JP3670386B2 - プラスチック光ファイバ素線及び該素線を用いたプラスチック光ファイバケーブル - Google Patents

プラスチック光ファイバ素線及び該素線を用いたプラスチック光ファイバケーブル Download PDF

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Description

【0001】
【発明が属する技術分野】
本発明は、高速光通信のためのコンピュータ接続配線、交換機周りの配線、工場自動機制御の配線、などに利用できるプラスチック光ファイバ素線に関するものであり、特に曲げによる光ロスの少ないプラスチック光ファイバ素線及びケーブルを提供する。
【0002】
【従来の技術】
従来、信号伝送にプラスチック光ファイバケーブルを使用する場合の注意点として、プラスチック光ファイバケーブルは曲げた時の光ロスが大きいため、ケーブルの曲げ半径をできるだけ大きくして光ロスを小さくしなければならないということがある。ステップインデックス型の光ファイバの曲げによる光ロスは、光ファイバの開口数NAとファイバの直径に関係し、開口数が大きい程、そして直径が小さい程、光ロスが小さくなることが理論的に考察されているが、開口数や直径を勝手に変えることはできない。即ち、光ファイバの直径を小さくすることは、受光量を減らし、結合の容易さを損なうことになることなどから好ましくない。開口数についても同様である。ステップインデックス型のプラスチック光ファイバの開口数NAは、芯樹脂の屈折率(nX )と鞘樹脂の屈折率(nY )により、次式で求められる。
【0003】
NA=(nX 2−nY 20.5
【0004】
【発明が解決しようとする課題】
開口数はプラスチック光ファイバの伝送帯域に関係する。従来のプラスチック光ファイバでは開口数は0.45〜0.7であったが、より高速の信号伝送を達成する必要から開口数を0.1〜0.45程度に下げたプラスチック光ファイバでは、曲げによる光ロスがますます深刻になっており、このような低開口数のプラスチック光ファイバの曲げによる光ロス対策の良い解決法は見つかっていない。
【0005】
本発明はこのような問題点を解決し、高速伝送に対応した開口数の低いプラスチック光ファイバにおいて、曲げによる光ロスを低減することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】
本発明は、芯をポリメチルメタクリレート(PMMA)系樹脂とし、それを取り巻く第1鞘層の樹脂がビニリデンフロライドを主成分とする共重合体とメタクリレートを主成分とする樹脂の混合物からなり、さらにその上を取り巻く第2鞘層が上記ビニリデンフロライドを主成分とする共重合体であり、芯樹脂、第1鞘樹脂、第2鞘樹脂の20℃におけるナトリウムD線で測定した屈折率をn0、n1、n2とする時の関係が次式を満たし、
0.1<NA=(n0 2−n1 20.5<0.45 (1)式
0.005<n1−n2<0.08 (2)式
第1鞘層の厚さが2〜25μm、第2鞘層の厚さが0.5〜300μmであることを特徴とするプラスチック光ファイバ素線である。
【0007】
本発明はさらに、上記プラスチック光ファイバ素線の上にさらに熱可塑性樹脂を被覆してなるプラスチック光ファイバケーブルを提供するものである。
【0008】
【発明の実施の形態】
図1に本発明のプラスチック光ファイバケーブルを示す。図中、1が本発明のプラスチック光ファイバ素線で、芯2、第1鞘層3、第2鞘層4で構成され、さらにその上に熱可塑性樹脂からなる保護被覆層5を形成して光ファイバケーブルを構成している。
【0009】
本発明において、芯を形成するPMMA系樹脂は、プラスチック光ファイバに用いる素材として公知のものであり、メチルメタクリレートを80重量%以上含有する透明な重合体であり、メチルメタクリレート単一重合体の他に、メチルアクリレートやエチルアクリレートとの共重合体や或いはブチルアクリレートなどを1〜20重量%程度含む共重合体で、比較的Tg が低く、フレキシビリティに富んだものなどが曲げによる光ロスの低減には好適である。
【0010】
PMMA系樹脂のメルトフローインデックスは230℃荷重、3.8Kg、オリフィス直径2mm、長さ8mmの条件(以下、メルトフローインデックスの測定条件は同じ)で、0.1〜45g/10分の範囲のものが、機会的強度と滑らかな成形性から特に好ましい。このようなPMMA系樹脂は20℃のナトリウムD線で測定した屈折率(以下、屈折率の測定条件は同じ)が1.487〜1.495程度の値を示す。
【0011】
本発明において、芯を取り巻く第1鞘層の樹脂は、ビニリデンフロライドを主成分とする共重合体とメタクリレートを主成分とする樹脂の混合物からなり、さらにその上を取り巻く第2鞘層の樹脂がビニリデンフロライドを主成分とする樹脂からなり、芯樹脂、第1鞘樹脂、第2鞘樹脂の屈折率をn0 、n1 、n2 とした時、次式を満たす。
【0012】
0.1<NA=(n0 2−n1 20.5<0.45 (1)式
0.005< 1 −n 2 <0.08 (2)式
【0013】
ここで、NAは先に示した開口数で、プラスチック光ファイバの伝送帯域の指標となるものである。前記したように、該開口数を下げると、曲げによる光ロスが大きくなるが、本発明では鞘を2段にすることによりこの問題を解決した。
【0014】
芯に直接被覆する第1層目の鞘の屈折率n1は、プラスチック光ファイバの開口数をほとんど支配するものであり、伝送速度から必要に応じて、芯の屈折率n0とn1を決める必要がある。ところで、この上に第2鞘層を配置した場合、この第2鞘樹脂の屈折率n2をn1に比べて充分低くした場合、プラスチック光ファイバを曲げて高次モードの光が第1鞘層を透過して損失されても、該第2鞘層によりいくらかの光を全反射させて回収することができることを見出した。しかしこのことは、結果的に開口数を大きくしたのではないかという懸念があったが、本発明においてプラスチック光ファイバの開口数はファイバが長くなると第2鞘層にはほとんど影響されないことがわかった。その理由は、定常的に第2鞘層で反射されるような光は、第1鞘層を繰り返し通過するうちに減衰してしまうからであった。つまり、第1鞘樹脂の透明度が適当である必要がある。
【0015】
上記(2)式に示したように、第1鞘樹脂と第2鞘樹脂とは屈折率の差が0.005を超え0.08未満である必要がある。この屈折率の差が0.005以下であると第2鞘層を設ける効果が薄く、また、第2鞘樹脂の屈折率は低ければ低い程曲げにより局部漏洩した光の回収が可能になり好ましいものの、ビニリデンフロライド系樹脂を用いることから、0.08以上は実質困難である。
【0016】
本発明において、第1鞘樹脂、第2鞘樹脂のいずれにもビニリデンフロライドを主成分とする樹脂を選択した理由は、先ず、ビニリデンフロライド系樹脂で鞘を形成した場合に、芯のPMMA系樹脂と完全に相溶し、芯と鞘の境界面において連続的に樹脂の組成が変化してくるため、非常に強靭なプラスチック光ファイバが得られる。しかしながら、ビニリデンフロライドを主成分とする共重合体のみでは第1鞘層として屈折率が低過ぎ、好ましくない。そこでメタクリレート樹脂を混合することにより、透明性良く混合して、屈折率を高く調整することができる。
【0017】
さらに、第2鞘層と第1鞘層にはいずれもビニリデンフロライドを主成分とする樹脂を用いていることから、これらの境界においても透明に相溶し、伝送損失の低い、曲げによる光ロスの少ないファイバ素線が得られる。
【0018】
本発明において第1鞘樹脂に用いられる、ビニリデンフロライドを主成分とする共重合体としては、ビニリデンフロライドとヘキサフロロアセトンの共重合体、或いは、これら2元成分にさらに、トリフロロエチレンやテトラフロロエチレンを加えた3元以上の共重合体が非常に好ましい。また、ビニリデンフロライドとヘキサフロロプロペンの共重合体、或いはこれら2元成分にさらに、トリフロロエチレンやテトラフロロエチレンを加えた3元以上の共重合体、さらにビニリデンフロライドとテトラフロロエチレンの2元共重合体、ビニリデンフロライドとトリフロロエチレンの2元共重合体である。
【0019】
また、上記ビニリデンフロライドを主成分とする共重合体に混合するメタクリレートを主成分とする樹脂としては、メチルメタクリレートやエチルメタクリレートのホモポリマーや、これらのポリマー成分を主成分とする共重合体が用いられる。ビニリデンフロライドを主成分とする共重合体とメタクリレートを主成分とする樹脂との混合割合は、それぞれの樹脂の屈折率と配合重量割合の重量平均で凡そ求められる屈折率が所望の値になるように、それぞれの混合比率を1%から99%の範囲で適当に選択すれば良い。第1鞘樹脂としての混合物(組成物)のメルトフローインデックスは、好ましくは5g/10分〜20g/10分程度のものである。
【0020】
本発明において、第2鞘樹脂のビニリデンフロライドを主成分とする共重合体としては、第1鞘樹脂に用いられる、ビニリデンフロライドを主成分とする共重合体を用いることができる。第2鞘樹脂は第1鞘樹脂よりも屈折率を低くするため、第1鞘樹脂のようにメタクリレート樹脂を混合せずに、ビニリデンフロライドを主成分とする共重合体をそのまま用いることができる。第2鞘樹脂として、第1鞘樹脂に用いたビニリデンフロライドを主成分とする共重合体と同じ共重合体を用いると、第1鞘層と第2鞘層の境界が透明に混じりあい好ましい。特に、第1鞘樹脂にビニリデンフロライドとヘキサフロロアセトン系の2元以上の共重合体とメタクリレートを主成分とする樹脂との混合体を用いた場合、第2鞘樹脂としては、第1鞘樹脂の共重合体と同じものの他、ビニリデンフロライドとテトラフロロエチレンをモル比で80:20とした共重合体などが特に伝送損失が少なく好ましい。
【0021】
本発明において、第1鞘層の厚さは2〜25μmである。この厚さが2μm未満であると伝送損失が大きく、25μmより厚いと第1鞘層で回収光がロスされるため好ましくない。また、第2鞘層の厚さは0.5〜300μmの広範囲の厚さが選択できる。この厚さが0.5μmより薄いと光の反射回収が充分でなく、また、光の反射は第1鞘層と第2鞘層の境界で行なわれるため、第2鞘層としてはあまり厚くする必要はなく、5〜25μmで良いが、厚くすることにより単に曲げによる光ロスの改善という目的だけでなく、保護被覆層を兼ねて、第2鞘層のみで機会的な保護層としての役割を付与することもできる。
【0022】
本発明において、芯に第1鞘層、第2鞘層を被覆する方法は大きく3通りある。第1は、芯樹脂と第1鞘樹脂、第2鞘樹脂を同時に溶融し、3層を一度に複合紡糸ダイで紡糸する方法であり、このような複合紡糸法は特開昭50−2552号公報に記載されている。また、当該方法は第2鞘層を比較的薄く形成するのに好適である。
【0023】
第2の方法は、芯樹脂と第1鞘樹脂とを同時に溶融し、二層を複合紡糸ダイで紡糸してファイバ裸線を形成し、該裸線を押出機に接続したクロスヘッドダイに導入し、溶融したビニリデンフロライドを主成分とする樹脂を被覆する方法である。この方法は、第2鞘層を比較的厚く形成するのに好適である。
【0024】
第3の方法は、芯に第1鞘層を被覆した裸線に第2鞘樹脂をフッ素系溶剤や一般溶剤に溶解した溶液として塗布する方法であり、この方法では第2鞘層を非常に薄く形成することができる。
【0025】
このようにして得られたプラスチック光ファイバ素線は、必要に応じてその上に熱可塑性樹脂からなる保護被覆を形成してケーブルにして使用される。該熱可塑性樹脂としては、プラスチック光ファイバの被覆材として公知のポリエチレンや塩化ビニル樹脂、ウレタン樹脂、フッ素樹脂、ポリアミド樹脂、ポリオレフィンエラストマー樹脂、ポリエステルエラストマー樹脂が用いられる。また、これらの樹脂に水酸化マグネシウムやリン化合物、ハロゲン化合物などの難燃剤処方を施したものも好適に使用される。
【0026】
【実施例】
[実施例1]
芯としてメチルメタクリレート99.5重量%とメチルアクリレート0.5重量%からなる重量平均分子量10万のPMMA樹脂を用いた。この樹脂の屈折率n0 は1.492であった。
【0027】
第1鞘樹脂としてビニリデンフロライド80モル%、ヘキサフロロアセトン6モル%、トリフロロエチレン14モル%からなる屈折率が1.395でメルトフローインデックスが25g/10分の共重合体と、メチルメタクリレート90重量%とメチルアクリレート10重量%から成る共重合体とを、重量比4:6で溶融混合し、透明樹脂を得た。この樹脂の屈折率n1は1.452であり、メルトフローインデックスは20g/10分であった。また、第2鞘樹脂としては、上記第1鞘樹脂に用いたものと同じビニリデンフロライド系共重合体(即ちn2=1.395)を用いた。本実施例における開口数NAは0.34である。
【0028】
上記芯樹脂、第1鞘樹脂、第2鞘樹脂を溶融し、3層を同時に複合紡糸した。芯径は直径970μm、第1鞘層の厚さを10μm、第2鞘層の厚さを5μmとし、外径1.00mmのプラスチック光ファイバ素線を得た。このプラスチック光ファイバ素線に、ポリエチレン被覆を行ない、外径2.2mmのプラスチック光ファイバケーブルを得た。このプラスチック光ファイバケーブルの伝送損失は、入射NA0.15の単色光を用いて測定し、650nmにて127dB/km、570nmにて79dB/kmであった。また、このケーブルの曲げによる光保持率を測定したところ、入射NA0.7のLED光源を用いて曲げ半径10mmの棒に1回巻き付けた時の光保持率が70%であった。
【0029】
[実施例2]
第1鞘樹脂に用いるメタクリレート樹脂をエチルメタクリレート単独重合体とした他は実施例1と同様にしてプラスチック光ファイバケーブルを得た。第1鞘樹脂の屈折率n1 は1.449、メルトフローインデックスは25g/10分、NAは0.35であった。
【0030】
本実施例のプラスチック光ファイバケーブルの伝送損失は、入射NA0.15の単色光を用いて測定し、650nmにて130dB/km、570nmにて80dB/kmであった。また、このケーブルの曲げによる光保持率を実施例1と同様にして測定したところ、72%であった。
【0031】
[実施例3]
芯樹脂としてメチルメタクリレート99.5重量%とメチルアクリレート0.5重量%からなる重量平均分子量10万で屈折率n0 が1.492のPMMA樹脂を用いた。
【0032】
第1鞘樹脂としては、ビニリデンフロライド80モル%とテトラフロロエチレン20モル%からなり屈折率が1.403、メルトフローインデックスが20g/10分の共重合体と、メチルメタクリレート90重量%とメチルアクリレート10重量%からなる共重合体とを、重量比4:6で溶融混合して透明樹脂を得た。この樹脂の屈折率n1 は1.455であり、メルトフローインデックスは18g/10分であった。また第2鞘樹脂としては、第1鞘樹脂に用いたビニリデンフロライド系共重合体(n2 =1.403)を用いた。NAは0.33である。
【0033】
上記芯樹脂、第1鞘樹脂、第2鞘樹脂を用い、実施例1と同様に紡糸して、実施例1と同様の外径1.00mmのプラスチック光ファイバ素線を得た。この素線に、実施例1と同様にポリエチレン被覆を行ない、外径2.2mmのプラスチック光ファイバケーブルを得た。
【0034】
本実施例のプラスチック光ファイバケーブルの伝送損失及び光保持率を実施例1、2同様に測定したところ、伝送損失は650nmにて160dB/km、570nmにて95dB/km、光保持率は70%であった。
【0035】
[実施例4]
芯樹脂、第1鞘樹脂は実施例1と同じものを用い、第2鞘樹脂としては実施例3と同じものを用いた。
【0036】
芯樹脂、第1鞘樹脂を溶融し、2層を同時に複合紡糸した。芯径を直径930μm、第1鞘層の厚さを10μmとし、直径950μmの第1鞘層のみを被覆した裸線を得た。該裸線をクロスヘッドダイに導入し、溶融した第2鞘樹脂を被覆した。第2鞘層の厚さは25μmとし、外径1.00mmのプラスチック光ファイバ素線を得た。このプラスチック光ファイバ素線にポリエチレン被覆を行ない、外径2.2mmのプラスチック光ファイバケーブルを得た。
【0037】
本実施例のプラスチック光ファイバケーブルの伝送損失及び光保持率を実施例1〜3と同様に測定したところ、伝送損失は650nmにて135dB/km、570nmにて85dB/km、光保持率は70%であった。
【0038】
[比較例1]
実施例4で得た第1鞘層のみ被覆した裸線にポリエチレン被覆を行ない、外径が2.2mmのプラスチック光ファイバケーブルを得た。このプラスチック光ファイバケーブルの伝送損失と光保持率を実施例1〜4と同様に測定したところ、伝送損失は650nmにて130dB/km、570nmにて82dB/km、光保持率は40%であった。
【0039】
【発明の効果】
以上説明したように、本発明によると、開口数NAが小さいものの、曲げによる光ロスが大幅に低減されたプラスチック光ファイバ素線及びケーブルが得られ、光ファイバによるより高速の信号伝送が実現する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明のプラスチック光ファイバケーブルの断面図である。
【符号の説明】
1 プラスチック光ファイバ素線
2 芯
3 第1鞘層
4 第2鞘層
5 保護被覆層

Claims (4)

  1. 芯をポリメチルメタクリレート系樹脂とし、それを取り巻く第1鞘層の樹脂がビニリデンフロライドとヘキサフロロアセトンの共重合体、ビニリデンフロライドとヘキサフロロアセトンとトリフロロエチレンの共重合体、ビニリデンフロライドとヘキサフロロアセトンとテトラフロロエチレンの共重合体、ビニリデンフロライドとヘキサフロロアセトンとトリフロロエチレンとテトラフロロエチレンの共重合体、ビニリデンフロライドとヘキサフロロプロペンの共重合体、ビニリデンフロライドとヘキサフロロプロペンとトリフロロエチレンの共重合体、ビニリデンフロライドとヘキサフロロプロペンとテトラフロロエチレンの共重合体、ビニリデンフロライドとヘキサフロロプロペンとトリフロロエチレンとテトラフロロエチレンの共重合体、ビニリデンフロライドとテトラフロロエチレンの共重合体、及びビニリデンフロライドとトリフロロエチレンの共重合体からなる群から選択されるビニリデンフロライドを主成分とする共重合体とメタクリレートを主成分とする樹脂の混合物からなり、さらにその上を取り巻く第2鞘層が上記ビニリデンフロライドを主成分とする共重合体であり、芯樹脂、第1鞘樹脂、第2鞘樹脂の20℃におけるナトリウムD線で測定した屈折率をn0、n1、n2とする時の関係が次式を満たし、
    0.1<NA=(n0 2−n1 20.5<0.45 (1)式
    0.005<n1−n2<0.08 (2)式
    第1鞘層の厚さが2〜25μm、第2鞘層の厚さが0.5〜300μmであることを特徴とするプラスチック光ファイバ素線。
  2. 第1鞘樹脂が、ビニリデンフロライドとヘキサフロロアセトンを必須とする2元以上の共重合体と、メチルメタクリレート或いはエチルメタクリレートを主成分とする重合体との混合物である請求項1記載のプラスチック光ファイバ素線。
  3. 第1鞘樹脂がビニリデンフロライドとテトラフロロエチレン共重合体と、メチルメタクリレート或いはエチルメタクリレートを主成分とする重合体との混合物であり、第2鞘樹脂が、ビニリデンフロライドとテトラフロロエチレンの共重合体である請求項1記載のプラスチック光ファイバ素線。
  4. 請求項1〜3いずれかに記載のプラスチック光ファイバ素線の上にさらに熱可塑性樹脂を被覆したことを特徴とするプラスチック光ファイバケーブル。
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