部にミシン目を成形する方法より、はるかに小さな作動力でミシン目を成形することができ、ミシン目の成形装置を小型化にできると共に、ミシン目成形刃及びこの成形刃の当て板の磨耗、変形も減少するので、刃先の水平位置調整、研磨等の作業を低減できる。また、金型にミシン目成形刃を配設して真空成形と同時にミシン目をプレス成形する場合は、必要なプレス力が小さくなるので、真空成形装置の製造コストも低減できる。さらに、ミシン目の成形力が小さいとミシン目成形刃も強度上薄くすることができるので、一層ミシン目の成形力を低減でき、ミシン目形状の崩れ等が生じない、より切れ味のよいミシン目の成形ができる。
【0023】
ミシン目を衝撃力で成形する方法では、さらに、次の効果が得られる。厚肉部は柔軟性を保持しているので、この部分にミシン目を衝撃力により急速に成形する場合は、比較的遅い速度で成形する油圧プレス加工に比べて、ミシン目の成形抵抗は大きく低下する。したがって、通常の油圧プレス加工に必要なプレス力より、小さな衝撃力でミシン目を成形できるので、ミシン目成形装置を一層小型にすることが可能になる。また、ミシン目成形刃及びこの成形刃の当て板の磨耗、変形も減少するので、刃先の水平位置調整、研磨等の作業を一層低減できる。さらに、作動力が小さいとミシン目成形刃も強度上薄くすることができるので、ミシン目を成形する切れ味が向上し、一層切れ残りやミシン目形状の崩れが発生し難くなる。
【0024】
【発明の実施の形態】
以下、本発明の実施の形態を図面を参照しながら説明する。本発明による食品包装容器1の上面形状を図1に示す。なお、この食品包装容器1は、納豆包装容器の例を示すものである。食品包装容器1は、容器本体2と蓋3とこれらを連結するつなぎ部4から一体成形される。容器本体2は直方形状で、中央部に食品を収納する凹部2aを有し、周辺に容器の剛性及び閉鎖性を向上するための平坦な水平フランジ部2bを有している。また凹部2aには、納豆を発酵させるのに必要な通気性を確保するための円弧断面形状のリブ2cが適宜成形されている。
【0025】
蓋3は平坦な直方形状をしており、周辺に平坦な水平フランジ部3bを有している。水平フランジ部3bの内側周辺には、直方形状の突起部3aが成形されており、容器本体の凹部2aの内側周辺に嵌合可能になっている。
【0026】
つなぎ部4は、平坦な長方形状で容器本体2と蓋3の水平フランジ部分を兼ねている。つなぎ部4の中央線の両側には、それぞれ肉厚の薄い直線形状の薄肉ヒンジ部5が並行に設けてあり、この薄肉ヒンジ部が折れ曲がることにより蓋3が本体容器2に開閉可能になっている。
【0027】
また、つなぎ部4には、薄肉ヒンジ部5の外側近傍であって容器本体2の側の厚肉部に、この薄肉ヒンジ部にほぼ並行してミシン目6が成形されており、容器本体2から蓋3を開いた状態で、このミシン目に沿って蓋3が容器本体2と切り離し可能となっている。
【0028】
次に、つなぎ部4の拡大断面形状を図2に示す。前述したように、つなぎ部4の中央線の両側には、それぞれ肉厚の薄い直線形状の薄肉ヒンジ部5が並行に設けてあり、さらに、この薄肉ヒンジ部の外側近傍であって容器本体2の側の厚肉部にミシン目6が成形してある。
【0029】
このように食品包装容器1を構成することにより、前述した効果が得られる。すなわち、薄肉ヒンジ部5は、肉厚が薄いので曲げ剛性も小さい。一方、ミシン目6が成形してある部分は薄肉ヒンジ部5に比較して肉厚が厚く曲げ剛性も十分大きい。したがって、蓋3の開閉時には、曲げ剛性の小さい薄肉ヒンジ部5に沿って容易かつ正確に折れ曲がるので、蓋3を正しく容器本体2に嵌合させることができる一方、不用意にミシン目6から折れ曲がったり、薄肉ヒンジ部5から分離したりしない。また、ミシン目6が成形してある部分は、薄肉ヒンジ部5のようにプレス成形によって押し潰されておらず、比較的柔らかい発泡樹脂本来の組織が保持されているので、ミシン目の成形が容易であると共に、容器本体2から蓋3を開いた後で、ミシン目に沿って容易にかつ正確に分離できる。
【0030】
次に、両端部を傾斜させたミシン目6を有する食品包装容器の平面図を図3に示す。この食品包装容器1のミシン目6は、その両端部を外側に広がるように傾斜させて成形した傾斜部6a及び6bを有している。傾斜部6a及び6bは、容器本体2から蓋3を開いた後で、それを境として左右の親指と人差し指とで掴める保持部4a及び4bを、確保できるような傾斜角及び長さで成形してある。
【0031】
このようにミシン目6の両端に傾斜部6a及び6bを成形することにより、つなぎ部4の巾を広くしなくても、左右の親指と人差し指とで掴む保持部4a及び4bを確保できる。したがって、容器本体2から蓋3を開いて、この蓋3を分離する際には、傾斜部6aあるいは6bを境界として、保持部4a及び4bを左右の親指と人差し指とで容易に掴むことが可能になり、ミシン目に沿って蓋3を切り取ることが容易になる。さらには、ミシン目が全体に直線状に成形される場合に比べ、ミシン目を波形に形成する場合と同様に不用意な折れ曲がりの発生に対する折り曲げ抵抗性が高くなる。
【0032】
次に、本発明の食品包装容器1の製造方法の概略全体工程を図4に示す。食品包装容器1の素材である発泡ポリスチレン樹脂製シート10は、ロール20から順次巻き取られて予熱ヒーター30に送られる。次に、予熱ヒーター30で予熱され、軟化した発泡ポリスチレン樹脂製シート10は、真空成形装置40に送られる。真空成形装置40には、食品包装容器1を構成する容器本体2、蓋3及びこれらを連結するつなぎ部4を一体的に真空成形する雄型50と雌型60の金型が装備されている。また、この真空成形と同時に、つなぎ部4に薄肉ヒンジ部5が金型によりプレス成形される。そして、真空成形装置40によって同時に成形された多数の食品包装容器1の群は、ミシン目6を成形するミシン目成形装置70に送られる。
【0033】
ミシン目成形装置70は、両側のガイド部にガイドされて上下に可動するミシン目成形刃の支持部71と、ミシン目成形時に食品包装容器1を下方から保持する保持部73から構成される。支持部71には、複数列の櫛型のミシン目成形刃72が、上下位置及び傾きを微調整可能なように装着してある。支持部71は、空気シリンダ74によって、上下に可動するように構成してある。保持部73は、ミシン目6の成形時に上昇して、連続する食品包装容器1の群を下方から保持すると共に、ミシン目6の成形時に吸気孔73aからこの食品包装容器の群を吸引するように構成してある。
【0034】
次に、ミシン目成形装置70によるミシン目6の成形手順を説明する。真空成形装置40で同時成形された多数の食品包装容器1の群は、ミシン目成形装置70に移動する。所定の位置に達した時に保持部73は上昇して、連続する食品包装容器1の群を下方から保持すると共に、吸気孔73aからの吸引により、この食品包装容器の群がずれないように固定する。ミシン目6の成形位置は、薄肉ヒンジ部5の近傍の厚肉部の所定の位置に調整してある。この厚肉部とは、前記したようにプレス成形によって圧縮薄肉にされていない部分であって、発泡樹脂本来の柔らかい構造を有している。そして、支持部71が空気シリンダ74によって急速に下降し、この支持部に装着している複数の櫛型のミシン目成形刃72により、食品包装容器1の群に対してミシン目6をその衝撃力により成形する。
【0035】
このようにミシン目6の成形方法を構成することにより、ミシン目成形装置70の小さな衝撃力によって、ミシン目6のミシン目形状が崩れないように切れ味よく成形することができると共に、ミシン目成形装置70の製造コストの低減も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 食品包装容器の全体構造を示した平面図である。
【図2】 つなぎ部の拡大断面図である。
【図3】 ミシン目の両端を傾斜させた食品包装容器の一部構造を示した拡 大平面図である。
【図4】 食品包装容器の製造方法の概略全体工程図である。
【図5】 従来の納豆包装容器の全体構造を示した平面図である。
【図6】 従来の納豆包装容器のつなぎ部の拡大断面図である。
【符号の説明】
1 食品包装容器
2 容器本体
3 蓋
4 つなぎ部
4a,4b 保持部
5 薄肉ヒンジ部
6 ミシン目
6a,6b ミシン目の傾斜部
40 真空成形装置
70 ミシン目成形装置

Claims (3)

  1. 容器本体と蓋とがつなぎ部を介して合成樹脂製発泡シートから一体的に熱成形された食品包装容器であって、
    上記つなぎ部には、上記蓋を開閉するために折り曲げる少なくとも1列以上の薄肉ヒンジ部を直線状に成形してあり、
    かつ、上記薄肉ヒンジ部の近傍の発泡樹脂本来の柔らかい構造の厚肉部に、上記容器本体から蓋を開いた状態で上記容器本体と蓋とを切り離すためのミシン目を成形してある
    ことを特徴とする食品包装容器。
  2. 上記ミシン目の少なくとも一方の端部を、上記つなぎ部の中央線から離れる方向に傾斜して傾斜部が成形してあり、この傾斜部を境として保持部が確保できることを特徴とする請求項1に記載の食品包装容器。
  3. 容器本体と蓋とこれらを連結するつなぎ部とを有する合成樹脂製発泡シートから熱成形する食品包装容器の製造方法であって、
    上記容器本体と蓋とこれらを連結するつなぎ部と、このつなぎ部に上記蓋を開閉するための少なくとも1列以上の薄肉ヒンジ部とを一体的に熱成形する工程と、
    上記薄肉ヒンジ部の近傍の発泡樹脂本来の柔らかい構造の厚肉部に、上記容器本体から蓋を開いた状態で上記容器本体と蓋とを切り離すためのミシン目を成形する工程とを具備した
    ことを特徴とする食品包装容器の製造方法。
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